JP2015133269A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応ガス流路と反応ガス連通孔との間に設けられたバッファ部に生成水が滞留することを可及的に抑制するとともに、圧損を良好に低減させることを可能にする。
【解決手段】燃料電池10は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12をカソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16で挟持する。樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12を構成する樹脂枠部材52には、出口バッファ部54bが設けられる。出口バッファ部54bは、複数本のガイド流路56bと複数個のエンボス58bとを備える。エンボス58bは、ガイド流路56bに対向する側面に滑らかな円弧状面58brを有する突起形状に設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体高分子電解質膜の両側にそれぞれ電極が配設される電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される燃料電池に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方側にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方側にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、燃料電池が構成されている。この燃料電池は、所定の数だけ積層され、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車に搭載されている。
燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード電極に沿って燃料ガスを流通させる燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード電極に沿って酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流路が設けられている。さらに、互いに隣接するセパレータ間には、セパレータ面方向に沿って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成されている。
ここで、燃料電池には、セパレータに燃料電池の積層方向に貫通して燃料ガスを流通させる燃料ガス連通孔、酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス連通孔、及び冷却媒体を流通させる冷却媒体連通孔が形成される場合がある。所謂、内部マニホールド型燃料電池である。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池セパレータは、図7に示すように、長方形状を有している。燃料電池セパレータの長辺方向一端側には、燃料ガス入口マニホールド1a、酸化剤ガス入口マニホールド2a及び冷却媒体入口マニホールド3aが設けられている。燃料電池セパレータの長辺方向他端側には、燃料ガス出口マニホールド1b、酸化剤ガス出口マニホールド2b及び冷却媒体出口マニホールド3bが設けられている。
燃料電池セパレータには、燃料ガス入口マニホールド1aから燃料ガス出口マニホールド1bに連通して、配流部4、主流路部5及び合流部6が設けられている。主流路部5は、長辺方向に延在する複数のリブ5aによって分割されている。配流部4及び合流部6は、それぞれ複数のリブ4a及び6aにより分割されるとともに、各リブ4a及び6aは、それぞれ分割部4b及び6bで分割されている。
特開2006−172924号公報
ところで、上記の特許文献1では、各リブ4a及び6aは、それぞれ分割部4b及び6bで分割されており、しかも前記リブ4a及び6aは、主流路部5の近傍で屈曲部を有している。このため、生成水が滞留し易くなり、排水性が低下するとともに、圧損が増加して燃料ガスの流れが阻害されるという問題がある。特に、車載用燃料電池として使用される際、車両が傾斜した状態では、生成水の滞留が顕著になるという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、反応ガス流路と反応ガス連通孔との間に設けられたバッファ部に生成水が滞留することを可及的に抑制するとともに、圧損を良好に低減させることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池では、固体高分子電解質膜の両側にそれぞれ電極が配設される電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層されている。燃料電池は、電極面に沿って反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記反応ガスを電解質膜・電極構造体とセパレータとの積層方向に流通させる反応ガス連通孔とを有し、前記反応ガス流路の両端にバッファ部が設けられている。
この燃料電池では、バッファ部は、反応ガス流路と反応ガス連通孔とを繋ぐ複数本のガイド流路と、前記反応ガス流路と前記ガイド流路との間に配置される複数個のエンボスと、を備えている。そして、エンボスは、ガイド流路に対向する側面に滑らかな円弧状面を有する突起形状に設定されている。
また、この燃料電池では、電解質膜・電極構造体には、該電解質膜・電極構造体の外周を周回して樹脂枠部材が成形されるとともに、前記樹脂枠部材には、ガイド流路及びエンボスが設けられることが好ましい。
本発明によれば、エンボスは、ガイド流路に対向して滑らかな円弧状面を有する突起形状に設定されるため、前記エンボスによる反応ガスの圧力損失が良好に低減される。従って、凝縮水は、反応ガスの円滑な流通により確実に排出され、前記凝縮水の滞留が可及的に抑制される。特に、燃料電池搭載車両が傾斜した際にも、反応ガスの圧力損失が低減されることによって、反応ガス排出用の圧力を確保することができ、凝縮水の滞留を確実に防止することが可能になる。
本発明の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池を構成するカソード側セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池を構成する樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の一方の面の説明図である。 前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の他方の面の説明図である。 前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の要部拡大説明図である。 特許文献1の燃料電池セパレータの正面説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池10は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12をカソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16により挟持する。燃料電池10は、複数積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車(図示せず)に搭載される。
カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板等により構成される。カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータを用いてもよい。
図1に示すように、燃料電池10の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)20a及び燃料ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)22bが設けられる。具体的には、酸化剤ガス入口連通孔20a及び燃料ガス出口連通孔22bは、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16の長辺方向の一端縁部に設けられる。酸化剤ガス入口連通孔20aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、燃料ガス出口連通孔22bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。
燃料電池10の長辺方向(矢印B方向)の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)22a、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)20bが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印C方向)の一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔24aが設けられる。燃料電池10の短辺方向の他端縁部(下端縁部)には、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔24bが設けられる。
図3に示すように、カソード側セパレータ14の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス出口連通孔20bとに連通する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)26が形成される。
酸化剤ガス流路26は、矢印B方向に延在する複数の波状流路溝部(直線状流路溝部でもよい)26aを有する。酸化剤ガス流路26の入口側と酸化剤ガス入口連通孔20aとの間には、複数本の入口連結溝30aが形成される。酸化剤ガス流路26の出口側と酸化剤ガス出口連通孔20bとの間には、複数本の出口連結溝30bが形成される。
図1に示すように、カソード側セパレータ14の面14bには、一対の冷却媒体入口連通孔24aと一対の冷却媒体出口連通孔24bとに連通する冷却媒体流路32の一部が形成される。
アノード側セパレータ16の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス入口連通孔22aと燃料ガス出口連通孔22bとに連通する燃料ガス流路34が形成される。燃料ガス流路34は、矢印B方向に延在する複数の波状流路溝部(直線状流路溝部でもよい)34aを有する。
燃料ガス入口連通孔22aの近傍には、前記燃料ガス入口連通孔22aと燃料ガス流路34とを連通する複数の供給流路溝部36aが形成される。複数の供給流路溝部36aは、蓋体38aにより覆われる。燃料ガス出口連通孔22bの近傍には、前記燃料ガス出口連通孔22bと燃料ガス流路34とを連通する複数の排出流路溝部36bが形成される。複数の排出流路溝部36bは、蓋体38bにより覆われる。
アノード側セパレータ16の面16bには、燃料ガス流路34の裏面形状である冷却媒体流路32の一部が形成される。アノード側セパレータ16の面16bと、これに隣接するカソード側セパレータ14の面14bとが積層されることにより、冷却媒体流路32が一体に設けられる。
カソード側セパレータ14の面14a、14bには、このカソード側セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材40が一体成形される。アノード側セパレータ16の面16a、16bには、このアノード側セパレータ16の外周端縁部を周回して第2シール部材42が一体成形される。
第1シール部材40及び第2シール部材42としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール材が用いられる。
図1及び図3に示すように、第1シール部材40は、カソード側セパレータ14のセパレータ面に沿って均一な厚さで延在する平面シール部40aを有する。平面シール部40aには、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体を気密(及び液密)にシールする凸状シール部40bが一体に設けられる。
図1に示すように、第2シール部材42は、アノード側セパレータ16のセパレータ面に沿って均一な厚さで延在する平面シール部42aを有する。平面シール部42aには、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体を気密(及び液密)にシールする凸状シール部42bが一体に設けられる。
図1及び図2に示すように、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12は、電解質膜・電極構造体44を備える。電解質膜・電極構造体44は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)46と、前記固体高分子電解質膜46を挟持するアノード電極48及びカソード電極50とを備える。
固体高分子電解質膜46は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用してもよい。カソード電極50は、固体高分子電解質膜46及びアノード電極48よりも小さな平面寸法を有する、所謂、段差MEAを構成する。なお、上記とは逆に、アノード電極48は、カソード電極50及び固体高分子電解質膜46よりも小さな平面寸法に設定されてもよい。アノード電極48及びカソード電極50は、固体高分子電解質膜46の一方の面に接合される電極触媒層と、前記電極触媒層に積層されるガス拡散層とを設ける。
樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12は、固体高分子電解質膜46の外周を周回するとともに、アノード電極48及びカソード電極50に接合される樹脂枠部材52を備える。樹脂枠部材52は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーンゴム、フッ素ゴム又はEPDM(エチレンプロピレンゴム)等で構成される。
図1及び図4に示すように、樹脂枠部材52のカソード電極50側の面には、酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス流路26の入口側との間に位置して入口バッファ部54aが設けられる。樹脂枠部材52のカソード電極50側の面には、酸化剤ガス出口連通孔20bと酸化剤ガス流路26の出口側との間に位置して、出口バッファ部54bが設けられる。なお、以下に説明するバッファ部は、同様に構成される。
図4に示すように、入口バッファ部54aは、酸化剤ガス流路26と酸化剤ガス入口連通孔20aとを繋ぐ複数本のガイド流路56aと、前記酸化剤ガス流路26の入口側と前記ガイド流路56aとの間に配置される複数個のエンボス58aとを備える。エンボス58aは、ガイド流路56aに対向して配置される。
ガイド流路56aは、酸化剤ガス入口連通孔20a側から酸化剤ガス流路26側に向かって下方に直線状に傾斜する複数本のガイド凸部56at間に形成される。エンボス58aは、ガイド流路56aに対向する側面に滑らかな円弧状面58arを有する突起形状に設定される一方、酸化剤ガス流路26側の側面に平坦面58afを有する。
出口バッファ部54bは、酸化剤ガス流路26と酸化剤ガス出口連通孔20bとを繋ぐ複数本のガイド流路56bと、前記酸化剤ガス流路26の出口側と前記ガイド流路56bとの間に配置される複数個のエンボス58bとを備える。エンボス58bは、ガイド流路56bに対向して配置される。
ガイド流路56bは、酸化剤ガス出口連通孔20b側から酸化剤ガス流路26側に向かって上方に直線状に傾斜する複数本のガイド凸部56bt間に形成される。エンボス58bは、ガイド流路56bに対向する側面に滑らかな円弧状面58brを有する突起形状に設定される一方、酸化剤ガス流路26側の側面に平坦面58bfを有する。
図5に示すように、樹脂枠部材52のアノード電極48側の面には、燃料ガス入口連通孔22aと燃料ガス流路34との間に位置して入口バッファ部60aが設けられる。樹脂枠部材52のアノード電極48側の面には、燃料ガス出口連通孔22bと燃料ガス流路34との間に位置して、出口バッファ部60bが設けられる。
入口バッファ部60aは、燃料ガス流路34と燃料ガス入口連通孔22aとを繋ぐ複数本のガイド流路62aと、前記燃料ガス流路34と前記ガイド流路62aの入口側との間に配置される複数個のエンボス64aとを備える。エンボス64aは、ガイド流路62aに対向して配置される。
ガイド流路62aは、燃料ガス入口連通孔22a側から燃料ガス流路34側に向かって下方に直線状に傾斜する複数本のガイド凸部62at間に形成される。エンボス64aは、ガイド流路62aに対向する側面に滑らかな円弧状面64arを有する突起形状に設定される一方、燃料ガス流路34側の側面に平坦面64afを有する。
出口バッファ部60bは、燃料ガス流路34と燃料ガス出口連通孔22bとを繋ぐ複数本のガイド流路62bと、前記燃料ガス流路34の出口側と前記ガイド流路62bとの間に配置される複数個のエンボス64bとを備える。エンボス64bは、ガイド流路62bに対向して配置される。
ガイド流路62bは、燃料ガス出口連通孔22b側から燃料ガス流路34側に向かって上方に直線状に傾斜する複数本のガイド凸部62bt間に形成される。エンボス64bは、ガイド流路62bに対向する側面に滑らかな円弧状面64brを有する突起形状に設定される一方、燃料ガス流路34側の側面に平坦面64bfを有する。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔22aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔24aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔20aから入口バッファ部54aを通ってカソード側セパレータ14の酸化剤ガス流路26に供給される。酸化剤ガスは、図1及び図3に示すように、酸化剤ガス流路26に沿って矢印B方向(水平方向)に移動し、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12のカソード電極50に供給される。
一方、燃料ガスは、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔22aから供給流路溝部36aに導入される。図1及び図5に示すように、供給流路溝部36aでは、燃料ガスが、入口バッファ部60aを通ってアノード側セパレータ16の燃料ガス流路34に供給される。燃料ガスは、燃料ガス流路34に沿って矢印B方向に移動し、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12のアノード電極48に供給される。
従って、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12では、カソード電極50に供給される酸化剤ガスと、アノード電極48に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12のカソード電極50に供給されて消費された酸化剤ガスは、出口バッファ部54bを通って酸化剤ガス出口連通孔20bに排出される(図2及び図4参照)。樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12のアノード電極48に供給されて消費された燃料ガスは、出口バッファ部60bを通って燃料ガス出口連通孔22bに排出される(図5参照)。
一方、図1に示すように、冷却媒体入口連通孔24aに供給された冷却媒体は、冷却媒体流路32に導入される。冷却媒体は、冷却媒体流路32に沿って矢印C方向に流動し、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12を冷却した後、冷却媒体出口連通孔24bに排出される。
この場合、本実施形態では、例えば、酸化剤ガス側において、図4に示すように、出口バッファ部54bは、複数本のガイド流路56bと複数個のエンボス58bとを備えている。そして、エンボス58bは、ガイド流路56bに対向する側面に滑らかな円弧状面58brを有する突起形状に設定されている。このため、図6に示すように、酸化剤ガス流路26から排出された酸化剤ガスは、各エンボス58bの形状に沿って、矢印方向に流通する。
従って、エンボス58bによる酸化剤ガスの圧力損失が良好に低減され、前記酸化剤ガスに伴って移動する生成水は、前記酸化剤ガスの円滑な流通によりガイド流路56bに確実に排出される。これにより、生成水は、エンボス58bの滑らかな円弧状面58brの案内作用下に、ガイド凸部56btに導かれてガイド流路56bに流通し、前記生成水の滞留が可及的に抑制されるという効果が得られる。
特に、燃料電池10が搭載された燃料電池電気自動車が左右(燃料電池10の長辺方向)に傾斜した際にも、酸化剤ガスの圧力損失の低減により、酸化剤ガス排出用の圧力を確保することができる。このため、生成水の滞留を確実に防止することが可能になる。
また、図5に示すように、燃料ガス側において、出口バッファ部60bは、複数本のガイド流路62bと複数個のエンボス64bとを備えている。そして、エンボス64bは、ガイド流路62bに対向する側面に滑らかな円弧状面64brを有する突起形状に設定されている。このため、エンボス64bによる燃料ガスの圧力損失が良好に低減され、前記燃料ガスに伴って移動する生成水は、確実に排出されて滞留することを可及的に抑制されるという効果が得られる。
さらに、入口バッファ部54a、60aでは、エンボス58a、64aが、ガイド流路56a、62aに対向する側面に滑らかな円弧状面58ar、64arを有する突起形状に設定されている。従って、エンボス58a、64aによる酸化剤ガス及び燃料ガスの圧力損失が良好に低減され、滞留水を確実に抑制することが可能になる。
なお、本実施形態では、燃料電池10は、2枚のセパレータと1枚の樹脂枠付きMEAとを有し、各燃料電池10間に冷却媒体流路32が形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、3枚のセパレータと2枚の樹脂枠付きMEAとを有する燃料電池を備え、各燃料電池間に冷却媒体流路が形成される、所謂、間引き冷却型燃料電池にも、適用することができる。
また、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12を用い、樹脂枠部材52にバッファ部(出口バッファ部54b等)を形成しているが、これに限定されるものではない。例えば、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16に、それぞれバッファ部を設けることも可能である。
10…燃料電池 12…樹脂枠付き電解質膜・電極構造体
14…カソード側セパレータ 16…アノード側セパレータ
20a…酸化剤ガス入口連通孔 20b…酸化剤ガス出口連通孔
22a…燃料ガス入口連通孔 22b…燃料ガス出口連通孔
24a…冷却媒体入口連通孔 24b…冷却媒体出口連通孔
26…酸化剤ガス流路 32…冷却媒体流路
34…燃料ガス流路 40、42…シール部材
44…電解質膜・電極構造体 46…固体高分子電解質膜
48…アノード電極 50…カソード電極
52…樹脂枠部材 54a、60a…入口バッファ部
54b、60b…出口バッファ部
56a、56b、62a、62b…ガイド流路
56at、56bt、62at、62bt…ガイド凸部
58a、58b、64a、64b…エンボス
58af、58bf、64af、64bf…平坦面
58ar、58br、64ar、64br…円弧状面

Claims (2)

  1. 固体高分子電解質膜の両側にそれぞれ電極が配設される電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、電極面に沿って反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記反応ガスを前記電解質膜・電極構造体と前記セパレータとの積層方向に流通させる反応ガス連通孔とを有し、前記反応ガス流路の両端にバッファ部が設けられる燃料電池であって、
    前記バッファ部は、前記反応ガス流路と前記反応ガス連通孔とを繋ぐ複数本のガイド流路と、
    前記反応ガス流路と前記ガイド流路との間に配置される複数個のエンボスと、
    を備え、
    前記エンボスは、前記ガイド流路に対向する側面に滑らかな円弧状面を有する突起形状に設定されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記電解質膜・電極構造体には、該電解質膜・電極構造体の外周を周回して樹脂枠部材が成形されるとともに、
    前記樹脂枠部材には、前記ガイド流路及び前記エンボスが設けられることを特徴とする燃料電池。
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