JP5749525B2 - タイヤ寸法測定方法及びタイヤ寸法測定装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、コンベア上を搬送されるタイヤは、内圧が印加されていないため、寸法測定における精度が安定しない。また、外径を測定するセンサがタイヤの幅方向において固定されているため、被測定対象のトレッド溝部を測定してしまうことにより、外径を正確に測定できない場合があった。さらに、タイヤ幅の測定では、タイヤ側面の1箇所しか測定していないため、タイヤ側面に刻印された文字などの影響を受けてしまい、タイヤ最大幅やタイヤトレッド幅等のタイヤ幅を正確に測定できない虞がある。
本形態によれば、タイヤが1回転する間に測定手段をタイヤトレッドからビードまでの範囲をタイヤ半径方向に沿って走査させることにより、測定手段がタイヤ側面における最大幅の位置を通過するので、必ず最大幅を検出することができ、検出された最大幅の位置におけるタイヤ側面から測定手段までの距離に基づいてタイヤ幅を測定することができる。また、上記効果に加え、タイヤ幅の測定と同時にタイヤ外径寸法を測定することができる。また、円周方向に沿って連続する溝を避けて走査することにより、確実にタイヤ外径寸法を測定することができる。
また、本発明の他の形態として、測定手段は、タイヤが複数回回転する間にタイヤ側面におけるタイヤトレッドからビードまでの範囲をタイヤ半径方向に沿って複数回走査するようにした。
本形態によれば、タイヤが複数回回転する間にタイヤトレッドからビードまでの範囲をタイヤ半径方向に沿って複数回走査させることにより、タイヤ側面における測定箇所を多くすることができるので、より正確にタイヤ幅を測定することができる。
また、本発明の他の形態として、複数回の走査が、各走査ごとにタイヤ側面を円周方向に分割した異なる領域で実行されるようにした。
本形態によれば、タイヤ側面を円周方向に分割した異なる領域を走査して測定手段からタイヤ側面までの距離を測定することにより、タイヤ側面の測定位置におけるばらつきの影響を受けることなく正確にタイヤ幅を測定することができる。
また、本発明の他の形態として、前記領域は、タイヤ側面において円周方向に均等に分割されるようにした。
本形態によれば、走査する領域を円周方向に均等に分割することにより、タイヤ側面全体を均等に測定することができるので、より正確にタイヤ幅を測定することができる。
本構成によれば、タイヤに内圧を印加した状態でタイヤを回転させて、測定手段をタイヤトレッドからビードまでの間を移動させることにより、タイヤ幅のうちタイヤの最大幅に相当する位置を検出し、タイヤ幅寸法を正確かつ確実に測定することができる。
タイヤ寸法測定装置1は、概略、内圧を印加した状態で被測定対象のタイヤTを回転可能に保持するタイヤ保持装置2と、タイヤTの寸法を測定する寸法測定装置4と、寸法測定装置4を制御し、測定結果からタイヤ寸法を算出する制御装置100とにより構成される。
タイヤ保持装置2は、工場の検査領域に配置されるベース21と、ベース21から鉛直上方に延長する支柱22と、製品として成型された検査対象のタイヤTを保持する一対のリム体23A,23Bと、リム体23A、23Bを回転させる駆動機構24とを備える。
また、一方のリム体23Aには、当該リム体23Aの厚さ方向に貫通する配管26を備える。配管26の下端側には、空気供給装置30から延長する配管31が接続され、上端側には、タイヤ内に空気を供給するための空気供給口27を備える。空気供給装置30は、制御装置100から出力される信号に基づいてタイヤT内に供給する空気の圧力を調整する図外の制御バルブを備える。空気供給装置30は、例えば、コンプレッサにより構成される。
駆動機構24のモータと、エンコーダ28とは、後述の制御装置100と接続される。モータの回転速度Vtは、制御装置100から出力される回転・停止信号に基づいて制御され、エンコーダ28は、制御装置100にリム体23Aの回転角度信号を出力する。
サーボモータ53乃至56は、それぞれ、後述の制御装置100と接続される。径方向移動機構48,49を駆動するサーボモータ55,56は、上,下の幅測定センサ43,44が同期して同一方向に移動するように制御装置100により制御される。また、上,下に配置される幅方向移動機構46,47を駆動するサーボモータ53,54が同期して異なる方向に移動するように制御される。具体的には、一方の幅測定センサ43が一方のタイヤ側面に対して近接方向(上方)に移動すると、他方の幅測定センサ44も他方のタイヤ側面に対して近接方向(下方)に移動するように制御される。
なお、上記タイヤ幅測定手段41及びタイヤ外径測定手段42は、図外のフレームなどにより支持される。
また、幅方向移動機構と径方向移動機構とをボールナット機構として説明したが、リニアガイド等の他の直動機構により構成しても良い。
このように、幅測定センサ43が下側のタイヤ側面におけるタイヤトレッドのタイヤ踏面からビードまでの範囲をタイヤ半径方向に沿って走査し、幅測定センサ44が上側のタイヤ側面におけるタイヤトレッドのタイヤ踏面からビードまでの範囲をタイヤ半径方向に沿って走査することにより、タイヤトレッドからビードまでの間における下側のタイヤ側面の変位量の変化と、上側のタイヤ側面の変位量の変化とを測定することができる。また、外径測定センサ61が、回転するタイヤTに対してタイヤ外周面を円周方向に沿って走査することによりタイヤ半径方向の変位量の変化を測定することができる。
制御装置100には、マウスやキーボード等の入力手段とディスプレー等の表示手段とが接続され、入力手段を介して測定対象となるタイヤTの設計上の寸法、タイヤ側面の測定箇所数N、タイヤTの一定の回転速度Vt等が入力される。
制御装置100は、測定動作を制御する測定制御手段110と、幅測定データ及び外径測定データに基づいてタイヤ幅Wとタイヤ外径Dとを算出する算出処理手段120とを備える。
基準位置記憶手段101は、例えば、タイヤ保持装置2の下側に位置するリム体23Aの保持面23aの中心Oを基準としたときの、中心Oに対する幅測定センサ43,44及び外径測定センサ61の位置を記憶する。
詳細には、下側のリム体23Aに替えて位置決め治具80を配設し、当該位置決め治具80に対して幅測定センサ43,44及び外径測定センサ61の位置を設定することにより、タイヤ保持装置2に対する幅測定センサ43,44及び外径測定センサ61の位置が設定される。
位置決め治具80は、リム体23Aの保持面23aの中心Oが基準となるように複数の指標が形成される。指標には、幅測定センサ43,44及び外径測定センサ61から照射されるレーザの方向を規定するための方向指標81と、下面側の幅測定センサ43を位置決めするための下側指標82、上面側の幅測定センサ44を位置決めするための上側指標83、外径測定センサ61を位置決めするための半径側指標84とが形成される。方向指標81は、幅測定センサ43,44から照射されるレーザの照射方向を規定するための幅方向指標81Aと、外径測定センサ61から照射されるレーザの照射方向を規定するための径方向指標81Bとが直交するように印付けされる。また、下側指標82、上側指標83、半径側指標84は、それぞれ中心Oを基準として既知の距離、幅方向及び径方向に離間した位置に印付けされる。
よって、幅測定センサ43,44及び外径測定センサ61は中心Oを基準として配置され、中心Oから幅測定センサ43までの幅方向距離R1と径方向距離Z1、中心Oから幅測定センサ44までの幅方向距離R2と径方向距離Z3、中心Oから外径測定センサ61までの幅方向距離R3と径方向距離Z3とが既知に設定される。そして、各幅方向距離R1,R2,R3と径方向距離Z1,Z2,Z3とが幅測定センサ43,44及び外径測定センサ61の基準位置として基準位置記憶手段101に記憶される。なお、幅測定センサ43,44の径方向距離R1,R2は中心Oに対して等しく設定される。
図3は、幅測定センサ43,44による測定動作の概念図を示す。
詳細には、幅測定センサ43,44はそれぞれタイヤ側面から測定基準距離G離間するとともにタイヤ半径方向に所定の位置となるように測定開始位置K1に配置される。また、外径測定センサ61はトレッド面から測定基準距離G離間するとともに周方向に延長する溝を避けるように測定位置J1に配置される。溝を避けるように測定位置J1を設定するには、トレッド表面における任意の位置で複数回外径測定センサ61をタイヤ幅方向に走査させて、トレッド表面から外径測定センサ61までの距離が近くなるときの変位量が測定された位置を測定位置J1とすれば良い。
本例では、図3に示すように、タイヤトレッド側の所定の位置が測定開始位置K1に設定され、ビード側の所定の位置が測定停止位置K2に設定され、測定開始位置K1から測定停止位置K2まで一方向に幅測定センサ43,44が移動するときにレーザを照射してタイヤ側面を走査するように幅測定センサ43,44が位置決めされる。なお、ビード側の所定の位置を測定開始位置K1に設定し、タイヤトレッド側の所定の位置を測定停止位置K2に設定し、ビードからタイヤトレッドまで走査するようにしても良い。また、測定位置設定記憶手段102は、外径測定センサ61から照射されるレーザがトレッド面の溝を避けるように測定位置J1を設定する。
測定領域設定手段103は、入力手段から入力される測定箇所数Nに基づいて、例えば、測定箇所が均等な大きさの異なる領域となるように設定する。本例では、タイヤ側面の異なる位置を測定するように、タイヤ側面を円周方向に沿って均等に、例えば3箇所に分割する。つまり、1つの測定箇所あたりの測定領域が円周方向に120°となるように設定される。なお、測定箇所数Nは、上記数値に限らず、適宜設定すれば良い。例えば、タイヤ側面の測定箇所が異なるようにタイヤ1周分を均等に90°ずつに分けて、各測定領域を測定するようにしても良い。また、測定領域に重なりが生じるように、測定領域を分割しても良い。
よって、幅測定センサ43,44から照射されるレーザが測定領域を走査する軌跡は、図3に示すように、円弧状となる。
なお、移動速度Vsは、測定開始位置K1から測定を開始してタイヤTが120°回転したときにちょうど測定停止位置K2に到達するように設定したが、120°回転する前に測定停止位置K2に到達するようにしても良い。
同期測定制御手段105は、測定全般を制御する。同期測定制御手段105は、タイヤ側面に幅測定センサ43,44が照射するタイミングと、測定領域における測定の開始位置を示すタイヤTの回転角度と、幅測定センサ43,44を測定開始位置K1から移動を開始してレーザを走査させるタイミングとを同期させる制御を行う。具体的には、図4に示すように、タイヤTが連続的に回転している状態において、1回目の測定が停止した後に、エンコーダ28から出力されるタイヤTの回転角度が、1回目の測定が停止した角度となったときに、2回目の測定を開始する。そして、2回目の測定が停止した後に、エンコーダ28から出力されるタイヤTの回転角度が、2回目の測定が停止した角度となったときに、3回目の測定を開始するようにサーボモータ55,56を制御する。つまり、各測定領域の測定が停止するごとに、タイヤTの回転する角度が1つの測定領域分に相当する角度にタイヤ1周分(360°)の角度を加算した角度となったときに、次の測定領域の測定が開始される。
また、同期測定制御手段105は、幅測定センサ43,44から照射されるレーザが測定停止位置K2まで走査したときに、レーザの照射を停止して、幅測定センサ43,44を測定停止位置K2から測定開始位置K1まで移動する制御を行う。
よって、回転するタイヤTにおいて、測定領域が測定開始位置K1に到達したときに同期測定制御手段105がセンサアンプと幅方向移動機構46,47のサーボモータ53,54とに信号を出力することにより精度良く測定することができる。
幅寸法処理部121は、幅測定センサ43,44により測定されたタイヤ側面の上側及び下側の異なる測定領域ごとに取得された幅測定データから幅測定センサ43,44の測定レンジ範囲外のデータを除去し、有効測定データを抽出する有効データ抽出手段123と、有効測定データにおけるノイズ成分を除去するノイズ除去手段124と、ノイズ成分が除去された上面側及び下面側の複数の有効測定データを合成する測定データ合成手段125と、測定データ合成手段125により合成された有効測定データに基づいてタイヤ幅を算出するタイヤ幅算出手段126と、タイヤ幅算出手段126により算出されたタイヤ幅がタイヤ断面幅かタイヤ最大幅かの判定を行う幅寸法判定手段127とにより構成される。
ノイズ除去手段124は、タイヤ成型時にタイヤ表面に成型されたスピュー、ゴムバリ、タイヤ表面に付着するゴムカス等を有効測定データから除去する。具体的には、有効測定データにおいて所定の閾値以上の高さデータを有するノイズ領域を検出し、当該ノイズ領域を覆う大きさの矩形領域を有効測定データ上に設定する。また、ノイズ領域が複数ある場合には、ノイズ領域ごとに矩形領域を個別に設定する。なお、ノイズ領域の大きさが、所定の範囲以上のときには、異常有りとして出力するようにしても良い。
次に、有効測定データ内に設定された矩形領域内の有効測定データに対する回帰曲線を算出する。回帰曲線は、例えば、3次の回帰曲線を適用することで、タイヤTの元の表面形状を逸脱することなく平滑化することができる。
次に、矩形領域内の有効測定データから上記回帰曲線を減じることにより、回帰曲線よりも大きな領域、又は、小さな領域を抽出した残差データを作成する。そして、残差データにおいて閾値よりも大きな高さを有する範囲を文字やスピューやバリ等の突起領域として判定して、当該突起領域の前後の高さにより平均化する。平均化には、例えば、前後測定データから算術平均により補間すれば良い。
次に、突起領域の処理後の残差データに回帰曲線を加算し、矩形領域内の有効測定データをタイヤ側面の有効測定データに合成する。
測定データ合成手段125は、凹凸処理後の異なる位置で測定された上面側の有効測定データを重ね合わせて移動平均を計算することにより、上面側の1つの有効計測データαに合成する。また、凹凸処理後の異なる位置で測定された下面側の有効測定データを重ね合わせて移動平均を計算することにより、下面側の1つの有効計測データβに合成する。
タイヤ幅算出手段126は、タイヤ最大幅の検出を行う。
まず、合成されたタイヤ側面の上側及び下側の有効計測データα,βから変位量が最も大きい位置及びその変位量をそれぞれ検出する。
次に、中心Oから下面側の幅測定センサ43の基準位置までの幅方向距離R1に、幅測定センサ43がタイヤTのサイズに応じて基準位置から幅方向に移動した距離を加算し、下面側の有効計測データβの最も大きい変位量を減じることにより、中心Oから下側タイヤ側面の最大幅位置までの距離が算出される。
次に、中心Oから上面側の幅測定センサ44の基準位置までの幅方向距離R2に、幅測定センサ44がタイヤTのサイズに応じて基準位置から幅方向に移動した距離を加算し、上面側の有効計測データαの最も大きい変位量を減じることにより、中心Oから上側タイヤ側面の最大幅位置までの距離が算出される。
よって、中心Oから下側タイヤ側面の最大幅位置までの距離と、中心Oから上側タイヤ側面の最大幅位置までの距離とを加算することによりタイヤ最大幅を検出することができる。
幅寸法判定手段127は、有効データ抽出手段123により検出されたリムガードの有無により、タイヤ幅算出手段126で算出されたタイヤTの幅寸法がタイヤ断面幅かタイヤ最大幅かの判定を行う。なお、タイヤ断面幅とは、タイヤ側面においてタイヤTの側面の文字や、模様を含まない寸法を示し、タイヤ最大幅とはタイヤ側面においてタイヤTの側面の文字や、模様を含む寸法を示すが、リムガードを備えるタイヤTの場合リムガード間の距離がタイヤ最大幅である。
移動平均算出手段131は、測定された外径測定データの移動平均を算出して外径測定データを平均化する。
溝消し処理手段132は、平均化された外径測定データからトレッド幅方向に成型される溝を外径測定データから除去して、あたかもトレッドに溝が無いように処理を行う。具体的には、溝に相当する範囲を外径測定データから閾値を用いて抽出し、当該範囲が前後の測定データと滑らかに接続するように非線形近似した曲線により補間を行う。
測定感度調節手段133は、溝消し処理後の外径測定データの移動平均を計算することにより外径測定データを円滑化して測定感度を調整することにより、外形測定データから外径計測データγを生成する。
径寸法変換手段134は、中心Oから外径測定センサ61の基準位置までの径方向距離R3に、外径測定センサ61がタイヤTのサイズに応じて基準位置から径方向に移動した距離とを加算し、測定感度調節手段133により平均化された外径計測データγを減じることにより、外径計測データγを半径寸法データに変換する。次に、半径寸法データの180°ずれた位置のデータを加算して直径寸法データに変換する。
外径寸法算出手段135は、タイヤ最大直径の算出を行う。具体的には、径寸法変換手段134により変換された直径寸法データの平均を演算することにより、直径寸法を算出する。
まず、操作パネルに寸法測定を行うタイヤTのタイヤサイズと、測定箇所数Nと、タイヤTの回転速度Vtが入力される。
次に、操作パネルから測定開始信号が制御装置100の測定制御手段110に入力されると、測定制御手段110は、被検体のタイヤTのタイヤサイズに応じたタイヤ幅の測定開始位置K1と測定停止位置K2、タイヤ外径の測定位置J1を算出する。
また、測定箇所数Nに基づいてタイヤ側面を均等に測定領域を分割し、測定領域の測定角度とタイヤTの回転速度Vtとに基づき、幅測定センサ43,44が測定開始位置K1から測定停止位置K2まで移動する移動速度Vsを算出する。
幅測定センサ43,44は、レーザをタイヤトレッド側の測定開始位置K1に照射しつつタイヤTの径方向に移動してタイヤ側面を走査し、幅測定センサ43,44からタイヤ側面までの変位の測定を開始する。ビード側の測定停止位置K2まで幅測定センサ43,44のレーザによる走査が行われると、レーザの照射を停止させて、幅測定センサ43,44を測定開始位置K1まで移動させる。
以上の工程によりタイヤ幅及びタイヤ外径を算出するための測定動作が終了する。
まず、幅測定データを有効データ抽出手段123により有効測定データの抽出と、リムガードの検出を行い、ノイズ除去手段124により有効測定データ内に含まれるスピューや文字等のタイヤ側面の凸部を消去し、測定データ合成手段125により上面側の複数の有効測定データと下面側の複数の有効測定データとをそれぞれ合成した後に、タイヤ幅算出手段126によりタイヤ幅が算出される。タイヤ幅の算出が終了すると有効データ抽出手段123により検出されるリムガードの有無により、タイヤ幅算出手段126により算出されたタイヤ幅が、タイヤ断面幅かタイヤ最大幅かの判定を行う。詳細には、リムガードが“あり”と検出されたときには、算出されたタイヤ幅Wはタイヤ最大幅であると判定し、リムガードが“なし”と検出されたときには、算出されたタイヤ幅はタイヤ断面幅であると判定する。
また、タイヤ幅の寸法測定を行った後に、タイヤ外径の寸法測定を行うように説明したが、タイヤ幅の寸法測定とタイヤ外径の寸法測定とを同時に行うようにしても良い。
22 支柱、23a 保持面、23A;23B リム体、24 駆動機構、
25 シリンダ、26 配管、27 空気供給口、28 エンコーダ、
30 空気供給装置、31 配管、41 タイヤ幅測定手段、
42 タイヤ外径測定手段、43;44 幅測定センサ、
46;47;62 幅方向移動機構、48;49;63 径方向移動機構、
51;57;64;68 ボールネジ、52;58;65;69 ボールナット、
53;54,55;56,66;67 サーボモータ、61 外径測定センサ、
80 位置決め治具、81 方向指標、81A 幅方向指標、81B 径方向指標、
82 下側指標、83 上側指標、84 半径側指標、
100 制御装置、101 基準位置記憶手段、102 測定位置設定記憶手段、
103 測定領域設定手段、104 センサ移動速度設定手段、
105 同期測定制御手段、110 測定制御手段、120 算出処理手段、
121 幅寸法処理部、122 外径寸法処理部、123 有効データ抽出手段、
124 ノイズ除去手段、125 測定データ合成手段、126 タイヤ幅算出手段、
127 幅寸法判定手段、131 移動平均算出手段、132 溝消し処理手段、
133 測定感度調節手段、134 径寸法変換手段、135 外径寸法算出手段、
α;β 有効計測データ、γ 外径計測データ、C1 ビードシート、
C2 リムフランジ、D タイヤ外径、G 測定基準距離、J1 測定位置、
K1 測定開始位置、K2 測定停止位置、N 測定箇所数、O 中心、
R1,R2,R3 幅方向距離、T タイヤ、Vt 回転速度、Vs 移動速度、
W タイヤ幅、Z1,Z2,Z3 径方向距離。
Claims (5)
- タイヤをリム組みし、内圧が印加されたタイヤと、当該タイヤの幅方向に互いに対向して配置される第1の測定手段及び前記タイヤの半径方向外側においてトレッド面と対向して配置される第2の測定手段とを相対的に回転させながら、
前記第1の測定手段を、前記タイヤが1回転する間にタイヤ側面におけるタイヤトレッドからビードまでの範囲をタイヤ半径方向に沿って走査させ、
前記第2の測定手段を、前記トレッド面における円周方向に沿って連続する溝を避けて走査させ、
前記第1の測定手段からタイヤ側面までの距離の変位量に基づいてタイヤ幅寸法を測定するとともに前記第2の測定手段によりタイヤ外径寸法を測定するタイヤ寸法測定方法。 - 前記第1の測定手段は、前記タイヤが複数回回転する間にタイヤ側面におけるタイヤトレッドからビードまでの範囲をタイヤ半径方向に沿って複数回走査する請求項1記載のタイヤ寸法測定方法。
- 前記複数回の走査が、各走査ごとにタイヤ側面を円周方向に分割した異なる領域で実行される請求項2記載のタイヤ寸法測定方法。
- 前記領域は、タイヤ側面において円周方向に均等に分割される請求項3記載のタイヤ寸法測定方法。
- 内圧を印加した状態でタイヤを回転可能に保持するタイヤ保持手段と、
前記タイヤの幅方向に互いに対向して配置される第1の測定手段と、
前記タイヤの半径方向外側においてトレッド面と対向して配置される第2の測定手段と、
前記第1の測定手段を前記タイヤが1回転する間にタイヤ側面におけるタイヤトレッドからビードまでの範囲をタイヤ半径方向に沿って走査させる第1の移動手段と、
前記第2の測定手段を前記トレッド面における円周方向に沿って連続する溝を避けて走査させる第2の移動手段と、
前記第1の測定手段から出力される、前記第1の測定手段からタイヤ側面までの距離の変位量に基づいてタイヤ幅寸法を算出するとともに、前記第2の測定手段による測定に基づいてタイヤ外形寸法を算出する算出処理手段とを備えるタイヤ寸法測定装置。
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