JP2016071928A - 放電器用パッケージおよび放電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 要求される耐久性を有しながら小型化が可能な放電器用パッケージおよび放電器を提供することである。【解決手段】 放電器用パッケージは、上部が開口した、底面および内面からなる凹部を有するセラミック基体と、前記セラミック基体の前記底面上に設けられた、互いに電気的に絶縁した一対の電極と、前記セラミック基体の前記内面に設けられた、前記一対の電極と電気的に絶縁し、前記凹部からなる空間を挟む一対のトリガ電極と、を備えている。【選択図】 図2

Description

本発明は、希ガスを封入する放電器用パッケージおよび放電により光を発する放電器に関するものである。
近年、携帯電話などの携帯機器にカメラ機能が設けられており、夜間および室内などにおいても明るい画像を撮像することが求められている。携帯機器に設ける照明装置には小型化が必要であり、従来ではLEDを用いた照明装置が設けられている。しかし、LEDでは光量が低く、要求される光量の照明光を放射することができなかった。そこで、瞬間的に大光量の光を放射可能なキセノン放電管を用いた閃光発光器を小型化することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−171820号公報
しかし、特許文献1では、キセノン放電管の発光に用いる電力を充電するコンデンサの小型化を提案しているが、小型化の要求はさらに大きく、キセノン放電管そのものの小型化も求められる。しかし、キセノン放電管を単に小型化すると、キセノンを封入するガラスの耐久性、特に熱応力に対する耐久性が低下し得る。それゆえ、耐久性を考慮するとキセノン放電管の小型化には限界があり。結果として閃光発光器の小型化に限界があった。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、要求される耐久性を有しながら小型化が可能な放電器用パッケージおよび放電器を提供することである。
本発明の一実施形態に係る放電器用パッケージは、上部が開口した、底面および内面からなる凹部を有するセラミック基体と、前記セラミック基体の前記底面上に設けられた、互いに電気的に絶縁した一対の電極と、前記セラミック基体の前記内面に設けられた、前記一対の電極と電気的に絶縁し、前記凹部からなる空間を挟む一対のトリガ電極と、を備えている。
本発明の一実施形態に係る放電器は、上記放電器用パッケージと、前記セラミック基体の前記凹部を塞いだ光透過性部材と、前記凹部に封入された希ガスと、を備えている。
本発明によれば、要求される耐久性を有しながら小型化が可能な放電器用パッケージおよび放電器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る放電器を有する撮像装置の外観図である。 図1の放電器の分解斜視図であって、放電器用パッケージと光透過性部材を示している。 図2の放電器用パッケージの分解斜視図であって、放電器用パッケージを構成するセラミック基体の上層、中層および下層を示している。 図3のセラミック基体の中層の平面図である。 図3のセラミック基体の下層の平面図である。 図2の放電器用パッケージの平面図である。 図2の放電器用パッケージの側面図である。 図2の放電器用パッケージの下面図である。 図6のA−A線に沿った、放電器用パッケージの断面図である。 図6の一変形例に係る放電器用パッケージの平面図である。
以下、本発明を適用した放電器の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る放電器を有する撮像装置の外観図である。放電器は、例えばスマートフォンなどの携帯端末やデジタルカメラなどの撮像装置1に内蔵するものである。放電器は、例えば、希ガスの放電作用を利用して、LEDと比較して、瞬間的に大光量の閃光を発することができる。放電器を発光させる回路構成は、従来公知のキセノン放電管を用いた閃光発光器と同様である。図1に示す撮像装置1は、スマートフォンであって、表示面の裏面側に撮像可能なレンズを有する光学装置2や放電器10を内蔵した発光装置3が設けられている。
放電器10は、図2に示すように、放電器用パッケージ11と、放電器用パッケージ11の凹部Pを塞ぐ光透過性部材12と、凹部Pに封入される希ガスとを備えている。なお、放電器10を分解した図2では、放電器用パッケージ11と光透過性部材12とを別々にした状態を示している。希ガスは、気体であるため、図2では示していない。希ガスは、例えばキセノンであり、光透過性部材12および凹部Pにより塞がれた密閉空間に封止される。
光透過性部材12は、例えば石英ガラスなどのガラスであり、少なくとも一部の帯域の可視光を透過する。光透過性部材12は、平板状である。さらに、光透過性部材12は、耐熱性を有する。なお、光透過性部材12は、平面視して長辺および短辺を有し、長辺の長さが5mm以上15mm以下であって、短辺の長さが2mm以上8mm以下であって、上下方向の厚みが0.5mm以上3mm以下に設定されている。
放電器用パッケージ11は、図2に示すように、上部が開口した、底面および内面からなる凹部Pを有するセラミック基体111と、セラミック基体111の底面上に設けられた、互いに電気的に絶縁した一対の電極112,113と、セラミック基体111の内面に設けられた、一対の電極112,113と電気的に絶縁し、凹部Pからなる空間を挟む一対のトリガ電極114,115と、を備えている。なお、放電器用パッケージ11は、平面視して長辺および短辺を有し、長辺の長さが5mm以上15mm以下であって、短辺の長さが2mm以上8mm以下であって、凹部Pを除いた縁における上下方向の厚みが0.5mm以上5mm以下に設定されている。
セラミック基体111は、複数のセラミック層を積層した構造である。図3に示す本実施形態に係るセラミック基体111は、三層構造であって、上層111a、中層111bおよび下層111cを示している。なお、本実施形態に係るセラミック基体111は、三層構造であるが、凹部Pを構成可能な構造であれば、これに限られない。
セラミック基体111の上層111aは、枠状の部材である。上層111aの内面には、凹部となる空間を挟む一対のトリガ電極114,115が設けられている。トリガ電極114,115は、放電器10を発光させるためのものであって、外部のトリガ回路からの信号に応じて、凹部P内での放電を開始させるものである。一対のトリガ電極114,115は、対向して配置されている。なお、凹部Pとなる貫通孔は、平面視して長辺の長
さが4mm以上14mm以下であって、短辺の長さが1mm以上7mm以下であって、上下方向の長さが0.25mm以上4.5mm以下に設定されている。
凹部Pは、平面視して長辺および短辺を有する直方体状であり、一対のトリガ電極114,115が、長辺に位置する凹部Pの内面に設けられている。また、一対の電極112,113は、凹部Pの底面上であって、平面視して凹部Pの短辺側に配置されている。一対の電極112,113は、陰極または陽極として機能するため、両者の間の長さは、一対のトリガ電極114,115の長さよりも長くして、凹部Pの希ガス雰囲気中の電子が飛ぶ距離を長くして放電することによる光量を大きくしている。また、一対のトリガ電極114,115の間の距離は短くして、トリガ機能による放電作用の感度を向上することを実現している。
セラミック基体111の中層111bは、板状の部材である。中層111bは、セラミック基体111の底面となる上面を有している。中層111b上に上層111aを重ねあわせたときに、上層111aの貫通孔から露出した箇所が、中層111bの上面の一部であって、セラミック基体111としたときに、セラミック基体111の底面に相当する。
中層111bは、上面に互いに電気的に絶縁した一対の電極112,113が設けられている。また、中層111bは、上面に長辺側に設けられたキャスタレーションb2,b4の周囲に電気的に接続された中間電極116が設けられている。なお、本発明のキャスタレーションとは、中層111bの長辺側の側面に形成された溝の内面に設けられた電極を指す。中間電極116は、図4に示すように、キャスタレーションb2,b4と電気的に接続している。そして、中間電極116は、上層111aの貫通孔の内面に設けられた一対のトリガ電極114,115にそれぞれ電気的に接続されている。具体的には、中間電極116の上面と一対のトリガ電極114,115の下端とが、それぞれ電気的に接続されている。
一対の電極112,113のうち、一方電極112が陰極端子であって、他方電極113が陽極端子である。一対の電極112,113は、図4に示すように、接続部112b、113bを介して中層111bの短辺側から側面に引き出されている。なお、中層111bの四辺には、それぞれ半円状のキャスタレーションb1,b2,b3,b4が設けられている。なお、キャスタレーションb1,b2,b3,b4の内面には、上述のように電極が形成されている。
中層111bの短辺に設けられたキャスタレーションb1,b3は、接続部によって中層111bの短辺側の側面にまで引き延ばされた一対の電極112,113を、中層111bの上面から下面にかけて電気的に導通させるためのものである。一対のキャスタレーションb1,b3は、下層111cのキャスタレーションc1,c3と連続し、それぞれが下層111cの下面の実装電極117と電気的に接続される。
一対の電極112,113のうち、陰極端子となる一方電極112上には、エミッタ膜112aが設けられている。エミッタ膜112aは、キセノンなどの希ガス雰囲気中において、トリガ電極114,115からの信号に起因して、放電現象を生じさせるものであるとともに、放電器10を作動する際の一方電極112の母材であるタングステン等の蒸発や飛散を抑制できるものである。なお、エミッタ膜112aは、例えば蒸着法を用いて形成され、例えばタングステン酸バリウムなどの電子放出性物質、ならびにタンタルおよびニオブの混合物の少なくとも一方を薄膜化した材料によって、少なくとも一部が被覆される。
セラミック基体111の下層111cは、板状の部材である。下層111c上には、中
層111bが積層され、下層111cの上面は中層111bの下面と接続される。下層111cの上面には、平面電極118が設けられている。平面電極118は、セラミック基体111を平面透視したときに、セラミック基体111の底面と重なる箇所に設けられている。
平面電極118は、一対のトリガ電極114,115と電気的に接続されている。下層111cの四辺には、それぞれ半円状のキャスタレーションc1,c2,c3,c4が設けられている。なお、キャスタレーションc1,c2,c3,c4の内面には、上述のように電極が形成されている。
下層111cの長辺に設けられたキャスタレーションc2,c4は、一対の接続部118aによって下層111cの長辺側の側面にまで引き延ばされた平面電極118を、下層111cの上面から下面にかけて電気的に導通させるためのものである。一対のキャスタレーションc2,c4は、それぞれが下層111cの下面の実装電極117と電気的に接続される。また、下層111cのキャスタレーションc1,c3は、中層111bのキャスタレーションb1,b3と電気的に接続される。なお、接続部118aは、一方のみに接続部118aと電気的に接続されるように設けられてもよく、中層111bと下層111cとの間に設けられる接続部118aの面積を小さくできることから、中層111b、下層111cおよび接続部118aとの熱膨張係数差に起因して生じる熱応力を低減できる。また、前述のように平面電極118から下層111cの長辺側の側面にまで一対の接続部118aが設けられ、一対の接続部118aが一対のキャスタレーションc2,c4および実装電極117と接続される場合には、放電器10の作動時に凹部Pで生じる熱が中層11b、平面電極118、一対の接続部118a、一対のキャスタレーションc2,c4および実装電極117を介して外部回路基板に効率よく伝達される。
また、平面電極118は、中層111bのキャスタレーションb2,b4を介して中層111b上の中間電極116と電気的に接続されている。さらに、中間電極116と一対のトリガ電極114,115とは接続されているため、平面電極118と一対のトリガ電極114,115とは電気的に接続されているとともに、同電位となる。
一対の電極112,113、一対のトリガ電極114,115、中間電極116、実装電極117、平面電極118、中層111bのキャスタレーションb1,b2,b3,b4の電極および下層111cのキャスタレーションc1,c2,c3,c4の電極は、例えばタングステンおよびモリブデンが用いられ、例えば酸化防止のためにニッケルおよびスズの少なくとも一方またはこれらを含む合金により被覆される。
次に、本発明の実施形態に係る放電器の製造方法を説明する。本発明の実施形態に係る放電器の製造方法は、成形ステップ、印刷ステップ、生成ステップおよび封入ステップを含んで構成される。図3に示すように、セラミック基体111は、例えば枠状の上層111a、板状の中層111bおよび板状の下層111cを積層させた積層体を用いて作製される。
成形ステップにおいては、加工前のセラミックグリーンシートを準備する。具体的には、上層111a、中層111bおよび下層111cそれぞれに対して予め定められた形状に成形する。上層111aは、板状のセラミックグリーンシートの中央部を貫通して、枠状に成形する。中層111bおよび下層111cは、板状のセラミックグリーンシートの四辺のそれぞれに上下方向に貫通する半円状の溝を形成する。
ここで、加工前のセラミックグリーンシートは、従来公知の方法で形成される。例えば、加工前のセラミックグリーンシートの原料の主成分には、チタニア系酸化物、ジルコン
酸系酸化物等が用いられる。チタン酸バリウムを主成分とする焼結体を用いる場合には、例えば、チタン酸バリウム粉末に対して、所定量の酸化マグネシウム粉末、希土類元素の酸化物粉末および酸化マンガン粉末を配合し、さらに、必要に応じて焼結助剤としてガラス粉末を添加して素原量粉末を得る。次に、素原量粉末に有機ビヒクルを加えてセラミックスラリを調整し、次いで、ドクターブレード法またはダイコーダ法などの従来公知のシート成形法を用いて、加工前のセラミックグリーンシートが形成される。
成形ステップ後の印刷ステップにおいて、上層111aの内面に、一対のトリガ電極114,115を印刷する。中層111bの板面上に、一対の電極112,113および中間電極116を印刷する。さらに、例えば、下層111cの板面上に、平面電極118を印刷する。図3においては、下層111cの板面上に平面電極118を印刷しているが、中層111bにおける一対の電極112,113の印刷面の反対側の面上に印刷してもよい。また、中層111bの四辺の溝に印刷して、キャスタレーションb1,b2,b3,b4を形成する。同様に、下層111cの四辺の溝に印刷して、キャスタレーションc1,c2,c3,c4を形成する。
印刷ステップにおける、各電極は、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀などの金属粉末に適当な有機バインダおよび溶剤を添加混合して得た金属ペーストを、従来公知のスクリーン印刷法を用いて印刷する。
印刷ステップにおいて、さらに、印刷した陰極となる電極112の少なくとも一部の上に、例えばタングステン酸バリウム、ならびにタンタルおよびニオブの混合物の少なくとも一方を、蒸着成膜または接合させ、エミッタ膜112を形成する。
印刷ステップ後の生成ステップにおいて、上層111a、中層111bおよび下層111cを、一対の電極112,113が上層111aの貫通孔内に含まれ、平面電極118が中層111bおよび下層111cに挟持されるように、積層して積層体を形成する。次に、積層させた積層体を焼成して、セラミック基体111を生成する。
焼成条件としては、昇温速度を5℃/hから300℃/hとして、脱脂を500℃までの温度範囲で行い、次いで、昇温速度を25℃/hから1000℃/hとして、水素―窒素の混合ガスの還元雰囲気中にて1400から1600℃の範囲で0.5時間から4時間焼成する。さらに、焼成後の試料に対して、酸化雰囲気中、900℃から1100℃で再酸化処理を行う。
生成ステップ後の封入ステップにおいて、希ガス雰囲気下において、セラミック基体111の凹部Pが開放されている面を、平板状の光透過性部材12と密着させ、希ガスを密閉空間に封入する。セラミック基体111および光透過性部材12の密着には、光透過性部材12に用いるガラスより融点の低いガラスが用いられる。
上記成形ステップ、印刷ステップ、生成ステップおよび封入ステップを経ることにより、本発明の実施形態の放電器を製造可能である。
以上のような構成の本発明の実施形態の放電器によれば、希ガスの封止において、セラミック基体111を用いるので、ガラス管のみで希ガスを封止する従来の放電管に比べて、耐久性が向上する。また、放電器10においても光透過性部材12としてガラスが用いられ得るが、希ガスの放電により発生する熱がガラスに比べて熱伝導性が高いセラミック基体111により放熱され、光透過性部材12に発生する熱応力が低減される。それゆえ、光透過性部材12も含めた放電器10の耐久性が向上する。
本発明の実施形態の放電器10または放電器用パッケージ11によれば、セラミック基体111の内面に設けられた、凹部Pからなる空間を挟む一対のトリガ電極114,115を設けたことで、凹部P内にて露出したトリガ電極114,115からの信号を瞬時に受けることができる。また、平面電極118だけの構造と比較して、凹部P内にまでトリガ機能を有する一対のトリガ電極114,115を設けたことで、放電作用の感度を向上
させることができ、放電がより容易に誘発される。また、セラミック基体111は、光が透過しやすいセラミック材料を用いた場合は、光がセラミック基体111を介して漏れ出る可能性もあるが、凹部Pの内面に一対のトリガ電極を設けたことで、セラミック基体111の側面から漏れ出る光を抑制することができ、光透過性部材12から外部に取り出される光量を良好に維持することができる。
また、本発明の実施形態の放電器10または放電器用パッケージ11によれば、一対のトリガ電極114,115は、凹部Pの長辺に位置する内面に設けられていることで、凹部P内の内面および底面の全体の表面積において、トリガ電極114,115が設けられている面積を大きく確保することができ、放電作用の感度を良好に維持することができる。
また、本発明の実施形態の放電器10または放電器用パッケージ11によれば、図6に示すように、セラミック基体111内には、平面透視して凹部Pの底面と重なる箇所に平面電極118が設けられており、平面電極118が一対のトリガ電極114,115と電気的に接続されていることで、凹部P内の希ガスに対して下方または側方の両方から信号を入力することができ、放電作用の感度を良好にすることができる。さらに、平面電極118は、平面透視して一対の電極112、113および一対のトリガ電極114,115と重ならない箇所に設けられてもよい。これにより、それぞれの電極間の絶縁性を保持できるとともに、セラミック基体111を介して生じる、熱膨張差に起因した熱応力を低減できる。また、セラミック基体111が少しでも光を透過する材料からなる場合は、放電時の光を下方においても漏れ出にくくすることができる。
本発明を図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々
の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、本発明の実施形態において、平面電極118はセラミック基体111に埋設される構成であるが、必ずしも埋設させる必要はない。それゆえ、セラミック基体111を、少なくとも1層のセラミックグリーンシートを用いて製造することも可能である。また、図10に示すように、一対の電極112,113を図3、図4または図6に示したものよりも小さく形成してもよい。一対の電極112,113を小さく形成したことで、放電器10の作動時において、一対の電極112,113の母材であるタングステン等が蒸発したり、飛散したりすることを抑制できることから、放電器10から放射される光束や放電器10の寿命が低下することを抑制できるという作用効果を奏する。なお、図6に示すように、一対の電極112,113が凹部Pの長辺側にわたって設けられる場合には、放電器10の作動時に生じる電界分布を一対の電極112,113の間で一様に生じさせることができることから、放電器10の発光効率を向上できる。
1 撮像装置
2 光学装置
3 発光装置
10 放電器
11 放電器用パッケージ
111 セラミック基体
111a 上層
111b 中層
111c 下層
112,113 一対の電極
112a エミッタ膜
114,115 一対のトリガ電極
116 中間電極
117 実装電極
118 平面電極
12 光透過性部材
P 凹部
b1,b2,b3,b4 中層のキャスタレーション
c1,c2,c3,c4 下層のキャスタレーション

Claims (5)

  1. 上部が開口した、底面および内面からなる凹部を有するセラミック基体と、
    前記セラミック基体の前記底面上に設けられた、互いに電気的に絶縁した一対の電極と、前記セラミック基体の前記内面に設けられた、前記一対の電極と電気的に絶縁し、前記凹部からなる空間を挟む一対のトリガ電極と、を備えた放電器用パッケージ。
  2. 請求項1に記載の放電器用パッケージであって、
    前記凹部は、平面視して長辺および短辺を有する直方体状であり、前記一対のトリガ電極は、前記長辺に位置する前記内面に設けられていることを特徴とする放電器用パッケージ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放電器用パッケージであって、
    前記セラミック基体内には、平面透視して前記底面と重なる箇所に平面電極が設けられており、前記平面電極は、前記一対のトリガ電極と電気的に接続されていることを特徴とする放電器用パッケージ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放電器用パッケージと、
    前記セラミック基体の前記凹部を塞いだ光透過性部材と、
    前記凹部に封入された希ガスと、を備えた放電器。
  5. 請求項4に記載の放電器であって、
    前記希ガスは、キセノンであることを特徴とする放電器。
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