JP2016070161A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動の可変バルブタイミング機構における駆動部分に異物が噛み込んだ場合に、これを自律的に除去できるようにする。【解決手段】電動の可変バルブタイミング機構が付帯した内燃機関を制御するものであって、目標のバルブタイミングと、可変バルブタイミング機構が具現している実際のバルブタイミングとの偏差が所定時間継続して発生している場合に、偏差を拡大させる方向に可変バルブタイミング機構を駆動する操作を実施する内燃機関の制御装置を構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、電動の可変バルブタイミング(Variable Valve Timing)機構が付帯する内燃機関を制御する制御装置に関する。
車両等に搭載される内燃機関について、吸気バルブ及び/または排気バルブの開閉タイミングを可変制御できるVVT機構を備えたものが公知である。下記特許文献1には、各気筒の吸気バルブまたは排気バルブを開閉させるカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相を電動機によって変化させる電動のVVT機構(モータドライブVVT)が開示されている。
特開2014−031763号公報
電動のVVT機構の駆動部分、例えば遊星歯車機構のプラネタリギヤとリングギヤとの間の部分等には、潤滑材としてエンジンオイルが供給される。だが、このエンジンオイルには時として異物が混入することがあり、その異物が駆動部分に噛み込んでVVT機構の正常な作動を妨げることがあり得る。
本発明は、内燃機関に付随する電動のVVT機構における駆動部分に異物が噛み込んだ場合にこれを自律的に除去できるようにすることを所期の目的とする。
本発明では、電動の可変バルブタイミング機構が付帯した内燃機関を制御するものであって、目標のバルブタイミングと、可変バルブタイミング機構が具現している実際のバルブタイミングとの偏差が所定時間継続して発生している場合に、偏差を拡大させる方向に可変バルブタイミング機構を駆動する操作を実施する内燃機関の制御装置を構成した。
本発明によれば、電動のVVT機構における駆動部分に噛み込んだ異物を自律的に除去できるようになる。
本発明の一実施形態における内燃機関及び制御装置の概略構成を示す図。 同実施形態の内燃機関に付帯する電動VVT機構のI−I線断面図。 同VVT機構のII−II線断面図。 同VVT機構のIII−III線断面図。 同VVT機構のIV−IV線断面図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させたことで生じる排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通する外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、特にサージタンク33に接続している。
本実施形態における内燃機関には、吸気バルブの開閉タイミングを可変制御できる電動のVVT機構6が付随している。VVT機構6は、各気筒1の吸気バルブを開閉させる吸気カムシャフト62のクランクシャフトに対する回転位相を電動機64によって変化させる既知のもの(モータドライブVVT)である。
図2ないし図5に、本発実施形態におけるVVT機構6の構造を示している。このVVT機構6は、駆動源となる電動機64、通電制御回路部67及び位相調整機構68を主たる構成要素とする。
電動機64は、例えばブラシレスモータ等であり、内燃機関の不動部位に固定されるモータケース65と、当該ケース65により正逆回転自在に支持されるモータ軸66とを有している。通電制御回路部67は、駆動ドライバ等を含み、モータケース65の外部及び/または内部に配置されて電動機64と電気的に接続されている。通電制御回路部67は、電動機64への通電を制御することにより、モータ軸66を回転駆動する駆動トルクを発生する。
位相調整機構68は、リングギヤであるサンギヤ612、駆動回転体610、従動回転体620、プラネタリキャリア640及びプラネタリギヤ650を備えている。図2に示すように、サンギヤ612は、歯底円の内周側に歯先円を有する駆動側内歯車部618を、周壁部の内周面に有している。
図2及び図3に示すように、共に有底の円筒状を呈する駆動回転体610とサンギヤ612とは、互いに同軸上に配置されて螺子止めされている。駆動回転体610とサンギヤ612とは、位相調整機構68の他の構成要素620、640、650を収容する空間を、各々の内部に共同して形成している。
駆動回転体610は、周壁部の内周面にジャーナル部614を有している。また、駆動回転体610は、回転方向に等間隔をあけた複数箇所から径方向外側へ突出するスプロケット歯615を、周壁部の外周面に有している。駆動回転体610は、スプロケット歯615に掛けられたタイミングチェーンによってクランクシャフトと連繋する。かかる連繋により、内燃機関の出力するエンジントルク即ち内燃機関の出力軸であるクランクシャフトの回転トルクが、タイミングチェーンを通じて駆動回転体610に伝達される。このときには、駆動回転体610がクランク軸と連動してサンギヤ612と一体回転する。その回転方向は一定方向(図3の時計方向)である。
有底の円筒状を呈する従動回転体620は、駆動回転体610の内周側に同軸上に配置されている。従動回転体620は、ジャーナル部614を内周側から軸受する軸受部624を、周壁部の内周面に有している。また、従動回転体620は、螺子止めによりカムシャフト62に同軸上に連結される連結部621を、底壁部に有している。かかる連結により従動回転体620は、カムシャフト62と連動して回転しつつ、駆動回転体610に対して相対回転可能となっている。この従動回転体620の回転方向は、駆動回転体610と同一方向(図4の時計方向)となる。また、駆動回転体610に対する従動回転体620の相対回転により、それら回転体610、620間の相対位相である回転体間位相が変化する。
従動回転体620は、歯底円の内周側に歯先円を有する従動側内歯車部622を、周壁部の内周面に有している。従動側内歯車部622は、駆動側内歯車部618に対して軸方向にずれて配置されている。従動側内歯車部622の歯数は、駆動側内歯車部618の歯数よりも少なく設定されている。
円筒状を呈するプラネタリキャリア640は、入力部641を周壁部の内周面に有している。入力部641は、回転体610、620とサンギヤ612とモータ軸66とに対して同軸上に配置されている。入力部641には、継手643の嵌合する嵌合溝642が設けられ、当該継手643を介してモータ軸66がプラネタリキャリア640と連結されている。かかる連結によりプラネタリキャリア640は、モータ軸66と一体回転しつつ、サンギヤ612に対して相対回転可能となっている。
プラネタリキャリア640はさらに、入力部641に対して偏心する偏心支持部644を、周壁部の外周面に有している。偏心支持部644は、ベアリング645を介してプラネタリギヤ650の中心孔651に嵌合することにより、当該プラネタリギヤ50を遊星運動可能に内周側から支持している。ここで遊星運動とは、プラネタリギヤ650が偏心支持部644の偏心軸線周りに自転しつつ、プラネタリキャリア640の回転軸線周りに公転する運動をいう。
段付の円筒状を呈するプラネタリギヤ650は、歯底円の外周側に歯先円を有する駆動側外歯車部652と従動側外歯車部654とを、それぞれ周壁部の外周面に有している。駆動側外歯車部652及び従動側外歯車部654の歯数は、それぞれ駆動側内歯車部618及び従動側内歯車部622の歯数よりも同数ずつ少なくなるように設定されている。駆動側外歯車部652は、駆動側内歯車部618の内周側に偏心して配置され、当該内歯車部618と噛合している。従動側外歯車部654は、駆動側外歯車部652から軸方向にずれてかつ従動側内歯車部622の内周側に偏心して配置され、当該内歯車部622と噛合している。
このように差動歯車式の位相調整機構68は、モータ軸66の駆動トルクに従って駆動回転体610に対する従動回転体620の回転体間位相を調整することにより、当該回転体間位相に応じたバルブタイミングを実現する。
具体的には、モータ軸66が駆動回転体610及びサンギヤ612と同速に回転することにより、プラネタリキャリア640がサンギヤ612に対して相対回転しないときには、プラネタリギヤ650が遊星運動することなく回転体610、620と連れ回りする。その結果、回転体間位相は変化せず、バルブタイミングが保持されることになる。
一方、モータ軸66が駆動回転体610及びサンギヤ612に対して高速に回転することにより、プラネタリキャリア640がサンギヤ612に対する進角側へ相対回転するときには、プラネタリギヤ650が遊星運動して従動回転体620が駆動回転体610に対する進角側へ相対回転する。その結果、回転体間位相は進角側へ変化し、バルブタイミングが進角することになる。
また一方、モータ軸66が駆動回転体610及びサンギヤ612に対して低速にまたは逆に回転することにより、プラネタリキャリア640がサンギヤ612に対する遅角側へ相対回転するときには、プラネタリギヤ650が遊星運動して従動回転体620が駆動回転体610に対する遅角側へ相対回転する。その結果、回転体間位相は遅角側へ変化し、バルブタイミングが遅角することになる。
以上に加えて、図2及び図4に示すように、駆動回転体610と従動回転体620とには、それぞれストッパ凹部616とストッパ凸部626とが設けられている。ストッパ凹部616は、回転方向に間隔をあけた複数箇所において、駆動回転体610の周壁部の内周面から径方向外側に凹んでいる。ストッパ凸部626は、回転方向に間隔をあけた複数箇所において、従動回転体620の周壁部の外周面から径方向外側に突出している。各ストッパ凸部626は、それぞれ対応するストッパ凹部616に挿入されて、当該対応凹部616内を回転体610、620の回転方向に揺動可能となっている。
一つのストッパ凸部626aには、他のストッパ凸部626よりも大きな幅が、回転方向に設定されている。かかる設定により、ストッパ凸部626aが対応凹部616の回転方向の一端面に係止されることで、回転体間位相の進角側変化が規制される一方、ストッパ凸部626aが対応凹部616の回転方向の他端面に係止されることで、回転体間位相の遅角側変化が規制される。なお、ストッパ凸部626a以外のストッパ凸部626と、その対応凹部616とは、予備のストッパ構造として設けられている。
共に金属製のサンギヤ612と駆動回転体610とは、図3に示すように回転方向に等間隔をあけた複数箇所を、金属製の螺子部材60により軸方向に螺子止めされることで、図2及び図5に示す軸方向一端面120、100同士を面接触させている。
サンギヤ612と駆動回転体610とは、図2ないし図5に示すように特定の二つの螺子部材60間となる回転方向の一箇所を軸方向に貫通する金属製の位置決め部材680により、回転方向に位置決めされている。
また、駆動回転体610において遊挿孔102の径方向内側には、軸受部624に軸受されるジャーナル部614が位置している。かかる位置関係により、駆動回転体610においてジャーナル部614は、圧入孔103の径方向内側からは外れて位置することで、当該圧入孔103とは軸方向にずれている。
本実施形態の内燃機関の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、内燃機関の温度を示唆する冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号d、車載のバッテリ17の電流及び/または電圧を検出する電流/電圧センサから出力されるバッテリ電流/電圧信号e、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号f、吸気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g、ブレーキペダルが踏まれていることまたはブレーキペダルの踏込量を検出するセンサ(ブレーキスイッチやマスタシリンダ圧センサ等)から出力されるブレーキ信号h等が入力される。
クランク角センサは、クランクシャフトが所定角度、具体的には10°CA(クランク角度)に回転する毎にパルス信号を発信する。ECU0は、このパルスをクランク角信号bとして受信する。但し、クランク角センサは、クランクシャフトが一回転する間に三十六回のパルスを出力するわけではない。十七番目、十八番目、二十番目、二十一番目、三十五番目及び三十六番目のパルスは欠損する。当該パルスの欠損を基に、現在のクランクシャフトの絶対角度(姿勢)を知得することが可能である。
カム角センサは、少なくともカムシャフトの一回転を気筒数で割った角度毎にパルス信号を発信する。カムシャフトの回転速度はクランクシャフトの回転速度の半分であることから、カム角センサは、クランク角度に換算すれば240°CA毎にパルスを発信することになる。加えて、カム角センサは、その一回転即ち720°CA毎に一回、追加的なパルスを発生させる。ECU0は、これらパルスをカム角信号gとして受信する。
出力インタフェースからは、イグナイタ13に対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l、VVT機構6に対して吸気バルブタイミングの制御信号n等を出力する。吸気バルブタイミングの制御信号nは、通電制御回路部67を介して電動機64のモータ軸66の回転方向及び回転速度を制御するための信号である。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGR率(または、EGR量)、吸気バルブの開閉タイミング等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、nを出力インタフェースを介して印加する。
ところで、VVT機構6の駆動部分、例えばリングギヤ612とプラネタリギヤ650との間やプラネタリギヤ650と従動回転体620との間の歯車の噛合箇所には、潤滑材としてエンジンオイルが供給される。だが、このエンジンオイルには時として異物が混入することがあり、その異物が駆動部分に噛み込んでVVT機構6の正常な作動の妨げとなることが起こり得る。
そこで、本実施形態のECU0は、目標のバルブタイミングと、VVT機構6が具現している実際のバルブタイミングとの偏差が所定時間継続して発生しているときに、偏差を拡大させる方向にVVT機構を駆動する操作を実施し、以て噛み込んだ異物の除去を試みる。
吸気バルブの開閉タイミングについての目標タイミングは、原則として、内燃機関の運転領域(特に、エンジン回転数)に応じて設定される。目標バルブタイミングの具体的な設定の態様は、既知の内燃機関の制御と同様とすることができる。基本的には、エンジン回転数が高くなるほど吸気バルブの目標開閉タイミングが進角する。但し、高回転高負荷域に限っては、エンジン回転数が高くなるほど吸気バルブの目標開閉タイミングが遅角する。
他方、VVT機構6が具現している現在の吸気バルブの開閉タイミングは、クランク角信号b及びカム角信号gを参照して知得することができる。ECU0は、目標のバルブタイミングと実測のバルブタイミングとの偏差を縮小する方向に電動機64を駆動することを通じて、バルブタイミングをフィードバック制御する。
その上で、目標のバルブタイミングと実測のバルブタイミングとの偏差が縮小しない状態が所定時間継続した場合には、逆に偏差を拡大させる方向に電動機64を駆動する。即ち、実測のバルブタイミングが目標のバルブタイミングよりも遅れている状態が継続しているのであれば、バルブタイミングを遅角させる方向に電動機64を駆動し、実測のバルブタイミングが目標のバルブタイミングよりも進んでいる状態が継続しているのであれば、バルブタイミングを進角させる方向に電動機64を駆動する。
このような操作により、噛合する歯車同士が互いに押し付け合う力を弱めさせ、歯と歯との間にクリアランスを生じさせて、噛み込んでしまった異物を排出することが可能となる。なお、異物の排出のために、電動機64を偏差を拡大させる逆方向に一定時間駆動するようにしてもよいし、電動機64を偏差を拡大させる逆方向に駆動した後、偏差を縮小する正方向に駆動し、さらに偏差を拡大させる逆方向に駆動する……というように正逆両方向の駆動を反復してもよい。噛み込んでいた異物が除去されれば、再び電動機64を正方向に駆動して偏差を縮小し目標バルブタイミングを実現することができるようになる。
上記の操作をある時間、例えば十秒間実行した後も、噛み込んだ異物が除去されずに偏差を縮小することができないならば、電動VVT機構6に異常が発生している旨を示す情報(ダイアグノーシスコード)をメモリに書き込んで記憶保持するとともに、その旨を運転者の視覚または聴覚に訴えかける態様で報知する。例えば、車両のコックピット内の警告灯(エンジンチェックランプ)を点灯させたり、ディスプレイに異常の旨を表示したり、警告音を出力したりする。加えて、フェイルセーフ処理として、特定の運転領域で内燃機関を運転するようにしてもよい。
本実施形態では、電動のVVT機構6が付帯した内燃機関を制御するものであって、目標のバルブタイミングと、VVT機構6が具現している実際のバルブタイミングとの偏差が所定時間継続して発生している場合に、偏差を拡大させる方向にVVT機構6を駆動する操作を実施する内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、電動のVVT機構6における駆動部分に異物が噛み込んだ場合にこれを自律的に除去して動作不良を解消することが可能となり、製品としての品質が向上する。また、VVT機構6の性能の維持を目的として、エンジンオイルに混入する異物を完全に除去できるような緻密で高コストなオイルフィルタを使用する必要性から解放される。加えて、そのようなフィルタによるエンジンオイルポンプの圧力損失の発生を回避することができ、効率の改善、燃費性能の良化も期待できる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
6…可変バルブタイミング(VVT)機構

Claims (1)

  1. 電動の可変バルブタイミング機構が付帯した内燃機関を制御するものであって、
    目標のバルブタイミングと、可変バルブタイミング機構が具現している実際のバルブタイミングとの偏差が所定時間継続して発生している場合に、偏差を拡大させる方向に可変バルブタイミング機構を駆動する操作を実施する内燃機関の制御装置。
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