JP2016057269A - 歯車体、時差修正機構、時計用ムーブメント及び時計 - Google Patents

歯車体、時差修正機構、時計用ムーブメント及び時計 Download PDF

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Abstract

【課題】星車や躍制レバーを容易に修理できるうえ、必要に応じて容易に部品交換を行うことができる歯車体を提供する。【解決手段】複数の爪部66bを有する星車66を有し、輪列機構23を介して伝達された動力源からの回転力によって軸線O2回りに回転する第1歯車60と、第1歯車に対して着脱自在に組み合わされると共に軸線回りに回転自在とされた第2歯車61と、第1歯車60と第2歯車61との間に配置されると共に第2歯車61に着脱自在に組み合わされ、爪部に離脱自在に係合する躍制爪部が形成された弾性変形可能な躍制レバーを有する中間体62とを備え、躍制レバーは、爪部に対する躍制爪部の係合によって第1歯車60の回転力を第2歯車61に伝達させ、且つ爪部に対する躍制爪部の係合を解除するように弾性変形することで第1歯車60に対する第2歯車61の相対的な回転を許容する歯車体44である。【選択図】図2

Description

本発明は、歯車体、時差修正機構、時計用ムーブメント及び時計に関する。
従来から、時差のある地域間での移動に伴う時差を修正するために、時針を任意の位置に調整する時差修正機構付きの時計が知られている。時差修正とは、一般的に1時間ずつ時針を間欠的に送る又は戻す作業を行うことである。このような時差修正機構としては、例えば躍制レバー(ジャンパ)を利用したものが知られている。
例えば、特許文献1記載の時差修正機構では、時針が取り付けられた第1筒部と、星車を有し、日の裏車の回転に伴って回転する第2筒部と、第1筒車に打ち込み固定された弾性変形可能な躍制レバーと、を一体化し、1つのユニットとしてブロック化された筒車を備えている。
躍制レバーは、星車の爪部に離脱自在に係合する躍制部を有し、この係合によって第1筒車と第2筒車とを同期回転させ、且つ弾性変形することで爪部に対する躍制部の係合を解除して、第1筒車と第2筒車との相対的な回転を許容することが可能とされている。
従って、通常時には、第1筒車と第2筒車とが同期回転するので、日の裏車の回転に伴って時針が回転して時刻表示を行う。一方、時差修正を行う場合には、時針が取り付けられた第1筒車を回転させる。この際、第2筒車は輪列機構との噛み合いにより一定の運針トルクが作用して回転が規制されているので、躍制レバーが弾性変形して爪部に対する躍制部の係合を解除する。これにより、躍制レバーをスリップさせながら、第2筒車に対して第1筒車を回転させることができ、時針の位置を調整することができる。
実公昭59−18377号公報
ところで、時針を1時間ずつ間欠的に動かすためには、躍制レバーを星車に対して強い力で押し付けて、星車の各爪部に対して躍制部を確実に係合させておく必要がある。そのため、時差修正を行うにあたって、星車及び躍制部が摩耗し易い傾向にあり、修理や部品交換等のメンテナンス作業が必要となり易い。
しかしながら、従来の筒車は上述のように複数の部品が一体化した複雑な構成とされているので、例えば修理を行う場合には手間及び時間がかかってしまい、修理が困難な場合には新たな筒車に交換せざるをえなかった。従って、メンテナンス費用(アフターサービス費用)がかかってしまい、ユーザに大きな経済的負担がかかり易いので改善の余地があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、星車や躍制レバーを容易に修理できるうえ、必要に応じて部品交換を行うことができる歯車体、これを具備する時差修正機構、時計用ムーブメント及び時計を提供することである。
(1)本発明に係る歯車体は、複数の爪部を有する星車を有し、輪列機構を介して伝達された動力源からの回転力によって軸線回りに回転する第1歯車と、前記第1歯車に対して着脱自在に組み合わされると共に、前記軸線回りに回転自在とされた第2歯車と、前記第1歯車と前記第2歯車との間に配置されると共に前記第2歯車に着脱自在に組み合わされ、前記爪部に離脱自在に係合する躍制爪部が形成された弾性変形可能な躍制レバーを有する中間体と、を備え、前記躍制レバーは、前記爪部に対する前記躍制爪部の係合によって前記第1歯車の回転力を前記第2歯車に伝達させ、且つ前記爪部に対する前記躍制爪部の係合を解除するように弾性変形することで前記第1歯車に対する前記第2歯車の相対的な回転を許容することを特徴とする。
上記歯車体によれば、躍制レバーにおける躍制爪部が星車の爪部に係合しているので、第1歯車と第2歯車とは躍制レバーを介して一体に組み合わされている。そのため、輪列機構を介して伝達された動力源からの回転力によって第1歯車が軸線回りに回転すると、この回転力が躍制レバーを有する中間体を介して第2歯車に伝達される。これにより、第1歯車及び第2歯車を同期させた状態で、両歯車を軸線回りに回転させることができる。このため、例えば第2歯車に時針を取り付けた場合には、時針を回転させて時刻表示を行える。
ところで、第2歯車に回転力を伝達させた場合には、躍制レバーを介して回転力が第1歯車に伝達するが、第1歯車は輪列機構との噛み合いによって一定の運針トルクが作用して回転が規制されている。そのため、躍制レバーは撓むように弾性変形して爪部に対する躍制爪部の係合を解除する。これにより、星車に対して躍制レバーをスリップさせながら、第1筒車に対して第2筒車を回転させることができる。このため、例えば第2歯車に時針を取り付けた場合には、時針の位置を調整することができ、時差修正を行うことができる。しかも、第1筒車に対して第2筒車を回転させる際、躍制爪部が星車の爪部を1歯ずつ乗り越えるように躍制レバーが間欠的にスリップするので、第2歯車を間欠的に回転させることができる。従って、例えば時針を1時間ずつ送りながら時差修正を行うことが可能である。
特に、この歯車体によれば、第1歯車から第2歯車を取り外すことができるうえ、第2歯車から中間体を取り外すことができるので、第1歯車、第2歯車及び中間体の3つの部品(パーツ)に容易に分解することができる。従って、星車の爪部や躍制爪部が摩耗等によってすり減り、修理が必要となった場合であっても、星車や躍制レバーを容易に修理することができる。また、必要に応じて、第1歯車、第2歯車及び中間体を単品で部品交換することも可能である。従って、メンテナンス作業を容易且つ低コストで行うことができ、メンテナンス作業の時間短縮、及びメンテナンス作業に伴うユーザの経済的負担を軽減することができる。
(2)前記中間体は、前記星車を挿通させる貫通孔が形成され、前記第2歯車に対して重ね合されると共に前記第2歯車に離脱自在に係合するシート体を備え、前記躍制レバーは、前記貫通孔の内側に配置されると共に、前記シート体に基端部が接続され、且つ先端部が自由端とされた片持ち状とされ、前記先端部に前記躍制爪部が形成されていても良い。
この場合には、シート体を第2歯車に対して重ね合わせた状態で第2歯車に係合させることで、中間体を第2歯車に組み合わせることができるので、組み合わせ時に躍制レバーに余計な応力が作用することを防止できる。従って、例えばメンテナンス作業のために歯車体を分解し、その後に組み立て直したとしても、星車の爪部と躍制爪部とを正確に係合させ合うことができる。そのため、例えば時差修正を行う際に、躍制レバーを適切に弾性変形させることができるので、長期に亘って作動の信頼性が向上した歯車体とすることができる。
(3)前記第1歯車は、日の裏車に噛合する第1歯車部を有し、前記第2歯車は、時針が取り付けられた筒体と、時差修正車に噛合する第2歯車部と、を有していても良い。
この場合には、歯車体を筒車として利用でき、日の裏車の回転に伴って第1歯車及び第2歯車を同期させた状態で回転させることができ、時針を回転させて時刻表示を行える。また、時差修正車を回転させることで、星車に対して躍制レバーをスリップさせながら、第1筒車に対して第2筒車を回転させることができるので、時針の位置を調整して時差修正を行える。このように、歯車体を筒車として利用することで、時差修正を適切に行うことができる。
(4)本発明に係る時差修正機構は、歯車体と、前記時差修正車を回転させる時差修正輪列と、を備えることを特徴とする。
この時差修正機構によれば、必要に応じて時差修正車を回転させることで、時差修正を適切に行うことができる。特に、第1歯車、第2歯車及び中間体の3つの部品に容易に分解できる歯車体を備えているので、時差修正機構全体のメンテナンス作業を容易且つ低コストに行える。
(5)本発明に係る時計用ムーブメントは、時差修正機構を備えることを特徴とする。
(6)本発明に係る時計は、時計用ムーブメントを備えることを特徴とする。
この時計用ムーブメント及び時計によれば、上述した時差修正機構を備えているので、時差修正に関するメンテナンス作業を容易且つ低コストに行うことができ、メンテナンス性の優れたものにすることができる。
本発明によれば、星車や躍制レバーを容易に修理できるうえ、部分交換を行うことができるので、メンテナンス作業を容易且つ低コストで行うことができ、メンテナンス作業の時間短縮及びユーザの経済的負担を軽減することができる。
本発明に係る実施形態を示す図であって、時計の外観図である。 図1に示すムーブメントの部分断面図である。 図1に示すムーブメントの部分断面図であって、図2とは異なる視点の断面図である。 図1に示すムーブメントの部分断面図であって、図2及び図3とは異なる視点の断面図である。 図3に示す状態から、巻真を引き出し操作してつづみ車を日の裏車に噛み合わせた状態を示す断面図である。 図2に示すムーブメントを構成する筒車の断面図である。 図6に示す筒車のA−A線に沿った断面図である。 図6に示す筒車を構成する第1筒車の断面図である。 図8に示す第1筒車の上面図である。 図6に示す筒車を構成する第2筒車の断面図である。 図10に示す第2筒車の上面図である。 図6に示す筒車を構成する時ジャンパの断面図である。 図12に示す時ジャンパの上面図である。 図12に示す時ジャンパの変形例を示す斜視図である。 図12に示す時ジャンパの別の変形例を示す斜視図である。 図10に示す第2筒車の変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本実施形態では、時計の一例として機械式の腕時計を例に挙げて説明する。
(時計の構成)
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうち、時計ケースのガラスのある方の側(文字板のある方の側)をムーブメントの「裏側」と称する。また、地板の両側のうち、時計ケースのケース裏蓋のある方の側(文字板と反対の側)をムーブメントの「表側」と称する。
なお、本実施形態では、文字板からケース裏蓋に向かう方向を上側、その反対側を下側として説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の時計1のコンプリートは、図示しないケース裏蓋及びガラス2からなる時計ケース3内に、ムーブメント(本発明に係る時計用ムーブメント)10と、時に関する情報を示す目盛り等を有する文字板11と、を備えている。
文字板11とガラス2との間には、時を示す時針12、分を示す分針13及び秒を示す秒針14が配置されていると共に、24時間針15がこれら時針12、分針13及び秒針14と同軸上に配置されている。また、時計ケース3には、24時間目盛入りのベゼル4が取り付けられている。これらのことにより、2カ所の時刻を同時に表示することが可能とされている。
さらに、文字板11には、例えば3時位置に日付を表示する日表示部5が設けられている。日表示部5の中心には日表示針16が配置されている。これにより、時刻に加え、日付を確認することが可能とされている。なお、図1では日表示部5に日付の一部のみを図示している。
(時計用ムーブメント)
図2〜図5に示すように、ムーブメント10は、地板20と、地板20よりも裏側に配置された1枚或いは複数枚の支持板21と、地板20よりも表側に配置された輪列受22と、を備えている。支持板21の裏側には、上記文字板11がガラス2を通じて視認可能に配置されている。
地板20と輪列受22との間には、通常の時刻表示を行うための輪列機構23、日付を変更するための日回し機構24、及び時針12の時差修正を行うための時差修正機構25が少なくとも配置されている。地板20には、図示しない巻真案内穴を通じて巻真30が回転可能に組み込まれている。
上記巻真30は、図1に示す竜頭31に連結されていると共に、先端部は地板20に回転可能に支持されている。また、巻真30は、竜頭31の引き出し操作に伴って該巻真30の軸線O1方向に移動可能とされている。この際、巻真30は、おしどり、かんぬき32(図5参照)及びかんぬきばねを含む切換装置によって、上記軸線O1方向の位置が決められている。
本実施形態では、巻真30は、ムーブメント10の内側に最も入り込んだ0段位置、0段位置から竜頭31を1段引いた1段位置、1段位置からさらに竜頭31を1段引いた2段位置の3つの位置で位置決めされるものとして説明する。
巻真30には、つづみ車33(図5参照)及び図示しないきち車が取り付けられている。つづみ車33は、巻真30の回転に伴って軸線O1回りに回転すると共に、巻真30の軸線O1方向の移動に伴って上記かんぬき32によって巻真30に沿って移動する。このとき、つづみ車33は巻真30の移動方向とは反対の方向に向けて移動する。
具体的につづみ車33は、巻真30が0段位置に位置している場合にはきち車に噛み合い、巻真30が1段位置に位置している場合には、ムーブメント10の内側に移動して図4に示す時差修正車85に噛み合い、巻真30が2段位置に位置している場合には、ムーブメント10の内側にさらに移動して図5に示すように日の裏車43に噛み合う。
地板20と輪列受22との間には、香箱車40と、香箱車40の回転に基づいて回転する二番車41、図示しない三番車を介して二番車41の回転に基づいて回転する四番車42と、二番車41の回転に基づいて回転する日の裏車43と、日の裏車43の回転に基づいて回転する筒車(本発明に係る歯車体)44と、筒車44の回転に基づいて回転する時中間車45と、時中間車45の回転に基づいて回転する24時筒車46と、が配置されている。これら各車は表側の上記輪列機構23を構成する。
香箱車40は、図3に示すように、地板20、支持板21及び輪列受22等に回転可能に支持されており、香箱歯車40a、及び内部に収容された図示しないぜんまいを有している。ぜんまいは、上述したつづみ車33の回転を介してきち車が回転することで、図示しない丸穴車等の伝達歯車を介して巻き上げられる。香箱車40は、このぜんまいが解けていくときの力を動力源として回転する。
二番車41は、図2及び図3に示すように、香箱歯車40aに噛み合う筒状の二番車本体41Aと、二番車本体41Aの下端部側に外嵌された筒かな41Bと、を備え、支持板21に軸線O2回りに回転可能に支持されている。この際、二番車41は、後述する脱進調速機構50により、1時間に1回転するように正確に回転制御されている。
筒かな41Bは、二番車本体41Aと一体に回転可能とされ、文字板11よりもガラス2側に突出している。そして、この突出した筒かな41Bの下端部に分針13が取り付けられている。
なお、筒かな41Bには、二番車本体41Aに対するスリップ機構が設けられており、後述する時刻修正を行うときに、二番車本体41Aに対して筒かな41Bがスリップしながら回転可能とされている。
四番車42は、二番車41の内部に挿通される車軸42aを有し、二番車41の軸線O2と同軸に配置されている。この際、四番車42の上ほぞ部及び車軸42aは、輪列受22及び地板20にそれぞれ軸線O2回りに回転可能に支持されている。この四番車42は、上述したように図示しない三番車を介して二番車41に噛み合っており、二番車41の回転に伴って回転する。さらに、四番車42は、輪列機構23の回転を制御するための脱進調速機構50を構成するがんぎ車51に噛み合っている。これにより、四番車42は、1分間に1回転するように正確に回転制御されている。
なお、四番車42における車軸42aの下端部は、筒かな41Bの下端部よりもガラス2側に突出しており、この突出した下端部に秒針14が取り付けられている。
日の裏車43は、地板20に回転可能に支持されており、二番車41における筒かな41Bに噛み合っている。これにより、日の裏車43は二番車41の回転に伴って回転する。また、日の裏車43には、上述したように竜頭31の引き出し操作によって巻真30が2段位置に位置したときに、図5に示すようにつづみ車33が噛み合う。従って、この場合には日の裏車43はつづみ車33の回転に伴って回転する。
図2及び図3に示すように、筒車44は全体として筒状に形成され、二番車41の軸線O2と同軸に配置されており、支持板21に一体的に組み合わされている円筒状の中心パイプ52によって軸線O2回りに回転可能に支持されている。この筒車44は、後述する第1筒車60が日の裏車43に噛み合っており、これにより日の裏車43の回転に伴って回転する。
また、筒車44は、脱進調速機構50により12時間に1回転するように正確に回転制御されている。また、筒車44のうち後述する第2筒車61の下端部には時針12が取り付けられている。この際、時針12は分針13よりも文字板11側に位置している。
なお、筒車44の構成については、後に詳細に説明する。
図3に示すように、時中間車45は、地板20及び支持板21に回転可能に支持されており、筒車44における第1筒車60に対して噛み合っている。
24時筒車46は、筒状に形成され、二番車41の軸線O2と同軸に配置されており、上記中心パイプ52に対して回転自在に外嵌されている。これにより、24時筒車46は中心パイプ52によって軸線O2回りに回転可能に支持されている。24時筒車46は、時中間車45に噛み合っているので、時中間車45を介して筒車44の回転に伴って回転する。
なお、時中間車45は筒車44に対して減速比が1/2とされている。これにより、24時筒車46は、24時間に1回転するように正確に回転制御されている。24時筒車46の下端部には、24時間針15が取り付けられている。この際、24時間針15は時針12よりも文字板11側に位置している。
(筒車)
上述した筒車44について詳細に説明する。
図6及び図7に示すように、筒車44は、第1筒車(本発明に係る第1歯車)60と、第2筒車(本発明に係る第2歯車)61と、これら第1筒車60と第2筒車61との間に配置された時ジャンパ(本発明に係る中間体)62と、を備え、これら第1筒車60、第2筒車61及び時ジャンパ62が軸線O2を共通軸として同軸上に分離可能に組み合わされて構成されている。これにより筒車44は、全体として筒状に形成されている。
第1筒車60は、図6〜図9に示すように、日の裏車43及び時中間車45に噛み合う歯部65aが外周縁の全周に亘って形成された環状の第1筒車部(本発明に係る第1歯車部)65と、筒状の星車本体66aに複数の爪部66bが形成された星車66と、を備えている。
星車66は、星車本体66aが二番車41における筒かな41Bに対して軸線O2回りに回転可能に外嵌されることで、二番車41に対して組み合わされている。星車本体66aの上端部は、第1筒車部65に対して例えば下方から打ち込みによって固定されている。星車本体66aの外周面のうち、該星車本体66aの上端部以外の部分(第1筒車部65に打ち込まれていない部分)に、上記爪部66bが星車本体66aの周方向に沿って等間隔に形成されている。図示の例では、爪部66bの歯数は12歯とされている。
第2筒車61は、図6、図7、図10及び図11に示すように、第1筒車60の下方に配置され、第1筒車60に対して着脱自在に組み合わされている。なお、本実施形態の場合では、第2筒車61は、第1筒車60に対して下方から接しているだけであり、時ジャンパ62を介した噛み合いにより組み合わされている。
第2筒車61は、中心パイプ52内に挿入され、この中心パイプ52によって軸線O2回りに回転可能に支持された筒体70と、時差修正車85に噛み合う歯部71aが外周縁の全周に亘って形成された環状の第2筒車部(本発明に係る第2歯車部)71と、を備えている。図示の例では、筒体70の上端部と第2筒車部71とは、一体的に形成されている。
筒体70の内部には、上述したように二番車41及び四番車42がそれぞれ挿通されている。筒体70の下端部には、時針12が取り付けられている。また、第2筒車部71には、時ジャンパ62を組み合わせるための第1取付孔72が形成されている。図示の例では、第1取付孔72は平面視円形状に形成され、且つ、軸線O2を挟んで第2筒車61の径方向に対向配置されるように2つ形成されている。
さらに、第2筒車61は、後述する日回し車80が噛み合う歯部73aが外周縁の全周に亘って形成された環状の日回し歯車部73を有している。この日回し歯車部73は、筒体70に打ち込みによって固定されている。この際、日回し歯車部73は、第2筒車部71の下面に接するように、筒体70に固定されている。
このように構成された第2筒車61は、図2に示すように、日回し歯車部73が中心パイプ52の上端開口端上に載置された状態で筒体70が中心パイプ52内に挿入されることで、軸線O2方向に正確に位置決めされ、且つ軸線O2回りに安定して回転可能とされている。
時ジャンパ62は、図6、図7、図12及び図13に示すように、第1筒車60と第2筒車61との間に軸線O2方向に配置された状態で、第2筒車61に着脱自在に組み合わされている。
時ジャンパ62は、星車66の爪部66bに離脱自在に係合する躍制爪部75aが形成された弾性変形可能なジャンパ(本発明に係る躍制レバー)75と、第2筒車部71の上面に重ね合され、ジャンパ75を支持するシート体76と、を備えている。なお、時ジャンパ62は金属又は樹脂の薄板をプレス成型することで形成されている。
シート体76は、外形が第1筒車部65及び第2筒車部71とほぼ同径の円形状に形成されていると共に、第1筒車60における星車66を挿通させる貫通孔76aが形成されている。これにより、シート体76は、星車66の動きを阻害することなく、星車66を囲んだ状態で第2筒車部71の上面に重ね合されている。
また、シート体76には、第2筒車部71に形成された第1取付孔72と軸方向に重なる位置に第2取付孔76bが形成されている。そして、第2取付孔76bを通じて第1取付孔72内に固定ピン77が例えば中間ばめにより嵌め込まれている。これにより、時ジャンパ62は、シート体76を介して第2筒車部71に対して離脱自在に係合している。
ジャンパ75は、シート体76に形成された貫通孔76aの内側に配置されていると共に、シート体76に基端部が接続され、且つ先端部が自由端とされた片持ち状に形成されている。従って、ジャンパ75は、基端部を中心として図7に示す矢印のように星車66の径方向に弾性変形可能とされている。そして、ジャンパ75の先端部に上記躍制爪部75aが形成されている。
このように構成された時ジャンパ62は、図2に示すように、星車66に対してジャンパ75を一定の力で押し付けて、星車66の爪部66bに躍制爪部75aが係合するように、第1筒車60及び第2筒車61に対して組み合わされている。これにより、時ジャンパ62は、爪部66bに対する躍制爪部75aの係合によって、第1筒車60の回転力を第2筒車61に伝達させ、第1筒車60と第2筒車61とを同期回転させている。
さらに、第2筒車61に対して回転力が伝達された場合には、ジャンパ75が星車66から離間する方向に撓むように弾性変形して、爪部66bに対する躍制爪部75aの係合を解除する。これにより、星車66に対してジャンパ75をスリップさせながら、第1筒車60に対して第2筒車61を回転させることが可能とされている。
(日回し機構)
図2に示すように、地板20と支持板21との間には、筒車44の回転に基づいて回転すると共に、図示しない日送り爪を有する日回し車80と、日送り爪によって回転する日星車81とが、配置されている。これら日回し車80及び日星車81は、日回し機構24を構成する
日回し車80は、支持板21に回転可能に支持されており、筒車44における第2筒車61の第2筒車部71に対して噛み合っている。この際、日回し車80は、筒車44に対して減速比が1/2とされている。これにより、日回し車80は24時間に1回転するように正確に回転制御されている
日星車81は、支持板21に回転可能に支持されており、31歯の歯部81aを有していると共に、文字板11よりもガラス2側に突出した車軸81bを有している。この日星車81は、日回し車80における日送り爪によって1日1歯分だけ送られ、31日で1回転する。また、車軸81bの下端部には日表示針16が取り付けられている。これにより、日表示針16により日付表示を行っている。
なお、日星車81には、図示しない位置規制用の日ジャンパが係合している。これにより、日星車81は確実に1日1歯分だけ送られる。
(時差修正機構)
図4に示すように、地板20と支持板21との間には、時針12が取り付けられた第2筒車61に噛合する時差修正車85が配置されている。
時差修正車85は、支持板21に回転可能に支持されており、竜頭31の引き出し操作によって巻真30が1段位置に位置した場合に、図示しない中間車を介してつづみ車33に噛み合う。これにより、時差修正車85は、つづみ車33の回転に伴って回転すると共に、第2筒車61を第1筒車60に対して軸線O2回りに回転させる。これにより、時針12を回転させて時差修正を行うことが可能とされる。
よって、上述した巻真30及びつづみ車33は、時差修正車85を回転させる時差修正輪列86を構成する。また、時差修正輪列86及び筒車44は、時差修正機構25を構成する。
(時計の作用)
次に、上述のように構成された時計1の作用について説明する。
はじめに、時刻表示及び日付表示について説明する。
この場合には、図2及び図3に示すように、ぜんまいが解けていくときの力を動力源として香箱車40が回転するので、その回転力が二番車41に伝達されて、二番車41が軸線O2回りに回転する。また、二番車41に伝達された回転力は三番車、四番車42、日の裏車43及び第1筒車60に伝達されるので、これら各車が回転する。
このとき筒車44は、図7に示すように、ジャンパ75の躍制爪部75aが星車66の爪部66bに係合しているので、第1筒車60と第2筒車61とがジャンパ75を介して一体に組み合わされている。従って、第1筒車60に伝達された回転力は、時ジャンパ62を介して第2筒車61に伝達されるので、第1筒車60及び第2筒車61が同期した状態で筒車44の全体が軸線O2回りに回転する。
そのため、図2及び図3に示すように、四番車42に取り付けられた秒針14、二番車41の筒かな41Bに取り付けられた分針13、及び筒車44の第2筒車61に取り付けられた時針12をそれぞれ回転させることができる。このとき、四番車42にがんぎ車51が噛み合っており、脱進調速機構50によって輪列機構23の回転が正確に制御されているので、秒針14を1分間に1回転、分針13を1時間に1回転、時針12を12時間に1回転させることができ、図1に示すように正確な時刻表示を行える。
また、図3に示すように、筒車44に伝達された回転力は、時中間車45及び24時筒車46に伝達され、これら各車が回転する。従って、24時間針15を正確に24時間に1回転させることができる。従って、図1に示すように、24時間針15及び24時間目盛入りのベゼル4により、時針12とは別の時刻を正確に表示することができる。
さらに、図2に示すように、筒車44に伝達された回転力は、日回し車80に伝達されるので、日回し車80が24時間に1回転する。日回し車80は、例えば午前0時に達するタイミングで、日送り爪を利用して日星車81を日ジャンパに抗する力で1歯分だけ送って回転させる。これにより、図1に示すように、日表示針16を1日分だけ回転させることができるので、日付を正確に表示することができる。
続いて、時刻修正を行う場合について説明する。
この場合には、竜頭31を2段階分だけ引き出し操作して、巻真30を0段位置から2段位置に移行させる。これにより、図5に示すように、つづみ車33がムーブメント10の内側に移動して日の裏車43に噛み合う。従って、巻真30を軸線O1回りに回転させることで、つづみ車33を介して日の裏車43を回転させることができる。
すると、日の裏車43の回転力は、筒かな41B及び第1筒車60に伝達されるので、これら各車が回転する。このとき、二番車本体41Aは、香箱歯車40aや三番車との噛み合いによって一定の運針トルクが作用して回転が規制されているので、二番車本体41Aに対して筒かな41Bがスリップしながら相対的に回転する。これにより、巻真30の回転に伴って分針13を回転させて、分針13の時刻修正を行うことができる。
また、上述した時刻表示の場合と同様に、第1筒車60に伝達された回転力は、時ジャンパ62を介して第2筒車61に伝達されるので、第1筒車60及び第2筒車61が同期した状態で筒車44の全体が軸線O2回りに回転する。従って、巻真30の軸線O1回りの回転に伴って時針12を回転させて、時針12の時刻修正を行うことができる。
さらに、筒車44に伝達された回転力は時中間車45に伝達されるので、巻真30の回転に伴って24時間針15を回転させて、24時間針15の時刻修正を行うことができる。さらに、筒車44に伝達された回転力は日回し車80にも伝達されるので、巻真30を回転させ続けることで、日表示針16を回転させて日付の修正も行うことができる。
続いて、時針12の時差修正を行う場合について説明する。
この場合には、竜頭31を1段階分だけ引き出し操作して、巻真30を0段位置から1段位置に移行させる。これにより、つづみ車33がムーブメント10の内側に移動して、図4に示す時差修正車85に噛み合う。従って、巻真30を軸線O1回りに回転させることで、時差修正車85を回転させることができる。
すると、時差修正車85の回転力は、第2筒車61に伝達されるので第2筒車61が回転する。このとき、第2筒車61に伝達された回転力は、時ジャンパ62を介して第1筒車60に伝達されるが、第1筒車60は日の裏車43との噛み合いによって一定の運針トルクが作用して回転が規制されている。そのため、図7に示すジャンパ75が撓むように弾性変形して爪部66bに対する躍制爪部75aの係合を解除する。これにより、星車66に対してジャンパ75をスリップさせながら、第1筒車60に対して第2筒車61を回転させることができる。
これにより、巻真30の回転に伴って時針12を回転させて、時差修正を行うことができる。特に、第1筒車60に対して第2筒車61を回転させる際、躍制爪部75aが星車66の爪部66b(計12歯)を1歯ずつ乗り越えるようにジャンパ75が間欠的にスリップするので、第2筒車61を間欠的に回転させることができる。従って、時針12を1時間ずつ送りながら時差修正を行うことができる。
なお、第2筒車61に伝達された回転力は時中間車45に伝達されるので、巻真30を回転させ続けることで、日表示針16を修正して日修正も行うことができる。
上述したように、本実施形態の時計1によれば、第1筒車60、第2筒車61及び時ジャンパ62を具備する筒車44を備えているので、第1筒車60に対して第2筒車61を相対的に回転させることで、時差修正を適切に行うことができる。
特に、筒車44は、図6に示すように第1筒車60、第2筒車61及び時ジャンパ62が分離自在に組み合わされているので、第1筒車60から第2筒車61を取り外し、第2筒車61から時ジャンパ62を取り外すことで、3つの部品(パーツ)に容易に分解することができる。
従って、例えば星車66の爪部66bや躍制爪部75aが摩耗等によってすり減り、修理が必要となった場合であっても、必要に応じて星車66やジャンパ75を容易に修理することができる。また、必要に応じて第1筒車60、第2筒車61及び時ジャンパ62を単品で部品交換することも可能である。
従って、メンテナンス作業を容易且つ低コストで行うことができ、メンテナンス作業の時間短縮、及びメンテナンス作業に伴うユーザの経済的負担を軽減することができる。
また、メンテナンス作業のために筒車44を分解し、修理又は部品交換等を経て、組み立て直しを行う場合、シート体76を第2筒車61の第2筒車部71に対して重ね合わせた状態で、固定ピン77を利用して時ジャンパ62を第2筒車61に組み合わせる。従って、組み合わせ時に、ジャンパ75に余計な応力が作用することを防止することができ、星車66の爪部66bと躍制爪部75aとを正確に係合させ合うことができる。
そのため、時差修正を行う際に、ジャンパ75を適切に弾性変形させることができるので、長期に亘って作動の信頼性が向上した筒車44とすることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、機械式の時計1を例に挙げて説明したが、クォーツ式の時計に適用しても構わない。この場合には、例えばステップモータからの駆動力を利用して輪列機構23を作動させるように構成すれば良い。
また、24時間針15及び日表示針16を具備した構成としたが、これらは必須なものではなく具備しなくても構わない。特にこの場合には、日回し車80を回転させるための日回し歯車部73が不要になるので第2筒車61の構成をより簡略化することができる。
また、日付表示を行う場合には、日表示針16に限定されるものではなく、例えば日回し車80によって、日付表示された日車を1歯ずつ回転させ、文字板11に形成した日窓を通じて日車の日付を明示させる構成としても構わない。
また、固定ピン77を利用して時ジャンパ62を第2筒車61に対して離脱自在に組み合わせた構成としたが、固定ピン77を利用する場合に限定されるものではない。
例えば、図14に示すように、シート体76に凸状の突起部91が一体的に形成された時ジャンパ(本発明に係る中間体)90としても構わない。このような突起部91としては、例えば時ジャンパ90をプレス成形する際に、いわゆるダボだし加工(突出成形)を行うことで突起部91を一体的に形成することが可能である。
このように構成された時ジャンパ90の場合には、突起部91を第2筒車61の第1取付孔72に嵌め合せることで、時ジャンパ90を第2筒車61に対して離脱自在に組み合わせることができる。
さらに、図15に示すように、シート体76に直角に折り曲げられた突起片96が一体的に形成された時ジャンパ(本発明に係る中間体)95としても構わない。この場合には、例えば時ジャンパ95をプレス成形する際に、突起片96が開口部97の内周縁に片持ち状に支持されるように成形し、プレス成形後、突起片96を、根本側を中心に直角に折り曲げれば良い。
このように構成された時ジャンパ95の場合には、突起片96を第2筒車部71の第1取付孔72に嵌め合せることで、時ジャンパ95を第2筒車61に対して離脱自在に組み合わせることができる。なお、この場合には、突起片96の形状に対応して、第1取付孔72を例えばスリット状に形成しておけば良い。
また、上記実施形態では、図6に示すように、第1筒車部65に対して星車66を打ち込み固定したが、例えば第1筒車部65に対して星車66を離脱自在に組み合わせても構わない。このようにすることで、第1筒車部65及び星車66だけを単品で部品交換することも可能となるので、さらにメンテナンス作業が容易になると共に、メンテナンスに費やすユーザの経済的負担を軽減することができる。
さらに、図16に示すように、第2筒車部71と筒体70とを別体に構成し、第2筒車部71に形成した取付孔71bを利用して、第2筒車部71と筒体70とを互いに離脱自在に組み合わせても構わない。このようにすることで、第2筒車部71及び筒体70だけを単品で部品交換することも可能となるので、さらにメンテナンス作業が容易になると共に、メンテナンスに費やすユーザの経済的負担を軽減することができる。
なお、図16に示すように、第2筒車部71と筒体70とを別体に構成した場合において、第2筒車部71の取付孔71b内に筒体70を例えば打ち込み固定して、第2筒車部71と筒体70とを一体に組み合わせても構わない。
図6に示すように、第2筒車部71と筒体70とが例えば切削加工等によって一体に形成された第2筒車61とした場合、第1取付孔72を正確な位置に形成するためには、比較的高い技術が必要とされる場合が多い。
これに対して、図16に示すように、第2筒車部71と筒体70とを別体に構成した場合には、第2筒車部71だけを例えば金属板をプレス成形することで形成できるので、このプレス成形時に取付孔71b及び第1取付孔72(場合によっては歯部71aを含めて)を容易且つ高精度に形成することが可能である。そして、その後に、第2筒車部71の取付孔71b内に筒体70を例えば打ち込み固定することで、第2筒車61を構成することができる。
このように、第2筒車部71と筒体70とを別体に構成することで、予め第1取付孔72を精度良く且つ容易に形成できるので、製造容易化を図ることができ、部品コストの削減に貢献できるので、好ましい。
さらには、上記実施形態では、本発明に係る歯車体を筒車44に適用した場合を例に挙げて説明したが、筒車44に限定されるものではなく、他の時計歯車に適用しても構わない。
O2…軸線
1…時計
10…ムーブメント(時計用ムーブメント)
12…時針
23…輪列機構
25…時差修正機構
43…日の裏車
44…筒車(歯車体)
60…第1筒車(第1歯車)
61…第2筒車第2歯車
62、90、95…時ジャンパ(中間体)
65…第1筒車部(第1歯車部)
66…星車
66b…爪部
70…筒体
71…第2筒車部(第2歯車部)
75…ジャンパ(躍制レバー)
75a…躍制爪部
76…シート体
76a…貫通孔
86…時差修正輪列

Claims (6)

  1. 複数の爪部を有する星車を有し、輪列機構を介して伝達された動力源からの回転力によって軸線回りに回転する第1歯車と、
    前記第1歯車に対して着脱自在に組み合わされると共に、前記軸線回りに回転自在とされた第2歯車と、
    前記第1歯車と前記第2歯車との間に配置されると共に前記第2歯車に着脱自在に組み合わされ、前記爪部に離脱自在に係合する躍制爪部が形成された弾性変形可能な躍制レバーを有する中間体と、を備え、
    前記躍制レバーは、前記爪部に対する前記躍制爪部の係合によって前記第1歯車の回転力を前記第2歯車に伝達させ、且つ前記爪部に対する前記躍制爪部の係合を解除するように弾性変形することで前記第1歯車に対する前記第2歯車の相対的な回転を許容することを特徴とする歯車体。
  2. 請求項1に記載の歯車体において、
    前記中間体は、前記星車を挿通させる貫通孔が形成され、前記第2歯車に対して重ね合されると共に前記第2歯車に離脱自在に係合するシート体を備え、
    前記躍制レバーは、前記貫通孔の内側に配置されると共に、前記シート体に基端部が接続され、且つ先端部が自由端とされた片持ち状とされ、前記先端部に前記躍制爪部が形成されていることを特徴とする歯車体。
  3. 請求項1又は2に記載の歯車体において、
    前記第1歯車は、日の裏車に噛合する第1歯車部を有し、
    前記第2歯車は、時針が取り付けられた筒体と、時差修正車に噛合する第2歯車部と、を有していることを特徴とする歯車体。
  4. 請求項3に記載の歯車体と、
    前記時差修正車を回転させる時差修正輪列と、を備えることを特徴とする時差修正機構。
  5. 請求項4に記載の時差修正機構を備えることを特徴とする時計用ムーブメント。
  6. 請求項5に記載の時計用ムーブメントを備えることを特徴とする時計。
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