JP2016074071A - 挿入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作数を少なく、構造が簡単でサイクルタイムの短い挿入装置を提供する。
【解決手段】弾性部87、88を外径側から把持する把持爪60と、把持爪60を径方向に移動可能に案内支持する支持部材50と、支持部材50および把持爪60間に配置され、把持爪60を外径方向に付勢する第1付勢部材64と、支持部材50に対し軸方向に相対移動可能に配置され、挿入部品85の端面を押圧する押圧部材20と、支持部材50の外周に相対回転可能に配置されたカム部材40とを有し、カム部材40は、第1付勢部材64によって付勢された把持爪60を外径側へ逃がす逃がし溝42を有するとともに、支持部材50に対し相対回転させたときに、第1付勢部材64の付勢力に打ち勝って把持爪60を内径側へ移動させるカム面44を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リング状を有し、しかも外径方向に拡張する弾性部を有する挿入部品を、外径側被挿入部品の挿入穴に挿入する挿入装置に関する。
特許文献1に示す挿入装置は、挿入部品を押圧部品および内径側被挿入部品とで軸方向に挟み込み、把持爪に対し挿入部品を軸方向に移動させることによって、把持爪の内周のカム面により挿入部品を縮径させ、縮径維持部品を軸方向に移動させて挿入部品の外周に配置し、縮径維持部品とともに挿入部品を外径側被挿入部品側へ軸方向に移動させ、縮径維持部品の端面を外径側被挿入部品の端面に当接させ、押圧部材を外径側被挿入部品側へ移動させることにより、縮径維持部品の内周に把持された挿入部品を、外径側被挿入部品の挿入穴へ押し出し、挿入穴に形成された環状溝に挿入部品を嵌め込んでいる。
実公平3−21869号公報
特許文献1の挿入装置は、上述した通り、大きく4つの動作を必要とし、動作数が多い分だけ構造が複雑となり、サイクルタイムが長くなる。本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、動作数が少なく、構造が簡単で、サイクルタイムの短い挿入装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、リング状を有し、外径方向に拡張する弾性部を有する挿入部品を、外径側被挿入部品の挿入穴に挿入する挿入装置であって、前記弾性部を外径側から把持する把持爪と、前記把持爪を径方向に移動可能に案内支持する支持部材と、前記支持部材および前記把持爪間に配置され、前記把持爪を外径方向に付勢する第1付勢部材と、前記支持部材に対し軸方向に相対移動可能に配置され、前記挿入部品の端面を押圧する押圧部材と、前記支持部材の外周に相対回転可能に配置されたカム部材とを有し、前記カム部材は、前記第1付勢部材によって付勢された前記把持爪を外径側へ逃がす逃がし溝を有するとともに、前記支持部材に対し相対回転させたときに、前記第1付勢部材の付勢力に打ち勝って前記把持爪を内径側へ移動させるカム面を有することを特徴とするものである。
請求項1の構成によれば、把持爪を内径方向に移動させるために、支持部材に対しカム部材を相対回転させる動作と、把持爪に把持された挿入部品を外径側被挿入部品の挿入穴に挿入するために、前記支持部材に対し押圧部材を軸方向に相対移動させる動作があり、これら2つの動作で良いため、動作数が少なく、構造が簡単となり、サイクルタイムの短い挿入装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記支持部材は、前記挿入部品が嵌合されて支持される支持面を有することを特徴とするものである。
請求項2の構成によれば、動作数が少なく、構造が簡単となり、サイクルタイムの短い挿入装置を提供することができる。さらに、円周上1乃至2箇所しか弾性部を持たない挿入部品を把持爪および支持面で保持することができ、外径側被挿入部品に挿入することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記外径側被挿入部品の内周側に内径側被挿入部品が配置され、前記支持部材は、前記内径側被挿入部品の端面に当接可能な当接面を有することを特徴とするものである。
請求項3の構成によれば、動作数が少なく、構造が簡単となり、サイクルタイムの短い挿入装置を提供することができる。さらに、円周上1乃至2箇所しか弾性部を持たない挿入部品を把持爪および支持面で保持することができ、外径側被挿入部品に挿入することができる。またさらに、内径側被挿入部品に対する支持部材の軸方向の位置が確実に定まるので、内径側被挿入部品に挿入部品を確実に挿入することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記支持部材に挿通溝が軸方向に貫通して形成され、前記支持面に支持された前記挿入部品を前記内径側被挿入部品側へ押し出せるよう、前記挿通溝に前記押圧部材の一部が挿通されていることを特徴とするものである。
請求項4の構成によれば、動作数が少なく、構造が簡単となり、サイクルタイムの短い挿入装置を提供することができる。さらに、円周上1乃至2箇所しか弾性部を持たない挿入部品を把持爪および支持面で保持することができ、外径側被挿入部品に挿入することができる。またさらに、内径側被挿入部品に対する支持部材の軸方向の位置が確実に定まるので、内径側被挿入部品に挿入部品を確実に挿入することができる。さらに、支持部材および押圧部材が径方向に重なっているため、径寸法が小さい挿入装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記内径側被挿入部品の端面にセンター穴が形成され、前記センター穴に係合するセンター部材が前記支持部材に軸方向に相対移動可能に支持され、前記センター部材および前記支持部材間に前記センター部材を前記内径側被挿入部品側へ付勢する第2付勢部材が介挿され、前記内径側被挿入部品の外周の軸線および前記支持面の軸線が同軸になるように、前記センター穴および前記センター部材を同軸に配置したことを特徴とするものである。
請求項5の構成によれば、動作数が少なく、構造が簡単となり、サイクルタイムの短い挿入装置を提供することができる。さらに、円周上1乃至2箇所しか弾性部を持たない挿入部品を把持爪および支持面で保持することができ、外径側被挿入部品に挿入することができる。またさらに、内径側被挿入部品に対する支持部材の軸方向の位置が確実に定まるので、内径側被挿入部品に挿入部品を確実に挿入することができる。さらに、支持部材および押圧部材が径方向に重なっているため、径寸法が小さい挿入装置を提供することができる。またさらに、センター穴およびセンター部材によって、内径側被挿入部品の外周および支持面が同軸に配置されるので、内径側被挿入部品に挿入部品をより確実に挿入することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記支持部材および前記押圧部材間に、これらを離間する方向に付勢する第3付勢部材が介挿されていること特徴とするものである。
請求項6の構成によれば、動作数が少なく、構造が簡単となり、サイクルタイムの短い挿入装置を提供することができる。さらに、円周上1乃至2箇所しか弾性部を持たない挿入部品を把持爪および支持面で保持することができ、外径側被挿入部品に挿入することができる。またさらに、内径側被挿入部品に対する支持部材の軸方向の位置が確実に定まるので、内径側被挿入部品に挿入部品を確実に挿入することができる。さらに、支持部材および押圧部材が径方向に重なっているため、径寸法が小さい挿入装置を提供することができる。またさらに、センター穴およびセンター部材によって、内径側被挿入部品の外周および支持面が同軸に配置されるので、内径側被挿入部品に挿入部品をより確実に挿入することができる。さらに、第3付勢部材は、支持面に挿入部品を挿入するために、支持部材および押圧部材を互いに軸方向に離間させる機能として働き、押圧部材の軸方向の押圧を支持部材に伝える機能として働くので、より構造が簡単な挿入装置を提供することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記支持部材および前記押圧部材の外周に、これらを軸方向ならび回転方向に移動可能に支持するハウジングを配置し、前記ハウジングの内周に前記カム部材を固定し、前記ハウジングに対する前記支持部材の動きを規制する規制装置が、前記ハウジングおよび前記支持部材間に配置され、前記規制装置は、前記把持爪が前記カム面により内径方向に移動するよう、前記ハウジングに対し前記支持部材の一方向の回転を許容する回転方向溝と、前記把持爪が内径側へ移動した状態で、前記ハウジングに対し前記支持部材の前記内径側被挿入部品と反対側への軸方向の移動を許容する軸方向溝とを有していることを特徴とするものである。
請求項7の構成によれば、動作数が少なく、構造が簡単となり、サイクルタイムの短い挿入装置を提供することができる。さらに、円周上1乃至2箇所しか弾性部を持たない挿入部品を把持爪および支持面で保持することができ、外径側被挿入部品に挿入することができる。またさらに、内径側被挿入部品に対する支持部材の軸方向の位置が確実に定まるので、内径側被挿入部品に挿入部品を確実に挿入することができる。さらに、支持部材および押圧部材が径方向に重なっているため、径寸法が小さい挿入装置を提供することができる。またさらに、センター穴およびセンター部材によって、内径側被挿入部品の外周および支持面が同軸に配置されるので、内径側被挿入部品に挿入部品をより確実に挿入することができる。さらに、第3付勢部材は、支持面に挿入部品を挿入するために、支持部材および押圧部材を互いに軸方向に離間させる機能として働き、押圧部材の軸方向の押圧を支持部材に伝える機能として働くので、より構造が簡単な挿入装置を提供することができる。またさらに、ハウジングに対し支持部材が一方向に回転してからハウジングに対し支持部材が内径側被挿入部品と反対側へ軸方向に移動するので、挿入部品の外径側被挿入部品への挿入を確実に行うことができる。
本発明によれば、把持爪を内径方向に移動させるために、支持部材に対しカム部材を相対回転させる動作と、把持爪に把持された挿入部品を外径側被挿入部品の挿入穴に挿入するために、前記支持部材に対し押圧部材を軸方向に相対移動させる動作があり、これら2つの動作で良いため、動作数が少なく、構造が簡単となり、サイクルタイムの短い挿入装置を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる挿入装置の弾性部圧縮前の断面図。 本発明の一実施形態にかかる図1のA−A線断面図。 本発明の一実施形態にかかる図1のB−B線断面図。 本発明の一実施形態にかかる挿入装置の弾性部圧縮後の断面図。 本発明の一実施形態にかかる図4のC−C線断面図。 本発明の一実施形態にかかる図4のD−D線断面図。 本発明の一実施形態にかかる図4のE−E線断面図。 本発明の一実施形態にかかる挿入装置の被挿入部品挿入後の断面図。 本発明の一実施形態にかかる図8のF−F線断面図。 本発明の一実施形態にかかる押圧部品の断面図。 本発明の一実施形態にかかる支持部材の外観図。
本発明の一実施形態を、図1乃至図11にもとづいて説明する。
図1に示すように挿入装置10は、ギヤハウジング80の挿入穴82にリング状のばね部品85を挿入するものである。ギヤハウジング80は、図略のワーク側治具に着脱可能に取り付けられている。挿入装置10は、図略の進退駆動装置のギヤハウジング80に対して進退する部分に取り付けられて使用される。
ギヤハウジング80には、ウォーム91およびウォームホイール95が互いに噛合った状態で配置されている。ギヤハウジング80には、ウォーム91およびウォームホイール95を回転可能に収容できる内部空間81が形成されており、外部および内部空間81を互いに連通する挿入穴82が形成されている。挿入穴82の円周上1箇所に外径方向に凹んだ拡張部83が形成されている。ウォーム91には、ウォームホイール95のウォームホイールギヤに噛合うウォームギヤが形成され、ウォームギヤの両側で小径の小径部92が形成されている。小径部92には、外周に玉軸受90が嵌合され、軸線上にセンター穴93が形成されている。挿入穴82および玉軸受90の外周間にばね部材85が挿入されるようになっている。
図1および図2に示すようにばね部材85は、リング状で円周上1箇所に切欠きが形成されたリング部86と、切欠き部分から外径方向に突出し、さらに円周方向に延びる膨張部とを有する。膨張部は、リング部86の一端より外径方向に突出し、さらに円周方向に反時計回りに延びる第1膨張部87と、リング部86の他端より外径方向に突出し、さらに円周方向に時計回りに延びる第2膨張部88とを有する。リング部86の幅を二分して、一方の幅に第1膨張部87が位置し、他方の幅に第2膨張部88が位置し、円周方向に延びる部分で、軸方向に第1膨張部87と、第2膨張部88が並んでいる。
図1に示すように挿入装置10は、円筒状のハウジング30と、ハウジング30の他端内周に嵌合固定されたカム部材40と、ハウジング30およびカム部材40に回転方向および軸方向に移動可能に嵌合された支持部材50と、支持部材50に径方向に移動可能に案内支持された把持爪60と、支持部材50および把持爪60間に配置され、把持爪60を外径方向に付勢する第1付勢部材64と、支持部材50に対し軸方向に相対移動可能に配置され、ばね部品85の端面を押圧する押圧部材20と、支持部材50に軸方向に相対移動可能に支持され、センター穴93に係合するセンター部材66と、センター部材66および支持部材50間に介挿され、センター部材66をセンター穴93側へ付勢する第2付勢部材68と、支持部材50および押圧部材20間に介挿され、これらを離間する方向に付勢する第3付勢部材73と、ハウジング30に対する支持部材50の動きを規制する規制装置とを有している
ハウジング30は、図略の進退駆動装置のギヤハウジング80に対して進退する部分に取り付けられている。詳細に説明すると、進退する部分に図略の回転駆動装置が取り付けられ、回転駆動装置の回転する部分にハウジング30が取り付けられている。進退駆動装置によって、挿入装置10はギヤハウジング80の挿入穴82に接近離間する軸方向の移動が与えられ、回転駆動装置によって、挿入装置10は軸線回りの回転が与えられるようになっている。ハウジング30の内周には、第1円筒面31が形成され、第1円筒面31の一端に第1ブッシュ33および第2ブッシュ34が嵌合固定されている。第1円筒面31の他端に外径方向に凹んだ大径の大径穴が形成され、この大径穴にカム部材40が嵌合固定されている。
図1および図3に示すようにカム部材40は、ハウジング30の大径穴に嵌合され、固定ねじ35により位相が決められた状態でハウジング30に固定されている。固定ねじ35は、ハウジング30の径方向の貫通穴を介してカム部材40にねじ込まれている。カム部材40の内周には、第1円筒面31と同径で同軸に第2円筒面41が形成され、第2円筒面41の円周上1箇所に外径方向に凹んだ逃がし溝42が形成されている。逃がし溝42には、把持爪60に当接し、把持爪60を内径側へ移動させるカム面44が形成されている。カム面44の最大径で、把持爪60の把持部61を第1膨張部87および第2膨張部88に当接しない位置まで逃がし、カム面44の最小径で、ギヤハウジング80の拡張部83に挿入できる大きさまで第1膨張部87および第2膨張部88を圧縮できるようになっている。
支持部材50は、円筒形状を有し、第1円筒面31および第2円筒面41に回転方向および軸方向に移動可能に嵌合されている。支持部材50には、案内支持穴51が径方向に形成され、案内支持穴51に把持爪60が径方向に摺動可能に嵌合されている。支持部材50の他端には、第2円筒面41よりも小径の小径部が形成され、小径部の外周の支持面54は、玉軸受90の外周と同径である。支持面54には、ばね部材85のリング部86が嵌め込まれるようになっている。小径部の端面には、玉軸受90の端面に当接可能な当接面53が形成されている。
支持部材50には、軸線上にセンター部材66が軸方向に移動可能に嵌合され、センター部材66および支持部材50間には、センター部材66をセンター穴93側へ付勢する第2付勢部材68が介挿されている。センター部材66の他端は、センター穴93に嵌合されるようになっており、センター部材66の一端に支持部材50からセンター部材66の脱落を防止する抜け防止用ボルト67が連結されている。
支持部材50には、円周上3箇所で挿通溝55が軸方向に貫通し、かつ径方向に形成されている。挿通溝55に押圧部材20の押圧部22が軸方向に移動可能に嵌挿されている。
規制装置は、ハウジング30および支持部材50間に設けられ、ハウジング30に対する支持部材50の移動を規制する機能を持っている。規制装置は、回転方向溝52aと、軸方向溝52bと、ピン付きボルト32とで構成されている。支持部材50の外周には、回転方向に回転方向溝52aが形成され、回転方向溝52aの一端に連続して軸方向溝52bがセンター穴93に向けて形成されている。ピン付きボルト32がハウジング30に螺合され、ピン付きボルト32のピン部が回転方向溝52a又は軸方向溝52bに係合している。案内支持穴51、回転方向溝52aおよび軸方向溝52bは、一対の挿通溝55間に形成されている(図11)。
図1および図2に示すように把持爪60は、支持部材50の案内支持穴51に径方向に摺動可能に嵌合されている。把持爪60の他端には、支持面54の外径側に把持部61が形成されている。把持部61の内周には、断面円弧状の把持面62が形成されている。把持爪60が内径側へ移動することによって、把持面62で第1膨張部87および第2膨張部88が内径方向に圧縮されるようになっている。
把持爪60の底面には、支持部材50の径方向に保持穴63が形成され、保持穴63の底面および案内支持穴51の底面間に第1付勢部材64が介挿され、第1付勢部材64の付勢力によって把持爪60はカム面44に押圧されている。
押圧部材20は、円筒形状の円筒部21と、円筒部21の他端よりセンター穴93側へ延びる押圧部22とからなっている。押圧部22は、円周上3箇所に配置され(図10)、支持部材50の挿通溝55に軸方向に移動可能に嵌挿されている。押圧部22の端面には、ばね部材85の端面に当接可能な押圧面23が形成されている。円筒部21は、第1ブッシュ33および第2ブッシュ34に回転および軸方向に移動可能に嵌合されている。
円筒部21の外周には、円筒形状の回転グリップ11が嵌合され、回転グリップ11に螺合されたセットねじ12によって、回転グリップ11は押圧部材20に固定されている。回転グリップ11の他端がハウジング30の一端に当接することによって、押圧部材20の軸方向における他方向への移動が規制される。また、押圧部材20が第2ブッシュ34に当接することによって、押圧部材20の軸方向における一方向への移動が規制される。すなわち、押圧部材20はハウジング30に対して軸方向の移動ができないように取り付けられ、回転のみ許容されている。回転グリップ11は、図略の進退駆動装置のギヤハウジング80に対して進退する部分に取り付けられている。進退駆動装置によって、押圧部材20はギヤハウジング80の挿入穴82に対して接近離間する軸方向の移動が与えられるようになっている。
円筒部21には、軸線上に軸方向に貫通穴が貫通して形成され、貫通穴に第3ブッシュ25および第4ブッシュ26が嵌合固定されている。第3ブッシュ25および第4ブッシュ26に連結軸70が摺動可能に嵌合され、連結軸70の他端は支持部材50に同軸にねじ結合されている。連結軸70の他端には、取付ボルト72を介して止めワッシャ71が取り付けられている。止めワッシャ71が押圧部材20の一端に当接することによって、押圧部材20に対する支持部材50の抜けを防止している。押圧部材20および支持部材50間には、これらを離間する方向に付勢する第3付勢部材73が介挿されている。
次に上述した構成にもとづいて、ばね部品85の挿入動作を説明する。
図略のワーク側治具に新たなギヤハウジング80が設置される。挿入装置10は、図略の進退駆動装置によってギヤハウジング80に対して離間した位置にある。図略の回転駆動装置によってハウジング30とともにカム部材40が時計回りに回転し、逃がし溝42に把持爪60が位置し、第1付勢部材64の付勢力によって把持爪60がカム面44の最大径に押圧された位置にある(図1、図2、図3)。
支持面54にばね部材85のリング部86が嵌め込まれ、把持面62に第1膨張部87および第2膨張部88が対応するようにばね部材85の位相決めする。
図略の回転駆動装置によってハウジング30とともにカム部材40を支持部材50に対して反時計回りに回転させる。これにより、把持爪60がカム面44によって第1付勢部材64の付勢力に抗して内径側へ移動し、把持面62で第1膨張部87および第2膨張部88を内径方向に圧縮する。最終的に把持爪60は、カム面44の最小径、すなわち第2円筒面41に当接する位置にある(図4、図5、図6、図7)。
図略の進退駆動装置によって挿入装置10をギヤハウジング80に接近させる。これにより、センター穴93にセンター部材66が係合し、第2付勢部材68の付勢力に抗してセンター部材66が支持部材50に対してセンター穴93と反対側へ軸方向に移動する。続いて、把持部61が拡張部83に挿入され、玉軸受90の端面に当接面53が当接し、第3付勢部材73の付勢力に抗して支持部材50が押圧部材20に対してセンター穴93と反対側へ軸方向に移動する。さらに続いて、ばね部材85の端面に押圧面23が当接し、支持面54に位置したばね部材85のリング部86が押し出されて挿入穴82および玉軸受90の外周に挿入されると同時に、把持面62に位置した第1膨張部87および第2膨張部88が押し出されて拡張部83に挿入される(図8、図9)。第1膨張部87および第2膨張部88は、拡張部83に挿入されると外径方向に拡径する。
図略の進退駆動装置によって挿入装置10をギヤハウジング80から離間させる。図略の回転駆動装置によってハウジング30とともにカム部材40を時計回りに回転させる。これにより、把持爪60が第1付勢部材64の付勢力によって外径側へ移動し、カム面44の最大径に把持爪60が当接する。
図略のワーク側治具からばね部材85を組み込んだギヤハウジング80を取り外す。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
上述した実施形態は、リング状で円周上1箇所に切欠きが形成されたリング部86と、切欠き部分から外径方向に突出し、さらに円周方向に延びる膨張部とを有するばね部材85に最適な挿入装置10について説明した。他の実施形態として、膨張部を円周上3箇所に等間隔に配置したばね部材85の場合、把持爪60、逃がし溝42、カム面44を円周上3箇所に等間隔に配置する。この場合、支持面54を廃止することも可能である。
上述した実施形態は、支持部材50に対してハウジング30およびカム部材40を回転させる例について述べた。他の実施形態として、ハウジング30およびカム部材40に対して支持部材50を回転させても良い。この場合、支持部材50を時計回りに回転させて、把持爪60を内径方向へ移動させる。支持部材50を時計回りに回転させると、ばね部材85の膨張部がギヤハウジング80の拡張部83に対応するよう、ギヤハウジング80に対する挿入装置10の位相を決めるのが望ましい。
10:挿入装置、20:押圧部材20:ハウジング、40:カム部材、42:逃がし溝、44:カム面、50:支持部材、52a:回転方向溝、52b:軸方向溝、53:当接面、54:支持面、55:挿通溝、60:把持爪、64:第1付勢部材、68:第2付勢部材、73:第3付勢部材、80:ギヤハウジング(外径側被挿入部品)、82:挿入穴、83、拡張部、85:ばね部材(挿入部品)、87:第1膨張部(弾性部)、88:第2膨張部(弾性部)、90:玉軸受(内径側被挿入部品)、92:センター部材、93:センター穴

Claims (7)

  1. リング状を有し、外径方向に拡張する弾性部を有する挿入部品を、外径側被挿入部品の挿入穴に挿入する挿入装置であって、前記弾性部を外径側から把持する把持爪と、前記把持爪を径方向に移動可能に案内支持する支持部材と、前記支持部材および前記把持爪間に配置され、前記把持爪を外径方向に付勢する第1付勢部材と、前記支持部材に対し軸方向に相対移動可能に配置され、前記挿入部品の端面を押圧する押圧部材と、前記支持部材の外周に相対回転可能に配置されたカム部材とを有し、前記カム部材は、前記第1付勢部材によって付勢された前記把持爪を外径側へ逃がす逃がし溝を有するとともに、前記支持部材に対し相対回転させたときに、前記第1付勢部材の付勢力に打ち勝って前記把持爪を内径側へ移動させるカム面を有することを特徴とする挿入装置。
  2. 前記支持部材は、前記挿入部品が嵌合されて支持される支持面を有することを特徴とする請求項1に記載の挿入装置。
  3. 前記外径側被挿入部品の内周側に内径側被挿入部品が配置され、前記支持部材は、前記内径側被挿入部品の端面に当接可能な当接面を有することを特徴とする請求項2に記載の挿入装置。
  4. 前記支持部材に挿通溝が軸方向に貫通して形成され、前記支持面に支持された前記挿入部品を前記内径側被挿入部品側へ押し出せるよう、前記挿通溝に前記押圧部材の一部が挿通されていることを特徴とする請求項3に記載の挿入装置。
  5. 前記内径側被挿入部品の端面にセンター穴が形成され、前記センター穴に係合するセンター部材が前記支持部材に軸方向に相対移動可能に支持され、前記センター部材および前記支持部材間に前記センター部材を前記内径側被挿入部品側へ付勢する第2付勢部材が介挿され、前記内径側被挿入部品の外周の軸線および前記支持面の軸線が同軸になるように、前記センター穴および前記センター部材を同軸に配置したことを特徴とする請求項4に記載の挿入装置。
  6. 前記支持部材および前記押圧部材間に、これらを離間する方向に付勢する第3付勢部材が介挿されていること特徴とする請求項5に記載の挿入装置。
  7. 前記支持部材および前記押圧部材の外周に、これらを軸方向ならび回転方向に移動可能に支持するハウジングを配置し、前記ハウジングの内周に前記カム部材を固定し、前記ハウジングに対する前記支持部材の動きを規制する規制装置が、前記ハウジングおよび前記支持部材間に配置され、前記規制装置は、前記把持爪が前記カム面により内径方向に移動するよう、前記ハウジングに対し前記支持部材の一方向の回転を許容する回転方向溝と、前記把持爪が内径側へ移動した状態で、前記ハウジングに対し前記支持部材の前記内径側被挿入部品と反対側への軸方向の移動を許容する軸方向溝とを有していることを特徴とする請求項6に記載の挿入装置。
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