JP6133143B2 - 放電管用電極及び放電管 - Google Patents

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Description

本発明は、放電管用電極及び放電管に関する。
従来の放電管として、ガスが密封された密封容器内に一対の電極を配置し、一対の電極の間で放電を発生させることにより密封容器の外へ光を出射するものが知られている(例えば、特許文献1)。このような放電管に用いられる電極は、後端部が扁平形状とされており、この後端部の平面部に接合された金属箔を介して外部端子であるリード線と接続されている。
特開平11−40106号公報
ところで、近年では放電管の高輝度化が求められており、高輝度化を実現するための手法として封入されるガスの高圧化が進んでいる。しかしながら、ガスの更なる高圧化を進めるためには放電管の耐圧性を向上させる必要がある。
そこで、本発明は、放電管の高耐圧化を図ることができる放電管用電極、及び、それを備えた放電管を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、電極の後端部の形状に改善の余地があることを見出した。すなわち、従来は電極の後端部の形状は扁平形状であることが技術常識であり、後端部を扁平形状とすることで接合する金属箔の幅を確保して、金属箔の電流容量を高めていた。また、後端部は密封容器と近接又は接触する部位であり、熱膨張によるクラック抑制の観点からも後端部の薄型化が好ましいと考えられていた。更には、電極の切削加工コストを抑える観点から、対向する二方向のみ平面を形成して扁平形状の後端部を削り出し、その幅方向においては切削しないことが通常であった。本発明者らは、このような技術常識から発想を転換し、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、密封容器内にガスを封入し、密封容器内に配置した陽極部と陰極部との間で放電を発生させることにより光を出射する放電管に用いられる電極であって、先端部と、先端部の後方に延在する円柱状の本体部と、本体部の後方に突出する後端部と、を有し、後端部は、正四角柱形状をなしており、後方から見て当該後端部の全体が本体部と重なっていることを特徴とする。
この放電管用電極によれば、後端部が正四角柱形状をなしているので、従来の扁平形状と比べて、後端部に対して密封容器の内面をより均一的に近接又は接触させることができ、放電管の高耐圧化を図ることができる。従って、この放電管用電極によれば、放電管の高耐圧化により封入するガスの高圧化が可能となるので、ガスの高圧化による放電管の高輝度化を実現することができる。
また、本発明に係る放電管用電極において、後端部の四つの側面のうち少なくとも一つの側面には、本体部の延在方向と直交する方向に延在する溝が形成されていてもよい。この放電管用電極によれば、後端部の側面に溝が形成されているので、この溝に密封容器の一部が入り込むように構成することで、電極の移動を規制することができる。この構成は、放電管の高耐圧化に有利である。
本発明は、密封容器内にガスを封入し、密封容器内に配置した一対の電極の間で放電を発生させることにより光を出射する放電管であって、一対の電極のうち少なくとも一方の電極は、他方の電極と対向する先端部と、先端部の後方に延在する円柱状の本体部と、本体部の後方に突出する後端部と、を有し、後端部は、正四角柱形状をなしており、当該電極の後方から見て当該後端部の全体が本体部と重なっていることを特徴とする。
この放電管によれば、後端部が正四角柱形状をなしているので、従来の扁平形状と比べて、後端部に対して密封容器の内面をより均一的に近接又は接触させることができ、放電管の高耐圧化を図ることができる。従って、この放電管によれば、高耐圧化により封入するガスの高圧化が可能となるので、ガスの高圧化による高輝度化を実現することができる。
また、本発明に係る放電管において、電極の後端部の四つの側面のうち少なくとも一つの側面には、本体部の延在方向と直交する方向に延在する溝が形成されており、密封容器の一部が溝に入り込んでいてもよい。この放電管によれば、密封容器の一部が溝に入り込む構成とすることにより、密封容器の一部が溝に係止されて電極の動きを規制することができる。このことは、放電管の高耐圧化に有利である。
また、本発明に係る放電管において、電極の後端部の四つの側面のうち対向する二つの側面には、リード線と接続する金属箔がそれぞれ接合されていてもよい。この放電管によれば、後端部の四つの側面のうち対向する二つの側面に金属箔がそれぞれ接合されており、各金属箔がリード線と接続しているので、これらの金属箔と等しい断面積(幅と厚みから決まる断面積)の金属箔が一枚の場合と比べて電流容量を大きく向上させることができ、放電管の出力増加に有利である。
本発明によれば、放電管の高耐圧化を図ることができる放電管用電極、及び、それを備えた放電管を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る放電管を示す断面図である。 第1実施形態に係るアノードの接続状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係るアノードの接続状態を分解した分解斜視図である。 (a)第1実施形態に係るアノードを示す側面図である。(b)第1実施形態に係るアノードを示す背面図である。 (a)第1実施形態に係るカソードを示す側面図である。(b)第1実施形態に係るカソードを示す背面図である。 本発明品及び既存品の輝度の比較結果を示す表である。 本発明の第2実施形態に係る放電管を示す断面図である。 第2実施形態に係るアノードの接続状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係るアノードの接続状態を分解した分解斜視図である。 (a)第2実施形態に係るアノードを示す側面図である。(b)第2実施形態に係るアノードを示す背面図である。 (a)第2実施形態に係るカソードを示す側面図である。(b)第2実施形態に係るカソードを示す背面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示されるように、第1実施形態に係る放電管1は、ガラス等からなる管状のバルブ2を備えたキセノンランプである。第1実施形態に係る放電管1として、出力が75Wのタイプを説明する。
管状のバルブ2は、その中央に略楕円球体をなす中空状の発光部3を有する密封容器である。この発光部3内にキセノンガスが封入されている。更に、バルブ2は、発光部3の両側から延びる一対の封止部4、5を有しており、これらの封止部4,5に対してアノード6及びカソード7がそれぞれ配置されている。
アノード6及びカソード7は、発光部3の内部で互いに対向するように配置された一対の放電管用電極である。アノード6及びカソード7は、例えばタングステンから構成されている。この放電管1では、アノード6及びカソード7の間で放電が生じることによりバルブ2の外へ光が出射される。
アノード6は、モリブデン製の金属箔8を介してリード線9に接続されており、リード線9は封止部4の端部4aから露出して外部回路と電気的に繋がっている。同様に、カソード7は、モリブデン製の金属箔10を介してリード線11に接続されており、リード線11は封止部5の端部5aから露出して外部回路と電気的に繋がっている。
図2は、第1実施形態に係るアノード6の接続状態を示す斜視図である。また、図3は、第1実施形態に係るアノード6の接続状態を分解した分解斜視図である。図2及び図3に示されるように、アノード6は、カソード7と対向する尖頭の先端部6aと、先端部6aの後方に延在する円柱状の本体部6bと、本体部6bから後方に突出する後端部6cと、から構成されている。アノード6の後方とは、対向するカソード7と反対側の方向を意味する。
アノード6の後端部6cには、帯状の金属箔8の一端8aが接続されており、この金属箔8の他端8bがリード線9の端部9aと接続している。帯状の金属箔8の他端8bは、金属箔8の延在方向でアノード6側に退くように折り込まれており、その間にリード線9の端部9aが挟み込まれた状態で接合されている。具体的には、金属箔8の他端8bとリード線9の端部9aの間には融着金属(例えばPt箔)が配置されており、電気抵抗溶接による融着金属の溶融により金属箔8とリード線9とが接合される。
ここで、図4(a)は、第1実施形態に係るアノード6を示す側面図である。図4(b)は、第1実施形態に係るアノード6を示す背面図である。図4(a)にアノード6の中心軸A1を示す。
図4(a)及び図4(b)に示されるように、アノード6の後端部6cは、正四角柱形状をなす部位である。この後端部6cは、本体部6bよりも小径の部位であり、アノード6の後方から見て後端部6cの全体が本体部6bと重なっている。図4(a)に、円柱状の本体部6bの直径T1と後端部6cの幅T2を示す。後端部6cの幅T2は、正四角柱の端面をなす正方形の一辺の長さに相当し、本体部6bの直径T1より小さい。また、後端部6cは、後方から見て本体部6bの中心に位置している。すなわち、後端部6cの中心軸と本体部6bの中心軸はアノード6の中心軸A1と一致している。なお、後端部6cは、本体部6bの中心から外れた場所に位置してもよい。
アノード6の本体部6bの後側は、後端部6cに向かって次第に先細りとなるテーパ状に形成されており、正四角柱形状の後端部6cと滑らかに接続している。具体的に、本体部6bの後端部6c側は、本体部6bの円柱部分の最後端L1の外周縁から後端部6cに向かって次第に先細りとなるテーパ状に形成されており、正四角柱形状の後端部6cの前端K1の外周縁と接続していることが好ましい。この場合、本体部6bの円柱部分の最後端L1と後端部6cの前端K1との間に切り立った垂直部(段差)が形成されず、バルブ2との関係や点灯性、熱的な観点から有用である。また、その場合のテーパ状の部位(L1とK1の間の部位)の曲率はR1〜R10(単位はmm)程度が好ましい。なお、必ずしも本体部6bの円柱部分の最後端L1と後端部6cの前端K1とが滑らかに接続している必要はなく、その間に垂直部(段差)が形成されていてもよい。
図4(a)及び図4(b)に示されるように、正四角柱形状をなす後端部6cは、後端面E1及び側面Fa〜Fdの五つの平面を有している。後端面E1は、正四角柱の端面に相当し、正方形をなしている。この後端部6cにおいて、中心軸A1に垂直な断面は、場所にかかわらず、後端面E1と同様の正方形をなしている。
なお、図4(b)に示されるように、本発明における正四角柱形状には、その延在方向から見て正方形の角が丸み付けされたものも含まれる。本発明における正四角柱形状には、例えば、断面形状である正方形の一辺の長さを1とした時に、正方形のそれぞれの角の丸み付けの曲率半径Rが0.2mm以下のものが含まれる。
図2及び図3に示されるように、この後端部6cの端では、四つの側面Fa〜Fdのうち一つの側面Faに対して帯状の金属箔8の一端8aが接合されている。この一端8a側も、金属箔8の延在方向で退くように折り込まれており、折り込み部8cは後端部6cの後端面E1に対して接合されている。なお、具体的には、アノード6の後端部6cと金属箔8の間に融着金属が配置され、電気抵抗溶接による融着金属の溶融によりアノード6の後端部6cと金属箔8とが接合される。
また、後端部6cの端には、残りの側面Fb〜Fdを覆うようにコの字状の金属箔12が被せられている。アノード6の後端部6cとコの字状の金属箔12も融着金属を介した溶接により接合されている。
次に、カソード7の形状について説明する。図5(a)は、第1実施形態に係るカソード7を示す側面図である。図5(b)は、第1実施形態に係るカソード7を示す背面図である。図5(a)にカソード7の中心軸B1を示す。
図5(a)及び図5(b)に示されるように、カソード7は、アノード6と対向する尖頭の先端部7aと、先端部7aの後方に延在する円柱状の本体部7bと、本体部7bから後方に突出する後端部7cと、から構成されている。カソード7の後方とは、対向するカソード7と反対側の方向を意味する。このカソード7は、アノード6と比べて、大きさや後端部7cの形状が多少異なっている。
このカソード7の後端部7cも、正四角柱形状をなす部位である。後端部7cは、本体部7bよりも小径の部位であり、カソード7の後方から見て、後端部7cの全体が本体部7bと重なっている。図5(a)に、円柱状の本体部7bの直径T3と後端部7cの幅T4を示す。後端部7cの幅T4は、正四角柱の端面をなす正方形の一辺の長さに相当し、本体部7bの直径T3より小さい。また、後端部7cは、後方から見て本体部7bの中心に位置している。すなわち、後端部7cの中心軸と本体部7bの中心軸はカソード7の中心軸B1と一致している。なお、後端部7cは、本体部7bの中心から外れた場所に位置してもよい。
カソード7の本体部7bの後側は、後端部7cに向かって次第に先細りとなるテーパ状に形成されており、正四角柱形状の後端部7cと接続している。具体的に、本体部7bの後端部7c側は、本体部7bの円柱部分の最後端L2の外周縁から後端部7cに向かって次第に先細りとなるテーパ状に形成されており、正四角柱形状の後端部7cの前端K2の外周縁と接続していることが好ましい。この場合、本体部7bの円柱部分の最後端L2と後端部7cの前端K2との間に切り立った垂直部(段差)が形成されず、バルブ2との関係や点灯性、熱的な観点から有用である。また、その場合のテーパ状の部位(L2とK2の間の部位)の曲率はR1〜R10(単位はmm)程度が好ましい。なお、必ずしも本体部7bの円柱部分の最後端L2と後端部7cの前端K2とが滑らかに接続している必要はなく、その間に垂直部(段差)が形成されていてもよい。
正四角柱形状をなす後端部7cは、後端面E2及び側面Fe〜Fhの五つの平面を有している。後端面E2は、正四角柱の端面に相当し、正方形をなしている。この後端部7cにおいて、中心軸B1に垂直な断面は、場所にかかわらず、後端面E2と同様の正方形をなしている。
なお、図5(b)に示されるように、本発明における正四角柱形状には、その延在方向から見て正方形の角が平面で面取りされたものも含まれる。本発明における正四角柱形状には、例えば、断面形状である正方形の一辺の長さを1とした時に、正方形のそれぞれの角の面取りの幅がC0.2mm以下のものも本発明における正四角柱形状に含まれる。
このカソード7においても、アノード6と同様に帯状の金属箔10が側面Feに接合されると共に、残りの側面Ff〜Fhを覆うようにコの字状の金属箔13が接合されている。なお、帯状の金属箔10の反対側は、リード線11と接合されている。
次に、第1実施形態に係る放電管1によって奏される効果について説明する。
第1実施形態に係る放電管1においては、図1に示されるように、バルブ2の封止部4がアノード6の後端部6cの周囲を囲んでおり、発光部3内のガスを封止している。この放電管1によれば、アノード6の後端部6cが正四角柱形状をなしているので、従来の扁平形状の場合と比べて、より均一的に封止部4を後端部6cに近接又は接触させることができ、放電管1の高耐圧化を図ることができる。なお、カソード7側においても同様の効果が奏される。
このように、放電管1によれば、高耐圧化により発光部3内に封入するガスの高圧化が可能となるので、ガスの高圧化により光の出射量が向上し、高輝度化を実現することができる。図6は、本発明及び既存品の輝度(cd/m)の比較結果を示す表である。
図6では、本実施形態に係る75Wの放電管1において、アノード6の後端部6cを一辺が1.5mmの正方形の端面を有する正四角柱形状とした。一方、既存品のアノードの後端部を短辺が0.8mm、長辺が3.0mmの扁平な長方形の端面を有する角柱形状とした。また、本実施形態に係るカソード7の後端部7cを一辺が1.5mmの正方形の端面を有する正四角柱形状とし、既存品のカソードの後端部を短辺が0.6mm、長辺が1.8mmの扁平な長方形の端面を有する角柱形状とした。また、本実施形態に係る放電管1のガス圧力を9.0MPa、既存品の「耐ガス圧力」を6.0MPaとした。
図6に示されるように、75Wのタイプの放電管1では、同じ75Wの既存品と比べて1.9倍もの輝度を得ることができ、高輝度化を実現することができた。
また、この放電管1のアノード6によれば、封止部4に囲まれる後端部6cを帯状の金属箔8及びコの字状の金属箔12によって覆っているので、正四角柱形状をなす後端部6cのエッジが露出してガラス製の封止部4に接触することが避けられ、バルブ2にクラックが発生することを抑制することができる。なお、カソード7側においてもコの字状の金属箔13により同様の効果が奏される。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態に係る放電管21について図7〜図11を参照して説明を行う。第2の実施形態に係る放電管21は、出力が150Wのタイプである。第2の実施形態に係る放電管21は、第1実施形態に係る放電管1と比べて、アノード及びカソードの後端部に溝を有する点と、アノード及びカソードに対するリード線の接続状態が主に異なっている。
第2の実施形態に係る放電管21は、管状のバルブ22を備えており、その中央に略楕円球体をなす中空状の発光部23を有し、この発光部23内にキセノンガスが封入されている。発光部23の両側の封止部24,25にはそれぞれアノード26及びカソード27が配置されている。アノード26及びカソード27は、互いに対向するように配置されている。
図8は、第2実施形態に係るアノード26の接続状態を示す斜視図である。また、図9は、第2実施形態に係るアノード26の接続状態を分解した分解斜視図である。図8及び図9に示されるように、アノード26は、カソード27と対向する尖頭の先端部26aと、先端部26aの後方に延在する円柱状の本体部26bと、本体部26bから後方に突出する後端部26cと、から構成されている。アノード26の後方とは、対向するカソード27と反対側の方向を意味する。
アノード26の後端部26cには、帯状の金属箔28の一端28a及び金属箔29の一端29aが接続されており、これらの金属箔28,29の間にはガラス製のスペーサ30が配置されている。帯状の金属箔28,29の他端28b、29bは、リード線31の端部31aと接続している。
ここで、図10(a)は、第2実施形態に係るアノード26を示す側面図である。図10(b)は、第2実施形態に係るアノード26を示す背面図である。図10(a)にアノード26の中心軸A2を示す。
図10(a)及び図10(b)に示されるように、アノード26の後端部26cは、正四角柱形状をなす部位である。この後端部26cは、本体部26bよりも小径の部位であり、アノード26の後方から見て後端部26cの全体が本体部26bと重なっている。図10(a)に、円柱状の本体部26bの直径W1と後端部26cの幅W2を示す。後端部26cの幅W2は、正四角柱の端面をなす正方形の一辺の長さに相当し、本体部26bの直径W1より小さい。正四角柱形状をなす後端部26cは、後端面E3及び側面Ga〜Gdの五つの平面を有している。後端面E3は、正四角柱の端面に相当し、正方形をなしている。この後端部26cにおいて、中心軸A2に垂直な断面は、後述する溝C1の部位を除いて、場所にかかわらず、後端面E3と同様の正方形をなしている。
図8及び図9に示されるように、この後端部26cの端では、四つの側面Ga〜Gdのうち対向する二つの側面Ga,Gcに対して、それぞれ帯状の金属箔28の一端28aと帯状の金属箔29の一端29aとが接合されている。金属箔28,29の他端28b,29bは、それぞれリード線31の端部31aと接合されている。なお、二つの金属箔28,29のうち、一方の金属箔29の一端29aは外側に折り返されている。
また、後端部26cの端には、残りの側面Gb〜Gdを覆うようにコの字状の金属箔36が被せられている。コの字状の金属箔36は、金属箔28の一端28aの上から被せられている。
また、後端部26cの側面Gcには、本体部26bの延在方向と直交する方向(中心軸A2に直交する方向)に延在する溝C1が形成されている。溝C1は、金属箔28の一端28a及びコの字状の金属箔36によって覆われる位置に形成されている。バルブ22の封止部24の一部は、金属箔28,36ごと溝C1に入り込むように内側に突出している。
次に、カソード27の形状について説明する。図11(a)は、第2実施形態に係るカソード27を示す側面図である。図11(b)は、第2実施形態に係るカソード27を示す背面図である。図11(a)にカソード7の中心軸B2を示す。
図11(a)及び図11(b)に示されるように、カソード27は、アノード26と対向する尖頭の先端部27aと、先端部27aの後方に延在する円柱状の本体部27bと、本体部27bから後方に突出する後端部27cと、から構成されている。カソード27の後方とは、対向するカソード27と反対側の方向を意味する。このカソード27は、アノード26と比べて、大きさや後端部27cの形状が多少異なっている。
このカソード27の後端部27cも、正四角柱形状をなす部位である。後端部27cは、本体部27bよりも小径の部位である。カソード27の後方から見て、後端部27cの全体が本体部27bと重なっている。図11(a)に、円柱状の本体部27bの直径W3と後端部27cの幅W4を示す。後端部27cの幅W4は、正四角柱の端面をなす正方形の一辺の長さに相当し、本体部27bの直径W3より小さい。
正四角柱形状をなす後端部27cは、後端面E4及び側面Ge〜Ghの五つの平面を有している。後端面E4は、正四角柱の端面に相当し、正方形をなしている。この後端部27cにおいて、中心軸B2に垂直な断面は、後述する溝C2の部位を除いて、場所にかかわらず、後端面E4と同様の正方形をなしている。このカソード27においても、アノード26と同様に帯状の金属箔32,33が側面Ge,Ggに接合されており、帯状の金属箔32,33の間にはガラス製のスペーサ34が配置されている。なお、帯状の金属箔32,33の反対側は、リード線35と接合されている。
更に、後端部27cの側面Gf〜Ghを覆うようにコの字状の金属箔37が接合されている。また、後端部27cの側面Ggには、本体部27bの延在方向と直交する方向(中心軸B2に直交する方向)に延在する溝C2が形成されている。溝C2は、コの字状の金属箔37及び帯状の金属箔32によって覆われる位置に形成されている。バルブ22の封止部25の一部は、金属箔32,37ごと溝C2に入り込むように内側に突出している。
以上説明した第2実施形態に係る放電管21においても、第1実施形態と同様に、アノード26の後端部26c及びカソード27の後端部27cが正四角柱形状をなしているので、高耐圧化を図ることができる。この放電管21と既存品との輝度の比較について図6を参照して説明する。
図6では、第2実施形態に係る150Wの放電管21において、アノード26の後端部26cを一辺が2.0mmの正方形の端面を有する正四角柱形状とした。既存品のアノードの後端部を短辺が1.0mm、長辺が3.0mmの扁平な長方形の端面を有する角柱形状とした。また、第2実施形態に係るカソード27の後端部27cを一辺が2.0mmの正方形の端面を有する正四角柱形状とし、既存品のカソードの後端部を短辺が1.0mm、長辺が2.4mmの扁平な長方形の端面を有する角柱形状とした。また、本実施形態に係る放電管21のガス圧力を10.0MPa、既存品の「耐ガス圧力」を6.0MPaとした。
図6に示されるように、150Wのタイプの放電管21では、同じ150Wの既存品と比べて1.8倍もの輝度を得ることができ、高輝度化を実現することができた。なお、150Wのタイプでは、本発明品及び既存品のいずれも50%フィルターを通しての輝度測定を行っている。
さらに、この放電管21によれば、アノード26における後端部26cの四つの側面Ga〜Gdのうち対向する二つの側面Ga、Gcにそれぞれ帯状の金属箔28,29が接合されているので、金属箔が一枚の場合と比べて電流容量を大きく向上させることができ、放電管の出力増加に有利である。
更に、この放電管21によれば、アノード26の後端部26cに溝C1が形成されており、この溝C1内にバルブ22の封止部24の一部が入り込んでいるので、アノード26の前後方向の動きを規制することができる。しかも、この放電管21では、後端部26cが正四角柱形状をなしているので、従来の扁平形状と比べて、溝C1を深く形成することができ、より効果的にアノード26の動きを規制することができる。このことは、放電管21の高耐圧化に有利である。
また、この放電管21によれば、封止部24に囲まれる後端部6cを帯状の金属箔29及びコの字状の金属箔36によって覆っているので、正四角柱形状をなす後端部26cのエッジが露出してガラス製の封止部24に接触することが避けられ、バルブ22のクラックが発生することを抑制することができる。以上、アノード26側の構成に基づいていくつかの効果を説明したが、カソード26側においても同様の効果を奏することができる。
以上のとおり、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、バルブ内に封入されるガスは、キセノンガスの他、重水素ガスなどの不活性ガスであってもよく、水銀ガスであってもよい。また、バルブの形状やバルブと電極の構成比率などは図示したものに限られない。更に、コの字状の金属箔や後端部の溝は必ずしも設ける必要はない。また、75Wのタイプにおいても第2実施形態のように二枚の金属箔を用いてリード線と電極を接続してもよく、150Wのタイプにおいても第1実施形態のように一枚の金属箔のみを用いてリード線と電極を接続してもよい。
1,21…放電管 2,22…バルブ 3,23…発光部 4,5,24,25…封止部 6,26…アノード 6a,26a…先端部 6b,26b…本体部 6c,26c…後端部 7,27…カソード 7a,27a…先端部 7b,27b…本体部 7c,27c…後端部 8,10,28,29,32,33…金属箔 9,11,31,35…リード線 12,13,36,37…コの字状の金属箔 C1,C2…溝 E1〜E4…後端面 Fa-Fh,Ga-Gh…側面

Claims (5)

  1. 密封容器内にガスを封入し、前記密封容器内に配置した陽極部と陰極部との間で放電を発生させることにより光を出射する放電管に用いられる電極であって、
    先端部と、前記先端部の後方に延在する円柱状の本体部と、前記本体部の後方に突出する後端部と、を有し、
    前記後端部は、正四角柱形状をなしており、後方から見て当該後端部の全体が前記本体部と重なっている、放電管用電極。
  2. 前記後端部の四つの側面のうち少なくとも一つの側面には、前記本体部の延在方向と直交する方向に延在する溝が形成されている、請求項1に記載の放電管用電極。
  3. 密封容器内にガスを封入し、前記密封容器内に配置した一対の電極の間で放電を発生させることにより光を出射する放電管であって、
    前記一対の電極のうち少なくとも一方の電極は、他方の電極と対向する先端部と、前記先端部の後方に延在する円柱状の本体部と、前記本体部の後方に突出する後端部と、を有し、
    前記後端部は、正四角柱形状をなしており、当該電極の後方から見て当該後端部の全体が前記本体部と重なっている、放電管。
  4. 前記後端部の四つの側面のうち少なくとも一つの側面には、前記本体部の延在方向と直交する方向に延在する溝が形成されており、前記密封容器の一部が前記溝に入り込んでいる、請求項3に記載の放電管。
  5. 前記後端部の四つの側面のうち対向する二つの側面には、リード線と接続する金属箔がそれぞれ接合されている、請求項3又は4に記載の放電管。
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