JP6329046B2 - 放電管用パッケージおよび放電管 - Google Patents

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本発明は、放電管用パッケージ、およびそれを備えた放電管に関する。
従来、たとえば、写真撮影用の人工光源として用いられる閃光放電管は、両端に陽極と陰極とが設けられたガラス管内に不活性ガスが充填された構造を有し、両電極間に生じるアーク放電によって発光する。
このような閃光放電管の始動特性を向上させるための構造として、特許文献1,2には、タングステンなどから成る電極芯と、該電極芯に取り付けられた、電子放出性物質(エミッタ材料)が含浸された陰極材とによって構成される陰極を用いた構造の放電管が開示されている。
特開2009−238565号公報 特開2006−114296号公報
特許文献1,2に開示される従来技術の閃光放電管において、陰極を構成する陰極材は、タンタル、ニオブ、ジルコニウム、ニッケル等の高融点金属から成る金属粉末を用いて形成された多孔質焼結体の空孔内にエミッタ材料を含浸させたものであり、タングステンなどから成る電極芯とは別体に設けられる。
上記の従来技術の閃光放電管では、放電中に陰極の一部が飛散し、ガラス管の内面が黒化してしまうという課題がある。
本発明の目的は、放電中に陰極の一部が飛散することが抑制された放電管用パッケージ、および、該放電管用パッケージを備えた放電管を提供することである。
本発明は、放電空間を形成する凹部を有するセラミック基体と、前記セラミック基体の前記凹部の内面に形成された陽極と、前記セラミック基体の前記凹部の内面に形成され、前記陽極と電気的に絶縁された陰極であって、金属材料から成る複数の金属粒子と、前記金属粒子間に介在する、前記金属粒子を構成する前記金属材料よりも低融点である、前記セラミック基体に含まれるガラス質内に分散されているエミッタ材料から成る複数のエミッタ粒子とを含む陰極と、前記セラミック基体の内部に埋設され、前記陽極および前記陰
極と電気的に絶縁されたトリガ電極と、を備えたことを特徴とする放電管用パッケージである。
また本発明は、前記放電管用パッケージと、前記放電管用パッケージの前記凹部によって形成される放電空間内に充填された不活性ガスと、前記放電管用パッケージの前記凹部の開口を外囲する、該凹部の開口周縁部に設けられ、放電空間を塞ぐ透光性部材と、を備えたことを特徴とする放電管である。
本発明によれば、放電管用パッケージは、放電空間を形成する凹部を有するセラミック基体と、セラミック基体の凹部の内面に形成された、互いに電気的に絶縁された陽極および陰極と、セラミック基体の内部に埋設されたトリガ電極と、を備える。このような構成の放電管用パッケージにおいて、陰極は、金属材料から成る複数の金属粒子と、金属粒子間に介在する、金属粒子を構成する金属材料よりも低融点である、セラミック基体に含まれるガラス質内に分散されているエミッタ材料から成る複数のエミッタ粒子とを含んで構成されているので、放電中に陰極の一部が飛散することを抑制することができる。
また本発明によれば、放電管は、前述した本発明に係る放電管用パッケージと、該放電管用パッケージの凹部によって形成される放電空間内に充填された不活性ガスと、凹部の開口周縁部に設けられて放電空間を塞ぐ透光性部材と、を備える。このような構成の放電管は、放電中に陰極の一部が飛散することを抑制可能な、本発明に係る放電管用パッケージを備えているので、放電管の長寿命化を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る放電管用パッケージ10を備えた放電管1の構成を示す斜視図である。 放電管用パッケージ10を上方から見た平面図である。 図1の切断面線A−Aで切断したときの放電管1の断面図である。 放電管用パッケージ10を下方から見た底面図である。 放電管用パッケージ10を製造するための積層体を示す分解斜視図である。
以下、本発明に係る放電管用パッケージおよび放電管について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放電管用パッケージ10を備えた放電管1の構成を示す斜視図である。図2は、放電管用パッケージ10を上方から見た平面図である。図3は、図1の切断面線A−Aで切断したときの放電管1の断面図である。図4は、放電管用パッケージ10を下方から見た底面図である。
本実施形態に係る放電管1は、たとえばスマートフォンなどの携帯端末装置において、写真撮影用の閃光発光装置に用いられる閃光放電管である。本実施形態の放電管1を用いた閃光発光装置は、該閃光発光装置における回路構成については従来公知の放電管を用いた閃光発光装置と同様である。
放電管1は、本実施形態に係る放電管用パッケージ10と、放電管用パッケージ10の凹部111によって形成される放電空間112内に充填された不活性ガス16と、放電管用パッケージ10の凹部111の開口を外囲する、該凹部111の開口周縁部に設けられ、放電空間112を塞ぐ透光性部材15と、を含んで構成される。
不活性ガス16は、たとえばキセノン(Xe)を主成分とするガスである。
透光性部材15は、平板状に形成された部材であり、後述の放電管用パッケージ10における凹部111の開口周縁部に接合されて設けられており、放電空間112を塞いでいる。ここで、透光性部材15の「透光性」とは、放電空間112内における発光によって放射された光の少なくとも一部の波長の光が透過できることをいう。透光性部材15は、たとえばガラス、サファイア、透光性セラミックスなどの絶縁材料から成る。
透光性部材15がガラスから成る場合、透光性部材15は、ガラス接合によって放電管用パッケージ10の凹部111の開口周縁部に固定されている。透光性部材15がサファイアまたは透光性セラミックスから成る場合、透光性部材15は、ガラス接合または焼結接合によって放電管用パッケージ10の凹部111の開口周縁部に固定されている。「焼
結接合」とは、凹部111の開口周縁部と透光性部材15とを、接合用治具を使用して被接合面を接触させた状態にて高温処理することにより、セラミック基体11の凹部111に含まれるガラス質を接合材として機能させて接合させることをいう。
放電管用パッケージ10は、絶縁材料であるセラミックスから成るセラミック基体11と、陽極12と、陰極13と、トリガ電極14とを含んで構成される。
セラミック基体11は、上方から見た平面視において略矩形状の、有底筒状に形成された部材であり、放電空間112を形成する凹部111を有する。セラミック基体11の形状に関する「有底筒状」とは、矩形平板状の底部と、底部を取り囲むように、該底部の4つの辺部の縁端にそれぞれ立設される、矩形平板状の4つの側部とを有して構成される形状をいう。すなわち、セラミック基体11において、凹部111は、底部と4つの側部とによって形成され、底部と4つの側部とで囲まれる空間が放電空間112となる。なお、セラミック基体11について、平面視における「略矩形状」とは、たとえば、搬送時または実装時などにおける損傷の可能性を低減させることを目的に、4つの角部分が内方へ曲面状に窪んだ構造を有する形状を含む。
陽極12は、セラミック基体11の凹部111の内面に形成され、後述の陰極13とともに放電用電極としての機能を有する。「放電用電極」とは、電位差によって不活性ガス16に絶縁破壊を生じさせて、不活性ガス16に電流を流すために用いられる電極のことをいう。本実施形態では、陽極12は、凹部111の、矩形状の底面111aにおいて、互いに対向する2つの短辺のうち、一方の短辺の縁端部に形成される。
また、陽極12は、タングステン(W)などの高融点金属材料から成る複数の金属粒子を含んで構成される。この陽極12は、金属粒子以外に、後述の陰極13と同様に、エミッタ材料(電子放出物質)から成る複数のエミッタ粒子を含んでいてもよい。
陰極13は、陽極12と電気的に絶縁されるように、セラミック基体11の凹部111の内面に形成される。本実施形態では、陰極13は、凹部111の、矩形状の底面111aにおいて、互いに対向する2つの短辺のうち、他方の短辺の縁端部に形成される。
また、陰極13は、タングステン(W)などの高融点金属材料から成る複数の金属粒子と、エミッタ材料(電子放出物質)から成る複数のエミッタ粒子とを含んで構成される。陰極13において、エミッタ粒子は、金属粒子間に介在している。具体的には、エミッタ粒子は、金属粒子間に介在する、セラミック基体11の凹部111に含まれるガラス質(金属粒子を構成する高融点金属材料よりも低融点である)内に分散されている。
エミッタ材料は、陰極13における電子放出特性を向上させるために、高融点金属材料よりも仕事関数が低い材料である。このようなエミッタ材料としては、高融点金属材料である、仕事関数4.54eVのタングステン(W)よりも仕事関数が低い、LaB(仕事関数2.66eV)、BaO(仕事関数0.99eV)、SrO(仕事関数1.27eV)、Cs−W合金(仕事関数1.36eV)、Ba−W合金(仕事関数1.56eV)などが挙げられる。これらの中でも、焼結助剤としての機能を有する、ホウ素原子を含むホウ化物であるLaBが、エミッタ材料として特に好ましい。焼成助剤としての機能を有するホウ化物をエミッタ材料として用いることによって、陰極13においてエミッタ粒子が、金属粒子間に介在する、セラミック基体11の凹部111に含まれるガラス質内に、より均一に分散される。
なお、陽極12および陰極13の形成位置については、凹部111の底面111aに限定されるものではなく、放電空間112内において陽極12と陰極13とが互いに対向す
るように、陽極12と陰極13とをそれぞれ、凹部111の内側面に形成するようにしてもよい。なお、陽極12および陰極13は、矩形状であって、平面視して一辺の長さが0.5から19mmである。
トリガ電極14は、陽極12および陰極13と電気的に絶縁されるように、セラミック基体11の内部に埋設されている。本実施形態では、トリガ電極14は、凹部111の底面111a下に埋設されている。
また、トリガ電極14は、タングステン(W)などの高融点金属材料から成る複数の金属粒子を含んで構成される。このトリガ電極14は、金属粒子以外に、陰極13と同様に、エミッタ材料(電子放出物質)から成る複数のエミッタ粒子を含んでいてもよい。なお、トリガ電極14は、矩形状であって、平面視して一辺の長さが5から10mmである。
さらに、本実施形態の放電管用パッケージ10は、セラミック基体11の外面に、陽極12に対応した第1の端子122と、陰極13に対応した第2の端子132と、トリガ電極14に対応した第3の端子142とが形成されている。
陽極12と第1の端子122とは、第1の導通路121を介して電気的に接続されている。陰極13と第2の端子132とは、第2の導通路131を介して電気的に接続されている。トリガ電極14と第3の端子142とは、第3の導通路141を介して電気的に接続されている。
第1の導通路121、第2の導通路131、第3の導通路141、第1の端子122、第2の端子132、および第3の端子142は、それぞれ、タングステン(W)などの高融点金属材料から成る複数の金属粒子を含んで構成され、金属粒子以外に、陰極13と同様に、エミッタ材料(電子放出物質)から成る複数のエミッタ粒子を含んでいてもよい。
放電管用パッケージ10は、平面視して一辺の長さが2から20mmであって、上下方向の長さが0.5から5mmである。また、凹部111は、平面視して一辺の長さが0.5から19mmであって、上下方向の深さが0.4から4.9mmである。
次に、本実施形態に係る放電管1の製造方法について、図5を用いて説明する。図5は、放電管用パッケージ10を製造するための積層体を示す分解斜視図である。放電管1の製造方法は、成形工程と、印刷工程と、焼成工程と、封入工程とを含んで構成される。図5に示すように、放電管1を構成する放電管用パッケージ10は、矩形板状の第1のセラミックグリーンシート21と、矩形板状の第2のセラミックグリーンシート22と、矩形板状の第3のセラミックグリーンシート23とを積層させた積層体を用いて、製造される。
成形工程では、加工前の第1のセラミックグリーンシート21、第2のセラミックグリーンシート22、および第3のセラミックグリーンシート23を、予め定められた形状に成形する。たとえば、第1のセラミックグリーンシート21は、セラミック基体11の凹部111に対応した、厚み方向に貫通する孔部211が形成されるように、成形される。また、第2のセラミックグリーンシート22は、矩形板状のシートにおいて互いに対向する2つの短辺の縁端中央部に、内方へ曲面状に窪んだ第2シート切欠き221が形成されるように、成形される。第3のセラミックグリーンシート23は、矩形板状のシートにおいて互いに対向する2つの短辺の縁端中央部に、内方へ曲面状に窪んだ第3シート切欠き231が形成され、1つの長辺の縁端中央部に、内方へ曲面状に窪んだ第3シート切欠き232が形成されるように、成形される。
ここで、加工前のセラミックグリーンシートは、従来公知の方法で形成される。たとえば、加工前のセラミックグリーンシートの原料の主成分には、チタニア系酸化物、ジルコン酸系酸化物、およびアルミナ等が用いられる。チタン酸バリウムを主成分とする焼結体を用いる場合には、たとえば、チタン酸バリウム粉末に対して、所定量の酸化マグネシウム粉末、希土類元素の酸化物粉末および酸化マンガン粉末を配合し、さらに、必要に応じて焼結助剤としてガラス粉末を添加して素原量粉末を得る。次に、素原量粉末に有機ビヒクルを加えてセラミックスラリを調製し、次いで、ドクターブレード法またはダイコーダ法などの従来公知のシート成形法を用いて、加工前のセラミックグリーンシートが形成される。
成形工程の後工程である印刷工程では、第2のセラミックグリーンシート22の一主面上に、陽極12および陰極13を印刷する。さらに、第3のセラミックグリーンシート23の一主面上に、トリガ電極14を印刷する。図5においては、第3のセラミックグリーンシート23の一主面上にトリガ電極14を印刷しているが、第2のセラミックグリーンシート22における陽極12および陰極13の印刷面とは反対側の他主面上に、トリガ電極14を印刷してもよい。
また、第3のセラミックグリーンシート23の、第2のセラミックグリーンシート22と対向する面とは反対側の面上に、第1の端子122、第2の端子132、および第3の端子142を印刷する。また、第2のセラミックグリーンシート22の一主面上および第2シート切欠き221ならびに第3のセラミックグリーンシート23の第3シート切欠き231に、第1の導通路121および第2の導通路131を印刷する。また、少なくとも第3のセラミックグリーンシート23の一主面上および第3シート切欠き232ならびに必要に応じて第2のセラミックグリーンシート22の一主面上に、第3の導通路141を印刷する。
印刷工程における、陽極12、陰極13、トリガ電極14、第1の端子122、第2の端子132、第3の端子142、第1の導通路121、第2の導通路131、および第3の導通路141は、高融点金属材料であるタングステン(W)などの金属粒子、およびエミッタ材料であるLaBなどのエミッタ粒子に、予め定める有機バインダおよび溶剤を添加混合して得た金属ペーストを、従来公知のスクリーン印刷法を用いて印刷することによって、形成される。
金属ペーストを調整する際は、エミッタ粒子が均一に分散するために、三本ロール、ミキサー、ジェットミル等により調合しておく。なお、金属粒子とエミッタ粒子との配合割合は、例えば金属粒子に対して1から5%に設定されている。
印刷工程の後工程である焼成工程では、第1のセラミックグリーンシート21、第2のセラミックグリーンシート22、および第3のセラミックグリーンシート23を、陽極12および陰極13が第1のセラミックグリーンシート21の孔部211内に含まれ、トリガ電極14が第2のセラミックグリーンシート22および第3のセラミックグリーンシート23に挟持されるように、積層して積層体を形成する。次に、積層させた積層体を焼成することによって、放電管用パッケージ10を製造する。
焼成工程における積層体の焼成条件としては、昇温速度を5℃/hから300℃/hとして、脱脂を500℃までの温度範囲で行い、次いで、昇温速度を25℃/hから1000℃/hとして、水素および窒素の混合ガスの還元雰囲気中にて1400℃から1600℃の温度範囲で0.5時間から4時間焼成する。
ここで、焼成条件としては、陰極におけるエミッタ粒子の分散性を維持するために、脱
脂工程における昇温速度を100℃/h以下とすることで、有機バインダおよび溶剤に由来する残留物を低減させ、エミッタ粒子が沈殿したりすることで、偏るのを抑制することができる。
焼成工程の後工程である封入工程では、たとえばキセノン(Xe)を主成分とする不活性ガス雰囲気下において、放電管用パッケージ10のセラミック基体11における凹部111の開口周縁部を、透光性部材15と密着させ、凹部111と透光性部材15とで囲まれる密閉空間に、不活性ガスを封入する。凹部111の開口周縁部と透光性部材15との密着には、透光性部材15に用いるガラスより融点の低いガラスが用いられる。
上記成形工程、印刷工程、焼成工程、および封入工程を経ることにより、本実施形態に係る放電管1を製造することができる。
本実施形態の放電管用パッケージ10によれば、陰極13が、高融点金属材料から成る複数の金属粒子と、エミッタ材料から成る複数のエミッタ粒子とを含んで構成されているので、放電中に陰極13の一部が飛散することを抑制することができる。
さらに、陰極13がエミッタ粒子を含んで構成されていることによって、放電開始電圧を低下させることができ、放電管1の長寿命化を図ることができる。
さらにまた、陰極13において、エミッタ粒子は、金属粒子間に介在する、セラミック基体11の凹部111に含まれるガラス質内に分散されているので、放電時の熱拡散により、陰極13の最表面にエミッタ粒子が供給された状態となり、放電管1における発光量のばらつきを低減することができる。
また、本実施形態の放電管用パッケージ10は、陰極13がエミッタ粒子を含んで構成されているので、従来技術のように、電子放出特性を向上させることを目的として、多孔質焼結体の空孔内にエミッタ材料を含浸させた陰極材を、陰極13とは別体に設ける必要がない。そのため、放電管用パッケージ10の小型化、低背化を実現することができる。
また、本実施形態の放電管1によれば、放電中に陰極13の一部が飛散することを抑制可能な、本実施形態に係る放電管用パッケージ10を備えているので、放電管1の長寿命化を実現することができる。
1 放電管
10 放電管用パッケージ
11 セラミック基体
12 陽極
13 陰極
14 トリガ電極
15 透光性部材
16 不活性ガス
21 第1のセラミックグリーンシート
22 第2のセラミックグリーンシート
23 第3のセラミックグリーンシート
111 凹部
111a 底面
112 放電空間
121 第1の導通路
122 第1の端子
131 第2の導通路
132 第2の端子
141 第3の導通路
142 第3の端子
211 孔部
221 第2シート切欠き
231,232 第3シート切欠き

Claims (4)

  1. 放電空間を形成する凹部を有するセラミック基体と、
    前記セラミック基体の前記凹部の内面に形成された陽極と、
    前記セラミック基体の前記凹部の内面に形成され、前記陽極と電気的に絶縁された陰極であって、金属材料から成る複数の金属粒子と、前記金属粒子間に介在する、前記金属粒子を構成する前記金属材料よりも低融点である、前記セラミック基体に含まれるガラス質内に分散されているエミッタ材料から成る複数のエミッタ粒子とを含む陰極と、
    前記セラミック基体の内部に埋設され、前記陽極および前記陰極と電気的に絶縁されたトリガ電極と、を備えたことを特徴とする放電管用パッケージ。
  2. 前記エミッタ材料は、前記金属材料よりも仕事関数が低い材料であることを特徴とする請求項1に記載の放電管用パッケージ。
  3. 前記エミッタ材料は、ホウ素原子を含むホウ化物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放電管用パッケージ。
  4. 請求項1〜のいずれか1つに記載の放電管用パッケージと、
    前記放電管用パッケージの前記凹部によって形成される放電空間内に充填された不活性ガスと、
    前記放電管用パッケージの前記凹部の開口を外囲する、該凹部の開口周縁部に設けられ、放電空間を塞ぐ透光性部材と、を備えたことを特徴とする放電管。
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