JP6730833B2 - はんだ合金およびはんだ組成物 - Google Patents

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本発明は、はんだ合金およびはんだ組成物に関する。
従来より、プリント配線板やシリコンウエハといった基板上に形成される電子回路に電子部品を接合する際には、はんだ合金を用いたはんだ接合方法が採用されている。このはんだ合金には鉛を使用するのが一般的であった。しかし環境負荷の観点からRoHS指令等によって鉛の使用が制限されたため、近年では鉛を含有しない、所謂はんだ合金によるはんだ接合方法が一般的になりつつある。
このはんだ合金としては、例えばSn−Cu系、Sn−Ag−Cu系、Sn−Bi系、Sn−Zn系はんだ合金等がよく知られている。その中でもテレビ、携帯電話等に使用される民生用電子機器や自動車に搭載される車載用電子機器には、Sn−3Ag−0.5Cuはんだ合金が多く使用されている。
近年、民生用電子機器の小型・ウエアラブル化および薄型化に伴い、これに使用される基板も益々小さく且つ薄いものに変わっている。これらの基板は従来の基板よりも耐熱性に劣るものが多いため、Sn−3Ag−0.5Cuはんだ合金のように液相線温度が200℃を超えるはんだ合金を用いたはんだ接合では基板に反りが生じ易い。
ここでBiを多く含有させたもの(特許文献1参照)、例えば、Sn−58Biはんだ合金を使うことではんだ合金の液相線温度を低下させることもできるが、このようなはんだ合金は、電極としてNi系の材質を使用したものに対しては濡れ性が劣るため、様々な材質の電極を備えている電子部品を搭載した、例えばパソコンやスマートフォン向けの基板においては信頼性に劣るという問題がある。
特開平11−320177号公報
本発明は上記課題を解決するものであり、液相線温度を低くしつつ、Ni系の材質、例えばNiめっきや洋白等のはんだ接合にも好適に用いることのできるはんだ合金およびはんだ組成物の提供をその目的とする。
(1)本発明のはんだ合金は、Biを40質量%以上58質量%以下と、Cuを1質量%以下含み、残部がSnからなることをその特徴とする。
(2)上記(1)に記載の構成にあって、本発明はんだ合金は、Biの含有量が55質量%超え58質量%以下であることをその特徴とする。
(3)上記(1)または(2)のいずれかに記載の構成にあって、本発明のはんだ合金は、更にIn、Ag、Sb、Zn、Coから選ばれる少なくとも1種を合計で0.01質量%以上1質量%以下含むことをその特徴とする。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1に記載の構成にあって、本発明のはんだ合金は液相線温度が200℃未満であることをその特徴とする。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1に記載の構成にあって、本発明のはんだ合金はNi系母材の接合に用いられることをその特徴とする。
(6)本発明のはんだ組成物は、上記(1)から(5)のいずれか1に記載の構成にあるはんだ合金と、フラックスとを含むことをその特徴とする。
本発明のはんだ合金およびはんだ組成物は、はんだ合金の液相線温度を低くしつつ、Ni系の材質、例えばNiめっきや洋白等のはんだ接合にも好適に用いることができる。そのため、小型化・薄型化された基板や様々な材質の電子部品が用いられる基板におけるはんだ接合にも好適に用いることができる。
以下、本発明のはんだ合金およびはんだ組成物の一実施形態を詳述する。なお、本発明が以下の実施形態に限定されるものではないことはもとよりである。
(1)はんだ合金
本実施形態のはんだ合金には、40質量%以上58質量%以下のBiを含有させることができる。この範囲内でBiを添加することにより、はんだ合金を高強度化できると共に液相線温度を低くすることができる。
但し、Biの含有量が40質量%未満の場合、はんだ合金組成の液相線温度が上昇するため、実装温度の低温化を考慮すると好ましくない。一方、Biの含有量が58質量%を超えると、はんだ合金の延伸性が阻害され、はんだ接合部の信頼性低下に繋がるため好ましくない。
またBiの含有量を55質量%超え58質量%以下とすると、はんだ合金の液相線温度をより低くすることができ、はんだ接合時におけるリフロー温度のピークを下げることができるため、小型化・薄型化された基板であってもはんだ接合時における反りの発生を抑制することができる。
本実施形態のはんだ合金には、1質量%以下のCuを含有させることができる。Biの含有量を上記範囲とし、且つこの範囲でCuを添加することで、Ni系の材質、例えばNiめっきや洋白等に対してのはんだ合金の濡れ性を良好に保つことができる。これはBiとCuの含有量を上記範囲内とすることでNiや洋白等の表面張力と本実施形態に係るはんだ合金の表面張力との差を減らすことができ、そのため特にNiを含むNi系母材の接合において良好な濡れ性を実現することができる。なお本明細書において母材とは、電極等の被はんだ接合材を指す。
またCuの好ましい含有量は0.01質量%以上1質量%以下であり、より好ましい含有量は0.1質量%以上0.5質量%以下である。
なおCuの含有量が1質量%を超えると、はんだ接合部の電子部品および電子回路基板との界面近傍にCuSn化合物が析出し易くなり、接合信頼性やはんだ接合部の延伸性を阻害する虞があるため好ましくない。
本実施形態のはんだ合金には、In、Ag、Sb、Zn、Coから選ばれる少なくとも1種を0.01質量%以上1質量%以下添加することができる。これらの元素を当該範囲内ではんだ合金に添加することにより、はんだ合金の液相線温度やNi系母材への濡れ性に大きな影響を及ぼすことなく、はんだ合金の機械的強度および延伸性等を向上させることができる。
なおこれらの元素の好ましい含有量は0.01質量以上1質量%以下であり、より好ましい含有量は0.01質量%以上0.5質量%以下である。
但し上記した含有量はいずれもはんだ合金の液相線温度を200℃以下となる範囲内とすることが好ましい。
更に本実施形態のはんだ合金には、当該はんだ合金のはんだ合金の液相線温度やNi系母材への濡れ性に大きな影響を及ぼさない範囲において、P、Ga、Ge、Fe、Mn、Cr、Mo、Cd、Tl、Se、Au、Ti、Si、Al、等の元素の少なくとも1種を含有させることができる。その含有量としては、合計で0.01質量%以上1質量%以下であることが好ましい。
なおこれらの元素の好ましい含有量は0.01質量以上1質量%以下であり、より好ましい含有量は0.01質量%以上0.5質量%以下である。
但し上記した含有量はいずれもはんだ合金の液相線温度を200℃以下となる範囲内とすることが好ましい。
また本実施形態のはんだ合金は、その残部はSnからなることが好ましい。なお好ましいSnの含有量は、39質量%以上60質量%未満である。
本実施形態のはんだ合金は、その液相線温度を200℃未満とすることができる。そのため、薄型の基板や微小サイズの基板に用いる場合においてはんだ付け時の加熱温度を低く設定することができ、はんだ付け時における基板の反りの発生抑制することができる。
また当該はんだ合金は特にNi系母材に対して良好な濡れ性を有することから、例えば外部電極がNi系であるものを含む様々な種類の電子部品、被はんだ接合材が用いられるような基板に対しても好適に用いることができる。
なお当該はんだ合金の固相線温度は80℃以上であることが好ましい。
(2)はんだ組成物
本実施形態のはんだ組成物としては、例えば粉末状にした前記はんだ合金とフラックスとを混練しペースト状にしたソルダペースト組成物が挙げられる。
このようなフラックスとしては、例えば樹脂と、活性剤と、溶剤とを含むフラックスが用いられる。
前記樹脂としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の各種エステル、メタクリル酸の各種エステル、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸のエステル、無水マレイン酸のエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、塩化ビニル、酢酸ビニル等の少なくとも1種のモノマーを重合してなるアクリル樹脂;エポキシ樹脂;フェノール樹脂;トール油ロジン、ガムロジン、ウッドロジン等のロジンおよび水添ロジン、重合ロジン、不均一化ロジン、アクリル酸変性ロジン、マレイン酸変性ロジン等のロジン誘導体を含むロジン系樹脂;不飽和ポリエステル樹脂;マレイン酸樹脂;ブチラール樹脂等が挙げられる。これらは1種を単独で、または複数種を組合せて用いることができる。
前記樹脂の中でもぬれ性、ペースト保管安定性の点から特にアクリル樹脂が好ましく用いられる。
また前記樹脂の酸価は0mgKOH/g以上500mgKOH/g以下であることが好ましく、その配合量はフラックス全量に対して30質量%以上90質量%以下であることが好ましい。
前記活性剤としては、例えば有機アミンのハロゲン化水素塩等のアミン塩(無機酸塩や有機酸塩)、有機酸、有機酸塩、有機アミン塩、イミダゾール化合物を配合することができる。更に具体的には、ジフェニルグアニジン臭化水素酸塩、シクロヘキシルアミン臭化水素酸塩、ジエチルアミン塩、酸塩、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等が挙げられる。なおイミダゾール化合物は樹脂の硬化剤としても作用し得る。またこれらの中でも特にアジピン酸が好ましく用いられる。
またこれらは1種を単独で、または複数種を組合せて使用することができる。前記活性剤の配合量は、フラックス全量に対して5質量%以上20質量%以下であることが好ましい。
前記溶剤としては、例えばイソプロピルアルコール、エタノール、アセトン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、グリコールエーテル等を使用することができるが、これらに限定されるものではない。またこれらは1種を単独で、または複数種を組合せて使用することができる。
前記溶剤の配合量は、フラックス全量に対して0.1質量%から20質量%であることが好ましい。より好ましいその配合量は0.5質量%から10質量%であり、特に好ましくは1質量%から5質量%である。
前記フラックスには、チクソ剤を配合することができる。当該チクソ剤としては、例えばヒマシ油、水素添加ヒマシ油、脂肪酸アマイド類、オキシ脂肪酸類等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。またこれらは1種を単独で、または複数種を組合せて使用することができる。
前記チクソ剤の配合量は、フラックス全量に対して0.1質量%から10質量%であることが好ましい。より好ましいその配合量は0.5質量%から8質量%であり、特に好ましくは1質量%から5質量%である。
前記フラックスには、はんだ合金の酸化を抑制する目的で酸化防止剤を配合することができる。当該酸化防止剤としては、例えばヒンダードフェノール化合物(セミヒンダード系化合物を含む)、フェノール系酸化防止剤、ビスフェノール系酸化防止剤、ポリマー型酸化防止剤、トリアゾール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄化合物等が挙げられる。これらは1種を単独で、または複数種を組合せて使用することができる。
前記酸化防止剤の配合量は特に限定されないが、フラックス全量に対して0.1質量%から10質量%であることが好ましい。より好ましいその配合量は0.5質量%から8質量%であり、特に好ましくは1質量%から5質量%である。
前記フラックスには、ハロゲン、つや消し剤および消泡剤等の添加剤を加えてもよい。前記添加剤の配合量は、フラックス全量に対して10質量%以下であることが好ましい。またこれらの更に好ましい配合量はフラックス全量に対して5質量%以下である。
本実施形態においてはんだ合金の用途としてソルダペースト組成物を例示したが、本発明のはんだ合金は、ソルダペースト組成物を用いたリフロー方法以外にも、例えばフロー方法、はんだボールによる実装等、はんだ接合部を形成できるものであればどのような用途に用いても良い。
前記はんだ合金とフラックスとの配合比率は、はんだ組成物としてソルダペースト組成物を用いる場合、はんだ合金:フラックスの比率で65:35から95:5であることが好ましい。より好ましい配合比率は80:20から93:7であり、特に好ましい配合比率は85:15から92:8である。
なお本実施形態のはんだ合金を用いて形成されるはんだ接合部、およびこれを有する電子回路基板について、以下の通り説明する。
このような電子回路基板は、基板、外部電極を有する電子部品、基板上に形成される電極部、当該電極部と前記外部電極とを電気的接合するはんだ接合部、当該はんだ接合部に隣接して残存するフラックス残渣を有しており、前記はんだ接合部は本実施形態に係るはんだ合金を用いて形成されている。その形成においては、フロー方法、リフロー方法、はんだボール実装方法等種々のはんだ付け方法を用いることができるが、この中でも上記ソルダペースト組成物を用いたリフロー方法によるはんだ付け方法が好ましく用いられる。
前記基板としては、プリント配線板、シリコンウエハ、セラミックパッケージ基板等、電子部品の搭載、実装に用いられるものであればこれらに限らず基板として使用することができる。なおこれらの中でも特に薄型のもの、微小サイズのものの場合、はんだ接合部の形成時にかかる熱により反りが生じてしまう虞がある。しかし本実施形態のはんだ合金はその液相線温度を低く抑えることができるため、はんだ付け時の加熱温度、例えばリフロー方法によるはんだ付けにおいてはそのピーク温度を低く設定することができるため、このような基板の反りを抑制することができる。
またBi等の添加により液相線温度を低く抑えたはんだ合金であっても、前記電極部若しくは前記外部電極、またはその双方がNiを含有するNi系母材である場合にははんだ濡れ性が阻害される虞がある。しかし本実施形態のはんだ合金はNi系母材に対しても良好な濡れ性を有しているため、例えば外部電極がNi系であるものを含む様々な種類の電子部品、被はんだ接合材が用いられるような基板に対しても信頼性の高いはんだ接合部を形成することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を詳述する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
フラックスの作製
以下の各成分を混練し、実施例および比較例に係るフラックスを得た。
ビスフェノールA型エポキシジアクリレート(製品名:Miramer PE2100P、東洋ケミカルズ(株)製) 82質量%
マロン酸 0.4質量%
アジピン酸 2質量%
グルタル酸 3質量%
2−フェニル−4−メチルイミダゾール(製品名:2P4MZ、四国化成(株)製) 10質量%
ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル 2.6質量%
※2−フェニル−4−メチルイミダゾールは活性剤として作用すると共にビスフェノールA型エポキシジアクリレートの硬化剤としても作用する。
はんだ組成物の作製
前記フラックス14.5質量%と、表1に記載の各はんだ合金の粉末85.5質量%とを混合し、実施例3、4、、参考例1、2、5、6および比較例1から5に係る各はんだ組成物を作製した。なお、特に記載のない限り、表1に記載の数値は質量%を意味するものとする。
Figure 0006730833
(1)ディウェッティング試験(Niめっき)
Niめっきのなされた基板(30mm×30mm×0.3mmt)、ステンレスマスク(開口直径6.5mm、2穴、厚さ0.10mmt)を用意した。
メタルスキージを使い、前記基板上に前記ステンレスマスクを用いて各はんだ組成物を印刷した。次いで印刷後の各基板をホットプレートに入れ、使用したはんだ合金の液相線温度+50℃±2℃の温度下にて30秒加熱した。その後、ホットプレートから各基板を取り出し室温まで冷却して各試験基板を作製した。
前記各試験基板におけるはんだの広がり度合いを観察し、以下の基準にて評価した。その結果を表2に表す。
1 はんだがはんだ組成物の塗布面積以上の範囲に広がっている
2 はんだが組成物の塗布面積の8割以上10割未満の範囲に広がっている
3 はんだが組成物の塗布面積の6割以上8割未満の範囲に広がっている
4 はんだが組成物の塗布面積の4割以上6割未満の範囲に広がっている
5 はんだが組成物の塗布面積の2割以上4割未満の範囲に広がっている
6 はんだが組成物の塗布面積の2割未満の範囲に広がっている
7 はんだが1つまたは複数のソルダーボールとなった状態にある(ノンウェッティング)
(2)ディウェッティング試験(無電解Au/Niめっき)
無電解Au/Niめっきのなされた基板(30mm×30mm×0.3mmt)を用いる以外は上記(1)ディウェッティング試験と同じ条件にて各試験基板を作製し、且つこれと同じ条件にてはんだの広がり度合いを評価した。
(3)ディウェッティング試験(洋白めっき)
洋白めっきのなされた基板(30mm×30mm×0.3mmt)を用いる以外は上記(1)ディウェッティング試験と同じ条件にて各試験基板を作製し、且つこれと同じ条件にてはんだの広がり度合いを評価した。
(4)固相線温度/液相線温度
各はんだ合金につき、示差走査熱量測定機(DSC)を用いて固相線温度/液相線温度を測定した。なお液相線温度/液相線温度は得られた吸熱ピークを基に計算した。なお当該測定は、試料量は5〜10mg、昇温速度は5〜10℃/minとし、N2を70±10mL注入した条件下で行った。その結果を表2に表す。
Figure 0006730833
以上に示す通り、実施例に係るはんだ合金は、Ni系母材に対しても良好な濡れ性を有し、且つその液相線温度が200℃未満であるため、例えば外部電極がNi系母材であるものを含む様々な種類の電子部品、被はんだ接合材が用いられるような基板に対しても信頼性の高いはんだ接合部を形成することができると共に、薄型の基板や微小サイズの基板に用いる場合においてはんだ付け時の加熱温度を低く設定することができるため、このような基板の反りを抑制することができる。
従って実施例に係るはんだ合金は、Ni系母材であるものを含む様々な種類の電子部品、被はんだ接合材が実装される基板、特に薄型、微小サイズの基板に好適に用いることができる。更にこのような電子回路基板は、より一層高い信頼性が要求される電子制御装置に好適に使用することができる。
また比較例に係るはんだ合金は、例えば比較例1から比較例3は液相線温度を200℃未満とすることはできるものの、Ni系母材に対する濡れ性は悪く、一方比較例4および比較例5はNi系母材に対する濡れ性は良好であるものの、その液相線温度は200℃を超えてしまい、薄型や微小サイズの基板には適さないことが分かる。

Claims (6)

  1. Biを55質量%超え58質量%以下と、Cuを0.01質量%以上0.1質量%以下と、In、Ag、Sb、Zn、Coから選ばれる少なくとも1種を合計で0.01質量%以上1質量%以下含み、残部がSnからなることを特徴とするはんだ合金。
  2. Biを55質量%超え56質量%以下と、Cuを0.01質量%以上0.1質量%以下含み、残部がSnからなることを特徴とするはんだ合金。
  3. 更にIn、Ag、Sb、Zn、Coから選ばれる少なくとも1種を合計で0.01質量%以上1質量%以下含むことを特徴とする請求項に記載のはんだ合金。
  4. 液相線温度が200℃未満であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のはんだ合金。
  5. Ni系母材の接合に用いられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のはんだ合金。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のはんだ合金と、フラックスとを含むことを特徴とするはんだ組成物。
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