JP2016063018A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016063018A
JP2016063018A JP2014188563A JP2014188563A JP2016063018A JP 2016063018 A JP2016063018 A JP 2016063018A JP 2014188563 A JP2014188563 A JP 2014188563A JP 2014188563 A JP2014188563 A JP 2014188563A JP 2016063018 A JP2016063018 A JP 2016063018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
resin composition
semiconductor chip
maillard reaction
inhibitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014188563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6379911B2 (ja
Inventor
祐子 仲俣
Yuko Nakamata
祐子 仲俣
裕司 市村
Yuji Ichimura
裕司 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2014188563A priority Critical patent/JP6379911B2/ja
Publication of JP2016063018A publication Critical patent/JP2016063018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6379911B2 publication Critical patent/JP6379911B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】退色を防止できる封止樹脂で被覆された半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】AMB基板1と、前記AMB基板1に電気的に接続された半導体チップ11と、前記半導体チップ11と電気的に接続された外部端13子と、前記AMB基板1、前記半導体チップ11、前記外部端子13の一部を着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有する赤色樹脂組成物15aで封止する。この赤色樹脂組成物15aを封止樹脂15に用いることで退色を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
図11は、従来の半導体装置500の要部断面図である。半導体装置500は、樹脂封止構造のパワー半導体モジュールである。この半導体装置500は、AMB(Active Metal Brazing)基板1と、AMB基板1のおもて側の厚銅板3上にはんだ10で電気的に接続した半導体チップ11を備える。さらに、半導体チップ11の上方には、絶縁板6と、絶縁板6のおもて側に配置された銅板7と、絶縁板6の裏側に配置された銅板8と、を備えた絶縁回路基板5が配置されている。絶縁回路基板5の銅板7、8は、銅ピン9とはんだ12を介して半導体チップ11と電気的に接続されている。そして、外部端子13が、厚銅板3上にはんだ14で電気的に接続されている。AMB基板1裏面の厚銅板4の下面と外部端子13の一部を除いて、AMB基板1と絶縁回路基板5と外部端子13と銅ピン9と半導体チップ11と各はんだ10,12,14は、封止樹脂30で被覆されている。AMB基板1は、セラミック板2のおもて側、裏側に厚銅板3,4をAMB法で接合した放熱用の絶縁基板であり、おもて側の厚銅板3には回路配線となるパターンが形成されている。絶縁回路基板5はポリイミドなどの絶縁板6のおもて側と裏側に固着した銅板7,8と、裏側の銅板8に固着した銅ピン9で構成され、銅ピン9がはんだ12で半導体チップ11に固着されている。前記の封止樹脂30により、半導体チップ11、AMB基板1、絶縁回路基板5および外部端子13の相互間の絶縁性が確保されている。
半導体装置500は図示しない冷却体に取り付けられ放熱される。この場合、裏側の厚銅板4と冷却体との隙間を埋めて伝熱性を確保するために、一般にシリコーン系の放熱グリスを塗布している。また、放熱グリスの代わりに熱伝導シートを用いることもある。
上記のように、従来の半導体装置500は、製品に特長を出すため封止樹脂30の色をさまざまに変える要望がある。
また、特許文献1には、酸化防止剤に相当するポリフィノールをエポキシ樹脂に混合し、メイラード反応阻害物質に相当するポリフェニレンスルフィド樹脂を改質剤として添加されたエポキシ樹脂が開示されている。また、このエポキシ樹脂は電子部品の封止材料として用いられることが記載されている。
また、特許文献2では、ネギ類植物精油成分に含まれるモノスルフィド化合物、またはネギ類植物のモノスルフィド化合物含有画分を有効成分として含有するメイラード反応阻害剤を提供することが記載されている。
特開2006−290989号公報 特開2005−261396号公報
しかし、図11において、封止樹脂30の色(樹脂色)は環境により変化し、特に熱により変色する。また、出荷試験で初期不良を事前に低減させるためにバーンイン試験を行っているが、このバーンイン試験では封止樹脂30は高温で加熱されるため、封止樹脂30の色である樹脂色は黒褐色化する。この黒褐色化は、酸化およびメイラード反応により引き起こされ、退色と称せられる現象である。半導体装置500としては、バーンイン試験で黒褐色化する(退色する)ことを防止することが望まれている。
また、特許文献1では、前記のエポキシ樹脂は吸湿率、耐熱性といった樹脂物性低下の少ない樹脂、難燃剤として用いられることは記載されているが、モノスルフィド化合物を含有させてエポキシ樹脂の退色を防止することについては記載されていない。
また、特許文献2では、前記したように、モノスルフィド化合物を含有させて、メイラード反応阻害剤を提供することについては記載されているが、酸化阻害物質と合わせてエポキシ樹脂に含有させて退色防止を図ることについては記載されていない。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、退色を防止できる封止樹脂で被覆された半
導体装置およびその製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するために、第1の発明の態様によれば、AMB基板と、前記AMB基板に電気的に接続された半導体チップと、前記半導体チップと電気的に接続された外部端子と、前記AMB基板、前記半導体チップ、前記外部端子の一部を封止し、着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有する樹脂組成物とを備える構成とする。着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有する樹脂組成物とすることで、退色防止を図ることができる。
また、第2の発明の態様によれば、AMB基板と、前記AMB基板に電気的に接続された半導体チップと、前記半導体チップと電気的に接続された外部端子と、前記AMB基板、前記半導体チップ、前記外部端子の一部を封止し、表面層に着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有する樹脂組成物とを備える構成とする。表面層に着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有する樹脂組成物を被覆することで退色防止を図ることができる。
また、第3の発明の態様によれば、AMB基板と、前記AMB基板に電気的に接続された半導体チップと、前記半導体チップと電気的に接続された外部端子と、前記AMB基板、前記半導体チップ、前記外部端子の一部を封止し、表面層に酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有する浸透層を有する樹脂組成物とを備える構成とする。表面層に酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有する浸透層を有する樹脂組成物を形成することで退色防止を図ることができる。
また、第4の発明の態様によれば、第1〜第3のいずれかの発明において、前記樹脂組成物が、エポキシ樹脂、マレイミド変性エポキシ樹脂、マレイミド変性フェノール樹脂、マレイミド樹脂のいずれかであるとよい。
また、第5の発明の態様によれば、第1〜第4のいずれかの発明において、前記着色剤が、アゾ染料もしくはアゾ顔料であるとよい。
また、第6の発明の態様によれば、第1〜第5のいずれかの発明において、前記酸化阻害物質が、ポリフェノールであるとよい。
また、第7の発明の態様によれば、第1〜6のいずれかの発明において、前記メイラード反応阻害物質が、モノスルフィドであるとよい。
また、第8の発明の態様によれば、第6の発明において、前記ポリフェノールが、レスベラトロールであるとよい。
また、第9の発明の態様によれば、第1の発明の半導体装置の製造方法において、無添加の液状の樹脂組成物に着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有させる工程と、含有後の液状の樹脂組成物で、前記AMB基板、前記半導体チップ、前記外部端子を備えるモジュール構造体を被覆し、硬化させて樹脂組成物で封止された半導体装置を形成する工程と、を含む半導体装置の製造方法とする。硬化した樹脂組成物に酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有させることで、退色防止を図ることができる。
また、第10の発明の態様によれば、第2の発明の半導体装置の製造方法において、
着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有した粉体状の樹脂組成物で前記モジュール構造体を封止している樹脂組成物上に粉体塗装する。粉体状の樹脂組成物に酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有させることで、退色防止を図ることができる。
また、第11の発明の態様によれば、第3の発明の半導体装置の製造方法において、
前記モジュール構造体を収納し液状の樹脂組成物を注型する金型の内面に酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有した離型剤を塗布し、液状の樹脂組成物が硬化するときに酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を硬化した樹脂組成物に浸透させ前記硬化した樹脂組成物の表面に浸透層を形成する。浸透層に酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有させることで、退色防止を図ることができる。
この発明によれば、退色を防止できる封止樹脂で被覆された半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
この発明に係る第1実施例の半導体装置100の要部断面図である。 この発明に係る第2実施例の半導体装置200の要部断面図である。 この発明に係る第3実施例の半導体装置300の要部断面図である。 この発明に係る第4実施例の半導体装置100の要部製造工程断面図である。 図4に続く、この発明に係る第4実施例の半導体装置100の要部製造工程断面図である。 図5に続く、この発明に係る第4実施例の半導体装置100の要部製造工程断面図である。 樹脂組成物に含有される添加物の化学式を示す図である。 この発明に係る第5実施例の半導体装置200の要部製造工程図である。 この発明に係る第6実施例の半導体装置300の要部製造工程断面図である。 半導体装置100〜300との比較例を示す半導体装置400の要部断面図である。 従来の半導体装置500の要部断面図である。
封止樹脂の黒褐色化は酸化とメイラード反応により引き起こされ、封止樹脂内のアミノ基(−NH2−)とカルボニル基(−CO−)の縮合反応で起こる。そのため、封止樹脂に酸化阻害物質およびメイラード反応阻害物質を添加したり、表面をコーティングすることで退色を防止する。
実施の形態を以下の実施例で説明する。従来構造と同一な部位には同一の符号を付した。
(実施例1)
図1は、この発明に係る第1実施例の半導体装置100の要部断面図である。半導体装置100は、樹脂封止構造(樹脂モールド)を有するパワー半導体モジュールである。
従来の半導体装置500との違いは、封止樹脂15に赤色着色剤と酸化阻害物質であるポリフィノール化合物とメイラード反応阻害物質であるモノスルフィド化合物を配合した赤色樹脂組成物15aを用いた点である。実施例では着色剤の色として、赤色の場合を示したが、この他に、黄色、青色、緑色などの色の異なる着色剤を用いる場合もある。尚、封止樹脂15は総称を示す。
半導体装置100は、AMB基板1と、絶縁回路基板5と、銅ピン9と、半導体チップ11と、はんだ10、12、14と、外部端子13と、前記した封止樹脂15である赤色樹脂組成物15aとを備えている。
AMB基板1は、セラミック板2と、セラミック板2の表側に厚銅板3と、セラミック板2の裏側に厚銅板4とを備えている。厚銅板3には回路配線パターンが形成されている。絶縁回路基板5は、絶縁板6と、絶縁板6の表側にある銅板7と、絶縁板6の裏側にある銅板8とを備えている。銅板7、8には、回路配線パターンが形成されている。絶縁回路基板5の銅板7,8には半導体チップ11の主電流を流すので、絶縁回路基板5の銅板7,8の厚さは主電流の容量に応じた厚さを備えている。
半導体チップ11の下面は、厚銅板3の上にはんだ10を介して電気的に接続されている。半導体チップ11の上面は、はんだ12で銅ピン9と電気的に接続されている。銅ピン9は、絶縁回路基板5の銅板7、銅板8と電気的に接続されている。
外部端子13は、厚銅板3の上に電気的に接続されており、厚銅板3とはんだ10を介して半導体チップ11と電気的に接続されている。
前記の赤色樹脂組成物15aは、絶縁回路基板5と、銅ピン9と、半導体チップ11と、はんだ10、12、14と、外部端子13とを封止している。ただし、外部端子13の上部と、厚銅板4の下面は、赤色樹脂組成物15aから露出している。
半導体装置100は、赤色樹脂組成物15aによって、内部に配置された半導体チップ11、AMB基板1、絶縁回路基板5および外部端子13などの相互間の絶縁性が確保されている。
半導体装置100の放熱は、厚銅板4の下面に図示しない冷却体を取り付けて行われる。またこの場合に、厚銅板4の下面と冷却体の間に、シリコーン系の放熱グリスなどのサーマルコンパウンドを塗布し、伝熱性を向上させている。また、放熱グリスの代わりに熱伝導シートを用いることもある。
200℃、100hのバーンイン試験前後で半導体装置100の外観色の変化は認められなかった。つまり、半導体装置100は退色を防止することができる。
(実施例2)
図2は、この発明に係る第2実施例の半導体装置200の要部断面図である。図1との違いは、封止樹脂15がナチュラル樹脂組成物15dの表面を赤色着色剤とポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物が添加した赤色樹脂組成物15bで粉体塗装した行った点である。封止樹脂15の表面層のみが着色される。200℃、100hのバーンイン試験前後で半導体装置200の外観色の変化は認められなかった。つまり、半導体装置200は退色を防止することができる。尚、ナチュラル樹脂組成物15は着色剤を添加しない樹脂組成物のことである。
(実施例3)
図3は、この発明に係る第3実施例の半導体装置300の要部断面図である。図1との違いは、封止樹脂15は、赤色着色剤を含有した赤色樹脂組成物15eと、その表面がポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物を浸透させた浸透層15cで構成されている点である。ポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物を浸透させた浸透層15cで赤色樹脂組成物15eが被覆されているので、200℃、100hのバーンイン試験前後で半導体装置300の外観色の変化は認められなかった。つまり、半導体装置300は退色を防止することができる。
(比較例)
図10は、半導体装置100〜300との比較例を示す半導体装置400の要部断面図である。図1との違いは、封止樹脂15に退色防止剤を添加しない赤色樹脂組成物15aを用いた点である。200℃、100hのバーンイン後で半導体装置400の外観色は、バーンイン前に比べて黒褐色化した。
表1に前記した半導体装置100〜400についての要約した内容を示した。
Figure 2016063018
実施例1〜3の赤色着色剤であるp−(フェニルアゾ)フェノールが3wt%であり、退色防止剤であるレスベラトロールが5wt%、アリルメチルスルフィドが2wt%であり、樹脂である液体マレイミドが90wt%である。
また、比較例の赤色着色剤であるp−(フェニルアゾ)フェノールが3wt%であり、退色防止剤であるレスベラトロールとアリルメチルスルフィドが共に0wt%(無しということ)であり、樹脂である液体マレイミドが97wt%である。
表1に示すように、実施例1〜3ではバーンインによる変色を抑制できた。これにより、退色を防止した半導体装置100〜300を提供することができる。
(実施例4)
図4〜図6は、この発明に係る第4実施例の半導体装置100の製造方法であり、工程順に示した要部製造工程断面図である。
図4において、封止樹脂15で被覆される前のスケルトン状のモジュール構造体20を形成する。
図5(a)において、容器21に液状のナチュラル樹脂組成物を入れ、この液状のナチュラル樹脂組成物に赤色着色剤と退色防止剤であるポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物を添加して液状の赤色樹脂組成物22を形成する。
図5(b)において、金型23にモジュール構造体20を配置し、液状の赤色樹脂組成物22を注型する。
図6において、液状の赤色樹脂組成物22を固化し、モジュール構造体20を金型23から取り出して、退色防止剤を含有した赤色樹脂組成物15aで封止された半導体装置100が完成する。
図7は、樹脂組成物に含有される添加物の化学式を示す図である。前記ポリフィノール化合物は図7(a)の化学式で示されるレスベラトール(3,5,4‘−トリヒドロキシ−trans−スチルベン)などである。
前記モノスルフィド化合物は、図7(b)の化学式で示されるアリルメチルスルフィド、図7(c)の化学式で示されるジメチルスルフィドなどである。
前記樹脂は、エポキシ樹脂、マレイミド変性エポキシ樹脂、マレイミド変性フェノール樹脂、マレイミド樹脂などの耐熱樹脂である。
前記赤色着色剤はアゾ染料(例えば、図7(d)の化学式で示されるp−(フェニルアゾ)フェノール)、アゾ顔料などである。他の色の着色剤はこれとは異なる染料や顔料である。
これらの配合量は、着色剤,ポリフェノール化合物およびモノスルフィド化合物がそれぞれ数wt%程度であり、最大でもそれぞれ10wt%程度である。また、樹脂は100wt%から前記の添加物の合計量を差し引いた残量(wt%)である。
(実施例5)
図8は、この発明に係る第5実施例の半導体装置200の製造方法であり、(a)〜(c)は工程順に示した要部製造工程図である。
図7との違いは、赤色着色剤とポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物を配合した樹脂組成物を硬化した後粉砕し、モジュール構造体20を封止するナチュラル樹脂組成物15d上に粉体塗装を行った点である。
図8(a)において、赤色着色剤とポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物を配合した硬化した赤色樹脂組成物24を形成する。
つぎに、図8(b)において、硬化した赤色樹脂組成物24を粉体状の赤色樹脂組成物25にする。
つぎに、図8(c)において、モジュール構造体20を封止しているナチュラル樹脂組成物15d上に粉体状の赤色樹脂組成物25を粉体塗装する。粉体塗装された層は赤色樹脂組成物15bとなる。これで、ナチュラル樹脂組成物15dを赤色樹脂組成物15bで被覆した半導体装置200が完成する。
(実施例6)
図9は、この発明に係る第6実施例の半導体装置300の要部製造工程断面図である。図7との違いは、予め金型23にポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物を添加した離型剤26を塗布した点である。
図9(a)において、ポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物を添加した離型剤26を塗布した金型23にモジュール構造体20を配置し、液状の赤色樹脂組成物22を注型し、昇温して液状の赤色樹脂組成物22を固化する。この固化時に離型剤26に添加されたポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物が固化した赤色樹脂組成物15eの表面に浸透し、ポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物を含有した浸透層15cを形成する。この浸透層15cは下地の色が出て赤色の退色防止層となる。
図9(b)において、固化した赤色樹脂組成物15aで封止されたモジュール構造体20を金型23から取り出して、ポリフェノール化合物とモノスルフィド化合物を含有した浸透層15cで被覆された赤色樹脂組成物15aを有する半導体装置300が完成する。
1 AMB基板
2 セラミック板
3,4 厚銅板
5 絶縁回路基板
6 絶縁板
7,8 銅板
9 銅ピン
10,12,14 はんだ
11 半導体チップ
13 外部端子
15,30 封止樹脂
15a,15b,15e 赤色樹脂組成物
15c 浸透層
15d ナチュラル樹脂組成物
20 モジュール構造体
21 容器
22 液状の赤色樹脂組成物
23 金型
24 硬化した赤色樹脂組成物
25 粉体状の赤色樹脂組成物
26 離型剤
100,200,300,400,500 半導体装置

Claims (11)

  1. AMB基板と、
    前記AMB基板に電気的に接続された半導体チップと、
    前記半導体チップと電気的に接続された外部端子と、
    前記AMB基板、前記半導体チップ、前記外部端子の一部を封止し、着色剤、酸化阻害物質およびメイラード反応阻害物質を含有する樹脂組成物と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. AMB基板と、
    前記AMB基板に電気的に接続された半導体チップと、
    前記半導体チップと電気的に接続された外部端子と、
    前記AMB基板、前記半導体チップ、前記外部端子の一部を封止し、表面層に着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有する樹脂組成物と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  3. AMB基板と、
    前記AMB基板に電気的に接続された半導体チップと、
    前記半導体チップと電気的に接続された外部端子と、
    前記AMB基板、前記半導体チップ、前記外部端子の一部を封止し、表面層に酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有する浸透層を有する樹脂組成物と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  4. 前記樹脂組成物が、エポキシ樹脂、マレイミド変性エポキシ樹脂、マレイミド変性フェノール樹脂、マレイミド樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記着色剤が、アゾ染料もしくはアゾ顔料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記酸化阻害物質が、ポリフェノールであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記メイラード反応阻害物質が、モノスルフィドであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記ポリフェノールが、レスベラトロールであることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    無添加の液状の樹脂組成物に着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有させる工程と
    添加後の液状の樹脂組成物で、前記AMB基板、前記半導体チップ、前記外部端子を備えるモジュール構造体を被覆し、硬化させて樹脂組成物で封止された半導体装置を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記請求項2に記載の半導体装置の製造方法において、
    着色剤と酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を含有した粉体状の樹脂組成物で前記モジュール構造体を封止している樹脂組成物上に粉体塗装することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 前記請求項3に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記モジュール構造体を収納し液状の樹脂組成物を注型する金型の内面に酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質とを含有した離型剤を塗布し、液状の樹脂組成物が硬化するときに酸化阻害物質とメイラード反応阻害物質を硬化した樹脂組成物に浸透させ前記硬化した樹脂組成物の表面に浸透層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2014188563A 2014-09-17 2014-09-17 半導体装置およびその製造方法 Active JP6379911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014188563A JP6379911B2 (ja) 2014-09-17 2014-09-17 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014188563A JP6379911B2 (ja) 2014-09-17 2014-09-17 半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016063018A true JP2016063018A (ja) 2016-04-25
JP6379911B2 JP6379911B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=55798136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014188563A Active JP6379911B2 (ja) 2014-09-17 2014-09-17 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6379911B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109921208A (zh) * 2019-02-28 2019-06-21 国网浙江开化县供电有限公司 一种节能导线接续棒

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5649726A (en) * 1979-09-29 1981-05-06 Nitto Electric Ind Co Ltd Epoxy resin composition having excellent transparency for casting
JP2005261396A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 National Food Research Institute メイラード反応阻害剤
JP2011014863A (ja) * 2009-06-03 2011-01-20 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2011201961A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Nagase & Co Ltd 樹脂着色剤および樹脂組成物
JP2012229194A (ja) * 2011-04-11 2012-11-22 Toyo Seito Kk スチルベン誘導体用、クルクミノイド用、プテリジン誘導体用またはプリン誘導体用の溶解性安定剤、それを含む組成物、溶解性安定化方法およびその利用
JP2013102112A (ja) * 2011-10-12 2013-05-23 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2014129464A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Hitachi Chemical Co Ltd エポキシ樹脂硬化剤、及びそれを用いたエポキシ樹脂組成物、硬化物、光半導体装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5649726A (en) * 1979-09-29 1981-05-06 Nitto Electric Ind Co Ltd Epoxy resin composition having excellent transparency for casting
JP2005261396A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 National Food Research Institute メイラード反応阻害剤
JP2011014863A (ja) * 2009-06-03 2011-01-20 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2011201961A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Nagase & Co Ltd 樹脂着色剤および樹脂組成物
JP2012229194A (ja) * 2011-04-11 2012-11-22 Toyo Seito Kk スチルベン誘導体用、クルクミノイド用、プテリジン誘導体用またはプリン誘導体用の溶解性安定剤、それを含む組成物、溶解性安定化方法およびその利用
JP2013102112A (ja) * 2011-10-12 2013-05-23 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2014129464A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Hitachi Chemical Co Ltd エポキシ樹脂硬化剤、及びそれを用いたエポキシ樹脂組成物、硬化物、光半導体装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109921208A (zh) * 2019-02-28 2019-06-21 国网浙江开化县供电有限公司 一种节能导线接续棒
CN109921208B (zh) * 2019-02-28 2020-06-05 国网浙江开化县供电有限公司 一种节能导线接续棒

Also Published As

Publication number Publication date
JP6379911B2 (ja) 2018-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2774651T3 (es) Pasta de soldadura
CN101437900B (zh) 热固性树脂组合物、其制备方法及电路板
US9330998B2 (en) Thermal interface material assemblies and related methods
CN103515343A (zh) 电子元器件模块及其制造方法
CN106624452A (zh) 焊膏、钎焊用助焊剂及使用其的安装结构体
US10383236B2 (en) Manufacturing method for circuit board based on copper ceramic substrate
JPWO2006030665A1 (ja) 半田ペーストおよびそれを用いた電子機器
JP6048541B2 (ja) パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール及びパワーモジュール用基板の製造方法、並びに、銅部材接合用ペースト
CN104526185A (zh) 高稳定性smt低温锡膏助焊剂及其制备方法
CN109483089B (zh) 高温焊锡膏用助焊剂及其制备方法
JP6379911B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
EP3238872A1 (en) Flux for fast-heating method, and solder paste for fast-heating method
JP5842084B2 (ja) 半導体部品実装基板
ATE397647T1 (de) Zusammensetzung zur befestigung von hochleistungshalbleiter
CN105855748B (zh) 一种芯片封装固晶锡膏及其制备方法和使用工艺
JP2015144264A (ja) パワーモジュール用基板、およびその製造方法、パワーモジュール
JP2009135479A (ja) 実装構造体
JP6730833B2 (ja) はんだ合金およびはんだ組成物
CN105499828A (zh) 一种新型焊锡膏
JP4933998B2 (ja) 導体ペーストおよび厚膜回路用基板
JP2013183079A (ja) プリント回路板及びその製造方法
JP5966414B2 (ja) パワー半導体モジュール
JP6299372B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
TW201621955A (zh) 電路元件及電路元件之製造方法
CN103227160A (zh) 一种混合的表面镀层及其制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6379911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250