JP2015100809A - 管継手締付機 - Google Patents
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Abstract
【課題】管体に対する管継手の確実なねじ込み装着を達成し得ると共に、コストを低廉に抑えることができる管継手締付機を提供する。【解決手段】装置本体14に主軸20が回転自在に配設される。主軸20の前端部にチャッキング装置13が配設される。チャッキング装置13は、複数の把持部材29を支持した支持ユニット30を備える。支持ユニット30は、主軸20と一体的に回転するよう連結された固定側支持部材33と、固定側支持部材33に対して回転自在に支持された移動側支持部材32とを備える。把持部材29は、移動側支持部材32に対して回転自在に枢支されると共に、固定側支持部材33に対して径方向への移動が可能に支持される。移動側支持部材32を固定側支持部材33に対して主軸20と一体的に回転する作動機構31で回転すると、把持部材29が管継手12の把持位置に移動する。【選択図】図2
Description
本発明は、油井管等の管体の端部に管継手をねじ込み装着する管継手締付機に関するものである。
石油、天然ガス等の試掘、生産用の井戸に用いられる油井管は、現場における接続を容易とするため、工場において各油井管の一方の端部に管継手がねじ込み装着されている。管継手のねじ込み装着に用いられる管継手締付機は、特許文献1に記載されているように、外リングに対して内リングが回転自在に支持されると共に、内リングの内周側に臨む先端部にチャッキング爪を装着した複数本のドッグが、該内リングに対して周方向に等間隔で支点ピンを介して夫々回転自在に配設されている。また各ドッグは、外リングの外周側に臨む後端部に設けた長孔に、外リングに配設した連結ピンが摺動自在に挿通されて、外リングと内リングとの相対的な回転に伴うドッグの支点ピンを中心とした傾動を許容するよう構成されている。
前記管継手締付機では、内リングへの管継手の挿通を許容する待機位置に各ドッグを保持したもとで、回転が規制された状態で保持された管体の端部に仮装着した管継手を内リングに挿通する。この状態で、外リングを回転駆動すると同時に内リングに対してブレーキにより抵抗を与えて外リングと内リングとを相対的に回転することによって、各ドッグが支点ピンを中心として傾動してチャッキング爪が管継手の外周面に圧接して、該管継手が複数のドッグにより把持される。そして、ドッグにより管継手が把持された状態で外リングと内リングとが一体的に回転することで、回転が規制されている管体に対して管継手が回転してねじ込まれるようになっている。
前記管継手締付機では、管継手をドッグで把持するためにブレーキで内リングに抵抗を与えるために発熱して耐久性の低下を招き易くなることから冷却装置が必要となり、装置が大型化すると共に製造コストが嵩む問題を招いていた。また、ブレーキに用いるブレーキパッドが経時的に摩耗するために交換が必要となり、ランニングコストが嵩む難点も指摘される。
すなわち本発明は、前記従来の技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、管体に対する管継手の確実なねじ込み装着を達成し得ると共に、コストを低廉に抑えることができる管継手締付機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る管継手締付機は、
管体の端部に管継手を装着する管継手締付機において、
装置本体に回転自在に配設され、駆動手段により回転駆動される主軸と、
前記主軸に対して相対的に移動自在に支持された支持部材と、
前記支持部材を主軸に対して相対的に移動させる作動手段と、
前記主軸の周方向に離間するように前記支持部材に支持され、前記主軸と支持部材との相対的な移動により把持姿勢と非把持姿勢とに変位する複数の把持部材とを備え、
前記作動手段により主軸に対して支持部材が移動されて各把持部材を非把持姿勢から把持姿勢に変位することで、複数の把持部材の内側に位置する前記管継手の外周面に各把持部材が当接して該管継手を把持し、該把持状態では前記駆動手段で回転駆動される主軸と支持部材とが一体的に回転して該管継手を管体にねじ込むよう構成されたことを要旨とする。
管体の端部に管継手を装着する管継手締付機において、
装置本体に回転自在に配設され、駆動手段により回転駆動される主軸と、
前記主軸に対して相対的に移動自在に支持された支持部材と、
前記支持部材を主軸に対して相対的に移動させる作動手段と、
前記主軸の周方向に離間するように前記支持部材に支持され、前記主軸と支持部材との相対的な移動により把持姿勢と非把持姿勢とに変位する複数の把持部材とを備え、
前記作動手段により主軸に対して支持部材が移動されて各把持部材を非把持姿勢から把持姿勢に変位することで、複数の把持部材の内側に位置する前記管継手の外周面に各把持部材が当接して該管継手を把持し、該把持状態では前記駆動手段で回転駆動される主軸と支持部材とが一体的に回転して該管継手を管体にねじ込むよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、主軸と一体的に回転する作動手段によって把持部材を管継手を把持する把持姿勢に保持することができ、管体に対する管継手の確実なねじ込み装着を達成し得る。また、ブレーキにより抵抗を与えるものではないので、発熱を抑制するための冷却装置を設ける必要はなく、製造コストを抑制し得る。また、ブレーキパッド等の消耗品がないので、ランニングコストを低廉に抑えることができる。
請求項2に係る発明では、前記支持部材に対して各把持部材は、前記主軸の回転軸線と平行な軸回りに回転自在に枢支されて非把持姿勢と把持姿勢とに回転変位するよう構成されると共に、各把持部材は、前記管継手を管体にねじ込む場合の主軸の回転力が該把持部材を非把持姿勢から把持姿勢に変位する方向に作用するように主軸に連繋されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、管継手を管体にねじ込む場合の主軸の回転力が把持部材を非把持姿勢から把持姿勢に変位する方向に作用するよう構成したので、把持部材で管継手を確実に把持して該管継手の確実なねじ込みを達成し得る。
請求項2に係る発明によれば、管継手を管体にねじ込む場合の主軸の回転力が把持部材を非把持姿勢から把持姿勢に変位する方向に作用するよう構成したので、把持部材で管継手を確実に把持して該管継手の確実なねじ込みを達成し得る。
請求項3に係る発明では、前記支持部材は前記主軸の端部に支持されると共に、前記作動手段は、前記主軸における支持部材が支持される端部に配設されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、主軸に対して把持部材および作動手段を同じ端部側に配設したので、該把持部材や作動手段のメンテナン性が向上する。
請求項3に係る発明によれば、主軸に対して把持部材および作動手段を同じ端部側に配設したので、該把持部材や作動手段のメンテナン性が向上する。
請求項4に係る発明では、前記装置本体に対して主軸の軸方向に沿って近接・離間移動自在で、前記管体を回転を規制した状態で保持する支持台と、
前記管体に対する管継手のねじ込み時に支持台と共に移動する該管体の移動量を測定する移動量測定手段とを備え、
前記移動量測定手段で測定される移動量が予め設定された停止移動量となった場合に、前記駆動手段を停止制御するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、管体に対して管継手を適正なねじ込み量で装着することができ、管体に対する管継手の装着状態の信頼性を向上し得る。
前記管体に対する管継手のねじ込み時に支持台と共に移動する該管体の移動量を測定する移動量測定手段とを備え、
前記移動量測定手段で測定される移動量が予め設定された停止移動量となった場合に、前記駆動手段を停止制御するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、管体に対して管継手を適正なねじ込み量で装着することができ、管体に対する管継手の装着状態の信頼性を向上し得る。
請求項5に係る発明では、前記管体に対する管継手のねじ込み時に該管体に作用する締付トルクを検出するトルク検出手段を備え、
前記トルク検出手段で検出される締付トルクが予め設定された停止締付トルクとなった場合に、前記駆動手段を停止制御するよう構成されたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、管体に対して管継手を適正な締付けトルクで装着することができ、管体に対する管継手の装着状態の信頼性を向上し得る。
前記トルク検出手段で検出される締付トルクが予め設定された停止締付トルクとなった場合に、前記駆動手段を停止制御するよう構成されたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、管体に対して管継手を適正な締付けトルクで装着することができ、管体に対する管継手の装着状態の信頼性を向上し得る。
本発明に係る管継手締付機によれば、管継手を管体に確実に装着し得ると共に、製造コストおよびランニングコストを抑えることができる。
次に、本発明に係る管継手締付機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
実施例に係る管継手締付機10は、端部外周に雄ねじが螺刻された油井管等の管体11の端部に、内周に雌ねじが螺刻された管継手12をねじ込み装着するものであって、図1に示す如く、管継手12を把持するチャッキング装置13を備えた装置本体14が、ベッド15の上面に配設されている。また、ベッド15の上面には、装置本体14におけるチャッキング装置13の配設端部(前端部)に対向して支持台16が配設されている。この支持台16は、前記管体11を把持するクランプ手段(図示せず)を備え、クランプ手段で把持した管体11を回転が規制された状態で保持し得るよう構成される。また、支持台16は、装置本体14に対して後述する主軸20の軸方向に沿って近接・離間移動自在にベッド15の上面に配設されており、後述するようにチャッキング装置13で把持した管継手12を回転した際に、雄ねじと雌ねじとの螺合作用により軸方向(長手方向)に移動する管体11と共に支持台16が移動し得るようになっている。
前記支持台16は、ベッド15の上面に敷設されたレールに載置される車輪(何れも図示せず)を回転自在に備え、ベッド15に対して支持台16が移動する際には車輪がレール上を転動するよう構成される。また支持台16には、該支持台16の移動量を検出するラック・ピニオン(図示せず)が配設され、該ピニオンの回転数を検出するパルスジェネレータ等の回転検出器17が配設され、該回転検出器17の検出信号が制御装置18に入力されるよう構成されている(図9参照)。そして、制装装置18では、回転検出器17から入力された検出信号(ピニオンの回転数に対応するパルス信号)と、予め設定されているピニオンの直径等の既知の数値とに基づいて、管体11に対する管継手12のねじ込み量(支持台16の移動量)を算出するよう構成される。すなわち、実施例では回転検出器17と制御装置18とで、管体11に対する管継手12のねじ込み時の管体11の移動量に対応するねじ込み量を測定する移動量測定手段が構成される。また、支持台16には、管継手12の管体11に対するねじ込み時にクランプ手段で把持されている管体11に作用する締付トルクにより生ずる荷重を検出するロードセル等のトルク検出手段19が配設されており、該トルク検出手段19で検出された締付トルクが制御装置18に入力されるよう構成されている。
ここで、前記トルク検出手段19による締付トルクの具体的な検出構造としては、クランプ手段が配設される取付部を支持台16に対して回転が許容された状態で配設すると共に、該取付部に径方向に延出する腕部を突設する。そして、この腕部の延出端にトルク検出手段19を連繋し、管体11に対する管継手12のねじ込みが進行して管体11を介して取付部(クランプ手段)に腕部をトルク検出手段19に押付ける方向の回転力が作用した際の荷重を該トルク検出手段19によって検出することで、管体11に対する管継手12の締付トルクを検出するようにしている。なお、支持台16に対してトルク検出手段19は固定配置されており、腕部がトルク検出手段19に押付けられることで取付体および管体11の回転が規制されるようになっている。
(主軸20について)
前記装置本体14には、図2に示す如く、円筒状に形成された主軸20が回転自在に支持されており、該主軸20に外嵌されて一体的に回転する作動ギヤ21に、該装置本体14に配設された駆動モータ(駆動手段)22で回転駆動される駆動ギヤ(図示せず)が噛合している。そして、駆動モータ22を回転駆動することで、主軸20が回転するよう構成される。なお、駆動モータ22は、前記制御装置18に電気的に接続されており、該制御装置18により駆動モータ22が駆動制御されるようになっている。
前記装置本体14には、図2に示す如く、円筒状に形成された主軸20が回転自在に支持されており、該主軸20に外嵌されて一体的に回転する作動ギヤ21に、該装置本体14に配設された駆動モータ(駆動手段)22で回転駆動される駆動ギヤ(図示せず)が噛合している。そして、駆動モータ22を回転駆動することで、主軸20が回転するよう構成される。なお、駆動モータ22は、前記制御装置18に電気的に接続されており、該制御装置18により駆動モータ22が駆動制御されるようになっている。
前記主軸20は、装置本体14の前端側(支持台16と対向する側)に突出する端部に大径の保持部23が設けられ、該保持部23に前記チャッキング装置13が着脱自在に配設されている。保持部23には、前方に開放する凹溝23aが形成されると共に、該凹溝23a内にリング状の取着部材24が配設されている。この取着部材24は、保持部23(主軸20)と一体的に回転するように凹溝23a内に配設されると共に、該取着部材24は凹溝23a内を径方向に移動可能に構成されている。また、取着部材24の外周面と凹溝23aの内周面との間には、図7に示す如く、周方向に離間する複数箇所に板バネ(弾性手段)25が弾力的に介装されており、保持部23に対して取着部材24は複数の板バネ25によって常には定位置に保持されると共に、該取着部材24に対して径方向への負荷が加わった際には保持部23に対する取着部材24の変位が許容されるようになっている。図2,図5,図7において符号26は、取着部材24が凹溝23aから前方へ脱落するのを規制する規制部材を示す。なお、取着部材24の外周面と凹溝23aの内周面との間に介装される弾性手段は、板バネ25に限らずその他のバネあるいはゴム等であってもよい。
ここで、実施例では、図7に示す如く、前記取着部材24の外周面に、径方向外方に突出する複数の凸部24aを周方向に離間して複数設けると共に、保持部23における凹溝23aの内周面の各凸部24aに対応する位置に、該凸部24aが係合する凹部23cを夫々形成し、凸部24aと凹部23cとの係合状態で取着部材24と保持部23(主軸20)とが一体的に回転するよう構成される。すなわち、実施例では、凸部24aと凹部23cとからなる係合手段によって、取着部材24と保持部23(主軸20)とを一体的に回転するよう構成してある。そして、凸部24aと凹部23cとの間に前記板バネ25が夫々介装されている。なお、取着部材24と保持部23(主軸20)とを一体的に回転させるための係合手段は、取着部材24と保持部23との軸方向に対向する対向面に設けたキーとキー溝等であってもよく、保持部23(主軸20)に対する取着部材24の径方向の移動を許容した状態で一体的な回転を可能とし得る手段であればよい。
前記装置本体14に配設されて図示しないエア供給源に接続するエア供給部材27が、図2に示す如く、前記主軸20の後端部(チャッキング装置13が配設される側とは反対側の端部)に、該主軸20の回転を許容する状態で外嵌されている。また、主軸20の内部に、後述するエアシリンダ40に連通接続するエア供給路28が形成されており、該エア供給路28は、主軸20の回転中においてもエア供給部材27に連通するよう構成される。すなわち、エア供給源からエア供給部材27に供給されるエアは、主軸20の停止状態および回転状態の何れの状態でもエア供給路28を介してエアシリンダ40に供給されるようになっている。
(チャッキング装置13について)
前記チャッキング装置13は、図2に示す如く、前記管継手12を把持する複数(実施例では7つ)の把持部材29が配設された支持ユニット30と、該支持ユニット30を作動して把持部材29を管継手12の把持姿勢と非把持姿勢とに変位させる作動機構31とを備える。支持ユニット30は、前記保持部23の前面側に着脱自在に配設されると共に、作動機構31も保持部23に対して着脱自在に配設されている。
前記チャッキング装置13は、図2に示す如く、前記管継手12を把持する複数(実施例では7つ)の把持部材29が配設された支持ユニット30と、該支持ユニット30を作動して把持部材29を管継手12の把持姿勢と非把持姿勢とに変位させる作動機構31とを備える。支持ユニット30は、前記保持部23の前面側に着脱自在に配設されると共に、作動機構31も保持部23に対して着脱自在に配設されている。
(支持ユニット30について)
前記支持ユニット30は、前記管継手12の挿通を許容する中心通孔(通孔)32aが形成された移動側支持部材(支持部材)32と、該移動側支持部材32の外側に位置する固定側支持部材33とを備え、固定側支持部材33に対して移動側支持部材32は回転自在(相対的な移動が自在)に構成されている。固定側支持部材33は、図3に示す如く、主軸20の軸方向に離間する一対のリング状の外側支持板34,34から構成されて、両外側支持板34,34が主軸20の取着部材24にネジ止め固定されており、固定側支持部材33は、取着部材24を介して主軸20と一体的に回転するよう構成される。また、移動側支持部材32は、主軸20の軸方向に離間する一対のリング状の内側支持板35,35から構成されて、両内側支持板35,35は対応する外側支持板34,34の内側に摺動自在に支持されている。すなわち、移動側支持部材32は、主軸20と同軸上において該主軸20に対して相対的な回転が可能な状態で固定側支持部材33の内側に支持されている。なお、内側支持板35,35の中心に形成されている通孔が、移動側支持部材32の中心通孔32aを形成している。また、固定側支持部材33を取着部材24を介して主軸20に取り付けることで、支持ユニット30の全体が取着部材24と共に前記保持部23(主軸20)に対して径方向へ変位可能に構成されている。
前記支持ユニット30は、前記管継手12の挿通を許容する中心通孔(通孔)32aが形成された移動側支持部材(支持部材)32と、該移動側支持部材32の外側に位置する固定側支持部材33とを備え、固定側支持部材33に対して移動側支持部材32は回転自在(相対的な移動が自在)に構成されている。固定側支持部材33は、図3に示す如く、主軸20の軸方向に離間する一対のリング状の外側支持板34,34から構成されて、両外側支持板34,34が主軸20の取着部材24にネジ止め固定されており、固定側支持部材33は、取着部材24を介して主軸20と一体的に回転するよう構成される。また、移動側支持部材32は、主軸20の軸方向に離間する一対のリング状の内側支持板35,35から構成されて、両内側支持板35,35は対応する外側支持板34,34の内側に摺動自在に支持されている。すなわち、移動側支持部材32は、主軸20と同軸上において該主軸20に対して相対的な回転が可能な状態で固定側支持部材33の内側に支持されている。なお、内側支持板35,35の中心に形成されている通孔が、移動側支持部材32の中心通孔32aを形成している。また、固定側支持部材33を取着部材24を介して主軸20に取り付けることで、支持ユニット30の全体が取着部材24と共に前記保持部23(主軸20)に対して径方向へ変位可能に構成されている。
(把持部材29について)
前記把持部材29は、図6に示す如く、前記支持ユニット30の径方向に長手が延在する板状の部材であって、該把持部材29における支持ユニット30の内径側を向く端部にチャッキング爪36が設けられている。把持部材29は、図2〜図5に示す如く、前記移動側支持部材32を構成する一対の内側支持板35,35の間および固定側支持部材33を構成する一対の外側支持板34,34の間に位置して、これら支持板34,34,35,35によって軸方向への変位が規制された状態で前記把持姿勢と非把持姿勢とに変位可能に支持されている。なお、把持部材29に関して、支持ユニット30の内径側の端部を内端部と指称すると共に、支持ユニット30の外径側の端部を外端部と指称する場合もある。
前記把持部材29は、図6に示す如く、前記支持ユニット30の径方向に長手が延在する板状の部材であって、該把持部材29における支持ユニット30の内径側を向く端部にチャッキング爪36が設けられている。把持部材29は、図2〜図5に示す如く、前記移動側支持部材32を構成する一対の内側支持板35,35の間および固定側支持部材33を構成する一対の外側支持板34,34の間に位置して、これら支持板34,34,35,35によって軸方向への変位が規制された状態で前記把持姿勢と非把持姿勢とに変位可能に支持されている。なお、把持部材29に関して、支持ユニット30の内径側の端部を内端部と指称すると共に、支持ユニット30の外径側の端部を外端部と指称する場合もある。
前記把持部材29は、図5または図6に示す如く、長手方向の略中央部が前記移動側支持部材32に対して枢支部材37を介して主軸20の回転軸線と平行な軸回りに回転自在に枢支されている。また、把持部材29の外端部には、前後に貫通する長孔29aが長手方向に延在するように形成されており、該長孔29aに、前記固定側支持部材33を構成する外側支持部34,34間に配設された支持ピン38が挿通されている。すなわち、固定側支持部材33に対して把持部材29は、長孔29aの長手方向の長さの範囲において固定側支持部材33(主軸20)に対して径方向の移動が可能に支持されている。また、後述するように固定側支持部材33(主軸20)に対して移動側支持部材32を所定角度範囲で回転した際に、該移動側支持部材32に枢支されている把持部材29が枢支部材37の偏心ピン37b(後述)を中心として揺動するのを支持ピン38が長孔29a内を移動することで許容するようになっている。実施例では、図6(a)に示す如く、各把持部材29のチャッキング爪36が、前記中心通孔32aに挿通されている管継手12の外周面から径方向外方に離間する非把持姿勢となっている状態で、固定側支持部材33に対して移動側支持部材32を時計方向に回転することで、各把持部材29のチャッキング爪36が径方向内側に移動して管継手12の外周面に当接する把持姿勢(図6(b)参照)に変位するよう構成される。
(作動機構31について)
前記作動機構31は、前記主軸20の保持部23に回転自在に支持された作動部材39と、該作動部材39を主軸20に対して所定角度範囲で回転させる作動手段としてのエアシリンダ40,40とを備える。作動部材39は、図2および図7に示す如く、保持部23の外周部に対して回転自在でかつ軸方向への移動が規制された状態で嵌合する嵌合部41と、該嵌合部41における前面(支持台16を向く面)に設けられた作動部42とを備えている。作動部42は、嵌合部41より小径の環状部42aと、該環状部42aにおける周方向に離間する2箇所から径方向外方に延在して嵌合部41に連設する腕部42b,42bとを備え、環状部42aに形成された中心通孔42cは、前記管継手12の挿通を許容する内径に設定されている。また作動部42は、保持部23と支持ユニット30との間に位置して、前記移動側支持部材32の中心通孔32aに対して環状部42aの中心通孔42cを主軸20の軸方向に整列させている。
前記作動機構31は、前記主軸20の保持部23に回転自在に支持された作動部材39と、該作動部材39を主軸20に対して所定角度範囲で回転させる作動手段としてのエアシリンダ40,40とを備える。作動部材39は、図2および図7に示す如く、保持部23の外周部に対して回転自在でかつ軸方向への移動が規制された状態で嵌合する嵌合部41と、該嵌合部41における前面(支持台16を向く面)に設けられた作動部42とを備えている。作動部42は、嵌合部41より小径の環状部42aと、該環状部42aにおける周方向に離間する2箇所から径方向外方に延在して嵌合部41に連設する腕部42b,42bとを備え、環状部42aに形成された中心通孔42cは、前記管継手12の挿通を許容する内径に設定されている。また作動部42は、保持部23と支持ユニット30との間に位置して、前記移動側支持部材32の中心通孔32aに対して環状部42aの中心通孔42cを主軸20の軸方向に整列させている。
前記作動部42の前面には、図4に示す如く、各腕部42bに対応する位置において前側に突出するキー43が夫々設けられ、該キー43が、前記移動側支持部材32における後側の内側支持板35に設けたキー溝32bに係合するよう構成される。すなわち、移動側支持部材32は、キー43とキー溝32bとの係合作用下に作動部材39と一体的に回転し得るようになっている。なお、内側支持板35に形成されるキー溝32bは、保持部23の径方向に延在するよう設定されており、保持部23に対して支持ユニット30が径方向に変位してもキー43とキー溝32bとの係合状態が維持されるよう構成してある。
前記嵌合部41の外周面には、図7に示す如く、各腕部42bとの連設部に対応する位置の夫々に、径方向外方に延出する接続部41aが設けられ、該接続部41aに、前記主軸20の保持部23に配設された前記エアシリンダ40が接続されている。具体的には、保持部23から径方向外方に延出する取付部23bにエアシリンダ40のボトム側が回転自在に接続されると共に、該エアシリンダ40のピストンロッド40aが接続部41aに回転自在に接続されている。各エアリンダ40は前記制御装置18に電気的に接続されており、両エアシリンダ40,40を同期して作動することで、作動部材39が保持部23(主軸20)に対して所定角度範囲で揺動するよう構成される。実施例では、ピストンロッド40aを伸張する方向にエアシリンダ40を作動することで、作動部材39を介して前記移動側支持部材32を把持部材29が把持姿勢となる把持位置に変位すると共に、ピストンロッド40aを収縮する方向にエアシリンダ40を作動することで、作動部材39を介して移動側支持部材32を把持部材29が非把持姿勢となる把持解除位置に変位するよう構成される。なお、各エアシリンダ40に接続するホース等のエア配管(図示せず)は、前記主軸20の内部に設けた前記エア供給路28に連通接続されている。
(枢支部材37について)
前記移動側支持部材32に対して各把持部材29を回転自在に枢支する枢支部材37は、図5に示す如く、該把持部材29に形成した貫通孔29bに回転自在に嵌合された軸部37aと、該軸部37aの前後面の偏心位置から前方および後方に突出する偏心ピン37b,37bとを備え、前後の偏心ピン37b,37bが対応する内側支持板35,35に形成した通孔35a,35aに回転自在に挿通支持されている。すなわち、移動側支持部材32に対して把持部材29は、枢支部材37の偏心ピン37b,37bを中心として回転し得るよう構成されている。また、移動側支持部材32の前側に突出する偏心ピン37bは、該移動側支持部材32の前側に位置するブラケット44に穿設された挿通孔44aに挿通されている。なお、ブラケット44の挿通孔44aに挿通された偏心ピン37bは、キー等によってブラケット44に対して回転が規制されるよう構成されており、該ブラケット44を回転することで偏心ピン37b,37bおよび軸部37aが一体的に回転するように構成されている。
前記移動側支持部材32に対して各把持部材29を回転自在に枢支する枢支部材37は、図5に示す如く、該把持部材29に形成した貫通孔29bに回転自在に嵌合された軸部37aと、該軸部37aの前後面の偏心位置から前方および後方に突出する偏心ピン37b,37bとを備え、前後の偏心ピン37b,37bが対応する内側支持板35,35に形成した通孔35a,35aに回転自在に挿通支持されている。すなわち、移動側支持部材32に対して把持部材29は、枢支部材37の偏心ピン37b,37bを中心として回転し得るよう構成されている。また、移動側支持部材32の前側に突出する偏心ピン37bは、該移動側支持部材32の前側に位置するブラケット44に穿設された挿通孔44aに挿通されている。なお、ブラケット44の挿通孔44aに挿通された偏心ピン37bは、キー等によってブラケット44に対して回転が規制されるよう構成されており、該ブラケット44を回転することで偏心ピン37b,37bおよび軸部37aが一体的に回転するように構成されている。
図8に示す如く、移動側支持部材32における前側の内側支持板35には、該内側支持板35の通孔35aに挿通された偏心ピン37bを中心とする同一円周上に、複数(実施例では5つ)の位置決め孔35bが周方向に離間して穿設されている。また、前記ブラケット44には、前記通孔35aと位置決め孔35bとの中心間距離と同じ長さで挿通孔44aから離間する位置に、位置決めピン45が前後方向に進退移動自在に配設されており、挿通孔44aに偏心ピン37bが嵌合した状態で任意位置の位置決め孔35bに位置決めピン45を嵌挿し得るように構成されている。そして、位置決めピン45を位置決め孔35bから抜いた状態で、ブラケット44を回転することで一体的に偏心ピン37bが回転し、これによって軸部37aが貫通孔29b内で回転することで、軸部37aと偏心ピン37bとの偏心量に応じて把持部材29が移動側支持部材32の径方向に変位するよう構成される。すなわち、ブラケット44の位置決めピン45を嵌挿する位置決め孔35bの位置を変えることで、移動側支持部材32に対する把持部材29の枢支位置が径方向に変位する。これによって、固定側支持部材33に対して移動側支持部材32を回転した際に各把持部材29におけるチャッキング爪36が径方向の内側に最も変位する位置が変化し、当該チャッキング装置13により管径の異なる複数種類の管継手12を把持し得るようになっている。
ここで、前記移動側支持部材32に枢支部材37を介して枢支される把持部材29は、図6(a)において反時計方向へ回転することで非把持姿勢から把持姿勢に変位するようになっている。また把持部材29は、枢支部材37の枢支位置より径方向外側が前記固定側支持部材33に支持ピン38を介して連繋されている。そして、実施例では、主軸20(固定側支持部材33)を図6(a)において反時計方向へ回転することで、把持部材29で把持した管継手12を管体11にねじ込むように設定されている。すなわち、枢支位置より径方向外側で固定側支持部材33に連繋されている把持部材29には、固定側支持部材33が反時計方向に回転する場合の回転力が、該把持部材29を枢支部材37を中心として非把持姿勢から把持姿勢に変位する方向に作用するようになっている。言い替えれば、移動側支持部材32(支持部材)に対して回転自在に枢支された各把持部材29は、管継手12を管体11にねじ込む場合の固定側支持部材33(主軸20)の回転力が、該把持部材29を非把持姿勢から把持姿勢に変位する方向に作用するように固定側支持部材33(主軸20)に連繋されている。従って、図6(b)に示す如く、把持部材29のチャッキング爪36が管継手12の外周面に当接している状態では、固定側支持部材33の回転力はチャッキング爪36を管継手12の外周面に押付ける方向に作用し、管継手12のねじ込み中に管継手12に対してチャッキング爪36による把持状態が弛むのは防止されるようになっている。
(制御装置18について)
前記制御装置18は、前記駆動モータ22を回転駆動して管体11に対する管継手12のねじ込みを開始することで前記回転検出器17から入力される検出信号に基づき算出された支持台16の移動量(管継手12の管体11に対するねじ込み量)が、予め設定された停止移動量(停止ねじ込み量)となった場合には、駆動モータ22を停止制御して管継手12のねじ込み作業を停止するよう設定される。また、制御装置18は、管体11に対する管継手12のねじ込みが進行することで前記トルク検出手段19から入力される締付トルクの値が、予め設定された停止締付トルクとなった場合には、駆動モータ22を停止制御して管継手12のねじ込み作業を停止するよう設定される。すなわち、実施例では、支持台16の移動量(管継手12のねじ込み量)または締付トルクの何れか一方が停止移動量または停止締付トルクとなった場合に、管継手12のねじ込み作業を停止するよう設定されている。
前記制御装置18は、前記駆動モータ22を回転駆動して管体11に対する管継手12のねじ込みを開始することで前記回転検出器17から入力される検出信号に基づき算出された支持台16の移動量(管継手12の管体11に対するねじ込み量)が、予め設定された停止移動量(停止ねじ込み量)となった場合には、駆動モータ22を停止制御して管継手12のねじ込み作業を停止するよう設定される。また、制御装置18は、管体11に対する管継手12のねじ込みが進行することで前記トルク検出手段19から入力される締付トルクの値が、予め設定された停止締付トルクとなった場合には、駆動モータ22を停止制御して管継手12のねじ込み作業を停止するよう設定される。すなわち、実施例では、支持台16の移動量(管継手12のねじ込み量)または締付トルクの何れか一方が停止移動量または停止締付トルクとなった場合に、管継手12のねじ込み作業を停止するよう設定されている。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例の管継手締付機10の作用について説明する。なお、前記把持部材29は、図6(a)に示す如く、前記移動側支持部材32の中心通孔32aに対する管継手12の挿通を許容する非把持姿勢となっているものとする。
次に、前述のように構成された実施例の管継手締付機10の作用について説明する。なお、前記把持部材29は、図6(a)に示す如く、前記移動側支持部材32の中心通孔32aに対する管継手12の挿通を許容する非把持姿勢となっているものとする。
端部に管継手12を仮装着した管体11を、該管継手12が装置本体14側に突出する状態で前記支持台16のクランプ手段で把持する。そして、支持台16を装置本体14に対して近接移動して管継手12を前記チャッキング装置13の支持ユニット30における移動側支持部材32の中心通孔32aに挿通し、該管継手12が把持部材群の内側に位置するように位置決めする。この状態で、前記エアシリンダ40,40をピストンロッド40a,40aの伸張方向に作動することで、前記作動部材39が主軸20の保持部23に対して回転する。また、作動部材39のキー43,43にキー溝32b,32bを介して係合する移動側支持部材32も該作動部材39と一体的に回転することで、該移動側支持部材32が固定側支持部材33に対して相対的に回転する。
外端部が固定側支持部材33に支持ピン38で支持されると共に、中央部が移動側支持部材32に回転自在に枢支されている各把持部材29は、図6(b)に示す如く、固定側支持部材33に対する移動側支持部材32の相対回転により前記枢支部材37(偏心ピン37b,37b)を中心として回転することで、チャッキング爪36が径方向内側に変位して管継手12の外周面に当接する把持姿勢に至る。これにより、該管継手12は複数の把持部材29よって把持される。管継手12が複数の把持部材29で把持された状態(把持部材29の移動側支持部材32に対する回転が規制された状態)では、移動側支持部材32の固定側支持部材33に対する相対的な回転が規制される。すなわち、固定側支持部材33,移動側支持部材32および管継手12は、主軸20と一体的に回転可能な状態となる。
ここで、前記管継手12が偏心していたり、前記支持台16に保持した管体11の中心軸と主軸20の中心軸との芯合わせが不十分であった場合は、前記各把持部材29の管継手12の外周面に対する当接圧が均等にならずに確実な把持ができなくなるおそれがある。しかるに、実施例のチャッキング装置13では、主軸20(保持部23)に対して支持ユニット30が取着部材24を介して径方向に変位可能に構成されているので、管継手12の外周面に対する各把持部材29の当接圧に応じて支持ユニット30が径方向に変位することで各把持部材29の当接圧が均等となり、管継手12を確実に把持することができる。また、一部の把持部材29に過大な負荷が加わることで損傷等するのを防止することができる。
前記エアシリンダ40,40により把持部材29を把持姿勢に保持したもとで、前記駆動モータ22を回転駆動すると、前記主軸20が回転することで把持部材群で把持されている管継手12も一体的に回転し、これにより雄ねじと雌ねじとの螺合作用下に管継手12が管体11にねじ込まれていく。この場合に、前記支持台16に対して管体11は回転が規制された状態で保持されているので、管継手12の回転に伴って管体11と共に支持台16が装置本体14に対して近接移動する。
そして、前記回転検出器17から入力される検出信号に基づいて算出された移動量が予め設定された停止移動量(停止ねじ込み量)となった場合、または前記トルク検出手段19で検出される締付トルクが予め設定された停止締付トルクとなった場合の何れかの条件が満された場合に、前記制御装置18は駆動モータ22を停止制御する。これにより、管体11に対して適正なねじ込み量または締付トルクで管継手12がねじ込み装着される。管体11に対する管継手12のねじ込み装着が終了すると、前記エアシリンダ40,40がピストンロッド40a,40aの収縮方向に作動され、前記把持部材29のチャッキング爪36が管継手12の外周面から離間する非把持姿勢に変位する。これにより、管継手12が端部に装着された管体11をチャッキング装置13から抜き外すことができる。
実施例の管継手締付機10では、固定側支持部材33に対して移動側支持部材32をエアシリンダ40,40によって回転して把持部材29を把持姿勢に保持するよう構成したので、管継手12のねじ込み作業中に固定側支持部材33に対して移動側支持部材32が相対的に回転して把持部材29が非把持姿勢側に変位することはなく、管体11に対して管継手12を確実にねじ込み装着できる。また、固定側支持部材33に対する移動側支持部材32の相対的な回転をブレーキによって規制するものではないので、ねじ込み作業中に発熱することはなく、発熱を抑えるための冷却装置を設ける必要はないので、構成を簡略化し得ると共に、製造コストを低廉に抑えることができる。更に、経時的に摩耗するブレーキパッド等の消耗品を不要とし得るので、ランニングコストを低減することもできる。
実施例の管継手締付機10では、移動側支持部材32に枢支されている把持部材29の非把持姿勢から把持姿勢に変位する方向と、管継手12を管体11にねじ込む場合の固定側支持部材33(主軸20)の回転方向とを同じ向きにして、管継手12のねじ込み時における固定側支持部材33の回転力が把持部材29を非把持姿勢から把持姿勢に変位する方向に作用するようにした。これにより、チャッキング爪36を管継手12の外周面に圧接して確実に把持し、管体11に対して管継手12を確実にねじ込み装着することができる。
また、実施例の管継手締付機10では、前記管継手12を把持するチャッキング装置13を装置本体14の前端部に配設しているので、該チャッキング装置13の点検や交換が容易でメンテナンス性が向上する。更に、固定側支持部材33に対して移動側支持部材32を回転させる作動手段としてエアシリンダ40を採用しているので、油圧や水圧等の他の流体圧(作動源)を用いるシリンダに比べて流体圧の供給経路等の構造を簡略化し得ると共にメンテナンス性も高い。また、エアリンダ40,40に対するエア供給路28を、該エアシリンダ40,40と一体的に回転する主軸20の内部に設けたので、エアシリンダ40,40の回転中においても該エアリンダ40,40にエアを供給することができ、管体11に対する管継手12のねじ込み作業中は把持部材29を把持姿勢に確実に保持することができる。
実施例の管継手締付機10では、管体11に対する管継手12のねじ込み時に、管継手12のねじ込み量(支持台16の移動量)および管体11に作用する締付トルクを検出し、予め設定された停止移動量または停止締付トルクとなった場合に、ねじ込み作業を停止するよう構成したので、管体11に対して適正なねじ込み量または締付トルクで管継手12をねじ込み装着することができる。すなわち、管体11に対する管継手12の装着状態の信頼性を向上し得る。
実施例の管継手締付機10では、前記移動側支持部材32に対する把持部材29の枢支位置を、前記ブラケット44の位置決めピン45を嵌挿する位置決め孔35bの位置を変えることで径方向に変位することができる。これにより、把持部材29を管継手12の外径に合わせたものと交換することなく管径の異なる複数種類の管継手12を把持することができる。
〔変更例〕
本願は、前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、支持ユニットに7つの把持部材を配設したが、該把持部材の数は7つに限られるものでなく、円筒状の管継手を安定して把持し得る数であれば、少なくとも3つ以上であればよい。
(2) 実施例では、2つのエアシリンダによって作動部材(移動側支持部材)を回転するよう構成したが、1つまたは3つ以上のエアシリンダを用いて作動部材(移動側支持部材)を回転するようにしてもよい。
(3) 実施例では、エアシリンダによって作動部材(移動側支持部材)を回転するよう構成したが、油圧や水圧等の流体圧を用いたシリンダを採用し得る。
(4) 実施例では、エアシリンダによって作動部材(移動側支持部材)を回転するよう構成したが、作動手段としてはエアシリンダ等のリニアアクチュエータに限定されるものでなく、モータ等のロータリーアクチュエータと作動部材(移動側支持部材)とをリンク機構を介して連結することで、該作動部材(移動側支持部材)を所定角度範囲で揺動させる構成を採用し得る。
(5) 実施例では、作動部材を介して移動側支持部材(支持部材)を回転するよう構成したが、作動手段により移動側支持部材(支持部材)を直接回転する構成を採用することができる。
本願は、前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、支持ユニットに7つの把持部材を配設したが、該把持部材の数は7つに限られるものでなく、円筒状の管継手を安定して把持し得る数であれば、少なくとも3つ以上であればよい。
(2) 実施例では、2つのエアシリンダによって作動部材(移動側支持部材)を回転するよう構成したが、1つまたは3つ以上のエアシリンダを用いて作動部材(移動側支持部材)を回転するようにしてもよい。
(3) 実施例では、エアシリンダによって作動部材(移動側支持部材)を回転するよう構成したが、油圧や水圧等の流体圧を用いたシリンダを採用し得る。
(4) 実施例では、エアシリンダによって作動部材(移動側支持部材)を回転するよう構成したが、作動手段としてはエアシリンダ等のリニアアクチュエータに限定されるものでなく、モータ等のロータリーアクチュエータと作動部材(移動側支持部材)とをリンク機構を介して連結することで、該作動部材(移動側支持部材)を所定角度範囲で揺動させる構成を採用し得る。
(5) 実施例では、作動部材を介して移動側支持部材(支持部材)を回転するよう構成したが、作動手段により移動側支持部材(支持部材)を直接回転する構成を採用することができる。
(6) 実施例では、主軸の保持部に、把持部材を備えた支持ユニットを配設したが、把持部材が配設された支持部材を保持部に対して回転自在に配設すると共に、該支持部材に配設した把持部材の外端部を保持部に対して径方向への移動が許容されるように支持させる構成を採用し得る。そして、支持部材にエアシリンダ(作動手段)のピストンロッドを接続し、該エシリンダを作動することで支持部材を保持部に対して回転することで把持部材を把持姿勢と非把持姿勢とに変化させることができる。
(7) 実施例では、固定側支持部材(主軸)に対して移動側支持部材(支持部材)を回転することで把持部材を把持姿勢と非把持姿勢とに変位するよう構成したが、固定側支持部材(主軸)に対して移動側支持部材(支持部材)を軸方向や径方向に移動することで把持部材を把持姿勢と非把持姿勢とに変位させる構成を採用し得る。
(8) 実施例では、移動側支持部材(支持部材)に枢支した把持部材における枢支位置より径方外側を固定側支持部材(主軸)に連繋するよう構成したが、移動側支持部材(支持部材)と固定側支持部材(主軸)との相対的な回転によって把持部材を把持姿勢と非把持姿勢とに変位可能な構成であれば、移動側支持部材(支持部材)の径方向内側に固定側支持部材(主軸)を配置し、該固定側支持部材(主軸)を把持部材における枢支位置より径方内側に連繋する構成を採用し得る。
(9) 実施例では、支持台の移動量から管体に対する管継手のねじ込み量を算出したが、管体の移動量を検出手段によって直接検出するようにしてもよい。
(10) 実施例では、支持台に設けたトルク検出手段によって締付トルクを検出するようにしたが、駆動モータに加わるトルクから締付トルクを検出する手段を用いることができる。
(7) 実施例では、固定側支持部材(主軸)に対して移動側支持部材(支持部材)を回転することで把持部材を把持姿勢と非把持姿勢とに変位するよう構成したが、固定側支持部材(主軸)に対して移動側支持部材(支持部材)を軸方向や径方向に移動することで把持部材を把持姿勢と非把持姿勢とに変位させる構成を採用し得る。
(8) 実施例では、移動側支持部材(支持部材)に枢支した把持部材における枢支位置より径方外側を固定側支持部材(主軸)に連繋するよう構成したが、移動側支持部材(支持部材)と固定側支持部材(主軸)との相対的な回転によって把持部材を把持姿勢と非把持姿勢とに変位可能な構成であれば、移動側支持部材(支持部材)の径方向内側に固定側支持部材(主軸)を配置し、該固定側支持部材(主軸)を把持部材における枢支位置より径方内側に連繋する構成を採用し得る。
(9) 実施例では、支持台の移動量から管体に対する管継手のねじ込み量を算出したが、管体の移動量を検出手段によって直接検出するようにしてもよい。
(10) 実施例では、支持台に設けたトルク検出手段によって締付トルクを検出するようにしたが、駆動モータに加わるトルクから締付トルクを検出する手段を用いることができる。
11 管体
12 管継手
14 装置本体
16 支持台
17 回転検出器(移動量測定手段)
18 制御装置(移動量測定手段)
19 トルク検出手段
20 主軸
22 駆動モータ(駆動手段)
29 把持部材
32 移動側支持部材(支持部材)
40 エアシリンダ(作動手段)
12 管継手
14 装置本体
16 支持台
17 回転検出器(移動量測定手段)
18 制御装置(移動量測定手段)
19 トルク検出手段
20 主軸
22 駆動モータ(駆動手段)
29 把持部材
32 移動側支持部材(支持部材)
40 エアシリンダ(作動手段)
Claims (5)
- 管体(11)の端部に管継手(12)を装着する管継手締付機において、
装置本体(14)に回転自在に配設され、駆動手段(22)により回転駆動される主軸(20)と、
前記主軸(20)に対して相対的に移動自在に支持された支持部材(32)と、
前記支持部材(32)を主軸(20)に対して相対的に移動させる作動手段(40)と、
前記主軸(20)の周方向に離間するように前記支持部材(32)に支持され、前記主軸(20)と支持部材(32)との相対的な移動により把持姿勢と非把持姿勢とに変位する複数の把持部材(29)とを備え、
前記作動手段(40)により主軸(20)に対して支持部材(32)が移動されて各把持部材(29)を非把持姿勢から把持姿勢に変位することで、複数の把持部材(29)の内側に位置する前記管継手(12)の外周面に各把持部材(29)が当接して該管継手(12)を把持し、該把持状態では前記駆動手段(22)で回転駆動される主軸(20)と支持部材(32)とが一体的に回転して該管継手(12)を管体(11)にねじ込むよう構成された
ことを特徴とする管継手締付機。 - 前記支持部材(32)に対して各把持部材(29)は、前記主軸(20)の回転軸線と平行な軸回りに回転自在に枢支されて非把持姿勢と把持姿勢とに回転変位するよう構成されると共に、各把持部材(29)は、前記管継手(12)を管体(11)にねじ込む場合の主軸(20)の回転力が該把持部材(29)を非把持姿勢から把持姿勢に変位する方向に作用するように主軸(20)に連繋された請求項1記載の管継手締付機。
- 前記支持部材(32)は前記主軸(20)の端部に支持されると共に、前記作動手段(40)は、前記主軸(20)における支持部材(32)が支持される端部に配設された請求項1または2記載の管継手締付機。
- 前記装置本体(14)に対して主軸(20)の軸方向に沿って近接・離間移動自在で、前記管体(11)を回転を規制した状態で保持する支持台(16)と、
前記管体(11)に対する管継手(12)のねじ込み時に支持台(16)と共に移動する該管体(11)の移動量を測定する移動量測定手段(17,18)とを備え、
前記移動量測定手段(17,18)で測定される移動量が予め設定された停止移動量となった場合に、前記駆動手段(22)を停止制御するよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の管継手締付機。 - 前記管体(11)に対する管継手(12)のねじ込み時に該管体(11)に作用する締付トルクを検出するトルク検出手段(19)を備え、
前記トルク検出手段(19)で検出される締付トルクが予め設定された停止締付トルクとなった場合に、前記駆動手段(22)を停止制御するよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の管継手締付機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013243004A JP2015100809A (ja) | 2013-11-25 | 2013-11-25 | 管継手締付機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2013
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CN105312430B (zh) * | 2015-11-24 | 2017-09-26 | 南京凯微机电科技有限公司 | 一种一体化立式扣管机 |
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CN106271532B (zh) * | 2016-10-17 | 2018-08-14 | 成都市三海热缩制品有限责任公司 | 一种实现两根管道同轴装配的定位工装 |
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