JP2016057917A - 伝達角度算出方法、伝達角度補正装置、ロボットの制御方法およびロボットの制御装置 - Google Patents

伝達角度算出方法、伝達角度補正装置、ロボットの制御方法およびロボットの制御装置 Download PDF

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【課題】出力角度および入力角度を精度良く計算する。【解決手段】伝達角度算出装置(10)は、ユニバーサルボールジョイントに接続された第一軸を回転させることにより第一角度、第二角度、および第一軸と第二軸との間の相対角度の複数組の姿勢情報として取得する姿勢情報取得部(11)と、取得された複数組の姿勢情報とに基づいて、ユニバーサルボールジョイントの加工組立誤差を算出する加工組立誤差算出部(12)と、算出された加工組立誤差が考慮された修正後関係式を作成する修正後関係式作成部(13)と、修正後関係式に基づいて、前記第一角度に対応した修正後第二角度を算出する修正後第二角度算出部(14)とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、ユニバーサルボールジョイントの伝達角度を算出する伝達角度算出方法およびそのような方法を実施する伝達角度算出装置に関する。
さらに、本発明は、少なくとも一つのユニバーサルボールジョイントを含むロボットの制御方法およびそのような方法を実施する、ロボットの制御装置に関する。
ユニバーサルボールジョイントは、同一直線上に無い二つの軸の間で動力を伝達する継手として知られている。ユニバーサルボールジョイントの構造および形状は、JIS B1454に「こま型自在軸継手」として規定されている。このようなユニバーサルボールジョイントは、ロボットやパラレルメカニズムを駆動する要素として、使用されている。特許文献1および特許文献2にも、ユニバーサルボールジョイントを備えたパラレルメカニズムが開示されている。
図7は一般的なユニバーサルボールジョイントの略図である。図7に示されるユニバーサルボールジョイントの入力角度θと出力角度φとの関係は、以下の関係式(1)で表される。
cosαtanφ= tanθ (1)
ここで、文字αは入力角度θの第一軸と出力角度φの第二軸とがなす角度であり、角度θ、φ、αの単位はradianである。
ロボットやパラレルメカニズムにユニバーサルボールジョイントが使用されている場合には、前述した関係式(1)に基づいて、入力角度θおよび第一軸と第二軸とがなす角度αから出力角度φを計算できる(順運動)。同様に、関係式(1)に基づいて、出力角度φおよび第一軸と第二軸とがなす角度αから入力角度θを計算できる(逆運動)。
ところで、図7のXYZ座標における空間上の単位方向ベクトルをV1、V2、V3、V4と定める。これにより、関係式(1)は以下のように導出される。なお、図7および他の図面においては、点A〜点Jを以下のように定義している。
点A:第一軸の基端
点B:第一軸の末端に取付けられた第一ヨークの一方の腕部下端
点C:第一軸の末端に取付けられた第一ヨークの他方の腕部下端
点D:第一軸の末端
点E:第二軸の基端
点F:第二軸の末端に取付けられた第二ヨークの一方の腕部下端
点G:第二軸の末端に取付けられた第二ヨークの他方の腕部下端
点H:第二軸の末端
点J:第一軸と第二軸との交点(十字軸の中心)
なお、点Bと点Cとは第一ヨークの互いに対向した位置にあり、点Fと点Gは第二ヨークの互いに対向した位置にあるものとする。
はじめに、図7の点Aから点Jに向かう方向における単位方向ベクトルV1を(0、0、−1)とする。ベクトルV1と、点Bから点Cに向かう単位方向ベクトルV2とは常に直交している。従って、θ=0のときのベクトルV2が(1、0、0)で表される場合には、ベクトルV2は(cosθ、sinθ、0)で表される。
次いで、図7の点Eから点Jに向かう単位方向ベクトルV3を(sinα、0、cosα)とする。ベクトルV3と、点Fから点Gに向かう単位方向ベクトルV4とは常に直交している。従って、φ=0のときのベクトルV4が(0、1、0)で表される場合には、ベクトルV4は(−cosαsinφ、cosφ、sinαsinφ)で表される。さらに、ベクトルV2とベクトルV4とは常に直交している。従って、V2とV4との内積はゼロである。このことを変形することにより、前述した関係式(1)が得られる。
特開2008−134839号公報 特開2011−101938号公報
ところで、前述した関係式(1)を導出する際には、以下の三つのことを前提にしている。
・図7の点Aから点Jに向かう方向と点Bから点Cに向かう方向とは互いに直交している。
・図7の点Eから点Jに向かう方向と点Fから点Gに向かう方向とは互いに直交している。
・図7の点Bから点Cに向かう方向と点Fから点Gに向かう方向とは互いに直交している。
しかしながら、実際のユニバーサルボールジョイントは加工誤差および組立誤差(以下、これらを「加工組立誤差」と称す)を含んでいるので、実際には前述した方向が互いに完全に直交することはない。従って、関係式(1)を用いてユニバーサルジョイントの順運動および逆運動を計算した場合には、算出された出力角度および入力角度が位置決め誤差を含む可能性がある。従って、そのような位置決め誤差を含むことなしに、入力角度および出力角度を計算することが望まれている。
特許文献1においては、ユニバーサルボールジョイントの、パラレルメカニズム機械に対する回転中心位置の誤差を補正している。しかしながら、特許文献1では、ユニバーサルボールジョイントの個々の加工組立誤差を補正しているわけではない。従って、特許文献1では、前述した位置決め誤差を解消できない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、出力角度および入力角度を精度良く計算することのできる、ユニバーサルボールジョイントの伝達角度算出方法および伝達角度算出装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、ユニバーサルボールジョイントを介して連結される第一棒状部材および第二棒状部材のうち、前記第一棒状部材の中心線回りの第一角度を計測し、前記第二棒状部材の中心線回りの、前記第一角度に対応した第二角度を計測し、前記第一角度、前記第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の姿勢情報として取得し、前記第一棒状部材の前記中心線回りの前記第一角度を変化させることにより複数組の姿勢情報を取得し、前記ユニバーサルボールジョイントの加工組立誤差を含んでいる、前記第一角度および前記第二角度についての関係式と、取得された前記複数組の姿勢情報とに基づいて、前記加工組立誤差を算出し、算出された前記加工組立誤差が考慮された修正後関係式を作成し、該修正後関係式に基づいて、前記第一角度に対応した修正後第二角度を算出する、ユニバーサルボールジョイントの伝達角度算出方法が提供される。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記第一角度および前記第二角度のうちの少なくとも一方が、角度検出器によって計測される。
3番目の発明によれば、1番目の発明において、前記第一角度および前記第二角度のうちの少なくとも一方が、視覚センサによって計測される。
4番目の発明によれば、ユニバーサルボールジョイントを介して連結される第一棒状部材および第二棒状部材のうち、前記第一棒状部材の中心線回りの第一角度を計測する第一角度計測部と、前記第二棒状部材の中心線回りの、前記第一角度に対応した第二角度を計測する第二角度計測部と、前記第一角度、前記第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の姿勢情報として取得する姿勢情報取得部と、を含み、該姿勢情報取得部は、前記第一棒状部材の前記中心線回りの前記第一角度を変化させることにより複数組の姿勢情報を取得しており、さらに、前記ユニバーサルボールジョイントの加工組立誤差を含んでいる、前記第一角度および前記第二角度についての関係式と、取得された前記複数組の姿勢情報とに基づいて、前記加工組立誤差を算出する加工組立誤差算出部と、算出された前記加工組立誤差が考慮された修正後関係式を作成する修正後関係式作成部と、該修正後関係式に基づいて、前記第一角度に対応した修正後第二角度を算出する修正後第二角度算出部と、を具備する、ユニバーサルボールジョイントの伝達角度算出装置が提供される。
5番目の発明によれば、4番目の発明において、前記第一角度計測部および前記第二角度計測部のうちの少なくとも一方は、角度検出器である。
6番目の発明によれば、4番目の発明において、前記第一角度計測部および前記第二角度計測部のうちの少なくとも一方は、視覚センサである。
7番目の発明によれば、少なくとも一つのユニバーサルボールジョイントを含むロボットの制御方法において、前記ユニバーサルボールジョイントを介して連結される第一棒状部材および第二棒状部材のうち、前記第一棒状部材の中心線回りの第一角度を計測し、前記第二棒状部材の中心線回りの、前記第一角度に対応した第二角度を計測し、前記第一角度、前記第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の姿勢情報として取得し、前記第一棒状部材の前記中心線回りの前記第一角度を変化させることにより複数組の姿勢情報を取得し、前記ユニバーサルボールジョイントの加工組立誤差を含んでいる、前記第一角度および前記第二角度についての関係式と、取得された前記複数組の姿勢情報とに基づいて、前記加工組立誤差を算出し、算出された前記加工組立誤差が考慮された修正後関係式を作成し、要求される第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の入力情報として取得し、前記修正後関係式に基づいて、前記入力情報に対応する第一角度を算出し、算出された第一角度に基づいて前記第一棒状部材の中心線回りの角度を制御することにより、前記第二棒状部材の中心線回りに前記要求される第二角度を実現する、ロボットの制御方法が提供される。
8番目の発明によれば、7番目の発明において、前記第一角度は角度検出器によって計測され、前記第二角度は視覚センサによって計測される。
9番目の発明によれば、7番目または8番目の発明において、前記ロボットはパラレルリンク方式の機構構造を有する、請求項7または8に記載のロボットの制御方法。
10番目の発明によれば、少なくとも一つのユニバーサルボールジョイントを含むロボットの制御装置において、ユニバーサルボールジョイントを介して連結される第一棒状部材および第二棒状部材のうち、前記第一棒状部材の中心線回りの第一角度を計測する第一角度計測部と、前記第二棒状部材の中心線回りの、前記第一角度に対応した第二角度を計測する第二角度計測部と、前記第一角度、前記第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の姿勢情報として取得する姿勢情報取得部と、を具備し、該姿勢情報取得部は、前記第一棒状部材の前記中心線回りの前記第一角度を変化させることにより複数組の姿勢情報を取得しており、さらに、前記ユニバーサルボールジョイントの加工組立誤差を含んでいる、前記第一角度および前記第二角度についての関係式と、取得された前記複数組の姿勢情報とに基づいて、前記加工組立誤差を算出する加工組立誤差算出部と、算出された前記加工組立誤差が考慮された修正後関係式を作成する修正後関係式作成部と、要求される第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の入力情報として取得する入力情報取得部と、前記修正後関係式に基づいて、前記入力情報に対応する第一角度を算出する第一角度算出部と、を具備し、算出された第一角度に基づいて前記第一棒状部材の中心線回りの角度を制御することにより、前記第二棒状部材の中心線回りに前記要求される第二角度を実現する、ロボットの制御装置が提供される。
11番目の発明によれば、10番目の発明において、前記第一角度は角度検出器によって計測され、前記第二角度は視覚センサによって計測される。
12番目の発明によれば、10番目または11番目の発明において、前記ロボットはパラレルリンク方式の機構構造を有する。
1番目および4番目の発明においては、第一角度(入力角度)を変化させることにより取得された複数組の姿勢情報を用いて、加工組立誤差を算出している。そして、加工組立誤差が反映された修正後関係式に基づいて、第二角度(出力角度)を算出している。それゆえ、順運動の場合に、ユニバーサルボールジョイントの第二角度(出力角度)を精度良く計算することができる。同様な手法により、逆運動の場合に、ユニバーサルボールジョイントの第一角度(入力角度)を精度良く計算することも可能である。
2番目および5番目の発明においては、角度検出器、例えばエンコーダは通常はモータに取付けられているので、第一角度または第二角度を安価に求めることができる。
3番目および6番目の発明においては、視覚センサにより取得された画像を処理することにより、第一角度または第二角度を正確に求めることができる。
7番目および10番目の発明においては、第一角度(入力角度)を変化させることにより取得された複数組の姿勢情報を用いて、加工組立誤差を算出している。そして、加工組立誤差が反映された修正後関係式と所望の第二角度に基づいて、ユニバーサルボールジョイントの第一角度(入力角度)を精度良く計算している。そのような第一角度(入力角度)になるよう制御すれば、順運動の場合にユニバーサルボールジョイントにおいて第二角度(出力角度)を高精度で実現することができる。同様な手法により、逆運動の場合に、ユニバーサルボールジョイントにおいて第一角度(入力角度)を高精度で実現することも可能である。
8番目および11番目の発明においては、比較的簡単な構成によって、出力角度および入力角度を精度良く計算できる。
9番目および12番目の発明においては、7番目および10番目の発明をパラレルリンクロボットに適用できる。
添付図面に示される本発明の典型的な実施形態の詳細な説明から、本発明のこれら目的、特徴および利点ならびに他の目的、特徴および利点がさらに明解になるであろう。
本発明に基づく制御装置を含むシステムを示す図である。 本発明の第一の実施形態におけるユニバーサルボールジョイントの略図である。 本発明の第一の実施形態に基づく制御装置の動作を示すフローチャートである。 第一角度θと関数fとの関係を示す第一の図である。 第一角度θと関数fとの関係を示す第二の図である。 第一角度θと関数fとの関係を示す第三の図である。 本発明の第二の実施形態に基づく制御装置を含むシステムを示す図である。 本発明の第二の実施形態に基づく制御装置の他の動作を示すフローチャートである。 一般的なユニバーサルボールジョイントの略図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づく制御装置を含むシステム1を示す図である。図1に示されるように、システム1は、制御装置10と、制御装置10に接続されたロボット20とで主に構成されている。図1に示されるロボット20は少なくとも一つのユニバーサルボールジョイント30を含んでいる。
図1に示される制御装置10はデジタルコンピュータであり、ロボット20を制御する。制御装置10は、ユニバーサルボールジョイント30を介して連結される第一棒状部材(第一軸)および第二棒状部材(第二軸)のうちの第一棒状部材の中心線回りの第一角度、第一角度に対応した第二棒状部材の中心線回りの第二角度、および第一棒状部材と第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の姿勢情報として取得する姿勢情報取得部11を含んでいる。
さらに、制御装置10は、ユニバーサルボールジョイント30の加工組立誤差をパラメータとして含んでいる、第一角度および第二角度についての関係式と、取得された複数組の姿勢情報とに基づいて、パラメータを同定することで加工組立誤差を算出する加工組立誤差算出部12を含んでいる。さらに、制御装置10は、算出された加工組立誤差が考慮された修正後関係式を取得する修正後関係式作成部13と、修正後関係式に基づいて、前記第一角度に対応した修正後第二角度を算出する修正後第二角度算出部14とを含んでいる。
さらに、図1に示されるように、制御装置10は、要求される第二角度、および第一棒状部材と第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の入力情報として取得する入力情報取得部15と、修正後関係式に基づいて、入力情報に対応する第一角度を算出する第一角度算出部16とを含んでいる。
図2は本発明の第一の実施形態におけるユニバーサルボールジョイントの略図である。図2に示されるように、ユニバーサルボールジョイント30は、第一軸31aと、その末端に取付けられた第一ヨーク31bと、第二軸32aと、その末端に取付けられた第二ヨーク32bと、第一ヨーク31bおよび第二ヨーク32bに係合した十字軸33とを主に含んでいる。
前述したように、図2に示されるユニバーサルボールジョイント30の入力角度θと出力角度φとは、前述した関係式(1)を満たす。
cosαtanφ= tanθ (1)
本発明においては、ユニバーサルボールジョイント30の最上端である第一軸31aの基端AにモータM、例えばサーボモータが取付けられている。その結果、第一軸31aの基端Aおよび末端Dの位置が固定されるようになり、ユニバーサルボールジョイント30は第一角度θの方向に自由に回転できるようになる。
また、モータMには角度検出器、例えばエンコーダ41が取付けられている。エンコーダ41は第一軸31aの中心線回りの第一角度θを計測する第一角度計測部としての役目を果たす。
また、ユニバーサルボールジョイント30の第二軸32aには、治具45が係合している。図示されるように、治具45は、第二軸32aの直径に概ね等しい開口部を有するリング部分と、その両側から延びるロッドとを含んでいる。そして、治具45のリング部分に、第二軸32aが挿入されている。また、少なくとも一方のロッドは図示しない固定部分に固定されている。
このような治具45を第二軸32aに係合させているので、第二軸32aの基端Eおよび末端Hの位置が固定されうるようになる。従って、モータMが回転した場合であっても、第一軸31aと第二軸32aとのなす角度αの値は一定になる。角度αは例えば30度である。
また、ユニバーサルボールジョイント30の最下部である第二軸32aの基端Eに薄板状のターゲットTが固定されている。ターゲットTは第二軸32aに対して垂直に配置されている。ターゲットTは、第二軸32aの回転角度が把握できる目盛りを備えた円板であるのが好ましい。あるいは、ターゲットTは正多角形の薄板であってもよい。
そして、図示されるように、視覚センサ、例えばカメラ42でもってターゲットTを撮像する。このため、カメラ42は、例えば第二軸32aの延長線上に配置されるのが好ましい。そして、カメラ42により撮像された画像は制御装置10に送られて解析される。これにより、ターゲットTの向きを把握し、その結果、図2に示される第二角度φを取得することができる。従って、カメラ42は、第二軸32aの中心線回りの第二角度φを計測する第二角度計測部としての役目を果たす。
図3は本発明の第一の実施形態に基づく制御装置の動作を示すフローチャートである。以下、図3を参照しつつ、本発明の第一の実施形態における動作を説明する。はじめに、第一軸31aの基端Aおよび末端Dならびに第二軸32aの基端Eおよび末端Hの位置を前述したように固定する。
そして、ステップS11において、モータMを駆動して、第一軸31aを初期位置から所定角度、例えば30度だけ回転させる。次いで、ステップS12において、回転後の第一軸31aの第一角度θをエンコーダ41により取得する。さらに、ステップS13においては、この状態において、カメラ42を用いてターゲットTを撮像し、それにより、回転後の第二軸32aの第二角度φを計測する。そして、ステップS14において姿勢情報取得部11は、第一角度θ、第二角度φおよび第一軸31aと第二軸32aとの相対角度αを一組の姿勢情報として取得し、記憶する。なお、前述したように第一の実施形態においては、角度αは一定である。
その後、ステップS15において、姿勢情報取得部11が所定数の姿勢情報を取得したか否かを判定する。所定数の姿勢情報が取得されていない場合には、ステップS11に戻る。そして、所定数の姿勢情報が取得されるまで、ステップS11〜ステップS14の処理を繰返すものとする。
所定数の姿勢情報、例えば十二組の姿勢情報が取得されると、ステップS16に進む。なお、第一軸31aを30度ずつ回転させる場合には、一周分だけ第一軸31aが回転すると、十二組の姿勢情報が得られる。当然のことながら、第一軸31aの回転角度を30度よりも小さくし、十二よりも多数の姿勢情報を取得してもよい。この場合には、後述する計算をより精密に行えるのが分かるであろう。
ステップS16においては、加工組立誤差算出部12は、ユニバーサルボールジョイント30が以下のような加工組立誤差ε1、ε2、ε3を含むものとして、角度θ、角度φ、角度αの関係式を導出する。
・図2の点Aから点Jに向かう方向と点Bから点Cに向かう方向のなす角度は(90+ε1)度である。
・図2の点Eから点Jに向かう方向と点Fから点Gに向かう方向のなす角度は(90+ε2)度である。
・図2の点Bから点Cに向かう方向と点Fから点Gに向かう方向のなす角度は(90+ε3)度である。
ここで、関係式の導出を簡潔にする目的で、以下のように三次元単位ベクトルEx、Ey、Ezと三次元回転行列Rx(W)、Ry(P)、Rz(R)とを定義する。
Figure 2016057917
これらの定義に従えば、図2の点Aから点Jに向かう方向V1は「−Ez」で表される。方向V1と点Bから点Cに向かう方向V2とのなす角度は常に(90+ε1)度である。従って、θ=0のときの方向V2がRy(ε1)Exで表される場合には、方向V2はRz(θ)Ry(ε1)Exで表すことができる。
また、図2の点Eから点Jに向かう方向V3はRy(α)Ezで表される。方向V3と点Fから点Gに向かう方向V4とのなす角度は常に(90+ε2)度である。従って、φ=0のときの方向V4がRy(α)Rx(ε2)Eyで表される場合には、方向V4はRy(α)Rz(φ)Rx(ε2)Eyで表すことができる。
そして、方向V2と方向V4とのなす角度は常に(90+ε3)度であるため、以下の式(2)が成立する。
(V2とV4の内積)=sinε3 (2)
ここで、式(2)は、角度θ、φ、αおよび加工組立誤差ε1、ε2、ε3をパラメータとして含む等式である。そして、加工組立誤差ε1=ε2=ε3=0の場合には、関係式(1)と式(2)とは互いに一致する。
そして、式(2)を変形すると、第二角度φは角度θ、αおよび加工組立誤差ε1、ε2、ε3を変数とした、以下の関数fで表される。
φ=f(θ、α、ε1、ε2、ε3) (3)
ここで、姿勢情報取得部11が取得した十二組の姿勢情報を用いて、加工組立誤差算出部12は、「φi−f(θi、α、ε1、ε2、ε3)」の二乗和ができる限り小さくなるように、ニュートン法等により、角度αおよび加工組立誤差ε1、ε2、ε3を決定する。なお、この場合には、文字iは1〜12の整数である。また、ニュートン法を用いる場合には、角度αおよび加工組立誤差ε1、ε2、ε3の初期値をそれぞれ30度、0度、0度、0度とするとよい。
そして、ステップS17においては、修正後関係式作成部13が、算出された角度αおよび加工組立誤差ε1、ε2、ε3を前述した式(3)に入力して、修正後関係式f’を作成する。次いで、ステップS18においては、修正後第二角度算出部14は、修正後関係式に第一角度θを入力して、第二角度φを算出する。これにより、入力角度である第一角度θに基づいて、正確な修正後第二角度φを算出することができる。
このようにして算出された第二角度φは、カメラ42を用いて取得された第二角度φとは異なり、加工組立誤差ε1、ε2、ε3を含んでいない正確な出力角度である。従って、本発明においては、順運動の出力角度を精度良く計算することができる。なお、同様な手法により、逆運動の入力角度を精度良く計算できることは明らかであろう。
ところで、図4A〜図4Cは第一角度θと関数fとの関係を示す図である。図4A〜図4Cの横軸は第一角度θを示しており、その単位はdegである。図4A〜図4Cの縦軸は、それぞれ以下の通りであり、その単位はdegである。
図4A f(θ、30、0.5、0、0)−f(θ、30、0、0、0)
図4B f(θ、30、0、0.5、0)−f(θ、30、0、0、0)
図4C f(θ、30、0、0、0.5)−f(θ、30、0、0、0)
言い換えれば、図4Aにおいては、加工組立誤差ε1、ε2、ε3のうちのε1のみを0.5degに設定した関数fと、全ての加工組立誤差ε1、ε2、ε3をゼロに設定した関数との間の偏差を縦軸にしている。図4Bにおいては、加工組立誤差ε1、ε2、ε3のうちのε2のみを0.5degに設定した関数fと、全ての加工組立誤差ε1、ε2、ε3をゼロに設定した関数との間の偏差を縦軸にしている。さらに、図4Cにおいては、加工組立誤差ε1、ε2、ε3のうちのε3のみを0.5degに設定した関数fと、全ての加工組立誤差ε1、ε2、ε3をゼロに設定した関数との間の偏差を縦軸にしている。図4A〜図4Cに示される実線A1〜A3はそのような偏差を示している。
そして、本発明に基づく前述した算出方法によって加工組立誤差ε1、ε2、ε3を同定して作成された修正後関係式f’を使用して、図4A〜図4Cのそれぞれにおいて、以下の偏差を同様に取得する。
図4A f’(θ、30、0.5、0、0)−f’(θ、30、0、0、0)
図4B f’(θ、30、0、0.5、0)−f’(θ、30、0、0、0)
図4C f’(θ、30、0、0、0.5)−f’(θ、30、0、0、0)
このようにして算出された偏差は、図4Aから図4Cに破線B1〜B3で示されるように、ほぼゼロになる。従って、本発明によって加工組立誤差の影響を効果的に排除できるのが分かるであろう。
図5は本発明の第二の実施形態に基づく制御装置を含むシステムを示す図である。図5においては、ロボット20としてパラレルリンクロボット20が示されている。パラレルリンクロボット20は、基礎部21と、可動プレート22と、基礎部21と可動プレート22とを連結する三つのリンク部5a〜5cとを有する。基礎部21は、各リンク部5a〜5cをそれぞれ駆動する三つのサーボモータ(図示しない)を備えている。
各リンク部5a〜5cは、それぞれ駆動リンク51a〜51cと、受動リンク52a〜52cとを含む。駆動リンク51a〜51cは基礎部21から径方向外側に延在している。駆動リンク51a〜51cの一端部はサーボモータの出力軸に連結されている。駆動リンク51a〜51cの他端部には、受動リンク52a〜52cの一端部が球面軸受けを介してそれぞれ連結されている。受動リンク52a〜52cの他端部は、球面軸受けを介して可動プレート22にそれぞれ連結されている。サーボモータが駆動されると、駆動リンク51a〜51cおよび受動リンク52a〜52cが鉛直面内で回転し、基礎部21の下方の三次元点空間で可動プレート22を任意の位置に変位させることができる。
図5に示されるように、受動リンク52aには、エンコーダ41を備えたモータMが取付けられている。モータMの出力軸は、第一軸31aとしての駆動軸に連結されている。駆動軸31aは、可動プレート22から下方に延びる第二軸32aとしての取付部材用軸32aを回転させるのに使用される。取付部材用軸32aの先端には、エンドエフェクタを取付けるための取付部材(図示しない)が配置されているものとする。
図5に示されるように、駆動軸31aの回転方向と取付部材用軸32aの回転方向とは互いに異なる。このため、可動プレート22に固定されたユニバーサルボールジョイント30が駆動軸31aと取付部材用軸32aとの間に設けられている。モータMを回転させることによって、ユニバーサルボールジョイント30の回転中心位置を変えることなしに、取付部材用軸32aを回転させられる。
図6は本発明の第二の実施形態に基づく制御装置の他の動作を示すフローチャートである。図6のステップS11からステップS17は前述したのと同様であるので、一部の説明を省略する。第二の実施形態においては、エンコーダ41がモータMの回転角度を入力角度θとして計測する(ステップS12)。これと同時に、取付部材用軸32aの先端の真下に配置されたカメラ42が取付部材用軸32aの画像を取得する。そして、制御装置10が画像処理を行って、取付部材用軸32aの回転角度を出力角度φとして取得する(ステップS13)。
また、駆動軸31aと取付部材用軸32aとの間の角度αは、受動リンク52aの位置姿勢から推測できる。受動リンク52aの位置姿勢は、各リンク部5a〜5bのそれぞれのジョイント部の回転角度の値から計算することができる。
このように、ロボットとしてパラレルリンクロボット20を用いた場合であっても、入力角度θ、出力角度αおよび角度αを取得できる。そして、前述したのと同様な手法により、加工組立誤差ε1、ε2、ε3を算出する(ステップS14〜ステップS16)。それゆえ、これらが考慮された修正後関係式を用いて順運動の出力角度および逆運動の入力角度を精度良く計算することができる(ステップS17)。つまり、第二の実施形態においても前述したのと同様な効果が得られるのが分かるであろう。
さらに、第二の実施形態においては、ステップS21において、操作者が、キーボードなどの入力装置を用いて所望の第二角度φを制御装置10に入力する。そして、入力情報取得部15が、角度αと所望の第二角度φとを一組の入力情報として取得する。次いで、ステップS22においては、第一角度算出部16がステップS17で作成された修正後関係式に入力情報を適用し、入力情報に対応する第一角度を算出する。
次いで、ステップS23においては、算出された第一角度だけ駆動軸31aをその中心線回りに回転させる。これにより、取付部材用軸32aの中心線回りに所望の第二角度φを実現することができる。すなわち、第二の実施形態においては、所望の第二角度φを容易且つ高精度で実現できるのが分かるであろう。なお、同様な手法により、逆運動の場合に、ユニバーサルボールジョイントにおける第一角度θ(入力角度)を高精度で実現することも可能である。
ところで、前述した第一および第二の実施形態においては、加工組立誤差ε1、ε2、ε3を算出する際に、以下の事項を前提にしている。
図2に示される三つの点A、点D、点Jは一直線上にある。
図2に示される三つの点B、点C、点Jは一直線上にある。
図2に示される三つの点E、点H、点Jは一直線上にある。
図2に示される三つの点F、点G、点Jは一直線上にある。
しかしながら、現実のユニバーサルボールジョイント30は加工組立誤差を含んでいるので、前述した三つの点が一直線上に位置することはない。
本発明の第三の実施形態(図示しない)においては、入力角度θがゼロであるときに点Aと点Dとが図2に示される座標系のZ軸上にあるものと仮定する。このとき、点Bと点Cとが図2に示される座標系においてそれぞれ(X、Y、Z)=(L+λ、ζ、0)、(X、Y、Z)=(−L+λ、ζ、0)に在ると考えられる。
ここで、文字Lは点Bと点Jとの間の設計上の距離であると共に、点Cと点Jとの間の設計上の距離である。文字λ、ζは誤差パラメータであり、設計上はその値はゼロである。ただし、現実には誤差パラメータλ、ζはゼロではない。反対に、例えば誤差パラメータζがゼロでない場合には、ユニバーサルボールジョイント30の第一軸31aおよび第一ヨーク31bに含まれる点A、点B、点C、点Dは設計上は一つの平面上に含まれるものの、実際には一つの平面上にはない。
第三の実施形態においては、これら誤差パラメータλ、ζを考慮した入力角度θと出力角度φとの間の関係式を考える。これら誤差パラメータλ、ζが0でないと仮定した状況において、点A、点B、点Eの位置を固定したまま、入力角度θを変化させて点Aと点Bとを回転させる。
この場合には、角度αが一定にならず、角度αは入力角度θについて360度の周期で振動するようになる。その理由は、点Eと点Hとを含むユニバーサルボールジョイント30の第二軸32aに着目すると、入力角度θを第一軸31a回りに変化させるにつれて、点Jは第一軸31a回りに回転するためである。
但し、点Eと点Jとの間の距離が大きいほど、角度αの振動は小さくなる。従って、誤差パラメータλ、ζの入力角度θや出力角度φに対する影響は小さくなる。それゆえ、図2において、治具45によって点Eを固定すれば、第一の実施形態の場合と同様に、φ=f(θ、α、λ、ζ)の式(変形した式(3))から誤差パラメータλ、ζを同定することができる。また、φ=f(θ、α、λ、ζ、ε1、ε2、ε3)の関係式を用いて、誤差パラメータλ、ζおよび加工組立誤差ε1、ε2、ε3を同時に同定することも可能である。従って、第三の実施形態の場合にも前述したのと同様な効果が得られるのは明らかであろう。
典型的な実施形態を用いて本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなしに、前述した変更および種々の他の変更、省略、追加を行うことができるのを理解できるであろう。
1 システム
5a〜5c リンク部
10 制御装置、伝達角度算出装置
11 姿勢情報取得部
12 加工組立誤差算出部
13 修正後関係式作成部
14 修正後第二角度算出部
15 入力情報取得部
16 第一角度算出部
20 ロボット、パラレルリンクロボット
21 基礎部
22 可動プレート
30 ユニバーサルボールジョイント
31a 第一軸、駆動軸(第一棒状部材)
31b 第一ヨーク
32a 第二軸、取付部材用軸(第二棒状部材)
32b 第二ヨーク
33 十字軸
41 エンコーダ(角度検出器)
42 カメラ(視覚センサ)
51a〜51c 駆動リンク
52a〜52c 受動リンク
M モータ
θ 入力角度(第一角度)
φ 出力角度(第二角度)
ε1、ε2、ε3 加工組立誤差

Claims (12)

  1. ユニバーサルボールジョイント(30)を介して連結される第一棒状部材(31a)および第二棒状部材(32a)のうち、前記第一棒状部材の中心線回りの第一角度を計測し、
    前記第二棒状部材の中心線回りの、前記第一角度に対応した第二角度を計測し、
    前記第一角度、前記第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の姿勢情報として取得し、
    前記第一棒状部材の前記中心線回りの前記第一角度を変化させることにより複数組の姿勢情報を取得し、
    前記ユニバーサルボールジョイントの加工組立誤差を含んでいる、前記第一角度および前記第二角度についての関係式と、取得された前記複数組の姿勢情報とに基づいて、前記加工組立誤差を算出し、
    算出された前記加工組立誤差が考慮された修正後関係式を作成し、
    該修正後関係式に基づいて、前記第一角度に対応した修正後第二角度を算出する、ユニバーサルボールジョイントの伝達角度算出方法。
  2. 前記第一角度および前記第二角度のうちの少なくとも一方が、角度検出器(41)によって計測される請求項1に記載の伝達角度算出方法。
  3. 前記第一角度および前記第二角度のうちの少なくとも一方が、視覚センサ(42)によって計測される請求項1に記載の伝達角度算出方法。
  4. ユニバーサルボールジョイント(30)を介して連結される第一棒状部材(31a)および第二棒状部材(32a)のうち、前記第一棒状部材の中心線回りの第一角度を計測する第一角度計測部と、
    前記第二棒状部材の中心線回りの、前記第一角度に対応した第二角度を計測する第二角度計測部と、
    前記第一角度、前記第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の姿勢情報として取得する姿勢情報取得部(11)と、を含み、
    該姿勢情報取得部は、前記第一棒状部材の前記中心線回りの前記第一角度を変化させることにより複数組の姿勢情報を取得しており、
    さらに、
    前記ユニバーサルボールジョイントの加工組立誤差を含んでいる、前記第一角度および前記第二角度についての関係式と、取得された前記複数組の姿勢情報とに基づいて、前記加工組立誤差を算出する加工組立誤差算出部(12)と、
    算出された前記加工組立誤差が考慮された修正後関係式を作成する修正後関係式作成部(13)と、
    該修正後関係式に基づいて、前記第一角度に対応した修正後第二角度を算出する修正後第二角度算出部(14)と、を具備する、ユニバーサルボールジョイントの伝達角度算出装置(10)。
  5. 前記第一角度計測部および前記第二角度計測部のうちの少なくとも一方は、角度検出器(41)である請求項4に記載の伝達角度算出装置。
  6. 前記第一角度計測部および前記第二角度計測部のうちの少なくとも一方は、視覚センサ(42)である請求項4に記載の伝達角度算出装置。
  7. 少なくとも一つのユニバーサルボールジョイント(30)を含むロボット(20)の制御方法において、
    前記ユニバーサルボールジョイントを介して連結される第一棒状部材(31a)および第二棒状部材(32a)のうち、前記第一棒状部材の中心線回りの第一角度を計測し、
    前記第二棒状部材の中心線回りの、前記第一角度に対応した第二角度を計測し、
    前記第一角度、前記第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の姿勢情報として取得し、
    前記第一棒状部材の前記中心線回りの前記第一角度を変化させることにより複数組の姿勢情報を取得し、
    前記ユニバーサルボールジョイントの加工組立誤差を含んでいる、前記第一角度および前記第二角度についての関係式と、取得された前記複数組の姿勢情報とに基づいて、前記加工組立誤差を算出し、
    算出された前記加工組立誤差が考慮された修正後関係式を作成し、
    要求される第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の入力情報として取得し、
    前記修正後関係式に基づいて、前記入力情報に対応する第一角度を算出し、
    算出された第一角度に基づいて前記第一棒状部材の中心線回りの角度を制御することにより、前記第二棒状部材の中心線回りに前記要求される第二角度を実現する、ロボットの制御方法。
  8. 前記第一角度は角度検出器(41)によって計測され、前記第二角度は視覚センサ(42)によって計測される、請求項7に記載のロボットの制御方法。
  9. 前記ロボットはパラレルリンク方式の機構構造を有する、請求項7または8に記載のロボットの制御方法。
  10. 少なくとも一つのユニバーサルボールジョイント(30)を含むロボット(20)の制御装置(10)において、
    ユニバーサルボールジョイントを介して連結される第一棒状部材(31a)および第二棒状部材(32a)のうち、前記第一棒状部材の中心線回りの第一角度を計測する第一角度計測部と、
    前記第二棒状部材の中心線回りの、前記第一角度に対応した第二角度を計測する第二角度計測部と、
    前記第一角度、前記第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の姿勢情報として取得する姿勢情報取得部(11)と、を具備し、
    該姿勢情報取得部は、前記第一棒状部材の前記中心線回りの前記第一角度を変化させることにより複数組の姿勢情報を取得しており、
    さらに、
    前記ユニバーサルボールジョイントの加工組立誤差を含んでいる、前記第一角度および前記第二角度についての関係式と、取得された前記複数組の姿勢情報とに基づいて、前記加工組立誤差を算出する加工組立誤差算出部(12)と、
    算出された前記加工組立誤差が考慮された修正後関係式を作成する修正後関係式作成部(13)と、
    要求される第二角度、および前記第一棒状部材と前記第二棒状部材との間の相対角度の情報を一組の入力情報として取得する入力情報取得部(15)と、
    前記修正後関係式に基づいて、前記入力情報に対応する第一角度を算出する第一角度算出部(16)と、を具備し、
    算出された第一角度に基づいて前記第一棒状部材の中心線回りの角度を制御することにより、前記第二棒状部材の中心線回りに前記要求される第二角度を実現する、ロボットの制御装置。
  11. 前記第一角度は角度検出器(41)によって計測され、前記第二角度は視覚センサ(42)によって計測される、請求項10に記載のロボットの制御装置。
  12. 前記ロボットはパラレルリンク方式の機構構造を有する、請求項10または11に記載のロボットの制御装置。
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