JP2011171222A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、冷却媒体流路全域にわたって冷却媒体を良好に流通させることができ、前記冷却媒体のショートカットを可及的に阻止することを可能にする。
【解決手段】燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16とを備える。第2金属セパレータ16には、冷却媒体流路38が形成されるとともに、第2シール部材44が一体成形される。冷却媒体流路38は、複数の波状凸部34b間に形成される。第2シール部材44の冷却媒体流路38を周回する内周端部には、冷却媒体流路38の最外周を構成する波状凸部34bbの側部に当接する複数の閉塞シール部54が設けられている。そして、閉塞シール部54は、波状凸部34bbの側部波形状の一部に倣う少なくとも凸形状54aを有し、この凸形状54aが前記波状凸部34bbの側部に当接している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と長方形状の金属セパレータとが積層され、前記金属セパレータ間には、電極範囲を周回して長辺方向に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成されるとともに、前記金属セパレータには、長辺方向一端側に前記冷却媒体流路を挟んで一対の冷却媒体供給連通孔が設けられ、且つ長辺方向他端側に前記冷却媒体流路を挟んで一対の冷却媒体排出連通孔が設けられる燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。さらに、各燃料電池を構成し、互いに隣接するセパレータ間には、電極範囲内に冷却媒体を流すための冷却媒体流路が形成されている。
通常、燃料電池には、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体を気密(液密)に保持するために、種々のシール構造が採用されている。例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックは、図10に示すように、単位セル1を備えるとともに、前記単位セル1は、膜電極構造体2の両面にセパレータ3a、3bが配置されている。
単位セル1の長手方向上端部には、流体連通孔である燃料ガス供給口4a及び酸化剤ガス供給口5aが積層方向に貫通して設けられるとともに、前記単位セル1の長手方向下端部には、流体連通孔である燃料ガス排出口4b及び酸化剤ガス排出口5bが、積層方向に貫通形成されている。単位セル1の短手方向両端部には、流体連通孔である4つの冷却水供給口6aと、4つの冷却水排出口6bとが鉛直方向に配列されている。
セパレータ3aの膜電極構造体2に対向する面には、燃料ガス供給口4aと燃料ガス排出口4bとに連通し、長手方向に延在する波状の複数の燃料ガス流路7aが形成されている。セパレータ3bの膜電極構造体2に対抗する面には、酸化剤ガス供給口5aと酸化剤ガス排出口5bとに連通し、長手方向に延在する波状の複数の酸化剤ガス流路8aが形成されている。
単位セル1同士が積層されることにより、一方の単位セル1を構成するセパレータ3aと、他方の単位セル1を構成するセパレータ3bとの間には、冷却水流路が形成される。この冷却水流路は、燃料ガス流路7aの裏面側の溝形状7bと、酸化剤ガス流路8aの裏面側の溝形状8bとが重なり合うことにより、短手方向(水平方向)に冷却媒体の流れを許容して冷却水供給口6aと冷却水排出口6bとを連通している。
セパレータ3a、3bの冷却水流路側の面には、燃料ガス供給口4a及び燃料ガス排出口4bをそれぞれ周回してシールする第1シール部9aと、酸化剤ガス供給口5a及び酸化剤ガス排出口5bをそれぞれ周回してシールする第2シール部9bとが設けられている。セパレータ3a、3bの膜電極構造体2に対向する面には、冷却水供給口6a及び冷却水排出口6bをそれぞれ周回してシールする第3シール部9cが設けられている。第1シール部9a、第2シール部9b及び第3シール部9cは、同一の断面積に設定されており、金属製のセパレータ3a、3bに一体成形されている。
特開2007−141552号公報
ところで、上記の単位セル1では、冷却水の流れ方向を酸化剤ガス及び燃料ガスの流れ方向と平行に設定することが考えられる。具体的には、燃料ガス供給口4a及び酸化剤ガス供給口5aに隣接する冷却水供給口6a及び冷却水排出口6bを、一対の冷却水供給口に設定する一方、燃料ガス排出口4b及び酸化剤ガス排出口5bに隣接する冷却水供給口6a及び冷却水排出口6bを、一対の冷却水排出口に設定することにより、冷却水が上下に流通することができる。
ところが、冷却水流路は、溝形状7bと溝形状8bとが重なり合って形成されており、最外周の前記溝形状7b及び前記溝形状8bの外方には、冷却水がバイパスする、所謂、ショートカットが発生するという問題がある。特に、冷却水流路の形状が波形状を有するため、形状が複雑化して冷却水を良好にシールすることができないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、冷却媒体流路全域にわたって冷却媒体を良好に流通させることができ、前記冷却媒体のショートカットを可及的に阻止することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と長方形状の金属セパレータとが積層され、前記金属セパレータ間には、電極範囲を周回して長辺方向に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成されるとともに、前記金属セパレータには、長辺方向一端側に前記冷却媒体流路を挟んで一対の冷却媒体供給連通孔が設けられ、且つ長辺方向他端側に前記冷却媒体流路を挟んで一対の冷却媒体排出連通孔が設けられる燃料電池に関するものである。
そして、冷却媒体流路は、波形状を有する複数の波状凸部間に形成される一方、金属セパレータの外側から、前記冷却媒体流路の最外周を構成する前記波状凸部の側部に当接するとともに、側部波形状の一部に倣う少なくとも凸形状を有する閉塞シール部が設けられている。
また、金属セパレータには、複数の閉塞シール部が一体に配設されることが好ましい。
さらに、閉塞シール部は、金属セパレータのセパレータ面から離間する方向に傾斜して冷媒体流路側に突出することが好ましい。
さらにまた、金属セパレータの長手方向一端部には、使用前の燃料ガス及び酸化剤ガスを積層方向に流通させる燃料ガス供給連通孔及び酸化剤ガス供給連通孔が形成される一方、前記金属セパレータの長手方向他端部には、使用後の前記燃料ガス及び前記酸化剤ガスを積層方向に流通させる燃料ガス排出連通孔及び酸化剤ガス排出連通孔が形成され、前記金属セパレータの短手方向両端部には、前記燃料ガス供給連通孔及び前記酸化剤ガス供給連通孔に近接して使用前の冷却媒体を積層方向に流通させる一対の冷却媒体供給連通孔と、前記燃料ガス排出連通孔及び前記酸化剤ガス排出連通孔に近接して使用後の前記冷却媒体を積層方向に流通させる一対の冷却媒体排出連通孔とが形成されることが好ましい。
また、閉塞シール部は、隣接する金属セパレータにそれぞれ設けられるシール部材が互いに密着することにより構成されることが好ましい。
本発明によれば、閉塞シール部が、金属セパレータの外側から冷却媒体流路の最外周を構成する波状凸部の側部に当接するとともに、前記閉塞シール部は、側部波形状の一部に倣う少なくとも凸形状を有している。このため、閉塞シール部は、側部波形状の外側に突出する凸部側の他、前記側部波形状の内側に突出する凹部側をも有効にシールすることができる。
これにより、簡単な構成で、冷却媒体流路全域にわたって冷却媒体を良好に流通させることができる。従って、冷却媒体が、冷却媒体流路の最外周を構成する波状凸部の側部に沿って冷却媒体供給連通孔から冷却媒体排出連通孔にショートカットすることを可及的に阻止することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第1金属セパレータの正面の説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの一方の正面の説明図である。 前記第2金属セパレータの他方の正面の説明図である。 前記燃料電池の、図4中、V−V線断面説明図である。 前記燃料電池の、図4中、VI−VI線断面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの一方の正面の説明図である。 前記燃料電池の、図8中、IX−IX線断面説明図である。 特許文献1に開示されている単位セルの分解斜視説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、矢印A方向(水平方向)に複数積層されて燃料電池スタック11を構成する。燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持する第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16とを備える。
第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。
図1に示すように、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、縦長形状(長方形状)を有するとともに、長辺が重力方向(矢印C方向)に向かい且つ短辺が水平方向(矢印B方向)に向かう(水平方向の積層)ように構成される。なお、長辺が水平方向に向かい且つ短辺が重力方向に向かうように構成してもよく、また、セパレータ面が水平方向に向かう(鉛直方向の積層)ように構成してもよい。
燃料電池10の長辺方向(矢印C方向)の上端両角部近傍には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔20aとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の下端両角部近傍には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔20bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔18bとが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印B方向)の両端縁部上方には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための2つの冷却媒体供給連通孔22aが対称位置に設けられるとともに、前記燃料電池10の両端縁部下方には、前記冷却媒体を排出するための2つの冷却媒体排出連通孔22bが対称位置に設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜24と、前記固体高分子電解質膜24を挟持するカソード側電極26及びアノード側電極28とを備える。
カソード側電極26及びアノード側電極28は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜24の両面に形成される。
第1金属セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス排出連通孔18bとを連通する酸化剤ガス流路30が形成される。酸化剤ガス流路30は、矢印C方向に延在する複数本の波状凸部30a間に形成されるとともに、前記酸化剤ガス流路30の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bが設けられる。
図2に示すように、第1金属セパレータ14の面14b(面14aとは反対の面)には、酸化剤ガス流路30を構成する波状凸部30aの裏面形状である波状凸部30bが設けられる。波状凸部30bは、後述する冷却媒体流路38の一部を構成する。
図3に示すように、第2金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス排出連通孔20bとを連通する燃料ガス流路34が形成される。燃料ガス流路34は、矢印C方向に延在する複数本の波状凸部34a間に形成されるとともに、前記燃料ガス流路34の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。
第2金属セパレータ16の面16bと第1金属セパレータ14の面14bとの間には、冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体排出連通孔22b、22bとに連通する冷却媒体流路38が形成される(図1及び図2参照)。この冷却媒体流路38は、電解質膜・電極構造体12の電極範囲を周回して矢印C方向に冷却媒体を流通させる。
冷却媒体流路38は、酸化剤ガス流路30を構成する波状凸部30aの裏面形状である波状凸部30bと、燃料ガス流路34を構成する波状凸部34aの裏面形状である波状凸部34bとを、互いに位相をずらして重ね合わせることにより、矢印C方向に延在して形成される。冷却媒体流路38の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部40a及び出口バッファ部40bが設けられる。
第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材42が一体成形される。第2金属セパレータ16の面16a、16bには、この第2金属セパレータ16の外周端縁部を周回して第2シール部材44が一体成形される。第1シール部材42及び第2シール部材44としては、例えば、弾性を有するEPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図1に示すように、第1金属セパレータ14の面14aには、第1シール部材42を切り欠いて酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス流路30とを連通する複数の連結通路46aが形成される。面14aには、第1シール部材42を切り欠いて酸化剤ガス排出連通孔18bと酸化剤ガス流路30とを連通する複数の連結通路46bが形成される。
図2に示すように、第1金属セパレータ14の面14bには、第1シール部材42を切り欠いて一対の冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体流路38とを連通する複数の連結通路47aが形成される。面14bには、第1シール部材42を切り欠いて一対の冷却媒体排出連通孔22b、22bと冷却媒体流路38とを連通する複数の連結通路47bが形成される。
第1シール部材42の冷却媒体流路38を周回する直線状の内周端部42aには、第1金属セパレータ14の外側から、前記冷却媒体流路38の最外周を構成する波状凸部30bbの側部に当接する複数の閉塞シール部48が設けられる。閉塞シール部48は、冷却媒体の集中を防止し得る部位、例えば、第1金属セパレータ14の長手方向に沿って、冷却媒体供給連通孔22a及び冷却媒体排出連通孔22bの近傍に2つずつ(1つずつ又は3つ以上ずつでもよい)設けられる。
閉塞シール部48は、第1シール部材42に一体成形されており、例えば、成形時に第1金属セパレータ14の面14bから外方に突出する、所謂、フラッパ形状に設定されることが好ましい(図5参照)。
閉塞シール部48は、波状凸部30bbの側部波形状の一部(内側に突出する凹部側形状)に倣う少なくとも凸形状48aを有する。なお、この閉塞シール部48は、波状凸部30bbの側部波形状の外側に突出する凸部側形状と凹部側形状とに倣う1つの波形状を有していてもよい。
閉塞シール部48は、例えば、冷却媒体流路38の流路高さ(深さ)の半分の厚さに設定されることが好ましい。後述するように、第2金属セパレータ16の面16b側にも、閉塞シール部48と同様の閉塞シール部54が形成されるからである。
図3に示すように、第2金属セパレータ16の面16aには、第2シール部材44を切り欠いて燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス流路34とを連通する複数の連結通路50aが形成される。面16aには、第2シール部材44を切り欠いて燃料ガス排出連通孔20bと燃料ガス流路34とを連通する複数の連結通路50bが形成される。
図4に示すように、第2金属セパレータ16の面16bには、第2シール部材44を切り欠いて一対の冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体流路38とを連通する複数の連結通路52aが形成される。面16bには、第2シール部材44を切り欠いて一対の冷却媒体排出連通孔22b、22bと冷却媒体流路38とを連通する複数の連結通路52bが形成される。
第2シール部材44の冷却媒体流路38を周回する直線状の内周端部44aには、第2金属セパレータ16の外側から、前記冷却媒体流路38の最外周を構成する波状凸部34bbの側部に当接する複数の閉塞シール部54が設けられる。閉塞シール部54は、冷却媒体の集中を防止し得る部位、例えば、第2金属セパレータ16の長手方向に沿って、冷却媒体供給連通孔22a及び冷却媒体排出連通孔22bの近傍に2つずつ(1つずつ又は3つ以上ずつでもよい)設けられる。
閉塞シール部54は、第2シール部材44に一体成形されており、例えば、成形時に第2金属セパレータ16の面16bから外方に突出する、所謂、フラッパ形状に設定されることが好ましい。
閉塞シール部54は、波状凸部34bbの側部波形状の一部(内側に突出する凹部側形状)に倣う少なくとも凸形状54aを有する。なお、閉塞シール部54は、波状凸部34bbの側部波形状の外側に突出する凸部側形状と凹部側形状とに倣う1つの波形状を有していてもよい。閉塞シール部54は、例えば、冷却媒体流路38の流路高さ(深さ)の半分の厚さに設定されることが好ましい。
図4〜図6に示すように、閉塞シール部48と閉塞シール部54とは、互いに位相をずらして重なり合っている。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔18aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔20aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体供給連通孔22aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔18aから第1金属セパレータ14の酸化剤ガス流路30に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路30に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔20aから第2金属セパレータ16の燃料ガス流路34に供給される。燃料ガスは、図3に示すように、燃料ガス流路34に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に供給される(図1及び図2参照)。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔18bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、図1に示すように、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16間の冷却媒体流路38に導入される。冷却媒体は、図4に示すように、一旦矢印B方向(水平方向)に沿って流動した後、矢印C方向(重力方向)に移動して電解質膜・電極構造体12を冷却する。この冷却媒体は、矢印B方向両側に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔22bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図2に示すように、第1金属セパレータ14に設けられる冷却媒体流路38は、波状凸部30b間に形成されている。第1シール部材42の内周端部42aには、冷却媒体流路38の最外周を構成する波状凸部30bbの側部に当接する複数の閉塞シール部48が設けられている。そして、閉塞シール部48は、波状凸部30bbの側部波形状の一部に倣う少なくとも凸形状48aを有し、この凸形状48aが前記波状凸部30bbの側部に当接している。
このため、閉塞シール部48は、波状凸部30bbの側部波形状の外側に突出する凸部側の他、前記側部波形状の内側に突出する凹部側をも有効にシールすることができる。
一方、図4に示すように、第2金属セパレータ16に設けられる冷却媒体流路38は、波状凸部34b間に形成されている。一方、第2シール部材44の内周端部44aには、冷却媒体流路38の最外周を構成する波状凸部34bbの側部に当接する複数の閉塞シール部54が設けられている。そして、閉塞シール部54は、波状凸部34bbの側部波形状の一部に倣う少なくとも凸形状54aを有し、この凸形状54aが前記波状凸部34bbの側部に当接している。
このため、閉塞シール部54は、波状凸部34bbの側部波形状の外側に突出する凸部側の他、前記側部波形状の内側に突出する凹部側をも有効にシールすることができる。
従って、簡単な構成で、冷却媒体流路38の全域にわたって冷却媒体を良好に流通させることが可能になる。これにより、冷却媒体が、冷却媒体流路38の最外周を構成する溝部に沿って冷却媒体供給連通孔22aから冷却媒体排出連通孔22bにショートカットすることを可及的に阻止するとともに、冷却効率が向上して発電効率を良好に高めることができるという効果が得られる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池60は、矢印A方向(水平方向)に複数積層されて燃料電池スタック62を構成する。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池60は、電解質膜・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持する第1金属セパレータ64及び第2金属セパレータ66とを備える。第1金属セパレータ64には、閉塞シール部48が設けられておらず、第2金属セパレータ66には、前記閉塞シール部48と閉塞シール部54とが一体化された閉塞シール部68が設けられる。
図8及び図9に示すように、閉塞シール部68は、冷却媒体流路38の流路高さ(深さ)の半分の厚さに設定されて波状凸部34bbの側部波形状の一部(内側に突出する凹部側形状)に倣う凸形状68aと、冷却媒体流路38の流路高さ(深さ)の厚さに設定されて波状凸部30bbの側部波形状の一部(内側に突出する凹部側形状)に倣う凸形状68bとを有する。
このように構成される第2の実施形態では、冷却媒体が、冷却媒体流路38の最外周を構成する溝部に沿って冷却媒体供給連通孔22aから冷却媒体排出連通孔22bにショートカットすることを可及的に阻止することができる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10、60…燃料電池 11、62…燃料電池スタック
12…電解質膜・電極構造体 14、16、64、66…金属セパレータ
18a…酸化剤ガス供給連通孔 18b…酸化剤ガス排出連通孔
20a…燃料ガス供給連通孔 20b…燃料ガス排出連通孔
22a…冷却媒体供給連通孔 22b…冷却媒体排出連通孔
24…固体高分子電解質膜 26…カソード側電極
28…アノード側電極 30…酸化剤ガス流路
30a、30b、34a、34b、34bb…波状凸部
34…燃料ガス流路 38…冷却媒体流路
42、44…シール部材 48、54、68…閉塞シール部
48a、54a、68a、68b…凸形状

Claims (5)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と長方形状の金属セパレータとが積層され、前記金属セパレータ間には、電極範囲を周回して長辺方向に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成されるとともに、前記金属セパレータには、長辺方向一端側に前記冷却媒体流路を挟んで一対の冷却媒体供給連通孔が設けられ、且つ長辺方向他端側に前記冷却媒体流路を挟んで一対の冷却媒体排出連通孔が設けられる燃料電池であって、
    前記冷却媒体流路は、波形状を有する複数の波状凸部間に形成される一方、
    前記金属セパレータの外側から、前記冷却媒体流路の最外周を構成する前記波状凸部の側部に当接するとともに、側部波形状の一部に倣う少なくとも凸形状を有する閉塞シール部が設けられることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記金属セパレータには、複数の前記閉塞シール部が一体に配設されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記閉塞シール部は、前記金属セパレータのセパレータ面から離間する方向に傾斜して前記冷媒体流路側に突出することを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記金属セパレータの長手方向一端部には、使用前の燃料ガス及び酸化剤ガスを積層方向に流通させる燃料ガス供給連通孔及び酸化剤ガス供給連通孔が形成される一方、
    前記金属セパレータの長手方向他端部には、使用後の前記燃料ガス及び前記酸化剤ガスを積層方向に流通させる燃料ガス排出連通孔及び酸化剤ガス排出連通孔が形成され、
    前記金属セパレータの短手方向両端部には、前記燃料ガス供給連通孔及び前記酸化剤ガス供給連通孔に近接して使用前の前記冷却媒体を積層方向に流通させる一対の前記冷却媒体供給連通孔と、
    前記燃料ガス排出連通孔及び前記酸化剤ガス排出連通孔に近接して使用後の前記冷却媒体を積層方向に流通させる一対の前記冷却媒体排出連通孔と、
    が形成されることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記閉塞シール部は、隣接する前記金属セパレータにそれぞれ設けられるシール部材が互いに密着することにより構成されることを特徴とする燃料電池。
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