JP2016058160A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴム製凸部の剥離を可及的に抑制するとともに、連結流路に沿って流体を円滑且つ良好に流通させることを可能にする。【解決手段】燃料電池10を構成する第1金属セパレータ14には、第1シール部材46が一体成形される。第1シール部材46は、冷却媒体入口連通孔25aと冷却媒体流路32との間に、複数本のゴム製凸部46taを設ける。ゴム製凸部46ta間には、入口連結流路52aが形成されるとともに、前記ゴム製凸部46taの冷却媒体流路32側の端部46taeには、該端部46taeを覆って前記入口連結流路52aの一部を構成するフィルム部材54aが設けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方側にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方側にカソード電極が、それぞれ設けられた電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、発電ユニットが構成されている。この燃料電池は、発電ユニットを所定の数だけ積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車に搭載されている。
燃料電池は、積層されている各発電ユニットのアノード電極及びカソード電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するとともに、発電ユニット間に冷却媒体を供給するため、所謂、内部マニホールド型燃料電池を構成する場合が多い。具体的には、この燃料電池では、発電ユニットの積層方向に貫通して、酸化剤ガス(反応ガス)を流通させる酸化剤ガス連通孔、燃料ガス(反応ガス)を流通させる燃料ガス連通孔及び冷却媒体を流通させる冷却媒体連通孔が設けられている。
酸化剤ガス連通孔は、酸化剤ガス供給連通孔及び酸化剤ガス排出連通孔を有し、燃料ガス連通孔は、燃料ガス供給連通孔及び燃料ガス排出連通孔を有している。さらに、冷却媒体連通孔は、冷却媒体供給連通孔及び冷却媒体排出連通孔を有している。
以下、説明の簡素化から、これらの連通孔は、流体(酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体)を流通させる流体連通孔ともいう。また、セパレータ面に沿って酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流路、燃料ガスを流通させる燃料ガス流路及び冷却媒体を流通させる冷却媒体流路は、流体流路ともいう。
通常、燃料電池では、セパレータ(例えば、金属セパレータ)にゴム製シール部材が一体化されている。その際、シール部材には、流体連通孔と流体流路とを連通するための複数本の連結流路を形成する、所謂、ゴムブリッジ部(以下、ゴム製凸部ともいう)が一体成形される場合がある。
この種の構成では、燃料電池の発電時間が長くなるのに従って、ゴム製凸部(及びシール部材)がセパレータから剥離することがある。また、セパレータ表面とシール部材との間に水等が進入してブリスター(水ぶくれ)が形成され、シール部材によって構成される流体流路の流路断面が狭小化し、反応ガス流量や冷却水流量が減少するという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。この燃料電池では、シール部材は、反応ガス連通孔と反応ガス流路とを連通する連結流路が形成されて金属セパレータの金属表面で終端する連結端部を有している。そして、少なくとも金属セパレータの金属表面からシール部材の連結端部を覆って屈曲するフィルム部材が設けられている。
これにより、シール部材の連結端部は、フィルム部材の屈曲部位により確実に保持され、前記連結端部と金属表面との間から水等が進入することを確実に阻止することができる、としている。
特開2013−206817号公報
本発明は、この種のゴム製凸部に関連してなされたものであり、前記ゴム製凸部の剥離を可及的に抑制するとともに、連結流路に沿って流体を円滑且つ良好に流通させることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されている。セパレータには、電極面に沿って反応ガス又は冷却媒体である流体を供給する流体流路と、前記流体流路に連通し且つ該セパレータの積層方向に貫通する流体連通孔と、が形成されている。
燃料電池では、流体連通孔と流体流路との間には、複数本のゴム製凸部が設けられ、前記ゴム製凸部間には、前記流体連通孔と前記流体流路とを連通する連結流路が形成されている。そして、ゴム製凸部の流体流路側の端部には、該端部を覆って連結流路の一部を構成するフィルム部材が設けられている。
また、この燃料電池では、互いに隣接する一対のセパレータには、それぞれフィルム部材が設けられるとともに、該フィルム部材同士が重なり合うことにより、連結流路の一部が一体に構成されることが好ましい。
本発明によれば、ゴム製凸部の流体流路側の端部には、該端部を覆って連結流路の一部を構成するフィルム部材が設けられている。このため、ゴム製凸部の端部は、フィルム部材により確実に保持され、前記端部とセパレータ表面との間から水等が進入することを確実に阻止することができる。しかも、フィルム部材は、連結流路の一部を構成しており、流体の流通性を良好に確保することが可能になる。
これにより、ゴム製凸部の剥離を可及的に抑制するとともに、連結流路に沿って流体を円滑且つ良好に流通させることが可能になる。
本発明の実施形態に係る燃料電池を構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記発電ユニットを構成する第1金属セパレータの一方の面の説明図である。 前記第1金属セパレータの他方の面の説明図である。 前記発電ユニットを構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 前記発電ユニットを構成する第3金属セパレータの正面説明図である。 前記発電ユニットの、図4中、VII−VII線断面図である。 前記発電ユニットの、図4中、VIII−VIII線断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池10は、矢印A方向(例えば、水平方向)に複数の発電ユニット12が積層されることにより、燃料電池スタックを構成する。この燃料電池スタックは、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車(図示せず)に搭載される。
発電ユニット12は、第1金属セパレータ14、第1樹脂枠付きMEA16a、第2金属セパレータ18、第2樹脂枠付きMEA16b及び第3金属セパレータ20を積層する。
第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板等により構成される。第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20に代えて、例えば、カーボンセパレータを用いてもよい。
図1に示すように、発電ユニット12の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向(積層方向)に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔22a及び燃料ガス出口連通孔24bが設けられる。
具体的には、酸化剤ガス入口連通孔22a及び燃料ガス出口連通孔24bは、第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20の長辺方向の一端縁部に設けられる。以下に説明する他の流体連通孔においても、同様である。酸化剤ガス入口連通孔22aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、燃料ガス出口連通孔24bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。
発電ユニット12の長辺方向(矢印B方向)の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔24a、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔22bが設けられる。
発電ユニット12の短辺方向(矢印C方向)の両端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔22a側に、矢印A方向に互いに連通して冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔25aが上下に設けられる。発電ユニット12の短辺方向の両端縁部には、燃料ガス入口連通孔24a側に、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔25bが上下に設けられる。
図3に示すように、第1金属セパレータ14の第1樹脂枠付きMEA16aに向かう面14aには、酸化剤ガス入口連通孔22aと酸化剤ガス出口連通孔22bとに連通する第1酸化剤ガス流路26が形成される。第1酸化剤ガス流路26は、矢印B方向に延在する複数の波状流路溝部(直線状流路溝部でもよい)26aを有する。
第1酸化剤ガス流路26の入口側と酸化剤ガス入口連通孔22aとの間には、複数本の入口連結溝30aが形成される。第1酸化剤ガス流路26の出口側と酸化剤ガス出口連通孔22bとの間には、複数本の出口連結溝30bが形成される。
図1及び図4に示すように、第1金属セパレータ14の面14bには、一対の冷却媒体入口連通孔25aと一対の冷却媒体出口連通孔25bとに連通する冷却媒体流路32の一部が形成される。
図1に示すように、第2金属セパレータ18の第1樹脂枠付きMEA16aに向かう面18aには、燃料ガス入口連通孔24aと燃料ガス出口連通孔24bとに連通する第1燃料ガス流路34が形成される。第1燃料ガス流路34は、矢印B方向に延在する複数の波状流路溝部(直線状流路溝部でもよい)34aを有する。
燃料ガス入口連通孔24aの近傍には、前記燃料ガス入口連通孔24aと第1燃料ガス流路34とを連通する複数の供給流路溝部36aが形成される。複数の供給流路溝部36aは、蓋体37aにより覆われる。燃料ガス出口連通孔24bの近傍には、前記燃料ガス出口連通孔24bと第1燃料ガス流路34とを連通する複数の排出流路溝部36bが形成される。複数の排出流路溝部36bは、蓋体37bにより覆われる。
図5に示すように、第2金属セパレータ18の第2樹脂枠付きMEA16bに向かう面18bには、酸化剤ガス入口連通孔22aと酸化剤ガス出口連通孔22bとに連通する第2酸化剤ガス流路38が形成される。第2酸化剤ガス流路38は、矢印B方向に延在する複数の波状流路溝部(直線状流路溝部でもよい)38aを有する。
第2酸化剤ガス流路38の入口側と酸化剤ガス入口連通孔22aとの間には、複数本の入口連結溝40aが形成される。第2酸化剤ガス流路38の出口側と酸化剤ガス出口連通孔22bとの間には、複数本の出口連結溝40bが形成される。
図1に示すように、第3金属セパレータ20の第2樹脂枠付きMEA16bに向かう面20aには、燃料ガス入口連通孔24aと燃料ガス出口連通孔24bとに連通する第2燃料ガス流路42が形成される。第2燃料ガス流路42は、矢印B方向に延在する複数の波状流路溝部(直線状流路溝部でもよい)42aを有する。
燃料ガス入口連通孔24aの近傍には、前記燃料ガス入口連通孔24aと第2燃料ガス流路42とを連通する複数の供給流路溝部44aが形成される。複数の供給流路溝部44aは、蓋体45aにより覆われる。燃料ガス出口連通孔24bの近傍には、前記燃料ガス出口連通孔24bと第2燃料ガス流路42とを連通する複数の排出流路溝部44bが形成される。複数の排出流路溝部44bは、蓋体45bにより覆われる。
図6に示すように、第3金属セパレータ20の面20bには、第2燃料ガス流路42の裏面形状である冷却媒体流路32の一部が形成される。第3金属セパレータ20の面20bには、前記第3金属セパレータ20に隣接する第1金属セパレータ14の面14bが積層されることにより、冷却媒体流路32が一体に設けられる。
図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材46が一体成形される。第2金属セパレータ18の面18a、18bには、この第2金属セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材48が一体成形される。第3金属セパレータ20の面20a、20bには、この第3金属セパレータ20の外周端縁部を周回して第3シール部材50が一体成形される。
第1シール部材46、第2シール部材48及び第3シール部材50としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール材が用いられる。
図1〜図4に示すように、第1シール部材46は、均一の厚さを有して第1金属セパレータ14の面14a、14bの面方向に沿って延在する平面シール部46aを有する。平面シール部46aからは、凸状シール部46bが厚さ方向に一体に膨出形成される。
図2及び図4に示すように、第1金属セパレータ14の面14bにおいて、第1シール部材46は、冷却媒体入口連通孔(流体連通孔)25aと冷却媒体流路(流体流路)32との間に、複数本のゴム製凸部46taを有する。なお、ゴム製凸部46taは、第1シール部材46とは別部材で構成してもよい。また、以下に説明する他のゴム製凸部も、同様である。
図4及び図7に示すように、ゴム製凸部46ta間には、冷却媒体入口連通孔25aと冷却媒体流路32とを連通する入口連結流路52aが形成される。図4に示すように、ゴム製凸部46taの冷却媒体流路32側の端部46taeには、該端部46taeを覆って入口連結流路52aの一部を構成するフィルム部材54aが設けられる。
また、ゴム製凸部46taの冷却媒体入口連通孔25a側の端部にも、フィルム部材を設けることができる。なお、第1シール部材46の平面シール部46aが、冷却媒体入口連通孔25aの内壁面を覆って面14a、14bに一体に設けられている際には、冷却媒体入口連通孔25aにフィルム部材を用いなくてもよい。以下に説明するフィルム部材でも、同様である。
フィルム部材54aは、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等で形成される。図4及び図8に示すように、フィルム部材54aは、ゴム製凸部46taに連結される凸状部54atと、入口連結流路52aの一部を構成する凹状部54arとを、矢印B方向に沿って交互に形成する。
図4に示すように、第1金属セパレータ14の面14bにおいて、第1シール部材46は、冷却媒体出口連通孔(流体連通孔)25bと冷却媒体流路32との間に、複数本のゴム製凸部46tbを有する。
ゴム製凸部46tb間には、冷却媒体出口連通孔25bと冷却媒体流路32とを連通する出口連結流路52bが形成される。ゴム製凸部46tbの冷却媒体流路32側の端部46tbeには、該端部46tbeを覆って出口連結流路52bの一部を構成するフィルム部材54bが設けられる。フィルム部材54bは、ゴム製凸部46tbに連結される凸状部54btと、出口連結流路52bの一部を構成する凹状部54brとを、矢印B方向に沿って交互に形成する。
図1、図2及び図5に示すように、第2シール部材48は、均一の厚さを有して第2金属セパレータ18の面18a、18bの面方向に沿って延在する平面シール部48aを有する。平面シール部48aからは、凸状シール部48bが厚さ方向に一体に膨出形成される。
図1、図2及び図6に示すように、第3シール部材50は、均一の厚さを有して第3金属セパレータ20の面20a、20bの面方向に沿って延在する平面シール部50aを有する。平面シール部50aからは、凸状シール部50bが厚さ方向に一体に膨出形成される。
図6に示すように、第3金属セパレータ20の面20bにおいて、第3シール部材50は、冷却媒体入口連通孔(流体連通孔)25aと冷却媒体流路(流体流路)32との間に、複数本のゴム製凸部50taを有する。
図6及び図7に示すように、ゴム製凸部50ta間には、冷却媒体入口連通孔25aと冷却媒体流路32とを連通する入口連結流路56aが形成される。ゴム製凸部50taの冷却媒体流路32側の端部50taeには、該端部50taeを覆って入口連結流路56aの一部を構成するフィルム部材58aが設けられる。
図6及び図8に示すように、フィルム部材58aは、ゴム製凸部50taに連結される凸状部58atと、入口連結流路56aの一部を構成する凹状部58arとを、矢印B方向に沿って交互に形成する。
図6に示すように、第3金属セパレータ20の面20bにおいて、第3シール部材50は、冷却媒体出口連通孔(流体連通孔)25bと冷却媒体流路32との間に設けられる複数本のゴム製凸部50tbを有する。
ゴム製凸部50tb間には、冷却媒体出口連通孔25bと冷却媒体流路32とを連通する出口連結流路56bが形成される。ゴム製凸部50tbの冷却媒体流路32側の端部50tbeには、該端部50tbeを覆って出口連結流路56bの一部を構成するフィルム部材58bが設けられる。フィルム部材58bは、ゴム製凸部50tbに連結される凸状部58btと、出口連結流路56bの一部を構成する凹状部58brとを交互に形成する。
図7に示すように、互いに隣接する第1金属セパレータ14と第3金属セパレータ20とが重なり合うと、ゴム製凸部46taとゴム製凸部50taとが当接し、入口連結流路52aと入口連結流路56aとが一体に連通する。図示しないが、ゴム製凸部46tbとゴム製凸部50tbとが当接することにより、出口連結流路52bと出口連結流路56bとが一体に連通する。
図8に示すように、互いに隣接する第1金属セパレータ14と第3金属セパレータ20とが重なり合うと、フィルム部材54aの凸状部54atとフィルム部材58aの凸状部58atとが当接する。凹状部54arと凹状部58arとは、一体に連通する。図示しないが、フィルム部材54bの凸状部54btとフィルム部材58bの凸状部58btとが当接することにより、凹状部54brと凹状部58brとが一体に連通する。
図1及び図2に示すように、第1樹脂枠付きMEA16a及び第2樹脂枠付きMEA16bは、それぞれ電解質膜・電極構造体60を備える。電解質膜・電極構造体60は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)62と、前記固体高分子電解質膜62を挟持するアノード電極64及びカソード電極66とを備える。
固体高分子電解質膜62は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用してもよい。カソード電極66は、固体高分子電解質膜62及びアノード電極64よりも小さな平面寸法を有する段差MEAを構成する。
なお、アノード電極64、カソード電極66及び固体高分子電解質膜62は、同一の平面寸法に設定してもよい。また、アノード電極64は、カソード電極66及び固体高分子電解質膜62の平面寸法よりも小さな平面寸法を有していてもよい。
アノード電極64及びカソード電極66は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、例えば、固体高分子電解質膜62の両面に形成される。
第1樹脂枠付きMEA16aは、固体高分子電解質膜62の外周を周回するとともに、アノード電極64及びカソード電極66に接合される第1樹脂枠部材68を備える。
第1樹脂枠部材68は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーンゴム、フッ素ゴム、EPDM(エチレンプロピレンゴム)又はm−PPE(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)等で構成される。
第2樹脂枠付きMEA16bは、固体高分子電解質膜62の外周を周回するとともに、アノード電極64及びカソード電極66に接合される第2樹脂枠部材70を備える。第2樹脂枠部材70は、第1樹脂枠部材68と同様に構成されており、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、第1樹脂枠部材68のカソード電極66側の面には、酸化剤ガス入口連通孔22aと第1酸化剤ガス流路26の入口側との間に位置して入口バッファ部72aが設けられる。第1樹脂枠部材68のカソード電極66側の面には、酸化剤ガス出口連通孔22bと第1酸化剤ガス流路26の出口側との間に位置して、出口バッファ部72bが設けられる。入口バッファ部72a及び出口バッファ部72bは、複数本のライン状凸部及びエンボス部を有するが、前記エンボス部のみを有してもよい。以下に説明するバッファ部は、同様に構成される。
第1樹脂枠部材68のアノード電極64側の面には、燃料ガス入口連通孔24aと第1燃料ガス流路34との間に位置して入口バッファ部74aが設けられる。第1樹脂枠部材68のアノード電極64側の面には、燃料ガス出口連通孔24bと第1燃料ガス流路34との間に位置して、出口バッファ部74bが設けられる。
第2樹脂枠付きMEA16bに設けられる第2樹脂枠部材70は、カソード電極66側の面に、酸化剤ガス入口連通孔22aと第2酸化剤ガス流路38との間に位置して入口バッファ部76aが設けられる。第2樹脂枠部材70のカソード電極66側の面には、酸化剤ガス出口連通孔22bと第2酸化剤ガス流路38との間に位置して、出口バッファ部76bが形成される。
第2樹脂枠部材70のアノード電極64側の面には、燃料ガス入口連通孔24aと第2燃料ガス流路42との間に位置して入口バッファ部78aが設けられる。第2樹脂枠部材70のアノード電極64側の面には、燃料ガス出口連通孔24bと第2燃料ガス流路42との間に位置して、出口バッファ部78bが設けられる。
発電ユニット12同士が互いに積層されることにより、一方の発電ユニット12を構成する第1金属セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3金属セパレータ20との間には、冷却媒体流路32が形成される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔22aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、上下一対の冷却媒体入口連通孔25aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、一部が酸化剤ガス入口連通孔22aから入口バッファ部72aを通って第1金属セパレータ14の第1酸化剤ガス流路26に供給される。酸化剤ガスは、他の一部が酸化剤ガス入口連通孔22aから入口バッファ部76aを通って第2金属セパレータ18の第2酸化剤ガス流路38に導入される。
酸化剤ガスは、図1、図3及び図5に示すように、第1酸化剤ガス流路26に沿って矢印B方向(水平方向)に移動し、第1樹脂枠付きMEA16aのカソード電極66に供給される。また、酸化剤ガスは、第2酸化剤ガス流路38に沿って矢印B方向に移動し、第2樹脂枠付きMEA16bのカソード電極66に供給される。
一方、燃料ガスは、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔24aから供給流路溝部36a、44aに導入される。供給流路溝部36aでは、燃料ガスが、入口バッファ部74aを通って第2金属セパレータ18の第1燃料ガス流路34に供給される。供給流路溝部44aでは、燃料ガスが、入口バッファ部78aを通って第3金属セパレータ20の第2燃料ガス流路42に供給される。
燃料ガスは、第1燃料ガス流路34に沿って矢印B方向に移動し、第1樹脂枠付きMEA16aのアノード電極64に供給される。また、燃料ガスは、第2燃料ガス流路42に沿って矢印B方向に移動し、第2樹脂枠付きMEA16bのアノード電極64に供給される。
従って、第1樹脂枠付きMEA16a及び第2樹脂枠付きMEA16bでは、各カソード電極66に供給される酸化剤ガスと、各アノード電極64に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1樹脂枠付きMEA16a及び第2樹脂枠付きMEA16bの各カソード電極66に供給されて消費された酸化剤ガスは、出口バッファ部72b、76bを通って酸化剤ガス出口連通孔22bに排出される。第1樹脂枠付きMEA16a及び第2樹脂枠付きMEA16bのアノード電極64に供給されて消費された燃料ガスは、出口バッファ部74b、78bを通って燃料ガス出口連通孔24bに排出される。
一方、上下一対の冷却媒体入口連通孔25aに供給された冷却媒体は冷却媒体流路32に導入される。冷却媒体は、各冷却媒体入口連通孔25aから冷却媒体流路32に供給され、一旦矢印C方向内方に沿って流動した後、矢印B方向に移動して第1樹脂枠付きMEA16a及び第2樹脂枠付きMEA16bを冷却する。この冷却媒体は、矢印C方向外方に移動した後、上下一対の冷却媒体出口連通孔25bに排出される。
この場合、本実施形態では、図2及び図4に示すように、ゴム製凸部46taの冷却媒体流路32側の端部46taeには、該端部46taeを覆って入口連結流路52aの一部を構成するフィルム部材54aが設けられている。このため、ゴム製凸部46taの端部46taeは、フィルム部材54aにより確実に保持され、前記端部46taeと第1金属セパレータ14の表面(セパレータ表面)との間から水等が進入することを確実に阻止することができる。
同様に、ゴム製凸部46tbの冷却媒体流路32側の端部46tbeには、該端部46tbeを覆って出口連結流路52bの一部を構成するフィルム部材54bが設けられている。従って、ゴム製凸部46tbの端部46tbeは、フィルム部材54bにより確実に保持され、前記端部46tbeと第1金属セパレータ14の表面(セパレータ表面)との間から水等が進入することを確実に阻止することが可能になる。
一方、図2及び図6に示すように、ゴム製凸部50taの冷却媒体流路32側の端部50taeには、該端部50taeを覆って入口連結流路56aの一部を構成するフィルム部材58aが設けられている。同様に、ゴム製凸部50tbの冷却媒体流路32側の端部50tbeには、該端部50tbeを覆って出口連結流路56bの一部を構成するフィルム部材58bが設けられている。
これにより、ゴム製凸部50taの端部50tae及びゴム製凸部50tbの端部50tbeは、フィルム部材58a、58bにより確実に保持され、水等が進入することを確実に阻止することができる。
しかも、図2及び図8に示すように、フィルム部材54a、58aは、凹状部54ar、58arが一体に連通して、入口連結流路52a、56aの一部を構成している。このため、冷却媒体入口連通孔25aから冷却媒体流路32に流通する冷却媒体の流通性を良好に確保することが可能になる。
同様に、フィルム部材54b、58bは、凹状部54br、58brが一体に連通して、出口連結流路52b、56bの一部を構成している。従って、冷却媒体流路32から冷却媒体出口連通孔25bに流通する冷却媒体の流通性を良好に確保することができる。
これにより、ゴム製凸部46ta、46tb、50ta及び50tbの剥離を可及的に抑制するとともに、入口連結流路52a、56a及び出口連結流路52b、56bに沿って冷却媒体を円滑且つ良好に流通させることが可能になるという効果が得られる。
なお、本実施形態では、冷却媒体入口連通孔25aと冷却媒体流路32との入口連結流路52a、56a、及び冷却媒体出口連通孔25bと前記冷却媒体流路32との出口連結流路52b、56bに適用しているが、これに限定されるものではない。
例えば、酸化剤ガス入口連通孔22a及び酸化剤ガス出口連通孔22bと第1酸化剤ガス流路26(さらに第2酸化剤ガス流路38)とに適用することができる。同様に、燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス出口連通孔24bと第1燃料ガス流路34(さらに第2燃料ガス流路42)とに適用することが可能である。
また、本実施形態では、発電ユニット12は、3枚のセパレータと2枚の樹脂枠付きMEAとを有し、各発電ユニット12間に冷却媒体流路32が形成されている(所謂、間引き冷却)。本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、2枚のセパレータ間に1枚の樹脂枠付きMEAが挟持される発電ユニット(所謂、各セル冷却)にも、適用することができる。
また、本実施形態では、第1樹脂枠付きMEA16a及び第2樹脂枠付きMEA16bを用いているが、これに限定されるものではない。第1樹脂枠部材68及び第2樹脂枠部材70を不要にした電解質膜・電極構造体60からなる、所謂、段差MEAを採用してもよい。
10…燃料電池 12…発電ユニット
14、18、20…金属セパレータ 16a、16b…樹脂枠付きMEA
22a…酸化剤ガス入口連通孔 22b…酸化剤ガス出口連通孔
24a…燃料ガス入口連通孔 24b…燃料ガス出口連通孔
25a…冷却媒体入口連通孔 25b…冷却媒体出口連通孔
26、38…酸化剤ガス流路 32…冷却媒体流路
34、42…燃料ガス流路 46、48、50…シール部材
46a、48a、50a…平面シール部
46b、48b、50b…凸状シール部
46ta、46tb、50ta、50tb…ゴム製凸部
46tae、46tbe、50tae、50tbe…端部
52a、56a…入口連結流路 52b、56b…出口連結流路
54a、54b、58a、58b…フィルム部材
54ar、54br、58ar、58br…凹状部
54at、54bt、58at、58bt…凸状部
60…電解質膜・電極構造体 62…固体高分子電解質膜
64…アノード電極 66…カソード電極
68、70…樹脂枠部材

Claims (2)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、前記セパレータには、電極面に沿って反応ガス又は冷却媒体である流体を供給する流体流路と、前記流体流路に連通し且つ該セパレータの積層方向に貫通する流体連通孔と、が形成される燃料電池であって、
    前記流体連通孔と前記流体流路との間には、複数本のゴム製凸部が設けられ、
    前記ゴム製凸部間には、前記流体連通孔と前記流体流路とを連通する連結流路が形成されるとともに、
    前記ゴム製凸部の前記流体流路側の端部には、該端部を覆って前記連結流路の一部を構成するフィルム部材が設けられることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、互いに隣接する一対の前記セパレータには、それぞれ前記フィルム部材が設けられるとともに、
    該フィルム部材同士が重なり合うことにより、前記連結流路の一部が一体に構成されることを特徴とする燃料電池。
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