JP2016069390A - インクジェット記録用インク組成物、白加飾材、並びに、加飾材付き基材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐着色性、及び、耐クラック性に優れた硬化物を得ることができるインクジェット記録用インク組成物、上記インクジェット記録用インク組成物を用いた白加飾材、並びに、加飾材付き基材及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】白色無機顔料と、シリコーン樹脂と、特定のシリコーン系架橋剤と、を含有することを特徴とするインクジェット記録用インク組成物。上記白色無機顔料は、二酸化チタンであることが好ましい。また、上記インクジェット記録用インク組成物は、顔料分散剤を更に含有することが好ましい。
【選択図】なし
【解決手段】白色無機顔料と、シリコーン樹脂と、特定のシリコーン系架橋剤と、を含有することを特徴とするインクジェット記録用インク組成物。上記白色無機顔料は、二酸化チタンであることが好ましい。また、上記インクジェット記録用インク組成物は、顔料分散剤を更に含有することが好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明は、インクジェット記録用インク組成物、白加飾材、並びに、加飾材付き基材及びその製造方法に関する。
携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピュータ、券売機、銀行の端末などの電子機器では、近年、液晶装置などの表面にタッチパネル型の入力装置が配置され、液晶装置の画像表示領域に表示された指示画像を参照しながら、この指示画像が表示されている箇所に指又はタッチペンなどを触れることで、指示画像に対応する情報の入力が行えるものがある。
このような入力装置(タッチパネル)には、抵抗膜型、静電容量型などがある。静電容量型の入力装置は、単に一枚の基板に透光性導電膜を形成すればよいという利点がある。また、静電容量型の入力装置は、一枚の基板に透光性導電膜を形成すればよいという利点がある。カバーガラス一体型(OGS:One Glass Solution)タッチパネルの静電容量型タッチパネルは、前面板が静電容量型の入力装置と一体化しているため、薄層/軽量化が可能となる。
このような入力装置(タッチパネル)には、抵抗膜型、静電容量型などがある。静電容量型の入力装置は、単に一枚の基板に透光性導電膜を形成すればよいという利点がある。また、静電容量型の入力装置は、一枚の基板に透光性導電膜を形成すればよいという利点がある。カバーガラス一体型(OGS:One Glass Solution)タッチパネルの静電容量型タッチパネルは、前面板が静電容量型の入力装置と一体化しているため、薄層/軽量化が可能となる。
このような静電容量型の入力装置においては、表示装置の引き回し回路等を使用者から視認されないようにするため、また、見栄えをよくするため、指又はタッチペンなどで触れる情報表示部(画像表示部、透光領域ともいう。)を囲む枠状に加飾材が形成されて、加飾が行われている。このような加飾をするための加飾材としては、デザインや見栄えの観点から白色加飾材が求められている。また、白色加飾材だけでは表示装置の引き回し回路等が透けて使用者から視認されてしまわないように、黒色加飾材(遮光層と呼ばれることもある。)や、その他の色に着色された加飾材を用いることが求められることもある。
白色加飾材などの着色された加飾材を製造する際に、一般的に顔料分散液を用いる方法が知られている。顔料分散液には、顔料の分散性を高めるために高分子化合物を顔料分散剤として添加することがある。
組成物としては、特許文献1及び2に記載のものが知られている。
白色加飾材などの着色された加飾材を製造する際に、一般的に顔料分散液を用いる方法が知られている。顔料分散液には、顔料の分散性を高めるために高分子化合物を顔料分散剤として添加することがある。
組成物としては、特許文献1及び2に記載のものが知られている。
本発明が解決しようとする課題は、耐着色性、及び、耐クラック性に優れた硬化物を得ることができるインクジェット記録用インク組成物、並びに、上記インクジェット記録用インク組成物を用いた白加飾材、加飾材付き基材及びその製造方法を提供することである。
本発明の上記課題は、以下の<1>、<9>、<10>又は<12>に記載の手段により解決された。好ましい実施態様である、<2>〜<8>及び<11>とともに以下に記載する。
<1> 白色無機顔料と、シリコーン樹脂と、下記式1で表されるシリコーン系架橋剤と、を含有することを特徴とするインクジェット記録用インク組成物、
<1> 白色無機顔料と、シリコーン樹脂と、下記式1で表されるシリコーン系架橋剤と、を含有することを特徴とするインクジェット記録用インク組成物、
式1中、R1〜R6はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、pは0以上の整数を表し、X1及びX2はそれぞれ独立に、下記式2又は式3で表される基を表す。
式2中、L1は単結合又は二価の連結基を表し、Aは水素原子、ヒドロキシ基、アミノ基、エポキシ基、メタクリル基、アクリル基、メルカプト基、カルボキシル基、ビニル基又はカルボン酸無水物基を表し、波線部分はケイ素原子との結合位置を表す。
式3中、L2は単結合又は二価の連結基を表し、R7はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、X3はそれぞれ独立に、加水分解性基を表し、nは0〜2の整数を表し、波線部分はケイ素原子との結合位置を表す。
<2> 上記X1及びX2が、式3で表される基である、<1>に記載のインクジェット記録用インク組成物、
<3> 上記X3が、アルコキシ基又はアシルオキシ基である、<2>に記載のインクジェット記録用インク組成物、
<4> 上記式1で表される化合物が、下記式4で表される化合物である、<1>〜<3>のいずれか1つに記載のインクジェット記録用インク組成物、
<3> 上記X3が、アルコキシ基又はアシルオキシ基である、<2>に記載のインクジェット記録用インク組成物、
<4> 上記式1で表される化合物が、下記式4で表される化合物である、<1>〜<3>のいずれか1つに記載のインクジェット記録用インク組成物、
式4中、R1〜R6はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、pは0以上の整数を表し、R8はそれぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基を表し、X4はそれぞれ独立に、アルコキシ基又はアシルオキシ基を表し、mは0〜2の整数を表す。
<5> 上記白色無機顔料が、二酸化チタンである、<1>〜<4>のいずれか1つに記載のインクジェット記録用インク組成物、
<6> 顔料分散剤を更に含有する、<1>〜<5>のいずれか1つに記載のインクジェット記録用インク組成物、
<7> 上記顔料分散剤が、シリコーン構造を有する分散剤である、<6>に記載のインクジェット記録用インク組成物、
<8> 上記顔料分散剤が、下記式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーである、<6>又は<7>に記載のインクジェット記録用インク組成物、
<6> 顔料分散剤を更に含有する、<1>〜<5>のいずれか1つに記載のインクジェット記録用インク組成物、
<7> 上記顔料分散剤が、シリコーン構造を有する分散剤である、<6>に記載のインクジェット記録用インク組成物、
<8> 上記顔料分散剤が、下記式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーである、<6>又は<7>に記載のインクジェット記録用インク組成物、
式gp−1中、Rg1〜Rg10はそれぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アリール基又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rg11及びRg12はそれぞれ独立に、アリーレン基又は炭素数1〜3のアルキレン基を表し、Rg13及びRg14はそれぞれ独立に、単結合又は二価の有機連結基を表し、Agは顔料吸着部位を有する基を表し、Bgは下記式gp−2で表される構造を有する基を表し、G1及びG3はそれぞれ独立に、1以上の整数を表し、G2は0以上の整数を表す。
式gp−2中、Rg15及びRg16はそれぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アリール基又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、G4は1以上の整数を表す。
<9> <1>〜<8>のいずれか1つに記載のインクジェット記録用インク組成物を硬化してなる白加飾材、
<10> <9>に記載の白加飾材と、基板とを有する加飾材付き基材、
<11> 上記基材がガラス基材である、<10>に記載の加飾材付き基材、
<12> <1>〜<8>のいずれか1つに記載のインクジェット記録用インク組成物を基材上に吐出する工程、及び、基材上のインクジェット記録用インク組成物を加熱して硬化する工程を含むことを特徴とする、加飾材付き基材の製造方法。
<10> <9>に記載の白加飾材と、基板とを有する加飾材付き基材、
<11> 上記基材がガラス基材である、<10>に記載の加飾材付き基材、
<12> <1>〜<8>のいずれか1つに記載のインクジェット記録用インク組成物を基材上に吐出する工程、及び、基材上のインクジェット記録用インク組成物を加熱して硬化する工程を含むことを特徴とする、加飾材付き基材の製造方法。
本発明によれば、耐着色性、及び、耐クラック性に優れた硬化物を得ることができるインクジェット記録用インク組成物、並びに、上記インクジェット記録用インク組成物を用いた白加飾材、加飾材付き基材及びその製造方法を提供することができる。
以下において、本発明の内容について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。なお、本願明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
本明細書における基(原子団)の表記において、置換及び無置換を記していない表記は、置換基を有さないものとともに置換基を有するものをも包含するものである。例えば、「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含するものである。
なお、本明細書中において、“(メタ)アクリレート”はアクリレート及びメタクリレートを表し、“(メタ)アクリル”はアクリル及びメタクリルを表し、“(メタ)アクリロイル”はアクリロイル及びメタクリロイルを表す。
また、本発明において、「質量%」と「重量%」とは同義であり、「質量部」と「重量部」とは同義である。
また、本発明において、好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本発明では、ポリマー成分の分子量については、テトラヒドロフラン(THF)を溶媒とした場合のゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)で測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量である。
本明細書における基(原子団)の表記において、置換及び無置換を記していない表記は、置換基を有さないものとともに置換基を有するものをも包含するものである。例えば、「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含するものである。
なお、本明細書中において、“(メタ)アクリレート”はアクリレート及びメタクリレートを表し、“(メタ)アクリル”はアクリル及びメタクリルを表し、“(メタ)アクリロイル”はアクリロイル及びメタクリロイルを表す。
また、本発明において、「質量%」と「重量%」とは同義であり、「質量部」と「重量部」とは同義である。
また、本発明において、好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本発明では、ポリマー成分の分子量については、テトラヒドロフラン(THF)を溶媒とした場合のゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)で測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量である。
(インクジェット記録用インク組成物)
本発明のインクジェット用インク組成物(以下、単に「インク組成物」ともいう。)は、白色無機顔料と、シリコーン樹脂と、下記式1で表されるシリコーン系架橋剤と、を含有することを特徴とする。
本発明のインクジェット用インク組成物(以下、単に「インク組成物」ともいう。)は、白色無機顔料と、シリコーン樹脂と、下記式1で表されるシリコーン系架橋剤と、を含有することを特徴とする。
式1中、R1〜R6はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、pは0以上の整数を表し、X1及びX2はそれぞれ独立に、下記式2又は式3で表される基を表す。
式2中、L1は単結合又は二価の連結基を表し、Aは水素原子、ヒドロキシ基、アミノ基、エポキシ基、メタクリル基、アクリル基、メルカプト基、カルボキシル基、ビニル基又はカルボン酸無水物基を表し、波線部分はケイ素原子との結合位置を表す。
式3中、L2は単結合又は二価の連結基を表し、R7はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、X3はそれぞれ独立に、加水分解性基を表し、nは0〜2の整数を表し、波線部分はケイ素原子との結合位置を表す。
本発明者は上記観点に鑑み鋭意検討を重ねた結果、白色無機顔料と、シリコーン樹脂と、上記式1で表されるシリコーン系架橋剤とを含有するインクジェット記録用インク組成物により形成された硬化物は、着色が抑制され、更に、クラックの発生が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
詳細な効果の発現機構は不明であるが、上記式1で表される化合物が架橋剤として機能し、式1における式2又は式3で表される基の末端基が架橋基として作用し、式1で表される化合物同士、及び/又は、式1で表される化合物とシリコーン樹脂等の他の成分とが熱により硬化し、硬化物の強度を向上させるとともに、熱による体積変化等を吸収でき、得られる硬化物の耐クラック性に優れると推定される。また、シリコーン樹脂及びシリコーン系架橋剤を使用することで、シリコーン系化合物の含有量が多くなり、本発明のインクジェットインク組成物を硬化して得られた硬化物は、熱による着色が少なくなると推定される。
更に、詳細な効果の発現機構は不明であるが、本発明のインクジェットインク組成物を硬化して得られた硬化物は、耐摩耗性に優れる。
また、架橋剤及びシリコーン樹脂がシロキサン結合を有することで、特にガラス基板との密着性に優れると推定される。
本発明のインクジェット記録用インク組成物は、白加飾材形成用インクジェットインク組成物として好適に用いることができる。なお、インクジェット記録方法により加飾材を形成した場合には、従来の転写材料により加飾材を形成した場合に比べて、加飾層の形成速度が速く、生産性に優れる。
詳細な効果の発現機構は不明であるが、上記式1で表される化合物が架橋剤として機能し、式1における式2又は式3で表される基の末端基が架橋基として作用し、式1で表される化合物同士、及び/又は、式1で表される化合物とシリコーン樹脂等の他の成分とが熱により硬化し、硬化物の強度を向上させるとともに、熱による体積変化等を吸収でき、得られる硬化物の耐クラック性に優れると推定される。また、シリコーン樹脂及びシリコーン系架橋剤を使用することで、シリコーン系化合物の含有量が多くなり、本発明のインクジェットインク組成物を硬化して得られた硬化物は、熱による着色が少なくなると推定される。
更に、詳細な効果の発現機構は不明であるが、本発明のインクジェットインク組成物を硬化して得られた硬化物は、耐摩耗性に優れる。
また、架橋剤及びシリコーン樹脂がシロキサン結合を有することで、特にガラス基板との密着性に優れると推定される。
本発明のインクジェット記録用インク組成物は、白加飾材形成用インクジェットインク組成物として好適に用いることができる。なお、インクジェット記録方法により加飾材を形成した場合には、従来の転写材料により加飾材を形成した場合に比べて、加飾層の形成速度が速く、生産性に優れる。
<シリコーン樹脂>
本発明のインクジェット記録用インク組成物は、シリコーン樹脂を含有する。なお、上記シリコーン樹脂は、上記式1で表される化合物以外のシリコーン樹脂である。なお、シリコーン樹脂は、高分子量であり、かつ、シリコーンゴムとは異なり、ガラス転移温度(Tg)が室温(20℃)以上の化合物である。
シリコーン樹脂は、数平均分子量が10,000以上であり、かつ、ガラス転移温度が20℃以上であるシリコーン系化合物であれば特に限定されずに使用することができる。シリコーン樹脂は、熱硬化性であることが好ましい。
なお、本発明における重量平均分子量や数平均分子量の測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)法を用いた標準ポリスチレン換算法により測定することが好ましい。本発明におけるゲルパーミエーションクロマトグラフィ法による測定は、GPCカラムとしてポリスチレン架橋ゲルを充填したもの(TSKgel SuperAWM−H;東ソー(株)製)、GPC溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を用いて測定することが好ましい。
本発明のインクジェット記録用インク組成物は、シリコーン樹脂を含有する。なお、上記シリコーン樹脂は、上記式1で表される化合物以外のシリコーン樹脂である。なお、シリコーン樹脂は、高分子量であり、かつ、シリコーンゴムとは異なり、ガラス転移温度(Tg)が室温(20℃)以上の化合物である。
シリコーン樹脂は、数平均分子量が10,000以上であり、かつ、ガラス転移温度が20℃以上であるシリコーン系化合物であれば特に限定されずに使用することができる。シリコーン樹脂は、熱硬化性であることが好ましい。
なお、本発明における重量平均分子量や数平均分子量の測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)法を用いた標準ポリスチレン換算法により測定することが好ましい。本発明におけるゲルパーミエーションクロマトグラフィ法による測定は、GPCカラムとしてポリスチレン架橋ゲルを充填したもの(TSKgel SuperAWM−H;東ソー(株)製)、GPC溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を用いて測定することが好ましい。
また、ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量測定(DSC)法により測定することができる。より具体的には、JIS K 7121−1987に従って測定される。
本発明において、シリコーン樹脂が熱硬化性であるとは、加熱により硬化する反応性基を有していることを意味する。具体的には、シラノール基、加水分解性シリル基、ビニル基、ヒドロシリル基が例示される。本発明において、シリコーン樹脂は、シラノール基及び加水分解性シリル基よりなる群から選択された少なくとも1つの基を有することが好ましく、シラノール基及び加水分解性シリル基よりなる群から選択された基を2つ以上有することがより好ましい。
ここで、「加水分解性シリル基」とは、加水分解性を有するシリル基のことであり、加水分解性基としては、アルコキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子、アミド基、アセトキシ基、アミノ基、イソプロペノキシ基等を挙げることができる。加水分解性シリル基は加水分解してシラノール基となり、シラノール基は脱水縮合してシロキサン結合が生成する。
シリコーン樹脂が、シラノール基、及び/又は、加水分解性シリル基を有する場合、加熱によりシリコーン樹脂同士、シリコーン樹脂と上記式1で表される架橋剤等の間で縮合反応が生じて、シロキサン結合が生成する。
ここで、「加水分解性シリル基」とは、加水分解性を有するシリル基のことであり、加水分解性基としては、アルコキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子、アミド基、アセトキシ基、アミノ基、イソプロペノキシ基等を挙げることができる。加水分解性シリル基は加水分解してシラノール基となり、シラノール基は脱水縮合してシロキサン結合が生成する。
シリコーン樹脂が、シラノール基、及び/又は、加水分解性シリル基を有する場合、加熱によりシリコーン樹脂同士、シリコーン樹脂と上記式1で表される架橋剤等の間で縮合反応が生じて、シロキサン結合が生成する。
シリコーン樹脂としては、公知のものが使用でき、メチル系ストレートシリコーンレジン(ポリジメチルシロキサン)、メチルフェニル系ストレートシリコーンレジン(メチル基の一部をフェニル基に置換したポリジメチルシロキサン)、アクリル樹脂変性シリコーンレジン、ポリエステル樹脂変性シリコーンレジン、エポキシ樹脂変性シリコーンレジン、アルキッド樹脂変性シリコーンレジン及びゴム系のシリコーンレジン等が好ましく使用できる。中でも、メチル系ストレートシリコーンレジン、メチルフェニル系ストレートシリコーンレジン、アクリル樹脂変性シリコーンレジンがより好ましく挙げられ、メチル系ストレートシリコーンレジン、メチルフェニル系ストレートシリコーンレジンが更に好ましく挙げられる。
中でも、シリコーン樹脂としては、シラノール基を有するシリコーン樹脂であることが好ましい。上記態様であると、得られる硬化物の加熱時のクラック耐性により優れ、硬化物の熱による着色がより少なく、また、硬化物の耐摩耗性により優れる。
シリコーン樹脂は、1種のみを用いても、2種以上を混合して用いてもよい。これらを任意の比率で混合することにより膜物性を制御することもできる。
シリコーン樹脂は、有機溶媒などに溶解されたものを用いてもよく、例えば、キシレン溶液やトルエン溶液に溶解されたものを用いることができる。
中でも、シリコーン樹脂としては、シラノール基を有するシリコーン樹脂であることが好ましい。上記態様であると、得られる硬化物の加熱時のクラック耐性により優れ、硬化物の熱による着色がより少なく、また、硬化物の耐摩耗性により優れる。
シリコーン樹脂は、1種のみを用いても、2種以上を混合して用いてもよい。これらを任意の比率で混合することにより膜物性を制御することもできる。
シリコーン樹脂は、有機溶媒などに溶解されたものを用いてもよく、例えば、キシレン溶液やトルエン溶液に溶解されたものを用いることができる。
シリコーン樹脂としては、市販のシリコーン樹脂を用いてもよく、例えば、信越化学工業(株)製KR251、KR255、KR300、KR311、KR216、ES−1001N、ES−1002T、ES−1023等が好ましく挙げられる。
シリコーン樹脂の数平均分子量としては、10,000以上であり、20,000以上であることが好ましく、40,000以上であることがより好ましい。また、5,000,000以下であることが好ましく、3,000,000以下であることがより好ましく、2,000,000以下であることが更に好ましい。
数平均分子量が上記範囲内であると、インク組成物の粘度を適性に保つことができる。
また、シリコーン樹脂のガラス転移温度は、20℃以上であり、20℃〜120℃であることが好ましく、30℃〜80℃であることがより好ましい。Tgが上記範囲であることにより、得られる硬化物の加熱時のクラック耐性に優れ、また、加飾材としてより好適に用いることができる。
数平均分子量が上記範囲内であると、インク組成物の粘度を適性に保つことができる。
また、シリコーン樹脂のガラス転移温度は、20℃以上であり、20℃〜120℃であることが好ましく、30℃〜80℃であることがより好ましい。Tgが上記範囲であることにより、得られる硬化物の加熱時のクラック耐性に優れ、また、加飾材としてより好適に用いることができる。
シリコーン樹脂の含有量は、インク組成物の全固形分量に対し、1〜80質量%であることが好ましく、5〜60質量%であることがより好ましく、10〜40質量%であることが更に好ましい。なお、インク組成物における「固形分」とは、溶媒等の揮発性成分を除いた成分を表す。
シリコーン樹脂の含有量は、インク組成物の全質量に対し、0.1〜50質量%であることが好ましく、1〜40質量%であることがより好ましく、5〜35質量%であることが更に好ましい。
シリコーン樹脂の含有量は、インク組成物の全質量に対し、0.1〜50質量%であることが好ましく、1〜40質量%であることがより好ましく、5〜35質量%であることが更に好ましい。
<式1で表される化合物>
本発明のインク組成物は、上記式1で表される化合物を含有する。
式1において、R1〜R6はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、フェニル基又は炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、フェニル基又はメチル基であることがより好ましく、メチル基であることが更に好ましい。
式1において、pは0以上の整数を表し、0〜105の整数であることが好ましく、0〜100の整数であることがより好ましく、1〜70の整数であることが更に好ましい。
式1において、X1及びX2はそれぞれ独立に、上記式2又は式3で表される基を表し、得られる硬化物の加熱時のクラック耐性、熱着色抑制性及び耐摩耗性の観点から、式3で表される基であることが好ましい。
本発明のインク組成物は、上記式1で表される化合物を含有する。
式1において、R1〜R6はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、フェニル基又は炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、フェニル基又はメチル基であることがより好ましく、メチル基であることが更に好ましい。
式1において、pは0以上の整数を表し、0〜105の整数であることが好ましく、0〜100の整数であることがより好ましく、1〜70の整数であることが更に好ましい。
式1において、X1及びX2はそれぞれ独立に、上記式2又は式3で表される基を表し、得られる硬化物の加熱時のクラック耐性、熱着色抑制性及び耐摩耗性の観点から、式3で表される基であることが好ましい。
式2における波線部分は、式1におけるケイ素原子との結合位置を表す。
式2において、L1は単結合又は二価の連結基を表し、単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基であることが好ましく、単結合又は炭素数1〜4のアルキレン基であることがより好ましく、単結合であることが更に好ましい。
式2において、Aは水素原子、ヒドロキシ基、アミノ基、エポキシ基、メタクリル基、アクリル基、メルカプト基、カルボキシル基、ビニル基又はカルボン酸無水物基を表し、ヒドロキシ基又はアミノであることが好ましい。
式2において、L1は単結合又は二価の連結基を表し、単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基であることが好ましく、単結合又は炭素数1〜4のアルキレン基であることがより好ましく、単結合であることが更に好ましい。
式2において、Aは水素原子、ヒドロキシ基、アミノ基、エポキシ基、メタクリル基、アクリル基、メルカプト基、カルボキシル基、ビニル基又はカルボン酸無水物基を表し、ヒドロキシ基又はアミノであることが好ましい。
式3における波線部分は、式1におけるケイ素原子との結合位置を表す。
式3において、R7はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、フェニル基又は炭素数1〜8のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜8のアルキル基であることがより好ましく、メチル基であることが更に好ましい。
式3において、X3はそれぞれ独立に、加水分解性基を表し、アルコキシ基又はアシルオキシ基であることが好ましく、アルコキシ基であることがより好ましく、炭素数1〜8のアルコキシ基であることが更に好ましく、メトキシ基又はエトキシ基であることが特に好ましい。上記態様であると、得られる硬化物の加熱時のクラック耐性及び耐摩耗性により優れる。
また、上記アシルオキシ基としては、炭素数2〜8のアシルオキシ基が好ましく、アセチルオキシ基がより好ましい。
式3において、nは0〜2の整数を表し、0又は1であることが好ましく、0であることがより好ましい。
式3において、L2は単結合又は二価の連結基を表し、二価の連結基であることが好ましい。
L2における二価の連結基の炭素数は、1〜60であることが好ましく、2〜60であることがより好ましく、2〜40であることが更に好ましく、2〜20であることが特に好ましい。
L2における二価の連結基は、炭素原子と、水素原子、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子よりなる群から選ばれた1種以上の原子とからなる基であることが好ましく、メチレン基の代わりに−S−、−O−、−NH−、エステル結合、アミド結合、ウレタン結合及びウレア結合よりなる群から選ばれた構造を有していてもよいアルキレン基であることがより好ましく、メチレン基の代わりに−S−、−O−、−NH−、エステル結合及びアミド結合よりなる群から選ばれた構造を有していてもよいアルキレン基であることが更に好ましい。また、上記アルキレン基は、置換基を有していてもよく、アルキル基、アリール基、ヒドロキシ基、カルボニル基、アシル基等が挙げられ、これら置換基が更に置換されていてもよい。
上記式3で表される基は、下記式3−1〜式3−9のいずれかで表される基であることが好ましく、下記式3−1〜式3−5のいずれかで表される基であることがより好ましく、下記式3−1〜式3−3のいずれかで表される基であることが更に好ましい。
式3において、R7はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、フェニル基又は炭素数1〜8のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜8のアルキル基であることがより好ましく、メチル基であることが更に好ましい。
式3において、X3はそれぞれ独立に、加水分解性基を表し、アルコキシ基又はアシルオキシ基であることが好ましく、アルコキシ基であることがより好ましく、炭素数1〜8のアルコキシ基であることが更に好ましく、メトキシ基又はエトキシ基であることが特に好ましい。上記態様であると、得られる硬化物の加熱時のクラック耐性及び耐摩耗性により優れる。
また、上記アシルオキシ基としては、炭素数2〜8のアシルオキシ基が好ましく、アセチルオキシ基がより好ましい。
式3において、nは0〜2の整数を表し、0又は1であることが好ましく、0であることがより好ましい。
式3において、L2は単結合又は二価の連結基を表し、二価の連結基であることが好ましい。
L2における二価の連結基の炭素数は、1〜60であることが好ましく、2〜60であることがより好ましく、2〜40であることが更に好ましく、2〜20であることが特に好ましい。
L2における二価の連結基は、炭素原子と、水素原子、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子よりなる群から選ばれた1種以上の原子とからなる基であることが好ましく、メチレン基の代わりに−S−、−O−、−NH−、エステル結合、アミド結合、ウレタン結合及びウレア結合よりなる群から選ばれた構造を有していてもよいアルキレン基であることがより好ましく、メチレン基の代わりに−S−、−O−、−NH−、エステル結合及びアミド結合よりなる群から選ばれた構造を有していてもよいアルキレン基であることが更に好ましい。また、上記アルキレン基は、置換基を有していてもよく、アルキル基、アリール基、ヒドロキシ基、カルボニル基、アシル基等が挙げられ、これら置換基が更に置換されていてもよい。
上記式3で表される基は、下記式3−1〜式3−9のいずれかで表される基であることが好ましく、下記式3−1〜式3−5のいずれかで表される基であることがより好ましく、下記式3−1〜式3−3のいずれかで表される基であることが更に好ましい。
式3−1〜式3−9中、R7はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、X3はそれぞれ独立に、加水分解性基を表し、nはそれぞれ独立に、0〜2の整数を表し、波線部分は式1におけるケイ素原子との結合位置を表し、L11〜L21及びL23〜L27はそれぞれ独立に、アルキレン基を表し、L22は三価の炭化水素基を表す。
式3−1〜式3−9におけるR7、X3及びnは、式3におけるR7、X3及びnとそれぞれ同義であり、好ましい態様も同様である。
L11〜L21及びL23〜L27はそれぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキレン基であることが好ましく、炭素数2〜8のアルキレン基であることがより好ましく、炭素数3〜8のアルキレン基であることが更に好ましい。
L22は、炭素数2〜20のアルカントリイル基又はベンゼントリイル基であることが好ましく、炭素数2〜20のアルカントリイル基であることがより好ましい。また、式3−7において、L22を少なくとも一部に含むイミド環が、5員環であることが好ましい。
式3−4及び式3−5におけるR11及びR12はそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基であることが好ましく、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基であることがより好ましく、水素原子又はメチル基であることが更に好ましい。
式3−1〜式3−9におけるR7、X3及びnは、式3におけるR7、X3及びnとそれぞれ同義であり、好ましい態様も同様である。
L11〜L21及びL23〜L27はそれぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキレン基であることが好ましく、炭素数2〜8のアルキレン基であることがより好ましく、炭素数3〜8のアルキレン基であることが更に好ましい。
L22は、炭素数2〜20のアルカントリイル基又はベンゼントリイル基であることが好ましく、炭素数2〜20のアルカントリイル基であることがより好ましい。また、式3−7において、L22を少なくとも一部に含むイミド環が、5員環であることが好ましい。
式3−4及び式3−5におけるR11及びR12はそれぞれ独立に、水素原子又はアルキル基であることが好ましく、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基であることがより好ましく、水素原子又はメチル基であることが更に好ましい。
上記式1で表される化合物は、下記式4で表される化合物であることが好ましい。
式4中、R1〜R6はそれぞれ独立に、アリール基又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、pは0以上の整数を表し、R8はそれぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基を表し、X4はそれぞれ独立に、アルコキシ基又はアシルオキシ基を表し、mは0〜2の整数を表す。
式4におけるR1〜R6及びpは、式1におけるR1〜R6及びpとそれぞれ同義であり、好ましい態様も同様である。
式4において、R8はそれぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、メチル基であることがより好ましい。
式4において、X4はそれぞれ独立に、アルコキシ基又はアシルオキシ基を表し、アルコキシ基であることが好ましく、炭素数1〜8のアルコキシ基であることがより好ましく、メトキシ基又はエトキシ基であることが更に好ましい。
式4において、mは0〜2の整数を表し、0又は1であることが好ましく、0であることがより好ましい。
式4において、R8はそれぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、メチル基であることがより好ましい。
式4において、X4はそれぞれ独立に、アルコキシ基又はアシルオキシ基を表し、アルコキシ基であることが好ましく、炭素数1〜8のアルコキシ基であることがより好ましく、メトキシ基又はエトキシ基であることが更に好ましい。
式4において、mは0〜2の整数を表し、0又は1であることが好ましく、0であることがより好ましい。
式1で表される化合物の好ましい具体例としては、下記に示すA−1〜A−12、及び、A−1〜A−12のいずれかの化合物とB−1〜B−24のいずれかの化合物とを表1に記載の様式に従い反応させて得られた化合物が挙げられる。Rは、炭素数1〜8のアルキレン基を表す。
式1で表される化合物の分子量は、300〜10,000であることが好ましく、400〜8,000であることがより好ましく、400〜6,000であることが更に好ましい。上記範囲であると、十分な硬化性が得られ、クラック耐性等に優れた硬化膜を得ることができる。
式1で表される化合物は、1種のみを用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
式1で表される化合物の含有量は、インク組成物の全固形分量に対し、5〜90質量%であることが好ましく、10〜80質量%であることがより好ましく、20〜70質量%であることが更に好ましい。上記範囲内であると、インク組成物作製時の粘度調整が容易である。
また、本発明のインク組成物におけるシリコーン樹脂と式1で表される化合物との質量比は、シリコーン樹脂:式1で表される化合物=2:1〜1:3であることが好ましく、1.5:1〜1:2.5であることがより好ましく、1:1〜1:2であることが更に好ましい。
式1で表される化合物は、1種のみを用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
式1で表される化合物の含有量は、インク組成物の全固形分量に対し、5〜90質量%であることが好ましく、10〜80質量%であることがより好ましく、20〜70質量%であることが更に好ましい。上記範囲内であると、インク組成物作製時の粘度調整が容易である。
また、本発明のインク組成物におけるシリコーン樹脂と式1で表される化合物との質量比は、シリコーン樹脂:式1で表される化合物=2:1〜1:3であることが好ましく、1.5:1〜1:2.5であることがより好ましく、1:1〜1:2であることが更に好ましい。
また、本発明のインク組成物は、上記シリコーン樹脂、上記式1で表される化合物、及び、後述する式gp−1で表されるグラフト型グラフト型シリコーンポリマーを含むシリコーン化合物、並びに、白色顔料の総含有量が、インク組成物の全固形分量に対し、50質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、85質量%以上であることが更に好ましく、90質量%以上であることが特に好ましい。上記範囲であると、得られる硬化物の加熱時のクラック耐性により優れ、硬化物の熱による着色がより少なく、また、硬化物の耐摩耗性により優れる。
<白色顔料>
本発明のインクジェット記録用インク組成物は、白色顔料を含有する。
白色顔料としては、白色無機顔料が好ましく、特開2005−7765号公報の段落0015や段落0114に記載の白色無機顔料を用いることができる。
具体的には、白色顔料としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、リトポン、軽質炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウムが好ましく、二酸化チタン、酸化亜鉛がより好ましく、二酸化チタンが更に好ましく、ルチル型又はアナターゼ型二酸化チタンが特に好ましく、ルチル型二酸化チタンが最も好ましい。
本発明のインクジェット記録用インク組成物は、白色顔料を含有する。
白色顔料としては、白色無機顔料が好ましく、特開2005−7765号公報の段落0015や段落0114に記載の白色無機顔料を用いることができる。
具体的には、白色顔料としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、リトポン、軽質炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウムが好ましく、二酸化チタン、酸化亜鉛がより好ましく、二酸化チタンが更に好ましく、ルチル型又はアナターゼ型二酸化チタンが特に好ましく、ルチル型二酸化チタンが最も好ましい。
白色顔料、特に、二酸化チタンの表面は、シリカ処理、アルミナ処理、チタニア処理、ジルコニア処理、有機物処理等の表面処理を行ってもよく、また、それらを併用してもよい。これにより、白色顔料、特に二酸化チタンの触媒活性を抑制でき、耐熱性、褪光性等を改善することができる。
硬化物の熱処理後のb*値を抑制する観点から、二酸化チタンの表面への表面処理は、アルミナ処理、ジルコニア処理、シリカ処理が好ましく、アルミナ処理及びジルコニア処理の併用、又は、アルミナ処理及びシリカ処理の併用が特に好ましい。
硬化物の熱処理後のb*値を抑制する観点から、二酸化チタンの表面への表面処理は、アルミナ処理、ジルコニア処理、シリカ処理が好ましく、アルミナ処理及びジルコニア処理の併用、又は、アルミナ処理及びシリカ処理の併用が特に好ましい。
白色顔料は、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
白色顔料の含有量は、インク組成物の全固形分に対し、10〜90質量%であることが好ましく、20〜80質量%であることがより好ましく、30〜75質量%であることが更に好ましい。
白色顔料の含有量は、インク組成物の全固形分に対し、10〜90質量%であることが好ましく、20〜80質量%であることがより好ましく、30〜75質量%であることが更に好ましい。
また、白色顔料は、顔料分散液として、インク組成物に添加してもよい。
顔料分散液は、白色顔料と、後述する顔料分散剤と、炭化水素系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒及びアルコール系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒とを含有することが好ましい。
顔料分散液を調製する方法としては、特に制限はないが、顔料分散時には白色顔料、顔料分散剤、溶媒及び選択的に少量の分散バインダーのみが使われることが好ましい。特に、顔料分散時には後述の追加のバインダーや後述の重合触媒などの添加剤を顔料分散液の材料として添加しないことが、分散工程の妨げとならないようにする観点から好ましい。
顔料分散液は、白色顔料と、後述する顔料分散剤と、炭化水素系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒及びアルコール系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒とを含有することが好ましい。
顔料分散液を調製する方法としては、特に制限はないが、顔料分散時には白色顔料、顔料分散剤、溶媒及び選択的に少量の分散バインダーのみが使われることが好ましい。特に、顔料分散時には後述の追加のバインダーや後述の重合触媒などの添加剤を顔料分散液の材料として添加しないことが、分散工程の妨げとならないようにする観点から好ましい。
顔料分散液に用いられる溶媒としては、炭化水素系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒及びアルコール系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒を用いることが好ましい。
炭化水素系溶媒としては、キシレン、トルエン、ベンゼン、エチルベンゼン、ヘキサンなどが好ましい。
ケトン系溶媒としては、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトン、ジエチルケトンなどが好ましい。
エステル系溶媒としては、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテートなどが好ましい。
アルコール系溶媒としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ノルマルプロピルアルコール、ブタノールなどが好ましい。
中でも、炭化水素系溶媒、エステル系溶媒及びケトン系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒が好ましく、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及び酢酸エチルよりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒が特に好ましい。
顔料分散液(全固形分と溶媒の合計)に対する溶媒の含有量としては、8〜90質量%が好ましく、10〜70質量%がより好ましく、12〜50質量%が特に好ましい。
炭化水素系溶媒としては、キシレン、トルエン、ベンゼン、エチルベンゼン、ヘキサンなどが好ましい。
ケトン系溶媒としては、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトン、ジエチルケトンなどが好ましい。
エステル系溶媒としては、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテートなどが好ましい。
アルコール系溶媒としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ノルマルプロピルアルコール、ブタノールなどが好ましい。
中でも、炭化水素系溶媒、エステル系溶媒及びケトン系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒が好ましく、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及び酢酸エチルよりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒が特に好ましい。
顔料分散液(全固形分と溶媒の合計)に対する溶媒の含有量としては、8〜90質量%が好ましく、10〜70質量%がより好ましく、12〜50質量%が特に好ましい。
白色顔料を分散させる際に使用する分散機としては、特に制限はなく、例えば、朝倉邦造著、「顔料の事典」、第一版、朝倉書店、2000年、438頁に記載されているニーダー、ロールミル、アトライダー、スーパーミル、ディゾルバ、ホモミキサー、サンドミル、ビーズミル等の公知の分散機が挙げられる。更に上述の文献310頁記載の機械的摩砕により、摩擦力を利用し微粉砕してもよい。
白色顔料は、分散安定性及び隠ぺい力の観点から、一次粒子の平均粒径が、0.005〜0.5μmであることが好ましく、0.16〜0.3μmであることがより好ましく、0.18〜0.27μmであることが更に好ましく、0.19〜0.25μmであることが特に好ましい。上記範囲であると、隠ぺい力が高く、遮光層の下地が見えにくくなり、粘度上昇を起こしにくく、色度が十分に高く、また、塗布した際の面状が良好となる。
なお、ここでいう「一次粒子の平均粒径」とは粒子の電子顕微鏡写真画像を同面積の円とした時の直径をいい、また「数平均粒径」とは多数の粒子について上述の粒径を求め、この100個平均値をいう。
なお、ここでいう「一次粒子の平均粒径」とは粒子の電子顕微鏡写真画像を同面積の円とした時の直径をいい、また「数平均粒径」とは多数の粒子について上述の粒径を求め、この100個平均値をいう。
白色顔料粒子の沈降、凝集を抑制するため、バインダーを顔料分散液に添加してもよい。バインダーとしては、熱着色の点から、上述したシリコーン樹脂、上記式1で表される化合物、及び/又は、これら以外のシリコーンバインダーが挙げられる。
顔料分散液中の全固形分に対するバインダーの含有量としては、0.1〜30質量%が好ましく、0.2〜20質量%がより好ましく、0.5〜10質量%が特に好ましい。
また、顔料分散液における後述する顔料分散剤の含有量は、無機顔料100質量部に対し、0.2〜25質量部であることが好ましく、0.5〜20質量部であることがより好ましく、1〜15質量部であることが更に好ましい。
顔料分散液中の全固形分に対するバインダーの含有量としては、0.1〜30質量%が好ましく、0.2〜20質量%がより好ましく、0.5〜10質量%が特に好ましい。
また、顔料分散液における後述する顔料分散剤の含有量は、無機顔料100質量部に対し、0.2〜25質量部であることが好ましく、0.5〜20質量部であることがより好ましく、1〜15質量部であることが更に好ましい。
<顔料分散剤>
本発明のインク組成物は、顔料分散剤を含有することが好ましい。
顔料分散剤としては、公知の顔料分散剤を用いることができ、顔料分散剤としては、高分子分散剤が好ましい。なお、本発明における「高分子分散剤」とは、重量平均分子量が1,000以上の分散剤を意味する。
本発明のインク組成物は、顔料分散剤を含有することが好ましい。
顔料分散剤としては、公知の顔料分散剤を用いることができ、顔料分散剤としては、高分子分散剤が好ましい。なお、本発明における「高分子分散剤」とは、重量平均分子量が1,000以上の分散剤を意味する。
高分子分散剤としては、DISPERBYK−101、DISPERBYK−102、DISPERBYK−103、DISPERBYK−106、DISPERBYK−111、DISPERBYK−161、DISPERBYK−162、DISPERBYK−163、DISPERBYK−164、DISPERBYK−166、DISPERBYK−167、DISPERBYK−168、DISPERBYK−170、DISPERBYK−171、DISPERBYK−174、DISPERBYK−182(BYKケミー社製);EFKA4010、EFKA4046、EFKA4080、EFKA5010、EFKA5207、EFKA5244、EFKA6745、EFKA6750、EFKA7414、EFKA745、EFKA7462、EFKA7500、EFKA7570、EFKA7575、EFKA7580(エフカアディティブ社製);ディスパースエイド6、ディスパースエイド8、ディスパースエイド15、ディスパースエイド9100(サンノプコ(株)製);ソルスパース(SOLSPERSE)3000、5000、9000、12000、13240、13940、17000、22000、24000、26000、28000、32000、36000、39000、41000、71000などの各種ソルスパース分散剤(Noveon社製);アデカプルロニックL31、F38、L42、L44、L61、L64、F68、L72、P95、F77、P84、F87、P94、L101、P103、F108、L121、P−123((株)ADEKA製)、イオネットS−20(三洋化成工業(株)製);ディスパロン KS−860、873SN、874(高分子分散剤)、#2150(脂肪族多価カルボン酸)、#7004(ポリエーテルエステル型)(楠本化成(株)製)、KP−578(アクリル系グラフト共重合体)(信越化学工業(株)製)が挙げられる。
本発明に用いることができる顔料分散剤としては、下記式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーが好ましく挙げられる。
式gp−1中、Rg1〜Rg10はそれぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アリール基又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rg11及びRg12はそれぞれ独立に、アリーレン基又は炭素数1〜3のアルキレン基を表し、Rg13及びRg14はそれぞれ独立に、単結合又は二価の有機連結基を表し、Agは顔料吸着部位を有する基を表し、Bgは下記式gp−2で表される構造を有する基を表し、G1及びG3はそれぞれ独立に、1以上の整数を表し、G2は0以上の整数を表す。
式gp−2中、Rg15及びRg16はそれぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アリール基又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、G4は1以上の整数を表す。
式gp−1中、Rg1〜Rg10はそれぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アリール基又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、アリール基又は炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜3のアルキル基であることがより好ましい。
Rg1〜Rg10におけるアリール基としては、フェニル基や置換フェニル基を挙げることができる。
Rg1〜Rg10における炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基を挙げることができ、メチル基、エチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
Rg1〜Rg10は、更に置換基を有していてもよい。例えば、Rg1〜Rg10がヒドロキシ基を表す場合、任意のアルキル基を更に置換基として有し、アルコキシ基を形成してもよい。ただし、Rg1〜Rg10は更に置換基を有さないことが好ましい。
Rg1〜Rg10におけるアリール基としては、フェニル基や置換フェニル基を挙げることができる。
Rg1〜Rg10における炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基を挙げることができ、メチル基、エチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
Rg1〜Rg10は、更に置換基を有していてもよい。例えば、Rg1〜Rg10がヒドロキシ基を表す場合、任意のアルキル基を更に置換基として有し、アルコキシ基を形成してもよい。ただし、Rg1〜Rg10は更に置換基を有さないことが好ましい。
G1が2以上である場合、G1個のRg4及びRg5はそれぞれ互いに同一であっても、異なっていてもよい。
G2が2以上である場合、G2個のRg6は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
G3が2以上である場合、G3個のRg7は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
G2が2以上である場合、G2個のRg6は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
G3が2以上である場合、G3個のRg7は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
式gp−1中、Rg11及びRg12はそれぞれ独立に、アリーレン基又は炭素数1〜3のアルキレン基を表し、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましい。
G2が2以上である場合、G2個のRg11は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
G3が2以上である場合、G3個のRg12は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
G2が2以上である場合、G2個のRg11は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
G3が2以上である場合、G3個のRg12は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
式gp−1中、Rg13は、単結合又は二価の有機連結基を表す。
G2が2以上である場合、G2個のRg13は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
式gp−1中、Rg14は、単結合又は二価の有機連結基を表す。
G3が2以上である場合、G3個のRg13は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
Rg13又はRg14における二価の有機連結基としては、1〜100個の炭素原子、0〜10個の窒素原子、0〜50個の酸素原子、1〜200個の水素原子、及び、0〜20個の硫黄原子からなる基が含まれ、無置換でも置換基を更に有していてもよい。
Rg13又はRg14における二価の有機連結基は、具体的な例として、下記の構造単位群から選ばれる構造単位、又は、これらの構造単位が組み合わさって構成される基を挙げることができる。
G2が2以上である場合、G2個のRg13は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
式gp−1中、Rg14は、単結合又は二価の有機連結基を表す。
G3が2以上である場合、G3個のRg13は互いに同一であっても、異なっていてもよい。
Rg13又はRg14における二価の有機連結基としては、1〜100個の炭素原子、0〜10個の窒素原子、0〜50個の酸素原子、1〜200個の水素原子、及び、0〜20個の硫黄原子からなる基が含まれ、無置換でも置換基を更に有していてもよい。
Rg13又はRg14における二価の有機連結基は、具体的な例として、下記の構造単位群から選ばれる構造単位、又は、これらの構造単位が組み合わさって構成される基を挙げることができる。
Rg13又はRg14としては、単結合、又は、1〜50個の炭素原子、0〜8個の窒素原子、0〜25個の酸素原子、1〜100個の水素原子及び0〜10個の硫黄原子からなる二価の有機連結基が好ましく、単結合、又は、1〜30個の炭素原子、0〜6個の窒素原子、0〜15個の酸素原子、1〜50個の水素原子及び0〜7個の硫黄原子からなる二価の有機連結基がより好ましく、単結合、又は、1〜10個の炭素原子、0〜5個の窒素原子、0〜10個の酸素原子、1〜30個の水素原子及び0〜5個の硫黄原子からなる二価の有機連結基が特に好ましい。
Rg13又はRg14は、単結合、又は、上記構造単位群Gから選ばれた構造単位若しくはこれらの構造単位が組み合わさって構成される、「1〜10個の炭素原子、0〜5個の窒素原子、0〜10個の酸素原子、1〜30個の水素原子及び0〜5個の硫黄原子」からなる二価の有機連結基(置換基を有していてもよく、この置換基としては、例えば、メチル基、エチル基等の炭素原子数1〜20のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素原子数6〜16のアリール基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、スルホンアミド基、N−スルホニルアミド基、アセトキシ基等の炭素原子数1〜6のアシルオキシ基、メトキシ基、エトキシ基等の炭素原子数1〜6のアルコキシ基、塩素、臭素等のハロゲン原子、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基等の炭素原子数2〜7のアルコキシカルボニル基、シアノ基、t−ブチルカーボネート等の炭酸エステル基、等が挙げられる。)であることが好ましい。
Rg13は、−(CH2)−CH(Rg13A)−で表される二価の有機連結基であることが好ましい。Rg13Aは、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、水素原子又はメチル基であることが好ましい。Rg13Aは、更に置換基を有していてもよく、置換基を有する場合は、カルボキシル基が好ましい。
Rg14は、−(CH2)−CH(Rg14A)−C(=O)−O−(CqH2q)−で表される二価の有機連結基であることが好ましい。Rg14Aは、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、水素原子又はメチル基であることが好ましい。Rg14Aは、更に置換基を有していてもよい。qは0以上の整数を表し、1以上の整数であることが好ましい。
Rg13は、−(CH2)−CH(Rg13A)−で表される二価の有機連結基であることが好ましい。Rg13Aは、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、水素原子又はメチル基であることが好ましい。Rg13Aは、更に置換基を有していてもよく、置換基を有する場合は、カルボキシル基が好ましい。
Rg14は、−(CH2)−CH(Rg14A)−C(=O)−O−(CqH2q)−で表される二価の有機連結基であることが好ましい。Rg14Aは、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、水素原子又はメチル基であることが好ましい。Rg14Aは、更に置換基を有していてもよい。qは0以上の整数を表し、1以上の整数であることが好ましい。
式gp−1中、Agは顔料吸着部位を有する基を表す。
G2が2以上である場合、G2個のAgは互いに同一であっても、異なっていてもよい。
Agは、1つの顔料吸着部位を有していてもよいし、複数の顔料吸着部位を有していてもよい。Agが複数の顔料吸着部位を有する場合は、それらは互いに同一であっても異なっていてもよい。
Agは、例えば、顔料吸着部位と、1〜200個の炭素原子、0〜20個の窒素原子、0〜100個の酸素原子、1〜400個の水素原子及び0〜40個の硫黄原子から構成される有機連結基とが結合してなる一価の有機基であることが好ましい。顔料吸着部位自体が一価の有機基を構成する場合には、顔料吸着部位そのものがAgで表される有機基であってももちろんよい。
G2が2以上である場合、G2個のAgは互いに同一であっても、異なっていてもよい。
Agは、1つの顔料吸着部位を有していてもよいし、複数の顔料吸着部位を有していてもよい。Agが複数の顔料吸着部位を有する場合は、それらは互いに同一であっても異なっていてもよい。
Agは、例えば、顔料吸着部位と、1〜200個の炭素原子、0〜20個の窒素原子、0〜100個の酸素原子、1〜400個の水素原子及び0〜40個の硫黄原子から構成される有機連結基とが結合してなる一価の有機基であることが好ましい。顔料吸着部位自体が一価の有機基を構成する場合には、顔料吸着部位そのものがAgで表される有機基であってももちろんよい。
上記顔料吸着部位は、酸性基、塩基性窒素原子を有する基、ウレア基、ウレタン基、配位性酸素原子を有する基、炭素数4以上の炭化水素基、複素環残基、アミド基、アルコキシシリル基、エポキシ基、イソシアネート基、ヒドロキシ基及びチオール基よりなる群から選択される部位を、少なくとも1種類含むことが好ましく、酸性基、塩基性窒素原子を有する基、ウレア基、配位性酸素原子を有する基、複素環残基、アミド基、アルコキシシリル基、ヒドロキシ基及びチオール基よりなる群から選択される部位を少なくとも1種類含むことがより好ましく、酸性基及びアルコキシシリル基よりなる群から選択される部位を少なくとも1種類含むことが特に好ましく、カルボン酸基、リン酸基又はトリメトキシシリル基であることがより特に好ましい。
顔料吸着部位における酸性基としては、カルボン酸基、スルホン酸基、モノ硫酸エステル基、リン酸基(ホスホノ基など)、ホスホノオキシ基、モノリン酸エステル基、及び、ホウ酸基が好ましく挙げられ、カルボン酸基、スルホン酸基、モノ硫酸エステル基、リン酸基、ホスホノオキシ基、及び、モノリン酸エステル基がより好ましく挙げられ、カルボン酸基、スルホン酸基、及び、リン酸基が特に好ましく挙げられる。
顔料吸着部位における塩基性窒素原子を有する基としては、アミノ基(−NH2)、置換イミノ基(−NHRC1、−NRC2RC3、ここで、RC1、RC2及びRC3はそれぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6以上のアリール基又は炭素数7以上のアラルキル基を表す。)、グアニジル基又はアミジニル基などが挙げられる。
顔料吸着部位におけるウレア基としては、−NRC4CONRC5RC6(ここで、RC4〜RC6はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6以上のアリール基又は炭素数7以上のアラルキル基を表す。)が挙げられ、−NRC4CONHRC6(ここで、RC4及びRC6はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6以上のアリール基又は炭素数7以上のアラルキル基を表す。)がより好ましく、−NHCONHRC6(ここで、RC6は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6以上のアリール基又は炭素数7以上のアラルキル基を表す。)が特に好ましい。
顔料吸着部位におけるウレタン基としては、−NHCOORC7、−NRC8COORC9、−OCONHRC10、−OCONRC11RC12(ここで、RC7〜RC12はそれぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6以上のアリール基又は炭素数7以上のアラルキル基を表す。)などが挙げられ、−NHCOORC7、−OCONHRC10(ここで、RC7及びRC10はそれぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6以上のアリール基又は炭素数7以上のアラルキル基を表す。)がより好ましく、−NHCOORC7、−OCONHRC10(ここで、RC7及びRC10はそれぞれ独立に、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6以上のアリール基又は炭素数7以上のアラルキル基を表す。)が特に好ましい。
顔料吸着部位における配位性酸素原子を有する基としては、アセチルアセトナート基、クラウンエーテルなどが挙げられる。
顔料吸着部位における炭素数4以上の炭化水素基としては、炭素数4以上のアルキル基、炭素数6以上のアリール基、炭素数7以上のアラルキル基などが挙げられ、炭素数4〜20アルキル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜20のアラルキル基がより好ましく、炭素数4〜15アルキル基(例えば、オクチル基、ドデシル基など)、炭素数6〜15のアリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基など)又は炭素数7〜15のアラルキル基(例えばベンジル基など)が特に好ましい。
顔料吸着部位における複素環残基としては、チオフェン、フラン、キサンテン、ピロール、ピロリン、ピロリジン、ジオキソラン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピラン、ピリジン、ピペリジン、ジオキサン、モルホリン、ピリダジン、ピリミジン、ピペラジン、トリアジン、トリチアン、イソインドリン、イソインドリノン、ベンズイミダゾロン、ベンゾチアゾール、コハクイミド、フタルイミド、ナフタルイミド、ヒダントイン、インドール、キノリン、カルバゾール、アクリジン、アクリドン、及び、アントラキノンよりなる群から選ばれた複素環を有する残基等が挙げられる。
顔料吸着部位におけるアミド基としては、−CONHRC13(ここで、RC13は、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6以上のアリール基又は炭素数7以上のアラルキル基を表す。)などが挙げられる。
顔料吸着部位におけるアルコキシシリル基としては、トリメトキシシリル基、トリエトキシシリル基などが挙げられる。
顔料吸着部位を有する有機基のその他のとり得る態様の例は、特開2013−43962号公報の段落0016〜0046に記載された態様が挙げられ、特開2013−43962号公報の段落0016〜0046は本発明に組み込まれる。
式gp−1中、Bgは式gp−2で表される構造を有する基を表す。
式gp−2中、Rg15及びRg16はそれぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アリール基又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、G4は1以上の整数を表す。
Rg15及びRg16はそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましく、メチル基又はエチル基であることがより好ましく、メチル基であることが特に好ましい。
G4は1以上の整数を表し、2〜300の整数であることが好ましく、10〜200の整数であることがより好ましい。
G4は1以上の整数を表し、2〜300の整数であることが好ましく、10〜200の整数であることがより好ましい。
Bgは式gp−2で表される構造を有する基を表す。
式gp−2で表される構造は、シリコーン系モノマーから誘導される構造であることが好ましい。Bg単独がシリコーン系モノマーから誘導される構造であってもよく、BgとRg14の組み合わせがシリコーン系モノマーから誘導される構造であってもよい。シリコーン系モノマーは、シリコーン系マクロマーであってもよい。なお、本明細書中、「マクロマー(マクロモノマーともいう。)」は、重合性官能基を持ったオリゴマー(重合度2以上300以下程度)あるいはポリマーの総称であり、高分子と単量体(モノマー)との両方の性質を有するものである。上記式gp−2で表される構造は、重量平均分子量が1,000〜50,000(より好ましくは1,000〜10,000であり、更に好ましくは1,000〜5,000)であるシリコーン系マクロマーから誘導される構造であることが好ましい。
式gp−2で表される構造は、シリコーン系モノマーから誘導される構造であることが好ましい。Bg単独がシリコーン系モノマーから誘導される構造であってもよく、BgとRg14の組み合わせがシリコーン系モノマーから誘導される構造であってもよい。シリコーン系モノマーは、シリコーン系マクロマーであってもよい。なお、本明細書中、「マクロマー(マクロモノマーともいう。)」は、重合性官能基を持ったオリゴマー(重合度2以上300以下程度)あるいはポリマーの総称であり、高分子と単量体(モノマー)との両方の性質を有するものである。上記式gp−2で表される構造は、重量平均分子量が1,000〜50,000(より好ましくは1,000〜10,000であり、更に好ましくは1,000〜5,000)であるシリコーン系マクロマーから誘導される構造であることが好ましい。
更には、式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーは、有機溶媒に可溶であることが好ましい。有機溶媒との親和性が高いと、例えば、分散剤として使用した場合、分散媒との親和性が強まり、分散安定化に十分な吸着層を確保しやすい。
式gp−2で表される構造を有する基の例には、信越化学工業(株)製のX−22−174ASX、X−22−174BX、KF−2012、X−22−173BX、X−22−3710由来の基などを挙げることができる。
式gp−1中、G1は1以上の整数を表し、1〜100の整数であることが好ましく、1〜60の整数であることがより好ましく、1〜30の整数であることが特に好ましい。
式gp−1中、G2は0以上の整数を表し、1以上の整数であることが顔料の分散性を高める観点から好ましく、1〜60の整数であることがより好ましく、1〜30の整数であることが特に好ましい。
式gp−1中、G3は1以上の整数を表し、1〜100の整数であることが好ましく、1〜60の整数であることがより好ましく、1〜30の整数であることが特に好ましい。
式gp−1中、G2は0以上の整数を表し、1以上の整数であることが顔料の分散性を高める観点から好ましく、1〜60の整数であることがより好ましく、1〜30の整数であることが特に好ましい。
式gp−1中、G3は1以上の整数を表し、1〜100の整数であることが好ましく、1〜60の整数であることがより好ましく、1〜30の整数であることが特に好ましい。
式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーにおける各部分構造の含有量の割合は、特に制限はない。すなわち、式gp−1中、G1とG2とG3との割合は、特に制限はない。
また、式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーにおける各部分構造(右下にG1〜G3の添え字が付された各括弧内の構造や、後述する式gp−3で表される繰り返し単位)の順番は、特に制限はなく、任意の順番で結合していればよく、例えば、ブロックを形成して結合していても、ランダムに結合していてもよい。
本発明の顔料分散液は、式gp−1中、G2は1以上の整数を表すことが好ましい。
また、式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーにおける各部分構造(右下にG1〜G3の添え字が付された各括弧内の構造や、後述する式gp−3で表される繰り返し単位)の順番は、特に制限はなく、任意の順番で結合していればよく、例えば、ブロックを形成して結合していても、ランダムに結合していてもよい。
本発明の顔料分散液は、式gp−1中、G2は1以上の整数を表すことが好ましい。
式1で表されるグラフト型シリコーンポリマーはG1、G2、G3、G4個の繰り返し単位以外のその他の繰り返し単位を有していてもよいが、その他の繰り返し単位を有さないことが好ましい。
その他の繰り返し単位としては、Ag以外の顔料吸着部位を有するその他の繰り返し単位を挙げることができる。例えば、式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーは、下記式gp−3で表される(未反応の)チオール基を有する繰り返し単位を有していてもよい。
その他の繰り返し単位としては、Ag以外の顔料吸着部位を有するその他の繰り返し単位を挙げることができる。例えば、式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーは、下記式gp−3で表される(未反応の)チオール基を有する繰り返し単位を有していてもよい。
式gp−3中、Rg17及びRg18はそれぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、アリール基又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、G5は0以上の整数を表す。
式gp−3におけるRg17及びRg18の好ましい態様は、式gp−1におけるRg6及びRg11の好ましい態様と同様である。
G5は、0であることが好ましい。
式gp−3で表されるチオール基を有する繰り返し単位を含むポリマーの例には、信越化学工業(株)製KF−2001及びKF−2004などを挙げることができる。
G5は、0であることが好ましい。
式gp−3で表されるチオール基を有する繰り返し単位を含むポリマーの例には、信越化学工業(株)製KF−2001及びKF−2004などを挙げることができる。
顔料分散剤の重量平均分子量としては、1,000〜5,000,000であることが好ましく、2,000〜3,000,000であることがより好ましく、2,500〜3,000,000であることが特に好ましい。重量平均分子量が1,000以上であると、製膜性が良好となる。
顔料分散剤は、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
本発明のインク組成物における顔料分散剤の含有量は、白色顔料100質量部に対し、0.2〜25質量部であることが好ましく、0.5〜20質量部であることがより好ましく、1〜15質量部であることが更に好ましい。
本発明のインク組成物における顔料分散剤の含有量は、白色顔料100質量部に対し、0.2〜25質量部であることが好ましく、0.5〜20質量部であることがより好ましく、1〜15質量部であることが更に好ましい。
<硬化触媒>
本発明のインク組成物は、硬化触媒(重合触媒ともいう。)を含有してもよい。硬化触媒としては、オニウム塩化合物及び、その他の硬化触媒が例示される。なお、上記重合には、縮合も含まれる。
〔オニウム塩化合物〕
本発明のインク組成物は、硬化触媒(重合触媒)として、オニウム塩化合物を含有することが好ましい。オニウム塩化合物を含有することにより、熱硬化性に優れ、また、硬化物のクラック耐性及び耐摩耗性により優れる。
オニウム塩化合物としては、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、オキソニウム塩、ニトリニウム塩、ニトロソニウム塩が挙げられる。
中でも、熱酸発生剤として優れる観点から、スルホニウム塩、又は、ヨードニウム塩が好ましく、下記式L−1で表されるスルホニウム塩、又は、下記式L−2で表されるヨードニウム塩がより好ましい。
本発明のインク組成物は、硬化触媒(重合触媒ともいう。)を含有してもよい。硬化触媒としては、オニウム塩化合物及び、その他の硬化触媒が例示される。なお、上記重合には、縮合も含まれる。
〔オニウム塩化合物〕
本発明のインク組成物は、硬化触媒(重合触媒)として、オニウム塩化合物を含有することが好ましい。オニウム塩化合物を含有することにより、熱硬化性に優れ、また、硬化物のクラック耐性及び耐摩耗性により優れる。
オニウム塩化合物としては、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、オキソニウム塩、ニトリニウム塩、ニトロソニウム塩が挙げられる。
中でも、熱酸発生剤として優れる観点から、スルホニウム塩、又は、ヨードニウム塩が好ましく、下記式L−1で表されるスルホニウム塩、又は、下記式L−2で表されるヨードニウム塩がより好ましい。
式L−1及び式L−2中、RL1〜RL5はそれぞれ独立に、炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、アルケニル基、オキソアルキル基若しくはオキソアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基、又は、炭素数7〜12のアラルキル基若しくはアリールオキソアルキル基を表し、これらの基の水素原子の一部又は全部がアルコキシ基等によって置換されていてもよい。また、RL2とRL3とは環を形成してもよく、環を形成する場合には、RL2とRL3とが結合した基は、炭素数1〜6のアルキレン基であることが好ましい。XL1-及びXL2-はそれぞれ独立に、非求核性対向イオンを表す。
上記RL1〜RL5は互いに同一であっても異なっていてもよく、具体的にはアルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロプロピルエチル基、4−エチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルエチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。
アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロぺニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。
オキソアルキル基としては、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基、2−オキソプロピル基、2−シクロペンチル−2−オキソエチル基、2−シクロヘキシル−2−オキソエチル基、2−(4−エチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル基等を挙げることができる。
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等や、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジエチルフェニル基等のアルキルフェニル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基等のアルキルナフチル基、メトキシナフチル基、エトキシナフチル基等のアルコキシナフチル基、ジメチルナフチル基、ジエチルナフチル基等のジアルキルナフチル基、ジメトキシナフチル基、ジエトキシナフチル基等のジアルコキシナフチル基等が挙げられる。
アラルキル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基、フェネチル基等が挙げられる。
アリールオキソアルキル基としては、2−フェニル−2−オキソエチル基、2−(1−ナフチル)−2−オキソエチル基、2−(2−ナフチル)−2−オキソエチル基等の2−アリール−2−オキソエチル基等が挙げられる。
アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロぺニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。
オキソアルキル基としては、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基、2−オキソプロピル基、2−シクロペンチル−2−オキソエチル基、2−シクロヘキシル−2−オキソエチル基、2−(4−エチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル基等を挙げることができる。
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等や、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジエチルフェニル基等のアルキルフェニル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基等のアルキルナフチル基、メトキシナフチル基、エトキシナフチル基等のアルコキシナフチル基、ジメチルナフチル基、ジエチルナフチル基等のジアルキルナフチル基、ジメトキシナフチル基、ジエトキシナフチル基等のジアルコキシナフチル基等が挙げられる。
アラルキル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基、フェネチル基等が挙げられる。
アリールオキソアルキル基としては、2−フェニル−2−オキソエチル基、2−(1−ナフチル)−2−オキソエチル基、2−(2−ナフチル)−2−オキソエチル基等の2−アリール−2−オキソエチル基等が挙げられる。
XL1-及びXL2-における非求核性対向イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン、トリフレート、1,1,1−トリフルオロエタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネート等のフルオロアルキルスルホネート、トシレート、ベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホネート、1,2,3,4,5−ペンタフルオロベンゼンスルホネート等のアリールスルホネート、メシレート、ブタンスルホネート等のアルキルスルホネートが挙げられる。
オニウム塩化合物は、1種のみを用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
オニウム塩化合物の含有量は、インク組成物の全固形分量に対し、0.05〜30質量%であることが好ましく、0.05〜20質量%であることがより好ましく、0.1〜15質量%であることが更に好ましい。
オニウム塩化合物の含有量は、インク組成物の全固形分量に対し、0.05〜30質量%であることが好ましく、0.05〜20質量%であることがより好ましく、0.1〜15質量%であることが更に好ましい。
〔他の硬化触媒〕
他の硬化触媒としては、金属塩が好ましく挙げられ、有機酸金属塩がより好ましく挙げられる。
金属塩(アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩を除く。)、より好ましくは有機酸金属塩(アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩を除く。)からなる硬化触媒は、従来公知の硬化触媒が好適に用いられる。すなわち、上記硬化触媒として、有機酸のアルミニウム塩、錫塩、鉛塩又は遷移金属塩を挙げることができ、有機酸と上述の金属イオンとがキレート構造に代表される錯塩を形成しているものでもよい。このような硬化触媒は、アルミニウム、チタン、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、パラジウム、錫、水銀又は鉛から選ばれる1種又は2種以上の金属を含有する硬化触媒がより好ましく挙げられ、有機酸ジルコニウム塩、有機酸錫塩、有機酸アルミニウム塩が更に好ましく挙げられる。
他の硬化触媒としては、金属塩が好ましく挙げられ、有機酸金属塩がより好ましく挙げられる。
金属塩(アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩を除く。)、より好ましくは有機酸金属塩(アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩を除く。)からなる硬化触媒は、従来公知の硬化触媒が好適に用いられる。すなわち、上記硬化触媒として、有機酸のアルミニウム塩、錫塩、鉛塩又は遷移金属塩を挙げることができ、有機酸と上述の金属イオンとがキレート構造に代表される錯塩を形成しているものでもよい。このような硬化触媒は、アルミニウム、チタン、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、パラジウム、錫、水銀又は鉛から選ばれる1種又は2種以上の金属を含有する硬化触媒がより好ましく挙げられ、有機酸ジルコニウム塩、有機酸錫塩、有機酸アルミニウム塩が更に好ましく挙げられる。
他の硬化触媒の具体例として、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオクテート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズジマレート、オクチル酸スズなどの有機酸スズ塩;テトラ(i−プロピル)チタネート、テトラ(n−ブチル)チタネート、ジブトキシビス(アセチルアセトナート)チタン、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネートなどの有機酸チタン塩;テトラブチルジルコネート、テトラキス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テトライソブチルジルコネート、ブトキシトリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ナフテン酸ジルコニウム、オクチル酸ジルコニウムなどの有機酸ジルコニウム塩;トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、トリス(アセチルアセトナート)アルミニウムなどの有機酸アルミニウム塩;ナフテン酸亜鉛、ギ酸亜鉛、亜鉛アセチルアセトナート、鉄アセチルアセトナート、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルトなどの有機酸金属塩が挙げられる。また、市販品としては、CAT−AC、D−15、D−25(以上、信越化学工業(株)製)が挙げられる。
他の硬化触媒は、1種単独で使用しても、2種以上を使用してもよい。
他の硬化触媒の含有量は、オニウム塩化合物の含有量よりも少ないことが好ましい。
他の硬化触媒の含有量は、オニウム塩化合物の含有量よりも少ないことが好ましい。
<溶媒>
本発明のインク組成物は、溶媒を含有していてもよい。
溶媒としては、特に制限はなく、公知の溶媒を用いることができる。中でも、上述した、炭化水素系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒及びアルコール系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒が好ましく挙げられ、炭化水素系溶媒及びケトン系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒がより好ましく挙げられ、芳香族炭化水素系溶媒及びケトン系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒が更に好ましく挙げられる。
溶媒は、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
本発明のインク組成物における溶媒の含有量は、特に制限はないは、インク組成物の全質量に対し、10〜90質量%であることが好ましく、20〜80質量%であることがより好ましい。
本発明のインク組成物は、溶媒を含有していてもよい。
溶媒としては、特に制限はなく、公知の溶媒を用いることができる。中でも、上述した、炭化水素系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒及びアルコール系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒が好ましく挙げられ、炭化水素系溶媒及びケトン系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒がより好ましく挙げられ、芳香族炭化水素系溶媒及びケトン系溶媒よりなる群から選ばれた少なくとも1種の溶媒が更に好ましく挙げられる。
溶媒は、1種単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
本発明のインク組成物における溶媒の含有量は、特に制限はないは、インク組成物の全質量に対し、10〜90質量%であることが好ましく、20〜80質量%であることがより好ましい。
<他の添加剤>
本発明のインク組成物は、上述した以外のその他の添加剤を含有していてもよい。
他の添加剤としては、特に制限はなく、公知の添加剤を用いることができ、例えば、塗布助剤、酸化防止剤、重合禁止剤等を用いることができる。
本発明のインク組成物は、上述した以外のその他の添加剤を含有していてもよい。
他の添加剤としては、特に制限はなく、公知の添加剤を用いることができ、例えば、塗布助剤、酸化防止剤、重合禁止剤等を用いることができる。
本発明のインクジェット記録用インク組成物は、吐出安定性の観点から、25℃における粘度が、200mPa・s以下であることが好ましく、100mPa・s以下であることがより好ましく、50mPa・s以下であることが更に好ましい。
本発明においてインク組成物の粘度は、B型粘度計にて測定する。
本発明においてインク組成物の粘度は、B型粘度計にて測定する。
(加飾材)
本発明の加飾材は、本発明のインク組成物を硬化してなる加飾材である。
また、本発明のインク組成物が溶媒を含む場合は、溶媒を除去して硬化させることが好ましい。
本発明の加飾材は、タッチパネル用であることが好ましい。
また、本発明の加飾材は、白加飾材(以下、白色加飾材ともいう。)である。
本発明の加飾材は、タッチパネル用であり、かつ、白加飾材であることが特に好ましい。
本発明の加飾材は、本発明のインク組成物を硬化してなる加飾材である。
また、本発明のインク組成物が溶媒を含む場合は、溶媒を除去して硬化させることが好ましい。
本発明の加飾材は、タッチパネル用であることが好ましい。
また、本発明の加飾材は、白加飾材(以下、白色加飾材ともいう。)である。
本発明の加飾材は、タッチパネル用であり、かつ、白加飾材であることが特に好ましい。
本発明の加飾材は、隠蔽力を高めるための観点から、厚さが10〜40μmであることが好ましく、15〜40μmであることがより好ましく、20〜38μmであることが更に好ましい。
本発明の加飾材の光学濃度(ODともいう。)は、隠蔽力を高めるための観点から、0.5以上であることが好ましく、1.0以上であることがより好ましい。
本発明の加飾材の光学濃度(ODともいう。)は、隠蔽力を高めるための観点から、0.5以上であることが好ましく、1.0以上であることがより好ましい。
(加飾材付き基材)
本発明の加飾材付き基材は、本発明の加飾材と、基板とを有する。
本発明の加飾材付き基材は、遮光層を更に有することが好ましい。
また、本発明の加飾材付き基材は、導電性層を更に有することが好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、基材、本発明の加飾材(白加飾材)、遮光層及び導電性層をこの順で有する加飾材付き基材であることがより好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、基材、本発明の加飾材(白加飾材)、遮光層及び導電性層をこの順で有する加飾材付き基材であって、加飾材付き基材は、厚さ方向に光を透過する透光領域を有し、本発明の加飾材(及び任意に有していてもよい遮光層)は、透光領域を囲むように基材上に積層され、加飾材の内縁には、透光領域の内方に向かい加飾材の厚さが薄くなるように形成された傾斜部を有することが好ましく、傾斜部表面と基材表面とのなす傾斜角が10〜60度であることがより好ましい。加飾材に傾斜部を有し、傾斜部表面と基材表面とのなす傾斜角が10〜60度であることにより、加飾材と、加飾材が形成されていない基材の箇所との間の膜厚段差が緩やかとなり、加飾材(又は加飾材の上に遮光層が設けられている場合は遮光層)上の導電性層が断線等の問題を起こしにくくなる。
以下、本発明の加飾材付き基材の好ましい態様について説明する。
本発明の加飾材付き基材は、本発明の加飾材と、基板とを有する。
本発明の加飾材付き基材は、遮光層を更に有することが好ましい。
また、本発明の加飾材付き基材は、導電性層を更に有することが好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、基材、本発明の加飾材(白加飾材)、遮光層及び導電性層をこの順で有する加飾材付き基材であることがより好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、基材、本発明の加飾材(白加飾材)、遮光層及び導電性層をこの順で有する加飾材付き基材であって、加飾材付き基材は、厚さ方向に光を透過する透光領域を有し、本発明の加飾材(及び任意に有していてもよい遮光層)は、透光領域を囲むように基材上に積層され、加飾材の内縁には、透光領域の内方に向かい加飾材の厚さが薄くなるように形成された傾斜部を有することが好ましく、傾斜部表面と基材表面とのなす傾斜角が10〜60度であることがより好ましい。加飾材に傾斜部を有し、傾斜部表面と基材表面とのなす傾斜角が10〜60度であることにより、加飾材と、加飾材が形成されていない基材の箇所との間の膜厚段差が緩やかとなり、加飾材(又は加飾材の上に遮光層が設けられている場合は遮光層)上の導電性層が断線等の問題を起こしにくくなる。
以下、本発明の加飾材付き基材の好ましい態様について説明する。
本発明の加飾材付き基材においては、本発明の加飾材を単層で有していてもよいし、本発明の加飾材を2層以上有していてもよい。例えば、本発明の白色加飾材と、黒色加飾材(遮光層)との積層体が挙げられる。
本発明の加飾材付き基材では、基材(フィルム又はガラス)側より加飾材及び遮光層をこの順で含む構成とすることで光漏れ等を抑えることが好ましい。
本発明の加飾材付き基材では、基材(フィルム又はガラス)側より加飾材及び遮光層をこの順で含む構成とすることで光漏れ等を抑えることが好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、加飾材付き基材の光学濃度が、3.5〜6.0であることが好ましく、4.0〜5.5であることがより好ましく、4.5〜5.0であることが特に好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、加飾材として白色加飾材を基材側に含む場合、加飾材付き基材の基材側の色味が、SCI指標で、L*値が85以上であることが好ましく、86以上であることがより好ましく、87以上であることが更に好ましく、88以上であることが特に好ましい。更に本発明の加飾材付き基材は、280℃、40分間の高温処理後の加飾材付き基材の基材側のL*値がSCI指標で、上記範囲であることが、遮光層の上に導電性層をスパッタにより蒸着した後の色味を改善する観点から好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、加飾材として白色加飾材を基材側に含む場合、加飾材付き基材の基材側の色味が、SCI指標で、b*値が1.0未満であることが好ましく、0.5〜1.0であることがより好ましく、−0.1〜0.5であることが更に好ましく、−0.1以下であることが特に好ましい。更に、本発明の加飾材付き基材は、280℃、40分間の高温処理後の加飾材付き基材の基材側のL*値がSCI指標で、上記範囲であることが、遮光層の上に導電性層をスパッタにより蒸着した後の色味を改善する観点から好ましい。
本発明の加飾材の好ましい実施態様は、タッチパネル前面板の非接触側に形成された透光領域(表示領域)周囲の額縁状のパターンであり、引回し配線等が見えないようにする目的や、加飾を目的として形成される。図1〜図3に一例を示すように、基材1上に設けられた、加飾材2aと遮光層2bとの積層体である加飾材の内縁には、透光領域の内方に向かい加飾材の厚さが薄くなるように形成された傾斜部2cを有することが好ましい。導電性層6は、加飾材上に形成されており、加飾材の傾斜部2cに沿って、基材1に延在していることが好ましい。
傾斜部を設けたことにより、加飾材と、加飾材が形成されていない基材の箇所との間の膜厚段差が緩やかとなり、導電性層の断線等の問題を起こしにくくなる。
傾斜部の形成方法については、特に限定されず、遮光層を加熱により収縮させることにより形成する方法、本発明のインク組成物からなる層又は本発明のインク組成物を乾燥させた層(以下、「未硬化層」ともいう。)を加熱によりメルトさせることにより形成する方法などが挙げられ、遮光層を加熱により収縮させることにより形成する方法が好ましい。遮光部が加熱により収縮することにより、遮光部側の未硬化層も遮光層に追随して収縮する一方、基材側の未硬化層は遮光層に追随しないので、傾斜部を形成することができる。遮光層を加熱により収縮させることにより傾斜部を形成することについては後記する。
傾斜部を設けたことにより、加飾材と、加飾材が形成されていない基材の箇所との間の膜厚段差が緩やかとなり、導電性層の断線等の問題を起こしにくくなる。
傾斜部の形成方法については、特に限定されず、遮光層を加熱により収縮させることにより形成する方法、本発明のインク組成物からなる層又は本発明のインク組成物を乾燥させた層(以下、「未硬化層」ともいう。)を加熱によりメルトさせることにより形成する方法などが挙げられ、遮光層を加熱により収縮させることにより形成する方法が好ましい。遮光部が加熱により収縮することにより、遮光部側の未硬化層も遮光層に追随して収縮する一方、基材側の未硬化層は遮光層に追随しないので、傾斜部を形成することができる。遮光層を加熱により収縮させることにより傾斜部を形成することについては後記する。
加飾材における傾斜部2cの形状については特に制限はなく、例えば、図1及び図3に一例を示すように、盛り上がった突出部を有していたり、図2に一例を示すように、なだらかな曲線でつながる形状を有していたりしていてもよい。また、図1〜図3に示したように、傾斜部2cは加飾材2aの厚さが透光領域の内方に向かい薄くなっていればよく、遮光層2bも加飾材2aとともに厚さが透光領域の内方に向かい薄くなっていてもよい。図3に一例を示したように、加飾材は、加飾材2aは2層以上が積層されている態様であってもよい。
図4に示す傾斜部表面と基材表面とのなす傾斜角θは、10〜60度であり、15〜55度がより好ましい。傾斜角θが10度以上であると、加飾材上に遮光層を有さない箇所が減少し、外観異常、すなわち、光学濃度が低い領域が減少し、表示装置の光漏れや回路の輔が見える場合が少なくなる。一方、傾斜角θが60度以下であると、導電性層が断線等の問題を引き起こすことが少なくなる。
傾斜角θは、図1〜図4の点線で示すように、傾斜部表面を平面に近似し、この平面と基材表面とのなす傾斜角である。傾斜角θは、基板を切断し、断面方向から光学顕微鏡を用いて基板と傾斜のなす角度を測定することで求めことができる。
遮光層を加熱により収縮させることで傾斜部を形成する場合、加飾材及び/又は遮光層を構成する樹脂の種類及び/又は組成を変化させることにより、所望の傾斜角を有する傾斜部を形成することができる。
傾斜角θは、図1〜図4の点線で示すように、傾斜部表面を平面に近似し、この平面と基材表面とのなす傾斜角である。傾斜角θは、基板を切断し、断面方向から光学顕微鏡を用いて基板と傾斜のなす角度を測定することで求めことができる。
遮光層を加熱により収縮させることで傾斜部を形成する場合、加飾材及び/又は遮光層を構成する樹脂の種類及び/又は組成を変化させることにより、所望の傾斜角を有する傾斜部を形成することができる。
本発明においては、加飾材の基材側の幅と、遮光層の幅との差が、200μm以下となるように、傾斜角θを設けることが好ましい。このような構成とすることで、外観異常及び導電性層の断線等の問題を解消することができる。
加飾材の基材側の幅と、遮光層の幅との差(エッジの差)としては、200μm以下が好ましく、5〜100μmがより好ましく、10〜90μmが更に好ましい。
加飾材の基材側の幅とは、加飾材のうち、基材と接している側の加飾材の幅をいう。
加飾材の基材側の幅と、遮光層の幅との差(エッジの差)としては、200μm以下が好ましく、5〜100μmがより好ましく、10〜90μmが更に好ましい。
加飾材の基材側の幅とは、加飾材のうち、基材と接している側の加飾材の幅をいう。
<基材>
本発明の加飾材付き基材に用いる基材としては、種々のものを用いることができるが、フィルム基材であることが好ましく、光学的に歪みがないものや、透明度が高いものがより好ましい。本発明の加飾材付き基材における基材は、全光透過率が、80%以上であることが好ましい。
本発明の加飾材付き基材に用いる基材としては、種々のものを用いることができるが、フィルム基材であることが好ましく、光学的に歪みがないものや、透明度が高いものがより好ましい。本発明の加飾材付き基材における基材は、全光透過率が、80%以上であることが好ましい。
基材がフィルム基材である場合の具体的な素材には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート(PC)、トリアセチルセルロース(TAC)、シクロオレフィンポリマー(COP)を挙げることができる。
また、基材は、ガラスなどでもよい。
本発明の加飾材付き基材では、基材は、ガラス、TAC、PET、PC、COP又はシリコーン樹脂(ただし、本明細書中におけるシリコーン樹脂やポリオルガノシロキサンは、R2SiOの構成単位で現れる狭義の意味に限定されるものではなく、RSiO1.5の構成単位で表されるシルセスキオキサン化合物も含む。)から選ばれることが好ましく、ガラス、シクロオレフィンポリマー又はシリコーン樹脂からなることが好ましい。
シリコーン樹脂は、籠型ポリオルガノシロキサンを主成分とすることが好ましく、かご型シルセスキオキサンを主成分とすることがより好ましい。なお、組成物又は層の主成分とは、その組成物又はその層の50質量%以上を占める成分のことをいう。
シリコーン樹脂を含む基材としては、特許第4142385号、特許第4409397号、特許第5078269号、特許第4920513号、特許第4964748号、特許第5036060号、特開2010−96848号、特開2011−194647号、特開2012−183818号、特開2012−184371号、特開2012−218322号の各公報に記載のものを用いることができ、これらの公報に記載の内容は本発明に組み込まれる。
また、基材は、ガラスなどでもよい。
本発明の加飾材付き基材では、基材は、ガラス、TAC、PET、PC、COP又はシリコーン樹脂(ただし、本明細書中におけるシリコーン樹脂やポリオルガノシロキサンは、R2SiOの構成単位で現れる狭義の意味に限定されるものではなく、RSiO1.5の構成単位で表されるシルセスキオキサン化合物も含む。)から選ばれることが好ましく、ガラス、シクロオレフィンポリマー又はシリコーン樹脂からなることが好ましい。
シリコーン樹脂は、籠型ポリオルガノシロキサンを主成分とすることが好ましく、かご型シルセスキオキサンを主成分とすることがより好ましい。なお、組成物又は層の主成分とは、その組成物又はその層の50質量%以上を占める成分のことをいう。
シリコーン樹脂を含む基材としては、特許第4142385号、特許第4409397号、特許第5078269号、特許第4920513号、特許第4964748号、特許第5036060号、特開2010−96848号、特開2011−194647号、特開2012−183818号、特開2012−184371号、特開2012−218322号の各公報に記載のものを用いることができ、これらの公報に記載の内容は本発明に組み込まれる。
また、基材表面には、種々の機能を付加してもよい。具体的には、反射防止層、防眩層、位相差層、視野角向上層、保護層、自己修復層、帯電防止層、防汚層、防電磁波層、導電性層を挙げることができる。
本発明の加飾材付き基材では、基材は、基材表面に導電性層を有することが好ましい。
導電性層としては、特表2009−505358号公報に記載のものが好ましく挙げられる。
また、基材は、耐傷層及び防眩層のうち少なくとも1つを更に有することが好ましい。
本発明の加飾材付き基材では、基材は、基材表面に導電性層を有することが好ましい。
導電性層としては、特表2009−505358号公報に記載のものが好ましく挙げられる。
また、基材は、耐傷層及び防眩層のうち少なくとも1つを更に有することが好ましい。
本発明の加飾材付き基材における基材の膜厚は、35〜200μmであることが好ましく、40〜150μmであることがより好ましく、40〜100μmであることが特に好ましい。
また、加飾材の密着性を高めるために、予め基材(前面板)の非接触面に表面処理を施すことができる。表面処理としては、シラン化合物を用いた表面処理(シランカップリング処理)を実施することが好ましい。シラン化合物を用いた表面処理としては、例えば、シランカップリング液(N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン0.3質量%水溶液、商品名:KBM603、信越化学工業(株)製)をシャワーにより20秒間吹き付け、純水シャワー洗浄する。この後、加熱により反応させる。加熱槽を用いてもよく、ラミネーターの基材予備加熱でも反応を促進できる。
<遮光層>
本発明の加飾材付き基材は、加飾材として白色加飾材を基材側に含む場合、白色加飾材において、基材とは反対側の面上に遮光層を有することが好ましい。遮光層を形成する樹脂は特に制限はないが、熱架橋性樹脂であることが好ましい。
熱架橋性樹脂としては、例えば、シロキサン結合を主鎖に有するシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等が挙げられ、中でもシロキサン結合を主鎖に有するシリコーン樹脂が好ましい。また、遮光層は顔料を含むことが好ましい。
また、本発明の加飾材付き基材における遮光層を、インク組成物により形成してもよい。遮光層を形成するためのインク組成物は、白色顔料の代わりに、黒色無機顔料を含有することが好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、加飾材として白色加飾材を基材側に含む場合、白色加飾材において、基材とは反対側の面上に遮光層を有することが好ましい。遮光層を形成する樹脂は特に制限はないが、熱架橋性樹脂であることが好ましい。
熱架橋性樹脂としては、例えば、シロキサン結合を主鎖に有するシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等が挙げられ、中でもシロキサン結合を主鎖に有するシリコーン樹脂が好ましい。また、遮光層は顔料を含むことが好ましい。
また、本発明の加飾材付き基材における遮光層を、インク組成物により形成してもよい。遮光層を形成するためのインク組成物は、白色顔料の代わりに、黒色無機顔料を含有することが好ましい。
遮光層は、シロキサン結合を主鎖に有するシリコーン樹脂を含むことが好ましく、中でもメチルシリコーン樹脂であることが好ましい。また、シロキサン結合を主鎖に有するシリコーン樹脂として、上述の式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーを用いてもよい。ただし、本発明の加飾材付き基材は、本発明の趣旨に反しない限りにおいて遮光層中にその他のバインダー樹脂を含んでいてもよい。
遮光層に用いることができる、上述のシリコーン樹脂や顔料以外の成分としては、本発明のインク組成物に用いることができるものとそれぞれ同様である。
遮光層中に含まれる顔料以外の成分に対するシリコーン樹脂の割合が60質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましい。
更に、本発明の加飾材付き基材は、白色加飾材中に含まれる顔料以外の成分に対するシリコーン樹脂の割合が90質量%以上であり、かつ、遮光層中に含まれる顔料以外の成分に対するシリコーン樹脂の割合が70質量%以上であることが好ましい。
遮光層に用いることができる、上述のシリコーン樹脂や顔料以外の成分としては、本発明のインク組成物に用いることができるものとそれぞれ同様である。
遮光層中に含まれる顔料以外の成分に対するシリコーン樹脂の割合が60質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましい。
更に、本発明の加飾材付き基材は、白色加飾材中に含まれる顔料以外の成分に対するシリコーン樹脂の割合が90質量%以上であり、かつ、遮光層中に含まれる顔料以外の成分に対するシリコーン樹脂の割合が70質量%以上であることが好ましい。
遮光層用の着色剤としては、顔料が好ましく、黒色顔料がより好ましい。
黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、チタンブラック、チタンカーボン、酸化鉄、酸化チタン、黒鉛などが挙げられ、本発明の加飾材付き基材では、遮光層が、酸化チタン及びカーボンブラックのうち少なくとも1つを含むことが好ましく、カーボンブラックを含むことがより好ましい。
黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、チタンブラック、チタンカーボン、酸化鉄、酸化チタン、黒鉛などが挙げられ、本発明の加飾材付き基材では、遮光層が、酸化チタン及びカーボンブラックのうち少なくとも1つを含むことが好ましく、カーボンブラックを含むことがより好ましい。
本発明の加飾材付き基材における遮光層の膜厚は、遮光層の隠蔽力を高めるための観点から、1.0〜5.0μmであることが好ましく、1.0〜4.0μmであることがより好ましく、1.5〜3.0μmであることが更に好ましい。
遮光層の光学濃度(OD)は、遮光層の隠蔽力を高めるための観点から、3.5以上であることが好ましく、4.0以上であることが特に好ましい。
遮光層の表面抵抗は、1.0×1010Ω/□以上であることが好ましく、1.0×1011Ω/□以上であることがより好ましく、1.0×1012Ω/□以上であることが更に好ましく、1.0×1013Ω/□以上であることが特に好ましい。なお、Ω/□は、Ω毎スクウェアである。
遮光層の光学濃度(OD)は、遮光層の隠蔽力を高めるための観点から、3.5以上であることが好ましく、4.0以上であることが特に好ましい。
遮光層の表面抵抗は、1.0×1010Ω/□以上であることが好ましく、1.0×1011Ω/□以上であることがより好ましく、1.0×1012Ω/□以上であることが更に好ましく、1.0×1013Ω/□以上であることが特に好ましい。なお、Ω/□は、Ω毎スクウェアである。
<導電性層>
本発明の加飾材付き基材は、遮光層上に、導電性層を更に有することが好ましい。
導電性層としては、特表2009−505358号公報に記載のものを好ましく用いることができる。また、導電性層の構成や形状については、後述の本発明のタッチパネルの説明中における第一の透明電極パターン、第二の電極パターン、他の導電性要素の説明に記載する。
本発明の加飾材付き基材は、導電性層が、インジウム(酸化インジウムスズ(ITO)やインジウム合金など、インジウム含有化合物を含む。)を含むことが好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、本発明の加飾材のクラック耐性が高いため、導電性層をスパッタにより蒸着してなる場合でも加飾材の膜物性を改善することができ、また、加飾材が白色加飾材である場合、加飾材のb*値を小さくすることができる。
本発明の加飾材付き基材は、遮光層上に、導電性層を更に有することが好ましい。
導電性層としては、特表2009−505358号公報に記載のものを好ましく用いることができる。また、導電性層の構成や形状については、後述の本発明のタッチパネルの説明中における第一の透明電極パターン、第二の電極パターン、他の導電性要素の説明に記載する。
本発明の加飾材付き基材は、導電性層が、インジウム(酸化インジウムスズ(ITO)やインジウム合金など、インジウム含有化合物を含む。)を含むことが好ましい。
本発明の加飾材付き基材は、本発明の加飾材のクラック耐性が高いため、導電性層をスパッタにより蒸着してなる場合でも加飾材の膜物性を改善することができ、また、加飾材が白色加飾材である場合、加飾材のb*値を小さくすることができる。
<加飾材付き基材の製造方法>
本発明の加飾材付き基材の製造方法としては、本発明のインク組成物からなる層又は本発明のインク組成物を乾燥させた層(未硬化層)を、インクジェット印刷により作製することが好ましく、本発明のインクジェット記録用インク組成物を基材上に吐出する工程(以下、吐出工程ともいう。)、及び、基材上のインクジェット記録用インク組成物を加熱して硬化する工程(以下、硬化工程ともいう。)を含む方法により作製することがより好ましい。
また、遮光層を形成する場合も、同様にして作製することが好ましい。
なお、吐出工程及び硬化工程としては、公知のインクジェット記録方法に使用される吐出工程及び硬化工程を適宜採用すればよい。本発明の加飾材付き基材の製造方法に用いられるインクジェット印刷の方法としては、「インクジェット技術のエレクトロニクス応用((株)リアライズ理工センター刊、2006年9月29日)」などに記載の方法を挙げることができる。
具体的には、加飾材付き基材の製造方法は、白色層形成用のインク組成物を吐出し、乾燥・硬化させた後、遮光層(黒色層)形成用のインク組成物を吐出し、乾燥・硬化させてもよく、白色層形成用のインク組成物を吐出し、続けて、遮光層形成用インク組成物を吐出し、二層を合わせて乾燥・硬化してもよい。また、白色層形成用インク組成物を吐出後、ある程度乾燥・硬化させてから遮光層形成用インク組成物を吐出し、二層を合わせて完全に乾燥・硬化させる方法も採用でき、特に限定されない。
本発明の加飾材付き基材の製造方法としては、本発明のインク組成物からなる層又は本発明のインク組成物を乾燥させた層(未硬化層)を、インクジェット印刷により作製することが好ましく、本発明のインクジェット記録用インク組成物を基材上に吐出する工程(以下、吐出工程ともいう。)、及び、基材上のインクジェット記録用インク組成物を加熱して硬化する工程(以下、硬化工程ともいう。)を含む方法により作製することがより好ましい。
また、遮光層を形成する場合も、同様にして作製することが好ましい。
なお、吐出工程及び硬化工程としては、公知のインクジェット記録方法に使用される吐出工程及び硬化工程を適宜採用すればよい。本発明の加飾材付き基材の製造方法に用いられるインクジェット印刷の方法としては、「インクジェット技術のエレクトロニクス応用((株)リアライズ理工センター刊、2006年9月29日)」などに記載の方法を挙げることができる。
具体的には、加飾材付き基材の製造方法は、白色層形成用のインク組成物を吐出し、乾燥・硬化させた後、遮光層(黒色層)形成用のインク組成物を吐出し、乾燥・硬化させてもよく、白色層形成用のインク組成物を吐出し、続けて、遮光層形成用インク組成物を吐出し、二層を合わせて乾燥・硬化してもよい。また、白色層形成用インク組成物を吐出後、ある程度乾燥・硬化させてから遮光層形成用インク組成物を吐出し、二層を合わせて完全に乾燥・硬化させる方法も採用でき、特に限定されない。
また、加飾材は、基材上において透光領域を囲むよう額縁上の形状を有するようにし、加飾材の内縁には、透光領域の内方に向かい加飾材の厚さが薄くなるよう傾斜部を形成する工程を含むことが好ましい。傾斜部は、打滴量を変化することにより形成することができる。
(タッチパネル)
本発明のタッチパネルは、本発明の加飾材、又は、本発明の加飾材付き基材を有する。
このようなタッチパネルは、静電容量型入力装置であることが好ましい。
本発明のタッチパネルは、本発明の加飾材、又は、本発明の加飾材付き基材を有する。
このようなタッチパネルは、静電容量型入力装置であることが好ましい。
<静電容量型入力装置、及び、静電容量型入力装置を構成要素として備えた画像表示装置>
静電容量型入力装置は、前面板(基板ともいう。)と、前面板の非接触側に少なくとも下記(1)〜(4)の要素を有し、前面板(基板)と(1)加飾材の積層体として本発明の加飾材付き基材を含むことが好ましい。
(1)加飾材
(2)複数のパッド部分が接続部分を介して第一の方向に延在して形成された複数の第一の透明電極パターン
(3)第一の透明電極パターンと電気的に絶縁され、第一の方向に交差する方向に延在して形成された複数のパッド部分からなる複数の第二の電極パターン
(4)第一の透明電極パターンと第二の電極パターンとを電気的に絶縁する絶縁層
また、静電容量型入力装置は、第二の電極パターンが透明電極パターンであってもよい。
更に、静電容量型入力装置は、下記(5)を更に有していてもよい。
(5)第一の透明電極パターン及び第二の透明電極パターンの少なくとも一方に電気的に接続され、第一の透明電極パターン及び第二の透明電極パターンとは別の導電性要素
更に、静電容量型入力装置は、前面板(基板)と(1)加飾材と、導電性層として上述の(2)、(3)及び(5)のうち少なくとも1つの電極パターンを有する積層体として、本発明の加飾材付き基材を含むことがより好ましい。
(1)加飾材は、遮光層を更に有していることが好ましい。
静電容量型入力装置は、前面板(基板ともいう。)と、前面板の非接触側に少なくとも下記(1)〜(4)の要素を有し、前面板(基板)と(1)加飾材の積層体として本発明の加飾材付き基材を含むことが好ましい。
(1)加飾材
(2)複数のパッド部分が接続部分を介して第一の方向に延在して形成された複数の第一の透明電極パターン
(3)第一の透明電極パターンと電気的に絶縁され、第一の方向に交差する方向に延在して形成された複数のパッド部分からなる複数の第二の電極パターン
(4)第一の透明電極パターンと第二の電極パターンとを電気的に絶縁する絶縁層
また、静電容量型入力装置は、第二の電極パターンが透明電極パターンであってもよい。
更に、静電容量型入力装置は、下記(5)を更に有していてもよい。
(5)第一の透明電極パターン及び第二の透明電極パターンの少なくとも一方に電気的に接続され、第一の透明電極パターン及び第二の透明電極パターンとは別の導電性要素
更に、静電容量型入力装置は、前面板(基板)と(1)加飾材と、導電性層として上述の(2)、(3)及び(5)のうち少なくとも1つの電極パターンを有する積層体として、本発明の加飾材付き基材を含むことがより好ましい。
(1)加飾材は、遮光層を更に有していることが好ましい。
<静電容量型入力装置の構成>
まず、本発明の製造方法によって形成される静電容量型入力装置の構成について説明する。
図5及び図6は、本発明の静電容量型入力装置の中でも好ましい構成を示す断面図である。
図5において静電容量型入力装置10は、前面板1G(カバーガラス)と、加飾材2aと、遮光層2bと、第一の透明電極パターン3と、第二の透明電極パターン4と、絶縁層5と、導電性要素6と、透明保護層7と、から構成されている。加飾材2aには傾斜部2cが設けられており、加飾材2aは、静電容量型入力装置10の内方に向かい厚みが薄くなるように形成されている。
まず、本発明の製造方法によって形成される静電容量型入力装置の構成について説明する。
図5及び図6は、本発明の静電容量型入力装置の中でも好ましい構成を示す断面図である。
図5において静電容量型入力装置10は、前面板1G(カバーガラス)と、加飾材2aと、遮光層2bと、第一の透明電極パターン3と、第二の透明電極パターン4と、絶縁層5と、導電性要素6と、透明保護層7と、から構成されている。加飾材2aには傾斜部2cが設けられており、加飾材2aは、静電容量型入力装置10の内方に向かい厚みが薄くなるように形成されている。
前面板1及び/又は1Gは、透光性基材で構成されていることが好ましい。透光性基材はカバーガラス1Gに下記加飾材を設けたもの、又は、カバーガラス1G、フィルム基材1の順にフィルム基材に下記加飾材を設けたもの、いずれをも用いることができる。
カバーガラスに加飾材を設ける場合は、タッチパネル薄型化に、フィルム基材に加飾材を設け、それをカバーガラスに張り合わせる場合は、タッチパネル生産性に、各々好ましい。
また、フィルム基材の電極の反対側に、更にカバーガラス1Gを設けることができる。
ガラス基材としては、コーニング社のゴリラガラスに代表される強化ガラスなどを用いることができる。
また、図5及び図6において、前面板1及び/又は1Gの各要素が設けられている側を非接触面1aと称する。本発明の静電容量型入力装置10においては、前面板1及び/又は1Gの接触面(1a非接触面の反対の面)に指などを接触などさせて入力が行われる。以下、前面板を、「基材」と称する場合がある。
カバーガラスに加飾材を設ける場合は、タッチパネル薄型化に、フィルム基材に加飾材を設け、それをカバーガラスに張り合わせる場合は、タッチパネル生産性に、各々好ましい。
また、フィルム基材の電極の反対側に、更にカバーガラス1Gを設けることができる。
ガラス基材としては、コーニング社のゴリラガラスに代表される強化ガラスなどを用いることができる。
また、図5及び図6において、前面板1及び/又は1Gの各要素が設けられている側を非接触面1aと称する。本発明の静電容量型入力装置10においては、前面板1及び/又は1Gの接触面(1a非接触面の反対の面)に指などを接触などさせて入力が行われる。以下、前面板を、「基材」と称する場合がある。
また、前面板1及び/又は1Gの非接触面上には加飾材2aと遮光層2bとが設けられている。加飾材2aと遮光層2bとは加飾材として、タッチパネル前面板の非接触側に形成された透光領域(表示領域)周囲の額縁状のパターンであり、引回し配線等が見えないようにする目的や、加飾を目的として形成される。
本発明の静電容量型入力装置10には、不図示の配線取出し口を設けることができる。配線取出し口を有する静電容量型入力装置の加飾材付き基材を形成する場合、加飾材形成用液体レジストやスクリーン印刷インクを用いて加飾材2aを形成してもよいが、基材裏側の汚染を容易に防ぐ観点から、配線取出し部を有する加飾材付き基材を用いることが好ましい。
本発明の静電容量型入力装置10には、不図示の配線取出し口を設けることができる。配線取出し口を有する静電容量型入力装置の加飾材付き基材を形成する場合、加飾材形成用液体レジストやスクリーン印刷インクを用いて加飾材2aを形成してもよいが、基材裏側の汚染を容易に防ぐ観点から、配線取出し部を有する加飾材付き基材を用いることが好ましい。
前面板1及び/又は1Gの非接触面には、複数のパッド部分が接続部分を介して第一の方向に延在して形成された複数の第一の透明電極パターン3と、第一の透明電極パターン3と電気的に絶縁され、第一の方向に交差する方向に延在して形成された複数のパッド部分からなる複数の第二の透明電極パターン4と、第一の透明電極パターン3と第二の透明電極パターン4を電気的に絶縁する絶縁層5とが形成されている。第一の透明電極パターン3と、第二の透明電極パターン4と、後述する導電性要素6とは、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透光性の導電性金属酸化膜で作製することができる。このような金属膜としては、ITO膜;Al、Zn、Cu、Fe、Ni、Cr、Mo等の金属膜;SiO2等の金属酸化膜などが挙げられる。この際、各要素の、膜厚は10〜200nmとすることができる。また、焼成により、アモルファスのITO膜を多結晶のITO膜とするため、電気的抵抗を低減することもできる。また、第一の透明電極パターン3と、第二の透明電極パターン4と、後述する導電性要素6とは、上述の導電性繊維を用いた加飾材を有する転写フィルムを用いて製造することもできる。その他、ITO等によって第一の導電性パターン等を形成する場合には、特許第4506785号公報の段落0014〜0016等を参考にすることができる。
また、第一の透明電極パターン3及び第二の透明電極パターン4の少なくとも一方は、前面板1及び/又は1Gの非接触面及び遮光層2bの前面板1及び/又は1Gとは逆側の面の両方の領域にまたがって設置することができる。図5及び図6においては、第二の透明電極パターン4が、前面板1及び/又は1Gの非接触面及び遮光層2bの前面板1及び/又は1Gとは逆側の面の両方の領域にまたがって設置され、加飾材2aの側面を第二の透明電極パターン4が覆っている図が示されている。ただし、加飾材2aの幅を、遮光層2bの幅よりも狭くすることもでき、その場合は第一の透明電極パターン3及び第二の透明電極パターン4の少なくとも一方は、前面板1及び/又は1Gの非接触面、加飾材2a及び遮光層2bの前面板1及び/又は1Gとは逆側の面の領域にまたがって設置することができる。このように、一定の厚みが必要な加飾材2a及び遮光層2bを含む加飾材と前面板裏面とにまたがって転写フィルムをラミネートする場合でも、フィルム転写材料(特に熱可塑性樹脂層を有するフィルム転写材料)を用いることで真空ラミネーターなどの高価な設備を用いなくても、簡単な工程で加飾材2の部分境界に泡の発生がないラミネートが可能になる。
図8を用いて第一の透明電極パターン3及び第二の透明電極パターン4について説明する。
図8は、本発明における第一の透明電極パターン及び第二の透明電極パターンの一例を示す説明図である。
図8に示すように、第一の透明電極パターン3は、パッド部分3aが接続部分3bを介して第一の方向に延在して形成されている。また、第二の透明電極パターン4は、第一の透明電極パターン3と絶縁層5によって電気的に絶縁されており、第一の方向に交差する方向(図8における第二の方向)に延在して形成された複数のパッド部分によって構成されている。ここで、第一の透明電極パターン3を形成する場合、パッド部分3aと接続部分3bとを一体として作製してもよいし、接続部分3bのみを作製して、パッド部分3aと第二の透明電極パターン4とを一体として作製(パターニング)してもよい。パッド部分3aと第二の透明電極パターン4とを一体として作製(パターニング)する場合、図8に示すように接続部分3bの一部とパッド部分3aの一部とが連結され、かつ、絶縁層5によって第一の透明電極パターン3と第二の透明電極パターン4とが電気的に絶縁されるように各層が形成される。
図8は、本発明における第一の透明電極パターン及び第二の透明電極パターンの一例を示す説明図である。
図8に示すように、第一の透明電極パターン3は、パッド部分3aが接続部分3bを介して第一の方向に延在して形成されている。また、第二の透明電極パターン4は、第一の透明電極パターン3と絶縁層5によって電気的に絶縁されており、第一の方向に交差する方向(図8における第二の方向)に延在して形成された複数のパッド部分によって構成されている。ここで、第一の透明電極パターン3を形成する場合、パッド部分3aと接続部分3bとを一体として作製してもよいし、接続部分3bのみを作製して、パッド部分3aと第二の透明電極パターン4とを一体として作製(パターニング)してもよい。パッド部分3aと第二の透明電極パターン4とを一体として作製(パターニング)する場合、図8に示すように接続部分3bの一部とパッド部分3aの一部とが連結され、かつ、絶縁層5によって第一の透明電極パターン3と第二の透明電極パターン4とが電気的に絶縁されるように各層が形成される。
図5及び図6において、遮光層2bの前面板1及び/又は1Gとは逆側の面側には導電性要素6が設置されている。導電性要素6は、第一の透明電極パターン3及び第二の透明電極パターン4の少なくとも一方に電気的に接続され、かつ、第一の透明電極パターン3及び第二の透明電極パターン4とは別の要素である。図5及び図6においては、導電性要素6が第二の透明電極パターン4に接続されている図が示されている。
また、図5及び図6においては、各構成要素の全てを覆うように透明保護層7が設置されている。透明保護層7は、各構成要素の一部のみを覆うように構成されていてもよい。絶縁層5と透明保護層7とは、同一材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。絶縁層5と透明保護層7とを構成する材料としては、表面硬度、耐熱性が高いものが好ましく、公知の感光性シロキサン樹脂材料、アクリル樹脂材料などが用いられる。
本発明の製造方法の過程で形成される態様例として、図9〜図13の態様を挙げることができる。
図9は、開口部8が形成された強化処理ガラス11の一例を示す上面図である。図10は、加飾材2aが形成された前面板の一例を示す上面図である。図11は、第一の透明電極パターン3が形成された前面板の一例を示す上面図である。図12は、第二の透明電極パターン4が形成された前面板の一例を示す上面図である。図13は、第一及び第二の透明電極パターンとは別の導電性要素6が形成された前面板の一例を示す上面図である。これらは、上記説明を具体化した例を示すものであり、本発明の範囲はこれらの図面により限定的に解釈されることはない。
図9は、開口部8が形成された強化処理ガラス11の一例を示す上面図である。図10は、加飾材2aが形成された前面板の一例を示す上面図である。図11は、第一の透明電極パターン3が形成された前面板の一例を示す上面図である。図12は、第二の透明電極パターン4が形成された前面板の一例を示す上面図である。図13は、第一及び第二の透明電極パターンとは別の導電性要素6が形成された前面板の一例を示す上面図である。これらは、上記説明を具体化した例を示すものであり、本発明の範囲はこれらの図面により限定的に解釈されることはない。
静電容量型入力装置、及び、この静電容量型入力装置を構成要素として備えた画像表示装置は、『最新タッチパネル技術』(2009年7月6日発行、(株)テクノタイムズ社)、三谷雄二監修、“タッチパネルの技術と開発”、シーエムシー出版(2004.12)、FPD International 2009 Forum T−11講演テキストブック、Cypress Semiconductor Corporation アプリケーションノートAN2292等に開示されている構成を適用することができる。
(情報表示装置)
本発明の情報表示装置は、本発明のタッチパネルを有する。本発明のタッチパネルは、OGS型タッチパネルとして用いることが有効である。
本発明のタッチパネルを使用することができる情報表示装置としては、モバイル機器が好ましく、例えば、以下の情報表示装置を挙げることができる。
iPhone4(登録商標)、iPad(登録商標)(以上、米国アップル社製)、Xperia(SO−01B)(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーション(株)製)、Galaxy S(SC−02B)、Galaxy Tab(SC−01C)(以上、韓国サムスン電子社製)、BlackBerry 8707h(加国リサーチ・イン・モーション社製)、Kindle(米国アマゾン社製)、Kobo Touch(楽天(株)製)。
本発明の情報表示装置は、本発明のタッチパネルを有する。本発明のタッチパネルは、OGS型タッチパネルとして用いることが有効である。
本発明のタッチパネルを使用することができる情報表示装置としては、モバイル機器が好ましく、例えば、以下の情報表示装置を挙げることができる。
iPhone4(登録商標)、iPad(登録商標)(以上、米国アップル社製)、Xperia(SO−01B)(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーション(株)製)、Galaxy S(SC−02B)、Galaxy Tab(SC−01C)(以上、韓国サムスン電子社製)、BlackBerry 8707h(加国リサーチ・イン・モーション社製)、Kindle(米国アマゾン社製)、Kobo Touch(楽天(株)製)。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」、「%」は質量基準である。
<化合物C8−1の合成(両末端ビニル修飾)>
フラスコに両末端ビニル変性シリコーン(アヅマックス(株)製DMS−V05:ビニル当量2.4−2.9Eq/kg)20gと、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン11.4g(58mmol)とを加え窒素雰囲気下80℃に加熱した。その後、重合開始剤(ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、「V−601」)を80mg加え、80℃で2時間反応を行った。反応開始2時間後にV−601を80mg追添し、80℃4時間反応を行い、化合物C8−1を得た。
<化合物C1−1の合成(両末端SiH修飾)>
フラスコに両末端SiH変性シリコーン(アヅマックス(株)製DMS−H11:官能基当量550g/mol)22gと、ビニルトリメトキシシラン5.9g(40mmol)と、Platinum(0)-1,3-divinyl-1,1,3,3-tetramethyldisiloxane complex solution, 0.05M in poly(dimethylsiloxane), vinyl terminated(ALDRICH社製)20mgを加え、60℃で5時間反応させ、化合物C1−1を得た。
<化合物C1−2の合成>
化合物C1−1合成における両末端SiH変性シリコーンをアズマックス(株)製DMS−H03:官能基当量225g/molに代え、仕込み量を官能基当量に合わせたこと以外は同様にして、化合物C1−2を得た。
化合物C1−1合成における両末端SiH変性シリコーンをアズマックス(株)製DMS−H03:官能基当量225g/molに代え、仕込み量を官能基当量に合わせたこと以外は同様にして、化合物C1−2を得た。
<化合物C29−1の合成(両末端メタクリル修飾)>
フラスコに両末端メタクリル変性シリコーン(信越化学工業(株)製x−22−164A:官能基当量860g/mol)30gと、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン6.3g(47mmol)とを加え窒素雰囲気下80℃に加熱した。その後、重合開始剤(ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、「V−601」)を50mg加え、80℃で2時間反応を行った。反応開始2時間後にV−601を50mg追添し、80℃4時間反応を行い、化合物C29−1を得た。
<化合物C42−1の合成(両末端エポキシ修飾)>
フラスコに両末端エポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製x−22−163A:官能基当量1,000g/mol)30gと、3−アミノプロピルトリメトキシシラン5.4g(30mmol)とを加え100℃で8時間反応を行い、化合物C42−1を得た。
<化合物C11−1の合成(両末端アミン修飾)>
フラスコに両末端アミン変性シリコーン(信越化学工業(株)製KF−8010:官能基当量800g/mol)30gと、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン8.9g(37.5mmol)とを加え100℃で8時間反応を行い、化合物C11−1を得た。
フラスコに両末端アミン変性シリコーン(信越化学工業(株)製KF−8010:官能基当量800g/mol)30gと、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン8.9g(37.5mmol)とを加え100℃で8時間反応を行い、化合物C11−1を得た。
<化合物C18−1の合成(両末端メルカプト修飾)>
フラスコに両末端メルカプト変性シリコーン(信越化学工業(株)製x−22−167B:官能基当量1,700g/mol)30gと、ビニルトリエトキシシラン3.4g(17.6mmol)とを加え窒素雰囲気下80℃に加熱した。その後、重合開始剤(ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、「V−601」)を80mg加え、80℃で2時間反応を行った。反応開始2時間後にV−601を80mg追添し、80℃4時間反応を行い、化合物C18−1を得た。
フラスコに両末端メルカプト変性シリコーン(信越化学工業(株)製x−22−167B:官能基当量1,700g/mol)30gと、ビニルトリエトキシシラン3.4g(17.6mmol)とを加え窒素雰囲気下80℃に加熱した。その後、重合開始剤(ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、「V−601」)を80mg加え、80℃で2時間反応を行った。反応開始2時間後にV−601を80mg追添し、80℃4時間反応を行い、化合物C18−1を得た。
<化合物C30−1の合成(両末端アクリル修飾)>
化合物C29−1の合成におけるx−22−164Aをx−22−2445(信越化学工業(株)製:官能基当量1,600g/mol)に変更し、官能基当量に応じて添加量を調整したこと以外は同様にして、化合物C30−1を得た。
化合物C29−1の合成におけるx−22−164Aをx−22−2445(信越化学工業(株)製:官能基当量1,600g/mol)に変更し、官能基当量に応じて添加量を調整したこと以外は同様にして、化合物C30−1を得た。
<化合物C33−1の合成(両末端カルボキシ修飾)>
フラスコに両末端カルボキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製x−22−162C:官能基当量2,300g/mol)30gと、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン3.1g(13.0mmol)とを加え100℃で8時間反応を行い、化合物C33−1を得た。
フラスコに両末端カルボキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製x−22−162C:官能基当量2,300g/mol)30gと、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン3.1g(13.0mmol)とを加え100℃で8時間反応を行い、化合物C33−1を得た。
<化合物C38−1の合成(両末端酸無水物修飾)>
化合物C42−1の合成におけるx−22−163Aをx−22−168A(信越化学工業(株)製:官能基当量1,000g/mol)に変更し、官能基当量に応じて添加量を調整したこと以外は同様にして、化合物C38−1を得た。
化合物C42−1の合成におけるx−22−163Aをx−22−168A(信越化学工業(株)製:官能基当量1,000g/mol)に変更し、官能基当量に応じて添加量を調整したこと以外は同様にして、化合物C38−1を得た。
<化合物C46−1の合成(両末端脂環式エポキシ修飾)>
化合物C42−1の合成におけるx−22−163Aをx−22−169AS(信越化学工業(株)製:官能基当量500g/mol)に変更し、官能基当量に応じて添加量を調整したこと以外は同様にして、化合物C46−1を得た。
化合物C42−1の合成におけるx−22−163Aをx−22−169AS(信越化学工業(株)製:官能基当量500g/mol)に変更し、官能基当量に応じて添加量を調整したこと以外は同様にして、化合物C46−1を得た。
<顔料分散剤X−1の合成>
PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)に、メルカプト変性ジメチルポリシロキサンであるKF−2001(信越化学工業(株)製)88.4質量部と、シリコーンマクロモノマーであるX−22−174ASX、信越化学工業(株)製)8.4質量部と、顔料吸着部位を持つ重合成分としてメタクリル酸3.2質量部と、を溶解するとともに、重合開始剤(ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、「V−601」)を全重合成分に対する比率で0.3mol%溶解させ、窒素雰囲気下、80℃で重合を行った。途中、重合開始2時間後に重合開始剤(V−601)を全重合成分に対する比率で0.3mol%追添し、合計4時間重合した。重合後、精製処理及び乾燥を行い、顔料分散剤X−1(式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマー)を得た。
PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)に、メルカプト変性ジメチルポリシロキサンであるKF−2001(信越化学工業(株)製)88.4質量部と、シリコーンマクロモノマーであるX−22−174ASX、信越化学工業(株)製)8.4質量部と、顔料吸着部位を持つ重合成分としてメタクリル酸3.2質量部と、を溶解するとともに、重合開始剤(ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、「V−601」)を全重合成分に対する比率で0.3mol%溶解させ、窒素雰囲気下、80℃で重合を行った。途中、重合開始2時間後に重合開始剤(V−601)を全重合成分に対する比率で0.3mol%追添し、合計4時間重合した。重合後、精製処理及び乾燥を行い、顔料分散剤X−1(式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマー)を得た。
<顔料分散液1の作製>
顔料分散剤X−1 3.5質量%と、白色顔料である酸化チタン(アルミナ及びジルコニアで表面処理されたルチル型酸化チタン粒子、一次粒子径0.25μm)70質量%と、キシレン26.5質量%とを混合し、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いてビーズミルで2時間分散し、顔料分散液1を得た。
顔料分散剤X−1 3.5質量%と、白色顔料である酸化チタン(アルミナ及びジルコニアで表面処理されたルチル型酸化チタン粒子、一次粒子径0.25μm)70質量%と、キシレン26.5質量%とを混合し、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いてビーズミルで2時間分散し、顔料分散液1を得た。
<顔料分散液2の作製>
顔料分散剤X−1をBYK−SILCLEAN 3700(ビックケミー・ジャパン(株)製)に変更した以外は、顔料分散液1の作製と同様にして、顔料分散液2を作製した。
顔料分散剤X−1をBYK−SILCLEAN 3700(ビックケミー・ジャパン(株)製)に変更した以外は、顔料分散液1の作製と同様にして、顔料分散液2を作製した。
(実施例1)
<インクジェット記録用インク組成物の作製>
以下に示す混合比で、実施例1の白色インクジェット記録用インク組成物を調製した。
下記(1)〜(3)を室温にてビーカー内で混合した後、ビーカーごと50℃の排気付きオーブンに12時間入れて、シリコーン樹脂に由来する溶媒を除去して、液状の組成物を得た。その後、室温にて(4)を添加し、インクジェット記録用インク組成物を得た。なお、シリコーン樹脂の含有量は、固形分量であり、シリコーン樹脂が50部となるように、KR−251を添加した。
(1)シリコーン樹脂(KR−251、信越化学工業(株)製、シリコーン樹脂のトルエン溶液(不揮発分20質量%)):50部
(2)架橋剤(上記C8−1):100部
(3)顔料分散液1:70部
(4)触媒:ジブチル錫ジラウレート:0.1部
<インクジェット記録用インク組成物の作製>
以下に示す混合比で、実施例1の白色インクジェット記録用インク組成物を調製した。
下記(1)〜(3)を室温にてビーカー内で混合した後、ビーカーごと50℃の排気付きオーブンに12時間入れて、シリコーン樹脂に由来する溶媒を除去して、液状の組成物を得た。その後、室温にて(4)を添加し、インクジェット記録用インク組成物を得た。なお、シリコーン樹脂の含有量は、固形分量であり、シリコーン樹脂が50部となるように、KR−251を添加した。
(1)シリコーン樹脂(KR−251、信越化学工業(株)製、シリコーン樹脂のトルエン溶液(不揮発分20質量%)):50部
(2)架橋剤(上記C8−1):100部
(3)顔料分散液1:70部
(4)触媒:ジブチル錫ジラウレート:0.1部
(実施例2)
<インクジェット記録用インク組成物の作製>
顔料分散剤1の代わりに、顔料分散剤2を使用した以外は実施例1と同様にして、インクジェット記録用インク組成物を得た。
<インクジェット記録用インク組成物の作製>
顔料分散剤1の代わりに、顔料分散剤2を使用した以外は実施例1と同様にして、インクジェット記録用インク組成物を得た。
(比較例1)
インク組成物として、KIインク(FujiFilm Speciality Ink Systems社製)を用いた。
インク組成物として、KIインク(FujiFilm Speciality Ink Systems社製)を用いた。
(比較例2)
<インクジェット記録用インク組成物の作製>
シクロヘキサノン:69.95部
DPCA−60(日本化薬(株)製、KAYARAD DOCA−60、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート):20部
KF−353(信越シリコーン(株)製、ポリエーテル変性シリコーンオイル)
白色顔料(酸化チタン:アルミナ及びジルコニアで表面処理されたルチル型酸化チタン粒子、一次粒子径0.25μm):10部
以上の成分を混合し、1時間撹拌した。その後、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過してインクジェット記録用インク組成物2を調製した。
なお、実施例1〜2、及び、比較例1〜2のいずれにおいても、調製後のインク組成物の粘度は、25℃において、10mPa・s〜20mPa・sであった。
<インクジェット記録用インク組成物の作製>
シクロヘキサノン:69.95部
DPCA−60(日本化薬(株)製、KAYARAD DOCA−60、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート):20部
KF−353(信越シリコーン(株)製、ポリエーテル変性シリコーンオイル)
白色顔料(酸化チタン:アルミナ及びジルコニアで表面処理されたルチル型酸化チタン粒子、一次粒子径0.25μm):10部
以上の成分を混合し、1時間撹拌した。その後、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過してインクジェット記録用インク組成物2を調製した。
なお、実施例1〜2、及び、比較例1〜2のいずれにおいても、調製後のインク組成物の粘度は、25℃において、10mPa・s〜20mPa・sであった。
(比較例3)
<スクリーンインク組成物の作製>
下記白色スクリーン印刷用インクS1を調製した。
<白色スクリーン印刷用インク:処方S1>
・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸=78/22モル比のランダム共重合物、重量平均分子量3万、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(固形分40.5質量%):331質量部
・白色顔料分散物1:157質量部
・界面活性剤(商品名:メガファックF−780F、大日本インキ(株)製):1.0質量部)
<スクリーンインク組成物の作製>
下記白色スクリーン印刷用インクS1を調製した。
<白色スクリーン印刷用インク:処方S1>
・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸=78/22モル比のランダム共重合物、重量平均分子量3万、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(固形分40.5質量%):331質量部
・白色顔料分散物1:157質量部
・界面活性剤(商品名:メガファックF−780F、大日本インキ(株)製):1.0質量部)
<白色顔料分散物1の組成−>
・酸化チタン(石原産業製CR97;アルミナ/ジルコニア処理ルチル型、一次粒子径0.25μm):70.0質量%
・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸=72/28モル比のランダム共重合物、重量平均分子量3.7万):3.5質量%
・メチルエチルケトン(東燃化学(株)製) :26.5質量%
・酸化チタン(石原産業製CR97;アルミナ/ジルコニア処理ルチル型、一次粒子径0.25μm):70.0質量%
・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸=72/28モル比のランダム共重合物、重量平均分子量3.7万):3.5質量%
・メチルエチルケトン(東燃化学(株)製) :26.5質量%
<白色加飾材の作製>
−白色層塗布サンプルの作製−
得られた各白色インクジェット記録用インク組成物を、厚さ0.7mmの白板ガラス上に乾燥膜厚35μmとなるようにLuxcel Jet(富士フイルム(株)製)にてインクジェット印刷し、評価用の各実施例及び比較例の白色層塗布サンプルとした。
−白色層塗布サンプルの作製−
得られた各白色インクジェット記録用インク組成物を、厚さ0.7mmの白板ガラス上に乾燥膜厚35μmとなるようにLuxcel Jet(富士フイルム(株)製)にてインクジェット印刷し、評価用の各実施例及び比較例の白色層塗布サンプルとした。
−白色加飾材の作製−
その後、各実施例及び比較例の白色層塗布サンプルに対して、150℃30分、240℃30分、280℃40分の順で3回の熱処理を行い、3回の熱処理を行ったサンプルを各実施例及び比較例の耐熱性評価用サンプルとした。得られた熱処理後の耐熱性評価用サンプルを、各実施例及び比較例の白色加飾材とした。
なお、比較例3では、印刷用インキをスクリーン印刷機(ミシマ(株)製;UDF−5L、メッシュサイズ250μm)でスクリーン印刷し、100℃、10分プリベーク乾燥でタックフリーにした。乾燥膜厚が35μmとなるように印刷した。更に最終ベークとして150℃30分乾燥して、白色加飾層を得た。
その後、各実施例及び比較例の白色層塗布サンプルに対して、150℃30分、240℃30分、280℃40分の順で3回の熱処理を行い、3回の熱処理を行ったサンプルを各実施例及び比較例の耐熱性評価用サンプルとした。得られた熱処理後の耐熱性評価用サンプルを、各実施例及び比較例の白色加飾材とした。
なお、比較例3では、印刷用インキをスクリーン印刷機(ミシマ(株)製;UDF−5L、メッシュサイズ250μm)でスクリーン印刷し、100℃、10分プリベーク乾燥でタックフリーにした。乾燥膜厚が35μmとなるように印刷した。更に最終ベークとして150℃30分乾燥して、白色加飾層を得た。
<着色による耐熱性(耐着色性)評価>
白色加飾材における各実施例及び比較例の耐熱性評価用サンプルのガラス側の反射スペクトルを積分球付き分光光度計(日本分光(株)製、型番:V−570)で測定し、それを元に色座標L*a*b*を計算した。L*は主に耐熱性評価用サンプルの明るさを示し、a*は主に耐熱性評価用サンプルの赤みを示し、b*は主に耐熱性評価用サンプルの黄色味を示す。
熱処理に影響されやすいb*を指標とし、以下のように評価した。
A:b*≦−0.1
B:−0.1<b*≦0.5
C:0.5<b*≦1
D:b*>1
着色による耐熱性(耐着色性)評価は、A、B又はC評価であることが実用上必要であり、A又はB評価であることが好ましく、A評価であることがより好ましい。
白色加飾材における各実施例及び比較例の耐熱性評価用サンプルのガラス側の反射スペクトルを積分球付き分光光度計(日本分光(株)製、型番:V−570)で測定し、それを元に色座標L*a*b*を計算した。L*は主に耐熱性評価用サンプルの明るさを示し、a*は主に耐熱性評価用サンプルの赤みを示し、b*は主に耐熱性評価用サンプルの黄色味を示す。
熱処理に影響されやすいb*を指標とし、以下のように評価した。
A:b*≦−0.1
B:−0.1<b*≦0.5
C:0.5<b*≦1
D:b*>1
着色による耐熱性(耐着色性)評価は、A、B又はC評価であることが実用上必要であり、A又はB評価であることが好ましく、A評価であることがより好ましい。
<耐クラック性評価>
熱処理後の耐熱性評価用サンプル中のクラック有無を目視により観察し、以下のように評価した。
A:クラックが認められない
B:クラックが一部認められる
C:クラックが全面に認められる
熱処理後の耐熱性評価用サンプル中のクラック有無を目視により観察し、以下のように評価した。
A:クラックが認められない
B:クラックが一部認められる
C:クラックが全面に認められる
<耐摩耗性評価>
(株)井元製作所製RCA磨耗試験機(型番:IMC−15F9)を用い評価した。
テープ送り速度:2.512m/分
加圧ロール荷重:275g
加圧サイクル:1サイクル4秒(加圧2秒、除圧2秒)
上記条件において、膜が削りとられて基板が見えるまでのサイクル数を評価した。
A:50回以上
B:30回以上50回未満
C:10回以上30回未満
D:10回未満
耐磨耗性評価は、実用上C以上であることが必要であり、A又はB評価であることが好ましく、A評価であることがより好ましい。
(株)井元製作所製RCA磨耗試験機(型番:IMC−15F9)を用い評価した。
テープ送り速度:2.512m/分
加圧ロール荷重:275g
加圧サイクル:1サイクル4秒(加圧2秒、除圧2秒)
上記条件において、膜が削りとられて基板が見えるまでのサイクル数を評価した。
A:50回以上
B:30回以上50回未満
C:10回以上30回未満
D:10回未満
耐磨耗性評価は、実用上C以上であることが必要であり、A又はB評価であることが好ましく、A評価であることがより好ましい。
<ガラス基板密着性評価>
セロハンテープ(2cm×10cm)を白加飾材の上に貼り付けた後、セロハンテープを剥離し、目視で観察を行った。5サンプルの試験を行い、最も評価が多いものを評価結果とした。
A:ガラス基板からの剥離が全く認められない
B:局所的に僅かな剥離(ガラス基板からの浮き)はあるが、セロハンテープへ付着して剥離された箇所はない
C:ガラス基板からセロハンテープ貼り付け部分全体が部分的に又は完全に剥離し、セロハンテープに白加飾材層が付着し、セロハンテープに白加飾材層に由来する白い膜が張り付いていることが目視で確認できる
セロハンテープ(2cm×10cm)を白加飾材の上に貼り付けた後、セロハンテープを剥離し、目視で観察を行った。5サンプルの試験を行い、最も評価が多いものを評価結果とした。
A:ガラス基板からの剥離が全く認められない
B:局所的に僅かな剥離(ガラス基板からの浮き)はあるが、セロハンテープへ付着して剥離された箇所はない
C:ガラス基板からセロハンテープ貼り付け部分全体が部分的に又は完全に剥離し、セロハンテープに白加飾材層が付着し、セロハンテープに白加飾材層に由来する白い膜が張り付いていることが目視で確認できる
<加飾層形成速度評価>
Si−NMRを用いて、シリコーン樹脂由来のシラノール基と架橋剤由来の加水分解性シリル基の時間変化(時間とともに減少する挙動)を測定した。減少率が20%を下回るのに要する時間で、以下のA〜Cの評価を行った。減少率が20%を下回るのに要する時間が短いほど、加飾層形成速度としては速く、好ましいことを意味する。
A:減少率が20%を下回るのに要する時間が1時間未満
B:減少率が20%を下回るのに要する時間が1時間以上3時間未満
C:減少率が20%を下回るのに要する時間が3時間以上
Si−NMRを用いて、シリコーン樹脂由来のシラノール基と架橋剤由来の加水分解性シリル基の時間変化(時間とともに減少する挙動)を測定した。減少率が20%を下回るのに要する時間で、以下のA〜Cの評価を行った。減少率が20%を下回るのに要する時間が短いほど、加飾層形成速度としては速く、好ましいことを意味する。
A:減少率が20%を下回るのに要する時間が1時間未満
B:減少率が20%を下回るのに要する時間が1時間以上3時間未満
C:減少率が20%を下回るのに要する時間が3時間以上
各評価結果をまとめて表2に示す。
1:基材(フィルム基材。フィルム基材のみを前面板としてもよい。)
1G:ガラス(カバーガラス。カバーガラスのみを前面板としてもよく、基材とガラスの積層体を前面板としてもよい。)
2a:加飾材
2b:遮光層
2c:傾斜部
3:導電性層(第一の透明電極パターン)
3a:パッド部分
3b:接続部分
4:導電性層(第二の透明電極パターン)
5:絶縁層
6:導電性層(他の導電性要素)
7:透明保護層
8:開口部
10:静電容量型入力装置
11:強化処理ガラス
C:第1の方向
D:第2の方向
1G:ガラス(カバーガラス。カバーガラスのみを前面板としてもよく、基材とガラスの積層体を前面板としてもよい。)
2a:加飾材
2b:遮光層
2c:傾斜部
3:導電性層(第一の透明電極パターン)
3a:パッド部分
3b:接続部分
4:導電性層(第二の透明電極パターン)
5:絶縁層
6:導電性層(他の導電性要素)
7:透明保護層
8:開口部
10:静電容量型入力装置
11:強化処理ガラス
C:第1の方向
D:第2の方向
Claims (12)
- 白色無機顔料と、
シリコーン樹脂と、
下記式1で表されるシリコーン系架橋剤と、を含有することを特徴とする
インクジェット記録用インク組成物。
- 前記X1及びX2が、式3で表される基である、請求項1に記載のインクジェット記録用インク組成物。
- 前記X3が、アルコキシ基又はアシルオキシ基である、請求項2に記載のインクジェット記録用インク組成物。
- 前記白色無機顔料が、二酸化チタンである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インク組成物。
- 顔料分散剤を更に含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インク組成物。
- 前記顔料分散剤が、シリコーン構造を有する分散剤である、請求項6に記載のインクジェット記録用インク組成物。
- 前記顔料分散剤が、下記式gp−1で表されるグラフト型シリコーンポリマーである、請求項6又は7に記載のインクジェット記録用インク組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インク組成物を硬化してなる白加飾材。
- 請求項9に記載の白加飾材と、基板とを有する加飾材付き基材。
- 前記基材がガラス基材である、請求項10に記載の加飾材付き基材。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インク組成物を基材上に吐出する工程、及び、
基材上のインクジェット記録用インク組成物を加熱して硬化する工程を含むことを特徴とする、
加飾材付き基材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014196609A JP2016069390A (ja) | 2014-09-26 | 2014-09-26 | インクジェット記録用インク組成物、白加飾材、並びに、加飾材付き基材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014196609A JP2016069390A (ja) | 2014-09-26 | 2014-09-26 | インクジェット記録用インク組成物、白加飾材、並びに、加飾材付き基材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016069390A true JP2016069390A (ja) | 2016-05-09 |
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ID=55866015
Family Applications (1)
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JP2014196609A Pending JP2016069390A (ja) | 2014-09-26 | 2014-09-26 | インクジェット記録用インク組成物、白加飾材、並びに、加飾材付き基材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016069390A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020080011A1 (ja) * | 2018-10-19 | 2020-04-23 | 信越化学工業株式会社 | 紫外線硬化性シリコーン組成物及びその硬化物 |
CN114015055A (zh) * | 2021-11-17 | 2022-02-08 | 江西晨光新材料股份有限公司 | 一种功能硅烷封端聚硅氧烷的合成方法及应用 |
WO2023053885A1 (ja) | 2021-09-29 | 2023-04-06 | 信越化学工業株式会社 | アルコキシシリルアルキルアミノプロピル変性ポリシロキサン化合物の製造方法 |
-
2014
- 2014-09-26 JP JP2014196609A patent/JP2016069390A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPWO2020080011A1 (ja) * | 2018-10-19 | 2021-09-30 | 信越化学工業株式会社 | 紫外線硬化性シリコーン組成物及びその硬化物 |
WO2023053885A1 (ja) | 2021-09-29 | 2023-04-06 | 信越化学工業株式会社 | アルコキシシリルアルキルアミノプロピル変性ポリシロキサン化合物の製造方法 |
KR20240070628A (ko) | 2021-09-29 | 2024-05-21 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 알콕시실릴알킬아미노프로필 변성 폴리실록산 화합물의 제조 방법 |
CN114015055A (zh) * | 2021-11-17 | 2022-02-08 | 江西晨光新材料股份有限公司 | 一种功能硅烷封端聚硅氧烷的合成方法及应用 |
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