JP2016068484A - 筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記具の軸筒に対してクリップが支点を中心として回動自在に連結されると共に、クリップの先端側が軸筒の外周面に当接し、且つ、クリップの後端側が軸筒の外周面から離間するように常に弾発されている筆記具を提供する。【解決手段】クリップの両側面に突設した側支持板を前記クリップ支持部に被せて前記クリップが回動自在となる支点を構成し、前記コイルスプリングはその支点よりも後方に配設されると共に、前記クリップの支点よりも前方が軸筒の外周面に当接するように常に付勢された筆記具において、前記コイルスプリングと接触するクリップの内面には、前記コイルスプリングの内側に入り込むスプリング保持突起25を設け、そのスプリング保持突起の断面を、筆記具の軸心方向よりも軸心と直行する方向を長くする一方、前記コイルスプリングの内径とスプリング保持突起の軸心と直行する方向の外接円径を略同一とした筆記具。【選択図】図21

Description

本発明は、筆記具の軸筒に対してクリップが支点を中心として回動自在に連結されると共に、クリップの先端側が軸筒の外周面に当接し、且つ、クリップの後端側が軸筒の外周面から離間するように常に弾発されている筆記具に関する。
従来から、筆記具の軸筒に対してクリップが支点を中心として回動自在に連結されると共に、クリップの後端側と軸筒との間にコイルスプリングを配設することでクリップの先端側が軸筒の外周面に当接し、且つ、クリップの後端側が軸筒の外周面から離間するように常に弾発されている筆記具が知られている。
こうした筆記具においては、クリップの開閉時にスプリングが伸縮を繰り返す必要があるため、クリップ開閉作動時にコイルスプリングがずれたり、脱落しないようにする必要がある。しかしながら、軸筒の径によってはコイルスプリングの台座部が広く取れないこともある。特に、多色ボールペンのスライド部材にクリップを取り付け、スライド部材とクリップとの間にコイルスプリングを配設する場合、スライド部材に設けたコイルスプリング台座部の径方向のスペースがない為にコイルスプリングがずれた場合に摺動に影響が出てしまう。
特許文献1によれば、クリップ内面に突起を設け、前述した突起の外面部にコイルスプリングを嵌め込むことで、コイルスプリングのずれや脱落を防ぐ構造が開示されている。
特開2010−179557
特許文献1に開示される構造において、クリップ内面に設けられた突起は単純円筒形であり、前述した突起の外面部にコイルスプリングを嵌め込んでいるため、コイルスプリングは径方向にも軸心方向にもガイドされる。クリップの開閉時、コイルスプリングは内径部全体がガイドされているため、スプリングの台座部との当接位置が前後に移動させられてしまう。それゆえ、スプリングの切り終わりで台座部分を削ってしまったり、摺動による異音を生じたりしていた。また、台座部とスプリングの切り終わりの抵抗でスプリングが前方にうまく移動しない場合はクリップを開いた際、クリップ裏面の突起と台座の間にコイルスプリングを挟んでしまい、開閉がうまくいかないばかりか、強いては、コイルスプリング自体が変形をしてしまいクリップ弾力の低下を招く恐れがあった。
また、クリップ内面の突起はクリップ裏面に対して垂直に構成されているが、クリップの回転方向に対してはやや傾いている。クリップを開いたとき、スプリングはこの回転方向と同一の方向に圧縮されるが、突起が回転方向から傾いているため、回転の過程で突起がスプリング内面にあたりながら開いて行く。それゆえ、スムーズに開閉動作が出来なかったり、異音が生じる恐れがあった。
そこで本発明は前記問題を鑑み、軸筒の外周部に突設するクリップ支持部と、そのクリップ支持部に係合するクリップと、そのクリップの後部を前記軸筒の外周面から離間するように付勢するコイルスプリングを備え、前記クリップの両側面に突設した側支持板を前記クリップ支持部に被せて前記クリップが回動自在となる支点を構成し、前記コイルスプリングはその支点よりも後方に配設されると共に、前記クリップの支点よりも前方が軸筒の外周面に当接するように常に付勢された筆記具において、前記コイルスプリングと接触するクリップの内面には、前記コイルスプリングの内側に入り込むスプリング保持突起を設け、そのスプリング保持突起の断面を、筆記具の軸心方向よりも軸心と直行する方向を長くする一方、前記コイルスプリングの内径とスプリング保持突起の軸心と直行する方向の外接円径を略同一としたことを要旨とするものである。
本発明は、軸筒の外周部に突設するクリップ支持部と、そのクリップ支持部に係合するクリップと、そのクリップの後部を前記軸筒の外周面から離間するように付勢するコイルスプリングを備え、前記クリップの両側面に突設した側支持板を前記クリップ支持部に被せて前記クリップが回動自在となる支点を構成し、前記コイルスプリングはその支点よりも後方に配設されると共に、前記クリップの支点よりも前方が軸筒の外周面に当接するように常に付勢された筆記具において、前記コイルスプリングと接触するクリップの内面には、前記コイルスプリングの内側に入り込むスプリング保持突起を設け、そのスプリング保持突起の断面を、筆記具の軸心方向よりも軸心と直行する方向を長くする一方、前記コイルスプリングの内径とスプリング保持突起の軸心と直行する方向の外接円径を略同一としたので、前記コイルスプリングの伸縮時には、そのコイルスプリング内径部はスプリング保持突起に対し軸心方向へクリアランスを持つことができる一方、軸心と直行する方向への移動は規制される。これにより、クリップ開閉時にコイルスプリングの軸心方向への移動を極力抑えつつ、コイルスプリングの径方向への台座部分からのずれや脱落を防止でき、スムーズなクリップ開閉が可能となる。
また、クリップの回動支点とコイルスプリング座巻部終点の中心とを結んだ直線と、コイルスプリング保持突起の中心線とのなす角を略90度としたことにより、コイルスプリング内径部と保持突起の摺動抵抗を減らすことが出来、異音などなくスムーズに開閉出来るようになる。
さらに、前記スプリング保持突起の径方向にリブを設けることでスプリング保持突起の筆記具の軸心方向よりも軸心と直行する方向を長くしたことにより、さらにコイルスプリング内径部とスプリング保持突起の摺動抵抗を減らすことができ、異音などのないスムーズな開閉が可能となる。
また、前記スプリング保持突起に設けたリブの端面に面取りまたはR加工を施したことにより、コイルスプリング内径部とスプリング保持突起の摺動抵抗をより一層減らすことができ、異音などのないスムーズな開閉が可能となる。
本発明の第1実施例の構成を示す正面図 図1のA−A断面図 本発明の第1実施例の係止状態の正面図 図3のA−A断面図 摺動ケースの正面図 摺動ケースの後端側投影図 図5のA−A断面図 後軸の正面図 図8のA−A断面図 スライダーの側面図 基部付スライダーの側面図 クリップの天面側の投影図 クリップの内底面側の投影図 図12のA−A断面図 本発明の第1実施例のクリップ開き状態での断面図 クリップとコイルスプリングを基部付スライダーに取付した側面図 クリップ閉状態のコイルスプリング周辺の拡大図 図2のB−B断面図 クリップ開状態のコイルスプリング周辺の拡大図 図15のB−B断面図 スプリング保持突起の軸心方向を示した図
最良な構成の1例(実施例1)を説明する。なお、以降の説明において、前方とはペン先側方向を指し、後方とはクリップが取り付けられている側方向を指す。
軸本体1は、前軸2と後軸3、摺動ケース4により構成されている。前記前軸2螺合などの手段により後軸に取り付けられており、前記前軸2の前端には、リフィール5の筆記部が出没する突出孔2Bが形成されている。また、前記前軸2は、ゴム状弾性体からなるグリップ21を挿着しているが、二色成形、或いは、多色成形といった手段などにより前軸2にゴム状弾性体からなるグリップを被覆しても良い。前軸2の外周にグリップを設けることにより、グリップ感が増し、書きやすさが向上し、さらには疲れにくくなるのである。
前記後軸3には、その長手方向に3個の窓孔3Aが形成されている。本例においては、3個の窓孔3Aが形成されているが、リフィール5の合計数が3本であるためであり、この本数によって窓孔3Aの形成する数も変わるものである。尚、本例においては、2本のスライダー6と、1本の基部付スライダー18で構成されている。
前記窓穴3Aは閉鎖部3Eにより前後端を閉鎖されており、スライダー6及び基部付スライダー18は後軸3の後端より挿入され、後軸3内を通り、窓穴3Aに入り込む。
前記後軸3の窓孔3Aには、スライダー6が摺動自在に配置されている。このスライダー6の長手方向の両側には、抜け防止突起18Dが形成されており、後軸3の窓孔3Aからのスライダー6の脱落を防止している。
このスライダー6の底面には、1つの係止突起6Cと、解除突起6Eが形成されている。
使用者がスライダー6を前進させると、スライダー6は軸心方向へ落ち込み、スライダー6の係止突起6Bが摺動ケース4内の梁状の区画壁9の中心に設けられた係止凹部14に係止される。この瞬間に、ペン先12が前軸2の先端突出孔2Bから突出し、筆記可能となる。
このペン先12の突出時、後軸3内の規制部15に設けた貫通孔15A付近の後軸内周面3Fから貫通孔15Aの中心に向けて設けたリフィール規制リブ15Bと、リフィール5が接触する。この接触動作によって、リフィール5の先端のペン先12は強制的に前軸2の先端の突出孔2Bに向かう。これにより、前軸2内でリフィール5が屈曲することなく、突出孔2Bからペン先12が突出されるのである。例えば,リフィール5がシャープユニットの際、シャープユニット自体の屈曲による、内蔵されたシャープ芯8の繰り出し不良などが防止され、スムーズな芯出しが可能となる。
前記リフィール5の先端部の突出状態において後部に位置している他のスライダー6を前進させると、前進したスライダー6の解除突起6Eが、係止しているスライダー6の被解除突起6Fに接触し、係止していたスライダー6が径方向外向きに移動することで係止が解除され、その瞬間に弾撥部材13の弾撥力によりスライダー6が後方へ移動し、リフィール5の先端部が没状態になるのである。
また、前記スライダー6の前端には長手方向に突出しているリフィール保持突起6Gが形成されており、リフィール5の後端部に前記リフィール保持突起6Gが差し込まれ、圧入する形でリフィール5を保持することが出来る。なおリフィール保持突起6Gの形状は本実施例に限定されるものではなく、リブなどによって圧入関係を持たせても良い。
尚、前記リフィール5としては、ボールペンリフィールや、シャープ芯の繰出しが可能なシャープユニット等から適宜選択できる。また、リフィール5としてボールペンリフィールを選択した場合、樹脂パイプ(インキ収容管)を着色、もしくは転写印刷などにより、内部のインキと近似した色に着色し、使用者の外観からの識別を可能とすることもできる。
前記スライダー6の前端部には、後述する弾撥部材13の後端部が当接する鍔部6Hが形成されている。
参照符号13は、リフィール5並びにリフィール5に接続するスライダー6を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材13である。
前記後軸3の中間部には、規制部15が形成されており、その規制部15には、リフィール5が遊挿する3つの貫通孔15Aが形成されており、前記規制部15に弾撥部材13の一端を係止させることにより、リフィール5を後方に付勢している。
前記後軸3の後端部には摺動ケース4が取り付けられている。本例では、その摺動ケース4の外周の表面上には、等間隔に後軸3との係合用の係合突起4Aが設けられている。また、その係合突起4Aは、後軸3の外周の表面に設けられた窓孔3Aの後端部に係合される。この係合状態において、摺動ケース4の前半部4Bは後軸3の後端内部に配置され、一方、摺動ケース4の後半部は後軸3の後端開口部3Bから突出する。その突出した摺動ケース4の後半部をノック部4Cとし、ノック作動により摺動ケース4全体が、後軸3に対して前後に摺動する。これにより、リフィール5をシャープユニットに選択した場合、シャープ芯の繰り出しのスライド距離を窓孔3Aで有効活用することにより、軸本体1の長さを抑えている
前記摺動ケース4の内部は全長に渡り、径方向を分割するように梁状の区画壁9によって区画19が形成されている。この区画19内をリフィール5の後端に取り付けられたスライダー6が前後に摺動し、リフィール5のペン先やシャープユニットの先金部の没入動作が行われるのである。この区画19は、本例では3つであるが、リフィール5の本数により、変わるものである。
また、摺動ケース4は有底の筒状を成しているが、中間部からは筒部4Dがなくなり、径方向に開放状態となっている。具体的には、横断面形状が扇形の切り欠き部4Eが形成されており、その切り欠き部4Eが開放状態となっている。つまり、その切り欠き部4Eを摺動面とし、スライダー6が摺動ケース4内を摺動するのである。前記スライダー6の押圧部6Aは後軸3の窓孔3Aより外方に突出しており、スライダー6の押圧部6Aは後軸3の窓孔3Aを摺動する。
前記軸本体1の摺動ケース4の後端面には着脱穴10が設けられており、イヤフォンジャックアクセサリーなどの装飾部品や、機能をもった部品、例えば、消しゴムや蛍光ペン、修正具などを取り付けることが可能となっている。
前述の通り、後軸3に設けられている3箇所の窓孔3Aには、スライダー6が2本、基部付スライダー18が1本配置されている。その基部付スライダー18の底面側、つまり摺動ケース4側に接触する形状は前記スライダーと同じであり、係止、あるいは解除時の作動もスライダー6と同様である。しかし、基部付スライダー18の天面側には、前記後軸3の窓穴から外部に露出するクリップ支持部18Aが設けられている。このクリップ支持部18Aは、後述するクリップ20を取り付けるためのクリップ取付用突起18Bを有している。そして、クリップ20を取り付けた後においては、前記クリップ取付用突起18Bがクリップ20の回動時の支点22となる。そのクリップ取付用突起18Bは略円柱状の形状をしている。また、クリップ取付用突起18Bには軸心から離れるに従ってクリップ取付用突起18Bの高さが低くなるようテーパー部18Cを設けているが、これはクリップ20の取付時に、クリップ取付穴20Cの中にクリップ取付用突起18Bが入り込みやすくする為である。
前記クリップ20は、クリップ本体20A及び側板20Bから形成されており、前記クリップ取付用突起18Bの左右の側面に対向するように側支持板20Bがクリップ本体20Aの両側面に沿って突設されている。その側支持板20Bにはそれぞれクリップ取付穴20Cが開設されており、前記クリップ取付用突起18Bと係合して前記クリップ20を回動自在に支持する回動支点22を構成している。
また、前記クリップ取付穴20Cの付近には、前述したテーパー部18と面接触するようにテーパー部20Dがそれぞれ形成され、前記クリップ取付穴20Cがクリップ取付用突起18Bに組み付けられる際の案内となり、その組み付け動作を容易なものとしている。
尚、本発明ではテーパー部18とテーパー部20Dが形成されているが、どちらか一方にのみ形成しても良い。
また、クリップ20はクリップ本体20Aの厚さが側支持板20Bの厚さよりも小さく設定されている。この厚み設定により、側支持板20Bに対してクリップ本体20Aが弾性変形し易くなり、側支持板20Bが互いに遠ざかるように開き、クリップ取付用突起18Bが側支持板20Bを容易に乗り越え、クリップ取付穴20Cに係合させることができる。
即ち、クリップ20を基部付スライダー18に組み付ける際は、クリップ20を軸心の外径方向から中心に向かって力を加えるため、側支持板20Bには外側に力が掛かり、クリップ本体20Aの中央部分が円弧状に凹み湾曲し、この凹状の湾曲によって側支持板20Bが互いに遠ざけるように弾性変形することから、容易に係合することができるのである。
一方、クリップ20を基部付スライダー18に組み付け後、そのクリップ20の先端を軸本体1から遠ざけるように無理に開かせると、クリップ本体20Aから回動支点22に対して引っ張る方向のため、側支持板20Bには内側に力が掛かり、クリップ本体20Aの中央部分が反円弧状(凸状)に湾曲し、この凸状の湾曲によって側支持板20Bを互いに近付けるように弾性変形することから、クリップ20が外れにくくなる。
尚、クリップ本体20Aの厚さAと側支持板20Bの厚さBの差が大きくなればなるほど、前記の効果は顕著なものとなる。
さらには、側支持板20Bは十分な厚さに設定されているため破損し難く、安心して使用することができる。
前記基部付スライダー18のクリップ支持部18Aよりも後方の外周部には、前記クリップ本体20Aの内底面23と対向するように平面部18Dが設けられている。その平面部18Dには、コイルスプリング24の端部24Aが当接している。
また、前記クリップ本体20Aの内底面23の後方には、対向する前記平面部18Dに向かって突設するスプリング保持突起25が設けられており、前記コイルスプリング24の端部24Bがそのスプリング保持突起25を覆うように外挿され、取り付け位置から離脱することを防止している。つまりは、前記平面部18Dと当接している端部24Aと他方の端部24Bが前記内底面10と当接することで、コイルスプリング24に付勢力が生じる。
前記コイルスプリング24の付勢力によって、前記クリップ20の前記回動支点22よりも後方部が、前記軸本体1の外周面から離間するように弾発されるとともに、前記クリップ20の前記回動支点22よりも前方部が、前記回動支点22を介して前記軸筒1の外周面に当接するように弾発されている。
このように構成することで、前記コイルスプリング24の付勢力に抗して、前記クリップ20の前記回動支点22よりも後方部を前記軸本体1の軸心方向へ押圧することにより、前記クリップ20の前記回動支点22より前方部を、前記回動支点22を介して前記軸本体1の外周面から離間するように回動する開閉操作が可能なクリップとしている。
前記スプリング保持突起25には、内底面23に近い外周面に、前記コイルスプリング24の内周径よりもわずかに大径とした大径部26を設けている。
前記大径部26は、コイルスプリング24の座巻き部24Cが圧接されるようになっており、クリップ20を基部付スライダー18のクリップ支持部18Aに組み付ける際に前記コイルスプリング24を前記スプリング保持突起25に外挿して略一体的に保持してから、前記クリップ支持部18Aに係合することで、組立作業中に前記コイルスプリング24が離脱して紛失してしまうことを防止する効果を有している。
また、前記スプリング保持突起25はクリップ内底面23を表す直線W−Wから垂直に突設しているのではなく、角度を持っている。具体的には、スプリング保持突起25の中心を示す直線Y−Yは、クリップ20の回動支点22から、コイルスプリング24の座巻部24Cの中心Αを通る直線X−Xとのなす角が略90度になるように設計されている。つまり、前記スプリング保持突起25はクリップ20の回転方向に対して、接線方向を向いているのである。より具体的には、クリップ20の回動時、スプリング保持突起25の動きの軌跡は円弧Vに示したようになり、前記スプリング保持突起25の方向は常に軌跡Vの接線方向を向いている。
また、前記スプリング保持突起25には、軸筒1の軸線に沿ってスリット27が形成されており、クリップ20が基部付スライダー18に取り付けられる際、クリップ取付穴20Cが離間する方向に弾性変形し易くする役割を果たしている。
なお、スリット27の底面27Aは、クリップ本体20Aの内底面23と同一面上に設定されている。
しかし、前記スリット27の底面27Aにおけるクリップ本体20Aの厚さが、側支持板20Bの厚さよりも小さければこれに限るものではない。
なお、前記底面27Aが内底面23よりも高く突出している又は内底面23よりも低くクリップ本体20Aに潜り込んでいる、若しくは底面27Aと同形状の貫通孔が形成されても同じ効果が得られる。
一方、前記スリット27は軸本体1の軸線に沿って直線状に形成されれば、そのスリット27の幅の大きさは限定されず、また、複数のスリットを形成することもできる。
さらに、スリット27を形成したことにより新たに形成された対向する両側面27Bは、スプリング保持突起25の先端からクリップ本体20Aの内底面23に向かって互いの間隔を小さくしたテーパー形状としても良い。金型に設ける抜きテーパーとして離型性を向上することもできる。
さらに、前記スプリング保持突起25の大径部26よりも突設方向の先端側には、前記大径部26よりも外径が小径である小径部28が形成されている。その小径部28の外径は、突設する先端部に向かって徐々に小径となるテーパー形状となっており、前記スプリング保持突起25の外周面と前記コイルスプリング24の内周面とが先端部付近ほど離間している。
これにより、前記クリップ20を射出成型で形成する場合には、金型に設ける抜きテーパーとして離型性を向上することもできる。
前記小径部28の前記クリップ側支持板20B方向の両側には、リブ29がスプリング保持突起25に沿って設けられている。前記リブ29のクリップ20との接続部近傍は前述した大径部26の外接円と略同寸法であるが、前記リブ29は先端に向かうに連れて僅かに縮径している形状をしている。これは成形時に金型との干渉を少なくする抜き勾配も目的となっているが、コイルスプリング24の内径公差を考慮して設けている。また、前記リブ29の外観部は全体にR(円弧状)を取った形状としており、スプリング内径部と摺動抵抗を減らしている。つまり、リブ29のクリップ20との接続部近傍はコイルスプリング24の内周径と略同一とした寸法関係であるが、リブ29の外接円径はコイルスプリング24の内周径よりやや小さく構成しても良い。
これにより前記スプリング保持突起25にコイルスプリング24が外挿された際、コイルスプリング24は軸心方向には前記座巻き部24Cのみ接触するが、クリップ側支持板20Bに向かう方向には前記座巻き部24Cだけでなく、中間部24Dでもリブ29と接触する。
次いで、本発明の作用について説明する。クリップ20を取り付けた基部付スライダー18を前方にスライドさせると、前記基部付スライダー18に設けている平面部18Dが、前記後軸3の窓孔3Aの内側に没入し係止する。この際、平面部18Dにはコイルスプリング24の端部24Aが当接している為、前記コイルスプリングも窓孔3A内に入り込むことになる。しかし、コイルスプリング24の端部24Aがクリップ側指示板20B方向にずれて、前記平面部18Dから外側にはみ出した場合、前記基部付スライダー18没入時に窓孔3Aとコイルスプリング24Aが干渉してしまい、スムーズに係止しなかったり、強いては、係止自体が不可能になる恐れがある。
しかし、本発明においては小径部28に設けたリブ29により、クリップ側指示板20B方向にコイルスプリング24が移動しないようにしている。これにより、基部付スライダー18の平面部18Dから、コイルスプリング24の基部付スライダー18側の端部24Aがはみ出す恐れがない。そのため、窓孔3Aと前記コイルスプリング24の端部24Aと接触することなくスムーズな摺動が可能となる。
さらにクリップ20の回動支点22とコイルスプリング座巻部24C終点の中心とを結んだ直線X−Xと、スプリング保持突起25の中心線とのなす角Y−Yを略90度としたことで、クリップ20の回動時にスプリング保持突起25は常に接線方向を向く。これにより、前記スプリング保持突起25はコイルスプリング24の圧縮方向へと常に向いている。つまり、コイルスプリング24伸縮時に、コイルスプリング24内径部とスプリング保持突起25は干渉せず、これによりコイルスプリング24の摺動抵抗を減らすことができ、異音などなくスムーズに開閉出来るようになる。
本実施例1のスプリング保持突起25は略円錐形状であるが、底面が楕円の錐形状にすることも可能である。楕円の短辺側を軸心方向に、楕円の長辺側を軸心と直行する方向とし、さらに楕円の長辺側の外接円径をコイルスプリング内周径より略同一径とすることで、本実施例1と同様の効果を得られる。当然、スプリング保持突起の底面が菱形の錐形状でも同様の効果が得られる。他にも、部分的に円弧を備えるものを含む形状など、様々な形状を採用することができるが、製造コストなどを勘案して適宜選択すれば良い。
1 軸本体
2 前軸
2A 円錐部
2B 突出孔
2C ネジ部端面
2D 前軸外観後端面
3 後軸
3A 窓孔
3B 後端開口部
3D 後軸先端面
3E 閉鎖部
3F 内周面
4 摺動ケース
4A 係合突起
4B 前半部
4C ノック部
4D 筒部
4E 切り欠き部
4F スライダー当接部
5 リフィール
5C 着脱部
6 スライダー
6A 後端押圧部
6B 切り欠き
6C 係止突起
6E 解除突起
6F 被解除突起
6G リフィール保持突起
6H 鍔部
7 シャープユニット
7A 先金部
8 シャープ芯
9 区画壁
10 着脱穴
12 ペン先
13 弾撥部材
14 係止凸部
15 規制部
15A 貫通孔
15B リフィール規制リブ
17 挿着溝
18 基部付スライダー
18A クリップ基部
18B クリップ取付用突起
19 区画
20 クリップ
20A クリップ本体
20B 側支持板
20C クリップ取付穴
20D テーパー部
21 グリップ
22 回動支点
23 内底面
24 コイルスプリング
24A 端部
24B 端部
24C 座巻部
24D 中間部
25 スプリング保持突起
26 大径部
27 スリット
27A スリット底面
27B 両側面
28 小径部
29 リブ
V クリップ回動時にスプリング保持突起が描く軌跡
W−W クリップ内底面を示す直線
X−X 回動支点からスプリング座巻部終点とを結んだ直線
Y−Y X−Xと垂直をなす直線
Z−Z クリップ底面と垂直をなす直線

Claims (4)

  1. 軸筒の外周部に突設するクリップ支持部と、そのクリップ支持部に係合するクリップと、そのクリップの後部を前記軸筒の外周面から離間するように付勢するコイルスプリングを備え、前記クリップの両側面に突設した側支持板を前記クリップ支持部に被せて前記クリップが回動自在となる支点を構成し、前記コイルスプリングはその支点よりも後方に配設されると共に、前記クリップの支点よりも前方が軸筒の外周面に当接するように常に付勢された筆記具において、前記コイルスプリングと接触するクリップの内面には、前記コイルスプリングの内側に入り込むスプリング保持突起を設け、そのスプリング保持突起の断面を、筆記具の軸心方向よりも軸心と直行する方向を長くする一方、前記コイルスプリングの内径とスプリング保持突起の軸心と直行する方向の外接円径を略同一としたことを特徴とする筆記具。
  2. クリップの回動支点とスプリング座巻部終点の中心とを結んだ直線と、スプリング保持突起の中心線とのなす角を略90度とした請求項1に記載の筆記具。
  3. 前記コイルスプリング保持突起の径方向にリブを設けたことによって筆記具の軸心方向よりも軸心と直行する方向を長くした請求項1または2に記載の筆記具。
  4. 前記スプリング保持突起に設けたリブの端面に面取りまたはR加工を施したことを特徴とする、請求項3に記載の筆記具。
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