JP4874054B2 - 簡易月表示式カレンダ時計 - Google Patents

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Description

本発明は、月表示式カレンダ時計に係り、より詳しくは、カレンダの制御を機械的に行うタイプの月表示式カレンダ時計に係る。
月及び日の表示が可能な月表示式カレンダ時計は、知られている。
月には、いわゆる小の月と大の月とがあることから、従来の月表示式カレンダ時計は、これに対応し得るように、月末修正機構を備えていた(例えば、特許文献1や特許文献2)。
しかしながら、この種の月末修正機構付きの月表示式カレンダ時計において、月末修正機構は、月を確定し該月に応じて月末修正を行うために大の月や小の月を検出するプログラム歯車やカムの如き多数の機械要素や構造部品を要し、運針に対する負荷ないし抵抗が大きくなるのみならず、時計全体が複雑になることから、コスト高になり且つ時計が大形化するのを避け難い。
特許第2651150号公報 特開2006−162611号公報
本発明は、前記諸点に鑑みなされたものであり、簡便に月表示を行い得るようにすることにより、運針負荷を最低限に抑え得るだけでなく、コストを最低限に抑え且つ所望に応じて小型化を図り得る簡易月表示式カレンダ時計を提供することにある。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計は、前記目的を達成すべく、内周縁に内歯歯車及び月送り爪を備え、時車の回転に応じた回転駆動力を内歯歯車で受けて一日に一ステップ回転され、31日で一回転される環状の日車と、日車の一回転毎に月送り爪により一ステップ回転される月中間車と、月中間車の回転に応じて回転される月車と、日車の前記内歯歯車に係合して日車を進み方向に回転可能なカレンダ修正機構とを有する。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、「内周縁に月送り爪を備えた環状の日車と、日車の一回転毎に月送り爪により一ステップ回転される月中間車と、月中間車の回転に応じて回転される月車と」が設けられているので、月車が日車自体により月中間車を介して回されるから、月車を回転させるための構造が極めて簡単化され得る。すなわち、本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、時車の回転に応じて一日毎に一ステップ回転される日車が月車を直接回すので、月車は、当該月が大の月であるか小の月であるかに係らず、日車が31ステップ回転する毎に無条件に一月分送られる。従って、大の月であるか小の月であるかを判別したり、該判別に応じて月車の回転を制御することに係る月末修正機構は一切不要になる。その結果、本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、運針の際の負荷が最低限に抑えられるだけでなく、構造が単純化され得るから、コストが最低限に抑えられ且つ薄型化や小径化の如き小型化を図ることも可能になる。
なお、本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、「日車の内歯歯車に係合して日車を進み方向に回転可能なカレンダ修正機構」が設けられているので、小の月には、カレンダ修正機構を介して通常は一日分だけ日車を回すだけでよく、これにより、日車が一日分進められ、これに応じて月車が一月分進められる。なお、2月から3月に移行する場合は、2月が28日まであるか29日まであるかに応じて、カレンダ修正機構を操作して二日分又は一日分余分に日車を回せばよい。ここで、本発明の簡易月表示式カレンダ時計において、月末修正に際して、カレンダ修正機構の操作により日車の回転位置を修正するだけで修正を行ない得るのは、日車自体が月送り爪を備え、月中間車を介して月車を直接回すように日車と月車とが結合されていることによる。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、典型的には、月車が日車と同心に配置され、月中間車が日車の内歯歯車と月車の外周の歯車との間に位置する。但し、例えば、カレンダ修正機構その他の時計部品の配置や他の機能部品等の配置次第では、月車が日車と同心でなくてもよい。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計は、典型的には、日回し爪を備え前記時車の回転に応じて回転される日回し車を有する簡易月表示式カレンダ時計であって、前記日車が、その厚さ方向の異なる位置に前記内歯歯車及び前記月送り爪を備え、日送り爪が、前記内歯歯車に係合して日車を回転させるように構成される。
この場合、月送り爪の形状や構造を所望に応じて形成し易い。但し、日送り爪と月送り爪とが相互に干渉するのを避け得るように相互の配置や形状や弾性等を選択しておく場合、月送り爪が内歯歯車と同じところに又は該内歯歯車の歯の一つとして設けられていてもよい。すなわち、日送り爪は典型的には日送り車の回転に応じて内歯歯車の一つの歯部を日車の回転方向に押す。従って、月送り爪が内歯歯車の回転方向に日回し爪によって押される際に撓んで逃げるように構成される場合には、月送り爪は日車の内歯歯車に沿って形成されてもよい。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、典型的には、カレンダ修正機構は、巻真がカレンダ修正巻真位置に設定された際に該巻真に係合するカレンダ修正伝え機構と、前記日車の前記内歯歯車に噛合するカレンダ修正位置と該内歯歯車との噛合が解除される非カレンダ修正位置との間で可動であり、且つ前記カレンダ修正伝え機構に係合し巻真の回転に応じて該カレンダ修正伝え機構を介して回転されるカレンダ修正車とを備える。
その場合、通常運針の際にカレンダ修正機構が日車の回転に対する負荷になるのを確実に避け得る。但し、所望ならば、例えば、単に、巻真がカレンダ修正巻真位置以外の所望位置にある場合に巻真とカレンダ修正伝え機構との係合が解除されるだけであってもよい。また、勿論、カレンダ修正伝え機構が巻真に係合される代わりに、他の芯体等に係合され、該他の芯体等を操作することにより、カレンダ修正が行われるようになっていてもよい。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、典型的には、月車に係合した月修正伝え車を更に有し、前記カレンダ修正車は前記非カレンダ修正位置において月修正伝え車に噛合する。
その場合、例えば、ある程度の期間放置された時計を再度動かすような場合でも、例えば、日の修正を行った後に月だけを独立に修正することにより、正しい月日に簡単に合わせ得る。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、典型的には、月送り爪が弾性変形可能である。その場合、月送り爪が月中間車と干渉するような位置にある場合でも、月車を単独で回転させて月修正のみを独立に行うことが可能になる。但し、月送り爪の形状や月中間車の形状や配置を選択して干渉を避け得る場合、月送り爪が弾性変形可能でなくてもよい。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、典型的には、月車が、月中間車の歯部に噛合する第一の歯車部と、月修正伝え車に噛合する第二の歯車部とを、該月車の厚さ方向の異なる位置に有する。
その場合、月中間車の歯の形状及び月修正伝え車の歯の形状を独立に規定し得るので、日車の月送り爪及び月中間車によるカレンダ修正及び月修正伝え車による月修正の夫々に最適な形状の歯を用いることが可能になる。本発明の簡易月表実施式カレンダ時計では、好ましくは、第一の歯車部は、円板の周面に等角度間隔に小さな溝部を備えるような形態の歯車からなる。なお、所望ならば、第一及び第二の歯車部が共通の一つの歯車部であってもよい。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、典型的には、月車の第二の歯車部に係合する月ジャンパを備える。第二の歯車部は月送り爪の動作に適する形状(月中間車の歯の形状)を考慮する必要がないので第一の歯車部よりもジャンパによる躍制動作を受け易い歯形状を備え得るから、月車の回転に対して確実に躍制動作を行い易い。但し、所望ならば、月ジャンパが第一の歯車部に係合して躍制動作を行うようになっていてもよい。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、典型的には、前記カレンダ修正伝え機構は、巻真が前記カレンダ修正巻真位置に設定された際に巻真と一体的に回転可能なように該巻真に係合される第一カレンダ修正伝え車と、該第一カレンダ修正伝え車の回転に応じて回転され該回転をカレンダ修正車に伝達する第二カレンダ修正伝え車とを備える。その場合、第二カレンダ修正伝え車に係合するカレンダ修正車を可動に配置し易い。但し、所望ならば、カレンダ修正伝え機構を三つ以上の歯車で構成してもよい。奇数個であるか偶数個であるかに応じて、カレンダ修正車の配置は変更される。
本発明の簡易月表示式カレンダ時計では、典型的には、前記カレンダ修正車が巻真の回転方向に応じて前記カレンダ修正位置と前記非カレンダ修正位置との間で揺動可能である。その場合、第二カレンダ修正伝え車からカレンダ修正車に伝達される回転力の向きに応じてカレンダ修正位置と非カレンダ修正位置との間でカレンダ修正車を変位させ得る。従って、構造が極力簡単化され得る。ここで、非カレンダ修正位置は、月単独の修正位置に該当する。
本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
本発明の好ましい一実施例の簡易月表示式カレンダ時計1は、図1から図3に示したように、文字板2に、日表示窓3に加えて月表示窓4を備え、該窓4,3内に月及び日の表示を行い得る。
簡易月表示式カレンダ時計1の本体10は、図2にその一部の断面図で示したように、秒針11Aが取付けられる秒車ないし四番車11と、分針12Aが取付けられる分車ないし二番車12と、時針13Aが取付けられる時車ないし筒車13等の輪列を地板14や輪列受15等に支持された状態で有する。従って、この時計本体10では、秒車11、分車12及び時車13が、輪列を介して、電子的に又は機械的に調速状態で回転駆動されて、夫々の時刻表示針11A,12A,13Aにより秒、分及び時の表示を行う。
次に、簡易月表示式カレンダ時計1のカレンダ機構7について、詳細に説明する。
簡易月表示式カレンダ時計1は、中心軸線Cのまわりで回転可能な環状の日車20と、該日車20と同心の月車40とを有する。日車20の日板部21には1〜31までの日付表示文字がその周方向に沿って記載され、日表示窓3(図3)から「日(日付け)」が視認可能になっている。同様に、月車40の月板部42には1〜12までの月表示文字がその周方向に沿って記載され、月表示窓4(図3)から「月」が視認可能になっている。
日車20は、図1及び図2からわかるように、日表示文字が記載された日板部21に加えて、内周縁に内歯歯車22及び月送り爪23を備えた内周側環状部24を有する。内歯歯車22は、内周側環状部24の内周縁に沿って形成され、31個の歯部25及び31個の谷部ないし凹部26を備える。月送り爪23は、内歯歯車22に対して時計本体10の厚さ方向Zにズレた位置にあり、図2に示した例では、時計本体10の厚さ方向に関して内歯歯車22よりも文字板2に近接する側にある。内側環状部内周側環状部24の外周側には、切欠部27があり、該切欠部27に日板部21が嵌着されている。なお、所望ならば、日板部21と内周側環状部24とが一体的に形成されていてもよい。
月送り爪23は、図1からわかるように、内周側環状部24の本体部24Aに一体的につながった剛性基端部23Aと、該剛性基端部23Aからほぼ円周方向沿ってC1方向に反時計回りに延びた弾性腕部23Bと、該弾性腕部23Bの先端において半径方向内向きに曲がった先端爪部23Cとを有する。従って、先端爪部23CがC1方向に回転されて先端爪部23Cが外縁23Dで他の歯部に係合すると、該先端爪部23Cは該歯部を備えた車を強制的に回転させる。一方、他の歯部がC1方向に移動して先端爪部23Cの内縁23Eに係合する場合、該歯部のC1方向移動に応じて弾性腕部23BがD1方向に撓んで先端爪部23CがD1方向に逃げ、該歯部のC1方向移動を許容する。
なお、簡易月表示式カレンダ時計1は、筒車13の歯車部16に日回し歯車部31で噛合した日回し車30を有する。日回し車30は、筒車13の時計回りC2の回転に応じて、反時計回りC1に1日に一回転する。日回し車30は、日回し爪32を備え、該日回し爪32は、日車20の内歯歯車22の歯部25の先端近傍及び谷部26の側面に係合して、一日に一ステップだけ、日車20をC1方向に回転させる。
日回し爪32も日回し車本体33に一体的な剛性基端部32Aと、該剛性基端部32Aから反時計回りC1に円周方向に延びた弾性腕部32Bと、該弾性腕部32Bの先端に形成され半径方向外向きに突出する共に係合凹部32Dを備えた剛性の先端爪部32Cとを有する。従って、先端爪部32CがC1方向に回転されて先端爪部32Cが係合凹部32Dで日車20の内歯歯車22の歯部25に係合すると、該先端爪部32Cは該内歯歯車22を備えた日車20を強制的にC1方向に回転させる。一方、日車20がC1方向に回転されて日車20の内歯歯車22の歯部25が先端爪部32Cの外縁32Eに係合するような場合、該歯部25のC1方向移動に応じて弾性腕部32BがE1方向に撓んで先端爪部32CがE1方向に逃げ、該歯部25のC1方向移動を許容する。
月車40は、図2からわかるように、比較的厚肉の環状本体部41とこれに取付けられた月板42とを備え、環状本体部41の中央開口部41Aで筒車13の胴部17に中心軸線Cのまわりで回転自在に嵌合されている。月車40は、環状本体部41のうち厚さ方向Zに関して文字板2に近接する外周部分に大径の歯車部43を備えると共に、厚さ方向Zに関して文字板2から遠い外周部分に小径の歯車部44を備える。
図1からわかるように、歯車部43は、12個の小凹部45及びその間の円弧状の幅広の凸部ないし歯部46を備える。一方、歯車部44は、12個の歯部47及び同数の谷部48を備える。
日車20と月車40の本体部41との間の環状の隙間には、月中間車50が配設されている。月中間車50は、月車40の大径歯車部43の小凹部45に係合される小突起部51を等間隔に備える。時中間車50は、小突起部51で日車20の月送り爪23の先端爪部23Cと係合可能である。従って、日車20の回転に伴い、月送り爪23が月中間車50の前を通る毎に、月送り爪23が月中間車50を一ステップだけF1方向に回転させる。月送り爪23が月中間車50の小突起部51を押して月中間車50を回転させるのは、日表示窓3における日表示が、「31」から「1」に変るときである。
月中間車50は小突起部51で月車40の小凹部45に係合するので、月中間車50のF1方向回転に伴い、月車40の大径歯車部43が一ステップだけC2方向に回転される。その結果、日表示が「31」から「1」に変るタイミングで、月車40が回転され、月表示窓4における月表示が一月分だけ進む。
なお、環状領域には、日車20の内歯歯車22に対して躍制動作をする日ジャンパ28、及び月車40の小径歯車部44に対して躍制動作をする月ジャンパ49が設けられ、夫々、日車20及び月車40を一ステップだけ回転させると共に一ステップ回転する毎に日車20及び月車40を当該回転位置に制止する。すなわち、基本的には、月送り爪23の回転力が月中間車50を介して大径歯車部43に伝えられて月車40が回転するけれども、大径歯車部43は凹部45は小さく隣接凹部45,45の凸部46が円弧状であることから大径歯車部43はジャンパによる躍制動作を受けるに適さないので、隣接歯部47,47間に幅広で且つ深い谷部48を備えた小径歯車部44に対して月ジャンパ49による躍制動作が行われるようになっている。なお、図面の見易さを考慮して、月ジャンパ49については、図1では躍制爪部の近傍だけが示されそのバネ部や支持端部は省略されている。但し、所望ならば、月ジャンパ49は、小径歯車部44の代わりに、大径歯車部433に対して躍制動作をするようになっていてもよい。
簡易月表示式カレンダ時計1は、更に、カレンダ修正機構8を備え、該カレンダ修正機構8は、カレンダ修正伝え機構60とカレンダ修正車70と、月修整伝え車80とを有する。なお、巻真5は、その長手方向Gに出し入れ可能で、G1方向に所定段だけ引出された際に、カレンダ修正巻真位置を採る。また、巻真5は、その中心軸線Hのまわりで、H1,H2方向に回転可能である。
カレンダ修正伝え機構60は、第一カレンダ修正伝え車61と第二カレンダ修正伝え車62とを有する。
第一カレンダ修正伝え車61は、例えば角穴を備え、巻真5がカレンダ修正巻真位置に設定された際に巻真5の角柱状部に角穴で嵌合し、巻真5のH1,H2方向回転に従って、H1,H2方向に回転される。巻真5がゼロ段目(通常運針位置に一致する押込み位置)にある際には、第一カレンダ修正伝え車61は、巻真5に対して相対回転可能である。
第二カレンダ修正伝え車62は、第一カレンダ修正伝え車61に噛合する歯車部63と、周方向の平歯車部64とを有する。従って、カレンダ修正巻真位置にある巻真5がH1,H2方向に回転されると、第二カレンダ修正伝え車62の平歯車部64は、J1,J2方向に回転する。
カレンダ修正車70は、カレンダ修正伝え機構60の第二カレンダ修正伝え車62の平歯車部64に噛合し且つ揺動可能に構成されている。従って、第二カレンダ修正伝え車62がJ1方向に回転されると、カレンダ修正車70は、K1方向に揺動されたカレンダ修正位置L1を採って日車20の内歯歯車22に噛合すると共に、反時計回りM1に回転されることにより、日車20をC1方向に回転させる。一方、第二カレンダ修正伝え車62がJ2方向に回転されると、カレンダ修正車70は、K2方向に揺動された非カレンダ修正位置としての月修正位置L2(想像線で示した位置)を採ると共に時計回りM2に回転される。
月修正伝え車80は、月車40の小径歯車部44に係合した歯車部81を備え、カレンダ修正車70が月修正位置L2に設定されると、該カレンダ修正車70の歯部71と噛合する。歯車部81の歯部82は一方向に回転を伝達するに適した形状を有する。従って、カレンダ修正巻真位置にある巻真5のH2方向回転に伴いカレンダ修正伝え機構60を介してカレンダ修正車70が月修正位置L2に揺動されると共にM2方向に回転されると、月修正伝え車80は、該カレンダ修正車70の該M2方向回転に応じて反時計回りN2に回転され、小径歯車部44を介して月車40をC2方向に回転させる。なお、このとき、月中間車50もF1方向に回転される。一方、月送り爪23は、先端爪部23Cの外縁23Dで月中間車50の歯51を押す形状になっているので、仮に月送り爪23の先端爪部23Cが月中間車50の歯51に近接する位置にある場合でも、F1方向に回転される月中間車50の歯51が月送り爪23の先端爪部23Cの内縁23Eを押すから、月送り爪23の弾性腕部23BがD1方向に撓む。従って、月送り爪23が月中間車50の回転を妨げる虞れは実際上ない。
以上において、カレンダ修正機構8は、少なくとも、カレンダ修正伝え機構60と、カレンダ修正車70とからなる。すなわち、小の月から次の月に移る際の月末修正をユーザが手動操作で行うためのカレンダ修正機構8は、基本的には、日車20の回転位置を手動操作の如き外部からの操作で修正するための機構からなり、月送り爪23を介して日車20に結合された月車40の回転位置は、日車20の回転位置修正に従って自動的に修正され得る。
以上の如く構成された簡易月表示式カレンダ時計1では、通常運針時には、筒車13の回転に伴なう日回し車30の回転に応じて、日ジャンパ28で躍制された日車20が日回し爪32によりC2方向に回転されて、日表示が進められ、日表示窓3を介して日付けが表示され、且つ月表示窓4を介して月が表示される。また、大の月が終わる場合、日表示が「31」から「1」に変る際に、月中間車50を介して日車20の月送り爪23に結合され月ジャンパ49で躍制された月車40の月表示も一つ進められるので、日表示窓3を介して正しい日付けが表示され、且つ月表示窓4を介して正しい月が表示される。
一方、小の月が例えば30日で終わる場合、日表示が「30」から「31」に変るだけで、月表示は元のまま変らない。従って、ユーザは、巻真5をカレンダ修正巻真位置に設定し、巻真5をH1方向に回転させることにより、カレンダ修正伝え機構60を介してカレンダ修正車70を日車20の内歯歯車22に噛合させると共にカレンダ修正車70をM1方向に回転させて、日車20を進み方向C1に回す。これにより、日ジャンパ28で躍制された日車20の日表示が「31」から「1」に変る。また、日車20のC1方向回転に伴って日表示が「31」から「1」に変る際に、日車20の月送り爪23が月中間車50を介して月ジャンパ49で躍制された月車40を回転させる。その結果、月表示が一つ進められる。これにより、カレンダ修正が完了する。
以上のとおり、この簡易月表示式カレンダ時計1では、日車20の月送り爪23により月中間車50を介して月車40を直接回転させるように構成されているので、構造が極めて簡単化され得、また、カレンダ修正機構8により、単に、日車20を所定ステップ(2月から3月に入るとき以外は一ステップ)回転させるだけで、月末修正も容易に行われ得る。
本発明による好ましい一実施例の簡易月表示式カレンダ時計の本体部の平面説明図。 図1の簡易月表示式カレンダ時計の本体部の一部の拡大断面説明図(月車の月板部を省いた状態)。 図1の簡易月表示式カレンダ時計の平面説明図(但し、時刻表示針は省いてある)。
符号の説明
1 簡易月表示式カレンダ時計
2 文字板
3 日表示窓
4 月表示窓
5 巻真
7 カレンダ機構
8 カレンダ修正機構
10 時計本体
11 四番車(秒車)
12 二番車(分車)
13 筒車(時車)
14 地板
15 輪列受
16 歯車部
17 胴部
20 日車
21 日板部
22 内歯歯車
23 月送り爪
23A 剛性基端部
23B 弾性腕部
23C 先端爪部
23D 外縁
23E 内縁
24 内周側環状部
24A 内周側環状部の本体部
25 歯部
26 凹部(谷部)
27 切欠部
28 日ジャンパ
30 日回し車
31 日回し歯車部
32 日回し爪
32A 剛性基端部
32B 弾性腕部
32C 先端爪部
32D 係合凹部
32E 外周縁
33 日回し車本体
40 月車
41 環状本体部
42 中央開口部
43 大径歯車部
44 小径歯車部
45 小凹部
46 幅広凸部(歯部)
47 歯部
48 谷部
49 月ジャンパ
50 月中間車
51 小突起部
60 カレンダ修正伝え機構
61 第一カレンダ修正伝え車
62 第二カレンダ修正伝え車
63 歯車部
64 平歯車部
70 カレンダ修正車
71 歯部
80 月修正伝え車
81 歯車部
C 中心軸線
C1,C2,F1,H1,H2,J1,J2,M1,M2,N2 回転方向
D1,E1 撓み方向
G 巻真の長手方向
G1,G2 巻真の出し入れ方向
K1,K2 揺動方向
L1 カレンダ修正位置
L2 非カレンダ修正位置(月修正位置)
Z 厚さ方向

Claims (6)

  1. 内周縁に内歯歯車及び月送り爪を備え、時車の回転に応じた回転駆動力を前記内歯歯車で受けて一日に一ステップ回転され、31日で一回転される環状の日車と、該日車の一回転毎に前記月送り爪により一ステップ回転される月中間車と、該月中間車の回転に応じて回転される月車と、前記日車の前記内歯歯車に係合して該日車を進み方向に回転可能なカレンダ修正機構とを有し、
    前記カレンダ修正機構が、巻真がカレンダ修正巻真位置に設定された際に該巻真に係合するカレンダ修正伝え機構と、前記日車の前記内歯歯車に噛合するカレンダ修正位置と該内歯歯車との噛合が解除される非カレンダ修正位置との間で可動であり、且つ前記カレンダ修正伝え機構に係合し巻真の回転に応じて該カレンダ修正伝え機構を介して回転されるカレンダ修正車とを備え、
    前記月車に係合した月修正伝え車を更に有し、前記カレンダ修正車が前記非カレンダ修正位置において該月修正伝え車に噛合し、
    前記月送り爪が弾性変形可能である簡易月表示式カレンダ時計。
  2. 内周縁に内歯歯車及び月送り爪を備え、時車の回転に応じた回転駆動力を前記内歯歯車で受けて一日に一ステップ回転され、31日で一回転される環状の日車と、該日車の一回転毎に前記月送り爪により一ステップ回転される月中間車と、該月中間車の回転に応じて回転される月車と、前記日車の前記内歯歯車に係合して該日車を進み方向に回転可能なカレンダ修正機構とを有し、
    前記カレンダ修正機構が、巻真がカレンダ修正巻真位置に設定された際に該巻真に係合するカレンダ修正伝え機構と、前記日車の前記内歯歯車に噛合するカレンダ修正位置と該内歯歯車との噛合が解除される非カレンダ修正位置との間で可動であり、且つ前記カレンダ修正伝え機構に係合し巻真の回転に応じて該カレンダ修正伝え機構を介して回転されるカレンダ修正車とを備え、
    前記月車に係合した月修正伝え車を更に有し、前記カレンダ修正車が前記非カレンダ修正位置において該月修正伝え車に噛合し、
    前記月車が、前記月中間車に噛合する第一の歯車部と、前記月修正伝え車に噛合する第二の歯車部とを、該月車の厚さ方向の異なる位置に有する簡易月表示式カレンダ時計。
  3. 前記月送り爪が弾性変形可能である請求項に記載の簡易月表示式カレンダ時計。
  4. 前記月車の前記第二の歯車部に係合する月ジャンパを備える請求項2又は3に記載の簡易月表示式カレンダ時計。
  5. 前記カレンダ修正伝え機構は、巻真が前記カレンダ修正巻真位置に設定された際に巻真と一体的に回転可能なように該巻真に係合される第一カレンダ修正伝え車と、該第一カレンダ修正伝え車の回転に応じて回転され該回転を前記カレンダ修正車に伝達する第二カレンダ修正伝え車とを備える請求項1から4までのいずれか一つの項に記載の簡易月表示式カレンダ時計。
  6. 前記カレンダ修正車が巻真の回転方向に応じて前記カレンダ修正位置と前記非カレンダ修正位置との間で揺動可能である請求項1から5までのいずれか一つの項に記載の簡易月表示式カレンダ時計。
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