JP2016071740A - Icカードを製造する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ICカード作成後に行われる印刷を高精彩に行うことが可能なICカードの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、ICチップ82及びアンテナ83を含むインレット80を、接合剤を介して一対の基材間に積層してなるICカード70の製造方法である。前記方法は、プレ印刷層71と基材層72とを含む枚葉状の第1基材シート10と、ロール状の原反30aから供給される第2基材シート30と、の間に、複数のインレット及び接合剤20を介在させて、これらをラミネートローラ116で加圧する工程Fと、加圧された2つの基材シート10、30を切断して枚葉状のICカード形成本体シート3を作製する切断工程Jと、切断工程Jに先立って、基材91と離型層92と受容層93とをこの順で含む印刷受容シート9の当該受容層側の面9aと、第1基材シートの印刷層側の面10aと、を接合する接合工程Hと、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、IC(Integrated Circuit)カードを製造する製造方法に関する。
ICカードは、例えば、社員証、学生証等の個人の身分を証明するために用いられ、ICチップ及びアンテナを有するインレットと呼ばれる集積回路を内蔵している。
典型的には、ICカードの表面に、熱転写シートから熱によって移行する色材を受容する受容層が設けられている。この受容層に加えて、図柄、模様あるいは枠のような、他のICカードと共通のプレ印刷情報がICカードの作製前に予め印刷されている。ICカードの作製後においては、個人に関する画像や個人情報のような、各ICカードに固有の印刷情報が受容層にさらに印刷される。
特開2007−287070号公報
その製造方法の典型例としては、ICカードの表面となる基材に、ロール紙状態、もしくは枚葉シート状態で、予め共通の受容層を塗布しておき、その後に各用途別カードのプレ印刷を施すのが、大量生産に向きコスト的に効率的である。
ところで、プレ印刷情報が印刷された受容層に、個人の画像のような各ICカードに固有の印刷情報をさらに印刷する場合、プレ印刷をなす色材が個別印刷をなす色材の受容層への移行を阻害してしまう。このため、例えばカード偽造防止の観点から、予めセキュリティ性の高い細紋等をカード全面にプレ印刷した場合、顔画像等の各ICカードに固有の印刷情報を、一般的なダイレクト印画方式のプリンタで、ICカードの表面に高精彩に印刷することが困難であった。
このようなカード印刷用途には、再転写印画方式(中間転写印画方式)のプリンタを使用する場合が多いが、再転写印画方式プリンタは印画時間が長い、中間転写媒体が別途必要でランニングコストが高い等の課題があり、大量のカードを高速で安価に印刷発行する用途には向いていない。
またICカード製造時に、プレ印刷を実施した枚葉シート、もしくはカードに対して、後から受容層を印刷する方法もあるが、大量のカード生産に向かずコスト高となりやすい。また受容層にクッション機能等の付加機能を付与するのが一般的に困難である。
一方、熱プレス方式と言われる、熱可塑性樹脂シートを複数重ねて圧着されるICカード製造方法であれば、例えば受容層を印刷した透明な樹脂シートの内側に、プレ印刷を実施した樹脂シートを重ね加工することで、プレ印刷層の上に受容層を形成できることが知られている。ただし熱プレス方式では、ICチップ及びアンテナの凹凸がカード表面に現れ易く、一般的なダイレクト印画方式のプリンタで、直接カード表面に印刷できるような平滑性を有するカードを、収率よく大量生産することは難しい。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ICカード作成後に行われる個人情報の印刷を、一般的なダイレクト印画方式のプリンタでも高精彩に行うことが可能な平滑性を有する、ICカードの製造方法を提供することを目的とする。
本発明によるICカードを製造する方法は、ICチップ及びアンテナを含むインレットを、接合剤を介して一対の基材間に積層してなるICカードを製造する方法であって、
プレ印刷層と第1基材層とを含む第1基材シートを供給する工程と、
第2基材シートを供給する工程と、
供給される前記第1基材シートと前記第2基材シートとの間に複数の前記インレット及び接合剤を介在させて、前記第1基材シート及び前記第2基材シートをラミネートローラで加圧する工程と、
加圧された前記第1基材シート及び前記第2基材シートを切断して、前記第1基材シート、前記接合剤、複数のインレット及び前記第2基材シートを含む枚葉状のICカード形成本体シートを作製する工程と、離形性を有する基材と受容層とを含む印刷受容シートを供給する工程と、前記ICカード形成本体シートを作製する工程に先立って、前記印刷受容シートの前記受容層側の面と、前記第1基材シートの前記印刷層側の面と、を接合する工程と、
を備える。
本発明によるICカードを製造する方法において、前記印刷受容シートと前記第1基材シートとを接合する工程は、前記第1基材シートに接合剤を供給する工程の直前で行われてもよい。
本発明によるICカードを製造する方法において、前記印刷受容シートと前記第1基材シートとを接合する工程は、前記ラミネートローラで加圧する工程の後に行われてもよい。
本発明によるICカードを製造する方法は、前記ICカード形成本体シートを作製する工程に先立って、前記第1基材シートに接合された前記印刷受容シートから前記基材を剥離して、前記受容層のみを前記第1基材シート上に形成する剥離工程をさらに備えてもよい。
本発明によるICカードを製造する方法において、前記印刷受容シートの基材は、JISP8117に基づく透気度が1000秒以下であり、前記ICカード形成本体シートを作製する工程において、前記印刷受容シートが貼り付けられたままの状態で前記第1基材シート及び前記第2基材シートを切断するようになっており、前記印刷受容シートが貼り付けられたままの前記枚葉状のICカード形成本体シートを積み重ねる工程と、前記印刷受容シートが貼り付けられた前記枚葉状のICカード形成本体シートを積み重ねた状態で、前記ICカード形成本体シートに含まれる前記接合剤を硬化させる工程と、をさらに備えてもよい。
本発明によるICカードを製造する方法において、前記接合剤を硬化させる工程の後に、前記印刷受容シートから基材を剥離して、受容層のみを前記第1基材シート上に転写する工程と、前記剥離工程の後に、前記ICカード形成本体シートを打ち抜いて各ICカードを得る工程と、をさらに備えてもよい。
前記接合剤は、湿気硬化型接着剤であってもよい。
本発明によれば、第1基材シートのプレ印刷層側の面に接合された印刷受容シートから、基材を剥離すると、受容層が露出する。このため、露出したICカードの受容層に、各ICカードに固有の印刷情報を一般的なダイレクト印画方式のプリンタでも高精彩に印刷することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態によるICカードの製造方法を用いて製造されるICカードの一例を示す平面図。 図1に示すICカードの層構成を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態によるICカードの製造方法を説明するための概略図。 本発明の第2の実施の形態によるICカードの製造方法を説明するための概略図。 印刷受容シートが貼り付けられたICカード形成本体シートを積み重ねた状態を示す斜視図。 図5に示す線VI−VIに沿った断面図。 図5に対応する図であって、従来のICカード形成本体シートを積み重ねた状態を示す断面図。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。図1及び図2は、本実施の形態によるICカード70の製造方法を用いて製造されるICカード70の一例を示す図である。図3は、本実施の形態によるICカード70の製造方法を説明するための図である。図4乃至図7は、第2の実施の形態によるICカード70の製造方法を説明するための図である。
先ず、図1及び図2を参照してICカード70について説明する。図1は、ICカード70の一例を示す平面図である。図1に示すICカード70は、情報の記録や演算をするためにインレット80と呼ばれる集積回路を組み込んだカードである。ICカード70は、例えば、社員証、学生証等の個人の身分を証明するために用いられる。
図2に、図1に示すICカード70の層構成を示す。図2に示すように、ICカード70は、一対の基材間72、74に接合層73を介してインレット80を内包させたカード本体70aを含んでいる。図2に示すカード本体70aは、プレ印刷層71、第1基材層72、接合層73、第2基材層74を、表面側から裏面側に向かってこの順で含んでいる。そして、接合層73内に、ICチップ82及びアンテナ83を有するインレット80が収容されている。
さらに、カード本体70aのプレ印刷層71が形成された面に、印刷受容シート9が貼り付けられている。一例として、印刷受容シート9は、基材91、離型層92、受容層93、クッション層94及び粘着層95を、カード本体70aから離間する側から接近する側に向かってこの順で含んでいる。カード本体70aに貼り付けられた印刷受容シート9から基材91及び離型層92を剥離すると、カード本体70a、受容層93、クッション層94及び粘着層95からなるICカード70が得られる。ICカード70は、カード本体70a、受容層93からなっても良い。以下、ICカード70を構成する各層について説明する。
プレ印刷層71は、典型的には、オフセット印刷等により形成される。図2に示すプレ印刷層71は、ICカード70を作製する前に予め第1基材層72に印刷されている。プレ印刷層として印刷される情報の一例として、絵柄、模様、共通の文字列あるいは枠のような、他のICカード70と共通の印刷情報が挙げられる。
第1基材層72及び第2基材層74は、ICカード70内に収容されたインレット80を保護すると共に、使用に耐え得る剛性をICカード70に付与し、平滑なカード表裏面を形成する。第1基材層72及び第2基材層74をなす材料としては、特に限定されないが、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂が挙げられる。また、PET―G、ポリカーボネートや塩ビ樹脂も用途によっては好ましく用いられる。なお、第2基材層74に、必要に応じて筆記層や、第二の受容層、第二のプレ印刷層をさらに積層させてもよい。
第1基材層72と第2基材層74との間に接合層73が配置される。接合層73は、第1基材層72と第2基材層74とを接合すると共に、ICカード70を収容して保護する。接合層73をなす材料として、典型的にはホットメルト接着剤が挙げられる。ホットメルト接着剤としては、熱硬化型、2液硬化型、紫外線硬化型、湿気硬化型などが挙げられるが、本発明において湿気硬化型の接合剤が好ましく用いられる。
接合層73内にインレット80が収容される。インレット80は、フィルム状のインレット基材81と、インレット基材81上に配置されたICチップ82と、ICチップ82に電気的に接続されたアンテナ83と、ICチップ82を保護する補強板84と、を含んでいる。このうち、インレット基材81は、例えば不織布やPET樹脂で構成され、アンテナ83は、例えば金属(例えば、Al、Cu、Ag)等の導体で構成され、補強板84は、例えばステンレスのような金属で構成され得る。
ICチップ82は、情報を記憶するためのメモリ部(図示せず)と、該メモリ部への情報の記憶動作、該メモリ部からの情報の読み出し動作、および、無線通信動作を制御する制御部(図示せず)を有する。このICチップ82は、アンテナ83を介して、図示しないリーダ・ライタ等の質問器(Interrogator)へ情報を読み出し、または、該質問器からアンテナ83を介して入力された情報を記憶するようになっている。
次に、カード本体70aのプレ印刷層71に貼り付けられた印刷受容シート9について説明する。
印刷受容シート9の基材91及び離型層92は、印刷受容シート9のうちの他の部分から剥離される部分である。基材91は、剥離される部分の基材として機能する一方で、離型層92は受容層93との層間においては弱粘着性を有し、基材91を受容層93に剥離可能に接合する。基材91及び離型層92としては、それ自体既知の剥離テープ等に用いられる基材及び離型層を適用することができる。一例として、基材91をなす材料として紙やポリエステル樹脂フィルムが挙げられる。一方、離型層92は、例えば粘着性を有した層に離型処理を施すことにより得られる。基材91として離形性のある樹脂フィルムを選択して、離型層92を不要とすることもできる。
受容層93は、熱転写シートから熱によって移行する色材を受容するよう構成された層である。本実施の形態の受容層93には、基材91及び離型層92を剥離した後に、各ICカード70に固有の印刷情報が印刷されることが意図されている。受容層93に印刷される固有の印刷情報の一例として、個人に関する画像や個人情報が挙げられる。かかる受容層93をなす材料としては、昇華性染料または熱溶融性インキ等の熱移行性の色材を受容し易い樹脂材料などが使用される。一例として、受容層93をなす材料として、塩化酢酸ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂またはポリエステル樹脂などが挙げられる。
クッション層94は、適度なクッション性を発揮し、受容層93に熱転写される印刷層を安定して記録することに寄与する。一例として、クッション層94は、ゼラチンからなるバインダー樹脂に、無機物からなる中空粒子を分散させることにより得られる。あるいは、印画時の加熱により適度な軟化性を設計されたアクリル系のUV硬化型樹脂も挙げられる。受容層93の選択によっては、クッション層94は不要とすることもできる。
粘着層95は、印刷受容シート9をカード本体70aに接合する機能をもつ。粘着層95としては、それ自体既知の剥離テープ等に用いられる粘着層を適用することができるため、ここでは詳細な説明を省略する。受容層93の選択によっては、粘着層95は不要とすることもできる。印刷受容シート9には、これらの層以外の機能層を付与してもよい。例えば、紫外線吸収層や、色素拡散抑制層、耐熱層、色調調整層、剥離層などが挙げられる。
次に、図3を参照して、本実施の形態によるICカードの製造方法を説明する。図3は、図1に示すICカード70の製造方法を説明するための概略図である。
図3に示すように、ICカード70の製造方法は、第1基材シート10を供給する第1供給工程Aと、第1基材シート10に接合剤20を塗布する第1塗布工程Bと、接合剤20を塗布された第1基材シート10の面に、複数のインレット80を配列する配列工程Cと、ロール状の原反30aから第2基材シート30を供給する第2供給工程Dと、第2基材シート30に接合剤20を塗布する第2塗布工程Eと、接合剤20及びインレット80が配置された第1基材シート10と、接合剤20を塗布された第2基材シート30とを、ラミネートローラ116で加圧するラミネート工程Fと、を含んでいる。
第1供給工程Aにおいて、多数の枚葉状の第1基材シート10が積み重ねられている。枚葉状の第1基材シート10は、ICカード70の一部を構成するようになる上述のプレ印刷層71及び第1基材層72を含んでいる。上述のように、第1基材シート10のプレ印刷層71には、絵柄、模様あるいは枠のようなプレ印刷情報が予め形成されている。枚葉状の第1基材シート10は、ローラ111によってラミネートローラ116へ搬送される。
第1基材シート10がラミネートローラ116に搬送される過程において、第1塗布工程Bが行われる。第1塗布工程Bにおいて、第1基材シート10の第1基材層72側の面10a(図2参照)に、ダイ112から接合剤20が塗布される。図3に示す例では、タンク113からダイ112に接合剤20が供給される。供給された接合剤20は、ダイ112内で温められて溶融状態となる。続いて、溶融状態の接合剤20がダイ112から第1基材シート10に塗布される。とりわけ、接合剤20の厚みを面内で一定に維持する観点から、接合剤20は、ICカード70の配列に合わせて間欠塗布されることが好ましい。
なお、図示する例では、ダイ112から接合剤20を塗布するダイ塗布方式を示したが、このような例に限定されず、グラビア方式やロール方式であってもよい。
続いて、配列工程Cにおいて、接合剤20を塗布された第1基材シート10の第1基材層72側となる面10aに、複数のインレット80が二次元配列される。本実施の形態では、複数のインレット80は、いわゆる格子状に配列される。すなわち、第1基材シート10の搬送方向d1に並べられた複数のインレット80からなるインレット群が、搬送方向d1に直交する幅方向d2に並べられる。
一方、第2供給工程Dにおいて、ロール状の原反30aから第2基材シート30が供給される。ウェブ状の第2基材シート30は、ICカード70の第2基材層74からなる。ウェブ状の第2基材シート30は、複数のローラ114によってラミネートローラ116に搬送される。
ラミネートローラ116にて第2基材シート30が第1基材シート10と合流する前に、第2塗布工程Eが行われる。第2塗布工程Eにおいて、第2基材シート30の一方の面に、ダイ115から接合剤20が塗布される。図3に示す例では、ダイ112と共通に用いるタンク113からダイ115に接合剤20が供給される。接合剤20は、ダイ115内で温められて溶融状態となる。続いて、溶融状態の接合剤20がダイ115から第2基材シート30に塗布される。このとき塗布される接合剤20は、枚葉状の第1基材シート10の輪郭の形状に合わせて間欠塗布されてもよい。この場合、後に行われる切断工程Jにおいて切断刃117aに接合剤20が付着するのを抑制すると共に、切断された接合剤20による切りカスの発生を抑制することができる。
次に、ラミネート工程Fにおいて、接合剤20及びインレット80が配置された第1基材シート10の第1基材層72側となる面10aと、接合剤20を塗布された第2基材シート30の一方の面と、が向かい合わされて、これらがラミネートローラ116で加圧される。ラミネートローラ116で第1基材シート10と第2基材シート30とを加圧することにより、ICカード70の総厚み及び接合剤20の厚みを調整することができる。なお、ICカード70の総厚み及び接合剤20の厚みの調整は、ラミネートローラ116の間隙と加圧力とを調整することによって実現され得る。
また、ICカード70の総厚み及び接合剤20の厚みを安定して調整するためには、ラミネートローラ116にて加圧されるときに、接合剤20がある程度高温で溶融した状態を維持しているのが好ましい。この点、基材シート10、30に塗布された接合剤20の溶融状態を維持すべく、ラミネートローラ116は、その内部から温められて高温になっている。
次に、図3に示すように、基材91、離型層92及び受容層93を含む印刷受容シート9を供給する第3供給工程Gと、印刷受容シート9と第1基材シート10とを接合する接合工程Hと、第1基材シート10に接合された印刷受容シート9から基材91及び離型層92を剥離する剥離工程Iと、が行われる。
第3供給工程Gにおいて、ロール状の原反9aから印刷受容シート9が供給される。ウェブ状の印刷受容シート9は、一例として上述のように、基材91、離型層92、受容層93、クッション層94及び粘着層95をこの順で含んでいる。ウェブ状の印刷受容シート9は、複数のローラ121によって接合工程Hに搬送される。
接合工程Hにおいて、印刷受容シート9の受容層93側の面9a(図2参照)と、第1基材シート10のプレ印刷層71側の面10bと、が向かい合わされて、これらがニップローラ122で加圧される。これにより、印刷受容シート9の受容層93側の面9aと、第1基材シート10のプレ印刷層71側の面10bと、が接合される。つまり、印刷受容シート9の粘着層95に、第1基材シート10のプレ印刷層71が接合される。本実施の一形態において、接合工程Hは、ラミネート工程Fの後に行われる。また他形態においては、接合工程Hは、第1塗布工程Bの直前に行われても良い。
なお、図3に示す例では、印刷受容シート9の幅方向d2における長さは、第1基材シート10の幅方向d2における長さと等しい。
図3に示すように、ラミネートローラ116にて加圧された第1基材シート10に印刷受容シート9が貼り付けられた後、剥離工程Iが行われる。剥離工程Iにおいて、第1基材シート10に貼り付けられた印刷受容シート9が剥離ローラ123に接触し、当該剥離ローラ123によって印刷受容シート9から基材91及び離型層92が剥離させられる。剥離された基材91及び離型層92は、巻取ローラ124にて巻き取られる。
次に、加圧された第1基材シート10及び第2基材シート30を切断して、枚葉状のICカード形成本体シート3を作製する切断工程Jと、枚葉状のICカード形成本体シート3を積み重ねる積層工程Kと、ICカード形成本体シート3を積み重ねた状態で、ICカード形成本体シート3に含まれる接合剤20を硬化させる硬化工程Lと、が行われる。
切断工程Jにおいて、切断機117にて、ラミネート工程Fから搬送される第1基材シート10及び第2基材シート30を幅方向d2に切断する。これにより、第1基材シート10、複数のインレット80、接合剤20及び第2基材シート30を含む枚葉状のICカード形成本体シート3が得られる。上述のように、第1基材シート10及び第2基材シート30には印刷受容シート9が貼り付けられており、印刷受容シート9の基材91及び離型層92が剥離されている。したがって、ICカード形成本体シート3には、印刷受容シート9のうちの受容層93、クッション層94及び粘着層95が積層されたままとなっている。
また、上述のように、ウェブ状の第2基材シート30に塗布された接合剤20は、枚葉状の第1基材シート10の輪郭の形状に合わせて隙間を空けて配置されており、切断機117による切断位置は、接合剤20が塗布されていない隙間の部分に合わせて切断される。これにより、切断機117の刃117aに接合剤20が付着するのを抑制すると共に、切断された接合剤20による切りカスの発生を抑制することができる。
積層工程Kにおいて、切断された枚葉状のICカード形成本体シート3は、必要に応じて剛性板5を介在させられながら積み重ねられていく(積層工程K)。一例として、剛性板5はステンレス等の金属板からなる。なお、剛性板5をICカード形成本体シート3に何枚置きに介在させるかは特に限定されず、例えば剛性板5をICカード形成本体シート3に対して3〜10枚置きに介在させてもよい。
その後、積み重ねられたICカード形成本体シート3は、エージング室118内に保管されて、ICカード形成本体シート3に含まれる接合剤20を徐々に硬化させていく(硬化工程L)。エージング室118内では、温度や湿度が管理されている。また、異物がICカード形成本体シート3に付着することを抑制するべく、クリーンルームとなっている。エージング室118内の温度や湿度の条件は、接着剤の仕様等により適宜決定される。例えば、接合剤20として湿気硬化型ホットメルト接着剤を使用した場合、1週間程度エージング室118内に保管される。
その後、接合剤20が硬化したICカード形成本体シート3を所望のカード形状に打ち抜くことで、第1基材シート10、複数のインレット80、接合剤20、第2基材シート30、並びに、印刷受容シート9のうちの受容層93、クッション層94及び粘着層95からなる個々のICカード70が得られる。
以上のように、本実施の形態によれば、プレ印刷層71と第1基材層72とを含む第1基材シート10を供給する工程Aと、ロール状の原反30aから第2基材シート30を供給する工程Dと、供給される第1基材シート10と第2基材シート30との間に複数のインレット80及び接合剤20を介在させて、第1基材シート10及び第2基材シート30をラミネートローラ116で加圧する工程Fと、加圧された第1基材シート10及び第2基材シート30を切断して、第1基材シート10、接合剤20、複数のインレット80及び第2基材シート30を含む枚葉状のICカード形成本体シート3を作製する工程Jと、離型性を有する基材91と受容層93とを含む印刷受容シート9を供給する工程Gと、ICカード形成本体シート3を作製する工程Jに先立って、印刷受容シート9の受容層93側の面9aと、第1基材シート10の印刷層71側の面10bと、を接合する工程Hと、を備える。このような形態によれば、第1基材シート10の印刷層71側の面10bに接合された印刷受容シート9から、基材91を剥離すると、受容層93がICカード70の表面に露出する。このため、露出したICカード70の受容層93に、個人に関する画像や記載情報のような、各ICカード70に固有の印刷情報を高精彩に印刷することが可能となる。
ところで、上述のように、ICカード70の総厚み及び接合剤20の厚みを安定して調整するよう、ラミネートローラ116は高温になっている。また、熱によって移行する色材を受容する受容層93は、熱に対する耐性に劣り、高温となるのを避けられるべきである。この点、本実施の形態によれば、印刷受容シート9と第1基材シート10とを接合する工程Hは、ラミネートローラ116で加圧する工程Fの後に行われる。この場合、受容層93を含む印刷受容シート9が高温のラミネートローラ116に接触することを回避することができるため、受容層93の熱による品質劣化を防止することができる。したがって、このような形態によれば、ラミネートローラ116を高温に維持してICカード70の総厚みを所望に調整すると共に、受容層93の熱による品質劣化を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、ICカード形成本体シート3を作製する工程Jに先立って、第1基材シート10に接合された印刷受容シート9から基材91を剥離して、受容層93のみを第1基材シート10上に形成する工程Iをさらに備える。この場合、ICカード形成本体シート3に貼り付けられた印刷受容シート9が切断されて枚葉状となる前に、印刷受容シート9のうちの基材91をウェブ状の状態で回収することができる。すなわち、印刷受容シート9のうちの基材91を容易に回収することができるため、生産性の点で優れる。
≪変形例≫
なお、上述した第1の実施の形態では、図3に示すように、印刷受容シート9と第1基材シート10とを接合する接合工程Hが、ラミネートローラ116で加圧するラミネート工程Fの後に行われる例を示したが、接合工程Hの行われるタイミングは、このような例に限定されない。接合工程Hは、第1供給工程Aと切断工程Jとの間で行われる限り、いずれのタイミングで行われてもよい。例えば、第1基材シート10に接合剤20を塗布する第1塗布工程Bに先立って、接合工程Hが行われてもよい。
≪第2の実施の形態≫
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態におけるICカード70の製造方法を示す概略図である。図4を参照して説明する第2の実施の形態は、印刷受容シート9の基材91及び離型層92を剥離するタイミングが異なるが、その他の構成は、第1の実施形態及びその変形例と同様に構成することができる。第2の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図4に示す製造方法では、第1基材シート10に貼り付けられた印刷受容シート9から基材91及び離型層92を剥離する剥離工程Iは、ICカード形成本体シート3を作製する切断工程Jの前ではなく、接合剤20を硬化させる硬化工程Lの後に行われる。したがって、切断工程Jにおいて、ラミネート工程Fにおいて加圧された第1基材シート10及び第2基材シート30を印刷受容シート9が貼り付けられたままの状態で切断して、印刷受容シート9が貼り付けられた枚葉状のICカード形成本体シート3が作製される。
積層工程Kにおいては、印刷受容シート9が貼り付けられたままの状態の枚葉状のICカード形成本体シート3を積み重ねていく。このとき、必要に応じて、積み重ねられる枚葉状のICカード形成本体シート3の間に剛性板5を介在させる。
積み重ねられたICカード形成本体シート3は、エージング室118内に保管されて、ICカード形成本体シート3に含まれる接合剤20を徐々に硬化させていく。図5及び図6に、印刷受容シート9が貼り付けられたままのICカード形成本体シート3を積み重ねて、エージング室118内に保管した状態を示す。図5及び図6に示すように、ICカード形成本体シート3に、通気性をもつ基材91を含む印刷受容シート9が貼り付けられている場合、以下に説明するようにして、ICカード形成本体シート3に含まれる接合剤20を面内で偏りなく硬化させることが可能となることが知見された。
先ず、比較のために、従来のICカード形成本体シート503を積み重ねて、エージング処理を行うようすを図7に示す。図7に示すように、積み重ねられたICカード形成本体シート503に印刷受容シート9が貼り付けられていない場合、インレット580の配列、接合剤の塗布位置及び自重の影響の要因によって、各ICカード形成本体シート503は、その周囲領域C2においては多少の隙間を得ることができるが、周囲領域C2に囲まれた中央領域C1においては隙間無く重なってしまう。このため、各ICカード形成本体シート503は、その周囲領域C2においてはある程度通気と通気に伴う吸湿とを行うことができるが、中央領域C1においてはほとんど通気と吸湿とを行うことができない。
一方、図6から理解されるように、ICカード形成本体シート3に、通気性をもつ基材91を含む印刷受容シート9が貼り付けられている場合、各ICカード形成本体シート3は、印刷受容シート9の基材91を介して他のICカード形成本体シート3と密着することが防止される。また、通気性をもつ基材91の内部を空気が透過することができるため、各ICカード形成本体シート3は、通気性をもつ基材91を介して通気及び吸湿を行うことができる。このため、各ICカード形成本体シート3は、その周囲領域C2だけでなく、中央領域C1においても通気及び吸湿を行うことができる。この結果、周囲領域C2に位置する接合剤20だけでなく、中央領域C1に位置する接合剤20も充分に硬化させることができ、ICカード形成本体シート3に含まれる接合剤20をむらなく硬化させることが可能となる。このことから、個々のICカード70を打ち抜く際に、中央領域C1に位置する接合剤20から切りカスが発生することを抑制することができる。結果として、切りカスがICカード70の表面に付着することによる、印刷品質の劣化及び生産効率の低下を妨げることができる。
とりわけ、図6に示すように、印刷受容シート9が貼り付けられたICカード形成本体シート3を積み重ねた場合、印刷受容シート9とICカード形成本体シート3とが交互に並べられる。この場合、各ICカード形成本体シート3が両方の面から、基材91を介して通気と通気に伴う吸湿とを行うことができる。このため、ICカード形成本体シート3に含まれる接合剤20をよりむらなく硬化させることが可能となる。
一例として、本実施の形態の基材91の厚みは、140mm以上300mm以下に設定される。基材91の厚みが140mm以上であると、基材91が空気中の水分を吸湿してもシワやくせが生じ難い。基材91にシワやくせが生じ難いと、取り扱いや保管の点で優れる。基材91の厚みが300mm以下の場合、印刷受容シート9が貼り付けられたICカード形成本体シート3を積み重ねたときに、積層方向d3の高さが大きくなり難く、作業効率の点で利点を発揮する。
また、通気性を充分に確保する観点から、基材91は、例えばJISP8117に基づく透気度が1000秒以下に設定される。透気度が1000秒以下の場合、基材91を介して、当該基材91に隣接するICカード形成本体シート3に充分に通気と吸湿とを行わせることが可能となる。これにより、硬化工程Lにおいて、ICカード形成本体シート3の中央領域C1に位置する接合剤20も、充分に吸湿を行うことができ、中央領域C1に位置する接合剤20も充分に硬化させることができる。とりわけ、図5に示す例では、基材91は、JISP8117に基づく透気度が520秒以下である。この場合、ICカード形成本体シート3の中央領域C1に位置する接合剤20も、ICカード形成本体シート3の周囲領域C2に位置する接合剤20と同程度に硬化させることができる。
このような基材91をなす材料として、例えば、紙や多孔質性の樹脂材料が挙げられる。とりわけ、基材91が紙からなる場合、適度な通気性と適度なクッション性が付与される。さらに、基材91が紙からなる場合、ある程度の表面粗さをもつため、適度な耐密着特性も付与される。
さて、図4に戻って、エージング室118内で接合剤20を硬化させた後に、剥離工程Mが行われる。剥離工程Mにおいて、印刷受容シート9から基材91及び離型層92が剥離される。この剥離は、作業者による手作業で行われてもよいし、機械を用いて自動で行われてもよい。基材91及び離型層92を剥離した後、印刷受容シート9の受容層93、クッション層94及び粘着層95が積層されたICカード形成本体シート3を打ち抜いて各ICカード70が得られる。
以上のように、本実施の形態によっても、プレ印刷層71と第1基材層72とを含む第1基材シート10を供給する工程Aと、ロール状の原反30aから第2基材シート30を供給する工程Dと、供給される第1基材シート10と第2基材シート30との間に複数のインレット80及び接合剤20を介在させて、第1基材シート10及び第2基材シート30をラミネートローラ116で加圧する工程Fと、加圧された第1基材シート10及び第2基材シート30を切断して、第1基材シート10、接合剤20、複数のインレット80及び第2基材シート30を含む枚葉状のICカード形成本体シート3を作製する工程Jと、離型性を有する基材91と受容層93とを含む印刷受容シート9を供給する工程Gと、ICカード形成本体シート3を作製する工程Jに先立って、印刷受容シート9の受容層93側の面9aと、第1基材シート10の印刷層71側の面10bと、を接合する工程Hと、を備える。このような形態によれば、第1基材シート10の印刷層71側の面に接合された印刷受容シート9から、基材91を剥離すると、受容層93がICカード70の表面に露出する。このため、露出したICカード70の受容層93に、個人に関する画像や記載情報のような個別の印刷情報を高精彩に印刷することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、接合剤20を硬化させる硬化工程Lの後に、印刷受容シート9から基材91を剥離する剥離工程Mと、剥離工程Mの後に、ICカード形成本体シート3を打ち抜いて各ICカード70を得る工程と、をさらに備える。この場合、ICカード形成本体シート3に貼り付けられた印刷受容シート9が各ICカード70の形状に合わせて打ち抜かれる前に、印刷受容シート9のうちの基材91を枚葉状の状態で回収することができる。すなわち、印刷受容シート9のうちの基材91を容易に回収することができるため、生産性の点で有利である。
また、本実施の形態によれば、積層工程Kにおいて、積み重ねられたICカード形成本体シート3の間にさらに剛性板5を配置する。この場合、剛性板5が積み重ねられたICカード形成本体シート3を支えることにより、積み重ねられたICカード形成本体シート3が自重によって撓むことを抑制するこができる。これにより、ICカード形成本体シート3の撓みによる局所的な通気の阻害を妨げ、硬化工程LにおいてICカード形成本体シート3に含まれる接合剤20をよりむらなく硬化させることに寄与する。
次に、本件発明者らが行った、基材91の特性と、ICカード形成本体シート3に含まれる接合剤20の硬化具合と、の調査結果について説明する。以下に説明するようにして、サンプル1〜4に係る基材を準備し、各基材を用いた場合に、硬化工程においてICカード形成本体シートに含まれる接合剤がむらなく硬化されるかを評価した。
(サンプル1〜5)
サンプル1〜5に係る基材として、いわゆる合紙乃至間紙と呼ばれる紙を用いた。サンプル1〜5に係る基材の主な物性は、表1に示す通りである。
Figure 2016071740
(評価)
第1基材層と第2基材層として、厚み188μmのPET基材を、ホットメルト接合剤である湿気硬化型接着剤で接合したICカード形成本体シートサンプルを作成した。次に、サンプルに係る基材を接合させたICカード形成本体シートを積み重ねた状態で、エージング室内に保管し、ICカード形成本体シートに含まれる接合剤を硬化させた。
放置時間が経過した後、各ICカード形成本体シートにおいて接合剤が硬化した程度を確認した。
(比較試験)
比較として、基材を貼り付けずに、ICカード形成本体シートを積み重ねた状態で、エージング室内に保管し、ICカード形成本体シートに含まれる接合剤を上記と同じ条件で硬化させた。放置時間が経過した後、各ICカード形成本体シートにおいて接合剤が硬化した程度を確認した。
得られた評価結果を表2に示す。表2において、ICカード形成本体シートに含まれる接合剤が、比較試験における接合剤よりも、むらの度合いが比較的低いと判断できる場合には、△とした。更に、ほとんどむらなく硬化したと判断できる場合には○とした。さらに、ICカード形成本体シートの周囲領域に位置する接合剤と中央領域に位置する接合剤とで、硬化の程度に差がみられないと判断できた場合には◎とした。
Figure 2016071740
表2から理解されるように、サンプル1〜4に係る基材をICカード形成本体シートに貼り付けた場合、基材層を貼り付けない場合に比べて、ICカード形成本体シートに含まれる接合剤をむらなく硬化させることができた。とりわけ、JISP8117に基づく透気度が520秒以下に設定されたサンプル1〜3においては、ICカード形成本体シートの周囲領域に位置する接合剤と中央領域に位置する接合剤とで、硬化の程度にほぼ差がみられなかった。すなわち、JISP8117に基づく透気度が520秒以下に設定される場合、ICカード形成本体シートに含まれる接合剤をむらなく硬化させる点で、著しい効果を発揮することが知見された。
3 ICカード形成本体シート
9 印刷受容シート
10 第1基材シート
11 プレ印刷層
12 第1基材層
20 接合剤
30 第2基材シート30
30a 原反
70 ICカード
70a カード本体
71 プレ印刷層
72 第1基材層
73 接合層
74 第2基材層
80 インレット
82 ICチップ
83 アンテナ
91 基材層
92 離型層
93 受容層
95 粘着層
116 ラミネートローラ

Claims (7)

  1. ICチップ及びアンテナを含むインレットを、接合剤を介して一対の基材間に積層してなるICカードを製造する方法であって、
    プレ印刷層と第1基材層とを含む第1基材シートを供給する工程と、
    第2基材シートを供給する工程と、
    供給される前記第1基材シートと前記第2基材シートとの間に複数の前記インレット及び接合剤を介在させて、前記第1基材シート及び前記第2基材シートをラミネートローラで加圧する工程と、
    加圧された前記第1基材シート及び前記第2基材シートを切断して、前記第1基材シート、前記接合剤、複数のインレット及び前記第2基材シートを含む枚葉状のICカード形成本体シートを作製する工程と、
    離形性を有する基材と受容層とを含む印刷受容シートを供給する工程と、前記ICカード形成本体シートを作製する工程に先立って、前記印刷受容シートの前記受容層側の面と、前記第1基材シートの前記印刷層側の面と、を接合する工程と、
    を備える、ICカードを製造する方法。
  2. 前記印刷受容シートと前記第1基材シートとを接合する工程は、前記第1基材シートに接合剤を供給する工程の直前で行われる、請求項1に記載のICカードを製造する方法。
  3. 前記印刷受容シートと前記第1基材シートとを接合する工程は、前記ラミネートローラで加圧する工程の後に行われる、請求項1に記載のICカードを製造する方法。
  4. 前記ICカード形成本体シートを作製する工程に先立って、前記第1基材シートに接合された前記印刷受容シートから前記基材を剥離して、前記受容層のみを前記第1基材シート上に形成する剥離工程をさらに備える、請求項1から3に記載のICカードを製造する方法。
  5. 前記印刷受容シートの基材は、JISP8117に基づく透気度が1000秒以下であり、
    前記ICカード形成本体シートを作製する工程において、前記印刷受容シートが貼り付けられたままの状態で前記第1基材シート及び前記第2基材シートを切断するようになっており、前記印刷受容シートが貼り付けられたままの前記枚葉状のICカード形成本体シートを積み重ねる工程と、前記印刷受容シートが貼り付けられた前記枚葉状のICカード形成本体シートを積み重ねた状態で、前記ICカード形成本体シートに含まれる前記接合剤を硬化させる工程と、をさらに備える、請求項1から3に記載のICカードを製造する方法。
  6. 前記接合剤を硬化させる工程の後に、前記印刷受容シートから前記基材を剥離して、受容層のみを前記第1基材シート上に転写する剥離工程と、前記剥離工程の後に、前記ICカード形成本体シートを打ち抜いて各ICカードを得る工程と、をさらに備える、請求項5に記載のICカードを製造する方法。
  7. 前記接合剤は、湿気硬化型接着剤であることを特徴とする請求項1から6に記載のICカードを製造する方法。
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