JP2016027535A - 発光装置およびそれを備えた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化で一対の放電電極間の放電が発生しやすい発光装置を提供する。【解決手段】 発光装置10であって、側壁2aにより凹部2bが設けられたパッケージ2とパッケージ2の側壁2aに凹部2bを塞ぐように接合された透光性部材3とで内部に形成された放電空間Sを有する容器部材1と、放電空間S内に封入された不活性ガス6と、対向する側壁2aに設けられているとともに、互いに対向するように配置された対向部4bを有する一対の放電用電極4と、一対の放電用電極4の下方に位置するとともに、平面透視において凹部2bの底面2baを囲むようにパッケージ2の内部に設けられた環状の放電誘発用電極5と、を備えており、一対の放電用電極4は、平面透視において対向部4bが放電誘発用電極4の内周よりも内側に位置している。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、放電灯などの発光装置およびそれを備えた電子機器に関するものである。
従来、例えば、放電灯などの発光装置は、ガラス管内に不活性ガスが充填された構造が知られている。従来の発光装置において、一対の放電用電極は、ガラス管の端部から放電空間内に突き出るような状態でガラス管に固定されており、放電誘発用電極は、ガラス管の外周部に設けられている。このような放電灯としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特開平09―180677号公報
近年、例えば、放電灯などの発光装置は、携帯型端末等に搭載するために、小型化に関する改善が求められている。しかしながら、従来の発光装置の構造は、小型化しにくいという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、側壁により凹部が設けられたパッケージと透光性部材とを含む容器部材内に、一対の放電電極と放電誘発用電極とを設けることによって、小型化を図るとともに一対の放電電極間の放電を発生しやすくすることができる発光装置を提供することにある。
本発明の一つの態様による発光装置は、側壁により凹部が設けられたパッケージと該パッケージの前記側壁に前記凹部を塞ぐように接合された透光性部材とで内部に形成された放電空間を有する容器部材と、前記放電空間内に封入された不活性ガスと、対向する前記側壁に設けられているとともに、互いに対向するように配置された対向部を有する一対の放電用電極と、前記一対の放電用電極の下方に位置するとともに、平面透視において前記凹部の底面を囲むように前記パッケージの内部に設けられた環状の放電誘発用電極と、を備えており、前記一対の放電用電極は、平面透視において前記対向部が前記放電誘発用電極の内周よりも内側に位置していることを特徴とするものである。
本発明の発光装置によれば、側壁により凹部が設けられたパッケージと透光性部材とを含む容器部材内に、一対の放電電極と放電誘発用電極とを設けることによって、小型化を図るとともに一対の放電電極間の放電の発生をしやすくすることができる。
(a)は、本発明の実施形態における発光装置を示す分解斜視図であり、(b)は、(a)に示された発光装置の放電誘発用電極を説明するためにパッケージを分解した分解斜視図である。 図1に示す発光装置の下面側の状態を示す斜視図である。 (a)は、図1に示す発光装置の平面図であり、(b)は、透光性部材を除いた発光装置の平面図であり、(c)は、(a)のA−A線で切断した断面図であり、(d)は、(a)のA−A線で切断した切断部端面図である。 (a)は、図3(a)のB−B線で切断した断面図であり、(b)は、図3(a)のB−B線で切断した切断端面図である。 (a)および(b)は、放電用電極と放電誘発用電極との関係を説明するための説明図である。 本発発明の実施形態における発光装置の他の例であり、(a)は、図3(a)のA−A線で切断した断面図であり、(b)は、図3(a)のA−A線で切断した切断端面図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態における発光装置の他の例であり、図3(a)のA−A線で切断した断面図である。 本発発明の実施形態における発光装置の他の例であり、(a)は、図3(a)のA−A線で切断した断面図であり、(b)は、図3(a)のB−B線で切断した断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。また、発光装置は、説明の便宜上、直交座標系XYZを定義するとともに、Z方向の正側を上方として、適宜、上面(表面)もしくは下面の語を用いるものとする。
また、実施形態等の説明において、既に説明した構成と同一若しくは類似する構成については、同一の符号を付して説明を省略することがある。
<実施の形態>
本発明の実施の形態に係る発光装置10について、図1乃至図5を参照しながら以下に説明する。
本発明の一つの実施の形態に係る発光装置10は、図1乃至図5に示すような構成を備えている。
発光装置10は、側壁2aにより凹部2bが設けられたパッケージとパッケージ2の側壁2aに凹部2bを塞ぐように接合された透光性部材3とで内部に形成された放電空間Sを有する容器部材1と、放電空間S内に封入された不活性ガス6と、対向する側壁2aに設けられているとともに、互いに対向するように配置された対向部4bを有する一対の放電用電極4と、一対の放電用電極4の下方に位置するとともに、平面透視において凹部2bの底面を囲むようにパッケージ2の内部に設けられた環状の放電誘発用電極5と、を備えている。そして、一対の放電用電極4は、平面透視において対向部4bが放電誘発用電極5の内周よりも内側に位置している。また、発光装置10の光出射方向は、Z軸方向の正方向である。
発光装置10は、一対の放電用電極4間での不活性ガス6の放電による発光を利用した放電灯である。また、パッケージ2とパッケージ2の側壁2aに接合された透光性部材3とを含む容器部材1と、対向する一対の放電用電極4および放電誘発用電極5とが、発光管を構成している。
容器部材1は、パッケージ2と、パッケージ2の側壁2aに接合された透光性部材3を含んでいる。容器部材1は、パッケージ2と透光性部材3とによって規定される放電空間Sを有している。
また、放電用電極とは、電位差によって気体に絶縁破壊を生じさせて、気体に電流を流すために用いられる電極のことをいい、陽極または陰極である。また、放電誘発用電極とは、放電空間に放電を開始させるために、放電用電極に追加して設けられる電極であり、一対の放電用電極間の気体(不活性ガス)をイオン化させることにより、放電の始動を容易にする電極のことをいう。
発光装置10は、図1乃至図4に示すように、パッケージ2が、対向する側壁2aに一対の段差部2cを有しており、この一対の段差部2cに一対の放電用電極4が設けられている。また、発光装置10は、長手方向(X方向)の長さが、例えば、3.2(mm)〜50(mm)であり、短手方向(Y方向)の長さが、例えば、1.2(mm)〜30(mm)であり、高さが、例えば、0.3(mm)〜5(mm)であり、図1乃至図5に示すような構成を備えており、小型化、薄型化または低背化を図ることができる。
容器部材1のパッケージ2が対向する側壁2aに一対の段差部2cを有し、この段差部2cに一対の放電用電極4が設けられている構成について以下に説明する。なお、後述するように、一対の放電用電極4は、一部が放電空間S内に露出して、放電用電極4間で放電が生じるように設けられていればよい。
パッケージ2は、図1に示すように、4つの側壁2aにより凹部2bが設けられている。そして、容器部材1は、パッケージ2に一対の放電用電極4を設けるために、対向する側壁2a(X方向の対向する側壁2a)のそれぞれに段差部2cが設けられており、これらの段差部2cが一対の段差部2cをなしている。すなわち、パッケージ2は、周縁部の4つの側壁2aで中央部を含む領域を囲むようにして凹部2bが設けられており、長手方向(X方向)において、互いに対向する一対の側壁2aの内周側に一対の段差部2cが設けられている。このように、容器部材1は、長手方向(X方向)に一対の放電用電極4を設けることによって、放電空間Sにおいて距離の長い長手方向で放電が起り、より多くの不活性ガス6が励起されるので、発光効率を向上させることができる。
また、容器部材1は、パッケージ2に一対の放電用電極4を設けるために、短手方向(Y方向)において、互いに対向する側壁2a(Y方向において対向する側壁2a)に一対の段差部2cが設けられていてもよい。容器部材1は、短手方向(Y方向)に一対の放電用電極4を設けることによって、放電用電極4間の距離が短くなるので、放電が生じやすくなる。
図3に示すように、放電用電極4は段差部2cに設けられており、断面視において、段差部2cの上面は、凹部2bの底面2ba(X軸)に対して略平行に設けられている。また、略平行とは、段差部2cの上面と凹部2bの底面2ba(XY平面)との成す角度が、0(°)〜10(°)の範囲内であることをいう。なお、角度0(°)が段差部2cの上面と底面2baとが平行の場合である。
また、段差部2cの上面は、凹部2bの底面2baに向かって傾斜していてもよい。すなわち、段差部2cは、上面が、凹部2bの底面2ba(X軸)に対して、10(°)〜60(°)の範囲内で傾いていてもよい。傾いた段差部2cの上面に一対の放電用電極4を設けることによって、擬似的ではあるが、一対の放電用電極4は向き合う面積する増加するになる。このように、一対の放電用電極4は、対向する放電用電極4の面積が増加するので、電極寿命の低下を抑制することができる。
また、一対の段差部2cは、凹部2bの底面2baからの高さが略同等となるようにパッケージ2の側壁2aの内周側に設けられている。一対の段差部2cの底面2baからの
高さ(側面2caの高さ)は、例えば、10(μm)〜500(μm)である。また、略同等とは、他方の段差部2cの底面2baからの高さが、一方の段差部2cの底面2baからの高さに対して、65(%)〜135(%)の範囲内にあることをいう。
また、パッケージ2は、実質的に絶縁材料からなり、絶縁材料の例としては、例えば、セラミックスである。パッケージ2は、平面視において略矩形状を有している。
図1および図2に示すように、略矩形状とは、例えば、搬送時または実装時などにおける損傷の可能性を低減させることを目的に、パッケージ2の4つの角部分に内側方向へ曲線状に窪んだ構造を有する形状、また、4つの角部分がC面取りまたはR面取りされた構造を有する形状を含んでいる。また、平面視とは、図1において、上方からZ軸の負方向への視線によるものである。この曲線状の窪みは、パッケージ2の角部において、パッケージ2の上面から下面にかけて溝状に設けられている。この窪みの横断面形状は、曲面形状を有しており、例えば、半円形状となっている。なお、この窪みの横断面形状は、半円形状に限らず、半長円形状または半楕円形状等であってもよく、形状は特に限定されない。
また、略矩形状とは、図1および図2に示すように、容器部材1の下面側に、放電用電極4および放電誘発用電極5に接続された外部電極(放電用電極4に接続された外部電極4aび放電誘発用電極5に接続された外部電極5a)を設けることを目的に、容器部材1の側面に内側方向へ曲線状に凹んだ構造を有する形状を含んでいる。この曲線状の凹みの壁面に外部電極4aおよび外部電極5aが設けられている。また、曲線状の凹みは、上述の曲線状の窪みと同様に、パッケージ2の側面において、パッケージ2の上面から下面にかけて溝状に設けられている。この凹みの横断面形状は、曲面形状を有しており、例えば、半円形状となっている。なお、この凹みの横断面形状は、半円形状に限らず、半長円形状または半楕円形状等であってもよく、形状は特に限定されない。
透光性部材3は、平面視において略矩形状を有しており、パッケージ2の凹部2bを塞ぐようにパッケージ2の側壁2aの上面に接合されている。略矩形状とは、例えば、組み立て時などにおける損傷の可能性を低減させることを目的に、4つの角部分に外側方向へ曲線状に膨らんだ構造を有する形状を含んでいる。
また、透光性部材3は、図1に示すように、パッケージ2の側壁2aの内周側に全周にわたって段差部を設けて、この段差部にパッケージ2の凹部2bを塞ぐように接合されていてもよい。このように、容器部材1は、パッケージ2と、パッケージ2の側壁2aに凹部2bを塞ぐように接合された透光性部材3とで形成された中空の放電空間Sを内部に有することになる。
ここで、透光性部材3における透光性とは、放電空間S内における発光によって放射された光の少なくとも一部の波長が透過できることをいう。透光性部材3は、実質的に絶縁材料からなり、絶縁材料の例としては、ガラスである。また、絶縁材料の他の例は、サファイアまたは透光性セラミックスである。
透光性部材3がガラスからなる場合、透光性部材3は、ガラス接合によってパッケージ2に固定されている。透光性部材3がサファイアまたは透光性セラミックスからなる場合、透光性部材3は、ガラス接合または焼結接合によってパッケージ2に固定されている。焼結接合とは、パッケージ2と透光性部材3とを、接合用治具を使用して被接合面を接触させた状態にて高温処理することによりパッケージ2に含まれるガラス質を接合材として機能させて接合させることをいう。
透光性部材3は、焼結接合によってパッケージ2の側壁2aに接合されていることによって、発光装置10は、使用耐性に関して改善されている。
また、透光性部材2は、サファイアを用いることにより、発光装置10は、使用耐性に関して改善されている。
放電空間Sは、平面視において略矩形状を有している。略矩形状とは、例えば、組み立て時などにおける損傷の可能性を低減させることを目的に、4つの角部分に外側方向へ曲線状に膨らんだ構造を有する形状を含んでいる。また、容器部材1において、放電空間Sは、縦断面においてパッケージ2の段差部2cを有する側壁2aで形成される凹部2bと透光性部材3とによって規定される。
放電空間S内には、不活性ガスが封入されている。不活性ガス6は、例えば、キセノン(Xe)を主成分とするものである。
一対の放電用電極4は、図3に示すように、一端部側(側面2ca側)が段差部2cに設けられて、上面の一部が放電空間S内に露出しており、他端部側の残りの部分がパッケージ2の側壁2aの内部に設けられている。一対の放電用電極4は、図3においては、先端が段差部2cの側面2caと面同一となるように設けられている。また、一対の放電用電極4は、対向部4bが放電誘発用電極5の内周よりも内側に位置していれば、段差部2cの側面2caよりも外側に位置するように段差部2cの上面に設けられていてもよい。
このように、一対の放電用電極4は、図3に示すように、パッケージ2の互いに対向する側壁2aの段差部2cに設けられているとともに、互いに対向するように配置された対向部4bを有している。このように、一対の放電用電極4は、対向部4bが放電空間S内に互いに対向して位置するように設けられている。すなわち、一対の放電用電極4は、放電空間S内で放電を発生させるために、放電空間S内に少なくとも一部が露出するように、パッケージ2の側壁2aの段差部2cの上面に設けられている。
また、放電用電極4は、図3に示すように、段差部2cの上面の全てを覆うように設けられている。また、放電用電極4は、段差部2cの上面のY方向の両側の一部が露出するように段差部2cの上面に設けられていてもよい。
一対の放電用電極4は、段差部2cの上面に設けられているので、放電用電極4とパッケージ2の底面2baとの間での放電、所謂沿面放電が生じにくく、発光効率の低下を抑制することができる。
また、図3に示すように、一対の放電用電極4は、互いの先端部が対向部4bであり、先端同士が互いに対向するように放電空間S内に配置されている。また、一対の放電用電極4の対向部4b間の間隔は、例えば、3(mm)〜20(mm)である。
また、対向する一対の段差部2cのそれぞれの高さ(側面2caの側面の高さ)は、他方の段差部2cの底面2baからの高さが、一方の段差部2cの底面2baからの高さに対して、65(%)〜135(%)の範囲内になるように設けられる。したがって、Z方向において、一対の段差部2cのそれぞれの高さは上記の範囲内にあり、この段差部2cに一対の放電用電極4が設けられる場合には、一対の放電用電極4は、互いに対向するように配置された対向部4bを有しているものとする。すなわち、Z方向において、一対の放電用電極4は、対向部4bが上記の範囲内でずれていてもよい。また、一対の放電用電極4は、Z方向において互いに対向するように配置された対向部4bを有していれば、放電用電極4がY方向にずれていてもよい。
一対の放電用電極4は、図1乃至図3に示すように、パッケージ2の長手方向(X方向)のそれぞれの側面において、容器部材1の放電空間S内から外部電極4aによって容器部材1の下面側に引き出されており、放電用電極4と外部電極4aとは、電気的および物理的に接合されている。なお、外部電極4aは、容器部材1の下面に設けられている電極も含んでいる。また、外部電極4aの材料例は、例えば、タングステン、モリブデン、マンガン、ストロンチウム、ランタンまたは白金等である。
また、一対の放電用電極4のうち、一方の放電用電極4が陽極であり、他方の放電用電極4が陰極である。一方の放電用電極4が陽極の場合には、放電用電極4の材料例は、タングステンなどを含む高融点金属である。
また、他方の放電用電極4が陰極の場合には、放電用電極4の材料例は、主成分であるタングステンの他に、電子放出特性に優れた酸化ランタン、酸化イットリウムまたは酸化セリウムを含むことが好ましい。放電用電極4は、電極の厚みが、例えば、5(μm)〜500(μm)である。
放電誘発用電極5は、図3および図4に示すように、一対の放電用電極4の下方に位置するとともに、平面透視において凹部2bの底面2baを囲むようにパッケージ2の内部に設けられており、また、図1に示すように、環状の形状を有している。
このように、放電誘発用電極5は、一対の放電用電極4の下方に位置しており、放電空間S内に露出しないように、容器部材1の内部に設けられている。すなわち、放電誘発用電極5は、図3および図4に示すように、パッケージ2の内部の側壁2aの周辺部に設けられている。そして、一対の放電用電極4は、図3および図5に示すように、平面透視において対向部4bが環状の放電誘発用電極5の内周よりも内側に位置している。
また、放電誘発用電極5は、電極の厚みが、例えば、5(μm)〜300(μm)であり、電極の幅が、例えば、30(μm)〜500(μm)である。
また、図5(a)に示すように、放電用電極4は、平面視において、放電誘発用電極5の内周と放電用電極4の先端との距離Lは、例えば、10(μm)〜500(μm)である。また、一対の放電用電極4は、X方向において、対向部4b同士が環状の放電誘発用電極5の内周よりも内側に位置していれば、距離Lは、同じであっても異なっていてもよい。
また、平面透視で放電用電極5と放電誘発用電極5とが重なっている部分において、図5(b)に示すように、断面視において放電用電極4と放電誘発用電極5との間隔Zは、例えば、25(μm)〜300(μm)である。環状の放電誘発用電極5が放電用電極4に接触しない範囲であれば、放電を誘発しやすくするために、距離Zは短いほうが好ましい。
また、パッケージ2の側壁2aの内周面(側面2ca)と放電誘発用電極の内周との距離Xは、例えば、10(μm)〜500(μm)である。距離Xは、環状の放電誘発用電極5が側壁2aの内周面に露出しない範囲であれば、放電を誘発しやすくするために、距離Xは短いほうが好ましい。
放電誘発用電極5は、図1乃至図3に示すように、パッケージ2の短手方向(Y方向)のそれぞれの側面において、容器部材1の内部から外部電極5aによって容器部材1の下面側に引き出されており、放電誘発用電極5と外部電極5aとは、電気的および物理的に
接合されている。なお、外部電極5aは、容器部材1の下面に設けられている電極も含んでいる。また、外部電極5aの材料例は、例えば、タングステン、モリブデン、ストロンチウム、ランタン、マンガンまたは白金等である。
また、放電誘発用電極5の材料例は、タングステン、モリブデン、ストロンチウム、ランタン、マンガンまたは白金などの高融点金属である。発光装置10は、放電誘発用電極5を含んでいることにより、予備放電を有することになる。したがって、発光装置10は、一対の放電用電極4および放電誘発用電極5によって、主放電の開始が安定することになる。
本実施形態の発光装置10は、一対の放電用電極4と、環状の放電誘発用電極5を含んでおり、一対の放電用電極4が、平面透視において、対向部4bが環状の放電誘発用電極5の内周よりも内側に位置していることにより、小型化を図りつつ一対の放電電極4間の放電の発生をしやすくすることができる。
発光装置10は、放電誘発用電極5が放電用電極4の周辺のパッケージ2の内部に設けられており、X方向またはZ方向において、放電用電極4と放電誘発用電極5との距離を短くすることができるので、放電誘発用電極5によって放電空間S内での放電が誘発されやすくなる。
また、発光装置10は、環状の放電誘発用電極5により、不活性ガス6全体をイオン化することができるとともに、特に、放電用電極4付近の不活性ガス6をイオン化することができるので、一対の放電用電極4間に放電を発生しやすくなる。
また、一対の放電用電極4が、平面透視において、対向部4bが環状の放電誘発用電極5の内周よりも内側に位置し、放電用電極4の下方に放電誘発用電極5が位置しているので、容器部材1がパッケージ2の内部に放電空間Sを十分に確保することができるとともに、放電用電極4の電極面積が大きくなり、放電用電極4と放電誘発用電極5との間で放電を効果的に生じさせることができる。
また、発光装置10は、容器部材1の下面に外部電極を有する表面実装型にすることにより、省スペース化を図ることができる。本実施形態の発光装置10は、小型化、薄型化または低背化が可能であり、例えば、電子機器などに搭載されることが可能となる。電子機器は、例えば、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話、カメラ付きスマートフォン等である。
環状の放電誘発用電極5は、凹部2bの底面を囲むとともに放電空間Sに露出しないようにパッケージ2の内部に設けられているので、発光装置10は、放電空間S内で放電誘発用電極5が起因となるような発光の乱反射が生じにくくなる。
また、発光装置10は、発光の妨げにならないように、環状の放電誘発用電極5が放電空間Sに露出しないように一対の放電用電極4の下方のパッケージ2の内部に設けられているので、発光量の低下が抑制される。
本実施形態の発光装置10は、セラミックスからなるパッケージ2を含んでいることにより、使用耐性に関して改善されている。
また、発光装置10Aは、一対の放電用電極4は、図6に示すように、上面の先端部から下方(底面2ba側)に向かって側壁2aの内周面に沿って延在するような構成であってもよい。この場合には、一対の放電用電極4は、上面の先端部から下方に延在した部分
が対向部4bであり、この対向部4bは平面形状を有している。このように、発光装置10Aにおいて、放電用電極4は、対向部4bが平面形状を有しているので、陰極の放電用電極4から放出された電子による劣化が低減されて、電極寿命の低下が抑制される。また、発光装置10Aは、放電用電極4と放電誘発用電極5との距離を短くすることができるので、放電誘発用電極5によって放電空間S内での放電が誘発されやすくなる。
また、放電用電極4は、平面状の電極が放電空間Sに露出しており、不活性ガス(Xe)6中において、露出している平面状の電極のエッジ部から、対向する平面状の電極に対して距離が一番短い部分に放電することになる。放電用電極4は、局所的に放電した部分が摩耗して丸みを帯びることにより、次回の放電では、平面状の電極の別のエッジ部から放電することになる。このように、放電用電極4は、平面状の電極を有しているので、放電する位置が変化することにより、電極の摩耗が効果的に抑制される。
本発明は上述の実施の形態の発光装置10に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。以下に本発明の他の実施の形態について説明する。なお、他の実施の形態に係る発光装置のうち、実施の形態に係る発光装置10と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
発光装置10Bにおいて、図7(a)に示すように、一対の放電用電極4は、側壁2aの内部からの内周面に到達するようにパッケージ2の側壁2aに設けられ、内周面に到達した部分から側壁2aの内周面の上方および下方に沿って延在するように平面状の電極が設けられていてもよい。この場合には、側壁2aの内周面に設けられた平面状の電極が対向部4bであり、平面状の電極同士が互いに対向するように放電空間S内に配置されている。なお、発光装置10Bは、側壁2aに段差部を有していない。
発光装置10Cは、図7(b)に示すように、一対の放電用電極4は、側壁2aの内部から内周面に到達するようにパッケージ2の側壁2aに設けられ、内周面に到達した部分から側壁2aの内周面の下方に沿って延在するように平面状の電極が設けられていてもよい。この場合には、側壁2aの内周面に設けられた平面状の電極が対向部4bであり、平面状の電極同士が互いに対向するように放電空間S内に配置されている。なお、発光装置10Cは、側壁2aに段差部を有していない。
このように、発光装置10Bおよび発光装置Cは、放電用電極4は、互いに対向する対向部4bが平面形状を有しているので、陰極の放電用電極4から放出された電子による劣化が低減されて、放電用電極4の電極寿命の低下が抑制される。また、発光装置10Bは、放電誘発用電極5を放電用電極4の周辺のパッケージ2の内部に設けており、X方向またはZ方向において、放電用電極4と放電誘発用電極5との距離を短くすることができるので、放電誘発用電極5によって放電空間S内での放電が誘発されやすくなる。
また、放電用電極4は、平面状の電極が放電空間Sに露出しており、不活性ガス(Xe)6中において、露出している平面状の電極のエッジ部から、対向する平面状の電極に対して距離が一番短い部分に放電することになります。放電用電極4は、局所的に放電した電極部分が摩耗して丸みを帯びることにより、次回の放電では、平面状の電極の別のエッジ部から放電することになる。このように、放電用電極4は、平面状の電極を有しているので、放電する位置が変化することにより、電極の摩耗が効果的に抑制される。
また、発光装置10Dにおいて、図8(a)に示すように、放電誘発用電極5は、放電空間Sを複数個所取り囲んで設けられていてもよい。パッケージ2の内部に環状の放電誘発用電極5を多段に配置したことで、トリガーから発生する電界がより広範囲の不活性ガス6をイオン化することができ、発光時の放電電圧を効果的に下げることができる。
また、図8(b)に示すように、パッケージ2の内部であって、平面視して、放電空間Sと重なる領域に平面状放電誘発用電極5bが設けられていてもよい。平面状放電誘発用電極5bは、パッケージ2の側面の外部電極5aと接続されており、放電誘発用電極5の一部として機能する。放電誘発用電極5は、凹部2bの底面2baの面積よりも大きく、放電空間S内の不活性ガス6を下方からも電界をかけてイオン化しやすくすることができる。
本発明は、上述した実施の形態および他の実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更および改良が可能である。
例えば、発光装置10において、側壁2aの側面2caに曲線状の凹みを設けて、段差部2cの上面に放電用電極4を設けるとともに、曲線状の凹みを埋めるように放電用電極4を設けてもよい。
また、例えば、側壁2aの側面2caに曲線状の凹みを設けて、段差部2cの上面に放電用電極4を設けるとともに、曲線状の凹みの内壁面に放電用電極4を設けてもよい。
1 容器部材
2 パッケージ
2a 側壁
2b 凹部
2c 段差部
3 透光性部材
4 放電用電極
5 放電誘発用電極
6 不活性ガス
10、10A、10B,10C 発光装置
S 放電空間

Claims (7)

  1. 側壁により凹部が設けられたパッケージと該パッケージの前記側壁に前記凹部を塞ぐように接合された透光性部材とで内部に形成された放電空間を有する容器部材と、
    前記放電空間内に封入された不活性ガスと、
    対向する前記側壁に設けられているとともに、互いに対向するように配置された対向部を有する一対の放電用電極と、
    前記一対の放電用電極の下方に位置するとともに、平面透視において前記凹部の底面を囲むように前記パッケージの内部に設けられた環状の放電誘発用電極と
    を備えており、
    前記一対の放電用電極は、平面透視において前記対向部が前記放電誘発用電極の内周よりも内側に位置していることを特徴とする発光装置。
  2. 前記パッケージは、対向する前記側壁に一対の段差部を有しており、前記一対の放電用電極は、前記一対の段差部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記一対の放電用電極は、先端同士が対向するように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記放電誘発用電極は、前記放電空間を複数個所取り囲んで設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発光装置。
  5. 前記パッケージの内部であって、平面視して、前記放電空間と重なる領域に平面状放電誘発用電極が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発光装置。
  6. 前記パッケージが、セラミックスからなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発光装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発光装置が搭載された電子機器。
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