JP2017213635A - チャック装置及びワークチャック方法 - Google Patents

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【課題】内部にフローティング機構を備えたチャック装置及び、そのチャック装置によるワークチャック方法を提供すること。
【解決手段】主軸の回転中心から離れた外側に配置された第1チャック機構7と、主軸の回転中心に近い内側に配置された第2チャック機構8とを備え、回転する主軸1に対してワークWを保持するためのものであって、第1チャック機構7は、基準位置に合わせてワークWをクランプするものであり、第2チャック機構8(53,55,57)は、回転軸12側に固定されたベース部材52に対して径方向に隙間をもったフローティング状態で組み付けられ、第1チャック機構7によるクランプ位置に合わせてワークWをクランプするチャック装置5。
【選択図】図2

Description

本発明は、主軸の回転中心から離れた外側に位置する第1チャック機構と、主軸の回転中心に近い内側に位置する第2チャック機構とを備えたチャック装置及び、そのチャック装置によるワークチャック方法に関する。
に関する。
工作機械などでは、主軸に対して加工対象であるワークをセットする構成としてチャック装置が使用される。そうしたチャック装置は、例えば、主軸の回転中心と、クランプしたワークの中心との芯ずれを吸収する手段として、フローティングチャック機構が提案されている。下記特許文献1には、フローティング部材を介して主軸にチャック装置を取り付けることで、チャック装置が主軸の中心線と直交する方向にスライド可能な構成が提案されている。このフローティングチャック機構によれば、フローティング部材が変位することにより、チャック装置が自動的に芯出しされてズレを吸収することが可能になる。
特開2008−246632号公報
しかし、こうした従来の主軸チャックの構造では、フローティング部材がチャック装置と主軸との間に挟まれるようにして配置されているため、チャック装置に対してワークをクランプさせる動力を主軸側から伝達するための伝達機構をいかに構成するかが問題となる。また、フローティング部材をチャック装置と主軸との間に挟み込むような構成では、その個所の剛性を低下させてしまい、加工精度を上げることができないおそれがある。更に、新たにフローティング部材が追加されたことにより、部品点数が増してコストアップになるだけではなく、メンテナンス及び寿命や破損による部品交換などの負担が増加するおそれがある。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、内部にフローティング機構を備えたチャック装置及び、そのチャック装置によるワークチャック方法を提供することを目的とする。
本発明に係るチャック装置は、主軸の回転中心から離れた外側に配置された第1チャック機構と、主軸の回転中心に近い内側に配置された第2チャック機構とを備え、回転する主軸に対してワークを保持するためのものであって、前記第1チャック機構は、基準位置に合わせてワークをクランプするものであり、前記第2チャック機構は、回転軸側に固定されたベース部材に対して径方向に隙間をもったフローティング状態で組み付けられ、前記第1チャック機構によるクランプの位置に合わせて前記ワークをクランプするものである。
本発明によれば、第1チャック機構においてワークを基準位置に合わせてクランプした後、フローティング状態で組み付けられた第2チャック機構では、位置決めされたワークに合わせて変位した位置で当該ワークをクランプすることができる。
主軸装置を示した断面図である。 チャック装置の一実施形態を示した断面図である。 ワークのクランプ状態を正面側から示した簡略図である。 第1チャック機構を拡大して示した断面図である。 第2チャック機構におけるフローティング構造の一部拡大断面図である。 第2チャック機構におけるフローティング構造の一部拡大断面図である。
次に、本発明に係るチャック装置及びワークチャック方法の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、主軸装置を示した断面図である。この主軸装置1は、工作機械の主軸を構成するものであり、先端部にはワークをクランプするためのチャック装置5が備えられている。主軸装置1は、円筒形状の主軸台11内にスピンドル12が回転自在に組み付けられ、そのスピンドル12の先端部にチャック装置5が取り付けられている。
スピンドル12にはプーリ13が固定され、スピンドルモータ(不図示)の回転軸に固定されたプーリとの間にベルト14が掛け渡されている。また、スピンドル12には、回転数を検出するためのエンコーダ(不図示)が設けられており、そのスピンドル12に固定されたプーリ15とエンコーダ側のプーリとの間にもタイミングベルト16が掛け渡されている。そのため、回転制御されたスピンドルモータからスピンドル12を介してチャック装置5に回転が伝達され、クランプされたワークに対して加工時の回転が与えられることとなる。
また、スピンドル12の内部には筒形状の第1ドローバ17と第2ドローバ18とが二重になって挿入され、それぞれに対してチャック装置5を駆動させるための伸縮アクチュエータが設けられている。本実施形態では、伸縮アクチュエータとして油圧シリンダが使用され、第1ドローバ17には第1シリンダ21のピストンが一体に形成され、第2ドローバ18には第2シリンダ22のピストンが一体に形成されている。従って、インジューサ23を介して行われる作動油の給排油により、第1シリンダ21と第2シチリンダ22とがそれぞれが独立して軸方向(XR方向及びXL方向)に作動し、第1ドローバ17および第2ドローバ18を介したチャック装置5への出力が行われる。
第2ドローバ18は、第2シリンダ22を軸方向に突き抜けて主軸装置1の後方側(XL側)にあるインジューサ24まで延びている。そして、第2ドローバ18の内部にはエアパイプ19が挿入されており、インジューサ24の第1ポート241からは圧縮エアがエアパイプ19内に供給され、第2ドローバ18とエアパイプ19との間の円筒空間には第2ポート242からクーラント液が供給されるようになっている。よって、こうした圧縮エアやクーラント液は、それぞれ軸心部分の流路を通ってチャック装置5へと送られることとなる。
次に、図2は、本実施形態のチャック装置を示した断面図である。また、図3は、ワークのクランプ状態を正面側(図2の右側)から示した簡略図である。このチャック装置5は、一つのワークWに対して第1シリンダ21の出力によるクランプを実行する第1チャック機構7と、第2シリンダ22の出力によるクランプを実行する第2チャック機構8とを有している。なお、図3には第1チャック機構7が示されている。
チャック装置5は、スピンドル12にベース部材31が固定され、回転するベース部材31に対して第1チャック機構7及び第2チャック機構8が一体的に組み付けられている。第1チャック機構7は、第1ドローバ17に対して円筒形状の第1伝達部材32がネジ部の螺合によって固定され、スピンドル12に固定された軸受部材33を貫き、摺動可能に支持されている。その第1伝達部材32にはアーム部材34が連結され、その先端部分に操作軸35が連結されている。この第1チャック機構7は、図3に示すように3つのトップジョー40がクランプ爪となってワークWをフェースクランプするものであるため、アーム部材34には3本の操作軸35がそれぞれの位置に連結されている。
そして、操作軸35には回転軸36が連結されている。一方、ベース部材31には支持部材41が固定され、その支持部材41に対して回転軸36を保持するケース部材38が固定されている。ケース部材38の挿入孔に摺動可能に挿入された回転軸36は、一端部側が筒状に形成され、その内部に操作軸35が挿入されて2軸が同軸上に重ねられている。そして、重なり合った部分を径方向にピン37が貫いて操作軸35と回転軸36が連結されているが、回転軸36側には軸線に対して斜めに切られたリード溝361が形成され、操作軸35が軸方向に変位することにより、その操作軸35側に固定されたピン37がリード溝361内を移動するようになっている。
また、回転軸36の内部にはスプリング39が挿入され、回転軸36と操作軸35との間には軸方向に弾性力が作用している。そして、その回転軸36の端部にはワークWをクランプするトップジョー40が固定されている。従って、この第1チャック機構7では、操作軸35が軸方向(XR方向及びXL方向)に移動することにより、そのリード溝361内を移動するピン37に押されるようにして回転軸36が回転し、トップジョー40には、軸方向の移動とともに図3に示すように旋回が与えられることとなる。これにより、ワークWは前面側(図面右側)から当てられたトップジョー40によってクランプ及びアンクランプされる。
本実施形態では、ワークWに対して前面側からトップジョー40が押し当てられるため、その裏側には当金43が配置されている。そして、その当金43には位置決ピン44が形成されている。図3に示すように、ワークWは複雑な形状をしているため、部品として組み付ける際の基準位置とする組み付け用の位置決穴Whが形成されている。従って、工作機械における加工時でも、その位置決穴Whがクランプ時の基準位置として使用され、当金43に形成された位置決ピン44が位置決穴Whへ挿入されるようになっている。よって、第1チャック機構7によるワークWのクランプが、加工時におけるワークWの基準位置を決定することとなる。
チャック装置5は、第1チャック機構7のほかにも、加工時に生じるビビリなどを無くしてワークWを安定させるため、主軸の回転中心に近い内側でワークWをクランプする第2チャック機構8が設けられている。しかし、2つのチャック機構によって行われる各々のクランプにズレが生じていた場合、両者のクランプによって加わる力がワークWを変形させてしまい加工精度を低下させてしまうおそれがある。そこで本実施形態では、第1チャック機構7によってワークを基準位置に位置決めするとともに、第2チャック機構8が当該位置決めに倣うように構成されている。
図4は、第2チャック機構8の部分を拡大して示した断面図である。第2チャック機構8は、第2ドローバ18に対して円柱形状の第2伝達部材51が連結され、その第2伝達部材51が第2支持部材41の中心部分を貫通して摺動可能に支持されている。そして、第2伝達部材51には、連結部材56によってコレット部材55が取り付けられている。連結部材56は、第2伝達部材51に対してネジ部によって締結され、そうした連結部材56と第2伝達部材51との間に形成された環状溝内に、コレット部材55の内側フランジが挟み込まれるようにして組み付けられている。よって、コレット部材55は、第2ドローバ―18に従って軸方向に移動するように構成されている。
コレット部材55は、その径方向の外側にガイド部材53があり、内側にはクランプ部材57がある。コレット部材55とガイド部材53とは、テーパ面を介して互いが接しているため、コレット部材55がXL方向へ引っ張られることにより、そのコレット部材55が回転中心側すなわち径方向内側に撓められる。そして、撓んだコレット部材55によって内側のクランプ部材57が押され、ワークWを包み込むように把持するクランプが行われるようになっている。一方、コレット部材55がXR方向へ押された場合には、クランプ部材57からワークWを解放するアンクランプが行われる。
支持部材41にはベース部材52がボルトの締結によって固定され、そのベース部材52にはストリッパボルト61が締結され、ガイド部材53がそのストリッパボルト61によってベース部材52に取り付けられている。ガイド部材53の取付孔531は、ストリッパボルト61との間に隙間が生じる寸法で形成されている。また、ガイド部材53はベース部材52の凹部521に嵌め込まれているが、ここにも隙間があるため、ガイド部材53はベース部材52に対して変位が可能な状態で取り付けられている。つまりガイド部材53は、ベース部材52に対してフローティング状態で組み付けられている。
ガイド部材53にはクランプ部材57がボルト62によって締結されて一体になっている。そうしたガイド部材53とクランプ部材57との間にはコレット部材55が配置され一体的に構成されているが、ボルト62が通る貫通孔には摺動可能なブシュ63が嵌め込まれ、コレット部材55は、ガイド部材53とクランプ部材57との間を軸方向に変位可能な構成となっている。よって、軸方向に不変のクランプ部材57に対してコレット部材55が軸方向に変位することにより、前述したワークWのクランプおよびアンクランプが行われる。
クランプ部材57は、連結部材56にも嵌め込まれて一体的な構成となっている。また、円筒形状をしたクランプ部材57の内部側にはワークWを位置決めするためのサポート部材58がねじ止めされている。このサポート部材58は、クランプ部材57や第1チャック機構7によってクランプする前段階の不安定なワークWをチャック装置5において保持するものである。円筒形状をしたサポート部材58の内部には、第2伝達部材51、連結部材56、クランプ部材57およびサポート部材58に形成された貫通孔からなるクーラント流路65が構成されている。また、第1チャック機構7側にもクーラント流路66が形成されている。そのため、第2ドローバ18内を通して送られるクーラント液がクーラント流路65,66を通ってワークWに吹き付けられるようになっている。
続いて、チャック装置5におけるワークWのクランプおよびアンクランプは次のように行われる。先ず、ワークWは、主軸の回転中心にあるサポート部材58に突出部Waが挿入されるほか、位置決穴Whに位置決ピン44が挿入されるようにして当金43に当てた位置決めが行われる。そして、ワークWのチャックに際して、第1チャック機構7におけるクランプが先行して行われ、その後に第2チャック機構8におけるクランプが行われる。
第1チャック機構7のクランプでは、第1シリンダ21の作動により第1ドローバ17がXL方向に移動し、それに連動して第1伝達部材32、アーム部材34および操作軸35が同方向に引っ張られるようにして変位する。通常のトップジョー40は図3の一点鎖線で示す位置にあるが、操作軸35がXL方向に移動することにより、リード溝361内をピン37が移動することで回転軸36が回転し、トップジョー40が図3の実線で示す位置に旋回する。トップジョー40は、その先端部がワークWの縁部に位置するとともに、回転軸36を介してXL方向に変位することにより、ワークWを前面側から押え込んだクランプが行われる。
一方、この第1チャック機構7がワークWをアンクランプする場合は、第1シリンダ21の作動により第1ドローバ17がXR方向に移動し、それに連動して第1伝達部材32、アーム部材34を介して操作軸35が同方向に押されるように変位する。そして、リード溝361内をピン37が移動し、回転軸36が回転することでトップジョー40が旋回し、図3の実線で示す位置から一点鎖線で示す位置へとトップジョー40の先端部がワークWから離れながら移動する。
次に、前述した第1チャック機構7の第1クランプの後は、第2チャック機構8による第2クランプが行われる。その際、クランプ動作の前に第2チャック機構8の芯出しが行われる。その芯出し工程では、チャック装置5に対して回転が与えられる。具体的には、スピンドルモータからスピンドル12に所定回転数の回転が所定時間だけ与えられ、そのスピンドル12と一体のベース部材31を介してチャック装置5全体が回転することとなる。
そのため、チャック装置5には遠心力が作用し、第2チャック機構8では、フローティング構造となっているガイド部材53、コレット部材55、クランプ部材57およびサポート部材58がベース部材52内を径方向に変位することとなる。よって、第1クランプ状態で第2チャック機構8の中心位置がワークWの突出部Waの中心位置との間でズレが生じていたとしても、ワークWを直接把持するクランプ部材57やガイド部材53などが、ワークW(突出部Wa)の位置に倣って径方向に変位する芯出しが行われることとなる。そして、その芯出し後に第2クランプが行われる。
第2チャック機構8の第2クランプは、第2シリンダ22の作動により第2ドローバ18がXL方向に移動し、それに連動して第2伝達部材51およびコレット部材55が同方向に引っ張られるように変位する。そして、コレット部材55は、ガイド部材53と接するテーパ面を摺動して内側に撓められ、それによりクランプ部材57が押されてワークW(突出部Wa)を把持する第2クランプが行われる。一方、ワークWをアンクランプする場合には、第2シリンダ22の作動により第2ドローバ18がXR方向に移動し、それに連動して第2伝達部材51およびコレット部材55が同方向に押されて変位する。そして、コレット部材55は、ガイド部材53と接するテーパ面により撓みが戻されて、クランプ部材57によるワークWの押え付けが解かれる。
ところで、第2チャック機構8のフローティング構造は、ベース部材52に対してガイド部材53がストリッパボルト61によって取り付けられている。この場合、ガイド部材53は、ストリッパボルト61やベース部材52に対して芯出し方向である径方向には隙間が設けられているが、軸方向にはベース部材52と接している。芯出しはチャック装置5を回転させた遠心力によって行われるため、ガイド部材53とベース部材52との間の接触抵抗が大きいと、芯出し動作が妨げられることになる。そこで、接触抵抗を低減させるため第2チャック機構8として次のような構成が有効である。
図5および図6は、図2に示す矢印Pの拡大図である。先ず、図5に示す第1案について説明する。ガイド部材53は、ベース部材52の凹部521内に挿入され、互いに軸方向に向かい合う端面533と底面523とが当たって接触抵抗を生じさせる。そこで、ガイド部材53の端面533は、断面が台形の凸部535が外縁に沿って環状に形成されたものとする。こうしてベース部材52の底面523との接触面積を小さくすることで、遠心力に対する接触抵抗を小さくして、ガイド部材53などの変位がスムーズに行われるようになる。なお、この凸部535は、端面523の外縁に沿った位置に限らず、中心側に形成されたものであってもよい。
次に、図6に示す第2案について説明する。ここでは、ガイド部材53の端面533に、断面が台形の凸部537が中心部側において環状に形成され、その位置に合わせてベース部材52の底面523に環状凹部525が形成され、そこに複数のボール68が挿入されている。従って、軸方向に見た場合、ガイド部材53とベース部材52とは、直接接することなくボール68を介して端面533と底面523とが配置されているため、径方向に移動するガイド部材53がボール68に支えられ、接触抵抗がより小さくなって遠心力による芯出しがスムーズに行われることとなる。
よって、本実施形態では、第1チャック機構7がワークWをクランプした後、フローティング構造を有する第2チャック機構8において芯出しを行うようにしたため、第1チャック機構7のクランプにおける基準位置に対して第2チャック機構8のクランプ位置を合わせることができる。2組のチャック機構に基準位置に対するズレが生じていたしても、第2チャック機構8側がズレを吸収することにより、ワークWに負荷をかけることなくクランプして加工を行うことができる。しかもチャック装置5は、フローティング構造を内蔵したものであるため、従来例のように別部材として部品点数を増やすことなく、また剛性低下や伝達機構の構造的不具合なども生じることはない。
また、本実施形態のフローティング構造は、ベース部材52に締結されたストリッパボルト61によってガイド部材53が取り付けられ、そのストリッパボルト61とガイド部材53との間に隙間が設けられたものであるため、構造が簡単であり、従来のチャック装置に対して大幅な設計変更を施す必要もない。また、チャック装置5を回転させた遠心力によって第2チャック機構8の芯出しを行うようにしたため、人による作業は必要なく、加工時に一工程を追加するだけで大幅な時間をかけずに芯出しを行うことができる。更に、図5や図6に示すように接触抵抗を小さくする構成を追加することにより、第2チャック機構8における芯出しをより正確に行うことができる。
以上、本発明のチャック装置及びワークチャック方法の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態の第1チャック機構7は、トップジョー40によるフェースクランプチャックが構成されているが、ワークWが前記実施形態のものに限定されることはないため、第1チャック機構も様々なワークに対応するクランプ構造のものが対応可能である。
また、前記実施形態では、取付部材としてストッパボルト61を使用し、径方向に隙間が生じるようにガイド部材53をベース部材52に取り付けたフローティング構造としたが、径方向に隙間が生じる構成であればこれ以外の構成であってもよい。
また、例えば、図5および図6に示す凸部535,537や複数のボール68を入れた環状凹部525は、ガイド部材53およびベース部材52に対して逆に構成されたものであってもよい。
1…主軸装置 5…チャック装置 12…スピンドル 17…第1ドローバ 18…第2ドローバ18 21…第1シリンダ 22…第2シリンダ 35…操作軸 36…回転軸 40…トップジョー 43…当金 44…位置決ピン 52…ベース部材 53…ガイド部材 55…コレット部材 57…クランプ部材 W…ワーク


Claims (6)

  1. 主軸の回転中心から離れた外側に配置された第1チャック機構と、主軸の回転中心に近い内側に配置された第2チャック機構とを備え、回転する主軸に対してワークを保持するためのチャック装置において、
    前記第1チャック機構は、基準位置に合わせてワークをクランプするものであり、
    前記第2チャック機構は、回転軸側に固定されたベース部材に対して径方向に隙間をもったフローティング状態で組み付けられ、前記第1チャック機構によるクランプ位置に合わせて前記ワークをクランプするものであることを特徴とするチャック装置。
  2. 前記第2チャック機構は、ドローバに連結され軸方向に移動可能な筒形状のコレット部材と、前記コレット部材の外側に配置され前記コレット部材とテーパ面同士が摺接したガイド部材とを備え、前記コレット部材の内側への変形によってワークをクランプするものであり、
    前記ガイド部材が、前記ベース部材に対して径方向の隙間が生じるように取付部材によって取り付けられたものであることを特徴とする請求項1に記載のチャック装置。
  3. 前記第2チャック機構は、軸方向に接する前記ベース部材と前記ガイド部材の一方に突起部が形成されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチャック装置。
  4. 前記第2チャック機構は、軸方向に対面する前記ガイド部材と前記ベース部材の一方に、複数のボールが保持されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチャック装置。
  5. 前記ベース部材には、ワークを基準位置に合わせて配置させる当金が固定され、
    前記第1チャック機構は、前記当金との間でワークを軸方向に挟み込んでクランプするクランプ手段を備えたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のチャック装置。
  6. 主軸の回転中心から離れた外側に配置された第1チャック機構と、主軸の回転中心に近い内側に配置された第2チャック機構とを備え、回転する主軸に対してワークを保持するチャック装置のワークチャック方法であり、
    前記第1チャック機構により基準位置に合わせてワークをクランプする第1クランプ工程と、
    前記第2チャック機構をアンクランプ状態のまま前記主軸を低速回転させてフローティング状態の前記第2チャック機構に対して遠心力を作用させる芯出し工程と、
    前記第2チャック機構によりワークをクランプする第2クランプ工程と
    を有することを特徴とするワークチャック方法。

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