JP2016067718A - 車椅子および転倒防止バーアッセンブリ - Google Patents

車椅子および転倒防止バーアッセンブリ Download PDF

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Abstract

【課題】メンテナンス等における取り扱いを容易にする。【解決手段】車椅子1の車体に対し着脱可能に取り付けられる連結部材111を備えている。連結部材111と一体のホルダ115、211は、補助ポジションと格納ポジションとの間で転倒防止バー100が変位できるように、転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)を予め設定された軸線Lの軸回りに揺動可能に保持する。また、乗員に警告情報を報知する報知ユニット160が設けられる。連結部材111または、連結部材111と一体化されて連結部材111とともに車椅子1の車体2に対して着脱される部材(ホルダ115、211、カバー117)には、スイッチ手段120が取り付けられる。スイッチ手段120は、転倒防止バー100が補助ポジション以外の姿勢のときに報知手段160を作動させる。また、転倒防止バーが補助ポジションのときに報知手段160を停止させる。【選択図】図2

Description

本発明は、車椅子および転倒防止バーアッセンブリに関する。
一般に、車椅子の転倒防止バーアッセンブリは、ウイリーバーと称される転倒防止バーを備えている。転倒防止バーは、車体に連結される基端部と、キャスタを保持する先端部とを有する。転倒防止バーの前記基端部は、スリーブ等のホルダを介して、車椅子の車体後部に連結されている。また、転倒防止バーの先端部には、キャスタが取り付けられている。キャスタは、車椅子の後部に配置され、車椅子の転倒等を防止する機能を奏する。しかしながら、転倒防止バーは、常時必要なものではない。例えば、車椅子を停止させているときには、車体の内側に格納させた方がじゃまにならないこともある。そこで、従来の転倒防止バーアッセンブリにおいては、キャスタが車体の後方に配置されて転倒防止機能を奏する補助ポジションと、キャスタが車体の内側に格納される格納ポジションとの間で転倒防止バーが変位するように、ホルダに対し、転倒防止バーの前記基端部が相対移動可能に取り付けられている。
ところで、転倒防止バーは、車椅子の後ろ側、すなわち、乗員の視界の外側に配置されている。そのため、乗員は、転倒防止バーが格納ポジションにあるのか、補助ポジションにあるのか認識しづらい。その結果、転倒防止バーが格納しているのに気づかないまま、乗員が車椅子を走行させてしまう恐れがあった。
転倒防止バーの状態を認識できるようにするため、例えば、特許文献1に開示されている車椅子は、転倒防止バーの姿勢を検出可能な検出装置と、検出装置の出力に基づいて、転倒防止バーが補助ポジションにないときに乗員に報知する報知手段とを備えている。検出装置は、車体に取り付けられており、転倒防止バーと車体との相対的な変位を検出するように構成されていた。
特開2012−210377号
上述のような転倒防止バーは、メンテナンスや位置調整等の要請により、車体に対して着脱されることがある。一方、検出装置は、車体に取り付けられる部材であるので、転倒防止バーを取り外したときも、検出装置は、車体に取り付けられたままの状態になっている。そのため、取り外された転倒防止バーを再び装着した場合、検出装置と転倒防止バーとの相対位置を装着時に調整する必要性が生じ、メンテナンス等の操作性が低いという問題があった。また、着脱作業を行う作業者のスキルによっては、検出装置と転倒防止バーとの位置調整が適切に行われなくなる恐れもあった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、メンテナンス等における取り扱いが容易な車椅子および転倒防止バーアッセンブリを提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、車輪と椅子とを含む車体と、前記車体に対し着脱可能に取り付けられる連結部材と、キャスタと、前記連結部材を介して前記車体に取り付けられる基端部と前記キャスタが取り付けられる先端部とを有する転倒防止バーと、前記連結部材に一体的に設けられ、且つ前記キャスタが前記車体の後方に配置されて転倒防止機能を奏する補助ポジションと前記キャスタが前記車体の内側に格納される格納ポジションとの間で前記転倒防止バーが変位できるように、前記転倒防止バーの前記基端部を予め設定された軸線の軸回りに揺動可能に保持するホルダと、警告情報を報知する報知手段と、前記連結部材に取り付けられ、または前記連結部材と一体化されて前記連結部材とともに前記車体に対して着脱される部材に取り付けられ、前記転倒防止バーが前記補助ポジション以外の姿勢のときに前記報知手段を作動させ、前記転倒防止バーが前記補助ポジションのときに前記報知手段を停止させるスイッチ手段とを備えていることを特徴とする車椅子である。この態様では、スイッチ手段が車椅子の車体に対して着脱される連結部材、または連結部材と一体化されて連結部材とともに車体に対して着脱される部材(例えばホルダ)に取り付けられているので、連結部材を車体から取り外した際においても、スイッチ手段と転倒防止バーの被検出部との位置関係は、一定に維持される。そのため、転倒防止バーの装着時に、スイッチ手段と転倒防止バーとの位置調整は不要になる。その結果、メンテナンス作業等の際に、取り扱いが格段に容易になり、作業性が向上する。
好ましい態様の車椅子において、前記車体に前記連結部材を固定する締結部材をさらに備え、前記締結部材は、前記車体と前記連結部材との何れか一方に形成された長孔と何れか他方に形成された挿通孔とを通って、前記車体に対する前記連結部材の取付位置を調整可能に前記車体に前記連結部材を固定する。この態様では、締結部材が長孔を挿通する位置を調整することにより、連結部材の取付位置(取付姿勢)を調整して、乗員や車種に転倒防止バーの取付状態を適合させることができる。その場合においても、スイッチ手段が車椅子の車体に対して着脱される連結部材とホルダの何れか一方に取り付けられているので、連結部材の調整時にスイッチ手段と転倒防止バーの被検出部との位置関係は、一定に維持される。
好ましい態様の車椅子において、前記連結部材は、前記車体に取り付けられる取付面と、その反対面とを有し、前記スイッチ手段は、リード線を有し、前記リード線は、前記連結部材の前記反対面側に配線されている。この態様では、リード線が取付面と反対側に配線されているので、連結部材を車体側に着脱する際に、リード線がじゃまにならず、作業性が向上する。
好ましい態様の車椅子において、前記スイッチ手段は、前記軸線の軸方向において、前記転倒防止バーの前記基端部とオーバラップする位置に配置されている。この態様では、転倒防止バーの基端部の軸線の軸方向において、スイッチ手段が転倒防止バーとオーバラップする位置に配置されているので、スイッチ手段は、軸方向に沿って転倒防止バーと並んで配置されることになる。この結果、軸線の軸方向における転倒防止バーの前記基端部の投影面積をコンパクトにすることができる。そのため、転倒防止バーの取り扱いが容易になり、またレイアウトの自由度が高まる。
好ましい態様の車椅子において、前記ホルダの上部を着脱自在に被覆するカバーをさらに備え、前記スイッチ手段は、前記カバーの内側に取り付けられている。この態様では、カバーによって、スイッチ手段を保護することができる他、カバーの着脱に伴って、スイッチ手段の着脱を行うことができるので、スイッチ手段を着脱するときの操作性が容易になる。
好ましい態様の車椅子において、前記スイッチ手段は、前記転倒防止バーの前記基端部の回動位置に基づいて前記報知手段を作動と停止とに切り換えるものである。この態様では、リミットスイッチや光センサ等簡単な機構でスイッチ手段を構成し、確実な切り換え動作を図ることができる。よって、検出機能の信頼性を高めることができる。また、転倒防止バーの前記基端部を回動可能に保持し、その回動位置に基づいて補助ポジションと格納ポジションとに切り換えるように構成された既存の車椅子に対し、本発明を簡単に適用し、実施することができる。
好ましい態様の車椅子において、前記ホルダは、前記軸線の軸方向に沿って前記転倒防止バーの前記基端部を昇降可能に支持するものであり、前記転倒防止バーは、前記軸線の軸方向に沿って前記補助ポジションから外れる高さに移動した後、前記補助ポジションから外れた高さで回動することにより、前記格納ポジションに変位するものであり、前記スイッチ手段は、前記転倒防止バーの高さに基づいて前記報知手段を作動と停止とに切り換えるものである。この態様では、リミットスイッチや光センサ等簡単な機構でスイッチ手段を構成し、確実な切り換え動作を図ることができる。よって、検出機能の信頼性を高めることができる。また、スイッチ手段を軸線の軸方向において、転倒防止バーとオーバラップする位置に配置しやすくなる。そのため、軸線の軸方向における転倒防止バーの前記基端部の投影面積をコンパクトにすることができる。よって、転倒防止バーの取り扱いが容易になり、またレイアウトの自由度が高まる。
また、スイッチ手段が転倒防止バーの高さに基づいて報知手段を作動と停止とに切り換える形式の車椅子において、前記ホルダに対し前記転倒防止バーを前記補助ポジションにロックするロック手段と、前記転倒防止バーが前記補助ポジションから外れる高さに移動する動作に伴って、前記転倒防止バーのロックを解除するロック解除手段とをさらに備えている。この態様では、ロックが解除され、転倒防止バーが軸線の軸方向に沿って補助ポジションから外れた高さに移動した時点で、スイッチ手段が切り換わり、報知手段は、警告情報を報知する。従って、ロックが解除され、転倒防止バーが補助ポジションから外れた高さに移動した時点で、転倒防止バーが格納ポジションをとっているか否かに拘わらず、乗員に警告情報が報知されるので、ロック手段やロック解除手段に対するフェールセーフ機能が高まり、安全性が向上する。
本発明の第2の態様は、車椅子の車体に対し着脱可能に取り付けられる連結部材と、キャスタと、前記連結部材を介して前記車体に取り付けられる基端部と前記キャスタが取り付けられる先端部とを有する転倒防止バーと、前記連結部材に一体的に設けられ、且つ前記キャスタが前記車体の後方に配置されて転倒防止機能を奏する補助ポジションと前記キャスタが前記車体の内側に格納される格納ポジションとの間で前記転倒防止バーが変位できるように、前記転倒防止バーの前記基端部を予め設定された軸線の軸回りに揺動可能に保持するホルダと、前記連結部材に取り付けられ、または前記連結部材と一体化されて前記連結部材とともに前記車体に対して着脱される部材に取り付けられ、前記転倒防止バーが前記補助ポジション以外の姿勢のときと、前記転倒防止バーが前記補助ポジションのときとで接点の状態を異ならせるスイッチ手段とを備えていることを特徴とする転倒防止バーアッセンブリである。この態様においても、スイッチ手段が車椅子の車体に対して着脱される連結部材、または連結部材と一体化されて連結部材とともに車体に対して着脱される部材(例えばホルダ)に取り付けられているので、連結部材を車体から取り外した際においても、スイッチ手段と転倒防止バーの被検出部との位置関係は、一定に維持される。そのため、転倒防止バーの装着時に、スイッチ手段と転倒防止バーとの位置調整は不要になる。その結果、メンテナンス作業等の際に、取り扱いが格段に容易になり、作業性が向上する。なお、「接点の状態を異ならせる」とは、「接点を切り換える」と同義である。接点を切り換える態様は、電圧の高低であってもよく、あるいは、信号の有無(ON/OFF)であってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、スイッチ手段が車椅子の車体に対して着脱される連結部材とホルダの何れか一方に取り付けられているので、メンテナンス作業等の際に、取り扱いが格段に容易になり、作業性が向上するという顕著な効果を奏する。
本発明のさらなる特徴、目的、構成、並びに作用効果は、添付図面と併せて読むべき以下の詳細な説明から容易に理解できるであろう。
本発明の実施の一形態に係る電動車椅子の左側面からみた断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリの要部を示す分解図である。 本発明の第1の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリの要部を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るカバーを示し、(A)は、底面図、(B)は右側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリの補助ポジションを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリが補助ポジションをとっているときのカバーを省略した斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリが格納ポジションをとっているときのカバーを省略した斜視図である。 本発明の転倒防止バーアッセンブリの状態遷移図である。 本発明の転倒防止バーアッセンブリのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリの要部を示す分解図である。 本発明の第2の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリの要部を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリが補助ポジションをとっているときのカバーを省略した斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリが補助ポジションからロックを解除したときのカバーを省略した斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリが格納ポジションをとっているときのカバーを省略した斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る転倒防止バーアッセンブリを示す全体図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、同等の部材には、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1〜図9に示す第1実施形態に係る車椅子1について説明する。
以下の説明において前後左右と方向を示す場合、車椅子1のシートに着座した乗員から見た前後左右の方向を意味するものとする。車幅方向中央とは、正面視において、水平方向における車体の幅の中央を意味している。車幅方向外側とは、車幅方向中央から右側に向かう方向又は左側に向かう方向を意味している。車幅方向内側とは、車体の右側又は左側から車幅方向中央に向かう方向を意味している。
車椅子1は、車体2を備えている。車体2は、左右1対の後車輪3、左右1対の前輪キャスタ4、椅子5(図1に仮想線で図示)、およびバッテリ10を備えている。図1は側面図であるため、一方の後車輪3及び一方の前輪キャスタ4が表れている。後車輪3は、前輪キャスタ4よりも径が大きい。
車体2は、左右一対のフレーム構造体で具体化されている。各フレーム構造体は、ハンドル21、ハンドル支持フレーム22、シート支持フレーム23、フットボード支持フレーム24をそれぞれ備えている。ハンドル21は、乗員以外の人(介護者)が、車椅子1を操作する際に握持される。ハンドル21は、後車輪3の上方に位置している。ハンドル支持フレーム22の一部は、上下方向に延びている。シート支持フレーム23は、乗員が着座するシート状の椅子5を支持する。シート支持フレーム23は、前方から後方に向かって下方に傾斜している。シート支持フレーム23の後ろ側の終端は、ハンドル支持フレーム22に固定されている。シート支持フレーム23の前側の終端には、前輪キャスタ4が略鉛直線回りに回転自在に取り付けられている。フットボード支持フレーム24は、前輪キャスタ4の前方に配置されている。屈曲部の下端には、フットボード25が取り付けられる。
右側のフットボード支持フレーム24の上端部には、操作ボックス26が取り付けられている。この操作ボックス26には、ジョイスティック27とメインスイッチ28とが設けられている。ジョイスティック27およびメインスイッチ28は、ワイヤハーネス29を介して、後述する電動ユニット40に接続されている。
次に、後車輪3について説明する。以下の説明において、径方向内側とは、車輪の外周から中心に向かう方向を意味している。径方向外側とは、車輪の中心から車輪の外周に向かう方向を意味している。周方向とは、車軸を中心とする円周に沿った方向を意味している。
後車輪3は、ホイールハブ33、スポーク34、リム35、タイヤ36、並びに図略のハンドリムおよび接続パイプを備えている。
ホイールハブ33は、ホイールハブ33は、側面視において、後車輪3と同心に配置されている。スポーク34は、ワイヤー状の部材である。複数のスポーク34が、リム35とホイールハブ33の間に配置されている。リム35は、側面視において、スポーク34の径方向外側に配置されている。リム35は、側面視において、環状である。タイヤ36は、径方向において、リム35の外側に配置されている。タイヤ36は、リム35に取り付けられている。タイヤ36は、側面視において、環状である。ハンドリムは、乗員が車椅子1を進行させる際に操作する。ハンドリムは、側面視において、ホイールハブ33の径方向外側に配置されている。ハンドリムは、タイヤ36よりも径方向内側に配置されている。ハンドリムは、側面視において、環状である。ハンドリムとホイールハブ33の間には、接続パイプが配置されている。3つの接続パイプが、周方向において、等間隔に配置されている。ハンドリムが乗員によって操作されると、後車輪3はハンドリムと一体的に回転する。ハンドリムは、後車輪3の車幅方向外側に配置されている。
後車輪3は、車軸14により、回転自在に支持されている。車軸14は、ハンドル支持フレーム22の側部に固定されている。車軸14は、車椅子1の車幅方向に沿って延びている。車軸14の後車輪3の車幅方向内側には、固定ディスク15が同心に固定されている。固定ディスク15には、電動ユニット40が搭載されている。電動ユニット40は、駆動源であるモータと、該モータの回転を減速して車軸14に伝達するための減速ギヤ等を含む不図示の動力伝達機構と、後車輪3の回転速度と回転方向を制御する不図示のコントローラ等を含んで構成されている。そして、左右の電動ユニット40は、不図示のワイヤハーネスによって互いに電気的に接続されている。
電動ユニット40のモータには、バッテリ10から電力が供給される。バッテリ10の一部は、車体2よりも後方に配置されている。バッテリ10の一部は、後車輪3の上端よりも上方に位置している。
車幅方向において、右側の後車輪3のタイヤ36と右側のシート支持フレーム23との間には、クラッチレバー41が配置されている。クラッチレバー41は、モータの動力を後車輪3に伝達可能にする電動状態(図1の仮想線で示す位置)と、モータと後車輪3との接続が遮断される手動状態(図1の実線で示す位置)とを切り換える。クラッチレバー41は、前輪キャスタ4よりも後方に位置している。操作ボックス26に設けられたメインスイッチ28がONされると、バッテリ10は左右の電動ユニット40にそれぞれ給電する。ジョイスティック27の操作により、各電動ユニット40のコントローラは、各々独立にモータを制御する。モータは、各々独立に駆動され、電動車椅子1は、乗員の意志に従って走行する。
固定ディスク15には、取付フレーム42が固定されている。取付フレーム42は、板金部材である。取付フレーム42には、転倒防止バーアッセンブリ50が取り付けられている。取付フレーム42は、車体2の構成要素の一例である。
図2を参照して、転倒防止バーアッセンブリ50は、転倒防止バー100と、バー保持ユニット110と、リミットスイッチ120と、ロック機構140と、ロック解除機構150と、報知ユニット160とを備えている。
転倒防止バー100は、本体パイプ101とスライドパイプ102とを備えている。
本体パイプ101は、側面視くの字(dog-leg)状に折曲成形されている。本体パイプ101の上側の端部は、連結部材111のスリーブ115を介して車体2(具体的には、取付フレーム42)に連結される転倒防止バー100の基端部を構成する。
スライドパイプ102は、本体パイプ101の下端部(後端部)に接続されている。スライドパイプ102の一方の端部は、本体パイプ101の内周に入り込んでいる。スライドパイプ102の他方の端部は、車体後方に向かって斜め下方に傾斜して突出している。本体パイプ101の下端近傍には、軸方向に並ぶ複数の挿通孔103が形成されている。一方、スライドパイプ102の一方の端部には、ねじ孔が形成されている。ねじ孔104は、スライドパイプ102の一方の端部が本体パイプ101内で軸方向にスライドすることにより、挿通孔に対して択一的に対向する。複数の挿通孔の何れか一つを挿通するボルトをねじ孔に螺合することにより、スライドパイプ102が本体パイプ101から突出する長さを調整することができる。スライドパイプ102の他方の端部には、補助キャスタ105が取り付けられている。このスライドパイプ102の他方の端部は、転倒防止バー100の先端部を構成する。
バー保持ユニット110は、転倒防止バー100を補助ポジションと格納ポジションとの間で変位可能に保持する。補助ポジションとは、転倒防止バー100の補助キャスタ105が後方に位置し、後方へ車体2が傾斜したときに地面に接触して車体2が転倒することを防止する(転倒防止機能)ことのできるポジションをいう。格納ポジションとは、補助キャスタ105が車幅方向内側に格納し、介護者等のじゃまにならない位置に格納するポジションをいう。
バー保持ユニット110は、ブラケット111を備えている。ブラケット111は、車椅子の車体に着脱可能に取り付けられる連結部材の一例である。ブラケット111は、板金製品である。ブラケット111は、取付フレーム42に接合される取付面125(図5〜図7参照)と、その反対面126(図2、図3参照)とを有する。ブラケット111の一端側には、三箇所に挿通孔112が形成されている。挿通孔112には、締結用のボルト113がそれぞれ反対面126から挿通する。各ボルト113には、ナット114(図2に1個のみ図示)が螺合する。ナット114は、取付フレーム42の背面(車体2の外側に対向する面)からボルト113との間で取付フレーム42およびブラケット111を挟み込み、両者を堅固に固定する。ボルト113は、車体に対する連結部材(ブラケット111)の取付位置を調整可能に車体(具体的には取付フレーム42)に連結部材(ブラケット111)を固定する締結部材の一例である。
一方、取付フレーム42には、各挿通孔112に対向する孔43、44、45が形成されている。このうち、一つの挿通孔112に対向する孔43は、丸孔である。他の二つの孔44、45は、孔43を中心とする円周上に沿って複数の取付位置(例えば3箇所)を規定するように連続した長孔になっている。そのため、取付フレーム42にブラケット111を取り付ける際、転倒防止バー100の傾斜角度を調整することが可能になる。長孔の形状は、ボルト113の装着位置を規定できるように、複数の挿通孔の一部を重ねて連通させたものであってもよく、同一径のまま滑らかに連続させたものであってもよい。孔44、45は、連結部材(ブラケット111)が固定される車体(具体的には取付フレーム42)と連結部材(ブラケット111)との何れか一方に形成された長孔の一例である。孔44、45をブラケット111に形成し、挿通孔112を取付フレーム42に形成していてもよい。
ブラケット111の他端には、スリーブ115が固着されている。スリーブ115の上端部には、カバーベース116が溶接されている。カバーベース116は、平面視略正方形の板金部材である。スリーブ115は、カバーベース116の略中央部に配置されている。スリーブ115は、転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)(本体パイプ101の上端部)を揺動可能に保持するホルダの一例である。
図3に示すように、スリーブ115内には、転倒防止バー100の本体パイプ101の上端部が下方から挿通されている。本体パイプ101の上端部近傍には、下ストッパ106が溶接されている。下ストッパ106はスリーブ115の下面に当接して転倒防止バー100を位置決めしている。本体パイプ101の上端部107は、スリーブ115からカバーベース116よりも上方に突出している。この上端部107の外周には、上ストッパ108が被さっている。上ストッパ108は、円筒形状の部材である。上ストッパ108は、上端部107と同心に配置されている。上ストッパ108の側部には、一直径方向に沿ってボルト109が貫通している。ボルト109は、上ストッパ108と本体パイプ101の上端部107とを一体に連結する。本体パイプ101は、下ストッパ106と上ストッパ108との間にスリーブ115を軸線Lの軸方向に挟み込み、スリーブ115に対し、回転自在に連結されている。よって、転倒防止バー100は、スリーブ115の軸線Lの軸回りに揺動し、補助ポジションと格納ポジションとをとり得る。転倒防止バー100が揺動するときは、上ストッパ108も一体的に変位する。
カバーベース116には、カバー117がボルト止めされている。カバー117は、平面でみて、カバーベース116の輪郭に沿う四角形に形成されている。カバー117は、側壁部118と、天井部119とを一体に有する。
図3および図4に示すように、リミットスイッチ120は、カバー117の天井部119の内面に固定されている。リミットスイッチ120は、スイッチレバー121を横向きにして、上ストッパ108の上方に臨んでいる。換言すれば、リミットスイッチ120の本体部分は、転倒防止バー100の基端部107の揺動中心となる軸線Lの軸方向において、転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)とオーバラップする位置に配置されている。
一方、上ストッパ108の上面には、ボルト122が突設されている。ボルト122は、転倒防止バー100の被検出部の一例である。ボルト122は、軸線Lに対して所定間隔偏心している。そして、ボルト122は、転倒防止バー100が補助ポジションにあるときにリミットスイッチ120のスイッチレバー121を押し込む(図6参照)。ボルト122は、転倒防止バー100が補助ポジションから外れた姿勢に変位したときに、スイッチレバー121を解放する(図7参照)。
図示の例において、リミットスイッチ120のa接点は、電動ユニット50のコントローラに接続されている。コントローラは、リミットスイッチ120が押し込まれているときのみに、後述する報知ユニット160の給電を停止するように、該報知ユニット160を制御する。
リミットスイッチ120は、リード線124を有する。リード線124は、ブラケット111の取付面125(図5〜図7参照)とは逆向きの面に導かれ、スリーブ115の側部を通って、図略のワイヤハーネスを介し、電動ユニット40と接続されている。
ロック機構140は、本体パイプ101に内蔵される板ばね141を含む。板ばね141は、U字状に屈曲している。板ばね141は、屈曲部分142を下向きに向け、自由端部143、144を上向きにした姿勢で配置されている。板ばね141の一方の自由端部143は、本体パイプ101の内面に係止されている。板ばねの他方の自由端部144は、弾性的に本体パイプ101の内周面に当接している。この他方の自由端部144には、ピン145が固定されている。ピン145は、本体パイプ101内に収容されている。ピン145は、本体パイプ101の径方向外側に突出する。ピン145は、板ばね141によって径方向外方に常時付勢されている。
スリーブ115とブラケット111の周方向同一位置には互いに連通する係合孔146、147がそれぞれ形成されている。係合孔146、147は、ピン145と同じ高さに設定されている。転倒防止バー100が補助ポジションにあるとき、ピン145は、係合孔146、147内に嵌入する。この状態では、転倒防止バーアッセンブリ50は、転倒防止機能位置(補助ポジション)にロックされてその本来の機能を果たす。板ばね141とピン145、及び係合孔146、147は、転倒防止バーアッセンブリ50を転倒防止機能位置(補助ポジション)に固定するためのロック手段を構成している。スリーブ115には、ピン145の外径よりも小さな内径を有する小孔が形成されている。小孔は、ピン145と同一高さに設けられている。小孔は、係合孔146、147と周方向にずれている。転倒防止バー100が格納ポジションをとっているとき、ピン145は小孔に係止することができる。小孔は、ピン145を介して、転倒防止バー100を格納ポジションに仮止めし、転倒防止バー100が不用意に変位することを防止する機能を奏する。
ロック解除機構150は、解除レバー151を含む。解除レバー151は、カバーベース116の下方に配置されている。解除レバー151は、図略の軸によって本体パイプ101と一体的に回動するように連結されている。さらに、上記軸は、解除レバー151が本体パイプ101に対して相対的に変位できるように、解除レバー151を本体パイプ101に対して連結している。解除レバー151には、爪152が一体に形成されている。爪152は、平面でみて、板ばね141の他方の自由端部144に対し、本体パイプ101の直径方向に対向する位置に配置されている。また、爪152は、ピン145よりも屈曲部分142の方にずれている。本体パイプ101には、爪152を挿通する孔153が形成されている。爪152は、孔153を通って、板ばね141の他方の自由端部144に臨んでいる。解除レバー151を介護者が本体パイプ101の径方向内方に押し込むと、爪152は、本体パイプ101内に入り込み、板ばね141の他方の自由端部144を径方向内方に押圧する。このとき、他方の自由端部144は、弾性的に径方向内方に変位し、ピン145は、係合孔146、147から外れる。これにより、ロックが解除される。解除レバー151は、転倒防止機能位置での転倒防止バーアッセンブリ50のロックを解除するロック解除手段を構成している。
ロック機構(ロック手段)140およびロック解除機構(ロック解除手段)150は、原理的には、本件出願人が先に提案している特開2001−224636号に開示された構成と原理的に同等の構成である。したがって、残余のさらなる構成、作用効果等については、省略する。
図1を参照して、報知ユニット160は、乗員に警告情報を報知する報知手段の一例である。報知ユニット160は、ブザー161とランプ162とを含む。ブザー161は、操作ボックス26に内蔵されている。また、ランプ162は、操作ボックス26に取り付けられている。ブザー161およびランプ162は、ワイヤハーネス29を介して電動ユニット40に接続されている。電動ユニット40のコントローラは、クラッチレバー41が電動状態のときに報知ユニット160に給電可能な状態になる。さらに、電動ユニット40のコントローラは、リミットスイッチ120のスイッチレバー121が解放されているときに、ブザー161およびランプ162が給電され、ブザー161およびランプ162がONになるように、図略の給電回路を制御する。一方、リミットスイッチ120のスイッチレバー121が押し込まれると、電動ユニット40のコントローラは、前記給電回路からブザー161およびランプ162への給電が遮断され、ブザー161およびランプ162がOFFになるように前記給電回路を制御する。
本実施形態では、クラッチレバー41が手動状態に切り換えられているとき、前記給電回路がブザー161およびランプ162に給電しないようになっている。クラッチレバー41が電動状態に切り換えられているとき、メインスイッチ28がONに接続されると、上述のように、電動ユニット40のコントローラは、ブザー161およびランプ162が給電されるように前記給電回路を制御する。
次に、電動状態における転倒防止バーアッセンブリ50の機能について説明する。
図8を参照して、電動状態に切り換えられた場合、転倒防止バーアッセンブリ50の状態は、スタンバイとなる。スタンバイとは、電動ユニット40のコントローラが、ジョイスティック27の入力を待機する状態をいう。
ここで、仮に転倒防止バー100が補助ポジションを取っている場合、図3および図5に示すように、ボルト122は、リミットスイッチ120のスイッチレバー121を押し込む位置に配置されている。その結果、リミットスイッチ120が接続され、転倒防止バーアッセンブリ50の状態は、通常走行モードになる。この通常走行モードでは、電動ユニット40のコントローラから報知ユニット160には、指令が出されない。そのため、ブザー161およびランプ162は、何れもOFFになる。この状態で、電動ユニット40のコントローラは、ジョイスティック27からの入力を待機する。ジョイスティック27から入力があると、電動ユニット40は、入力に応じて左右のモータを制御し、走行運転を実行する。このときの状態は、図8の「通常走行」で示されている。また、ジョイスティック27からの入力がない場合には、電動ユニット40はスタンバイの状態に遷移する。
一方、転倒防止バー100が補助ポジションから外れている場合、リミットスイッチ120は、遮断される。リミットスイッチ120が遮断された場合、電動ユニット40は、警告状態に遷移する。この警告状態では、ジョイスティック27からの入力を待機しつつ、ブザー161およびランプ162を作動し続けている状態となる。この状態からジョイスティック27の入力を受け付けると、電動ユニット40のコントローラは、警告走行を実行する。この警告走行では、ブザー161およびランプ162を作動し続けながら、モータを作動し、後車輪3を走行させる。
なお、図8の例では、通常走行状態と警告走行状態との間で状態遷移を示している。これは、走行時に何らかの原因で、転倒防止バー100が変位した場合であっても、その状態が報知ユニット160(ブザー161およびランプ162)のON/OFFの切り換えに反映されることを示している。特に、図示の実施形態では、リミットスイッチ120のa接点をスイッチ回路に接続しているので、リミットスイッチ120が故障した場合や、ロック不良で転倒防止バー100が変位してしまった場合等においても、報知ユニット160には電動ユニット40のコントローラから指令が出されて乗員や介護者に警告情報を報知することができる。このように、図示の例では、リミットスイッチ120に対するフェールセーフ機能が高められる。
上述した状態遷移に基づいて、電動ユニット40の制御フローを図9に基づき説明する。まず、リミットスイッチ120が接続されている場合、運転モードは、通常走行モードであり、リミットスイッチ120が遮断されている場合、運転モードは、警告走行モードである(ステップS1)。
運転モードが通常走行モードの場合、すなわち、リミットスイッチ120が接続されている場合、電動ユニット40のコントローラの制御によって、ブザー161とランプ162は、何れもOFFになる(ステップS2)。運転モードが警告走行モードの場合、すなわち、リミットスイッチ120が遮断されている場合、電動ユニット40のコントローラの制御によって、ブザー161とランプ162は、何れもONになる(ステップS3)。何れの状態においても、電動ユニット40のコントローラは、ジョイスティック27の入力を待機している(ステップS4)。
ジョイスティック27の入力があった場合、コントローラは、その出力に応じてモータを作動し、後車輪3を駆動する。一方、ジョイスティック27からの入力がない場合、ジョイスティック27の入力を待機する(ステップS6)。電動状態の間、上記ループを繰り返すことにより、図8で示した状態遷移のように、転倒防止バー100が格納ポジションに変位しているときは、常時、ブザー161とランプ162とが作動し、乗員に警告を報知し続ける。
上述した機能から明らかなように、リミットスイッチ120とボルト122との位置関係はきわめて重要であるが、この位置関係は、転倒防止バー100の着脱時にも維持される。
図2を参照して、メンテナンス等の要請によって、転倒防止バー100の着脱が必要な場合、ブラケット111を取付フレーム42に固定しているボルト113およびナット114を取り外すことにより、取り外し作業を行うことができる。この場合、バー保持ユニット110のブラケット111とリミットスイッチ120とは、一体的に着脱される。ブラケット111には、スリーブ115が溶接されており、スリーブ115には、カバーベース116が溶接されており、カバーベース116には、カバー117がボルト止めされており、カバー117には、リミットスイッチ120が取り付けられているからである。そのため、リミットスイッチ120とボルト122(図3参照)との関係も維持される。また、ロック機構140やロック解除機構150も、そのままの状態でブラケット111と一体的に取り外される。よって、これらの位置関係が着脱作業によって変化してしまうこともない。
(第2の実施形態)
次に図10〜図14を参照して、第2の実施形態においては、バー保持ユニット210、ロック機構およびロック解除機構の構成が第1の実施形態と異なっている。
第2の実施形態において、バー保持ユニット210は、ブラケット111に溶接されたスリーブ211を備えている。スリーブ211は、ホルダの一例である。
図11を参照して、スリーブ211の内周には、転倒防止バー100の本体パイプ101の上端部107と、上ストッパ108とが、軸方向に昇降可能に挿入されている。スリーブ211の内周面には、内周フランジ212が形成されている。内周フランジ212は、軸方向において、スリーブ211の略中央部分より幾分下側に形成されている。
内周フランジ212の上面には、スプリングシート213が配置されている。スプリングシート213と上ストッパ108との間には、コイルばね241が介装されている。コイルばね241は、上ストッパ108を介して、上端部107を上方に付勢している。
本体パイプ101には、下ストッパ206が固定されている。下ストッパ206の上部は、内周フランジ212よりも下側において、スリーブ211の内周に入り込んでいる。下ストッパ206は、ボルト170で固定されている。ボルト170は、本体パイプ101の一直径方向に沿って下ストッパ206および本体パイプ101を貫通している。ボルト170には、袋ナット171が螺合している。袋ナット171と下ストッパ206との間には、スペーサ172が配置されている。袋ナット171は、下ストッパ206との間でスペーサ172を挟み込んだ状態でボルト170に螺合し、本体パイプ101と下ストッパ206とを堅固に一体化している。スペーサ172は、ボルト170と同心に配置された環状体である。スペーサ172の周面は、スリーブ211の下端面に対向している。スペーサ172の周面は、コイルばね241の付勢力により、スリーブ211の下端面に付勢されて、スリーブ211に対し、転がり接触する。これによりスペーサ172は、軸受として機能する。
一方、ボルト頭部173も、スリーブ211の下端面に対向している。
スリーブ211の下端面には、ボルト頭部173を受ける第1の凹部214と、スペーサ172の周面を受ける第2の凹部215とが形成されている。
カバー117の天井部のちょうど中央部分には、リミットスイッチ120が取り付けられている。リミットスイッチ120の本体部分は、転倒防止バー100の基端部107の揺動中心となる軸線Lの軸方向において、転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)とオーバラップする位置に配置されている。リミットスイッチ120のスイッチレバー121は、下向きに配置され、上ストッパ108の頂部中央部分に対向している。
なお、図面では、省略されているが、スリーブ211には、回動ストッパが溶接されている。回動ストッパは、下ストッパ206の回動量を180°未満に規定している。下ストッパ206は、後述するように、自由状態において、回動ストッパに規定されるストロークでスリーブ211に対し、相対的に回動する。上記ストロークの一方の終端では、ボルト頭部173が第1の凹部214に嵌入し、スペーサ172が第2の凹部215に嵌入する。上記ストロークの他方の終端では、ボルト頭部173が第2の凹部215に係合し、スペーサ172が第1の凹部214に係合するものの、これらは、対応する凹部215、214には、完全に嵌り切らない。
第2の実施形態の構成では、上ストッパ108は、常時、コイルばね241によって、上向きに付勢されている。従って、転倒防止バー100も上向きに付勢されている。一方、転倒防止バー100には、下ストッパ206がボルト170と袋ナット171とによって、一体化されている。転倒防止バー100が補助ポジションにあるとき、図11および図12に示すように、ボルト頭部173は第1の凹部214に対向し、スペーサ172は、第2の凹部215に対向する。よって、転倒防止バー100が補助ポジションにあるときは、ボルト頭部173、スペーサ172は、それぞれ第1、第2の凹部214、215に嵌入する。この結果、転倒防止バー100は、回動が規制されている。よって、転倒防止バー100は、補助ポジションでロックされた状態になっている。さらに、上ストッパ108の頂部は、スリーブ211の頂部から若干上側に突出し、リミットスイッチ120のスイッチレバー121を押し込んでいる。
一方、介護者が足で転倒防止バー100を踏み込むと、図13に示すように、転倒防止バー100の本体パイプ101は、コイルばね241の付勢力に抗して下方に移動する。また、ボルト170およびスペーサ172は、第1、第2の凹部214、215から離脱する。このため、転倒防止バー100は、補助ポジションでのロックが解除された状態になる。さらに、上ストッパ108の頂部は、スリーブ211の頂部から下方に退避し、リミットスイッチ120のスイッチレバー121を解放する。
さらに、図13の状態から、補助キャスタ105が内向きになるように、転倒防止バー100を回動すると、ボルト170およびスペーサ172は、第1、第2の凹部214、215から外れた位置で、スリーブ211の下面に係合する。よって、上ストッパ108の頂部は、スリーブ211の頂部から下方に退避したままの姿勢で維持され、リミットスイッチ120のスイッチレバー121を解放したままの状態となる。
介護者が転倒防止バー100を補助ポジションから押し下げて所定量回動すると、図14に示すように、ボルト頭部173は第2の凹部215に対向し、スペーサ172は、第1の凹部214に対向する。よって、コイルばね241の付勢力により、ボルト頭部173は第2の凹部215に係合し、スペーサ172は、第1の凹部214に係合する。ここで、ボルト頭部173とスペーサ172とは、上記回動ストッパにより、軸線Lの軸回りの回動量が規定されているので、図14に示すように、ボルト頭部173、スペーサ172は、完全には、第2の凹部215、第1の凹部214内に嵌入しない。そのため、上ストッパ108の頂部がスリーブ211の頂部から下方に退避したままの姿勢で維持され、リミットスイッチ120のスイッチレバー121を解放したままの状態となる。よって、第2の実施形態では、リミットスイッチ120のスイッチレバー121が解放されたまま、転倒防止バー100は、格納ポジションに仮止めされる。換言すれば、リミットスイッチ120は、転倒防止バー100が補助ポジションを取っているときのみ、接続される。
逆に、格納ポジションにある転倒防止バー100を補助ポジションに変更する際には、そのまま転倒防止バー100を図14に示す姿勢から時計回りに回動するだけでよい。すると、コイルばね241の付勢力により、ボルト頭部173、スペーサ172は、それぞれ第1、第2の凹部214、215に自動的に嵌入する。この結果、転倒防止バー100は、補助ポジションでロックされる。さらに、リミットスイッチ120が接続される。
このように、第2実施形態では、スリーブ211、コイルばね241、ボルト170、スペーサ172等が、転倒防止バー100をロックするロック手段、およびロックを解除するロック解除手段を構成している。
そして、これらの部材並びにリミットスイッチ120の本体部分は、何れもブラケット111と一体的に着脱可能に構成されている。よって、メンテナンス等の要請によって、転倒防止バー100の着脱が必要な場合、ブラケット111を取付フレーム42に固定しているボルト113およびナット114を取り外した際においても、リミットスイッチ120と上ストッパ108との関係は一定に維持される。また、ロック機構やロック解除機構も、そのままの状態でブラケット111と一体的に取り外される。よって、これらの位置関係が着脱作業によって変化してしまうこともない。
特に、第2の実施形態においては、転倒防止バー100をスリーブ115、211に対し、相対的に軸線Lの軸方向に沿って上下に移動させる構成が採用されている。また、転倒防止バー100は、軸線Lの軸方向に沿って補助ポジションから外れる高さに移動した後、補助ポジションから外れた高さで回動することにより、格納ポジションに変位するものである。さらに、リミットスイッチ120は、転倒防止バー100が軸線Lの軸方向に沿って降下しているときに、遮断されるものである。このため第2の実施形態では、図示のリミットスイッチ120や、あるいは光センサ等簡単な機構でスイッチ手段を構成し、確実な切り換え動作を図ることができる。よって、検出機能の信頼性を高めることができる。また、転倒防止バー100の軸線Lの軸方向の位置を検出するので、リミットスイッチ120の本体部分を転倒防止バー100の基端部107の揺動中心となる軸線Lの軸方向において、転倒防止バー100とオーバラップする位置に配置しやすくなる。そのため、軸線Lの軸方向における転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)の投影面積をコンパクトにすることができる。よって、転倒防止バーアッセンブリ50の取り扱いが容易になり、またレイアウトの自由度が高まる。さらに、ロックが解除され、転倒防止バー100が軸線Lの軸方向に沿って補助ポジションから外れた高さに移動した時点で、リミットスイッチ120が遮断され、電動ユニット40のコントローラの制御によって、報知ユニット160が警告情報を報知する。従って、ロックが解除され、転倒防止バー100が補助ポジションから外れた高さに移動した時点で、転倒防止バー100が格納ポジションをとっているか否かに拘わらず、乗員に警告情報が報知されるので、ロック手段やロック解除手段に対するフェールセーフ機能が高まり、安全性が向上する。
(第3の実施形態)
図15に示すように、第3の実施形態では、ブラケット111に直接リミットスイッチ120を取り付けている。本体パイプ101には、転倒防止バー100が補助ポジションを取っているときにのみ、このリミットスイッチ120のスイッチレバー121を押し込むドグ182が固定されている。よって、転倒防止バー100が補助ポジションを取っているとき、リミットスイッチ120は、接続される。また、転倒防止バー100が補助ポジションから外れているときは、常時、遮断される。
なお、図15では、省略されているが、リミットスイッチ120のリード線は、ブラケット111の取付面の反対側で図略のワイヤハーネスを介して電動ユニット40に接続されている。
(各実施形態の作用効果)
以上説明したように、各実施形態の態様では、車輪3、4および椅子5を含む車体2と、補助キャスタ105と、補助キャスタ105が先端部に取り付けられる転倒防止バー100とを備えている。一方、車椅子1の車体2(具体的には、取付フレーム42)に対し着脱可能に取り付けられる連結部材としてのブラケット111を備えている。ブラケット111には、スリーブ115、211が一体的に設けられている。スリーブ115、211は、補助ポジションと格納ポジションとの間で転倒防止バー100が変位できるように、転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)を予め設定された軸線Lの軸回りに揺動可能に保持する。また、報知ユニット160が設けられている。
また、各実施形態では、連結部材111または、連結部材111と一体化されて連結部材111とともに車椅子1の車体2に対して着脱される部材に、スイッチ手段としてのリミットスイッチ120が取り付けられている。ここで、「連結部材111または、連結部材111と一体化されて連結部材111とともに車椅子1の車体2に対して着脱される部材」は、連結部材111自身であってもよい。あるいは、スリーブ115、211のように、連結部材111に溶接される部材であってもよい。さらに、カバー117であってもよい。第1、第2の実施形態では、「連結部材111または、連結部材111と一体化されて連結部材111とともに車椅子1の車体2に対して着脱される部材」としてカバー117にリミットスイッチ120が取り付けられている。また、第3実施形態では、連結部材111自身にリミットスイッチ120が取り付けられている。
リミットスイッチ120は、転倒防止バー100が補助ポジションを取っているときにのみ接続される。本実施形態において、スイッチ手段は、リミットスイッチ120のa接点および電動ユニット40のコントローラで構成される。リミットスイッチ120は、転倒防止バー100が補助ポジション以外の姿勢のときと、補助ポジションのときとで接点の状態を異ならせる。電動ユニット40のコントローラは、上記接点の状態に基づき、転倒防止バーが補助ポジションを取っていないときに、乗員に警告情報を報知する一方、転倒防止バーが補助ポジションを取っているときに、警報情報の報知を停止する。
本実施形態では、リミットスイッチ120が車椅子1の車体に対して着脱されるブラケット111とスリーブ115、211の何れか一方に取り付けられている。従って、ブラケット111を車体から取り外した際においても、リミットスイッチ120と転倒防止バー100の被検出部(ボルト122、上ストッパ108、またはドグ182)との位置関係は、一定に維持される。そのため、転倒防止バー100の装着時に、リミットスイッチ120と転倒防止バー100との位置調整は不要になる。その結果、メンテナンス作業等の際に、取り扱いが格段に容易になり、作業性が向上する。
また、上述した各実施形態では、ブラケット111が車体の構成要素としての取付フレーム42に固定されている。締結部材としてのボルト113は、取付フレーム42にブラケット111を固定する。ボルト113は、取付フレーム42とブラケット111との何れか一方に形成された長孔44、45と何れか他方に形成された挿通孔112とを通って、車体に対するブラケット111の取付位置を調整可能に取付フレーム42にブラケット111を固定する。このため本実施形態では、ボルト113が長孔44、45を挿通する位置を調整することにより、ブラケット111の取付位置(取付姿勢)を調整して、乗員や車種に転倒防止バー100の取付状態を適合させることができる。その場合においても、リミットスイッチ120が車椅子1の車体に対して着脱されるブラケット111とスリーブ115、211の何れか一方に取り付けられているので、ブラケット111の調整時にリミットスイッチ120と転倒防止バー100の被検出部(ボルト122、上ストッパ108、またはドグ182)との位置関係は、一定に維持される。
また、上述した各実施形態では、リミットスイッチ120は、リード線124を有する。ブラケット111は、取付面125とその反対面126とを有し、リード線124は、反対面126側に配線されている。このため本実施形態では、ブラケット111を車体側に着脱する際に、リード線124がじゃまにならず、作業性が向上する。
また、上述した第1、第2の実施形態では、リミットスイッチ120の本体部分は、転倒防止バー100の基端部107の揺動中心となる軸線Lの軸方向において、転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)とオーバラップする位置に配置されている。このため本実施形態では、リミットスイッチ120の本体部分は、軸線Lの軸方向に沿って転倒防止バー100と並んで配置されることになる。この結果、軸線Lの軸方向における転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)の投影面積をコンパクトにすることができる。そのため、転倒防止バーアッセンブリ50の取り扱いが容易になり、またレイアウトの自由度が高まる。なお、「オーバラップ」は、軸線Lの軸方向において、リミットスイッチ120の本体部分と転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)の少なくとも一部が重なっていればよく、必ずしも完全に重なり合う必要はない。
また、上述した各実施形態では、ホルダとしてのスリーブ115、211の上部を着脱自在に被覆するカバー117をさらに備えている。ここで、第1、第2の実施形態では、リミットスイッチ120は、カバー117の内側に取り付けられている。このため第1、第2の実施形態では、カバー117によって、リミットスイッチ120の本体部分を保護することができる他、カバー117の着脱に伴って、リミットスイッチ120の着脱を行うことができるので、リミットスイッチ120を着脱するときの操作性が容易になる。
また、上述した第1、第3の実施形態では、リミットスイッチ120は、転倒防止バー100の本体パイプ101(基端部)の回動位置に基づいて、接点を切り換えるものである。このため第1、第3の実施形態では、リミットスイッチや光センサ等簡単な機構でリミットスイッチ120を構成し、確実な切り換え動作を図ることができる。よって、検出機能の信頼性を高めることができる。また、本体パイプ101を回動可能に保持し、その回動位置に基づいて補助ポジションと格納ポジションとに切り換えるように構成された既存の車椅子1の転倒防止バーアッセンブリに対し、本発明を簡単に適用し、実施することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはいうまでもない。
例えば、ホルダは、スリーブに限らず、ヒンジ機能を奏するものであれば、板状の部材を組み合わせたものであってもよい。
また、スイッチ手段は、リミットスイッチに限らず、光センサ等の検出装置であってもよい。
本発明は、電動車椅子に好適に適用されるものではあるが、本発明を手動の車椅子として適用してもよい。
上述した各実施形態では、リミットスイッチ120の出力を電動ユニットのコントローラに入力し、このコントローラの制御に基づいて報知ユニット160を作動させる構成を採用した。しかしながら、例えば、リミットスイッチ120のb接点を直接スイッチ回路として用いることにより、コントローラの制御に依らずに報知ユニット160のON/OFFを切り換えるようにしてもよい。その場合には、スイッチ手段をリミットスイッチのみで構成することが可能となる。
1 電動車椅子
2 車体
3 後車輪
42 取付フレーム(車体の構成要素の一例)
44、45 長孔
50 転倒防止バーアッセンブリ
100 転倒防止バー
101 本体パイプ(基端部の一例)
105 補助キャスタ
108 上ストッパ(被検出部の一例)
111 ブラケット(連結部材の一例)
112 挿通孔
113 ボルト(締結部材の一例)
114 ナット
115 スリーブ(ホルダの一例)
117 カバー
120 リミットスイッチ(スイッチ手段の一例)
122 ボルト(被検出部の一例)
124 リード線
125 取付面
126 反対面
160 報知ユニット(報知手段の一例)
170 ボルト(ロック手段、ロック解除手段の一例)
171 ナット(ロック手段、ロック解除手段の一例)
172 スペーサ(ロック手段、ロック解除手段の一例)
173 ボルト頭部(ロック手段、ロック解除手段の一例)
182 ドグ(被検出部の一例)
210 バー保持ユニット
211 スリーブ(ホルダの一例)
L 軸線

Claims (9)

  1. 車輪と椅子とを含む車体と、
    前記車体に対し着脱可能に取り付けられる連結部材と、
    キャスタと、
    前記連結部材を介して前記車体に取り付けられる基端部と前記キャスタが取り付けられる先端部とを有する転倒防止バーと、
    前記連結部材に一体的に設けられ、且つ前記キャスタが前記車体の後方に配置されて転倒防止機能を奏する補助ポジションと前記キャスタが前記車体の内側に格納される格納ポジションとの間で前記転倒防止バーが変位できるように、前記転倒防止バーの前記基端部を予め設定された軸線の軸回りに揺動可能に保持するホルダと、
    警告情報を報知する報知手段と、
    前記連結部材に取り付けられ、または前記連結部材と一体化されて前記連結部材とともに前記車体に対して着脱される部材に取り付けられ、前記転倒防止バーが前記補助ポジション以外の姿勢のときに前記報知手段を作動させ、前記転倒防止バーが前記補助ポジションのときに前記報知手段を停止させるスイッチ手段と
    を備えていることを特徴とする車椅子。
  2. 請求項1に記載の車椅子において、
    前記車体に前記連結部材を固定する締結部材をさらに備え、
    前記締結部材は、前記車体と前記連結部材との何れか一方に形成された長孔と何れか他方に形成された挿通孔とを通って、前記車体に対する前記連結部材の取付位置を調整可能に前記車体に前記連結部材を固定する
    ことを特徴とする車椅子。
  3. 請求項1または2に記載の車椅子において、
    前記連結部材は、前記車体に取り付けられる取付面と、その反対面とを有し、
    前記スイッチ手段は、リード線を有し、
    前記リード線は、前記連結部材の前記反対面側に配線されている
    ことを特徴とする車椅子。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の車椅子において、
    前記スイッチ手段は、前記軸線の軸方向において、前記転倒防止バーの前記基端部とオーバラップする位置に配置されている
    ことを特徴とする車椅子。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の車椅子において、
    前記ホルダの上部を着脱自在に被覆するカバーをさらに備え、
    前記スイッチ手段は、前記カバーの内側に取り付けられている
    ことを特徴とする車椅子。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の車椅子において、
    前記スイッチ手段は、前記転倒防止バーの前記基端部の回動位置に基づいて前記報知手段を作動と停止とに切り換えるものである
    ことを特徴とする車椅子。
  7. 請求項1から5の何れか1項に記載の車椅子において、
    前記ホルダは、前記軸線の軸方向に沿って前記転倒防止バーの前記基端部を昇降可能に支持するものであり、
    前記転倒防止バーは、前記軸線の軸方向に沿って前記補助ポジションから外れる高さに移動した後、前記補助ポジションから外れた高さで回動することにより、前記格納ポジションに変位するものであり、
    前記スイッチ手段は、前記転倒防止バーの高さに基づいて前記報知手段を作動と停止とに切り換えるものである
    ことを特徴とする車椅子。
  8. 請求項7に記載の車椅子において、
    前記ホルダに対し前記転倒防止バーを前記補助ポジションにロックするロック手段と、
    前記転倒防止バーが前記補助ポジションから外れる高さに移動する動作に伴って、前記転倒防止バーのロックを解除するロック解除手段と
    をさらに備えていることを特徴とする車椅子。
  9. 車椅子の車体に対し着脱可能に取り付けられる連結部材と、
    キャスタと、
    前記連結部材を介して前記車体に取り付けられる基端部と前記キャスタが取り付けられる先端部とを有する転倒防止バーと、
    前記連結部材に一体的に設けられ、且つ前記キャスタが前記車体の後方に配置されて転倒防止機能を奏する補助ポジションと前記キャスタが前記車体の内側に格納される格納ポジションとの間で前記転倒防止バーが変位できるように、前記転倒防止バーの前記基端部を予め設定された軸線の軸回りに揺動可能に保持するホルダと、
    前記連結部材に取り付けられ、または前記連結部材と一体化されて前記連結部材とともに前記車体に対して着脱される部材に取り付けられ、前記転倒防止バーが前記補助ポジション以外の姿勢のときと、前記転倒防止バーが前記補助ポジションのときとで接点の状態を異ならせるスイッチ手段と
    を備えていることを特徴とする転倒防止バーアッセンブリ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012210377A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Aisin Seiki Co Ltd 電動車椅子

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