JP2016069897A - シート取付け構造および方法、並びに仮固定具 - Google Patents

シート取付け構造および方法、並びに仮固定具 Download PDF

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Abstract

【課題】新築および既存の建物内の環境を改善するために、建物の屋根下に、簡易にシート材を取付けられるようにする。【解決手段】シート取付け構造は、複数のシート材(5)を、建物の屋根(11)の下面に沿って間隔をあけて取付けるために、屋根を支持するための複数の梁(17)と、梁(17)に吊下げ連結される複数の野縁(2)とを備える。複数の野縁(2)は、第1の方向(A1)に延在し、第1の方向に直交する第2の方向に間隔をあけて配置される。各シート材(5)は、隣り合う野縁(2)間に配置され、固定部材によって、野縁(2)の底部に固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、シート取付け構造および方法、並びに仮固定具に関し、特に、複数のシート材を、建物の屋根の下面に沿って間隔をあけて取付けるためのシート材の取付け構造および方法、並びに、シート材の取付けに用いられる仮固定具に関する。
建物の屋根は、日射熱を直接受ける。そのため、たとえば夏期などにおいては、屋根の温度は非常に高温となる場合がある。したがって、一般的な建物においては、屋根からの放射熱を断熱するために、屋根下には天井が設けられている。
建物の構造としては、建物の屋根下または天井下に、シート材が配置されることもある。たとえば、特開2000−8535号公報(特許文献1)では、天井材に膜状のロールスクリーン(シート材)が用いられることが開示されている。また、特開平7−279296号公報(特許文献2)には、建物本体の天井下方に第2の天井面を配置する必要があるときに、建物の内壁に設けられた巻取り装置からシート材が巻き出されることが開示されている。
特開2000−8535号公報 特開平7−279296号公報(特許第3394316号)
工場や倉庫など、住宅以外の作業用の建物の殆どは、天井を有していない。したがって、特に夏期など日射熱を強く受ける時期は、このような建物の屋内空間は、屋根からの放射熱により非常に酷な作業環境となる。
そこで、日射熱対策として、上述のように、天井を設けることも考えられるが、大掛かりな工事を必要とするため、特に既存の建物への日射熱対策としては現実的ではない。また、建物の屋根下に、簡易かつ安全にシート材を取り付けるための技術も存在しない。さらに、工場などの建物においては、屋根付近に排気口が設けられていることが多い。そのため、既存の建物あるいは新築の建物の屋根下をシート材で隙間なく覆うと、建物内で発生した熱気を屋外に排出できず、建物内の環境の改善が見込めないおそれもある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、新築および既存の建物内の環境を改善するために、建物の屋根下に、簡易にシート材を取付けることができるシート取付け構造および方法、並びに仮固定具を提供することである。
この発明のある局面に従うシート取付け構造は、複数のシート材を、建物の屋根の下面に沿って間隔をあけて取付けるための、シート材の取付け構造であって、屋根を支持するための複数の梁と、梁に吊下げ連結される複数の野縁とを備える。複数の野縁は、第1の方向に延在し、第1の方向に直交する第2の方向に間隔をあけて配置される。各シート材は、隣り合う野縁間に配置され、固定部材によって野縁の底部に固定されている。
野縁は、底部から上方に延びる一対の側壁と、一対の側壁の上端縁に沿って設けられ、内側下方に突出する一対の折曲げ部とを有している。当該シート取付け構造は、野縁の折曲げ部に掛止され、シート材を野縁に仮固定するための仮固定具をさらに備えていることが望ましい。仮固定具は、野縁の底面との間にシート材の幅方向端部を挟み込む第1挟持部を有している。
好ましくは、野縁の底部には、少なくとも1つの凹部が設けられている。この場合、仮固定具の第1挟持部には、野縁の凹部に嵌合する凸部が設けられていることが望ましい。
好ましくは、仮固定具の第1挟持部には、上下方向に貫通する貫通孔が設けられており、固定部材は、仮固定具の貫通孔に挿通されるネジ部材である。
幅方向に隣り合う2枚のシート材が1つの野縁に仮固定される場合、野縁の底面と仮固定具の第1挟持部との間に一方のシート材の幅方向一方端部が挟み込まれる。仮固定具は、第1挟持部の幅方向端部に連結され、第1挟持部との間に他方のシート材の幅方向他方端部を挟み込むための第2挟持部をさらに有していることが望ましい。
好ましくは、当該シート取付け構造は、隣り合う野縁間に架け渡され、シート材の落下を防止するための落下防止部材をさらに備える。
この発明の他の局面に従うシート取付け方法は、ロール状に巻かれたシート材を、建物の屋根の下面に沿って取付けるための方法であって、屋根を支持するための複数の梁に、第1の方向に延在する複数の野縁を、第1の方向に直交する第2の方向に間隔をあけて、吊下げ連結させる工程と、シート材のロール部を吊下げ保持するロール保持部材を、隣り合う野縁上に支持させる工程とを備える。また、ロール保持部材によってロール部を高所にて保持させた状態で、ロール部からシート材を引き出す工程と、引き出されたシート材を、隣り合う野縁の底部に固定する工程とを備える。
好ましくは、固定する工程は、引き出されたシート材の幅方向端部が、野縁の底面と野縁に掛止される仮固定具の挟持部とによって挟み込まれることで、シート材を仮固定する工程と、仮固定されたシート材を固定部材によって本固定する工程とを含む。
この発明のさらに他の局面に従う仮固定具は、建物の屋根を支持する複数の梁に吊下げ連結され、底部と、底部から上方に延びる一対の側壁と、一対の側壁の上端縁に沿って設けられ、内側下方に突出する一対の折曲げ部とを有する野縁に対して、シート材を仮固定するための部材であって、野縁の折曲げ部に掛止される掛止部と、野縁の底面との間にシート材の端部を挟み込むための第1挟持部とを備える。
好ましくは、第1挟持部の一端から折り返されて、第1挟持部に対面する第2挟持部をさらに備える。
本発明によれば、複数のシート材が、建物の屋根の下面に沿って間隔をあけて取付けられるため、新築および既存の建物内の環境を改善することができる。また、天井下地である野縁を利用することで、建物の屋根下に、簡易にシート材を取付けることができる。
本発明の各実施の形態における建物の排熱構造およびシート取付け構造を模式的に示す縦断面図である。 本発明の各実施の形態における建物の排熱構造およびシート取付け構造を模式的に示す横断面図である。 本発明の実施の形態1において、シート材の取付け作業の様子を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係るシート取付け構造を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1における落下防止部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における落下防止部材が取付られた状態のシート取付け構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における落下防止部材が取付られた状態のシート取付け構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るシート取付け構造を模式的に示す図である。 (A),(B)は、それぞれ、本発明の実施の形態2における、端位置の野縁用の仮固定具を示す断面図および下面図である。 本発明の実施の形態2における、中央位置の野縁用の仮固定具を示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるロール保持部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るシート取付け方法に従った施工手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、シート材の取付け作業の様子を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2における、端位置の野縁用の仮固定具の使用方法を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2における、中央位置の端部用の仮固定具の使用方法を模式的に示す図である。 一般的な工場内の環境を模式的に示す従断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<概要について>
本実施の形態では、建物の屋根より放出される放射熱から人体を保護するために、建物の屋根の下面に沿ってシート材が取り付けられる。このシート材の取付け構造および方法の説明に先立ち、一般的な工場における作業環境について、図16を参照しながら簡単に説明する。
図16を参照して、一般的な工場100は、屋根11の下方に天井を有していない。なお、「天井」とは、屋根11の下方に位置する空間、すなわち、屋根11と床16と外壁12,13,…とによって囲まれる屋内空間9全体を、隙間なく上下に仕切る部材である。工場100において、屋根11を支える複数の梁17は、屋内空間9において露出している。屋根11は、たとえば折板屋根である。
互いに対向する外壁12,13には、工場100の屋内空間9を換気するために、各々、給気ガラリ133と排気ファン134とが設けられている。給気ガラリ133は、外壁12,13の下方側に配置され、自然に外気を取り込んで屋内空間9に給気する。排気ファン134は、外壁12,13の上方側に配置され、屋内空間9で発生した汚染物質を排出する。排気ファン134は、たとえば、梁17の下端位置付近を上端として配置されている。排気ファン134は、外壁12,13ごとに、たとえば2つずつ設けられている。
このような工場100において、夏期に屋根11が日射熱を受けると、屋根11の温度は60℃を超える。屋根11に、高日射反射率の塗料が施工されている場合でも、屋根11の温度は10℃程度の低下しか期待できない。また、排気ファン134等により屋内空間9の空気温はある程度低下したとしても、屋根11の温度は高温を維持し、強い放射熱を放出し続ける。そのため、屋根11からの放射熱によって屋内空間9内の温度は高温となる。また、工場100内には様々な内部装置93が存在するため、これら装置93による内部発熱によっても屋内空間9内の温度は高温化する。そうすると、図16において一点鎖線の楕円で示すように、屋内空間9には、熱気が滞留する。さらに、工場100には放射熱を遮るものが無いため、屋根11からの放射熱により、作業者の体感温度はたとえば2℃程度高くなる。そのため、夏期における一般的な工場100の屋内空間9は、非常に酷な作業環境となる。
このような作業環境を改善するべく、本実施の形態では、工場内において人体に日傘をする要領で、屋根11の下面に沿ってシート材を配置する。シート材を配置した建物の排熱構造について、図1および図2を参照して説明する。図1には、天井のない建物として工場1が示されている。なお、図1において、図16に示した一般的な工場100と同様または相当する構成については、同じ符号を付している。
工場1は、一般的な工場100と同様に、折板状の屋根11と、対向し合う外壁12,13と、屋根11を支持する複数の梁17とを含む。複数の梁17は、屋内空間9において露出した状態で配置されている。梁17は、いわゆる大梁に相当するH型であるものとするが、大梁に直交する小梁であってもよい。複数の梁17は、第1の方向(矢印A1で示す方向)にそれぞれが間隔を置いて配置され、それぞれが、第1の方向に直交する第2の方向(矢印A2で示す方向)に延びている。図2には、各梁17の配置位置が一点鎖線DL1にて示されている。
本実施の形態では、これらの露出した梁17を利用して、屋内空間9を上下方向に仕切る複数のシート部5Aが互いに隙間を有して配置されている。各シート部5Aは、1枚のシート材5によって構成されてもよいし、複数のシート材5が重なりをもって並べられることによって構成されてもよい。
各シート材5は、屋根11からの放射熱を遮熱する部材(遮熱材)であることが望ましく、より特定的には、放射熱を反射する素材など、放射熱がシート材5よりも下方に位置する空間へ伝わることを抑制する素材により形成されていることが望ましい。また、その場合、シート材5の表面の放射率は小さい方が望ましい。具体的には、シート材5の素材として、たとえば、アルミニウムなどの金属系材料などが想定される。ただし、シート材5は、柔軟性を有し、薄くて軽量であることが望ましい。シート材5の厚みは、たとえば0.2〜2.0mm程度である。
以下の説明において、工場1の屋内空間9のうち、シート材5(シート部5A)よりも上方位置の小空間(屋根11とシート材5との間の空間)を、「上方空間91」という。また、シート材5よりも下方位置の大空間(シート材5と床16との間の空間)を、「下方空間92」という。下方空間92は、作業員による作業空間である。
図1および図2に示されるように、工場1において、一方の外壁13の上方空間91側に、一般的な工場100と同様に、たとえば2つの排気ファン134が設けられている。これに対し、他方の外壁12の上方空間91側には、一般的な工場100の排気ファン134に代えて、たとえば2つの給気ファン137が設けられている。また、給気ガラリ133は、給気ファン137が設けられた外壁12の下方には設けられているが、排気ファン134が設けられた外壁13の下方には設けられていない。
本実施の形態では、2つの排気ファン134は、外壁13において、外壁14寄りの位置および外壁15寄りの位置にそれぞれ設けられている。また、2つの給気ファン137は、これらの排気ファン134と対向する位置に設けられている。また、図1に示されるように、給気ファン137および排気ファン134は、梁17の下端位置とシート材5との間に位置している。なお、これらのファン137,134の少なくとも一方は、梁17と同じ高さに配置されていてもよい。その場合、ファン137,134は、最も外壁近くに位置する梁17よりも内側に設けられ、ファン137,134から延びるダクトがこの梁17のウェブおよび外壁12,13を貫通していてもよい。
給気ファン137は、空気の直進性が高く、到達距離の長いものとすることが望ましい。給気ファン137は、外気を取り込み、空気を上方空間91に噴出することで、対向する外壁13に設けられた排気ファン134側に空気を送り込む。これにより、上方空間91に滞留していた熱気が、複数のシート材5上を勢いよく流動する。
ここで、図2に示されるように、第1の方向および第2の方向の双方において複数のシート部5Aが配置されている。図2に示す隙間90aは、第2の方向において隣接するシート部5A間の隙間であり、隙間90bは、第1の方向において隣接するシート部5A間の隙間である。これらの隙間90a,90bは、下方空間92の空気を上方空間91へ取り込み可能な間隔であればよく、たとえば100〜500mmである。
このように、本実施の形態では、隣接するシート部5A間には、隙間90a,90bがあるため、上方空間91における空気の流動に伴って、下方空間92の空気も隙間90a,90bから上方空間91へ誘引される。したがって、排気ファン134によって、上方空間91に滞留する放射熱による熱気と、隙間90a,90bから誘引された下方空間92の空気(熱気)とが排出される。
このように、本実施の形態の工場1によれば、放射熱の排熱と作業空間の換気との両方が実現できる。したがって、下方空間92の温度上昇を抑制することができ、その結果、作業環境を改善することができる。なお、シート部5Aは、第1の方向および第2の方向のいずれか一方にのみ、互いに隙間を有して配置されていればよい。また、複数のシート部5Aは、屋根11の下面の一部にのみ配置されてもよい。
上述のような、屋根11からの放射熱の排熱構造を実現するためには、高所でのシート材5の取付け作業が必要となる。本実施の形態では、この取付け作業を簡易に行うために、天井下地材としての野縁を利用してシート材5を取付けることとしている。
以下に、野縁を利用したシート材5の取付け構造および方法について、詳細に説明する。
<実施の形態1>
図3および図4を参照して、本発明の実施の形態1に係るシート取付け構造および方法について説明する。
本実施の形態では、図3および図4に示されるように、複数の野縁2が、野縁受け70を介して梁17に吊下げ連結されている。野縁受け70は、たとえば梁17と同じ第2の方向に延在し、第1の方向に間隔をあけて設けられている。この場合、野縁2は、第1の方向に延在し、第2の方向に間隔をあけて設けられている。図1には、野縁2が想像線にて示されており、図2には、各野縁2の配置位置が二点鎖線DL2にて示されている。
野縁受け70は、U字状(コの字状)断面を有しており、梁17のフランジに固定された吊ボルト71により吊下げられたハンガー72によって支持されている。なお、図3では、野縁受け70の形状を分かりやすく示すために、ハンガー72のうち、野縁受け70の開口側を支持する部分の図示が省略されている。
野縁2は、鋼製の一般的な天井下地材であり、略U字状断面を有している。具体的には、図4に示されるように、野縁2は、底部21と、底部21から上方に延びる一対の側壁22とを有している。野縁2は、さらに、一対の側壁22の上端縁に沿って設けられ、内側下方に突出する一対の折曲げ部23を有している。この折曲げ部23は、野縁2を野縁受け70に連結する際に、野縁2に引掛けられたクリップ(図示せず)の一対の脚部に掛止するために設けられている。
一般的に、野縁2の底部21の下面(底面)には、少なくとも一つの凹部24が設けられている。本実施の形態の野縁2は、いわゆるダブルバーと称される野縁であり、下方から見た場合、底部21には、野縁2の長手方向(第1の方向)に延在する2つの凹部(溝)24が設けられている。凹部24は、板状の底部21の一部が上方に盛り上がった盛上がり部の裏側に相当する。つまり、底部21における凹部24の断面形状は、C字状またはU字状となっている。
本実施の形態では、シート材5は第1の方向に長さを有している。シート材5の長手方向の長さは、たとえば5〜10m(メートル)程度である。また、本実施の形態では、たとえば2枚のシート材5が幅方向(第2の方向)に隙間なく(望ましくは重なりをもって)配置されることによって、シート部5Aが形成されている。この場合、3つで1組となるように複数の野縁2が固定される。組をなす3つの野縁2は、所定ピッチL1(たとえば1200mm)で配置される。他の組同士の野縁2は、シート部5A間に上記隙間90aを形成するために、所定ピッチL2(たとえば200mm)で配置される。
この場合、シート材5の幅寸法は、野縁2の配置ピッチL1に対応し、たとえば1200〜1300mm程度である。したがって、シート材5の幅方向両端部が、固定部材の一例であるネジ部材61によって、隣り合う野縁2の底部21に固定される。ネジ部材61は、たとえばビスである。シート材5は、所定ピッチ(たとえば300mm)でネジ部材61によって固定されている。ネジ部材61の固定には、たとえばインパクトと称される電動ドライバーが用いられる。
組をなす3つの野縁2のうちの中央に位置する野縁2には、2枚のシート材5の幅方向端部が重なり合うように固定される。中央に位置する野縁2の底部21には、一方のシート材5の固定用と、他方のシート材5の固定用とに、2つのネジ部材61が挿通されてもよい。
シート材5の取付け作業は、野縁2が梁17に吊下げ連結されてから、開始される。シート材5の取付け作業は、図1に示されるような高所作業車8を用いて行われる。高所作業車8は、作業床を有するバケット81と、バケット81を上下に昇降させるための昇降部82とを含む。高所作業車8は、バケット81を高くしたまま移動できないことから、長尺のシート材5を取付けるためには、バケット81の上昇および下降を繰返す必要がある。このような場合、シート材5の施工に時間を要するだけでなく、高所と床面高さとの連携作業が必要となるため、簡易にシート材5を施工することができない。また、シート材5の一端側が野縁2に固定された状態で、シート材5の他端側が床面高さまで垂れ下げられると、工場1内での他の作業の邪魔になるだけでなく、シート材5が風に煽られて危険な場合もある。
そのため、本実施の形態では、図3に示すように、予めロール状に巻かれたシート材5を用いる。シート材5は、長手方向に巻き付けられている。これにより、シート材5のロール部50をバケット81内に収容した状態で、バケット81を上昇および下降させることができる。
本実施の形態では、図3に示されるように、2人の作業者によって、それぞれ、野縁2へのシート材5の固定作業と、ロール部50の保持とが行われる。すなわち、一方の作業者がシート材5のロール部50を野縁2近くに高く保持し、シート材5に引張力を加える。その状態で、他方の作業者がロール部50から引き出されたシート材5を、ネジ部材61によって野縁2に固定する。このように、本実施の形態では、2人の作業者が連携作業を行うことによって、安全にシート材5の取付け作業を行うことができる。なお、この場合、作業者ごとに高所作業車8が用いられる。
上述のように、本実施の形態では、天井下地材としての野縁2が、シート材5の下地フレームとして用いられる。したがって、シート材5を梁17に吊下げるために特別な部材を製造する必要がない。また、シート材5の固定はネジ部材61のみで行われるため、簡易にシート材5を取付けることができる。
なお、シート材5の幅方向端部は、それぞれネジ部材61によって固定されているものの、シート材5の落下を確実に防止するためには、シート取付け構造は、図5に示すような落下防止部材62をさらに備えていることが望ましい。落下防止部材62の取付け例が、図6および図7に示されている。図6には、落下防止部材62が取付けられた状態のシート取付け構造の、第2の方向に沿う断面が示されている。図7には、落下防止部材62が取付けられた状態のシート取付け構造の、第1の方向に沿う断面が示されている。
落下防止部材62は、野縁2の延在方向に直交する方向(第2の方向)に延在し、2枚のシート材5の下方において、組をなす3つの野縁2に架け渡されて固定される。落下防止部材62は、たとえばL字状断面を有しており、水平方向に延在する横板部621と、横板部621の一端から下方に延びる縦板部622とで構成されている。横板部621には、野縁2の配置ピッチL1ごとに、貫通孔623が設けられている。
落下防止部材62は、上記したネジ部材61による固定位置とは異なる位置に配置されることが望ましい。落下防止部材62は、その横板部621と3つの野縁2とでシート材5を挟み込んだ状態で、貫通孔623に他のネジ部材(固定部材)63が挿通され野縁2に固定される。落下防止部材62は3つの野縁2に架け渡されるため、シート材5の弛みを防止することもできる。
<実施の形態2>
図8〜図15を参照して、本発明の実施の形態2に係るシート取付け構造および方法について説明する。
本実施の形態においても、野縁2を利用して複数のシート材5を取付けるが、本実施の形態に係るシート取付け構造は、シート材5を野縁2に仮固定するための仮固定具3,3Aをさらに備えている。また、シート材5を取付ける際に、ロール状のシート材5のロール部50を高所にて保持するためのロール保持部材4が用いられる。
図8を参照して、仮固定具3,3Aは、シート材5の幅方向端部を野縁2に仮固定するとともに、本固定にも用いられる鋼製の部材である。仮固定具3は、組をなす3つの野縁2のうち両端に位置する野縁2a,2cに用いられ、仮固定具3Aは、組をなす3つの野縁2のうち中央に位置する野縁2bに用いられる。
図9(A)を参照して、仮固定具3は、略L字状断面を有している。具体的には、仮固定具3は、野縁2の一方の折曲げ部23に掛止される掛止部31と、野縁2の底面(底部21の下面)との間にシート材5の幅方向端部を挟み込むための挟持部32と、野縁2の一方の側壁22に当接する当接部33とを含む。挟持部32の中央部には、上下方向に貫通する貫通孔320が設けられている。
仮固定具3の挟持部32の上面には、野縁2の底面に設けられた凹部24に嵌合する凸部34が設けられている。野縁2の底面には、第1の方向に延在する溝状の2つの凹部24が設けられているため、図9(B)に示されるように、挟持部32の上面には、第1の方向における両端縁にまで延びる2つの凸部34が設けられている。凸部34は、板状の挟持部32の一部が上方に盛り上がった盛上がり部の上側に相当する。つまり、挟持部32における凸部34の断面形状も、C字状またはU字状である。したがって、挟持部32の下面には、凸部34の裏側位置に凹部34aが形成されている。
図10を参照して、仮固定具3Aは、図9に示した仮固定具3の構成に加え、もう1つ挟持部を有している。すなわち、上記挟持部32を第1挟持部32と称した場合、仮固定具3Aは、第1挟持部32の一端から折り返されて、第1挟持部32に対面する第2挟持部35をさらに有している。第2挟持部35にも、第1挟持部32の貫通孔320と同じ位置に、上下方向に貫通する貫通孔350が設けられている。
第2挟持部35の上面には、第1挟持部32の凸部34の裏面側に位置する凹部34aに嵌合する凸部36が設けられている。第1挟持部32の下面には、第1の方向に延在する溝状の2つの凹部34aが設けられているため、第2挟持部35の上面には、第1の方向における両端縁にまで延びる2つの凸部36が設けられている。凸部36は、板状の第2挟持部35の一部が上方に盛り上がった盛上がり部の上側に相当する。つまり、第2挟持部35における凸部36の断面形状も、C字状またはU字状である。
第1挟持部32に対し、第2挟持部35の端部は引き下げ可能であり、第1挟持部32の下面と第2挟持部35の上面との間に、別のシート材5の幅方向端部を挟み込むことができる。なお、第2挟持部35は、その弾性力により第1挟持部32に近接または接触した状態に復帰する。
図11を参照して、ロール保持部材4は、シート材5のロール部50を吊下げ保持する。ロール保持部材4は、たとえば、ロール部50の中心に配置され、ロール部50の幅方向両側に突出する芯材41と、芯材41の両端部にそれぞれの下端が連結された一対の紐状材42と、一対の紐状材42の上端が連結された棒状材43とを含む。棒状材43は、芯材41と略平行に配置されている。
上記のような仮固定具3,3Aおよびロール保持部材4を用いたシート材5の取付け方法(および取付け構造)について、図12のフローチャートに示した施工順序に沿って説明する。
図12を参照して、はじめに、実施の形態1と同様に、複数の野縁2が梁17に吊下げ連結される(工程P1)。すなわち、作業者は、梁17に吊ボルト71を連結し、吊ボルト71に固定されたハンガー72に野縁受け70を取付ける。複数の野縁受け70が取付けられると、クリップと称される掛止金具を用いて、野縁受け70に直交するように、複数の野縁2を野縁受け70に連結させる。
複数の野縁2が梁17に吊下げ連結されると、シート材5の取付け作業に移行する。本実施の形態では、1人の作業者によってシート材5の取付け作業を行うことができる。
作業者は、まず、ロール保持部材4を、1つ目のスパンの野縁2上に支持させる(工程P2)。ここでの1スパンは、隣り合う2つの野縁受け70によって区切られる区画である。具体的には、図13に示されるように、ロール保持部材4の棒状材43の両端部を、隣り合う2つの野縁2上に架け渡す。
シート材5のロール部50が、野縁2の近傍に保持されると、作業者は、ロール部50からシート材5を引き出し(工程P3)、所定位置において、シート材5の固定作業を行う(工程P4)。
固定作業においては、まず、仮固定具3,3Aによって、ロール保持部材4が架け渡された2つの野縁2に、引き出されたシート材5の幅方向端部を仮固定する(工程P41)。シート材5の仮固定については、図8を参照して説明する。シート材5は、図8の3つの野縁2のうち、一方の端部に位置する野縁2aと、中央に位置する野縁2bとに仮固定されるものとする。また、ここでは、シート材5の幅方向に一致する第2の方向において、これらの野縁2a,2bが向き合う方向を内側、その反対方向を外側という。
仮固定作業において、端に位置する野縁2aには、図14(A),(B)に示されるように、野縁2aの底面と挟持部32との間にシート材5の一方端部を挟み込むようにして、仮固定具3を掛止する。この場合、仮固定具3の掛止部31は、野縁2aの外側に位置する折曲げ部23に掛止される。
また、中央に位置する野縁2bには、図15(A)に示されるように、仮固定具3Aの第1挟持部32と第2挟持部35との間にシート材5の他方端部を挟み込んだ状態で、仮固定具3Aを掛止する。この場合、仮固定具3Aの掛止部31は、野縁2bの内側に位置する折曲げ部23に掛止される。
次に、仮固定されたシート材5の一方端部を本固定する(工程P42)。具体的には、ネジ部材61が、仮固定具3の挟持部32の貫通孔320を通って野縁2aの底部21に貫通されることによって、シート材5の一方端部が本固定される。ここでは、野縁2aに対する本固定のみが行われ、野縁2bに対する本固定は後に行われる。すなわち、野縁2bに対する本固定は、後述するように、野縁2bと野縁2cとに対する別のシート材5の固定作業において行われる。
1枚のシート材5に対する固定作業は、たとえば300mmピッチで行われるため、1スパン内において必要な固定作業が終わるまで、上記工程P3およびP4を繰り返す(判断工程P5においてNO)。1スパン内の次の位置で固定作業を行う際には、次の位置付近にロール保持部材4を移動させておけば、一旦、高所作業車8のバケット81を下降させなければならない場合でも、シート材5の残りのロール部50を空中に仮置きすることができる。ロール保持部材4の棒状材43は、隣り合う野縁2上を単にスライド移動するだけであってもよいし、転動移動できるように構成されていてもよい。
1スパン内において必要な固定作業が終わると(判断工程P5においてYES)、全ての固定作業が完了したか否かを判断する(工程P6)。全ての固定作業が完了していない場合(判断工程P6においてNO)、ロール保持部材4を次のスパンの野縁2上に移し替えて(工程P7)、上記工程P3およびP4を繰り返す。
ここで、図8に示した中央の野縁2bと他方の端部に位置する野縁2cとに対するシート材5の固定作業について説明する。この場合も、まず、仮固定具3,3Aを用いてシート材5の仮固定が行われる(工程P41)。ただし、上述のように、隣接するシート材5の固定作業が完了している場合、中央の野縁2bには、既に、隣接するシート材5の端部が挟持された状態で、仮固定具3Aが掛止されている。したがって、野縁2bに、新たにシート材5の一方端部を仮固定する場合、図15(A)に示すように、野縁2bの底面と仮固定具3Aの第1挟持部32との間に隙間があくように仮固定具3Aを傾け、その隙間にシート材5の一方端部を挟み込めばよい。
野縁2cには、野縁2aと同様に、野縁2cの底面と挟持部32との間にシート材5の他方端部を挟み込むようにして、仮固定具3を掛止する。この場合も、仮固定具3の掛止部31は、野縁2cの外側に位置する折曲げ部23に掛止される。つまり、野縁2cに掛止される仮固定具3は、野縁2aに用いた仮固定具3とは左右反転させた状態で用いられる。
野縁2b,2cに対し、シート材5の仮固定が終わると、シート材5の本固定が行われる(工程P42)。野縁2cに対しては、野縁2aの場合と同様に、ネジ部材61が、仮固定具3の挟持部32の貫通孔320を通って野縁2cの底部21に貫通されることによって、シート材5の他方端部が本固定される。野縁2bに対しては、ネジ部材61が、仮固定具3Aの第1挟持部32の貫通孔320および第2挟持部35の貫通孔350を通って野縁2bの底部21に貫通されることによって、対象のシート材5の一方端部と、それに隣接するシート材5の他方端部とが本固定される。
全てのシート材5の固定作業が完了すると(判断工程P6においてYES)、シート材5の取付け作業は終了される。なお、本実施の形態においても、実施の形態1で示した落下防止部材62が、野縁2a,2b,2cに対して固定されてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、仮固定具3,3Aおよびロール保持部材4が用いられるため、シート材5の固定作業を1人で行うことができる。すなわち、上記実施の形態1では、柔らかいシート材5に直接ネジ部材61が挿通されるため、固定時にはシート材5に引張力をかけなければならない。そのため、実施の形態1のシート取付け方法では、2人の作業者による連携作業が必要である。また、インパクト(電動ドライバー)のトルクを調整しないと、ネジ部材61の頭部がシート材5を貫通してしまうおそれがある。
これに対し、本実施の形態では、仮固定具3,3Aが、ネジ部材61による本固定にも用いられるため、引張力をかける作業や、インパクトのトルク調整が不要である。また、ロール保持部材4を野縁2上に支持させることで、シート材5のロール部50を高所にて保持させることができるため、1人の作業者でシート材5の固定作業を行うことができる。
また、仮固定具3,3Aは、市販されている野縁2の溝形状を利用し、野縁2の凹部24に嵌合する凸部34が設けられているため、シート材5の仮固定の強度を高めることができる。なお、仮固定具3,3Aの凸部34は、野縁2の凹部24に嵌まり合う形状であれば、いずれも図示したような形状に限定されない。
また、ロール保持部材4は、シート材5のロール部50を吊下げて保持するのみであるため、シート材5を破損することなく、高所にてロール部50を保持することができる。
なお、本実施の形態では、組をなす3つの野縁2に2枚のシート材5を隣接状態で取付ける際に、1枚ずつシート材5を固定する例を示したが、2つのロール保持部材4を野縁2a,2b上、および、野縁2b,2c上にそれぞれ架け渡して、2枚のシート材5を並行して固定してもよい。
以上説明した各実施の形態では、屋根11の下面に沿ってシート材5を取り付けるための作業を、高所作業車8にて簡易かつ安全に行うことができる。また、内部足場を必要としないため、シート材5の施工を安価に行うこともできる。
また、各実施の形態によれば、複数のシート材5(シート部5A)を離隔させて配置し、給気手段および排気手段の配置位置を調整するだけで、屋根からの放射熱の排熱と作業空間の換気とを効率的に行うことができる。つまり、工場の屋根下に天井を設置しなくても、簡易に工場内の排熱および換気を行うことができる。その結果、工場内の作業環境を容易に改善することができる。
なお、各実施の形態では、野縁2の延在方向は、梁17の延在方向に直交することとしたが、梁17の延在方向と一致していてもよい。
また、各実施の形態では、2枚のシート材5が重なりをもって配置されることで、一纏まりのシート部5Aを構成することとしたが、各シート材5がシート部5Aを構成してもよい。この場合、実施の形態2で示した仮固定具3Aは不要である。
また、各実施の形態2では、野縁2がいわゆるダブルバーであることとしたが、それよりも幅の狭いシングルバーであってもよい。この場合、野縁2の底部21には、1つの凹部24のみが設けられるため、実施の形態2で示した仮固定具3,3Aの各挟持部32,35は、1つの凸部のみを有していればよい。
図1の例では、給気ファン137および排気ファン134は、2つずつ設けられることとしたが、少なくとも1つずつ設けられていればよい。また、本実施の形態では、排気ファン134からの排気を促進させるための給気手段として、機械的に駆動される給気ファン137を設けることとした。しかしながら、給気手段は、自然給気を行う給気ガラリ133のみであってもよい。
なお、各実施の形態では、工場を例に説明したが、天井を有していない建物であれば、工場以外の建物にも適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,100 工場、2,2a,2b,2c 野縁、3,3A 仮固定具、4 ロール保持部材、5 シート材、5A シート部、8 高所作業車、9 屋内空間、11 屋根、12,13,14,15 外壁、16 床、17 梁、21 底部、22 側壁、23 折曲げ部、24,34a 凹部、31 掛止部、32 (第1)挟持部、33 当接部、34,36 凸部、35 第2挟持部、41 芯材、42 紐状材、43 棒状材、50 ロール部、61,63 ネジ部材(固定部材)、62 落下防止部材、71 吊ボルト、72 ハンガー、81 バケット、82 昇降部、90a,90b 隙間、91 上方空間、92 下方空間、93 内部装置、134 排気ファン、137 給気ファン、320,350,623 貫通孔、621 横板部、622 縦板部。

Claims (10)

  1. 複数のシート材を、建物の屋根の下面に沿って間隔をあけて取付けるための、前記シート材の取付け構造であって、
    前記屋根を支持するための複数の梁と、
    前記梁に吊下げ連結され、第1の方向に延在し、前記第1の方向に直交する第2の方向に間隔をあけて配置される複数の野縁とを備え、
    前記各シート材は、隣り合う前記野縁間に配置され、固定部材によって前記野縁の底部に固定されている、シート取付け構造。
  2. 前記野縁は、前記底部から上方に延びる一対の側壁と、前記一対の側壁の上端縁に沿って設けられ、内側下方に突出する一対の折曲げ部とを有し、
    当該シート取付け構造は、前記野縁の前記折曲げ部に掛止され、前記シート材を前記野縁に仮固定するための仮固定具をさらに備え、
    前記仮固定具は、前記野縁の底面との間に前記シート材の幅方向端部を挟み込む第1挟持部を有している、請求項1に記載のシート取付け構造。
  3. 前記野縁の底部には、少なくとも1つの凹部が設けられており、
    前記仮固定具の前記第1挟持部には、前記野縁の前記凹部に嵌合する凸部が設けられている、請求項2に記載のシート取付け構造。
  4. 前記仮固定具の前記第1挟持部には、上下方向に貫通する貫通孔が設けられており、
    前記固定部材は、前記仮固定具の前記貫通孔に挿通されるネジ部材である、請求項2または3に記載のシート取付け構造。
  5. 幅方向に隣り合う2枚のシート材が1つの前記野縁に仮固定される場合、前記野縁の底面と前記仮固定具の前記第1挟持部との間に一方のシート材の幅方向一方端部が挟み込まれ、
    前記仮固定具は、前記第1挟持部の幅方向端部に連結され、前記第1挟持部との間に他方のシート材の幅方向他方端部を挟み込むための第2挟持部をさらに有している、請求項2〜4のいずれかに記載のシート取付け構造。
  6. 当該シート取付け構造は、隣り合う前記野縁間に架け渡され、前記シート材の落下を防止するための落下防止部材をさらに備える、請求項1〜5のいずれかに記載のシート取付け構造。
  7. ロール状に巻かれたシート材を、建物の屋根の下面に沿って取付けるための方法であって、
    前記屋根を支持するための複数の梁に、第1の方向に延在する複数の野縁を、前記第1の方向に直交する第2の方向に間隔をあけて、吊下げ連結させる工程と、
    前記シート材のロール部を吊下げ保持するロール保持部材を、隣り合う前記野縁上に支持させる工程と、
    前記ロール保持部材によって前記ロール部を高所にて保持させた状態で、前記ロール部から前記シート材を引き出す工程と、
    引き出された前記シート材を、隣り合う前記野縁の底部に固定する工程とを備える、シート取付け方法。
  8. 前記固定する工程は、
    引き出された前記シート材の幅方向端部が、前記野縁の底面と前記野縁に掛止される仮固定具の挟持部とによって挟み込まれることで、前記シート材を仮固定する工程と、
    仮固定された前記シート材を固定部材によって本固定する工程とを含む、請求項7に記載のシート取付け方法。
  9. 建物の屋根を支持する複数の梁に吊下げ連結され、底部と、前記底部から上方に延びる一対の側壁と、前記一対の側壁の上端縁に沿って設けられ、内側下方に突出する一対の折曲げ部とを有する野縁に対して、シート材を仮固定するための仮固定具であって、
    前記野縁の前記折曲げ部に掛止される掛止部と、
    前記野縁の底面との間に前記シート材の端部を挟み込むための第1挟持部とを備える、仮固定具。
  10. 前記第1挟持部の一端から折り返されて、前記第1挟持部に対面する第2挟持部をさらに備える、請求項9に記載の仮固定具。
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