JP2011124131A - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP2011124131A
JP2011124131A JP2009281638A JP2009281638A JP2011124131A JP 2011124131 A JP2011124131 A JP 2011124131A JP 2009281638 A JP2009281638 A JP 2009281638A JP 2009281638 A JP2009281638 A JP 2009281638A JP 2011124131 A JP2011124131 A JP 2011124131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling medium
seal portion
oxidant gas
fuel gas
communication hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009281638A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetada Kojima
秀忠 小嶋
Taisuke Okonogi
泰介 小此木
Kazuo Nunokawa
和男 布川
Mitsuro Ichikawa
充郎 市川
Takahiro Takai
貴裕 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009281638A priority Critical patent/JP2011124131A/ja
Publication of JP2011124131A publication Critical patent/JP2011124131A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、シール面圧の低下を良好に抑制し、所望のシール機能を確実に維持することを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック11を構成する燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16とを備える。燃料電池10では、燃料ガス供給連通孔20aを周回してシールする燃料ガスシール部54a、冷却媒体供給連通孔22aを周回してシールする冷却媒体シール部56a及び酸化剤ガス供給連通孔18aを周回してシールする酸化剤ガスシール部58aを設ける。酸化剤ガスシール部58a、燃料ガスシール部54a及び冷却媒体シール部56aは、それぞれの断面積を異ならせることにより、互いに異なる弾性率に設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、積層方向に燃料ガスを流通させる燃料ガス連通孔、前記積層方向に酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス連通孔、及び前記積層方向に冷却媒体を流通させる冷却媒体連通孔が形成される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。さらに、各燃料電池を構成し、互いに隣接するセパレータ間には、電極範囲内に冷却媒体を流すための冷却媒体流路が形成されている。
この種のセパレータは、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体をシールするために、シール部材を一体又は別体に設けている。そして、セパレータ及び電解質膜・電極構造体が積層される際には、各シール部材は、直接又は電解質膜を介装して互いに積層方向に圧接されている。
この種の燃料電池として、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックが知られている。この燃料電池スタックは、図11に示すように、単位セル1を備えるとともに、前記単位セル1は、膜電極構造体2の両面にセパレータ3a、3bが配置されている。
単位セル1の長手方向上端部には、流体連通孔である燃料ガス供給口4a及び酸化剤ガス供給口5aが積層方向に貫通して設けられるとともに、前記単位セル1の長手方向下端部には、流体連通孔である燃料ガス排出口4b及び酸化剤ガス排出口5bが、積層方向に貫通形成されている。単位セル1の短手方向両端部には、流体連通孔である4つの冷却水供給口6aと、4つの冷却水排出口6bとが鉛直方向に配列されている。
セパレータ3aの膜電極構造体2に対向する面には、燃料ガス供給口4aと燃料ガス排出口4bとに連通し、長手方向に延在する波状の複数の燃料ガス流路7aが形成されている。セパレータ3bの膜電極構造体2に対抗する面には、酸化剤ガス供給口5aと酸化剤ガス排出口5bとに連通し、長手方向に延在する波状の複数の酸化剤ガス流路8aが形成されている。
単位セル1同士が積層されることにより、一方の単位セル1を構成するセパレータ3aと、他方の単位セル1を構成するセパレータ3bとの間には、冷却水流路が形成される。この冷却水流路は、燃料ガス流路7aの裏面側の溝形状7bと、酸化剤ガス流路8aの裏面側の溝形状8bとが重なり合うことにより、短手方向(水平方向)に冷却媒体の流れを許容して冷却水供給口6aと冷却水排出口6bとを連通している。
セパレータ3a、3bの冷却水流路側の面には、燃料ガス供給口4a及び燃料ガス排出口4bをそれぞれ周回してシールする第1シール部9aと、酸化剤ガス供給口5a及び酸化剤ガス排出口5bをそれぞれ周回してシールする第2シール部9bとが設けられている。セパレータ3a、3bの膜電極構造体2に対向する面には、冷却水供給口6a及び冷却水排出口6bをそれぞれ周回してシールする第3シール部9cが設けられている。第1シール部9a、第2シール部9b及び第3シール部9cは、同一の断面積に設定されており、金属製のセパレータ3a、3bに一体成形されている。
特開2007−141552号公報
ところで、上記の燃料電池スタックでは、一般的に、各単位セル1に供給される酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却水の圧力が異なっている。そして、特に高負荷(大電流)運転時には、流体連通孔を流れる流体(酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却水)の内圧が高くなる。
従って、例えば、燃料ガス及び冷却水の内圧が、酸化剤ガスの内圧よりも高いため、各内圧の上昇により、第1シール部9a及び第3シール部9cにシールずれが惹起され易いという問題がある。第1シール部9a及び第3シール部9cは、第2シール部9bに比べて高い内圧を受けることにより、シール線圧が低下して最大静摩擦力が低下するからである。これにより、シール面圧が低下し、第1シール部9aから水素の漏れが惹起される一方、第3シール部9cから冷却水の漏れによる液絡が発生するおそれがある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、シール面圧の低下を良好に抑制し、所望のシール機能を確実に維持することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、積層方向に燃料ガスを流通させる燃料ガス連通孔、前記積層方向に酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス連通孔、及び前記積層方向に冷却媒体を流通させる冷却媒体連通孔が形成される燃料電池スタックに関するものである。
セパレータには、酸化剤ガス連通孔を周回してシールする酸化剤ガスシール部と、燃料ガス連通孔を周回してシールする燃料ガスシール部と、冷却媒体連通孔を周回してシールする冷却媒体シール部とが設けられるとともに、前記酸化剤ガスシール部、前記燃料ガスシール部及び前記冷却媒体シール部は、それぞれ互いに異なる弾性率に設定されている。
また、酸化剤ガスシール部、燃料ガスシール部及び冷却媒体シール部は、それぞれの断面積を異ならせることにより、互いに異なる弾性率に設定されることが好ましい。
さらに、酸化剤ガスシール部、燃料ガスシール部及び冷却媒体シール部は、それぞれの断面積を同一に設定し、且つそれぞれ異なる材質で構成されることにより、互いに異なる弾性率に設定されることが好ましい。
本発明によれば、酸化剤ガスシール部、燃料ガスシール部及び冷却媒体シール部は、それぞれ互いに異なる弾性率に設定されている。このため、特に流体圧力の高い連通孔では、シール部の弾性率を大きく設定することにより、前記シール部の線圧が上がって最大摩擦力が大きくなる。従って、内圧によるシールずれが抑制され、簡単な構成で、シール面圧の不足を良好に阻止して所望のシール機能を確実に維持することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの一方の正面の説明図である。 前記第2金属セパレータの他方の正面の説明図である。 前記燃料電池を構成する冷却媒体流路の要部斜視説明図である。 酸化剤ガスシール部の、図1中、VI−VI線断面図である。 燃料ガスシール部の、図1中、VII−VII線断面図である。 冷却媒体シール部の、図1中、VIII−VIII線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの一方の正面の説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池スタックの要部分解斜視説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック11は、複数の燃料電池10が矢印A方向に複数積層されて構成される。燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持する第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16とを備える。
第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。
図1に示すように、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、縦長形状を有するとともに、長辺が重力方向(矢印C方向)に向かい且つ短辺が水平方向(矢印B方向)に向かう(水平方向の積層)ように構成される。なお、長辺が水平方向に向かい且つ短辺が重力方向に向かうように構成してもよく、また、セパレータ面が水平方向に向かう(鉛直方向の積層)ように構成してもよい。
燃料電池10の長辺方向(矢印C方向)の上端両角部近傍には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔20aとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の下端両角部近傍には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔20bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔18bとが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印B方向)の両端縁部上方には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための2つの冷却媒体供給連通孔22aが設けられる。燃料電池10の短辺方向の両端縁部下方には、冷却媒体を排出するための2つの冷却媒体排出連通孔22bが設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜24と、前記固体高分子電解質膜24を挟持するカソード側電極26及びアノード側電極28とを備える。
カソード側電極26及びアノード側電極28は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜24の両面に形成される。
第1金属セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス排出連通孔18bとを連通する酸化剤ガス流路30が形成される。酸化剤ガス流路30は、矢印C方向に延在する複数本の波状凸部30a間に形成されるとともに、前記酸化剤ガス流路30の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bが設けられる。
図3に示すように、第2金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス排出連通孔20bとを連通する燃料ガス流路34が形成される。燃料ガス流路34は、矢印C方向に延在する複数本の波状凸部34a間に形成されるとともに、前記燃料ガス流路34の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。
第2金属セパレータ16の面16bと第1金属セパレータ14の面14bとの間には、冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体排出連通孔22b、22bとに連通する冷却媒体流路38が形成される(図1及び図4参照)。この冷却媒体流路38は、電解質膜・電極構造体12の電極範囲にわたって冷却媒体を流通させる。
図1及び図5に示すように、冷却媒体流路38は、酸化剤ガス流路30を構成する波状凸部30aの裏面形状である波溝形状部30bと、燃料ガス流路34を構成する波状凸部34aの裏面形状である波溝形状部34bとを、重ね合わせることにより形成される。冷却媒体流路38の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの裏面形状である入口バッファ形状部40a及び出口バッファ形状部40bが設けられる(図4参照)。
第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材42が一体成形される。第2金属セパレータ16の面16a、16bには、この第2金属セパレータ16の外周端縁部を周回して第2シール部材44が一体成形される。第1シール部材42及び第2シール部材44としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図1に示すように、第1金属セパレータ14の面14aには、第1シール部材42を切り欠いて酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス流路30とを連通する複数の連結通路46aが形成される。面14aには、第1シール部材42を切り欠いて酸化剤ガス排出連通孔18bと酸化剤ガス流路30とを連通する複数の連結通路46bが形成される。
図3に示すように、第2金属セパレータ16の面16aには、第2シール部材44を切り欠いて燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス流路34とを連通する複数の連結通路50aが形成される。面16aには、第2シール部材44を切り欠いて燃料ガス排出連通孔20bと燃料ガス流路34とを連通する複数の連結通路50bが形成される。
図4に示すように、第2金属セパレータ16の面16bには、第2シール部材44を切り欠いて一対の冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体流路38とを連通する複数の入口接続通路52aが形成される。面16bには、第2シール部材44を切り欠いて、一対の冷却媒体排出連通孔22b、22bと冷却媒体流路38とを連通する複数の出口接続通路52bが形成される。
図1に示すように、第1金属セパレータ14の面14aには、燃料ガス供給連通孔20aを周回してシールする燃料ガスシール部54a及び燃料ガス排出連通孔20bを周回してシールする燃料ガスシール部54bと、冷却媒体供給連通孔22aを周回してシールする冷却媒体シール部56a及び冷却媒体排出連通孔22bを周回してシールする冷却媒体シール部56bとが設けられる。
図3に示すように、第2金属セパレータ16の面16aには、酸化剤ガス供給連通孔18aを周回してシールする酸化剤ガスシール部58a及び酸化剤ガス排出連通孔18bを周回してシールする酸化剤ガスシール部58bと、冷却媒体供給連通孔22aを周回してシールする冷却媒体シール部56a及び冷却媒体排出連通孔22bを周回してシールする冷却媒体シール部56bとが設けられる。
図4に示すように、第2金属セパレータ16の面16bには、酸化剤ガス供給連通孔18aを周回してシールする酸化剤ガスシール部58a及び酸化剤ガス排出連通孔18bを周回してシールする酸化剤ガスシール部58bと、燃料ガス供給連通孔20aを周回してシールする燃料ガスシール部54a及び燃料ガス排出連通孔20bを周回してシールする燃料ガスシール部54bとが設けられる。
酸化剤ガスシール部58a、58b、燃料ガスシール部54a、54b及び冷却媒体シール部56a、56bは、第1及び第2シール部材42、44により一体的に形成される。なお、第1金属セパレータ14の面14bは、上記の面16bと同様にしてもよい。
酸化剤ガスシール部58a、58b、燃料ガスシール部54a、54b及び冷却媒体シール部56a、56bは、それぞれ互いに異なる弾性率に設定される。第1の実施形態では、酸化剤ガスシール部58a、58b、燃料ガスシール部54a、54b及び冷却媒体シール部56a、56bは、それぞれの断面積を異ならせることにより、互いに異なる弾性率に設定される。
具体的は、図6〜図8に示すように、酸化剤ガスシール部58a、58bの幅寸法h1、燃料ガスシール部54a、54bの幅寸法h2及び冷却媒体シール部56a、56bの幅寸法h3は、幅寸法h1<幅寸法h2<幅寸法h3の関係に設定される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔18aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔20aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体供給連通孔22aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔18aから第1金属セパレータ14の酸化剤ガス流路30に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路30に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔20aから第2金属セパレータ16の燃料ガス流路34に供給される。燃料ガスは、図3に示すように、燃料ガス流路34に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に供給される(図1及び図2参照)。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔18bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、図1に示すように、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16間の冷却媒体流路38に導入される。冷却媒体は、図4に示すように、一旦矢印B方向(水平方向)内方に沿って流動した後、矢印C方向(重力方向)に移動して電解質膜・電極構造体12を冷却する。この冷却媒体は、矢印B方向外方に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔22bに排出される。
この場合、図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔18aに供給される酸化剤ガスの内圧P1(kPa)、燃料ガス供給連通孔20aに供給される燃料ガスの内圧P2(kPa)及び冷却媒体供給連通孔22aに供給される冷却媒体の内圧P3(kPa)は、互いに異なっている。具体的には、内圧P1<内圧P2<内圧P3の関係を有している。
そこで、第1の実施形態では、図6〜図8に示すように、酸化剤ガスシール部58aの幅寸法h1、燃料ガスシール部54aの幅寸法h2及び冷却媒体シール部56aの幅寸法h3は、幅寸法h1<幅寸法h2<幅寸法h3の関係に設定されている。従って、酸化剤ガスシール部58aの線圧N1、燃料ガスシール部54aの線圧N2及び冷却媒体シール部56aの線圧N3は、線圧N1<線圧N2<線圧N3の関係を有する。
このため、酸化剤ガスシール部58aの静摩擦力(線圧×摩擦係数)F1、燃料ガスシール部54aの静摩擦力F2及び冷却媒体シール部56aの静摩擦力F3は、静摩擦力F1<静摩擦力F2<静摩擦力F3の関係を有する。これにより、特に内圧の高い燃料ガスシール部54a及び冷却媒体シール部56aでは、内圧P2、P3によるシールずれが抑制される。従って、簡単な構成で、シール面圧の不足を良好に阻止し、燃料ガスや冷却媒体の漏れを抑制して所望のシール機能を確実に維持することが可能になるという効果が得られる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック70を構成する燃料電池72の要部分解斜視説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック11を構成する燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
第1金属セパレータ14の面14aには、燃料ガス供給連通孔20aを周回してシールする燃料ガスシール部74a及び燃料ガス排出連通孔20bを周回してシールする燃料ガスシール部74bと、冷却媒体供給連通孔22aを周回してシールする冷却媒体シール部76a及び冷却媒体排出連通孔22bを周回してシールする冷却媒体シール部76bとが設けられる。
図10に示すように、第2金属セパレータ16の面16aには、酸化剤ガス供給連通孔18aを周回してシールする酸化剤ガスシール部78a及び酸化剤ガス排出連通孔18bを周回してシールする酸化剤ガスシール部78bと、冷却媒体供給連通孔22aを周回してシールする冷却媒体シール部76a及び冷却媒体排出連通孔22bを周回してシールする冷却媒体シール部76bとが設けられる。
図9に示すように、第2金属セパレータ16の面16bには、酸化剤ガス供給連通孔18aを周回してシールする酸化剤ガスシール部78a及び酸化剤ガス排出連通孔18bを周回してシールする酸化剤ガスシール部78bと、燃料ガス供給連通孔20aを周回してシールする燃料ガスシール部74a及び燃料ガス排出連通孔20bを周回してシールする燃料ガスシール部74bとが設けられる。
酸化剤ガスシール部78a、78b、燃料ガスシール部74a、74b及び冷却媒体シール部76a、76bは、それぞれ互いに異なる弾性率に設定される。第2の実施形態では、酸化剤ガスシール部78a、78b、燃料ガスシール部74a、74b及び冷却媒体シール部76a、76bは、それぞれの断面積を同一に設定し、且つそれぞれ異なる材質で構成されることにより、互いに異なる弾性率に設定される。
第2の実施形態では、酸化剤ガスシール部78a、78b、燃料ガスシール部74a、74b及び冷却媒体シール部76a、76bの順に、硬度が高く設定されていればよく、全て同一の材質で構成してもよく、又は全て異なる材質で構成してもよい。
例えば、酸化剤ガスシール部78a、78bは、硬度(JISA)が50゜のシリコーンゴム等で構成され、燃料ガスシール部74a、74bは、硬度(JISA)が80゜のフッ素ゴム等で構成され、冷却媒体シール部76a、76bは、硬度(JISA)が90゜のエチレンプロピレンゴム等で構成される。これにより、酸化剤ガスシール部78a、78b、燃料ガスシール部74a、74b及び冷却媒体シール部76a、76bの順に、それぞれの弾性率が高く設定される。
このように構成される第2の実施形態では、酸化剤ガスシール部78a、燃料ガスシール部74a及び冷却媒体シール部76aの順に、それぞれの弾性率(硬度)が高く設定されている。このため、簡単な構成で、シール面圧の不足を良好に阻止し、燃料ガスや冷却媒体の漏れを抑制して所望のシール機能を確実に維持することが可能になる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10、72…燃料電池 11、70…燃料電池スタック
12…電解質膜・電極構造体 14、16…金属セパレータ
18a…酸化剤ガス供給連通孔 18b…酸化剤ガス排出連通孔
20a…燃料ガス供給連通孔 20b…燃料ガス排出連通孔
22a…冷却媒体供給連通孔 22b…冷却媒体排出連通孔
24…固体高分子電解質膜 26…カソード側電極
28…アノード側電極 30…酸化剤ガス流路
30a、34a…波状凸部 30b、34b…波溝形状部
34…燃料ガス流路 38…冷却媒体流路
42、44…シール部材
46a、46b、50a、50b…連結通路
52a…入口接続通路 52b…出口接続通路
54a、54b、74a、74b…燃料ガスシール部
56a、56b、76a、76b…冷却媒体シール部
58a、58b、78a、78b…酸化剤ガスシール部

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、積層方向に燃料ガスを流通させる燃料ガス連通孔、前記積層方向に酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス連通孔、及び前記積層方向に冷却媒体を流通させる冷却媒体連通孔が形成される燃料電池スタックであって、
    前記セパレータには、前記酸化剤ガス連通孔を周回してシールする酸化剤ガスシール部と、
    前記燃料ガス連通孔を周回してシールする燃料ガスシール部と、
    前記冷却媒体連通孔を周回してシールする冷却媒体シール部と、
    が設けられるとともに、
    前記酸化剤ガスシール部、前記燃料ガスシール部及び前記冷却媒体シール部は、それぞれ互いに異なる弾性率に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記酸化剤ガスシール部、前記燃料ガスシール部及び前記冷却媒体シール部は、それぞれの断面積を異ならせることにより、互いに異なる弾性率に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記酸化剤ガスシール部、前記燃料ガスシール部及び前記冷却媒体シール部は、それぞれの断面積を同一に設定し、且つそれぞれ異なる材質で構成されることにより、互いに異なる弾性率に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
JP2009281638A 2009-12-11 2009-12-11 燃料電池スタック Withdrawn JP2011124131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009281638A JP2011124131A (ja) 2009-12-11 2009-12-11 燃料電池スタック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009281638A JP2011124131A (ja) 2009-12-11 2009-12-11 燃料電池スタック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011124131A true JP2011124131A (ja) 2011-06-23

Family

ID=44287814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009281638A Withdrawn JP2011124131A (ja) 2009-12-11 2009-12-11 燃料電池スタック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011124131A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027807A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Inoac Corp グリスフィルター及びグリス除去装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027807A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Inoac Corp グリスフィルター及びグリス除去装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5197995B2 (ja) 燃料電池
JP5123279B2 (ja) 燃料電池
JP2010287474A (ja) 燃料電池
JP5128861B2 (ja) 燃料電池
JP4886668B2 (ja) 燃料電池
JP4081432B2 (ja) 燃料電池
JP5280468B2 (ja) 燃料電池
JP5132980B2 (ja) 燃料電池
JP5415319B2 (ja) 燃料電池
JP5297990B2 (ja) 燃料電池
JP4214027B2 (ja) 燃料電池
JP5060169B2 (ja) 燃料電池
JP4989080B2 (ja) 燃料電池
JP5277112B2 (ja) 燃料電池
JP6117736B2 (ja) 燃料電池
JP2017147101A (ja) 燃料電池
JP5872995B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5583824B2 (ja) 燃料電池
JP5336220B2 (ja) 燃料電池
JP2014116190A (ja) 燃料電池スタック
JP2011124131A (ja) 燃料電池スタック
JP5350948B2 (ja) 燃料電池
JP5577156B2 (ja) 燃料電池
JP5886739B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2011175880A (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130305