JP2008282776A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却媒体が裏面バッファ部に導入されることを確実に阻止し、効率的且つ経済的な発電を行うことを可能にする。
【解決手段】第1金属セパレータ18の面18bには、冷却媒体供給連通孔26aと冷却媒体排出連通孔26bとを連通する冷却媒体流路54が形成される。冷却媒体流路54の上端及び下端には、裏面バッファ部56a、56bが設けられる。第1金属セパレータ18に設けられる第1シール部材62は、冷却媒体供給連通孔26a及び冷却媒体排出連通孔26bを冷却媒体流路54に連通する連結流路66a、66bを設けるとともに、冷却媒体が裏面バッファ部56a、56bに通流することを規制する閉塞シール68a、68b、70a及び70bを一体成形する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体と、波板形状の金属セパレータとを積層し、反応ガスを電極面に沿って重力方向又は水平方向に供給する反応ガス流路が形成されるとともに、冷却媒体を前記反応ガス流路の反応ガス流れ方向に交差する方向に流動させる冷却媒体流路が形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、セパレータの面内に、アノード側電極に燃料ガスを流すための燃料ガス流路(以下、反応ガス流路ともいう)と、カソード側電極に酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路(以下、反応ガス流路ともいう)とが設けられている。さらに、各発電セル毎又は複数の発電セル毎に、冷却媒体を流すための冷却媒体流路がセパレータの面方向に沿って設けられている。
燃料電池は、セパレータの積層方向に貫通する反応ガス連通孔及び冷却媒体連通孔が前記燃料電池の内部に設けられる、所謂、内部マニホールドを構成する場合がある。その際、一般的に、反応ガス連通孔と反応ガス流路との間には、前記反応ガス流路に反応ガスを分散させて均一に供給するために、バッファ部が設けられている。
例えば、特許文献1では、図6に示すように、シートメタルエレメント1の長手方向一端縁部には、酸化剤ガス入口マニホールド2a、冷媒入口マニホールド3a及び燃料ガス入口マニホールド4aが貫通形成されている。シートメタルエレメント1の長手方向他端縁部には、酸化剤ガス出口マニホールド2b、冷媒出口マニホールド3b及び燃料ガス出口マニホールド4bが貫通形成されている。
このシートメタルエレメント1の冷却面側には、直線状の波形流路5が形成されるとともに、前記波形流路5の両端には、それぞれディンプル又はレールからなる入口バッファ部6a及び出口バッファ部6bが設けられている。入口バッファ部6a及び出口バッファ部6bは、図示していないが、燃料ガス及び酸化剤ガスを流すそれぞれの流路の両端に設けられている入口バッファ部及び出口バッファ部に対応して設けられている。冷却媒体の流れ方向が、燃料ガス及び酸化剤ガスの流れ方向と同一に設定されているからである。
米国特許第6,261,710号明細書
上記の特許文献1では、シートメタルエレメント1の冷却面側には、入口バッファ部6a及び出口バッファ部6bが設けられ、冷媒入口マニホールド3aから供給された冷却媒体は、前記入口バッファ部6aから波形流路5及び前記出口バッファ部6bを介して冷媒出口マニホールド3bに排出されている。
しかしながら、未発電部であるバッファ部6a、6bに冷却媒体が流入するため、冷却が必要な発電部に所望の冷却媒体流量を確保することができないおそれがある。これにより、例えば、固体高分子電解質膜が乾燥して抵抗過電圧が増大し、出力及び発電安定性が低下するとともに、前記固体高分子電解質膜の劣化が生じるという問題がある。
そこで、発電部の冷却に必要な冷却媒体流量以上の冷却媒体を流すことにより、上記の問題を回避することが考えられる。しかしながら、冷媒ポンプの電力損失が増大し、システム効率が低下するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、特に冷却媒体の流れ方向が反応ガスの流れ方向と交差する構成において、前記冷却媒体が反応ガス用バッファ部の裏面形状部(以下、裏面バッファ部という)に導入されることを確実に阻止し、効率的且つ経済的な発電を行うことが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体と、波板形状の金属セパレータとを積層し、反応ガスを電極面に沿って重力方向又は水平方向に供給する反応ガス流路が形成されるとともに、冷却媒体を前記反応ガス流路の反応ガス流れ方向に交差する方向に流動させる冷却媒体流路が形成される燃料電池に関するものである。
セパレータは、積層方向に反応ガスを流す反応ガス連通孔と、前記反応ガス連通孔と反応ガス流路とを連通するバッファ部と、前記積層方向に冷却媒体を流す冷却媒体連通孔と、前記冷却媒体連通孔を冷却媒体流路に連通する冷却媒体連結流路と、前記冷却媒体連通孔と前記バッファ部の裏面側を構成する裏面バッファ部との間で、前記冷却媒体が通流することを規制する流れ規制部とを備えている。
また、流れ規制部は、冷却媒体連結流路と裏面バッファ部を構成するプレスラインとの間を閉塞するとともに、金属セパレータに一体成形されるシール部材の一部を構成し、外方に突出する閉塞シールを備えることが好ましい。
さらに、反応ガス流路は、重力方向に反応ガスを流す一方、冷却媒体流路は、水平方向に冷却媒体を流すとともに、流れ規制部は、冷却媒体連通孔の上端及び下端に対応し、冷却媒体連結流路の一部を閉塞して形成されるシール部を備えることが好ましい。
本発明によれば、冷却媒体連通孔と裏面バッファ部との間で、冷却媒体の通流が規制されるため、前記冷却媒体は、冷却媒体流路に沿って確実且つ良好に流れることができる。これにより、冷却媒体流量を良好に削減することが可能になり、冷却媒体用ポンプの電力損失が削減されてシステム効率の向上が容易に図られる。しかも、発電部に対して冷却媒体の流配が均一化され、局所的なヒートスポットの発生が阻止され、電解質膜の温度劣化を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10を構成する発電セル12の分解概略斜視図であり、図2は、複数の前記発電セル12を矢印A方向に積層してスタック化された前記燃料電池10の断面説明図である。
燃料電池10は、図2に示すように、複数の発電セル12を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にエンドプレート(図示せず)が配置される。エンドプレートは、図示しないタイロッドを介して固定され、又は、図示しないケーシング内に収容されることにより、積層されている複数の発電セル12には、矢印A方向に所定の締め付け荷重が付与される。
図1及び図2に示すように、発電セル12は、電解質膜・電極構造体16が、アノード側の第1金属セパレータ18とカソード側の第2金属セパレータ20とに挟持されている。第1及び第2金属セパレータ18、20は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状を有している。
なお、第1及び第2金属セパレータ18、20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。
発電セル12の長辺方向(図1中、矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔(反応ガス連通孔)22a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔(反応ガス連通孔)24aが設けられる。
発電セル12の長辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス連通孔)24b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス連通孔)22bが設けられる。
発電セル12の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔26aが設けられるとともに、短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔26bが設けられる。
電解質膜・電極構造体16は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜28と、前記固体高分子電解質膜28を挟持するアノード側電極30及びカソード側電極32とを備える。アノード側電極30は、カソード側電極32よりも小さな表面積を有している。
アノード側電極30及びカソード側電極32は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜28の両面に形成される。
図3に示すように、第1金属セパレータ18の電解質膜・電極構造体16に向かう面18aには、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとを連通する燃料ガス流路34が形成される。この燃料ガス流路34は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝34aを有し、前記波状流路溝34aの矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bは、複数のエンボスで構成されるとともに、幅方向中央部が上下に突出する略三角形状を有する。
第1金属セパレータ18の面18aには、燃料ガス供給連通孔24aと入口バッファ部36aとを連通する連通路形成用の複数の受け部40aと、燃料ガス排出連通孔24bと出口バッファ部36bとを連通する連通路形成用の複数の受け部40bとが形成される。受け部40a、40bの近傍には、それぞれ複数の供給孔部42a及び排出孔部42bが形成される。供給孔部42aは、面18b側で燃料ガス供給連通孔24aに連通する一方、排出孔部42bは、同様に前記面18b側で燃料ガス排出連通孔24bに連通する(図4参照)。
図1に示すように、第2金属セパレータ20の電解質膜・電極構造体16に向かう面20aには、酸化剤ガス供給連通孔22aと酸化剤ガス排出連通孔22bとを連通する酸化剤ガス流路44が形成される。この酸化剤ガス流路44は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝44aを有し、前記波状流路溝44aの矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bが設けられる。入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bは、複数のエンボスで構成されるとともに、幅方向中央部が上下に突出する略三角形状を有する。
面20aには、酸化剤ガス供給連通孔22aと入口バッファ部46aとを連通する連通路形成用の複数の受け部50aと、酸化剤ガス排出連通孔22bと出口バッファ部46bとを連通する連通路形成用の複数の受け部50bとが設けられる。
図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ18の面18bと、第2金属セパレータ20の面20bとの間には、冷却媒体供給連通孔26aと冷却媒体排出連通孔26bとに連通する冷却媒体流路54が形成される。この冷却媒体流路54は、燃料ガス流路34の裏面形状と酸化剤ガス流路44の裏面形状とが重なり合うことによって、矢印B方向に延在して形成される。
図1及び図4に示すように、冷却媒体流路54の矢印C方向上端及び下端には、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの裏面形状に対応して略三角形状の裏面バッファ部56a、56bが設けられる。
第1金属セパレータ18の面18a、18bには、この第1金属セパレータ18の外周端縁部を周回して第1シール部材62が一体成形される。第2金属セパレータ20の面20a、20bには、この第2金属セパレータ20の外周端縁部を周回して平面シールである第2シール部材64が一体成形される。第1及び第2シール部材62、64としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図3に示すように、第1シール部材62は、面18a側に燃料ガス流路34を囲繞して設けられる内側シール部62aと、この内側シール部62aの外方に設けられる外側シール部62bとを有する。内側シール部62aは、燃料ガス流路34、入口バッファ部36a、出口バッファ部36b、供給孔部42a及び排出孔部42bを周回する凸状シールを構成する。
図4に示すように、第1シール部材62は、面18b側に冷却媒体流路54を囲繞して設けられる内側シール部62cと、この内側シール部62cの外方に設けられる外側シール部62dとを有する。内側シール部62aと内側シール部62c、及び外側シール部62bと外側シール部62dは、それぞれ積層方向に対して互いに略対応する位置に設けられる。
内側シール部62cは、冷却媒体流路54、冷却媒体供給連通孔26a及び冷却媒体排出連通孔26bを囲繞するとともに、裏面バッファ部56a、56bを覆っている(図4参照)。冷却媒体供給連通孔26a及び冷却媒体排出連通孔26bと、冷却媒体流路54とは、それぞれ複数本の連結流路(冷却媒体連結流路)66a、66bを介して連通する。
第1シール部材62には、冷却媒体供給連通孔26aと裏面バッファ部56a、56bとの間で、冷却媒体が流通することを規制する流れ規制部として、例えば、閉塞シール68a、68bが一体成形される。閉塞シール68a、68bは、第1金属セパレータ18から離間する方向に傾斜して突出形成される。
第1シール部材62には、冷却媒体排出連通孔26bと裏面バッファ部56a、56b間で、冷却媒体が通流することを規制する流れ規制部、例えば、閉塞シール70a、70bが一体成形される。
閉塞シール70a、70bは、上記の閉塞シール68a、68bと同様に、第1金属セパレータ18から離間する方向に傾斜して突出形成される。閉塞シール68a、68b、70a、70bは、実質的に、第1金属セパレータ18のプレスライン72a、72bに当接することにより、連結流路66a、66bと前記プレスライン72a、72bとの間を閉塞し、裏面バッファ部56a、56bへの冷却媒体の流入を阻止する。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、燃料電池10では、酸化剤ガス供給連通孔22aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔26aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。このため、矢印A方向に重ね合わされた複数の発電セル12に対し、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が、それぞれ矢印A方向に供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔22aから第2金属セパレータ20の酸化剤ガス流路44に導入され、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極32に沿って重力方向に移動する。
その際、第2金属セパレータ20の面20aでは、酸化剤ガス供給連通孔22aを流れる酸化剤ガスは、複数の受け部50a間を通って入口バッファ部46aに供給される。この入口バッファ部46aに供給された酸化剤ガスは、矢印B方向に分散されるとともに、酸化剤ガス流路44を構成する複数の波状流路溝44aに沿って鉛直下方向に流動し、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極32に供給される。
一方、燃料ガスは、図1及び図3に示すように、第1金属セパレータ18の面18bにおいて、燃料ガス供給連通孔24aから複数の供給孔部42aを通って面18a側に供給される。この燃料ガスは、受け部40a間を通って入口バッファ部36aに導入される。入口バッファ部36aで矢印B方向に分散された燃料ガスは、燃料ガス流路34を構成する複数の波状流路溝34aに沿って鉛直下方向に移動し、電解質膜・電極構造体16のアノード側電極30に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体16では、カソード側電極32に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極30に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる(図2参照)。
次いで、カソード側電極32に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路44の下部に連通する出口バッファ部46bに送られる。さらに、酸化剤ガスは、出口バッファ部46bから複数の受け部50b間に沿って酸化剤ガス排出連通孔22bに排出される。
同様に、アノード側電極30に供給されて消費された燃料ガスは、図1及び図3に示すように、燃料ガス流路34の下部に連通する出口バッファ部36bに送られた後、複数の受け部40b間を流れる。燃料ガスは、複数の排出孔部42bを通って面18b側に移動し、燃料ガス排出連通孔24bに排出される。
また、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔26aから第1及び第2金属セパレータ18、20間の冷却媒体流路54に導入された後、矢印B方向(水平方向)に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体16を冷却した後、冷却媒体排出連通孔26bから排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔26aから複数の連結流路66aを通って冷却媒体流路54に供給されている。その際、第1金属セパレータ18に設けられている第1シール部材62には、冷却媒体供給連通孔26aの最上部及び最下部から裏面バッファ部56a、56bに冷却媒体が流通することを規制するため、閉塞シール68a、68bが一体成形されている。この閉塞シール68a、68bは、プレスライン72a、72bに密着することにより、連結流路66aと裏面バッファ部56a、56bとを閉塞している。
このため、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔26aから各連結流路66aを通って冷却媒体流路54に供給され、前記冷却媒体が、前記冷却媒体供給連通孔26aの最上部及び最下部から前記連結流路66aを介して裏面バッファ部56a、56bに流通することを確実に阻止することができる。
これにより、冷却媒体は、冷却媒体流路54に沿って確実且つ良好に流れることができ、裏面バッファ部56a、56bに不要に流通することがなく、冷却媒体流量を良好に削減することが可能になる。従って、図示しない冷却媒体用ポンプの電力損失を有効に削減させることができ、燃料電池10全体のシステム効率の向上が容易に図られるという効果が得られる。
しかも、電解質膜・電極構造体16の発電部に対して、冷却媒体の流配が均一化される。このため、局所的なヒートスポットの発生が阻止され、特に、固体高分子電解質膜28の温度劣化を抑制することが可能になるという利点がある。
なお、冷却媒体排出連通孔26b側にも同様に、前記冷却媒体排出連通孔26bと裏面バッファ部56a、56bとの間で、冷却媒体の流通を抑制するための閉塞シール70a、70bが設けられている。これにより、冷却媒体排出連通孔26b側から裏面バッファ部56a、56bに冷却媒体が逆流することを阻止することができる。
また、第1の実施形態では、燃料ガス流路34及び酸化剤ガス流路44のガス流れ方向が重力方向(矢印C方向)に設定される一方、冷却媒体流路54の冷媒流れ方向が水平方向(矢印B方向)に設定されているが、これとは逆に、前記ガス流れ方向を水平方向に且つ前記冷媒流れ方向を重力方向に設定することも可能である。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータ80の正面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10を構成する第1金属セパレータ18と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
第1金属セパレータ80に設けられる第1シール部材62は、冷却媒体供給連通孔26aの上端及び下端に対応し、連結流路66aの一部を閉塞して形成されるシール部(流れ制御部)82a、82bを備える。第1シール部材62は、さらに、流れ制御部として、冷却媒体排出連通孔26bの上端及び下端に対応し、連結流路66bの一部を閉塞して形成されるシール部84a、84bを設けてもよい。
シール部82a、82b、84a及び84bは、プレスライン72a、72bから距離Hだけ離間した位置に、連結流路66a、66bの上端位置及び下端位置が配置されるように設定される。なお、距離Hは、好適には、10mm以上に設定される。
このように構成される第2の実施形態では、冷却媒体が冷却媒体供給連通孔26aから連結流路66aを介して冷却媒体流路54に供給されるとともに、この連結流路66aの上端位置及び下端位置が、プレスライン72a、72bからそれぞれ所定の距離Hだけ離間している。
このため、未発電部である裏面バッファ部56a、56bに流入する冷却媒体流量を大幅に削減することができ、システム効率の向上を図るとともに、固体高分子電解質膜28の温度劣化を抑制することが可能になる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第1の実施形態では、閉塞シール68a、68b、70a及び70bが第1シール部材62に一体成形される一方、第2の実施形態では、シール部82a、82b、84a及び84bが同様に、第1シール部材62に一体成形されているが、これに限定されるものではなく、これらを個別に構成してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルの分解斜視図である。 前記燃料電池の図1中、II−II線断面説明図である。 前記単セルを構成する第1金属セパレータの一方の正面図である。 前記第1金属セパレータの他方の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 特許文献1に開示されているシートメタルエレメントの正面説明図である。
符号の説明
10…燃料電池 12…発電セル
16…電解質膜・電極構造体 18、20、80…金属セパレータ
22a…酸化剤ガス供給連通孔 22b…酸化剤ガス排出連通孔
24a…燃料ガス供給連通孔 24b…燃料ガス排出連通孔
26a…冷却媒体供給連通孔 26b…冷却媒体排出連通孔
28…固体高分子電解質膜 30…アノード側電極
32…カソード側電極 34…燃料ガス流路
36a、46a…入口バッファ部 36b、46b…出口バッファ部
42a…供給孔部 42b…排出孔部
44…酸化剤ガス流路 54…冷却媒体流路
56a、56b…裏面バッファ部 62、64…シール部材
62a〜62d、82a、82b、84a、84b…シール部
66a、66b…連結流路
68a、68b、70a、70b…閉塞シール
72a、72b…プレスライン

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体と、波板形状の金属セパレータとを積層し、反応ガスを電極面に沿って重力方向又は水平方向に供給する反応ガス流路が形成されるとともに、冷却媒体を前記反応ガス流路の反応ガス流れ方向に交差する方向に流動させる冷却媒体流路が形成される燃料電池であって、
    前記セパレータは、積層方向に前記反応ガスを流す反応ガス連通孔と、
    前記反応ガス連通孔と前記反応ガス流路とを連通するバッファ部と、
    前記積層方向に冷却媒体を流す冷却媒体連通孔と、
    前記冷却媒体連通孔を前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体連結流路と、
    前記冷却媒体連通孔と前記バッファ部の裏面側を構成する裏面バッファ部との間で、前記冷却媒体が通流することを規制する流れ規制部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記流れ規制部は、前記冷却媒体連結流路と前記裏面バッファ部を構成するプレスラインとの間を閉塞するとともに、
    前記金属セパレータに一体成形されるシール部材の一部を構成し、外方に突出する閉塞シールを備えることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1記載の燃料電池において、前記反応ガス流路は、前記重力方向に前記反応ガスを流す一方、前記冷却媒体流路は、前記水平方向に前記冷却媒体を流すとともに、
    前記流れ規制部は、前記冷却媒体連通孔の上端及び下端に対応し、前記冷却媒体連結流路の一部を閉塞して形成されるシール部を備えることを特徴とする燃料電池。
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