JP2010120110A - 減速機の伝達誤差補正量算出方法およびロボット制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】産業用ロボットに組み込まれた減速機の角度伝達誤差を容易に算出し補正することができるロボット制御装置の提供。
【解決手段】マーク部材Pmを取り付けた駆動軸を所定速度で且つ回転可能角度の全範囲に渡って回転駆動する。この間、カメラ21aおよび視覚センサ制御装置21bからなる位置計測手段21によってマーク部材Pmの位置を計測し、計測角度記録部15が駆動軸の回転角度を計測角度データDaとして記録する。同時に、モータ回転角度記録部16がサーボモータに接続されたエンコーダが検出するモータ回転角度データDbを記録する。そして、伝達誤差補正量算出部17が、記録後の計測角度データDaおよびモータ回転角度データDbの差分に基づいて伝達誤差補正量Ddを算出する。駆動指令部12は、ロボットRの各サーボモータに対し、伝達誤差補正量Ddを加減算して回転駆動指令を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、減速機が有している角度伝達誤差を補正するための伝達誤差補正量算出方法および伝達誤差補正量を算出するロボット制御装置に関するものである。
産業用ロボットにおいては、作業に適した出力トルクを得るため、ロボットアームの関節部に位置する駆動軸には、高速低トルクのサーボモータと、このサーボモータの回転数およびトルクを低速高トルクにする減速機とが組み込まれている。減速機としては、高減速比を有し、ギヤ間のバックラッシュの少ないこと、さらに慣性を小さくするため軽量小型であること等が要求されている。このような要求を満たす減速機としては、調和歯車装置、偏心揺動型の遊星歯車減速機等があるが、これらギア式の減速機は、サーボモータから入力される回転数の整数倍に同期した角度伝達誤差を有することが知られている。ここで述べる角度伝達誤差とは、減速機の入力側に接続された動力機構の角度と、減速機の出力側に接続された負荷の角度との間に生じる周期的な誤差のことである(例えば、特許文献1、2参照)。
図3は、減速機が有している角度伝達誤差を説明するための図である。同図において、横軸のθinは減速機の入力側角度を示し、縦軸のθoutは減速機の出力側角度を示している。また、一点波線は理想的な出力角度波形、実線は角度伝達誤差の影響を受けた実際の出力角度波形を示している。同図に示すように、角度伝達誤差の影響により、入力側角度θinを任意の角度からΔθだけ回転させても、出力側角度θoutの回転量はΔθにはならない。減速機が有している角度伝達誤差は、産業用ロボットの制御点(以下、TCPという。)を補間動作させる際に大きく影響を与える。特にアーク溶接、シーリング等の低速度でTCPを移動させるアプリケーションでは、補間精度が低下してしまう。
この課題を解決するため、特許文献1または2に開示された技術を適用することが考えられる。例えば特許文献1には、減速機に変位センサを組み込みんで出力歯車の放射方向への変位を計測し、この変位から出力側歯車の回転角度を求めることで減速機の入力角度に対する出力角度を正確に求めることができる偏心遊星作動型減速機の位置検出装置が開示されている(以下、従来技術1という)。
また、特許文献2には、減速機の機械設計構造から予め求めることができる角度伝達誤差の周期長を、正弦波関数としてロボット制御装置内にモデル化しておき、エンコーダ等の位置検出センサから得たモータ回転量と、モデル化された正弦波関数とから、現在のモータ回転駆動指令で減速機に発生する角度伝達誤差を求め、この誤差を相殺する補正量をモータ回転駆動指令に加えることで、角度伝達誤差に起因する補間精度の低下を改善するロボット用制御装置が開示されている(以下、従来技術2という)。
特許第2505520号公報 特公平6−68702号公報
上記した従来技術1においては、減速機1台毎に変位センサを具備する必要があるため、製品コストが上昇してしまうという課題がある。さらに、従来技術1は、あくまで減速機単体での角度伝達誤差を補正するための技術であり、減速機が産業用ロボットの各駆動軸に組み込まれた際の組付け誤差等による角度伝達誤差については考慮されていない。一方、従来技術2においては、減速機が有する角度伝達誤差の周期長は、減速機の機械設計構造に基づいて算出されているため、減速機の個体毎に生ずるバラツキによる角度伝達誤差は考慮されていない。
そこで、本発明は、産業用ロボットに組み込まれた状態での減速機の角度伝達誤差補正量を迅速かつ正確に計測する減速機の伝達誤差補正量算出方法、および角度伝達誤差補正量を迅速かつ正確に計測することができるロボット制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明は、
サーボモータを回転駆動して減速機にトルクを伝達しロボットアームの駆動軸を駆動制御するに先だって、前記減速機が有する周期的な角度伝達誤差を補正するための伝達誤差補正量を予め算出する減速機の伝達誤差補正量算出方法において、
前記駆動軸を所定速度で且つ回転可能角度の全範囲に渡って回転させる教示を行う教示工程と、
前記駆動軸を前記教示に従って回転させたときに外部に設置された位置計測手段によって前記駆動軸の回転角度を所定タイミング毎に計測し計測角度データとして記録する第1の記録工程と、
前記サーボモータに接続されたエンコーダが検出するモータ回転角度データを前記所定タイミング毎に記録する第2の記録工程と、
記録後の前記計測角度データおよび前記モータ回転角度データの前記所定タイミング毎の差に基づいて前記伝達誤差補正量を算出する補正量算出工程と、
を含むことを特徴とする減速機の伝達誤差補正量算出方法である。
第2の発明は、
減速機が有する周期的な角度伝達誤差を補正するための伝達誤差補正量を予め設定しておき、この伝達誤差補正量に基づいてサーボモータを回転駆動して前記減速機にトルクを伝達しロボットアームの駆動軸を駆動制御するロボット制御装置において、
前記駆動軸を所定速度で且つ回転可能角度の全範囲に渡って回転させる教示を行う教示手段と、
外部に設置された位置計測手段と送受信する通信手段と、
前記駆動軸を前記教示に従って回転させたときに前記位置計測手段によって所定タイミング毎に計測された前記駆動軸の回転角度を前記通信手段を介して入力し計測角度データとして記録する第1の記録手段と、
前記サーボモータに接続されたエンコーダが検出するモータ回転角度データを前記所定タイミング毎に計測して記録する第2の記録手段と、
記録後の前記計測角度データおよび前記モータ回転角度データの前記所定タイミング毎の差に基づいて前記伝達誤差補正量を算出する補正量算出手段と、
を備えたことを特徴とするロボット制御装置である。
第3の発明は、前記位置計測手段は、前記ロボットアームに取り付けられたマーク部材を撮像するカメラと、このカメラの撮像情報を入力として前記マーク部材を認識して前記回転角度を計測する視覚センサ制御部とを含むことを特徴とする第2の発明に記載のロボット制御装置である。
第1および第2の発明によれば、外部に設置された位置計測手段によって駆動軸の回転角度を計測し、計測角度データとして所定タイミング毎に記録すると同時に、サーボモータに接続されたエンコーダが検出するモータ回転角度データを同じタイミング毎に記録しておき、記録後の計測角度データおよびモータ回転角度データの所定タイミング毎の差分に基づいて伝達誤差補正量を算出するようにしている。このことによって、減速機が産業用ロボットに組み込まれた状態での角度伝達誤差を迅速かつ正確に計測するとともに減速機の個体毎に生ずるバラツキを考慮した伝達誤差補正量を容易に算出することができる。
第3の発明によれば、ロボットアームにマーク部材を取り付け、このマーク部材の位置を二次元的に認識する視覚センサで計測するだけのシンプルな構成にしたことによって、第1および第2の発明が奏する効果に加えて、比較的安価な環境で伝達誤差補正量を算出することができる。
以下、発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明を適用したロボット制御装置を有する産業用ロボットシステム1のブロック図である。同図に示すように、産業用ロボットシステム1は、アーク溶接トーチ等の作業ツールが取り付けられたロボットR、教示手段としてのティーチペンダントTP、これらを制御するロボット制御装置RCから大略構成される。位置計測手段21は、伝達誤差補正量を算出する場合のみ接続されるものであり、詳細は後述する。
ロボットRは、図示しないワークに対してアーク溶接、シーリング等の作業を自動で行うものであり、各関節部に位置する駆動軸と、駆動軸間を連結する上アーム、下アーム等の各ロボットアームによって構成されている。各駆動軸には、サーボモータと、このサーボモータの回転数およびトルクを低速高トルクにする減速機とが組み込まれている。各サーボモータには位置検出センサであるエンコーダが備えられており、このエンコーダからの出力によって現在位置を認識することが可能となっている。
教示手段としてのティーチペンダントTPは、ロボット制御装置RCのTPインタフェース6に接続されている。ティーチペンダントTPには、ロボットRを手動操作で動かすための軸操作キー(図示せず)が備わっている。これらのキーを操作することによってロボットRのTCPを所望の位置に動かすことができるとともに、その位置を教示データとしてハードディスク5に記憶することができる。
ロボット制御装置RCの各部について説明する。後述するロボット制御装置RC内の各部は、図示しないバスで接続されている。CPU2は中央演算処理装置、RAM3は一時的な計算領域である。ハードディスク5はロボットRの教示データ、動作制御のための各制御パラメータ等を記憶するための不揮発性メモリである。ハードディスク5には、後述する計測角度データDa、モータ回転角度データDb、伝達誤差データDcおよび伝達誤差補正量Dd等も記憶される。
主制御部4はロボット制御装置RCの制御中枢であって、第1の記録手段としての計測角度記録部15、第2の記録手段としてのモータ回転角度記録部16および補正量算出手段としての伝達誤差補正量算出部17を備えている。計測角度記録部15、モータ回転角度記録部16および伝達誤差補正量算出部17については、後述する。
動作制御部11は、ロボットRの軌跡演算等を行って演算結果を駆動指令部12に指令する。駆動指令部12は、動作制御部11からの指令に基づいてロボットRの各サーボモータを回転駆動するための回転駆動信号を出力する。
起動ボックスSBは、教示データの再生運転を行うための起動信号をロボット制御装置RCに入力するためのものである。起動ボックスSBからの起動信号は、入出力インターフェース7を介して主制御部4に入力される。
位置計測手段21は、カメラ21aと、このカメラ21aを制御するための視覚センサ制御部としての視覚センサ制御装置21bとで構成される。視覚センサ制御装置21bは、通信手段としてのセンサインターフェース22に接続され、ロボット制御装置RCと相互に通信可能になっている。カメラ21aは、ロボットRの任意のアームに取り付けたマーク部材Pmを撮像するように設置している。マーク部材Pmは、自身が赤外線、可視光等を発光するLEDとしている。視覚センサ制御装置21bは、カメラ21aが撮像するマーク部材Pmの位置を計測点として認識し、計測点の位置情報をロボット制御装置RCに送信する。なお、マーク部材PmとしてLEDを取り付けているが、LEDに限らず、カメラ21aが撮像するロボットRおよびその周辺環境となるべく異なる色や形状を有し、撮像した画像と明瞭に区別できるマーク部材であれば何でも良い。
次に、上記した産業用ロボットシステム1によって伝達誤差補正量を算出するまでの流れについて説明する。
(1.準備)
ロボットRのいずれかのアームに計測点としてのマーク部材Pmを取り付ける。次に、マーク部材Pmを取り付けたアームが、所定速度で且つアームの基端部に位置する駆動軸を中心として回転可能角度の全範囲に渡って回転するようにティーチペンダントTPを用いて教示データを作成する。また、マーク部材Pmが移動する様子を撮像できるようカメラ21aの設置位置を調節しておく。
(2.教示データの再生および計測開始)
作成した教示データを再生するべく、起動ボックスSBから起動信号を入力する。同時に、視覚センサ制御装置21bに計測点の位置を計測するよう指令を与える。
(3.視覚センサ制御装置21bの処理)
視覚センサ制御装置21bは、所定時刻毎に計測点の位置を計測する。さらに、視覚センサ制御装置21bは、計測した計測点の位置を、駆動した駆動軸の基部にある関節を中心とした回転座標系まわりの角度に変換することが可能となっている。回転座標系周りの角度に変換した回転角度データを、時刻情報を付与してロボット制御装置RCに通知する。なお、上記時刻情報は、再生が開始された後の経過時刻とし、0.1秒刻みとしている。
(4.計測角度記録部15の処理)
計測角度記録部15は、位置計測手段21によって計測された駆動軸の回転角度を計測角度データDaとして、ハードディスク5に記録する。図2は、ハードディスク5に記録される各データの一例を示したものである。同図(a)に示しているように、上記計測角度データDaは、再生開始後の経過時刻とその時刻での計測点の回転角度が対になって記録される。
(5.モータ回転角度記録部16の処理)
モータ回転角度記録部16は、サーボモータに接続されたエンコーダが検出した位置データを、視覚センサ制御装置21bと同じ時刻毎に記録する。さらに、検出した所定時刻毎の位置データに対し、次式のようにエンコーダの分解能と減速比を乗じる。すなわち、サーボモータの位置データを減速機の出力側角度に換算したθinを算出する。
θin = θenc × Ev × N …(1)
上記式(1)において、θencはサーボモータが検出した位置データ[pulse]、Evはエンコーダの分解能[rad/pulse]、Nは減速比を表している。
モータ回転角度記録部16は、θinに計測した時刻を付与し、モータ回転角度データDbとしてハードディスク5に記録する。具体的には、図2(b)に示すように、再生開始後の経過時刻とその時刻でのモータ回転角度が対になって記録される。
(6.記録の停止)
作成した教示データの再生が完了したら、視覚センサ制御装置21bに計測点の位置計測を終了するよう指令を与えるとともに、計測角度記録部15およびモータ回転角度記録部16は、各データの記録を停止する。
(7.伝達誤差補正量算出部17の処理)
伝達誤差補正量算出部17は、ハードディスク5に記録された計測角度データDaおよびモータ回転角度データDbに基づいて、次式により再生開始後の経過時刻毎の伝達誤差を算出し、図2(c)に示すように、伝達誤差データDcとしてハードディスク5に記録する。
θerr = θout(t)−θin(t) …(2)
上記式(2)において、θerrは減速機の伝達誤差、θoutは減速機出力側の角度 、θinは減速機入力側の角度、tは時刻を表している。
さらに、伝達誤差補正量算出部17は、モータ回転角度データDbに記録されたサーボモータの回転角度と、伝達誤差データDcに記録された伝達誤差とを時刻データで同期させて、図2(d)に示すように、サーボモータの指令位置に対応した減速機の伝達誤差に加工し、伝達誤差補正量Ddとしてハードディスク5に記録する。
(8.残りの駆動軸についての伝達誤差補正量の算出)
上記までに、ロボットRのいずれかの駆動軸についての伝達誤差補正量が算出されている。ロボットRが、例えば6軸からなる多関節ロボットである場合は、残りの5つの駆動軸についても上記した方法で伝達誤差補正量を算出する。
(9.算出した伝達誤差補正量に基づく角度伝達誤差の補正)
上記までの手順によって伝達誤差補正量の算出が完了している。以降は、算出した伝達誤差補正量を加減算した回転駆動信号をサーボモータに出力することによってロボットの駆動軸を駆動制御することが可能になる。具体的には従来技術2に開示されているので、ここでは詳細な説明を省略する。
なお、上述した実施例では、視覚センサ制御装置21bが計測した計測角度データDaをロボット制御装置RCに送信し、この計測角度データDaとロボット制御装置Rcが計測したモータ回転角度データDbとに基づいて伝達誤差補正量Ddを算出するようにした。これに代えて、ロボット制御装置RCが計測したモータ回転角度データDbを視覚センサ制御装置21bに送信し、視覚センサ制御装置21bが、モータ回転角度データDbと視覚センサ制御装置21bが記録した計測角度データDaとに基づいて伝達誤差補正量Ddを算出し、伝達誤差補正量Dbをロボット制御装置Rcに送信して記憶するようにしてもよい。
また、上記計測角度データDaおよびモータ回転角度データDbを記録する所定タイミングとして時刻情報を利用したが、これに限らず、ロボット制御装置RC内で同期信号を発生させ、この同期信号に基づいて上記データを記録するように構成しても良い。
以上説明したように、外部に設置された位置計測手段によって駆動軸の回転角度を計測し、計測角度データとして所定時刻毎に記録すると同時に、サーボモータに接続されたエンコーダが検出するモータ回転角度データを同じ時刻毎に記録しておき、記録後の計測角度データおよびモータ回転角度データの所定時刻毎の差分に基づいて伝達誤差補正量を算出するようにしている。このことによって、減速機が産業用ロボットに組み込まれた状態での伝達誤差補正量を迅速かつ正確に計測するとともに減速機の個体毎に生ずるバラツキを考慮した伝達誤差補正量を容易に算出することができる。
また、ロボットアームにマーク部材を取り付け、このマーク部材の位置を認識する視覚センサで計測するだけのシンプルな構成にしたことによって、上記効果に加えて、安価な環境で伝達誤差補正量を算出することができる。
本発明を適用したロボット制御装置を有する産業用ロボットシステム1のブロック図である。 ハードディスク5に記録される各データの一例を示したものである。 減速機が有している角度伝達誤差を説明するための図である。
符号の説明
1 産業用ロボットシステム
4 主制御部
5 ハードディスク
6 TPインタフェース
7 入出力インターフェース
11 動作制御部
12 駆動指令部
15 計測角度記録部
16 モータ回転角度記録部
17 伝達誤差補正量算出部
21 位置計測手段
21a カメラ
21b 視覚センサ制御装置
22 センサインターフェース
Da 計測角度データ
Db モータ回転角度データ
Dc 伝達誤差データ
Dd 伝達誤差補正量
Pm マーク部材
R ロボット
RC ロボット制御装置
SB 起動ボックス
TP ティーチペンダント
θin 入力側角度
θout 出力側角度

Claims (3)

  1. サーボモータを回転駆動して減速機にトルクを伝達しロボットアームの駆動軸を駆動制御するに先だって、前記減速機が有する周期的な角度伝達誤差を補正するための伝達誤差補正量を予め算出する減速機の伝達誤差補正量算出方法において、
    前記駆動軸を所定速度で且つ回転可能角度の全範囲に渡って回転させる教示を行う教示工程と、
    前記駆動軸を前記教示に従って回転させたときに外部に設置された位置計測手段によって前記駆動軸の回転角度を所定タイミング毎に計測し計測角度データとして記録する第1の記録工程と、
    前記サーボモータに接続されたエンコーダが検出するモータ回転角度データを前記所定タイミング毎に記録する第2の記録工程と、
    記録後の前記計測角度データおよび前記モータ回転角度データの前記所定タイミング毎の差に基づいて前記伝達誤差補正量を算出する補正量算出工程と、
    を含むことを特徴とする減速機の伝達誤差補正量算出方法。
  2. 減速機が有する周期的な角度伝達誤差を補正するための伝達誤差補正量を予め設定しておき、この伝達誤差補正量に基づいてサーボモータを回転駆動して前記減速機にトルクを伝達しロボットアームの駆動軸を駆動制御するロボット制御装置において、
    前記駆動軸を所定速度で且つ回転可能角度の全範囲に渡って回転させる教示を行う教示手段と、
    外部に設置された位置計測手段と送受信する通信手段と、
    前記駆動軸を前記教示に従って回転させたときに前記位置計測手段によって所定タイミング毎に計測された前記駆動軸の回転角度を前記通信手段を介して入力し計測角度データとして記録する第1の記録手段と、
    前記サーボモータに接続されたエンコーダが検出するモータ回転角度データを前記所定タイミング毎に計測して記録する第2の記録手段と、
    記録後の前記計測角度データおよび前記モータ回転角度データの前記所定タイミング毎の差に基づいて前記伝達誤差補正量を算出する補正量算出手段と、
    を備えたことを特徴とするロボット制御装置。
  3. 前記位置計測手段は、前記ロボットアームに取り付けられたマーク部材を撮像するカメラと、このカメラの撮像情報を入力として前記マーク部材を認識して前記回転角度を計測する視覚センサ制御部とを備えることを特徴とする請求項2記載のロボット制御装置。
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