JP2016061629A - タイヤの検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤの変色性が短い期間で精度よく検査できる検査方法の提供。【解決手段】本発明に係るタイヤの変色性の検査方法は、タイヤ8がドラム型走行試験機4にセットされる工程と、このタイヤ8に荷重が負荷される工程と、上記走行試験機4のドラムを回転させることで上記タイヤ8が走行される工程と、この走行に併せて上記タイヤ8の側面に紫外線を照射する工程とを含む。好ましくは、紫外線はタイヤ8の側面上のホワイトレターを含む部分に照射される。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの検査方法に関する。詳細には、本発明は、タイヤの変色性の検査方法に関する。
タイヤは、時間の経過とともに老化する。老化の主な原因の一つは、大気中のオゾンである。タイヤの表面において、オゾンがゴム組成物中のポリマーと反応することで、ポリマーの分子結合が切断される。これはタイヤの強度を劣化させる。これは、タイヤのサイドウォール上のひび割れの原因となる。これは、トレッドの溝底でのひび割れの原因となる。老化したタイヤは使用することが困難である。
老化の進行を抑制するために、タイヤは老化防止剤を含有している。老化防止剤はタイヤのゴム組成物のポリマーよりも先にオゾンと反応する。老化防止剤がオゾンと反応することにより、ポリマーの分子結合の切断が抑制されている。老化防止剤とオゾンとの反応で生成される物質は茶色である。このため、タイヤの表面は茶色に変色する。老化防止剤は、タイヤの老化を抑制するが、タイヤの表面を茶色に変色させる。この変色は、タイヤの外観不良の原因となりうる。
タイヤの側面の一部には、文字やマークの記載のため、或いは装飾のために白色ゴムの層が設けられている。側面に設けられたホワイトレターが白色ゴム層の例である。この白色ゴム層は、老化防止剤を含有していない。この白色ゴム層と隣接するゴム層には老化防止剤が含まれている。この老化防止剤の濃度の差に起因して、老化防止剤がこの隣接するゴム層から白色ゴム層へ移行する。白色ゴム層へ移行した老化防止剤はその表面にてオゾンと反応する。これにより、白色ゴム層は茶色に変色する。白色ゴム層の茶色への変色は目立ち易い。この変色はタイヤの外観を著しく損ねる。白色ゴム層の変色は、特にタイヤの外観不良の原因となり易い。この変色を抑制する白色ゴムの組成物の検討が、特開2013−133456公報で開示されている。
特開2013−133456公報
タイヤの変色を完全に抑えることは困難である。タイヤがどの程度の期間でどの程度変色するか(変色性)を検査することが、変色に起因する市場での外観不良の低減に重要となる。
白色ゴム層の変色性は、隣接するゴム層からの老化防止剤の移行量に依存する。白色ゴム層の変色性は、タイヤの構造、形状、厚み等により変化する。変色性は、タイヤの種類ごとに検査する必要がある。従来は、タイヤを走行試験機で走行させた状態で、変色するまでの期間や変色の程度を測定していた。しかし、タイヤが変色を開始するまでには数ヶ月かかる。この検査には数ヶ月が必要となる。このため、タイヤの変色性が適切な時期に判断できないことが起こりうる。これは、市場でのタイヤの外観不良を招来しうる。
タイヤの変色性の検査期間を短くするために、オゾンを使用することが考えられる。この方法では、大気より高い濃度のオゾン中にタイヤをさらすことで、変色を加速させる。しかし、気体であるオゾンは濃度の管理が困難である。タイヤの所望の位置を一定期間所望の濃度のオゾンにさらし続けることは容易ではない。このため、変色性の検査結果の再現性が不十分となりうる。この方法では、精度の良い変色性の検査は困難である。加えて、気体であるオゾンは、取り扱いが難しい。高い濃度のオゾンは、生体に悪影響を与える。生体に影響を与えないようにオゾンを管理することは容易ではない。
本発明の目的は、タイヤの変色性が短い期間で精度よく検査できる検査方法の提供にある。
本発明に係るタイヤの変色性の検査方法は、タイヤがドラム型走行試験機にセットされる工程と、このタイヤに荷重が負荷される工程と、上記走行試験機のドラムを回転させることで上記タイヤが走行される工程と、この走行に併せて上記タイヤの側面に紫外線を照射する工程とを含む。
好ましくは、上記紫外線は上記タイヤの側面上のホワイトレターを含む部分に照射される。
好ましくは、上記紫外線の強度は10W以上20W以下であり、この紫外線の光源から上記タイヤの側面までの距離は20cm以上40cm以下である。
好ましくは、上記走行試験機で上記タイヤを走行させる際に、上記タイヤの空気圧はこのタイヤの正規内圧の90%以上100%以下であり、このタイヤにかける荷重はこのタイヤの正規荷重の85%以上100%以下であり、走行速度は70km/h以上100km/h以下である。
本発明に係るタイヤの変色性の検査装置は、タイヤに負荷される荷重とタイヤの走行速度とが調整できるドラム型走行試験機と、紫外線照射機とを備えている。この装置では、上記走行試験機上で走行している上記タイヤの側面に、上記紫外線照射機から紫外線が照射される。
本発明に係る検査方法では、タイヤはドラム型走行試験機で走行するとともに、タイヤの側面に紫外線が照射される。この紫外線は、老化防止剤と反応してタイヤの表面を茶色に変色させる。この紫外線は、タイヤの変色を加速する。この紫外線よる変色性と大気中のオゾンによる変色性とは良好な相関を示す。この方法では短い期間で変色性の試験ができる。さらに、一定の強度の紫外線を一定期間タイヤに照射するのは容易である。この方法による変色は、良好な再現性を有する。この方法によれば、紫外線を照射しない従来の検査方法に比べて、短い期間で精度よく変色性の検査ができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る検査方法を実施するための装置が示された正面図である。 図2は、図1の装置の側面図である。 図3は、図1のタイヤへの紫外線の照射の様子が示された模式図である。 図4は、本検査方法での変色性と、従来の検査方法での変色性との相関を示すグラフである。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る検査方法を実施するための装置2が示された模式図である。図2は、図1の装置2の側面図である。この装置2は、ドラム型走行試験機4と紫外線照射機6とからなる。図1及び図2には、検査されるタイヤ8も示されている。
ドラム型走行試験機4はドラム10を備えている。図1には、このドラム10が示されている。ドラム10は円筒形である。タイヤ8は、そのトレッド面とドラム10の外周面とが接触するように設置される。このとき、タイヤ8に負荷される荷重の大きさは調整可能である。このドラム10が回転することによりタイヤ8が回転する。図1において、矢印Xがドラムの回転方向でり、矢印Yがタイヤの回転方向である。これにより、タイヤ8が走行される。このとき、ドラム10の回転速度は調整可能である。換言すれば、タイヤ8の走行速度は調整可能である。
紫外線照射機6は、ドラム型走行試験機4の前方に配置されている。紫外線照射機6は、ドラム型走行試験機4に設置されたタイヤ8の側面に紫外線を照射する。
この装置2による検査では、まずタイヤ8がドラム10走行試験機4にセットされる。タイヤ8のトレッド面とドラム10の外周面とが接触する。次にタイヤ8に荷重が負荷され、ドラム10が回転する。これにより、タイヤ8が走行される。この走行に併せて紫外線照射機6から紫外線がタイヤ8の側面に照射される。紫外線が照射された状態で、一定期間タイヤ8が走行された後、タイヤ8の変色の程度が観察される。或いは、タイヤ8の変色が発生するまでの時間が計測される。
以下、本発明の作用効果が説明される。
タイヤがどの程度の期間でどの程度変色するか(変色性)を検査することが、変色に起因する市場での外観不良の低減に重要となる。変色性は、タイヤの種類ごとに検査する必要がある。従来は、タイヤを走行試験機で走行させた状態で、変色するまでの期間や変色の程度を測定していた。しかし、タイヤが変色を開始するまでには数ヶ月かかる。このため、タイヤの変色性が適切な時期に判断できないことが起こりうる。
本発明に係る検査方法は、タイヤ8をドラム型走行試験機4で走行させるとともに、タイヤ8の側面に紫外線を照射する。老化防止剤は、紫外線と反応して茶色に変色する。紫外線を照射することで、タイヤ8の変色を加速することができる。この方法によれば、紫外線を照射しない従来の検査方法に比べて、短い期間で変色性の検査ができる。
紫外線による変色の程度及びオゾンによる変色の程度は、ともに老化防止剤の濃度に依存する。紫外線による変色性と大気中のオゾンによる変色性とは良好な相関を有する。すなわち、紫外線を照射する検査方法で早く変色を起こすタイヤは、大気中でも早く変色する。紫外線を照射する検査方法で変色を起こしにくいタイヤは、大気中でも変色するまでの時間が長い。この方法での変色性は、実使用状態での変色性と良好な相関を有する。この方法では、精度の良い変色性の検査ができる。
タイヤの変色性の検査期間を短くするために、オゾンを使用することが考えられる。この方法では、大気より高い濃度のオゾン中にタイヤをさらすことで、変色を加速させる。しかし、気体であるオゾンは濃度の管理が困難である。タイヤの所望の位置を一定期間所望の濃度のオゾンにさらし続けることは容易ではない。このため、変色性の検査結果の再現性が不十分となりうる。この方法では、精度の良い変色性の検査は困難である。加えて、気体であるオゾンは、取り扱いが難しい。高い濃度のオゾンは、生体に悪影響を与える。生体に影響を与えないようにオゾンを管理することは容易ではない。
本発明に係る検査方法では、紫外線の光源の強度を調整するだけで、所望の強さの紫外線を照射することができる。光源の向きを調整するだけで、紫外線をタイヤ8の所望の位置に照射することができる。この検査方法は再現性に優れる。この方法では精度のよい検査をすることができる。さらに、光である紫外線は、取り扱いが容易である。生体に影響を与えないように管理することは容易である。この方法では、生体に影響を与えないように検査をすることができる。
本発明に係る検査方法では、タイヤ8は荷重が負荷された状態で走行される。タイヤ8は、実使用に近い状態で検査がされる。この検査方法での変色性は、実使用での変色性と良好な相関を有しうる。
紫外線を照射する場所は、タイヤ8の側面上のホワイトレターを含む部分であることが好ましい。ホワイトレターは、変色が目立ちやすい。目視により、変色の程度が容易に認識できる。ホワイトレターに紫外線を照射することにより、精度よく変色性の検査ができる。
図3は、図1のタイヤ8の側面が示されている。図3には、紫外線の照射範囲Aも示されている。図3において両矢印Hは、タイヤ8の半径方向内側端から外側端までの半径方向高さである。両矢印Hoは範囲Aの半径方向外側の辺からタイヤ8の外側端まで高さである。高さHoの高さHに対する比(Ho/H)は、0.15以上が好ましい。比(Ho/H)を0.15以上とすることで、紫外線とドラム10との干渉が抑えられうる。この検査方法は高い精度が維持されている。
比(Ho/H)は、0.40以下が好ましい。比(Ho/H)を0.40以下とすることで、タイヤ8の側面の白色ゴム層に効果的に紫外線が照射されうる。この検査方法では、変色の程度が容易に認識できる。この検査方法では、精度よく変色性の検査ができる。
両矢印Hiは範囲Aの半径方向内側の辺からタイヤ8の外側端まで高さである。高さHiの高さHに対する比(Hi/H)は、0.15以上が好ましい。比(Hi/H)を0.15以上とすることで、白色ゴム層以外への部分の紫外線照射が抑制されうる。紫外線の光源の強度を抑制することができる。
比(Hi/H)は、0.40以下が好ましい。比(Hi/H)を0.40以下とすることで、タイヤ8の側面の白色ゴム層に効果的に紫外線が照射されうる。この検査方法では、変色の程度が容易に認識できる。この検査方法では、精度よく変色性の検査ができる。
範囲Aの面積がSaとされ、タイヤ8の側面全体の面積がSとされたとき、面積Saの面積Sに対する比(Sa/S)は、0.25以上が好ましい。比(Sa/S)を0.25以上とすることで、タイヤ8の側面の白色ゴム層に効果的に紫外線が照射されうる。この検査方法では、変色の程度が容易に認識できる。この検査方法では、精度よく変色性の検査ができる。
比(Sa/S)は、0.40以下が好ましい。比(Sa/S)を0.40以下とすることで、紫外線とドラム10との干渉が抑えられうる。この検査方法は高い精度が維持されている。また、これにより、白色ゴム層以外の部分への紫外線照射が抑制されうる。照射する紫外線の光源の強度を抑制することができる。
タイヤ8の変色性をこの方法で精度よく検査するには、紫外線で加速されたときの変色性と、大気中のオゾンによる変色性との相関がとれていることが重要である。強すぎる紫外線は、変色までの期間が短くなり過ぎて、この相関が取り難くなる。紫外線照射機6の光源の強度Vsは20W以下が好ましい。強度Vsを20W以下とすることで、この検査による変色性と大気中のオゾンによる変色性との良好な相関が実現されうる。この方法では、精度の良い検査が実現されている。
光源の強度Vsは10W以上が好ましい。強度Vsを10W以上とすることで、効率良く変色が加速される。この方法では、短い期間で変色性の検査がされうる。
タイヤ8の側面での単位面積あたりの紫外線強度Tsは、0.20mW/cm以下が好ましい。強度Tsを0.20mW/cm以下とすることで、この検査による変色性と紫外線を照射しないときの変色性との良好な相関が実現されうる。この方法では、精度の良い検査が実現されている。
強度Tsは、0.10mW/cm以上が好ましい。強度Tsを0.10mW/cm以上とすることで、効率良く変色が加速される。この方法では、短い期間で変色性の検査がされうる。
図2で両矢印Dは紫外線照射機6の光源からタイヤ8の側面までの距離である。距離Dは20cm以上40cm以下が好ましい。距離Dを20cm以上40cm以下とすることで、タイヤ8の側面の所望の範囲に効率良く紫外線を照射することができる。
紫外線の波長は200nm以上が好ましい。紫外線の波長を200nm以上とすることで、大気中の酸素が紫外線を吸収してオゾンが生成されることが抑制される。紫外線により生成されたオゾンがタイヤ8の変色性に影響を及ぼすことが抑止される。この検査方法では、オゾンの生成による再現性の低下が抑えられる。この方法では精度の高い検査が実現されている。
走行試験機4にて走行させるタイヤ8の空気圧は、このタイヤ8の正規内圧の90%以上100%以下が好ましい。タイヤ8の空気圧を正規内圧の90%以上100%以下とすることで実使用状態と同等のタイヤ8の状態が実現されうる。この検査方法での変色性は、実使用での変色性と良好な相関を有しうる。
走行試験機4にて走行させるタイヤ8の荷重は、このタイヤ8の正規荷重の85%以上100%以下が好ましい。タイヤ8の荷重を正規荷重の85%以上100%以下とすることで実使用状態と同等のタイヤ8の状態が実現されうる。この検査方法での変色性は、実使用での変色性と良好な相関を有しうる。
走行試験機4にて走行させるタイヤ8の速度は、70km/h以上100km/h以下が好ましい。タイヤ8の速度を70km/h以上100km/h以下とすることで実使用状態と同等のタイヤ8の状態が実現されうる。この検査方法での変色性は、実使用での変色性と良好な相関を有しうる。
本発明では、タイヤ8及びタイヤ8の各部材の寸法及び角度は、タイヤ8が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ8に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ8には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ8が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ8が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。本明細書において正規荷重とは、タイヤ8が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された検査装置を用いてタイヤの検査を実施した。このタイヤのサイズは、215/60R17C 109/107Rである。このタイヤをドラム型走行試験機で走行させた。この試験機のドラム径は1707mmである。タイヤの走行条件は以下の通りである。
使用リム:17×6.5J
空気圧:475kPa(タイヤの正規内圧の100%)
荷重:10.1kN(タイヤの正規荷重の100%)
速度:80km/h
タイヤの走行とともに、紫外線照射機でタイヤ側面のホワイトレターを含む部分に紫外線を照射した。紫外線照射の条件は、表1に示される通りである。
[比較例1]
紫外線を照射しないことの他は実施例1と同様にして、タイヤの検査を実施した。比較例1は、従来の検査方法である。
[実施例2−3]
従来の変色検査で不合格となった2種類のタイヤが用意された。表2に示される通り、それぞれの種類のタイヤについて、実施例1と同様にして検査を実施した。表ではこれらのタイヤの種類は、タイプ2及びタイプ3として記載されている。実施例1及び比較例1のタイヤはタイプ1である。
[比較例2−3]
表2に示されるとおり、タイプ2及びタイプ3のタイヤについて、紫外線を照射しないことの他は実施例1と同様にして、タイヤの検査を実施した。比較例2−3は、従来の検査方法である。
[実施例4−6]
表3に示されるとおり、タイプ1−3のタイヤについて、紫外線の光源の強度を10Wにした他は実施例1と同様にして、タイヤの検査を実施した。
[実施例7−9]
表3に示されるとおり、タイプ1−3のタイヤについて、紫外線の光源の強度を20Wにした他は実施例1と同様にして、タイヤの検査を実施した。
[変色レベル及び走行時間]
実施例1の検査では、タイヤの走行時間が2時間経過するごとに走行を停止させ、ホワイトレターの変色レベルを目視で確認した。比較例1の検査では、タイヤの走行時間が24時間経過する毎に走行を停止させ、ホワイトレターの変色レベルを目視で確認した。変色が現れはじめた後は、タイヤの走行時間が2時間経過するごとに走行を停止させ、ホワイトレターの変色レベルを目視で確認した。全く変色していないのが0、ホワイトレター全体が変色しているのが5とされ、変色を起こしている面積に応じて、0−5の6段階の変色レベルが付された。変色レベル1、2及び3となった走行時間がそれぞれ計測された。結果が表1に示されている。
[紫外線を照射する場合の変色性と照射しない場合の変色性との相関]
実施例2−9の検査では、タイヤの走行時間が2時間経過する毎に走行を停止させ、ホワイトレター部分の変色レベルを目視で確認した。比較例2−3の検査では、タイヤの走行時間が24時間経過する毎に走行を停止させ、ホワイトレター部分の変色レベルを目視で確認した。変色が現れはじめた後は、タイヤの走行時間が2時間経過するごとに走行を停止させ、ホワイトレターの変色レベルを目視で確認した。変色レベルが3となった走行時間が計測された。結果が表2及び3に示されている。表1−3の結果より、比較例1−3の変色レベルが3となった走行時間を横軸とし、実施例1−9の変色レベルが3となった走行時間を縦軸とし、タイプ1−3それぞれのタイヤについて走行時間をプロットしたのが図4である。図4は、紫外線を照射する本検査方法での変色性と、紫外線を照射しない従来の検査方法での変色性との相関を示している。
Figure 2016061629
Figure 2016061629
Figure 2016061629
表1−表3に示されるように、実施例の検査方法では、従来の検査方法に比べて短い期間で変色性の検査ができる。表1−表3及び図4に示されるとおり、実施例の方法での変色性は、従来の方法での変色性と良好な相関を示している。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、種々のタイヤの検査に用いられうる。
2・・・検査装置
4・・・走行試験機
6・・・紫外線照射機
8・・・タイヤ
10・・・ドラム

Claims (5)

  1. タイヤがドラム型走行試験機にセットされる工程と、このタイヤに荷重が負荷される工程と、上記走行試験機のドラムを回転させることで上記タイヤが走行される工程と、この走行に併せて上記タイヤの側面に紫外線を照射する工程とを含むタイヤの変色性の検査方法。
  2. 上記紫外線が上記タイヤの側面上のホワイトレターを含む部分に照射される請求項1に記載の検査方法。
  3. 上記紫外線の強度が10W以上20W以下であり、この紫外線の光源から上記タイヤの側面までの距離が20cm以上40cm以下である請求項1又は2に記載の検査方法。
  4. 上記走行試験機で上記タイヤを走行させる際に、上記タイヤの空気圧がこのタイヤの正規内圧の90%以上100%以下であり、このタイヤにかける荷重がこのタイヤの正規荷重の85%以上100%以下であり、走行速度が70km/h以上100km/h以下である請求項1から3のいずれかに記載の検査方法。
  5. タイヤに負荷される荷重とタイヤの走行速度とが調整できるドラム型走行試験機と、紫外線照射機とを備え、
    上記走行試験機上で走行している上記タイヤの側面に、上記紫外線照射機から紫外線が照射されるタイヤの変色性の試験装置。
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