JP2009179914A - ポリプロピレン系繊維及び繊維製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】製糸時に層間剥離がなく製糸安定性に優れ、かつ170℃の乾熱雰囲気下で乾熱処理した後も熱変形や溶断しない良好なクリープ特性を有し、耐熱性のあるポリプロピレン繊維を提供し、またその繊維を用いた繊維製品を提供する。
【解決手段】芯成分がポリアミド樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂との混合物からなり、鞘成分がポリプロピレン樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂との混合物からなる芯鞘複合構造を有し、170℃の乾熱雰囲気下で乾熱処理した後の(繊度(dtex)×1/11g)荷重時の伸長率が10%以下のポリプロピレン系繊維であり、またこの繊維にて繊維製品を構成する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリプロピレン系繊維及びその繊維を用いた繊維製品に関する。
ポリプロピレン繊維は、嵩高性、軽量性、撥水性等に優れていることから、繊維製品や、養生シート、建築工事用シート等の産業用途に広く用いられ、特にカーペットに多用されている。しかしながら、カーペット分野において、ポリプロピレン繊維を、車両用途、例えばラインマットやオプションマット等に使用するときには、カーペット製織(タフト)後に、さらに各種模様に立体的に熱賦型するための成型加工を必要とするが、この成型加工時の熱処理温度によって捲縮形態の変形、繊維の溶断等の問題が発生し、ポリプロピレン繊維を車両用途のカーペットに用いることは困難であった。一般に、ポリプロピレン繊維製カーペットの成型加工温度は、ほぼ150℃であるが、前記のような用途では、複雑な立体熱賦型の際は成型加工温度を165℃以上とすることが必要になる。
そこで、成型加工での熱変形等のないカーペットを得るには、カーペット原糸にクリープ特性の良好な耐熱性のポリプロピレン繊維を用いることが必要になるが、耐熱性のポリプロピレン繊維を得るためには、いくつかの問題点がある。具体的には、ポリプロピレン樹脂が、他の樹脂、例えばポリエステル樹脂やポリアミド樹脂等と比べ、その融点が低いこと、またその融点を高くすることもできず、そのため、耐熱性のポリプロピレン繊維を得ることも困難であった。
従来より、耐熱性のポリプロピレン繊維の開発については、数多く提案がなされてきたが、ポリプロピレン樹脂に他の高融点樹脂をブレンドし溶融紡糸しようとしても、ポリプロピレン樹脂は他の樹脂との相溶性が悪く、製糸安定性が悪くなる。特に、延伸時に樹脂間に剥離が生じ製糸ができなくなる。また、一方に高融点樹脂、他方にポリプロピレン系樹脂を配した複合繊維も提案されている。例えば、特許文献1、2には、鞘成分をナイロン樹脂、芯成分をナイロン樹脂とポリオレフィン樹脂の混合物とした複合繊維が提案され、また、特許文献2には、プロピレン樹脂とエチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物変性プロピレン樹脂とポリアミド樹脂の混合物からなる繊維が提案されているが、特許文献1、2の技術は、芯成分に低比重のポリオレフィン樹脂を混合して軽量のポリアミド系繊維を得るもので、耐熱性を高める技術ではない。
また、特許文献3には、ポリアミド樹脂とポリプロピレン樹脂との複合繊維が提案されているが、この繊維は、非相溶性樹脂を用いた分割繊維であって、耐熱性を高めるためのものではない。さらに、特許文献4には、鞘部がポリオレフィン樹脂、芯部が鞘部樹脂より高融点の他の樹脂からなる複合繊維が提案されているが、この繊維は、熱接着性繊維であり、耐熱性を高めたものではない。また、特許文献5には、ポリプロピレン樹脂と編成ポリオレフィン樹脂とポリアミド樹脂とからなる繊維が提案されているが、この繊維は、熱接着性と高周波融着性を有する繊維であり、耐熱性を高めたものではない。
特開平4−272222号公報 特開平4−281015号公報 特開2000−129538号公報 特開平2−145811号公報 特開昭60−134013号公報
本発明の目的は、このような従来技術における問題点を解決するものであり、製糸時に層間剥離がなく製糸安定性に優れ、かつ170℃の乾熱雰囲気下で乾熱処理した後も熱変形や溶断しない良好なクリープ特性を有し、耐熱性のあるポリプロピレン繊維を提供し、またその繊維を用いた繊維製品を提供することにある。
本発明の要旨は、芯成分がポリアミド樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂との混合物からなり、鞘成分がポリプロピレン樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂との混合物からなる芯鞘複合構造を有し、170℃の乾熱雰囲気下で乾熱処理した後の(繊度(dtex)×1/11g)荷重時の伸長率が10%以下であるポリプロピレン系繊維、及び、前記ポリプロピレン系繊維を含む繊維製品、にある。
本発明によれば、本発明のポリプロピレン系繊維は、従来からのポリプロピレン系繊維では達成困難であった耐熱性が要求される繊維製品、特に加熱成型加工が必要となるカーペットの製造を可能とするものであり、また、このポリプロピレン系繊維を溶融紡糸によって製糸する際の、芯鞘界面での層間剥離がなく、紡糸安定性、延伸安定性及び捲縮安定性に優れ、また繊維製品とする際、特にカーペットのタフト工程の通過性にも優れる。さらに、本発明のポリプロピレン系繊維は、乾熱雰囲気下での熱変形がなく良好なクリープ特性を有し、繊維製品にソフトな風合いで、嵩高性を与えるとともに、繊維製品、特にカーペットの成型加工に耐える耐熱性を有する。
本発明のポリプロピレン系繊維は、芯成分がポリアミド樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂との混合物からなり、鞘成分がポリプロピレン樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂との混合物からなる、芯鞘複合構造を有する。
芯成分の構成成分であるポリアミド樹脂としては、ナイロン6樹脂、ナイロン66樹脂、ナイロン12樹脂等が挙げられ、特に限定はなく、結晶性又は非結晶性であってもよいが、芯鞘複合紡糸するうえで、鞘成分のなかのポリプロピレン樹脂との融点差が80℃以下、さらには70℃以下であるポリアミド樹脂が好ましく、比較的ポリプロピレン樹脂との融点が近いナイロン6樹脂がより好ましいものとして挙げられる。また、芯成分の構成成分である無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂としては、無水マレイン酸にて変性したポリプロピレン樹脂であり、無水マレイン酸グラフトポリプロピレン樹脂が好ましいものとして挙げられる。
鞘成分の構成成分であるポリプロピレン樹脂としては、プロピレンホモポリマーであってもよいし、プロピレンを主成分とするエチレン、1−ブテン等の他のオレフィンとのコポリマーであってもよい。また、鞘成分の構成成分である無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂としては、芯成分の構成成分である無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂と同じものが用いられる。芯成分及び鞘成分の無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂は、ポリアミド樹脂とポリプロピレン樹脂との相溶化剤として機能する。かかる機能は、無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂の主骨格がポリプロピレンであることから、ポリプロピレン樹脂との親和性を示し、また無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂中のカルボキシル基とポリアミド樹脂中のアミノ基とが一部反応してグラフト共重合することによるものである。
また、本発明のポリプロピレン系繊維は、170℃の乾熱雰囲気下で乾熱処理した後の(繊度(dtex)×1/11g)荷重時の伸長率が10%以下、好ましくは5%以下であることが必要である。170℃の乾熱雰囲気下で乾熱処理した後の伸長率が10%以下であることにより、カーペットに立体的な熱賦型する165℃での成型加工においても、溶断による虫食い等の問題がなく良好な加工性が得られる。
特に、本発明においては、ポリプロピレン系繊維が、170℃の乾熱雰囲気下で乾熱処理した後の(dtex×1/11)g荷重時の伸長率が10%以下であるためには、芯成分がポリアミド樹脂60〜90質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂40〜10質量%の混合物、鞘成分がポリプロピレン樹脂60〜90質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂40〜10質量%の混合物であることが好ましい。芯成分及び鞘成分の構成成分である無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂が10質量%未満では、相溶化剤としての機能効果が不十分であり、40質量%を超えると、繊維強度等の物性の低下、製糸安定性の低下を招き易くなる。
さらに、本発明においては、芯成分がポリアミド樹脂60〜80質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂40〜20質量%の混合物、鞘成分がポリプロピレン樹脂60〜80質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂40〜20質量%の混合物であることがより好ましい。
また、本発明のポリプロピレン系繊維における芯成分及び鞘成分、特に鞘成分には、繊維特性を損なわない範囲で、リン化合物、含臭素化合物等からなる難燃剤、ヒンダードアミン系化合物等からなる耐光安定剤、酸化防止剤、マイカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカ等の充填剤、蛍光増白剤、着色用染・顔料等が含まれていてもよい。
さらに、本発明のポリプロピレン系繊維は、その有する捲縮率が5〜20%であることが好ましい。捲縮率が5%未満であると、繊維製品、特にカーペットにする際も糸の伸縮性が低く、ニードル前の張力の変動を吸収できず、またルーパーから糸が外れ難く製織工程、特にタフト工程での通過性が悪化し、また、糸の伸縮性が低くなることから、巻き取り前の張力の変動が吸収できず、製糸性自体を低下させる。また、捲縮率が20%を超えると、繊維製品、特にカーペットにいた際に、ソフト感に乏しいものとなる。
本発明のポリプロピレン系繊維においては、芯鞘比は体積比で1:1〜1:2であるこが好ましく、繊維断面は円形断面、三角断面等の異形断面、芯部に空洞のある中空断面等任意の断面形状であってよく、繊度も任意であってもよい。
次に、本発明のポリプロピレン系繊維の製造方法について説明する。
本発明のポリプロピレン系繊維は、芯鞘型のポリプロピレン複合繊維を製造する公知の溶融紡糸方法によって製造することができる。
ポリプロピレン系繊維の製造に際しては、製糸性及び繊維強度確保の点から、芯成分の構成成分のポリアミド樹脂として、メルティングフローレート(JIS K7210に準拠し、230℃で測定。以下、MFR値と略記)が10〜40g/10分、より好ましくは20〜40g/10分の範囲の樹脂を、また鞘成分の構成成分のポリプロピレン樹脂として、MFR値が8〜50g/10分、より好ましくは9〜30g/10分の範囲の樹脂を、さらに、芯成分及び鞘成分の構成成分の無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂として、MFR値が10〜40g/10分、より好ましくは20〜40g/10分の範囲の樹脂を、それぞれ用いることが好ましい。
溶融紡糸においては、紡糸に先立ち、例えば、芯成分であれば、ポリアミド樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂をそれぞれのチップの状態でブレンドしておいてもよいし、ポリアミド樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂の混合物をバンバリーミキサー、2軸押出機等で混練した後賦型してペレットにしておいてもよく、また、鞘成分であれば、ポリプロピレン樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を、芯成分におけると同様に、チップの状態でブレンドしておいてもよいし、混合物を混練してペレットにしておいてもよい。また、各種添加剤は、その機能にもよるが、芯鞘成分の樹脂に予め添加してもよいし、前記のようなチップの状態でのブレンド時或いはペレットにする際の混練時に添加してもよい。
溶融紡糸は、溶融押出機により溶融した芯成分及び鞘成分を、好ましくは芯鞘比1:1〜1:2で、芯鞘複合紡糸ノズルから押し出し、紡出糸に紡糸油剤を付与し、未延伸糸として巻き取る。未延伸糸には、その後延伸、捲縮加工を施してフィラメント状のポリプロピレン系繊維を得る。また、未延伸糸を、紡糸油剤付与後に一旦巻き取ることなく、連続して延伸、捲縮加工を施してもよい。
延伸工程は、熱源が接触型であっても或いは非接触型であってもよく、また延伸を1段或いは2段以上の多段で行ってもよい。延伸倍率は、1.7〜7倍とすることが好ましく、延伸倍率が1.7倍未満では、得られる繊維の繊維強度が低くなり、7倍を超えると、糸切れ等発生の危険性が高くなる。延伸温度は、50〜130℃であることが好ましく、延伸温度が50℃未満では、延伸倍率が低くなり、得られる繊維の繊維強度が低くなると共に延伸斑が発生し、130℃を超えると、糸切れが発生する等製糸安定性が悪くなる。また、捲縮加工もホットエアージェットを用いる方式、ギアを用いる方式等の賦型方式の通常ポリプロピレン繊維に適用される捲縮加工が採用され、特に制限されるものではない。
本発明のポリプロピレン系繊維には、捲縮加工後に、さらにエアー交絡処理及び合撚又は追撚を施してもよい。これらの工程では、延伸糸を一旦巻き取った後に捲縮加工、エアー交絡処理及び合撚又は追撚を施してもよいし、延伸工程から連続して捲縮加工、エアー交絡処理及び合撚又は追撚を施してもよい。
本発明の繊維製品は、前記の本発明のポリプロピレン系繊維を繊維製品の主たる構造部に或いは主たる構成素材として含んでなるものであり、本発明のポリプロピレン系繊維の発揮する特性を損なわない範囲であれば、本発明のポリプロピレン系繊維以外の他の繊維が含まれていてもよい。本発明においては、特に繊維製品は、カーペット、即ちカーペットのパイル及び又は基布、特にパイルに前記のポリプロピレン系繊維が主体として含まれるカーペットであることが好ましい。カーペットとしては、ループパイルカーペット、カットパイルカーペット、一部にパイル高の異なるカットパイル部が混在したカットパイルカーペット、或いはカットパイルの一部にループパイル部が混在したカットアンドループパイルカーペットであってもよい。
カーペットは、タフト工程を経てパイルを形成した後、接着剤をカーペット基布の裏面に塗布し、乾燥して接着剤を硬化してパイルを固定することにより得ることができる。このカーペットの製造に際しては、接着剤を介して基布の裏面に、その用途に応じて、例えば合成ゴム又は塩化ビニル樹脂シートや麻布等を貼り付けてもよい。用いる接着剤には、その用途や裏地の材質或いは基布の種類に合わせ適宜選択することができ、例えばアクリル系ラテックス、ウレタン系接着剤等が用いられる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、本発明における物性の測定及び評価は下記の方法に拠った。
(繊維強伸度)
JIS L1013標準時試験に準拠し、オリエンテック社製、テンシロンRTC−1210Aにて繊維の引張り強度及び伸度を測定した。
(捲縮率)
試料を束ねて巻き取りカセ状のサンプル糸を作成し、サンプル糸を70℃で10分間乾熱処理し、熱処理後10分間放置する。次いで、サンプル糸の一端に測定荷重A((dtex×1/11)g×(2×巻き回数))を掛け1分後に糸長(L1)を測定する。次いで、測定荷重Aを除き2分間放置した後、サンプル糸の一端に測定荷重B((dtex×1/1100)g×(2×巻き回数))を掛け1分後に糸長(L2)を測定する。L1及びL2より下式により捲縮率を算出する。なお、2×巻き回数とは2回巻きのカセでは繊維4本分の応力を測定しているので、1本当たりの数値を出すため4で割りかえしている。
捲縮率(%)=((L1−L2)/L1)×100
(芯鞘界面の剥離)
試料を中央にして染色した綿で包み、ステンレススチール板に設けた直径0.5mmの孔に通し、ステンレススチール板の上部及び下部をそれぞれ板面に沿って切断して繊維断面サンプルを作成する。このサンプルを、光学顕微鏡(ニコン社製、ECLIPSE 80i)にて倍率400倍下で、繊維断面での芯部と鞘部との界面における剥離の有無を観察した。
(170℃乾熱処理後の伸長率)
試料を束ねて巻き取りカセ状のサンプル糸を作成し、サンプル糸の一端に測定荷重((dtex×1/11)g×(2×巻き回数))を掛け1分後に糸長(L1)を測定する。次いで、サンプル糸を170℃で5分間乾熱処理した後、室温で15分間放置し冷却した後、サンプル糸の一端に前記と同じ測定荷重を掛け1分後に糸長(L2)を測定する。L1及びL2より下式により伸長率を算出する。
伸長率(%)=((L1−L2)/L1)×100
この乾熱処理後の伸長率は、より詳しくは乾熱処理後の前記荷重時の伸長率であり、170℃乾熱処理後の伸長率が低い程、捲縮形態の変化が少なく、クリープ特性が良好なることを示す。
(実施例1)
芯成分としてナイロン6樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック社製、ノバミット1010J、融点224℃)と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(三菱化学社製、モディックAPMRENYP−1、融点163℃、以下、変性PP樹脂と略記)を用い、鞘成分としてポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ社製、SA03、MFR31/10分、融点165℃、以下、PP樹脂と略記)と変性PP樹脂を用い、表1に示す組成とした。鞘成分にはグレー色顔料(大日精化工業社製、4Y97)を鞘成分に対し1質量%添加し、芯成分と鞘成分をそれぞれ芯鞘複合紡糸機の一軸押出機に投入し、表1に示す芯鞘比(体積比)として、押出温度255℃、紡糸ノズル温度250℃にて、孔形状三角、孔数120の紡糸ノズルより吐出量288g/分で吐出し、紡糸速度715m/分で溶融紡糸した。引き続き、未延伸糸を、巻き取ることなく、延伸温度110℃、延伸倍率2.4倍の延伸と熱セット温度125℃、熱風温度185℃のホットエアー捲縮加工の同時延伸ホットエアー捲縮加工を行い、緩和率19.2%で巻き取り、2000dtex/120フィラメント(f)のポリプロピレン系繊維を得た。
得られたポリプロピレン系繊維の捲縮率等の物性値を表1に示した。次いで、得られたポリプロピレン系繊維を用い、1/8ゲージのタフティングマシンにて、パイル打ち込み密度12本/インチ、パイル高さ8mmでタフトし、ループパイルカーペットを作成した。ポリプロピレン系繊維を得るに当たっての製糸安定性、得られたポリプロピレン系繊維における芯鞘界面の剥離、ループパイルカーペットの作成の際のタフト工程の通過性及び170℃乾熱処理後の伸長率の評価結果を表1に示した。
(実施例2)
実施例1において、芯成分のナイロン6樹脂と変性PP樹脂との組成比、及び鞘成分のPP樹脂と変性PP樹脂との組成比を表1に示すように代え、顔料をアイボリー色顔料(大日精化工業社製、P7190)に代えた以外は、実施例1と同様にして2000dtex/120fのポリプロピレン系繊維を得た。得られたポリプロピレン系繊維の捲縮率等の物性値を表1に示した。また、得られたポリプロピレン系繊維を用い、実施例1と同様にしてループパイルカーペットを作成した。ポリプロピレン系繊維を得るに当たっての製糸安定性、得られたポリプロピレン系繊維における芯鞘界面の剥離、ループパイルカーペットの作成の際のタフト工程の通過性及び170℃乾熱処理後の伸長率の評価結果を表1に示した。
(実施例3)
実施例1において、芯成分のナイロン6樹脂と変性PP樹脂との組成比を表1に示すように代えた以外は、実施例1と同様にして2000dtex/120fのポリプロピレン系繊維を得た。得られたポリプロピレン系繊維の捲縮率等の物性値を表1に示した。また、得られたポリプロピレン系繊維を用い、実施例1と同様にしてループパイルカーペットを作成した。ポリプロピレン系繊維を得るに当たっての製糸安定性、得られたポリプロピレン系繊維における芯鞘界面の剥離、ループパイルカーペットの作成の際のタフト工程の通過性及び170℃乾熱処理後の伸長率の評価結果を表1に示した。
(実施例4)
実施例1において、芯鞘比を表1に示すように代えた以外は、実施例1と同様にして2000dtex/120fのポリプロピレン系繊維を得た。得られたポリプロピレン系繊維の捲縮率等の物性値を表1に示した。また、得られたポリプロピレン系繊維を用い、実施例1と同様にしてループパイルカーペットを作成した。ポリプロピレン系繊維を得るに当たっての製糸安定性、得られたポリプロピレン系繊維における芯鞘界面の剥離、ループパイルカーペットの作成の際のタフト工程の通過性及び170℃乾熱処理後の伸長率の評価結果を表1に示した。
(比較例1)
芯成分としてナイロン6樹脂のみを用い、鞘成分としてPP樹脂のみを用い、鞘成分にはグレー色顔料(大日精化工業社製、4Y97)を1質量%添加し、芯成分と鞘成分をそれぞれ芯鞘複合紡糸機の一軸押出機に投入し、芯鞘比(体積比)を1:1として、押出温度255℃、紡糸ノズル温度250℃にて、孔形状三角、孔数120の紡糸ノズルより吐出量288g/分で吐出し、紡糸速度715m/分で溶融紡糸した。引き続き、未延伸糸を、巻き取ることなく、延伸温度110℃、延伸倍率2.4倍の延伸と熱セット温度125℃、熱風温度185℃のホットエアー捲縮加工の同時延伸ホットエアー捲縮加工を行い、緩和率19.2%で巻き取り、2000dtex/120fのポリプロピレン系繊維を得た。得られたポリプロピレン系繊維の捲縮率等の物性値を表1に示した。次いで、得られたポリプロピレン系繊維を用い、実施例1と同様にしてループパイルカーペットを作成した。ポリプロピレン系繊維を得るに当たっての製糸安定性、得られたポリプロピレン系繊維における芯鞘界面の剥離、ループパイルカーペットの作成の際のタフト工程の通過性及び170℃乾熱処理後の伸長率の評価結果を表1に示したが、製糸の延伸工程でPP樹脂と思われる樹脂が延伸ローラーに付着し、得られた繊維の芯鞘界面に空隙があり剥離が確認され、タフト工程で糸道調整ガイド、針、ルーパーに樹脂、短繊維が付着していた。
(比較例2)
実施例4において、鞘成分をPP樹脂のみに代えた以外は、実施例4と同様にして2000dtex/120fのポリプロピレン系繊維を得た。得られたポリプロピレン系繊維の捲縮率等の物性値を表1に示した。また、得られたポリプロピレン系繊維を用い、実施例1と同様にしてループパイルカーペットを作成した。ポリプロピレン系繊維を得るに当たっての製糸安定性、得られたポリプロピレン系繊維における芯鞘界面の剥離、ループパイルカーペットの作成の際のタフト工程の通過性及び170℃乾熱処理後の伸長率の評価結果を表1に示したが、製糸の延伸工程でPP樹脂と思われる樹脂が延伸ローラーに付着し、得られた繊維の芯鞘界面に空隙があり剥離が確認され、タフト工程で糸道調整ガイド、針、ルーパーに樹脂、短繊維が付着していた。
(比較例3)
比較例2において、芯鞘比を表1に示すように代えた以外は、比較例2と同様にして2000dtex/120fのポリプロピレン系繊維を得た。得られたポリプロピレン系繊維の捲縮率等の物性値を表1に示した。また、得られたポリプロピレン系繊維を用い、実施例1と同様にしてループパイルカーペットを作成した。ポリプロピレン系繊維を得るに当たっての製糸安定性、得られたポリプロピレン系繊維における芯鞘界面の剥離、ループパイルカーペットの作成の際のタフト工程の通過性及び170℃乾熱処理後の伸長率の評価結果を表1に示したが、製糸の延伸工程でPP樹脂と思われる樹脂が延伸ローラーに付着し、得られた繊維の芯鞘界面に空隙があり剥離が確認され、ループパイルカーペットはその長手方向に白部が見られ品位の低いものであった。
(比較例4)
PP樹脂を、押出温度215℃、紡糸ノズル温度210℃にて、孔形状三角、孔数120の通常の紡糸ノズルより吐出した以外は、実施例1と同様にして2000dtex/120fのポリプロピレン系繊維を得た。得られたポリプロピレン系繊維の捲縮率等の物性値を表1に示した。また、得られたポリプロピレン系繊維を用い、実施例1と同様にしてループパイルカーペットを作成した。ポリプロピレン系繊維を得るに当たっての製糸安定性、得られたポリプロピレン系繊維における芯鞘界面の剥離、ループパイルカーペットの作成の際のタフト工程の通過性及び170℃乾熱処理後の伸長率の評価結果を表1に示したが、乾熱処理後の伸長率が大きくなって捲縮形態が変形し、カーペットにおける成型性に問題があった。
本発明のポリプロピレン系繊維は、従来からのポリプロピレン系繊維では達成困難であった耐熱性が要求される繊維製品、特に熱賦型の成型加工が必要となるカーペットの製造に極めて有用なるものであり、繊維製品、特にカーペット、とりわけ車両用のラインマット、オプションマット、ラグ・ピースカーペット等に好適に用いられる。また、本発明の繊維製品は、耐熱性に加え、軽量性、嵩高性に優れ、ソフトな風合いを有することから、カーペットのみならず、他の用途の製品であってもよい。

Claims (4)

  1. 芯成分がポリアミド樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂との混合物からなり、鞘成分がポリプロピレン樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂との混合物からなる芯鞘複合構造を有し、170℃の乾熱雰囲気下で乾熱処理した後の(繊度(dtex)×1/11g)荷重時の伸長率が10%以下であるポリプロピレン系繊維。
  2. 芯成分がポリアミド樹脂60〜90質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂40〜10質量%の混合物、鞘成分がポリプロピレン樹脂60〜90質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂40〜10質量%の混合物である請求項1に記載のポリプロピレン系繊維。
  3. 捲縮率が5〜20%である請求項1又は2に記載のポリプロピレン系繊維。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリプロピレン系繊維を含む繊維製品。
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