JP6476720B2 - 自動車内装材 - Google Patents
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Description
1.ニードルパンチ加工された不織布に樹脂を含浸させた樹脂含浸不織布からなる自動車用内装材であって、目付が50〜150g/m2、剛軟度が10mN以下、つづり針強力が130N/5cm以上、初期応力が機械方向130N以上、機械幅方向50N以上である自動車用内装材。
2.樹脂が塩化ビニルとアクリル酸エステルを少なくとも含有する上記1に記載の自動車用内装材。
3.不織布に対し樹脂が10〜30重量%含浸された上記1または2に記載の自動車用内装材。
他のユニットがある場合、すなわち、(メタ)アクリル酸エステルと塩化ビニルに加えて他の単量体を共重合する場合は、樹脂含浸不織布中の塩化ビニルユニットや(メタ)アクリル酸エステルユニットの量が上記範囲になるように共重合比を調整することが好ましい。
上記いずれの場合も、樹脂全体として、塩化ビニルが80〜85質量%、アンチモンが15〜20質量%となるように、調整することが好ましい。
この不織布に、上記樹脂組成物を含浸させる。まず、樹脂組成物(エマルジョン)の入った容器中に不織布を浸して、いわゆるディッピング法によって樹脂組成物を不織布に含浸させ適宜乾燥させる。
得られた樹脂含浸不織布は、乾燥およびキュアリング工程を通過させて、樹脂による皮膜を張らせることが好ましい。ディッピングよって樹脂を不織布中に多量に含浸させることで、難燃性に優れた樹脂含浸不織布が得られる。
JIS L 1906 5.2(2000)記載の方法に準拠し、20cm×20cmのサイズで測定した。
ISO3795, JIS D1201記載の方法に準拠し測定した。
上記評価方法に従い、標線から50mm以内かつ60秒以内(標線までに消えたものも含む)で消えるものについては○、標線から50mm以内かつ60秒以内で消えなかったものについては×として評価した。
JIS L−1913 6.7.4(2010)に記載のガーレ式で測定した。
なお、試料は、試料の幅方向が、不織布製造時の幅方向と一致するように調製した。
5cm×20cmサイズの試験片を機械方向・機械幅方向に2枚を1本針ミシンで縫い合わせたものを3点採取する。テンシロンを用いて引張速度30cm/分・つかみ間隔10cmの条件で引張り試験を行い、破断強力の平均値を求めて、つづり針強力とする。
5cm×20cmサイズの試験片を機械方向・機械幅方向にそれぞれ5点採取する。テンシロンを用いて引張速度30cm/分・つかみ間隔10cmの条件で引張り試験を行い、破断強力の5%伸張時の応力の平均値を求めて、初期応力とする。
つづり針強力の試験片を縫い合わせた時の不織布の針貫通部の破れの無いものを○、針貫通部の破れのあるものを×として評価した。
不織布の端部を持ち不織布を引張りながら、曲げた時の皺が無いものを○、皺の少ないものを△、皺が多く発生するものを×として評価した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付70g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で85%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分20%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が20g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付77g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で85%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分15%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が13g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付67.5g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で75%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分25%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が22.5g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付81g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で90%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分10%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が9g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付63g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
有機リン系化合物が固形分で70%、アクリル系乳化重合物(アクリル樹脂/水=60/40;東洋インキ株式会社「トークリルS−2」)が固形分30%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が27g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付58g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で65%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分35%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が32g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付86g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で95%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分5%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が4g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付160g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で80%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分20%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が40g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付144g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で90%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分10%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が16g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
固有粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.3g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.9dtexの長繊維からなる目付38g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率7%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、195℃、線圧30kN/mでエンボス加工を行い、熱圧着タイプの長繊維不織布を得た。
上記長繊維不織布をニードル密度58ケ/cm2、ニードル針深度8mmにてニードルパンチによる交絡処理を行った不織布を得た。
塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で85%、三酸化アンチモン水分散液(sb2O2/H2O=60/40;日本精鉱株式会社製「STOX−W−60」)が固形分15%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物を得た。
上記のニードルパンチ不織布に、ディッピング法によって、上記樹脂組成物を付着させて、樹脂の乾燥後付着量が7g/m2の樹脂含浸不織布を得た。
各特性を上記方法で評価し、表1に示した。
Claims (3)
- ニードルパンチ加工された不織布に塩化ビニルとアクリル酸エステルを少なくとも含有する樹脂を含浸させた(樹脂の片面からのコートを除く)樹脂含浸不織布からなる自動車用内装材であって、目付が50〜150g/m2、剛軟度が10mN以下、つづり針強力が130N/5cm以上、初期応力が機械方向130N以上、機械幅方向50N以上である自動車用内装材。
- 不織布に樹脂をディッピング法で含浸させた樹脂含浸不織布からなる請求項1に記載の自動車用内装材。
- 不織布に対し樹脂が10〜30重量%含浸された請求項1または2に記載の自動車用内装材。
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