JP2016075528A - 振動減衰装置 - Google Patents

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利道 高橋
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Abstract

【課題】両端が固定された棒状部材の固有振動を任意及び容易に減衰させること。
【解決手段】振動減衰装置89は、両端が固定された棒状部材(例えば、車両拘束治具12,82)の固有振動を減衰する振動減衰装置であって、前記棒状部材に着脱自在に取り付けられる取り付け部材891と、この取り付け部材891の下端部891cの外側面に着脱自在に接続される弾性部材892と、この弾性部材892に一端が着脱自在に接続される長さ調整可能な軸部893と、この軸部893の他端に着脱自在に接続される重量調整可能な錘部894とを備える。
【選択図】図30

Description

本発明は、棒状部材の固有振動を減衰するための装置に関するものである。
棒状部材の固有振動を減衰させる従来の振動減衰装置としては、例えば特許文献1〜4に開示された振動減衰装置が知られている。特許文献1〜4の振動減衰装置は、一端が自由端である棒状部材の固有振動を減衰させるためものであり、固有振動を減衰させたい棒状部材に対して同心または同軸に取り付ける構造となっている。
特開平1−279131号公報 特開平10−67376号公報 特開昭64−83743号公報 特開2001−80583号公報 実開平2−118849号公報 実開平1−167642号公報
しかしながら、両端が固定された棒状部材の固有振動を上記の従来の振動減衰装置によって減衰させる場合、当該振動減衰装置において前記棒状部材の減衰率の調整するために錘を任意に付け替えることが困難となる。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、両端が固定された棒状の部材の固有振動を任意及び容易に減衰できる振動減衰装置を提供することを課題とする。
本発明の振動減衰装置は、両端が固定された棒状部材の固有振動を減衰する振動減衰装置であって、前記棒状部材に着脱自在に取り付けられる取り付け部材と、この取り付け部材の下端部の外側面に着脱自在に接続される弾性部材と、この弾性部材に一端が着脱自在に接続される長さ調整可能な軸部と、この軸部の他端に着脱自在に接続される重量調整可能な錘部とを備える。
本発明の振動減衰装置によれば、両端が固定された棒状の部材の固有振動を任意及び容易に減衰できる。
(A)は車両のシートベルト固定ピラーを示す概略側面図、(B)は同ピラーの概略平面図、(C)は同ピラーの要部の拡大図。 (A)は試験車両が供された第1実施形態の車両拘束装置の概略側面図、(B)は同装置の概略平面図。 (A)(B)(C)は第1実施形態におけるシートベルト固定ピラーへの車両拘束治具の取り付け方法の一例を示す説明図。 (A)は試験車両が供された第2実施形態の車両拘束装置の概略側面図、(B)は同装置の概略平面図。 (A)は試験車両が供された第3実施形態の車両拘束装置の概略側面図、(B)は同装置の概略平面図。 第3実施形態の第1リンク機構の側面図。 第3実施形態の第1リンク機構の平面図。 第3実施形態の第1リンク機構の軸部の断面図。 第3実施形態の第2リンク機構及び長さ調整機構の側面図。 (A)は試験車両が供された第4実施形態の車両拘束装置の概略側面図、(B)は同装置の概略平面図並びに第1リンク機構の拡大図。 第4実施形態の車両拘束装置の概略背面図。 (A)は試験車両が供された第5実施形態の車両拘束装置の概略側面図、(B)は同装置の概略平面図。 (A)は試験車両が供された第6実施形態の車両拘束装置の概略側面図、(B)は同装置の概略平面図。 (A)は試験車両が供された第7実施形態の車両拘束装置の概略側面図、(B)は同装置の概略平面図。 (A)(B)(C)は第8実施形態におけるシートベルト固定ピラーへの車両拘束治具の取り付け方法の一例を示す説明図。 (A)は試験車両が供された第8実施形態の車両拘束装置の概略平面図、(B)は同装置の概略背面図。 (A)(B)(C)は第8実施形態におけるシートベルト固定ピラーへの車両拘束治具の取り付け方法の一例を示す説明図。 (A)は試験車両が供された第8実施形態の車両拘束装置の概略平面図、(B)は同装置の概略背面図。 (A)(B)(C)は第8実施形態におけるシートベルト固定ピラーへの車両拘束治具の取り付け方法の一例を示す説明図。 (A)は試験車両が供された第8実施形態の車両拘束装置の概略平面図、(B)は同装置の概略背面図。 (A)(B)(C)は第8実施形態におけるシートベルト固定ピラーへの車両拘束治具の取り付け方法の一例を示す説明図。 (A)は試験車両が供された第8実施形態の車両拘束装置の概略平面図、(B)は同装置の概略背面図。 (A)(B)は第9実施形態におけるシートベルト固定ピラーへの車両拘束治具の取り付け方法の一例を示す説明図。 (A)は第9実施形態におけるシートベルト固定ピラーへの車両拘束治具の取り付け状態の説明図、(B)は試験車両が供された本発明の同実施形態の車両拘束装置の概略側面図。 (A)は試験車両が供された第9実施形態の車両拘束装置の概略平面図、(B)は同装置の概略背面図。 第9実施形態におけるシートベルト固定ピラーへの車両拘束治具の取り付け状態の説明図。 (A)は第10実施形態における撓み吸収機構の概略側面図、(b)は同機構の縦断面図。 (A)は第10実施形態における撓み吸収機構の概略側面図、(b)は同機構の縦断面図。 第10実施形態における車両拘束治具への撓み吸収機構並びに振動減衰装置の取り付け状態の説明図 (A)(B)は第1〜10実施形態の車両拘束治具に適用される振動減衰装置の実施形態の一例を示した概略側面図 (A)は試験車両が供された本発明の第12実施形態の車両拘束装置における同車両の横振れ抑制機構の概略側面図、(B)は同抑制機構の概略平面図。 第12実施形態の横振れ抑制機構の概略背面図。
図30に示した本発明の振動減衰装置の実施形態の一例について説明する前に、本発明の振動減衰装置が適用される車両拘束装置及びこの装置によって拘束される車両の実施形態例について説明する。
本発明の振動減衰装置は、その振動減衰対象物が以下に説明する図2〜29の車両拘束装置11の車両拘束治具12,82に限定することなく、両端が固定された棒状部材であれば当該棒状部材の固有振動を任意及び容易に減衰できる。
図1(A)(B)は、本発明の車両拘束装置を使用する車両1の略示的側面図と略示的平面図である。
車両1は、ドアサイドにシートベルト(図示省略)を取り付けるシートベルト固定ピラー2を備えている。
図1(C)に示すように、シートベルト固定ピラー2の上,下端部には、複数のネジ3によって上,下のシートベルト固定部4,5が取り付けられている。これら上,下のシートベルト固定部4,5にシートベルトの上,下端が取り付けられる。なお、図1(A)と(B)において、6は、車両重心点位置を示す。
[第1実施形態]
図2(A)(B)は、第1実施形態の車両拘束装置11を使用した車両1の略示的側面図と略示的平面図である。
車両拘束装置11は、シャシダイナモメータのローラ7上にタイヤ8を載せた車両1の左右のシートベルト固定ピラー2に一端側が結合され、他端側が床面9上の左右のポール10に結合される一対の車両拘束治具12,12を備える。
車両拘束治具12,12は、鋼板等の機械的強度に優れた素材により板材や鋼管材など、車両の前後移動を拘束するために必要な引張強度と圧縮強度を備えた材質により形成されている。車両拘束治具12,12は、車長に合わせてその長さを調整可能なターンバックル等の長さ調整機構13を一端側に備えている。また、左右一対の車両拘束治具12,12の長さ方向の中央部には両者を連結するタイロッド14が設けられている。タイロッド14は、長さ方向の中央部に車両拘束治具12,12の間隔を車幅に合わせて調整するためのターンバックル等の長さ調整機構15を備えている。
車両拘束治具12,12は、長さ方向の一端側が第1リンク機構16を介してシートベルト固定ピラー2に回動可能に結合されているとともに、他端側が第2リンク機構17を介してポール10に回動可能に結合されている。
図2(A)に示すように、第1リンク機構16は、軸18が車両重心点位置6の近傍に位置するようにシートベルト固定ピラー2の内面2aに取り付けられる。また、第2リンク機構17の軸21も車両重心点位置6と略同じ高さの位置するようにポール10に取り付けられている。尚、車両重心点位置6の近傍とは、車両重心点位置6に極力近づけた位置を云う。
図3に示すように、第1リンク機構16は、軸18と、該軸18を回動可能に支持している軸受け部材19と、この軸受け部材19をシートベルト固定ピラー2の内面2aに取り付けるための取り付け部材(以下、ピラー取り付け部材と称する)20と、を備えている。
そして、第1リンク機構16は、車両拘束治具12,12の長さ方向の一端側を、軸18、軸受け部材19、ピラー取り付け部材20でシートベルト固定ピラー2の内面2aにおいて回動可能に連結している。
ピラー取り付け部材20は、シートベルト固定ピラー2に見合う長板状に形成されていてシートベルト固定部4,5に代えて、シートベルト固定ピラー2の内面2aに取り付けられる。
また、第2リンク機構17は、車両拘束治具12の他端側に配置した軸21と、軸受け部材22と、を備えていて、該軸受け部材22を介してポール10に取り付けられている。
次に、車両拘束治具12をシートベルト固定ピラー2へ取り付ける方法の一例を図3(A)(B)(C)を参照して説明する。
この例においては、先ず、図3(A)に示すように、左右一対の車両拘束治具12,12の一端側を、軸18及び軸受け部材19を介してピラー取り付け部材20の中央部に取り付ける。一方、シートベルト固定ピラー2からシートベルト固定部4,5を取り外す。
そして、図3(B)(C)に示すように、ピラー取り付け部材20をシートベルト固定ピラー2の内面2aに取り付ける。ピラー取り付け部材20のシートベルト固定ピラー2への取り付けは、シートベルト固定ピラー2のネジ穴23とピラー取り付け部材20のネジ穴24を重ね合わせて、これらネジ穴23,24にネジ25を螺合することにより行なわれる。尚、図3(C)において、26は車両のフレーム、27は車室内、28は車室外を示す。
第1実施形態の車両拘束装置11は、上述のような構成であって、その使用に際しては、先ず、図2に示すように、車両1をシャシダイナモメータのローラ7に載せ、車両1のシートベルト固定ピラー2に、車両拘束治具12の一端側を、第1リンク機構16を介して連結して、第1リンク機構16の軸18を車両重心点位置6の近傍に位置させる。一方、車両拘束治具12の他端側を、第2リンク機構17を介してポール10に取り付け、該ポール10の高さを調整して、第2リンク機構17の軸21を車両重心点位置6と略同じ高さの位置に設定して車両拘束治具12を略水平状態に保持する。
そして、左右一対の車両拘束治具12で車両1を拘束し、ローラ7を回転させて、車両1の各種試験を行なう。
車両拘束治具12の一端側を、高剛性のシートベルト固定ピラー2に結合するので、車両拘束治具12により確実、強固に車両を拘束することができる。
また、車両拘束治具12の一端側を、車両重心点位置6付近において第1リンク機構16を介してシートベルト固定ピラー2に回動自在に結合し、車両拘束治具12の他端側を、車両重心点位置6と略同じ高さの位置において第2リンク機構17を介してポール10に回動自在に結合したので、車両(並進)前後運動は拘束されるが車両(回転)ピッチング運動と車両(並進)上下運動はフリーとなり、垂直荷重が路上に近似した車両挙動の実現が可能になる。タイヤに加わる垂直荷重を加減速状態まで含めて走行状態と一致させることができるため、モード運転による燃費、排ガス試験や車両性能試験の車両挙動を含めた試験が可能となる。
さらに、車両拘束治具12は、長さ調整機構13によって長さが調整可能であるので、車両1の車長に応じて長さを任意に調整できる。
そして、ポール10は、車幅方向、車長方向の少なくとも一方向に調整可能であるので、車両1の車幅、車長等に合わせて、車両拘束治具12を調整することにより様々の大きさの車両に適用することができる。
[第2実施形態]
図4は第2実施形態を示す。本実施形態は、第1実施形態の態様において、第2リンク機構17とポール10との間に拘束力検出器29を備え、この拘束力検出器29により車両の拘束力を検出する。拘束力検出器29の取り付け位置は、第2リンク機構17とポール10の間に限定されるものではなく、車両拘束治具12と第2リンク機構17との間や、第1リンク機構16とシートベルト固定ピラー2の間などであってもよく、車両1の拘束力を確実に検出できる箇所であればよい。本実施形態の車両拘束装置11によれば、車両1の拘束力を検出できるので、第1実施形態の効果に加えて、車両バネ上の特性を計測及び解析評価することが可能になる。
[第3実施形態]
図5〜図9は第3実施形態を示す。この実施形態においては、図5に示すように、車両拘束治具12の一端側をシートベルト固定ピラー2に回動自在に結合する第1リンク機構31は、車両拘束治具12の一端側を回動可能に取り付ける筒状の軸部32と、この軸部32をシートベルト固定ピラー2に取り付ける軸支持アーム33と、を備える。
図6〜図8に示すように、軸支持アーム33は、略T字状に形成されていて、一端側に軸部32が設けられ、他端側がネジ34によりシートベルト固定ピラー2に取り付けられる。軸支持アーム33は、シートベルト固定ピラー2に形成されている複数のネジ穴35を選択的に使用することにより取り付け高さ位置を調整可能になっている。
軸支持アーム33を略T字状に形成したのは、軸支持アーム33をシートベルト固定ピラー2に取り付けた際に、軸部32の位置をシートベルト固定ピラー2の位置に対して車両の前後方向にずらすことにより、軸部32と運転席や助手席との干渉するのを抑制するためである。したがって、干渉するのを抑制することが可能であればその形状は問わない。尚、軸支持アーム33と軸部32は、伸縮可能にしてその長さを調整可能にしてもよい。
また、車両拘束治具12の他端側を、ポール10に回動可能に取り付ける第2リンク機構41は、図5及び図9に示すように、車両拘束治具12の他端側に設けられた軸部42と、この軸部42を回転自在に支持している軸受け部材43と、を備え、ブラケット44を介してポール10に取り付けられている。
ブラケット44は、図示を省略した高さ調整機構によりポール10に昇降可能に取り付けられていて、第2リンク機構41の高さ位置を調整可能になっている。
左右一対の車両拘束治具12の軸受け部材43側の端部には、ターンバックル等の長さ調整機構45が設けられている。長さ調整機構45は、中央部の回転操作体46を回転させると、回転操作体46の左右に連設されたボルト47,48が左右逆方向に回転して、車両拘束治具12を車両の車長に合わせて車両拘束治具12の長さを調整可能になっている。その他の構成は、第1,2実施形態の場合と同様であるので同一構成部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
次に、第3実施形態の車両拘束装置11の使用方法の一例を説明する。
先ず、車両拘束治具12の一端側の第1リンク機構31の軸支持アーム33をシートベルト固定ピラー2の所望の高さ位置に取り付ける。そして、必要であれば軸支持アーム33の長さや軸部32の長さを調整し、第1リンク機構31の軸部32が運転席や助手席と干渉するのを防止する。
次に、車両拘束治具12の他端側を、第2リンク機構41およびブラケット44を介してポール10に取り付ける。
そして、左右一対の車両拘束治具12,12の長さや幅を調整して車両1を拘束し、ローラ7を回転させて、車両1の各種試験を行なう。
第3実施形態の車両拘束装置11は、車両拘束治具12,12の長さ調整や幅調整は勿論のこと、車両拘束治具12,12の一端側をシートベルト固定ピラー2へ回動可能に取り付けている第1リンク機構31の軸部32の位置を、軸支持アーム33によってシートベルト固定ピラー2の位置から離間させたので、第1リンク機構31の軸部32が運転席や助手席と干渉するのを防止することができる。
また、第2リンク機構41をポール10に昇降可能に取り付けたので、第2リンク機構41を昇降させて、第2リンク機構41を、第1リンク機構31の高さ位置に合わせて車両拘束治具12を略水平状態に保持して、各種試験を行なうことができるという効果がある。その他の構成、効果は第1、第2実施形態の車両拘束装置と同じであるので重複する説明は省略する。
[第4実施形態]
図10,図11は第4実施形態を示す。本実施形態は、第1実施形態の態様において、第1リンク機構16の代わりに、第1リンク機構51を備える。
第1リンク機構51は、車両1内の左右のシートベルト固定ピラー2の内面2aに取り付けられる一対のピラー取り付け部材20を連結補強する長さ調整可能な補強治具52と、この補強治具52の両端近傍にて車両拘束治具12を車両1の外側後方全方位に回動自在に連結させる連結治具53とを備える。
補強治具52は前記一対のピラー取り付け部材20を連結させるクロスメンバーから成る。補強治具52はその長さを調整させる長さ調整機構54を備えている。尚、補強治具52は、その配置が車両1の車高方向(例えば、車両重心点位置6と略同じ高さ)に調整可能に、前記一対のピラー取り付け部材20に取り付けられる。
連結治具53は、補強治具52の一端近傍に装着固定されるピロボール55と、このピロボール55を収容する球面軸受け部56と、この軸受け部56を車両拘束治具12と接続させる接続治具57とから成る。
図10,図11を参照しながら本実施形態の車両拘束装置11の使用例を説明する。
例えば、後部座席ドア121を有する車両1では、先ず、当該ドア121を取り外した状態若しくは当該ドア121を開いてドア拘束治具58によって固定した状態にする。または、車両1の運転席と助手席のドア120を取り外した状態若しくは当該120ドアを開いてドア拘束治具58によって固定した状態にする。
ドア拘束治具58としては、吸盤による固定などの様々な拘束治具が挙げられるが、後部座席ドア121と車両拘束治具12が接触しないように固定できればよいので、特に限定されることなく周知の拘束治具を適用すればよい。また、ドア拘束治具58の配置箇所や数量も、後部座席ドア121と車両拘束治具12とが接触しないように固定できればよいので、特に限定しない。
次いで、車両1内に取り付けられた第1リンク機構51における両者の連結治具53に、車両1の外側後方斜めから車両1内に挿入された車両拘束治具12の一端が接続される。この連結治具53に接続された車両拘束治具12は車両1の外側後方全方位に回動自在となる。次いで、車両拘束治具12の他端側が、車両重心点位置6と略同じ高さの位置において、第2リンク機構17を介してポール10に回動自在に結合される。
次いで、車両拘束治具12,12の長さが長さ調整機構13によって調整され、また、車両拘束治具12,12の間隔が長さ調整機構15によって調整される。また、ポール10は、床面上の台座部100において、その高さ、車両1の前後方向若しくは幅方向の配置、車両拘束治具12に対する接続方向が適宜調整される。
以上のように車両1が拘束された後、シャシダイナモメータのローラ7を回転させて車両1の各種試験が実施される。
以上の本実施形態の車両拘束装置11によれば、車両拘束治具12の一端側がリンク機構51によってシートベルト固定ピラー2の内面2aにおいて回動自在に結合される一方で車両拘束治具12の他端側がリンク機構17によってポール10にて回動自在結合されている。したがって、第1実施形態の車両拘束装置11と同様に、車両1を確実、強固に拘束することができる。また、車両(並進)前後運動は拘束されるが車両(回転)ピッチング運動と車両(並進)上下運動はフリーとなり、垂直荷重が路上に近似した車両挙動の実現が可能になる。よって、タイヤに加わる垂直荷重を加減速状態まで含めて走行状態と一致させることができるので、モード運転による燃費、排ガス試験や車両性能試験の車両挙動を含めた試験が可能となる。
特に、本実施形態では、車両1の後部座席ドア121を外す若しくは開いて固定した状態で、車両拘束治具12を車両1の外側後方斜めから連結治具53を介して車両1内の補強治具52の一端近傍に結合できる。したがって、後部座席やトランクルームの形状等の影響を受けることなく、車両1と車両拘束治具12との連結位置を車両1の車両重心点位置6の近傍への調整が容易となる。また、車両1を車両試験装置に供するに際し必要であった車両1の改造を最小限に抑えることができる。これにより、試験準備時間の短縮化が可能となる。
さらに、車両拘束治具12は、ピラー取り付け部材20の近傍部位(本実施形態では補強治具52の両端近傍)において連結治具53によって車両1の外側後方全方位に回動自在となっている。したがって、車両1内の車両拘束治具12の挿入空間に応じて車両拘束治具12を車両重心点位置6の近傍の高さまでに任意に設定できる。これにより、車両1の後部座席やトランクルーム等との物理的緩衝を避けるために車両重心点位置6から離れた高さ位置にて車両1の拘束を余儀なくした場合の車両1試験時に起こり得る路上走行とは異なる車両1のピッチング運動(例えば、オーバースイング等)を抑制できる。
また、車両1内において対向する一対のピラー取り付け部材20は補強治具52によって連結補強されている。さらに、この補強治具52の両端近傍に連結治具53を介して車両拘束治具12が連結された状態となっているので、補強治具52に対する車両拘束治具12のモーメント(トルク)の負荷率が軽減する。これにより、補強治具52の変形とこれに伴うピラー取り付け部材20の変形や破断を防止できる。また、補強治具52は長さ調整機構54によって長さが調整可能であるので車両1のサイズに応じて任意に対応できる。さらに、補強治具52は前記一対のピラー取り付け部材20において車両1の車高方向に調整可能となっているので、補強治具52の配置を車両1のサイズに応じて車両重心点位置6の近傍の高さまで任意に設定できる。
以上の説明から明らかなように本実施形態の車両拘束装置11は、例えば、4ドアタイプの車両1の拘束に有効である。
尚、第1リンク機構51は、ピラー取り付け部材20がその構成材料の選択により剛性を充分に確保できる場合、必ずしも補強治具52を要しない。この場合、例えば、ピラー取り付け部材20に一体的に設けられた短小な固定軸に、連結治具53のピロボール55が装着固定される。
[第5実施形態]
図12は第5実施形態を示す。本実施形態は、第4実施形態の態様において、車両拘束治具12と第2リンク機構17との間に拘束力検出器29を備え、この拘束力検出器29により車両の拘束力を検出する。拘束力検出器29の取り付け位置は、車両拘束治具12と第2リンク機構17との間に限定されるものではなく、第2リンク機構17とポール10の間や、第1リンク機構16とシートベルト固定ピラー2の間などであってもよく、車両1の拘束力を確実に検出できる箇所であればよい。以上の本実施形態の車両拘束装置11によれば、車両1の拘束力を検出できるので、第4実施形態の効果に加えて、車両バネ上の特性を計測及び解析することが可能になる。
[第6実施形態]
図13(a)(b)は第6実施形態を示す。本実施形態は、車両拘束治具12の一端側が車両1の内側後方斜めから車両重心点位置6の近傍の位置にて第1リンク機構51を介して車両1の左右のシートベルト固定ピラー2に回動自在に結合されていること以外は、第4実施形態と同じ態様となっている。
図13を参照しながら本実施形態の車両拘束装置11の使用例を説明する。
例えば、試験車両がハッチバックタイプの車両に例示される背面ドアを有する車両1である場合、この車両1の背面ドアを開き、このドアを図示省略のドア拘束治具58によって固定した状態にする。次いで、車両1内に取り付けられた第1リンク機構51の連結治具53に対して、車両1の内側後方斜めから車両1内に挿入された車両拘束治具12の一端が接続される。この連結治具53に接続された車両拘束治具12は車両1の内側後方の全方位に回動自在となる。次いで、第4実施形態と同様に、車両拘束治具12の他端側が、車両重心点位置6と略同じ高さの位置において、第2リンク機構17を介してポール10に回動自在に結合される。また、車両拘束治具12,12の長さ及び間隔が各々長さ調整機構13,15によって調整される。ポール10も、その高さ、前後方向若しくは左右方向の配置、車両拘束治具12との接続方向が各々調整される。以上のように車両1が拘束された後、シャシダイナモメータのローラ7を回転させて車両1の各種試験が実施される。
以上のように本実施形態の車両拘束装置11も、車両拘束治具12の一端側がリンク機構51によってシートベルト固定ピラー2の内面2aにおいて回動自在に結合される一方で車両拘束治具12の他端側がリンク機構17によってポール10にて回動自在に結合される。したがって、第4実施形態の車両拘束装置11と同様に、車両1を確実、強固に車両を拘束することができると共に、車両(並進)前後運動は拘束されるが車両(回転)ピッチング運動と車両(並進)上下運動はフリーとなり、垂直荷重が路上に近似した車両挙動の実現が可能になる。
特に、本実施形態では、車両1の内側後方斜めから車両拘束治具12を車両1内の補強治具52の一端近傍に結合できる。したがって、車両1のリアタイヤハウスや背面ドア開口部等との物理的緩衝を低減させながら、車両1と車両拘束治具12との連結位置を車両1の車両重心点位置6の近傍への調整が容易となる。また、車両1を車両試験装置に供するに際し必要であった車両の改造を最小限に抑えることができるので、試験準備時間の短縮化が可能となる。
さらに、車両拘束治具12は、ピラー取り付け部材20の近傍部位(本実施形態では補強治具52の両端近傍)において連結治具53によって車両1の内側後方全方位に回動自在であるので、車両1内の車両拘束治具12の挿入空間に応じて車両拘束治具12を車両重心点位置6の近傍の高さまでに任意に設定できる。よって、車両1のリアタイヤハウスや背面ドア開口部等との物理的緩衝を避けるために車両重心点位置6から離れた高さ位置にて車両1の拘束を余儀なくした場合の車両1試験時に起こり得る路上走行とは異なる車両1のピッチング運動(例えば、オーバースイング等)を抑制できる。
また、車両1内において対向する一対のピラー取り付け部材20は補強治具52によって連結され、この補強治具52の両端近傍には連結治具53を介して車両拘束治具12が連結された状態となっている。よって、実施形態4と同様に、ピラー取り付け部材20が補強される。さらに、補強治具52に対する車両拘束治具12のモーメント(トルク)の負荷率が軽減するので、補強治具52の変形とこれに伴うピラー取り付け部材20の変形や破断を防止できる。尚、補強治具52の長さは長さ調整機構54によって車両1のサイズに任意に対応できる。
以上の説明から明らかなように本実施形態の車両拘束装置11は、例えば、2ドアタイプの車両1や背面ドアを有する車両1の拘束に有効である。
本実施形態においても、ピラー取り付け部材20がその構成材料の選択により剛性を充分に確保できる場合、第1リンク機構51は必ずしも補強治具52を要しない。この場合も、前述のように、ピラー取り付け部材20に設けられた短小な固定軸に連結治具53のピロボール55を装着固定させた態様を採用すればよい。
[第7実施形態]
図14(a)(b)は第7実施形態を示す。本実施形態は、第6実施形態の態様において、第2リンク機構17とポール10との間に拘束力検出器29を備え、この拘束力検出器29により車両の拘束力を検出する。拘束力検出器29の取り付け位置は、第2リンク機構17とポール10の間に限定されるものではなく、車両拘束治具12と第2リンク機構17との間や、第1リンク機構16とシートベルト固定ピラー2の間などであってもよく、車両1の拘束力を確実に検出できる箇所であればよい。以上の本実施形態の車両拘束装置11によれば、車両1の拘束力を検出できるので、第6実施形態の効果に加えて、車両バネ上の特性を計測及び解析することが可能になる。
[第8実施形態]
図15,16に示された第8実施形態の車両拘束装置11は、第4実施形態の態様において、第1リンク機構51の代わりに、第1リンク機構71を備える。
第1リンク機構71は、左右のシートベルト固定ピラー2の外面bに取り付けられる一対のピラー取り付け部材72aと、この一対のピラー取り付け部材72aの外面に取り付けられる連結軸73と、この連結軸73に装着されて車両拘束治具12を車両1の外側後方全方位に回動自在に連結させる連結治具53と、連結軸73をピラー取り付け部材72aに押圧固定する押圧部材74とを備える。
ピラー取り付け部材72aには、この部材72aをシートベルト固定ピラー2の外面2bに固定させるネジ25が螺着されるネジ穴24aと、押圧部材74を当該部材72aに固定させるネジ25が螺着されるネジ穴24bとが形成されている。尚、ピラー取り付け部材72aにおいて、連結軸73はその配置が車高方向に調整可能となっている。
図15,図16を参照しながら本実施形態の車両拘束装置11の使用例を説明する。
先ず、車両1の左右のシートベルト固定ピラー2の外面2bにおける後部座席ドア及びドアヒンジ金具の取り付け部70から当該ドア及びヒンジ金具が取り外される。
一方、ピラー取り付け部材72aの外面には、予め、連結治具53が装着固定された連結軸73が突設配置され、さらに押圧部材74がこの連結軸73を押圧した状態でネジ25によって当該部材72aに固定される。
次いで、シートベルト固定ピラー2の外面2bにおける取り付け部70のネジ穴23にピラー取り付け部材72aのネジ穴24aが重ねられた状態でこのネジ穴23,24aにネジ25が螺着される。このように、ピラー取り付け部材72aがシートベルト固定ピラー2の外面2bに固定されることにより、当該外面2bに第1リンク機構71が取り付けられる。このように図15(c)に示した車両重心点位置6の近傍に位置するようにシートベルト固定ピラー2の外面2bに取り付けられた第1リンク機構71の連結治具53に、車両1の外側後方斜めから車両1内に挿入された車両拘束治具12の一端が接続される。この連結治具53に接続された車両拘束治具12は連結治具53のピロボール55(図10)によって車両1の外側後方全方位に回動自在となる。
次いで、第4実施形態と同様に、車両拘束治具12,12の長さが長さ調整機構13によって調整され、さらに、車両拘束治具12,12の他端側が、車両重心点位置6と略同じ高さの位置において、第2リンク機構17を介してポール10に回動自在に結合される。そして、ポール10は、床面上の台座部100において、その高さ、車両1の前後方向若しくは幅方向の配置、車両拘束治具12に対する接続方向が適宜調整される。
以上のように車両1が拘束された後、シャシダイナモメータのローラ7を回転させて車両1の各種試験が実施される。
以上説明したように、本実施形態の車両拘束装置11によれば、車両拘束治具12の一端側がリンク機構71によってシートベルト固定ピラー2の外面2bにおいて回動自在に結合される一方で車両拘束治具12の他端側がリンク機構17によってポール10にて回動自在に結合されている。
したがって、第4実施形態の車両拘束装置11と同様の効果を奏する。すなわち、車両1を確実、強固に車両を拘束することができると共に、車両(並進)前後運動は拘束されるが車両(回転)ピッチング運動と車両(並進)上下運動はフリーとなり、垂直荷重が路上に近似した車両挙動の実現が可能になる。
特に、試験車両が後部座席ドア121を有している車両1である場合、後部座席ドア121を外し、車両1の左右のシートベルト固定ピラー2の外面2bに第1リンク機構71を取り付け、この第1リンク機構71に車両拘束治具12の一端側を連結させればよい。この態様によれば、車両1の試験時に運転席や助手席の座席を任意に後方に調整可能となり、ハンドルと運転席の距離を任意に確保することが可能となる。よって、運転者の体格や計測する機材の設置などにより、ハンドルと運転席の距離を確保しようとした場合、運転席の位置を任意に変えることができ、車両1の試験運転に悪影響を及ぼさない。
また、連結軸73はピラー取り付け部材72aにおいて車両1の車高方向に調整可能となっているので、連結軸73の配置を車両1のサイズに応じて車両重心点位置6の近傍の高さまで任意に設定できる。
本実施形態においては、図17,18に示したように、ピラー取り付け部材72aの代わりに、ピラー取り付け部材72bを備えてもよい。
ピラー取り付け部材72bはピラー取り付け部材72aよりも幅広に形成されている。このピラー取り付け部材72bは、図17(B)に示したように、一端側の長辺端部がシートベルト固定ピラー2の近傍後方部位(ホイールベース方向)に張り出した状態で当該ピラー2の外面2bに取り付けられる。
車両拘束治具12を車両1の外側後方全方位に回動自在に連結させる連結治具53は、予め、シートベルト固定ピラー2の近傍後方部位においてピラー取り付け部材72bの外面に押圧部材74によって突設固定される連結軸73に軸着される。本態様の連結軸73も車高方向に配置調整可能となっている。
左右のシートベルト固定ピラー2を介して車両1内において対向する一対のピラー取り付け部材72bは、連結軸73と同軸に配置される長さ調整可能な補強治具52によって連結補強されている。本態様の補強治具52も車高方向に配置調整可能となっている。尚、補強治具52は連結軸73と接続させてもよい。
以上のように図17,18の実施形態は、ピラー取り付け部材72bの幅が車両ホイールベース方向に広く(ホイールベース方向にオフセットしている)なっており、シートベルト固定ピラー2近傍後方部位のピラー取り付け部材72bの外面において、車両拘束治具12が車両1の外側後方全方位に回動自在に取り付けられるようになっている。
したがって、図17,18の実施形態も、図15,16の実施形態と同様に、車両1の試験時に運転席や助手席の座席を任意に後方に調整可能となり、ハンドルと運転席の距離を任意に確保することが可能となる。
特に、車両1を介して対向する一対のピラー取り付け部材72bは長さ調整可能な補強治具52によって連結補強されているので、ピラー取り付け部材72bの剛性を高めることができる。さらに、補強治具52及び連結軸73はピラー取り付け部材72bにおいて車両1の車高方向に調整可能となっているので、連補強治具52及び結軸73の配置を車両1のサイズに応じて車両重心点位置6の近傍の高さまで任意に設定できる。
また、本態様において、連結治具53が軸着される連結軸73は、図19,20に示したように、ピラー取り付け部材72bの内面において突設させてもよい。本態様の連結軸73も車高方向に配置調整可能となっている。
連結軸73は、シートベルト固定ピラー2近傍後方部位に対応したピラー取り付け部材72bの内面に突設固定され、さらに、車両1内において対向する一対のピラー取り付け部材72bを連結補強する補強治具52と接続される。
本態様も図17,18の実施形態と同様の効果が得られることは明らかである。特に、本態様においては、連結軸73を押圧する押圧部材74が不要であるので、リンク機構71の部品点数が減少し、車両1への車両拘束装置11の組み付け作業が簡略化する。
さらに、本態様においては、図21,22に示したように、連結軸73と補強治具52の間に、ピラー取り付け部材72bよりも幅広且つ全長が長いピラー取り付け部材72cを介在させてもよい。
ピラー取り付け部材72cは、連結治具53が軸着された連結軸73を当該部材72cとピラー取り付け部材72bとによって狭持させた状態で、車両1内の左右のシートベルト固定ピラー2の内面2aにネジ25によって取り付けられる。そして、この左右のシートベルト固定ピラー2の内面2aに取り付けられた一対のピラー取り付け部材72cは、連結軸73と同軸に配置される長さ調整可能な補強治具52によって連結補強されている。この補強治具52も連結軸73と接続させてもよい。尚、補強治具52,連結軸73は車高方向に配置調整可能となっている。
本態様も、図17,18の実施形態と同様の効果が得られることは明らかである。特に、本態様においては、図21,図22に示したように、連結治具53が軸着された連結軸73が、車両1のシートベルト固定ピラー2の外面2bに取り付けされたピラー取り付け部材72bと、当該ピラー2の内面2aに取り付けされたピラー取り付け部材72cとによって狭持され、さらに、車両1内で対向するピラー取り付け部材72cが長さ調整可能な補強治具52によって連結補強されている。これにより、車両拘束治具12を車両1に連結させるリンク機構71の剛性が向上する。
[第9実施形態]
図23〜26は第9実施形態を示す。本実施形態は、第4〜7実施形態の態様において、一対の車両拘束治具12の代わりに、この治具12よりも短小の一対の車両拘束治具82を備え、ポール10の代わりに車外固定装置83を備える。
図23,24に示したように、一対の車両拘束治具82は、一端側が後部座席ドア121を有する車両1の左右のシートベルト固定ピラー2の内面2aに取り付けられるピラー取り付け部材20におけるリンク機構51に連結され、他端側が車両1の後部座席室122内に具備されるリンク機構84に連結される。
リンク機構51の補強治具52は取り付け部材20において車高方向に配置調整可能となっている。リンク機構51とその要素の連結治具53の構成とその機能の説明は、図10を参照した第4実施形態のリンク機構51、連結治具53の構成及び機能の説明に譲る。
車外固定装置83は、車両1の左右の後部座席ドア121近辺における床面9上に一対に設置され、後部座席ドア121の開口部123を介してリンク機構84を支持する。
リンク機構84は、図25に示したように、後部座席ドア121側の車両1の後部座席室122内に対向して鉛直に配置されて車外固定装置83によって支持される左右一対の取り付け部材85と、この一対の取り付け部材85を連結補強する長さ調整可能な第一補強治具86と、この第一補強治具86の両端付近に車両拘束治具82の他端を回動可能に連結させる一対の連結治具53とを備える。
第一補強治具86は、車両1内で対向する一対の取り付け部材85に対して配置が車両1の車高方向調整可能に取り付けられる。第一補強治具86の一端付近には、予め、連結治具53のピロボール55(図10)が装着固定される。一方、前記対向する一対の取り付け部材85間はさらに長さ調整な第二補強治具87によって補助的に連結補強される。
車外固定装置83は、車両1内においてリンク機構84の一対の取り付け部材85を立設支持する一対の支持部材831を備える。この一対の支持部材831は、車外固定装置83の本体に具備された水平支持部材832によって水平支持され、さらに、車両1の後部座席室122内に具備される連結補強部材833によって安定的に連結補強されている。そして、車外固定装置83は、第1〜8実施形態のポール10と同様に、車両1の車幅方向、車長方向、車高方向のいずれか一方向に位置調整可能に床面9上に設置される。
図23〜25を参照しながら本実施形態の車両拘束装置11の使用例を説明する。
先ず、第1リンク機構51の連結治具53に車両拘束治具82の一端が連結されたピラー取り付け部材20が、シートベルト固定ピラー2の内面2aに取り付けられる。これにより、車両重心点位置6近傍において車両拘束治具82は車両1内において後方全方位に回動自在となる。次いで、車両拘束治具82の他端側が、車両重心点位置6と略同じ高さの位置において、後部座席室122内において支持されたリンク機構84の連結治具53に連結される。そして、車両拘束治具82,82の長さが長さ調整機構13によって調整され、さらに、車外固定装置83の位置が車両1の車幅方向、車長方向、車高方向のいずれか一方向に調整される。以上のように車両1が拘束された後、シャシダイナモメータのローラ7を回転させて車両1の各種試験が実施される。
以上の本実施形態の車両拘束装置11によれば、第6実施形態の車両拘束装置11と同様に、車両1を確実、強固に車両を拘束することができると共に、車両(並進)前後運動は拘束されるが車両(回転)ピッチング運動と車両(並進)上下運動はフリーとなり、垂直荷重が路上に近似した車両挙動の実現が可能になる。
特に、本実施形態においては、第6実施形態の効果に加えて、試験車両が後部座席ドア121を有している車両1である場合、車両拘束治具82の他端が連結されたリンク機構84が後部座席ドア121の開口部123を介して車外固定装置83によって支持されるので、車両試験に供される車両1の改造を低減させることができる。
また、補強治具52、第一補強治具86はそれぞれ取り付け部材20,85において車両1の車高方向調整可能に取り付け可能となっているので補強治具52、第一補強治具86の配置を車両1のサイズに応じて車両重心点位置6の近傍の高さまで任意に設定できる。
さらに、この第一補強治具86の両端付近に連結治具53を介して車両拘束治具82の他端が連結された状態となっているので、第一補強治具86に対する車両拘束治具82のモーメント(トルク)の負荷率が軽減し、第一補強治具86の変形とこれに伴うピラー取り付け部材85の変形や破断を防止できる。
そして、この一対の取り付け部材85間はさらに長さ調整な第二補強治具87によって補助的に連結補強されているので、ピラー取り付け部材85が補強されながらも、第一補強治具86をさらに安定的支持できる。
また、図26に示したように、第5実施形態と同様に、車両拘束治具82において拘束力検出器29を備えるとよい。本態様によれば、車両1の拘束力を検出できるので、車両1の前後方向の拘束力の計測信号が検出可能となる。
さらに、同図に示したように、車両拘束治具82には、この治具82の固有振動を減衰させる振動減衰装置89を備えるとよい。振動減衰装置89としては、車両拘束治具12,82に対して非同心または非同軸に取り付ける周知の振動減衰装置が挙げられる。
振動減衰装置89は、車両拘束治具82に着脱自在に取り付けられる取り付け部材89aと、この部材89aに着脱自在に接続されるゴム,バネに例示される弾性部材89bと、この部材89bに着脱自在に接続される重量調整可能な錘89cを備える。
同図の実施態様によれば、車両1の試験時に生じる車両拘束治具82の固有振動が振動減衰装置89によって減衰されるので、拘束力検出器29は車両拘束治具82の影響を低減させた拘束力の計測信号が検出可能となる。
[第10実施形態]
図27、図28は第10実施形態を示す。本実施形態の車両拘束装置11は、第1〜9実施形態において、シャシダイナモメータによる車両1の試験時に生じる車両拘束治具12,82の撓みを吸収する撓み吸収機構90を備える。
図27に示された撓み吸収機構90は、前記試験時に重力方向の撓みを生じた車両拘束治具と弾性当接する緩衝材900を有する治具受け部901と、この治具受け部901を水平方向または垂直方向に回転可能に支持する支柱部902とを備える。緩衝材900としては、ポリエチレンなどに例示される周知の弾性部材から成る厚板等が適用される。
支柱部902は、床面9に設置された台座部903において、車両1の車幅方向、車長方向、車高方向のいずれかに位置調整可能に立設されている。
以上の本実施形態によれば、撓み吸収機構90が配置されたことにより、第1〜9実施形態の効果に加えて、シャシダイナモメータによる車両1の試験時に重力方向に撓む拘束治具12,82の衝撃を緩衝材900により吸収できる。
例えば、ブレーキ操作試験などにより車両1が急減速し、車両拘束治具12,82が撓むことがあっても、この撓みが治具受け部901上の緩衝材900によって吸収されるので、拘束力検出器29の拘束力の計測信号への影響を低減できる。また、車両拘束治具12,82の座屈現象による破損を防止できる。
特に、治具受け部901は、車両拘束治具12,82の下(重力方向)に配置されており、水平方向または垂直方向に回転可能であるので、車両拘束治具12,82の任意の方向からの撓みに対応して当該撓みを吸収できる。
また、図28に示したように、治具受け部901には、水平方向の撓みを生じた車両拘束治具と弾性当接する緩衝材900を有する一対の受け止め部904を備えるとよい。本態様によれば、重力方向,車幅方向に撓む車両拘束治具12,82の衝撃が一対の受け止め部904の緩衝材900によって確実に吸収され、拘束治具12,82の影響を、より一層、低減させた拘束力の計測信号が検出可能となる。また、車両拘束治具12,82の座屈現象による破損をより効果的に防止できる。
尚、図29に示したように、本実施形態においても、第9実施形態と同様に、車両拘束治具12,82に対して振動減衰装置89を着脱自在に取り付けるとよい。本態様によれば、車両1の試験時に生じる車両拘束治具82の固有振動が振動減衰装置89によって減衰するので、車両1の試験時に生じる車両拘束治具82の影響をさらに低減させた拘束力の計測信号が拘束力検出器29において検出可能となる。
[第11実施形態]
図30は第11実施形態を示す。本実施形態の車両拘束装置11は、第1〜10実施形態のいずれかの態様において、シャシダイナモメータによる車両1の試験時に生じる車両拘束治具12,82の固有振動を減衰する振動減衰装置89を備える。
振動減衰装置89としては、図30に示したように、車両拘束治具12,82に対して非同心または非同軸に着脱自在に取り付ける振動減衰装置が挙げられる。
図30(A)に示された振動減衰装置89は、車両拘束治具12,82に着脱自在に取り付けられる取り付け部材891と、この取り付け部材891の下端部891cの外側面に着脱自在に接続される弾性部材892と、この弾性部材892に一端が着脱自在に接続される長さ調整可能な軸部893と、この軸部893の他端に着脱自在に接続される重量調整可能な錘部894を備える。
取り付け部材891は、車両拘束治具12,82に着脱自在に取り付けられる上端部891aと、この上端部891aに着脱自在に接続される本体部891bと、この本体部891bに着脱自在に接続される下端部891cとを備える。
本体部891bは上端部891a(車両拘束治具12,82に対する取り付け位置)を中心に全方位回転可能となっている。前記全方位回転可能とするために、上端部891aは例えば上端にピロボールを備えたものが適用される。
本体部891bは上端部891aに対して着脱自在であるので、長さの異なる本体部891bを任意に選択すればよい。尚、本体部891bには、長さ調整機構を具備させると、本体部891bの交換が不要となる。
下端部891cは水平方向に回転自在となっている。下端部891cは、例えば本体部891bの下端と螺合する雌ねじ部が形成されたもの適用されると、水平方向任意に回転自在となる。
弾性部材892としては、例えば、周知の防振ダンパーに適用されている弾性ゴム、コイルバネ等の弾性部材が適用される。軸部893としては、例えば、弾性部材892に螺着される長さ調整可能なネジシャフトが適用される。錘部894としては、例えば、軸部893に螺着される分割可能な周知形状の錘が適宜に適用される。
以上の本実施形態によれば、振動減衰装置89が配置されたことにより、第1〜10実施形態の効果に加えて、車両1の試験時に生じる車両拘束治具12,82の固有振動が振動減衰装置89によって減衰されるので、拘束力検出器29は車両拘束治具82の影響を低減させた拘束力の計測信号が検出可能となる。
例えば、車両試験に供された車両1が急加減速した場合であっても、車両拘束治具12,82の固有振動の減衰率が振動減衰装置89によって低減し、当該治具12,82の振幅時間が短縮するので、拘束力検出器29の計測信号への影響を抑えることができる。
また、振動減衰装置89は、車両拘束治具12,82から離間して非同心または非同軸に着脱自在に取り付けが可能となっているので、車両拘束治具12,82のような両端が固定されて固有振動数の調整が困難な棒状の部材に対して容易に取り付け可能となる。しかも、取り付け後であっても錘部894の重量調整が可能となるので、車両拘束治具12,82の固有振動周波数、減衰率の調整が容易となる。
特に、振動減衰装置89においては、取り付け部材891は、上端部891aが車両拘束治具12,82に対して、本体部891bが上端部891aに対して、下端部891cが本体部891bに対して、弾性部材892が下端部891cに対して、軸部893が弾性部材892に対して、錘部894が軸部893に対して、それぞれ着脱自在となっている。したがって、車両拘束治具12,82に対する上端部891aの取り付け位置、本体部891b,軸部893,弾性部材892の長さ、弾性部材892の弾性力、錘部894の重さを任意個別に設定可能となる。よって、車両拘束治具12,82の固有振動周波数に対して柔軟に対応した調整が可能となる。そして、下端部891cを水平方向に回転自在とすることにより、前記調整の効果がさらに一層高まる。
尚、図30(B)に示したように、取り付け部材891の下端部891cの外側面において既存の弾性部材892と対向させて弾性部材892を着脱自在に追加接続し、また、この弾性部材892に対して長さ調整可能な軸部893を着脱自在に接続し、さらに、この軸部893に対して重量調整可能な錘部894を着脱自在に接続するとよい。本態様によれば、車両拘束治具12,82の固有振動周波数、減衰率の調整範囲がさらに拡張する。
[第12実施形態]
図31、図32は第12実施形態を示す。本実施形態の車両拘束装置11は、第1〜11実施形態のいずれかの態様において、シャシダイナモメータによる車両1の試験時に生じる車両1の横振れを抑制する横振れ抑制機構61をさらに備える。
横振れ抑制機構61は車両1の前輪側及び後輪側の位置にて左右一対に配置されている。特に、第4,5実施形態においては、車両拘束治具12と緩衝しない程度に配置される。
横振れ抑制機構61は、車両1の本体と弾性当接する緩衝材62と、この緩衝材62の配置位置が車両1の幅方向に調整自在に緩衝材62を支持する支持部材63と、この支持部材63が取り付けられる支柱部64とを備える。
緩衝材62はスポンジやエアボールが充填されて成る。支持部材63,支柱部64は、車両拘束治具12と同様に、鋼板等の機械的強度に優れた素材により板材や鋼管材など、車両1の横力を拘束するために必要な引張強度と圧縮強度を備えた材質から成る。
支持部材63は、図32に示したように、支柱部64に固定された水平支持部材65によって水平支持されている。一方、支柱部64は、床面9上に配置固定された台座部67において車両1の車幅方向、車長方向、車高方向のいずれかに位置調整可能に立設支持部材66によって立設支持されている。
以上の本実施形態の車両拘束装置11によれば、横振れ抑制機構61が配置されたことにより、第1〜11実施形態の効果に加えて、シャシダイナモメータによる車両1の試験時に発生する車両1の横振れ(横力)を抑制できる。これにより、車両1のピッチング、上下運動以外の動きを抑えることができる。
ところで、シャシダイナモメータにおける車両拘束装置として、例えば、特許文献5,6に開示された車両固定装置が知られている。特許文献5の車両固定装置は、試験車両の四隅の対応位置に当該車両の固定機を配置している。特許文献6の車両固定装置は、試験車両の前後側を固定する車止めバーと、当該車両の左右側を固定する横押え部を備える。
しかしながら、特許文献5,6の車両固定装置は、試験車両の前後及び左右が略完全に固定されるので車両ピッチング運動が必要以上に抑制される傾向となることから、試験者の意図とする路上に近似した車両挙動を再現できない場合がある。
これに対して、本実施形態の車両拘束装置11は、第1〜11実施形態のいずれかの車両拘束治具12と、横振れ抑制機構61を備えたことにより、車両ピッチング運動の解放を確保しながらも、車両1の試験時に発生する車両1の横力を抑制できる。これにより、垂直荷重が路上に近似した車両挙動をより一層効果的に実現できる。
また、横振れ抑制機構61は、車両1の前輪側及び後輪側の位置にて左右一対に配置されることにより、車両1の左右フロントフェンダー部近傍と左右リアフェンダー部近傍する位置において車両1の横振れを抑制できる。したがって、通常、車両1の前方に設置されているエンジンを冷却するための車両1の冷却ファン吐出口に干渉することがなく運転が可能となる。また、乗車時などの車両1のドア開閉にも干渉しないため、計測機器を車両1に搭載する場合の準備時間が短縮する可能となる。
さらに、横振れ抑制機構61において、緩衝材62が車両1の本体と弾性当接するので、車両1のピッチング運動を阻害する影響を低減できる。また、緩衝材62の配置位置は支持部材63によって車両1の幅方向に調整自在となっているので、車両1の車幅に応じて緩衝材62の配置を任意に設定できる。
そして、支柱部64は車幅方向、車長方向、車高方向のいずれかに配置位置が調整可能であるので、車両1の車幅、車長、車高に応じて緩衝材62の配置を任意に設定できる。
1…車両、121…後部座席ドア、122…後部座席室、123…開口部
2…シートベルト固定ピラー、2a…内面、2b…外面
3…ネジ
4,5…シートベルト固定部
6…車両重心点位置
7…ローラ
8…タイヤ
9…床面
10…ポール
11…車両拘束装置
12,82…車両拘束治具
13,15,45,54…長さ調整機構
16,31,51,71…第1リンク機構
17,41,84…第2リンク機構
18…軸部
19…軸受け部材
20…ピラー取り付け部材
29…拘束力検出器
32…軸部
33…軸支持アーム
52…補強治具
53…連結治具
61…横振れ抑制機構、62…緩衝材、63…支持部材、64…支柱部
72a〜72c…ピラー取り付け部材、73…連結軸、74…押圧部材
83…車両固定装置、84…リンク機構、85…取り付け部材、86…第一補強治具、87…第二補強治具
89…振動減衰装置、891…取り付け部材、892…弾性部材、893…軸部、894…錘部、891a…上端部、891b…本体部、891c…下端部
90…撓み吸収機構、900…緩衝材、901…治具受け部、902…支柱部、904…受け止め部
本発明の振動減衰装置は、両端が固定された棒状部材の固有振動を減衰する振動減衰装置であって、前記棒状部材に着脱自在に取り付けられる長さ調整可能な取り付け部材と、この取り付け部材の下端部の外側面に着脱自在に接続される弾性部材と、この弾性部材に一端が着脱自在に接続される長さ調整可能な軸部と、この軸部の他端に着脱自在に接続される重量調整可能な錘部とを備える。
本体部891bは上端部891a(車両拘束治具12,82に対する取り付け位置)を中心に全方位回転可能となっている。前記全方位回転可能とするために、上端部891aは例えば上端にピロボール(球面滑り軸受け)を備えたものが適用される。

Claims (6)

  1. 両端が固定された棒状部材の固有振動を減衰する振動減衰装置であって、
    前記棒状部材に着脱自在に取り付けられる取り付け部材と、
    この取り付け部材の下端部の外側面に着脱自在に接続される弾性部材と、
    この弾性部材に一端が着脱自在に接続される長さ調整可能な軸部と、
    この軸部の他端に着脱自在に接続される重量調整可能な錘部と
    を備えたことを特徴とする振動減衰装置。
  2. 前記取り付け部材の下端部の外側面に前記弾性部材と対向して着脱自在に接続される他の弾性部材と、
    この他の弾性部材に一端が着脱自在に接続される長さ調整可能な軸部と、
    この軸部の他端に着脱自在に接続される重量調整可能な錘部と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の振動減衰装置。
  3. 前記取り付け部材は、その本体部の長さが調整可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の振動減衰装置。
  4. 前記取り付け部材は、前記車両拘束治具に対する取り付け位置を中心に全方位回転可能に取り付けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の振動減衰装置。
  5. 前記取り付け部材は、その下端部が水平方向に回転自在であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の振動減衰装置。
  6. 前記棒状部材は、一端側が車両試験装置のローラ上に載せられた車両の車両重心位置の近傍において当該車両のシートベルト固定ピラーに回動自在に結合される一方で他端側が当該車両重心位置と略同じ高さの位置において床面上のポールに回動自在に結合される車両拘束治具であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の振動減衰装置。
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