JP2015007583A - 表示機構、ムーブメント、及び時計 - Google Patents

表示機構、ムーブメント、及び時計 Download PDF

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Abstract

【課題】周期的に繰り返される暦値を確実に初期化できる表示機構、ムーブメント、及び時計を提供する。【解決手段】日付のうち、1の位を回転しながら表示する第1日車23と、第1日車23に形成されたカム部34と、カム部34に係合する突条64が形成された作動レバー29の揺動によって、日付のうち、10の位を回転しながら表示する第2日車24と、カム部34に、突条64を追従させるガイド璧37と、を備えていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、表示機構、ムーブメント、及び時計に関するものである。
従来から日付等を大きく表示する、いわゆるビッグデイト方式の表示機構として、1の位の日付を表示する第1日車と、10の位の日付を表示する第2日車と、を備え、これら2枚の日車を組み合わせて「01」日から「31」日までの日付表示を行う構成が知られている。
ここで、下記特許文献1に示されるような従来のビッグデイト方式の表示機構について説明する。
第1日車には、「01」日から「31」日における1の位に対応する数字が周方向に沿って付されている。第1日車は、一日に一回転する日回し車の回転に伴い、一目盛り(1日分)ずつ回転する。
一方、第2日車には、「01」日から「31」日のうち10の位に対応する数字(例えば、「0」〜「3」)が周方向に沿って付されている。第2日車は、第1日車(1の位)が「9」から「0」に移行するタイミングで一目盛り(10日分)ずつ回動するとともに、日付が「31」日から「01」日に切り替わる際には、逆方向に素早く回動して初期位置(例えば、「0」)に戻るようになっている(いわゆる、レトログラード機構)。
上述したレトログラード機構は、第1日車に配設され、第1日車と一体的に回転するカム部と、このカム部に係合するカム従節部、及び第2日車に係合する係合部を有する作動レバーと、を備えている。
カム部には、例えば回転方向に沿う一方向に向かうに従い径が拡大するカム面、及びカム面の最大径と最小径とを接続する遷移部を有している。
作動レバーは、カム部の回転に伴い順方向に揺動可能とされ、この揺動動作に伴い第2日車を回動させるように構成されている。そして、作動レバーは、カム従節部がカム部の遷移部上を移動する間(カム面の最大径から最小径に移動する間)に逆方向に揺動することで、第2日車を初期位置まで戻すようになっている。
しかしながら、カム面の精度には限度があることから、カム面の適正位置からのずれに応じて、第2日車における周方向の位置ずれが生じ、これに伴い日付の位置ずれが生じることで、視認性の低下や製品の外観が損なわれる等のおそれがある。
そこで、下記特許文献1には、第2日車を躍制する第2日ジャンパと、カム従節部がカム部の遷移部上を移動する際に第2日ジャンパによる第2日車の躍制の規制を解除する規制解除手段と、を設ける構成が開示されている。
特開2012−189518号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成にあっては、日付修正時等、日送りを高速に行うと、特に上述したレトログラード動作時(「31」日から「01」日へ切り替わる際)に、作動レバーのカム従節部がカム部(遷移部)の変化に追従できないおそれがある。この場合、作動レバーが初期位置に戻りきる前に規制解除手段による第2日ジャンパの規制が再開されることで、第2日車が「3」から「0」に切り替わらず、例えば「2」や「1」等の状態で止まってしまう場合がある。その結果、適切な日付表示が行われ得ないおそれがある。
そこで本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、周期的に繰り返される暦値を確実に初期化できる表示機構、ムーブメント、及び時計の提供を目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を提供する。
(1)本発明に係る表示機構は、第一の位と、前記第一の位に応じて切り替わる第二の位と、によって規定される所定の期間が、周期的に繰り返される暦値のうち、前記第一の位を回転しながら表示する第1暦値伝え車と、前記第1暦値伝え車に形成されたカム部と、前記カム部に係合するカム従節部が形成された作動レバーの揺動によって、前記暦値のうち、前記第二の位を回転しながら表示する第2暦値伝え車と、前記カム部に、前記カム従節部を追従させる追従機構と、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、作動レバーのカム従節部がカム部に係合しているので、第1暦値伝え車の回転に伴い、作動レバーのカム従節部がカム部に沿ってカム部に対して相対的に移動することで、作動レバーが揺動する。そして、作動レバーの揺動動作に伴い、第2暦値伝え車が回転する。これにより、各暦値伝え車の回転位置に応じた暦値が表示される。
特に、本発明の構成によれば、カム従節部が追従機構によってカム部に倣って確実に移動することになる。これにより、日付合わせ等、暦値の調整を高速で行う場合であっても、カム部に応じた作動レバーの揺動動作を確実に行わせることができるので、周期的に繰り返される暦値を確実に初期化でき、適切な暦値の表示を行うことができる。
(2)本発明に係る表示機構では、前記所定の期間に一回転する暦値回し車を備え、前記第1暦値伝え車は、前記暦値回し車に係合可能な第1暦値伝え歯車部を有し、前記暦値回し車の回転に応じて前記所定の期間で一歯分だけ回転し、前記カム部は、前記暦値の始点に対応する始点位置から前記暦値の終点に対応する終点位置に向かうに従い前記第1暦値伝え車の回転中心からの径方向に沿う距離が変化するカム面と、前記終点位置から前記始点位置に向かうに従い前記径方向に沿う内側に向けて延びる遷移部と、を有し、前記第2暦値伝え車は、前記作動レバーが噛合するとともに、前記作動レバーの揺動動作に応じて回動可能とされ、前記追従機構は、前記カム従節部が前記カム部の少なくとも前記終点位置から前記始点位置に戻るとき、前記遷移部に沿って前記カム従節部を追従さてもよい。
この構成によれば、カム従節部がカム部の終点位置から始点位置に戻るとき、カム従節部が追従機構によってカム部(遷移部)に倣って確実に移動することになる。これにより、暦値の調整を高速で行う場合であっても、作動レバーの揺動動作を完了させることができる。その結果、第2暦値伝え車を速やかに初期位置に復帰させ、周期的に繰り返される暦値を確実に初期化できる。
(3)本発明に係る表示機構では、前記第1暦値伝え歯車部に係合可能とされ、前記第1暦値伝え車の回転を躍制する第1ジャンパと、前記第2暦値伝え車の回動を躍制する第2ジャンパと、を有し、前記第2ジャンパは、前記第1ジャンパによる前記第1暦値伝え歯車部との係合が解除された第1ジャンプ状態に連動して、前記第2暦値伝え車の回動を許容する第2ジャンプ状態に変位してもよい。
この構成によれば、各ジャンパにより各暦値伝え車を躍制することで、各暦値伝え車の位置ずれを抑制して、暦値を所望の位置に表示させることができる。これにより、暦値の視認性の向上や、意匠性を向上させることができる。
しかも、本発明の構成によれば、上述したようにカム従節部が追従機構によってカム部(遷移部)に倣って確実に移動することになるので、第2ジャンパが第1ジャンパに連動して躍制される場合であっても、各ジャンパのジャンプ状態中に作動レバーの揺動動作を確実に完了させることができる。
(4)本発明に係る表示機構では、前記追従機構は、前記カム部の全周に亘って設けられていてもよい。
この構成によれば、追従機構がカム部の全周に亘って形成されていることで、カム部の全周に亘ってカム従節部を確実に追従させることができる。これにより、各暦値伝え車の回転や回動に伴う暦値の送りを常に適切に行うことができる。
また、カム部とカム従節部との係合が解除されるのを防止して、動作信頼性を向上させることができる。
(5)本発明に係る表示機構では、前記カム従節部は、突条とされ、前記追従機構は、前記カム従節部を間に挟んで前記カム部の反対側に配設されたガイド壁を有していてもよい。
この構成によれば、カム部とガイド壁とで画成されたカム溝内に、カム従節部として突条を係合させることで、簡易な構成でカム溝と突条との係合状態を維持できる。
(6)本発明に係る表示機構では、前記突条は回転可能に構成されていてもよい。
この構成によれば、突条がカム部上を回転しながら摺動することになるので、突条とカム部との間の摺動抵抗を低減できる。これにより、表示機構を滑らかなに動作させることができるとともに、耐久性も向上できる。
(7)本発明に係る表示機構では、前記暦値が日であり、前記暦値回し車が日回し車であり、前記第1暦値伝え車が1の位の日付を表示する第1日表示部を有する第1日車であり、前記第2暦値伝え車が10の位の日付を表示する第2日表示部を有する第2日車であってもよい。
この構成によれば、第1日車及び第2日車を組み合わせることで、「01」日〜「31」日までの日付表示を大きく行うことができるので、日付の視認性の向上や、意匠性の向上を図ることができる。
(8)本発明に係るムーブメントは、上記本発明の表示機構を備えたことを特徴としている。
この構成によれば、上記本発明の表示機構を備えているため、動作信頼性に優れた高品質なムーブメントを提供できる。
(9)本発明に係る時計は、上記本発明のムーブメントを備えたことを特徴としている。
この構成によれば、上記本発明のムーブメントを備えているため、動作信頼性に優れた高品質な時計を提供できる。
本発明によれば、周期的に繰り返される暦値を確実に初期化できる。
本発明に係る実施形態における時計の外観図である。 第1実施形態における第2日表示部を取り外した状態を示すムーブメントの平面図である。 第1実施形態における第1日車を表側から見た平面図である。 第1実施形態における第2日車(第2日表示部)を装着した状態を示すムーブメントの平面図である。 表示機構の動作(標準日送り動作)を説明するための説明図であり、図2に相当する平面図である。 表示機構の動作(標準日送り動作)を説明するための説明図であり、各日ジャンパのジャンプ状態を示す図2に相当する平面図である。 表示機構の動作(標準日送り動作)を説明するための説明図であり、図2に相当する平面図である。 表示機構の動作(切り替わり動作)を説明するための説明図であり、図2に相当する平面図である。 表示機構の動作(切り替わり動作)を説明するための説明図であり、各日ジャンパのジャンプ状態を示す図2に相当する平面図である。 表示機構の動作(切り替わり動作)を説明するための説明図であり、図2に相当する平面図である。 表示機構の動作(レトログラード動作)を説明するための説明図であり、図2に相当する平面図である。 表示機構の動作(レトログラード動作)を説明するための説明図であり、各日ジャンパのジャンプ状態を示す図2に相当する平面図である。 第2実施形態における第1日車の平面図である。 第2実施形態における第2日車の平面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、時計の一例としてアナログクォーツ式の時計を例に挙げて説明する。
<第1実施形態>
[時計]
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、指針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうち、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」と称する。また、地板の両側のうち、時計ケースのケース裏蓋のある方の側、すなわち、文字板と反対の側をムーブメントの「表側」と称する。
図1は時計1の外観図である。
図1に示すように、本実施形態の時計1のコンプリートは、図示しないケース裏蓋、及びガラス2からなる時計ケース3内に、ムーブメント10と、時刻等に関する情報を示す目盛り等を有する文字板11と、時刻を示す時針12、分を示す分針13及び秒を示す秒針14を含む指針と、を備えている。
文字板11のうち、12時に位置する部分(図1の上部)には、日付(暦値)を表す数字を明示させる日窓15が開口している。これにより、本実施形態の時計1は、時刻に加え、日付を確認することが可能とされている。なお、日窓15は、矩形状とされ、そのうち右側部分が日付の1の位(第一の位)を表示する第1表示領域15a、左側部分が日付の10の位(第二の位)を表示する第2表示領域15bとなっている。
また、時計ケース3の側面のうち、3時に位置する部分(図1の右側)はりゅうず16が設けられている。りゅうず16は、時計ケース3の外側からムーブメント10を操作するためのものであって、時計ケース3内に挿通された巻真17と一体化されている。巻真17は、時計ケース3対して軸心回りに回転可能に設けられている。また、巻真17のうち、りゅうず16側とは反対側の端部に、ムーブメント10が連係されており、りゅうず16を回転させることにより、時刻や日付の表示を修正できるようになっている。
(ムーブメント)
図2は第2日表示部52を取り外した状態を示すムーブメント10の平面図である。
図2に示すように、ムーブメント10は、ムーブメント10の基板を構成する地板21を有している。地板21の表側(図2の奥側)には、時計1の源振を構成する図示しない水晶ユニットや、図示しない四番車、三番車、二番車及び香箱車を含む表輪列等が配置されている。一方、地板21の裏側(図2の手前側)には、日付表示を行う表示機構22が配置されている。
(表示機構)
本実施形態の表示機構22は、1の位の日付を表示する第1日車(第1暦値伝え車)23と、10の位の日付を表示する第2日車(第2暦値伝え車)24と、を備え、これら2枚の日車23,24を組み合わせることで、上述した日窓15に「01」日(暦値の始点)から「31」日(暦値の終点)までの日付表示を行う、いわゆるビッグデイト方式の表示機構22である。具体的に、表示機構22は、上述した第1日車23及び第2日車24と、第1日車23を回転させる日回し車(暦値回し車)25と、日付合わせを行う日修正車26と、第1日車23の回転を躍制する第1日ジャンパ(第1ジャンパ)27と、第2日車24の回転を躍制する第2日ジャンパ(第2ジャンパ)28と、第1日車23及び第2日車24を連動させる作動レバー29と、を主に有している。
(第1日車)
第1日車23は、地板21に対して回転可能に取付けられ、全体としてリング状をした部材であり、その開口縁には、径方向の内側に向けて突出する複数の内歯(第1暦値伝え歯車部)31が周方向に間隔をあけて形成されている。なお、以下の説明では、第1日車23の軸心Cに沿う方向を単に軸方向、軸心C回りの方向を周方向、軸心Cに直交する方向を径方向という。また、内歯31は、「01」日から「31」日の日付に対応して31個形成されている。
第1日車23の裏面(ムーブメント10の裏側に位置する面(文字板11側))は、「01」日〜「31」日の日付のうち、1の位に対応する日付が付された第1日表示部32を構成している。具体的に、第1日表示部32には、「01」日〜「09」日に対応する「1」〜「9」までの9個の日付と、「10」日〜「19」日に対応する「0」〜「9」までの10個の日付と、「20」日〜「29」日に対応する「0」〜「9」までの10個の日付と、「30」日〜「31」日に対応する「0」及び「1」の2個の日付と、が付されている。
図3は、第1日車23を表側から見た平面図である。
また、図2、図3に示すように、第1日車23の表面(ムーブメント10の表側に位置する面)には、カム部34が形成されている。カム部34は、径方向の外側に位置する面に、第1日車23の軸心Cからの径方向に沿う距離(以下、単に半径という)の異なる複数のカム面(第1〜第4カム面34a〜34d)を有している。図3の例において、各カム面34a〜34dは、周方向のうち第1日車23の回転方向(C1方向)とは逆方向(C2方向)に沿って順に形成されるとともに、第1カム面34a〜第4カム面34dにかけて順に半径が大きくなるように形成されている。
具体的に、第1カム面34aは、「01」〜「09」の日を規定するものであり、各カム面34a〜34dのうち最小径となっている。第1カム面34aのうち、周方向に沿うC2方向の端部には、C2方向に向かうに従い径方向の外側に向けて傾斜する傾斜接続部35aが形成されている。
第2カム面34bは、「10」〜「19」の日を規定するものであり、上述した傾斜接続部35aを介して第1カム面34aに連設されている。第2カム面34bは、第1カム面34aよりも軸心C周りの中心角が大きく、かつ第1カム面34aよりも半径が大きくなっている。また、第2カム面34bのうち、周方向に沿うC2方向の端部には、C2方向に向かうに従い径方向の外側に向けて傾斜する傾斜接続部35bが形成されている。
第3カム面34cは、「20」〜「29」の日を規定するものであり、上述した傾斜接続部35bを介して第2カム面34bに連設されている。第3カム面34cは、軸心C周りの中心角が第2カム面34bと同等で、かつ第2カム面34bよりも半径が大きくなっている。また、第3カム面34cのうち、周方向に沿うC2方向の端部には、C2方向に向かうに従い径方向の外側に向けて傾斜する傾斜接続部35cが形成されている。
第4カム面34dは、「30」、「31」の日を規定するものであり、上述した傾斜接続部35cを介して第3カム面34cに連設されている。第4カム面34dは、第1カム面34aよりも軸心C周りの中心角が小さく、かつ各カム面34a〜34dのうち最大径となっている。なお、各カム面34a〜34bは、同一のカム面34a〜34b内での半径は周方向全体に亘って一定になっている。
また、第4カム面34dの周方向に沿うC2側に位置する端部(終点位置)と、第1カム面34aの周方向に沿うC1側に位置する端部(始点位置)とは、遷移部36を介して接続されている。遷移部36は、第4カム面34dから第1カム面34aに向けて径方向の内側に向けて延在しており、後述するレトログラード表示を行わせるべく、最大径から最小径に突然落ちるようになっている。但し、径方向の遷移を許容する限り、遷移部36の一部又は全体には面がなくてもよい。
ここで、第1日車23の表面のうち、カム部34よりも径方向の外側に位置する部分には、カム部34に対して間隔をあけた状態でカム部34を囲繞するガイド壁(追従機構)37が形成されている。ガイド壁37は、カム部34の全周に亘って形成されるとともに、径方向の内側に位置する面が各カム面34a〜34d、傾斜接続部35a〜35c、及び遷移部36に倣って形成されている。これにより、カム部34とガイド壁37との間には、軸心Cからの径方向に沿う距離が、各カム面34a〜34d、傾斜接続部35a〜35c、及び遷移部36の形状に倣って異なるカム溝38が画成されている。
(日回し車及び日修正車)
図2に示すように、日回し車25は、第1日車23を1日(所定の期間)に1回(午前0時に達した時点で)、日付1日分だけ回転させて日送りするものであり、図示しない時車の回転に基づいて24時間で1回転するように構成されている。具体的に、日回し車25は、伝え車41を介して時車(不図示)に噛合された日回し歯車42と、第1日車23の内歯31に係合可能な日送り爪43と、を有している。
日回し車25は、時車の回転に基づいて時計回りに回転運動(図2の矢印A)することで、第1日車23の内歯31に係合して、第1日車23をC1方向に一歯分だけ回転させる。
日修正車26は、回転可能に地板21に支持されるとともに、その外周縁に形成された日修正歯44が第1日車23の内歯31に噛合するようになっている。そして、日修正車26は、例えば時計ケース3の側面に接している通常位置(0段位置)からりゅうず16(図1参照)を1段引き出したときに、巻真17に係合するようになっている。これにより、巻真17の回転力が日修正車26に伝達され、日修正車26を介して第1日車23を回転させることで、日付合わせ(カレンダー調整)を行えるようになっている。
(第1日ジャンパ)
第1日ジャンパ27は、基端部が地板21の裏面に揺動軸D周りに揺動可能(D1,D2方向)に支持されたレバー部45と、レバー部45の先端部に設けられた第1躍制爪46、及び係合部47と、第1躍制爪46に径方向の内側から当接して、レバー部45をD1方向に向けて付勢する第1日ジャンパばね48と、を有している。
第1躍制爪46は、レバー部45の先端部から径方向の外側に向けて突出する平面視三角形状のものであり、その先端部が第1日車23の内歯31間に係合可能に構成されている。そして、第1日ジャンパ27は、第1躍制爪46が第1日車23の内歯31間に係合することにより、第1日車23の回転を規制している(第1規制状態)。一方、第1日ジャンパ27は、第1日車23が回転する際、第1躍制爪46と第1日車23の内歯31との係合が解除されることで、第1日車23の回転を許容する(第1ジャンプ状態(図6参照))。
係合部47は、レバー部45の先端部において、第1躍制爪46に対して径方向の内側に配置された柱状とされ、後述する第2日ジャンパ28に係合可能とされている。
(第2日車)
図4は第2日車24(第2日表示部52)を装着した状態を示すムーブメント10の平面図である。
図2、図4に示すように、第2日車24は、第2日車歯車51(図2参照)と、第2日車歯車51に固定された第2日表示部52(図4参照)と、を有している。
まず、第2日表示部52は、図4に示すように、第2日車歯車51の裏側にカシメ固定等により固定された円板状のものであり、外径が第1日車23と同等に形成されている。第2日表示部52のうち、第1日車23の第1日表示部32と軸方向で重なる部分には、「01」日〜「31」日の日付のうち、10の位に対応する日付が付されている。具体的に、第2日表示部52には、「01」日〜「09」日の間における10の位を示す「0」の文字と、「10」日〜「19」日の間における10の位を示す「1」の文字と、「20」日〜「29」日の間における10の位を示す「2」の文字と、「30」日、「31」日の間における10の位を示す「3」の文字と、が付されている。図示の例において、これら「0」〜「3」の文字は、周方向に間隔をあけてC1方向に沿って順番に付されている。
また、第2日表示部52のうち、各文字の右側に位置する部分には、第1日表示部32(1の位の日付)を視認可能とする窓部53が形成されている。なお、窓部53の窓枠は、左縁を除き、上述した文字板11の日窓15の窓枠よりも外側に位置しており、日窓15を通して視認不能とされている(図1参照)。
なお、図4の例では、第2日表示部52は円板状とされているが、第2日表示部52のうち実質的に作用する部分は、軸線から放射状に延びた想像線54a,54bの間の角度範囲である。そのため、第2日表示部52の形状は、想像線54a,54bを半径とする扇形状の板であっても構わない。また、図示の例において、第2日表示部52のうち、左下の領域は、日窓15が12時の位置以外の位置(例えば3時の位置)に配置された場合に、「10」の位の文字(「0」〜「3」)を日窓15の位置に応じた部分に付すために利用され得るオプション領域である。
また、図示の例において、第2日表示部52のうち上述したオプション領域にも開口が形成されているが、少なくとも各文字の右側に位置する部分に窓部53が形成されていれば構わない。
図2に示すように、第2日車歯車51は、第1日車23の軸心Cと同軸状に配置された円板状とされ、1の位が「9」から「0」へ移行する際(例えば、「09」日から「10」日に移行する際)、または「31」日から「01」日に移行する際に回動することで、日窓15を通して視認される第2日表示部52の各文字を切り替えるように構成されている。
第2日車歯車51の外周縁において、径方向で対向する部分にはそれぞれ所定の角度範囲に亘って複数の爪部55、及び歯部(第2暦値伝え歯車部)56が形成されている。
爪部55は、第2日ジャンパ28に係合可能とされており、径方向の外側に向けて突出するとともに、第2日表示部52の文字に対応して周方向に間隔をあけて3つ形成されている。
歯部56は、径方向の外側に向けて突出しており、作動レバー29の後述する作動歯車部65に噛合している。なお、図2の例において、爪部55及び歯部56は第2日車歯車51の外周縁において、同一円周上に配置されているが、第2日車歯車51に形成されていれば、同一円周上に配置されていなくてもよい。
(作動レバー)
図2に示すように、作動レバー29は、平面視T字状とされ、一方向に沿って延びるレバー本体61と、レバー本体61の両端にそれぞれ形成されたアーム部62,63と、を有している。
レバー本体61は、一端部が上述した第1日車23と軸方向で重なる部分に位置し、他端部が第1日車23よりも径方向の内側に位置している。レバー本体61は、一端部に設けられたアーム部62との境界部分を揺動軸Eとして、地板21に揺動可能(E1,E2)に支持されている。
各アーム部62,63のうち、一方のアーム部62(レバー本体61の一端部に設けられたアーム部62)の先端部には、裏側に向けて突出する突条64が形成されている。この突条64は、上述したカム部34とガイド壁37とにより画成されたカム溝38内に係合するカム従節部として機能する。そして、作動レバー29は、第1日車23(カム部34)の回転に伴い突条64が各カム面34a〜34d、傾斜接続部35a〜35c、及び遷移部36に沿って相対的に移動することで、揺動軸E周りに揺動するようになっている。
他方のアーム部63(レバー本体61の他端部に設けられたアーム部63)の外周縁には、上述した第2日車歯車51の歯部56に噛合する作動歯車部65が形成されている。したがって、上述した第2日車24は、作動レバー29の揺動動作に伴い軸心C周りに回動するようになっている。
そして、各月の「01」日〜「09」日には、作動レバー29が揺動軸E周りのE1側の端部に位置する(第1状態)。この場合、作動レバー29のうち、突条64がカム部34の第1カム面34a上に位置し、作動歯車部65が第2日車歯車51の歯部56のうち周方向に沿うC1側の端部に噛合している。
また、各月の「10」日〜「19」日には、作動レバー29が上述した第1状態よりも一段階E2側に移動した第2状態となる(図10参照)。この場合、作動レバー29のうち、突条64がカム部34の第2カム面34b上に位置し、作動歯車部65が第2日車歯車51の歯部56のうち第1状態よりも一段階C2側に移動した部分に噛合している。
各月の「20」日〜「29」日には、作動レバー29が第2状態よりもさらに一段階E2側に移動した第3状態となる。この場合、作動レバー29のうち、突条64がカム部34の第3カム面34c上に位置し、作動歯車部65が第2日車歯車51の歯部56のうち第2状態よりもさらに一段階C2側に移動した部分に噛合している。
そして、各月の「30」日、「31」日には、作動レバー29が揺動軸E周りのE2側の端部に位置する(第4状態:図11参照)。この場合、作動レバー29のうち、突条64がカム部34の第4カム面34d上に位置し、作動歯車部65が第2日車歯車51の歯部56のうち周方向に沿うC2側の端部に噛合している。
なお、本実施形態では、カム部34の形状に沿って作動レバー29が揺動することにより、第2日車24(第2日車歯車51)を「0」から「3」に向けて一段階ずつ回動させた後、「3」から「0」に素早く回動させる、いわゆるレトログラード機構を構成している。
(第2日ジャンパ)
第2日ジャンパ28は、平面視L字状とされ、その屈曲部分を揺動軸Fとして、地板21に揺動可能(F1,F2)に支持されている。第2日ジャンパ28のうち、屈曲部分に対して一端側に向けて延在するレバー部72には、上述した第1日ジャンパ27の係合部47に係合する被係合部73が形成されている。
また、第2日ジャンパ28のうち、屈曲部分に対して他端側に向けて延在するレバー部74には、上述した第2日車歯車51の爪部55に係合する第2躍制爪75が形成されている。なお、第2日ジャンパ28は、第2ジャンパばね76によりF1方向に向けて付勢されている。
そして、第2日ジャンパ28は、第2躍制爪75が第2日車歯車51の爪部55に係合することにより、第2日車24の回動を規制している(第2規制状態)。一方、第2日ジャンパ28は、第1日ジャンパ27が上述した第1ジャンプ状態に変化するのに伴って、第2躍制爪75と爪部55との係合が解除される(第2ジャンプ状態)ことで、第2日車歯車51の回転が許容される。すなわち、本実施形態の第2日ジャンパ28は、第1日ジャンパ27が第1ジャンプ状態になる度(1日の日送りごと)に連動して、第2ジャンプ状態になる。したがって、月末から月初に入る際(「31」日から「01」日へ切り替わる際)にも同様に、第2日ジャンパ28は第2ジャンプ状態となる。
<作用>
次に、上述した時計1の作用について説明する。なお、以下の説明では、表示機構22の基本動作(標準日送り動作、第2日車24の切り替わり動作、及びレトログラード動作)について説明し、その後日付合わせ時の動作について説明する。
(基本動作)
(標準日送り動作)
図5〜図7は表示機構22の動作(標準日送り動作)を説明するための説明図であり、図2に相当する平面図である。なお、図中において、日窓15、及び第2日表示部52の数字(「0」〜「3」)を鎖線で示している。
まず、図5に示す状態において、日窓15には「01」日が表示されている。すなわち、第2日車24の「0」が日窓15の第2表示領域15bに位置し、第1日車23の「1」が日窓15の第1表示領域15a(第2日車24における窓部53(図4参照)の領域)に位置している。
この場合、各日ジャンパ27,28は規制状態にあり、各日車23,24の回転をそれぞれ規制している。また、作動レバー29は第1状態のうち、突条64が第1カム面34a上における遷移部36寄りに位置し、作動歯車部65が第2日車歯車51の歯部56のうち周方向に沿うC1側の端部に噛合している。
そして、時車(不図示)の回転に基づいて日回し車25が回転すると、日回し車25の日送り爪43が第1日車23の内歯31に係合して、第1日車23を周方向に沿うC1方向に一歯分だけ回転させる。
図6に示すように、第1日車23が回転し始めると、第1日ジャンパ27の第1躍制爪46が、第1日車23の内歯31によって第1ジャンパばね48の付勢力に抗する方向に押し上げられることで、第1日ジャンパ27が揺動軸D周りのD2方向に揺動する。これにより、第1日ジャンパ27が第1ジャンプ状態となり、第1日車23の内歯31と第1日ジャンパ27の第1躍制爪46とが摺接した状態で、第1日車23が回転する。
第1日ジャンパ27がD2方向に揺動すると、第1日ジャンパ27の係合部47が第2日ジャンパ28の被係合部73に係合しているため、第1日ジャンパ27によって第2日ジャンパ28が第2日ジャンパばね76の付勢力に抗する方向に押される。その結果、第2日ジャンパ28は揺動軸F周りのF2方向に揺動し、第2躍制爪75と爪部55との係合が解除された第2ジャンプ状態となる。これにより、第2日車24の回転が許容される。
一方、第1日車23がC1方向に回転することで、作動レバー29の突条64は第1カム面34a上に沿ってカム溝38内を遷移部36から離間する方向に相対的に移動する。このとき、第1カム面34a上では、周方向の全体に亘って半径が同等になっているため、突条64と軸心Cとの径方向の距離は変化しない。そのため、作動レバー29は揺動せず、これに伴い作動レバー29に噛合する第2日車24(第2日車歯車51)も回転しないようになっている。
その後、図7に示すように、第1躍制爪46が第1日車23の内歯31を一つ乗り越えると、第1日ジャンパばね48の付勢力によって第1日ジャンパ27が揺動軸D周りのD1方向に揺動する。これにより、第1日ジャンパ27が再び第1規制状態となり、第1躍制爪46が前回係合した内歯31間に対してC1方向に一歯分だけ回転した位置の内歯31間に係合し、第1日車23の回転を規制する。
また、第1日ジャンパ27が第1規制状態に戻ることで、第1日ジャンパ27と第2日ジャンパ28との係合が解除される。すると、第2日ジャンパ28は、第2日ジャンパばね76の付勢力によって揺動軸F周りのF1方向に揺動する。これにより、第2日ジャンパ28が再び第2規制状態となり、第2躍制爪75が前回係合した爪部55間と同一の爪部55間に係合し、第2日車24の回転を規制する。
このように、第2日車24が静止した状態で、第1日車23が一歯分だけ回転することで、日窓15のうち、第2表示領域15bには第2日車24の「0」が滞在した状態で、第1表示領域15aは第1日車23の「1」が「2」に切り替わる。これにより、日窓15には「02」日が表示されることになる。
なお、以上の動作は、「01」日〜「09」日、「10」日〜「19」日、「20」日〜「29」日、「30」日、及び「31」日の間、すなわち作動レバー29の突条64が同一のカム面(第1〜4カム面34a〜34d)上に位置する際に同様に繰り返される。
(第2日車の切り替わり動作)
次に、日付が「09」日から「10」日に切り替わる際の動作について説明する。
図8〜図10は表示機構22の動作(切り替わり動作)を説明するための説明図であり、図2に相当する平面図である。
図8に示すように、日窓15には「09」日が表示されている。すなわち、第2日車24の「0」が日窓15の第2表示領域15bに位置し、第1日車23の「9」が日窓15の第1表示領域15aに位置している。
この場合、作動レバー29は第1状態において、突条64がカム部34の第1カム面34a上における第2カム面34bとの傾斜接続部35a寄りに位置し、作動歯車部65が第2日車歯車51の歯部56のうち周方向に沿うC1側の端部に噛合している。
そして、図9に示すように、上述した標準日送り動作と同様に、第1日車23が軸心C周りのC1方向に回転し始めると、第1日ジャンパ27が第1ジャンプ状態となるとともに、第2日ジャンパ28も第2ジャンプ状態となる。
このとき、第1日車23がC1方向に回転することで、作動レバー29の突条64が第1カム面34a及び傾斜接続部35a上に沿ってカム溝38内を第1日車23に対して相対的に移動し、第2カム面34b上に到達する。この場合、第1日車23の回転に伴い、突条64と軸心Cとの径方向の距離が変化(増加)することで、作動レバー29が揺動軸E周りのE2方向に揺動する。さらに、作動レバー29の揺動動作に伴い、作動レバー29(作動歯車部65)に噛合する第2日車歯車51が周方向に沿うC1方向に回動する。
その後、図10に示すように、上述した標準日送り動作と同様に、第1躍制爪46が第1日車23の内歯31を一つ乗り越えた時点で、第1日ジャンパ27が再び第1規制状態となるとともに、第2日ジャンパ28が第2規制状態となる。このとき、第2躍制爪75は前回係合した爪部55間に対してC1方向に一歯分だけ回動した位置の爪部55間に係合し、第2日車24の回転を規制する。
これにより、日窓15のうち、第2表示領域15bが第2日車24の「0」から「1」に切り替わるとともに、第1表示領域15aは第1日車23の「9」が「0」に切り替わることで、日窓15には「10」日が表示されることになる。
なお、以上の切り替わり動作は、上述した「09」日から「10」日への切り替わりの他、「19」日から「20」日、及び「29」から「30」日への切り替わりの際、すなわち作動レバー29の突条64が各カム面(第1〜4カム面34a〜34d)間を移動する際に同様に繰り返される。
(レトログラード動作)
次に、レトログラード動作として、日付が「31」日から「01」日に切り替わる際の動作を説明する。図11、図12は表示機構22の基本動作(レトログラード動作)を説明するための説明図であり、図2に相当する平面図である。
図11に示すように、日窓15には「31」日が表示されている。すなわち、第2日車24の「3」が日窓15の第2表示領域15bに位置し、第1日車23の「1」が日窓15の第1表示領域15aに位置している。
この場合、作動レバー29は第4状態において、突条64が第4カム面34d上における遷移部36寄りに位置し、作動歯車部65が第2日車歯車51の歯部56のうち周方向に沿うC2側の端部に噛合している。
そして、図12に示すように、上述した標準日送り動作と同様に、各日ジャンパ27,28がジャンプ状態になり、第1日車23がC1方向に回転することで、作動レバー29の突条64が第4カム面34d及び遷移部36上に沿ってカム溝38内を移動して、第1カム面34a上に到達する。この場合、突条64と軸心Cとの径方向の距離が変化(縮小)することで、作動レバー29が揺動軸E周りのE1方向に揺動する。そこで、突条64を挟んでカム部34の反対側には、ガイド壁37が形成されているため、このガイド壁37によって突条64がカム部34(遷移部36)に倣って確実に移動することになる。
そして、作動レバー29の揺動動作に伴い、作動レバー29(作動歯車部65)に噛合する第2日車歯車51が軸心C周りのC2方向に回動(逆転)する。すなわち、作動レバー29は、作動歯車部65が第2日車歯車51の歯部56のうち周方向に沿うC2側の端部に噛合した第4状態から、第2日車歯車51の歯部56のうち周方向に沿うC1側の端部に噛合した第1状態まで一気に戻る(いわゆるレトログラード動作)。
その後、図5に示すように、上述した標準日送り動作と同様に、第1躍制爪46が第1日車23の内歯31を一つ乗り越えた時点で、第1日ジャンパ27が再び第1規制状態となるとともに、第2日ジャンパ28が第2規制状態となる。このとき、第2躍制爪75は第2日車歯車51の爪部55のうち周方向に沿うC1側の端部に係合される。
これにより、日窓15のうち、第2表示領域15bが第2日車24の「3」から「0」に一気に切り替わるとともに、第1表示領域15aは第1日車23の「31」日を示す「1」から「01」日を示す「1」に切り替わることで、日窓15には「01」日が表示されることになる。
(日付合わせ時の動作)
次に、日付合わせを行う場合の動作について説明する。
図5〜図7に示すように、日付合わせを行う場合には、まずりゅうず16(図1参照)を1段引き出し、巻真17を日修正車26に係合させる。この状態でりゅうず16を介して巻真17を回転させることで、日修正車26が回転する。すると、日修正車26の回転に基づいて第1日車23が回転することで、上述した基本動作と同様の動作により各日車23,24が回転する。
これにより、日回し車25の回転に関わらず、日送りを高速で行うことができるので、日窓15に所望の文字を速やかに表示させることができる。
ところで、上述したように第2日車24は、第2日ジャンパ28が第2ジャンプ状態になることで、回転が許容され、作動レバー29の突条64が各カム面34a〜34d間(各傾斜接続部35a〜35c、及び遷移部36)を移動する際の作動レバー29の揺動動作に伴い回動するようになっている。
この場合、上述したように日付合わせを高速で行うと、レトログラード動作時(「31」日から「01」日へ切り替わる際)に、作動レバー29の突条64がカム部34(遷移部36)の変化に追従できないおそれがある。その結果、作動レバー29が第4状態から第1状態に戻りきる前に各日ジャンパ27,28が規制状態に戻ってしまい、第2日車24が「3」から「0」に切り替わらず、「2」や「1」等で止まってしまう場合がある。
これに対して、本実施形態では、上述したように突条64がガイド壁37によってカム部34(遷移部36)に倣って確実に移動することになるため、日付合わせを高速で行う場合(特に上述したレトログラード動作)であっても、各日ジャンパ27,28がジャンプ状態から規制状態に戻る間に作動レバー29の揺動動作を完了させることができる。
これにより、第2日車24を速やかに初期位置(10の位が「0」の位置)に復帰させることができるので、日付等、周期的に繰り返される暦値を確実に初期化でき、適切な日付表示を行うことができる。
また、本実施形態では、各ジャンパ27,28により各日車23,24をそれぞれ躍制することで、各日車23,24の位置ずれを抑制して、日付を所望の位置に表示させることができる。これにより、日付の視認性の向上や、意匠性を向上させることができる。
しかも、上述したように突条64がガイド壁37によってカム部34(遷移部36)に倣って確実に移動することになるので、第2日ジャンパ28が第1日ジャンパ27に連動して躍制される場合であっても、各日ジャンパ27,28のジャンプ状態中に作動レバー29の揺動動作を確実に完了させることができる。この場合、第2日ジャンパ28を付勢する第2ジャンパばね76の付勢力を高くすることもないので、第2日ジャンパ28に作用する負荷も低減できる。
しかも、本実施形態では、上述したガイド壁37がカム部34の全周に亘って形成されていることで、カム部34の全周に亘って突条64を追従させることができる。これにより、各日車23,24の回転に伴う日送りを常に適切に行うことができる。
また、カム溝38と突条64との係合が解除されるのを防止して、動作信頼性を向上させることができる。
また、カム部34とガイド壁37とで画成されたカム溝38内に、カム従節部として突条64を係合させることで、簡易な構成でカム溝38と突条64との係合状態を維持できる。
さらに、本実施形態の表示機構22においては、第1日車23及び第2日車24を組み合わせることで、第1日車23及び第2日車24の回転または回動位置に応じた「01」日〜「31」日までの日付表示を大きく行うことができるので、日付の視認性の向上や、意匠性の向上を図ることができる。
そして、本実施形態の時計1及びムーブメント10によれば、上述した表示機構22を備えているため、動作信頼性に優れた高品質な時計1及びムーブメント10を提供できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図13は第2実施形態における第1日車123の平面図、図14は第2実施形態における第2日車124の平面図である。
図13に示す第2実施形態において、第1日車123のカム部134は、第1実施形態と同様に第1カム面134a〜第4カム面134dが周方向に沿って順に形成されている。そして、各カム面134aのうち、第1カム面134a〜第2カム面134b、第2カム面134b〜第3カム面134c、及び第3カム面134c〜第4カム面134d間がそれぞれ傾斜接続部135a〜135cを介して接続されるとともに、第4カム面134d〜第1カム面134aが遷移部136を介して接続されている。
本実施形態では、各カム面134a〜134dのうち、「01」〜「09」の日を規定する第1カム面134aは最小径とされ、「20」〜「29」の日を規定する第3カム面134cが最大径とされている。また、「10」〜「19」の日を規定する第2カム面134bは、第3カム面134cよりも小さく、「30」、「31」の日を規定する第4カム面134dは第2カム面134bよりも小さく形成されている。したがって、本実施形態のカム部134は、第1カム面134a、第4カム面134d、第2カム面134b、及び第3カム面134cの順に半径が大きくなっている。
さらに、図14に示すように、本実施形態の第2日車124の第2日表示部152には、上述した各カム面134a〜134dの半径の大きさに倣って「0」〜「3」文字が「0」、「3」、「1」、「2」の順で割り当てられている。具体的に、最小径となる第1カム面134aに対応する「0」が軸心C周りのC1方向に沿う端部に割り当てられ、そこからC2方向に向けて「3」、「1」が並んでいる。そして、最大径となる第3カム面134cに対応する「2」が軸心C周りのC2方向に沿う端部に割り当てられている。
本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、第4カム面134dと第1カム面134aとを接続する遷移部136の径方向に沿う長さを縮小できるため、作動レバー29のレトログラード動作時における径方向への移動量を抑えることができる。これにより、レトログラード動作時に作動レバー29に作用する負荷を低減できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、第一の位を表示する第1暦値伝え車として、1の位の日付を表示する第1日車23を備え、第二の位を表示する第2暦値伝え車として、10の位の日付を表示する第2日車24を備え、1の位に応じて10の位が切り替わることによって日付を表示する構成について説明した。但し、これに限らず週等の暦値を表示する場合に本発明を適用しても構わない。
さらに、上述した各実施形態では、アナログクォーツ式の時計1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、機械式時計に本発明を適用しても構わない。
また、上述した実施形態では、カム部34の外側に配置されたガイド壁37により追従機構を構成し、カム従節部を突条64により形成した場合について説明したが、これに限られない。
例えば、突条を回転可能に構成しても構わない。この場合には、突条がカム部34上を回転しながら摺動することになるので、突条とカム部34との間の摺動抵抗を低減できる。これにより、表示機構を滑らかなに動作させることができるとともに、耐久性も向上できる。
また、上述した実施形態では、突条64を作動レバー29側に、カム部34とガイド壁37により形成されたカム溝38を第1日車23側に形成した場合について説明したが、これに限らず、カム部34を突条に形成し、この突条に形成する溝を作動レバー29に係合させても構わない。
さらに、突条とカム部とをそれぞれ鉤状やレール状に形成し、両者を係合させても構わない。
これらの場合であっても、追従機構は、カム従節部を挟んでカム部に対して反対側で、カム従節部をカム部に追従させるように形成されていれば構わない。
さらに、カム部の形状は、適宜設計変更が可能であり、例えば遷移部を有さない構成(カム面が滑らかに連なる構成)であっても構わない。
また、上述した実施形態では、第1日ジャンパ27が第1ジャンプ状態になるたびに第2日ジャンパ28が第2ジャンプ状態になる場合(1日ごとに第2日車24の回転が許容される場合)について説明したが、これに限られない。例えば、第1日車23が「9」から「0」、及びレトログラード動作のタイミングのみ第2ジャンプ状態になるように形成しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…時計
10…ムーブメント
22…表示機構
23,123…第1日車(第1暦値伝え車)
24,124…第2日車(第2暦値伝え車)
25…日回し車(暦値回し車)
27…第1日ジャンパ(第1ジャンパ)
28…第2日ジャンパ(第2ジャンパ)
29…作動レバー
31…内歯(第1暦値伝え歯車部)
32…第1日表示部
34,134…カム部
36,136…遷移部
37…ガイド壁(追従機構)
52…第2日表示部
C…軸心(回転中心)

Claims (9)

  1. 第一の位と、前記第一の位に応じて切り替わる第二の位と、によって規定される所定の期間が、周期的に繰り返される暦値のうち、前記第一の位を回転しながら表示する第1暦値伝え車と、
    前記第1暦値伝え車に形成されたカム部と、
    前記カム部に係合するカム従節部が形成された作動レバーの揺動によって、前記暦値のうち、前記第二の位を回転しながら表示する第2暦値伝え車と、
    前記カム部に、前記カム従節部を追従させる追従機構と、
    を備えることを特徴とする表示機構。
  2. 請求項1に記載される表示機構であって、
    前記所定の期間に一回転する暦値回し車を備え、
    前記第1暦値伝え車は、前記暦値回し車に係合可能な第1暦値伝え歯車部を有し、前記暦値回し車の回転に応じて前記所定の期間で一歯分だけ回転し、
    前記カム部は、前記暦値の始点に対応する始点位置から前記暦値の終点に対応する終点位置に向かうに従い前記第1暦値伝え車の回転中心からの径方向に沿う距離が変化するカム面と、前記終点位置から前記始点位置に向かうに従い前記径方向に沿う内側に向けて延びる遷移部と、を有し、
    前記第2暦値伝え車は、前記作動レバーが噛合するとともに、前記作動レバーの揺動動作に応じて回動可能とされ、
    前記追従機構は、前記カム従節部が前記カム部の少なくとも前記終点位置から前記始点位置に戻るとき、前記遷移部に沿って前記カム従節部を追従させることを特徴とする表示機構。
  3. 請求項2に記載される表示機構であって、
    前記第1暦値伝え歯車部に係合可能とされ、前記第1暦値伝え車の回転を躍制する第1ジャンパと、
    前記第2暦値伝え車の回動を躍制する第2ジャンパと、を有し、
    前記第2ジャンパは、前記第1ジャンパによる前記第1暦値伝え歯車部との係合が解除された第1ジャンプ状態に連動して、前記第2暦値伝え車の回動を許容する第2ジャンプ状態に変位することを特徴とする表示機構。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載される表示機構であって、
    前記追従機構は、前記カム部の全周に亘って設けられていることを特徴とする表示機構。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載される表示機構であって、
    前記カム従節部は、突条とされ、
    前記追従機構は、前記カム従節部を間に挟んで前記カム部の反対側に配設されたガイド壁を有していることを特徴とする表示機構。
  6. 請求項5に記載される表示機構であって、
    前記突条は回転可能に構成されていることを特徴とする表示機構。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載される表示機構であって、
    前記暦値が日であり、
    前記第1暦値伝え車が1の位の日付を表示する第1日表示部を有する第1日車であり、
    前記第2暦値伝え車が10の位の日付を表示する第2日表示部を有する第2日車であることを特徴とする表示機構。
  8. 請求項1に記載の表示機構を備えていることを特徴とするムーブメント。
  9. 請求項8に記載のムーブメントを備えることを特徴とする時計。
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