JP2016053345A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気筒間の燃料噴射量のばらつきに起因したエミッションの悪化を抑えつつ、燃料の噴き分け効果が低下することを極力抑えることのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関11は、複数気筒のそれぞれにポートインジェクタ22と筒内インジェクタ17とを備える。制御装置30は、ポートインジェクタ22から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合及び筒内インジェクタ17から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合を検出する。そして、ポートインジェクタ22及び筒内インジェクタ17のいずれか一方の気筒間ばらつきが所定値以上である場合には、気筒間ばらつきが所定値以上となっている方のインジェクタの噴射割合が上限値を超えないように制限する処理を実行するとともに、その上限値は、気筒間ばらつきが所定値以上となっている方のインジェクタの気筒間ばらつきの度合が大きいほど小さい値となるように設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射量を制御する装置に関するものである。
内燃機関では、実空燃比が目標空燃比となるように燃料噴射量を補正する空燃比制御が行われている。また、特許文献1に記載されているように、複数の気筒を備える内燃機関の気筒間において燃料噴射量のばらつきが発生すると、気筒間の空燃比にばらつきが発生して、エミッションが悪化するため、そうした気筒間での空燃比のばらつきの有無について判定が行われる。
他方、吸気ポートに燃料を噴射する吸気ポート用燃料噴射弁と、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内用燃料噴射弁とを備える内燃機関が知られている。こうした内燃機関では、周知のように、各燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射割合を機関運転状態に応じて変更することにより、燃料の噴き分けを実行して内燃機関の性能を向上させるようにしている。例えば、吸気ポート用燃料噴射弁から噴射される燃料の割合を多くする一方で、筒内用燃料噴射弁から噴射される燃料の割合を少なくすることにより、燃料によるオイル希釈の抑制や、燃焼室での煤の発生抑制などといった内燃機関の性能向上が図られる。逆に、吸気ポート用燃料噴射弁から噴射される燃料の割合を少なくする一方で、筒内用燃料噴射弁から噴射される燃料の割合を多くすることにより、燃焼室内で気化する燃料の量が増大して吸気の温度が下がるため、これにより耐ノッキング性能の向上や、吸気の充填効率向上などといった内燃機関の性能向上が図られる。
こうした内燃機関において、例えば上記特許文献1では、気筒間の空燃比のばらつきが起きている場合、そのばらつきの原因が各吸気ポート用燃料噴射弁から噴射される燃料量のばらつきに起因するのか、各筒内用燃料噴射弁から噴射される燃料量のばらつきに起因するのかを判定している。そして、空燃比のばらつき原因になっている燃料噴射弁の使用を禁止することにより、気筒間の空燃比のばらつきによるエミッションの悪化を抑えることが開示されている。
特開2012−233425号公報
ところで、上述した噴き分け実行時の噴射割合は、内燃機関の性能向上を図る上で最適な値が設定されている。従って、気筒間において燃料噴射量がばらついている燃料噴射弁について、その使用を禁止してしまうと、そうした燃料噴射量のばらつきに起因する空燃比のばらつきによって起きてしまうエミッションの悪化については、これを抑えることができるものの、燃料の噴射割合を最適化することができなくなる。そのため、上述したような燃料の噴き分けによって内燃機関の性能を向上させる効果が低下してしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、気筒間の燃料噴射量のばらつきに起因したエミッションの悪化を抑えつつ、吸気ポート用燃料噴射弁及び筒内用燃料噴射弁による燃料の噴き分けを実行しているときの同噴き分けによる効果が低下することを極力抑えることのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する内燃機関の燃料噴射制御装置は、複数の気筒のそれぞれに吸気ポート用燃料噴射弁と筒内用燃料噴射弁とを備えており、それら各燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射割合を機関運転状態に応じて変更することにより吸気ポート用燃料噴射弁及び筒内用燃料噴射弁による燃料の噴き分けを行う。この燃料噴射制御装置は、吸気ポート用燃料噴射弁から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合及び筒内用燃料噴射弁から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合を検出する。そして、吸気ポート用燃料噴射弁の気筒間ばらつきの度合及び筒内用燃料噴射弁の気筒間ばらつきの度合のいずれか一方が所定値以上である場合には、気筒間ばらつきの度合が所定値以上であると判定された燃料噴射弁を対象噴射弁として、その対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいときほど同対象噴射弁の噴射割合を少なくする噴射割合低減処理を実行するようにしている。
同構成によれば、吸気ポート用燃料噴射弁及び筒内用燃料噴射弁のうちで、燃料噴射量についての気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁(上記対象噴射弁)から噴射される燃料量は、気筒間ばらつきの度合いが大きいときほど減量されるようになる。従って、気筒間での燃料噴射量のばらつきが小さくなり、これにより気筒間での燃料噴射量のばらつきに起因したエミッションの悪化が抑えられるようになる。
また、同構成によれば、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の噴射割合は、気筒間ばらつきの度合に応じて少なくされるものの、そうした燃料噴射弁の使用を禁止する場合と比較して、本来の燃料の噴き分け要求から大きく乖離することは抑制される。従って、吸気ポート用燃料噴射弁及び筒内用燃料噴射弁による燃料の噴き分けを実行しているときの噴き分け効果が低下することを極力抑えることも可能になる。
なお、同構成では、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の噴射量そのものではなく、噴射割合を変化させるようにしている。従って、当該燃料噴射弁の燃料噴射量が減量される場合には、この燃料噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の燃料噴射量は増量される。そのため、気筒に供給される燃料の総量については変化させることなく維持することができる。
上記噴射割合低減処理としては、前記対象噴射弁の噴射割合が上限値を超えないように制限する処理を実行するとともに、前記対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど上限値を小さい値に設定することが好ましい。
気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁から噴射される燃料量が多いほど、気筒間ばらつきがエミッションに与える影響はの状態は大きくなる。逆に言えば、そうした燃料噴射弁からの燃料噴射量が少なければ、気筒間ばらつきがエミッションに与える影響は小さくなる。従って、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁から噴射される燃料量が比較的多い場合に限り、当該燃料噴射弁から噴射される燃料量を少なくすることは、本来の燃料の噴き分け要求を満たす上では好ましい態様である。
そこで、同構成では、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の噴射割合が上限値を超えないように制限する処理を実行するようにしており、これにより気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁から多くの燃料が噴射されることを抑えることができる。また、同構成では、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の上記気筒間ばらつきの度合が大きいほど上限値は小さい値に設定されるため、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁での気筒間ばらつきの度合が大きいほど、当該燃料噴射弁の噴射割合を少なくすることができるようになる。
また、上記噴射割合低減処理として、前記対象噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合が下限値を下回らないように制限する処理を実行するとともに、前記対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど下限値を大きい値に設定することが好ましい。
気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合が下限値を下回らないように制限する場合であって、例えば当該「他方の燃料噴射弁」の噴射割合の下限値を「10%」とした場合には、「気筒間ばらつきの度合が所定値以上となっている方の燃料噴射弁」の噴射割合は最大で「90%」に設定される可能性がある。これは、「気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている方の燃料噴射弁」の噴射割合の上限値を「90%」に設定した場合と同じ状態になる。また、「他方の燃料噴射弁」の噴射割合の下限値を「10%」よりも大きい「20%」にした場合には、「気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている方の燃料噴射弁」の噴射割合は最大で「80%」に設定される可能性がある。これは、「気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている方の燃料噴射弁」の噴射割合の上限値を小さくした場合と同じ状態になる。このように、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合が下限値を下回らないように制限する場合、その下限値を大きくことは、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の噴射割合についてその上限値を小さくすることと同じ効果が得られる。
そこで、同構成では、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合が下限値を下回らないように制限する処理を実行するようにしており、さらには、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の上記気筒間ばらつきの度合が大きいほど、下限値は大きい値に設定されるようにしている。従って、同構成によっても、上述した「気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の噴射割合が上限値を超えないように制限する処理を実行するとともに、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど上限値を小さい値に設定する」という構成と同様な作用効果を得ることができる。つまり、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁から多くの燃料が噴射されることを抑えることができるとともに、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁での気筒間ばらつきの度合が大きいほど、当該燃料噴射弁の噴射割合を少なくすることが可能になる。
また、上記噴射割合低減処理として、前記対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど、前記対象噴射弁の噴射割合を少なくする減少補正を実行するようにしてもよい。
同構成によっても、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁での気筒間ばらつきの度合が大きいほど、当該燃料噴射弁の噴射割合を少なくすることができるようになる。
また、上記噴射割合低減処理として、前記対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど、前記対象噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合を多くする増大補正を実行するようにしてもよい。
吸気ポート用燃料噴射弁及び筒内用燃料噴射弁による燃料の噴き分けを行う場合、一方の燃料噴射弁の噴射割合を増大させることは、他方の燃料噴射弁の噴射割合を減少させることと同義である。従って、同構成によるように、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁(上記対象噴射弁)の気筒間ばらつきの度合が大きいほど、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合を多くするようにすれば、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁での気筒間ばらつきの度合が大きいほど、当該燃料噴射弁の噴射割合を少なくすることが可能になる。
内燃機関の燃料噴射制御装置を具体化した第1実施形態にあって、これが適用される内燃機関の構造を示す模式図。 噴き分け領域を示す概念図。 気筒間ばらつきの度合に応じた空燃比変動の変化を示すタイムチャート。 ポートインジェクタの噴射割合の制限処理の手順を示すフローチャート。 ポートインバランス率とポート上限値との関係を示すグラフ。 第2実施形態の燃料噴射制御装置にて実行される処理手順であって、筒内インジェクタの噴射割合の制限処理の手順を示すフローチャート。 筒内インバランス率とポート下限値との関係を示すグラフ。 その他の実施形態におけるポートインバランス率と筒内下限値との関係を示すグラフ。 その他の実施形態における筒内インバランス率と筒内上限値との関係を示すグラフ。 その他の実施形態におけるポートインバランス率と減少補正値との関係を示すグラフ。 その他の実施形態におけるポートインバランス率と増大補正値との関係を示すグラフ。
(第1実施形態)
以下、内燃機関の燃料噴射制御装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。なお、この燃料噴射制御装置は、複数の気筒を備える、いわゆる多気筒内燃機関に適用される。
図1に示すように、内燃機関11の各気筒12内にはピストン13が備えられている。ピストン13は、内燃機関11の出力軸であるクランクシャフト15にコンロッド14を介して連結されており、コンロッド14によりピストン13の往復運動がクランクシャフト15の回転運動に変換される。
各気筒12内にあってピストン13の上方には燃焼室16が区画形成されており、この燃焼室16内に向けて燃料を噴射する筒内インジェクタ17(筒内用燃料噴射弁)が設けられている。筒内インジェクタ17には、周知の燃料供給機構を通じて所定の高圧燃料が供給されている。そして、この筒内インジェクタ17の開弁駆動により、燃料が燃焼室16内に直接噴射供給されて、いわゆる筒内噴射が行われる。
また、燃焼室16には、その内部に形成される燃料と空気とからなる混合気に対して点火を行う点火プラグ18が取り付けられている。この点火プラグ18による混合気への点火タイミングは、点火プラグ18の上方に設けられたイグナイタ19によって調整される。
燃焼室16には、吸気通路20及び排気通路21が連通されている。そして、吸気通路20の一部を構成する吸気ポート20aには、その吸気ポート20a内に燃料を噴射するポートインジェクタ22(吸気ポート用燃料噴射弁)が設けられている。このポートインジェクタ22には、周知の機構を通じて所定圧の燃料が供給されている。そして、このポートインジェクタ22の開弁駆動に伴って、燃料が吸気ポート20a内に噴射されて、いわゆるポート噴射が行われる。なお、吸気通路20には燃焼室16に導入される空気量を調量するスロットルバルブも設けられている。
排気通路21の下流には、混合気の空燃比が所定範囲内の値となっているときに浄化機能を発揮する排気浄化装置100が設けられている。
内燃機関11の各種制御は、制御装置30によって行われる。制御装置30は、機関制御に係る各種処理を実施する中央演算処理装置(CPU)、制御用のプログラムや機関制御に必要な情報を記憶するメモリ、筒内インジェクタ17やポートインジェクタ22の駆動回路、並びにイグナイタ19等の駆動回路等を備えて構成されている。
制御装置30には、機関運転状態を検出する各種のセンサが接続されている。例えばクランクセンサ31によってクランクシャフト15のクランク角が検出され、これに基づいて機関回転速度NEが算出される。またアクセルセンサ33によって、アクセル操作量ACCPが検出される。また、エアフロメータ34によって吸入空気量GAが検出される。また、排気浄化装置100の排気上流側に設けられた空燃比センサ35によって空燃比AFrが検出される。そして制御装置30は、こうした各種センサの検出信号によって把握される内燃機関11の運転状態に応じて、燃料噴射制御、空燃比制御、点火時期制御等をはじめとする各種制御を実施する。
例えば、制御装置30は、筒内インジェクタ17及びポートインジェクタ22による燃料の噴き分けを実施することにより、内燃機関11の性能を高めるようにしている。
図2に示すように、例えば、低回転低負荷領域ではポートインジェクタ22だけを用いたポート100%噴射を行い、中負荷中回転領域ではポートインジェクタ22及び筒内インジェクタ17の双方を用いたポート噴射及び筒内噴射を行う。そして、高負荷高回転領域では筒内インジェクタ17だけを用いた筒内100%噴射を行う。なお、図2に示す噴き分け領域は一例であり、適宜変更することができる。
ちなみに、こうした燃料の噴き分けによって得られる効果としては、例えば次のようなものが挙げられる。まず、ポートインジェクタ22から噴射される燃料の割合を多くする一方で、筒内インジェクタ17から噴射される燃料の割合を少なくすることにより、燃料によるオイル希釈の抑制や、燃焼室16での煤の発生抑制などといった内燃機関11の性能向上が図られる。逆に、ポートインジェクタ22から噴射される燃料の割合を少なくする一方で、筒内インジェクタ17から噴射される燃料の割合を多くすることにより、燃焼室16内で気化する燃料の量が増大して吸気の温度が下がるため、これにより耐ノッキング性能の向上や、吸気の充填効率向上などといった内燃機関11の性能向上が図られる。
上述した燃料の噴き分けは、機関運転状態に基づいて設定される燃料噴射量Qのうちでポートインジェクタ22から噴射させる燃料量の割合を示すポート噴射割合Rpを種々変更することにより実行される。
ポート噴射割合Rpは、機関負荷KLや機関回転速度NE等の機関運転状態に基づき「0%≦Rp≦100%」の範囲内で可変設定され、燃料噴射量Qに対してポート噴射割合Rpを反映した燃料量がポートインジェクタ22の燃料噴射量として設定される。一方、「100%」からポート噴射割合Rpを減じた値が、燃料噴射量Qのうちで筒内インジェクタ17から噴射させる燃料量の割合を示す筒内噴射割合Rdとして算出される(Rd=100%−Rp)。そして、燃料噴射量Qに対して筒内噴射割合Rdを反映した燃料量が筒内インジェクタ17の燃料噴射量として設定される。
先の図2に示した例の場合には、低負荷低回転領域では、ポート噴射割合Rpは「100%」に、筒内噴射割合Rdは「0%」に設定される。また、中負荷中回転領域では、ポート噴射割合Rpは「0%<Rp<100%」の範囲内で可変設定され、これに伴い筒内噴射割合Rdも可変設定される。そして、高負荷高回転領域では、ポート噴射割合Rpは「0%」に、筒内噴射割合Rdは「100%」に設定される。このように本実施形態では、機関運転状態に応じてポート噴射割合Rpを可変設定することにより、自ずと筒内噴射割合Rdも可変設定される。
また、制御装置30は、内燃機関11の各気筒間において空燃比のばらつきが生じていないかどうかを監視している。
より詳細には、そうした空燃比のばらつきを生じさせる原因の1つは、気筒間での燃料噴射量のばらつきであり、こうした燃料噴射量の気筒間ばらつきを示す指標値であるインバランス率IMBを把握するようにしている。
図3は、4気筒エンジンの全気筒において燃焼が一巡する1サイクル(720°CA)毎の空燃比の変動を示しており、特に、ある気筒の燃料噴射量を意図的にずらして、燃料噴射量の気筒間ばらつきを発生させた場合に、空燃比センサ35によって検出される空燃比AFrの変動態様を示す。なお、図3に示す実線L1は、気筒間ばらつきが発生していないときの空燃比AFrの変動を示す。また、一点鎖線L2は、ある気筒の燃料噴射量を所定量A1だけずらして気筒間ばらつきを発生させたときの空燃比AFrの変動を示す。そして、二点鎖線L3は、ある気筒の燃料噴射量を、上記所定量A1よりも多い所定量A2だけずらして気筒間ばらつきを発生させたときの空燃比AFrの変動を示す。
この図3の実線L1に示すように、空燃比AFrは、内燃機関11の1サイクルを1周期として、周期的な変動を繰り返す。そして、一点鎖線L2に示すように、燃料噴射量の気筒間ばらつきが発生して気筒間の空燃比に違いが生じると、1サイクル内での空燃比AFrの変動量は大きくなる。そして、一点鎖線L2及び二点鎖線L3に示すように、気筒間での燃料噴射量のずれが多いほど、つまり燃料噴射量の気筒間ばらつきの度合が大きいときほど、空燃比AFrの変動量は大きくなる。
そこで、本実施形態では、空燃比AFrの変動量に相関する値(例えば、空燃比センサ35から出力される信号の傾きの大きさや、空燃比AFrの変化速度、あるいは所定期間内での空燃比AFrの変化量など)に基づき、上記気筒間ばらつきの度合を示すインバランス率IMBを検出するようにしている。より詳細には、上述したような空燃比AFrの変動量に関する値を検出し、その検出された値に基づき、同変動量が大きいときほどインバランス率IMBの値が大きくなるようにしている。
なお、本実施形態では、インバランス率IMBの精度を高めるために、急激な加速及び減速を除く運転状態において、インバランス率IMBの検出を複数回実行し、その検出された複数のインバランス率IMBを平均化して最終的なインバランス率IMBを算出するようにしている。ちなみに、こうした平均化による最終的なインバランス率IMBの算出は一例であり、他の態様にて最終的なインバランス率IMBの算出を行ってもよい。
また、本実施形態の内燃機関11は、ポートインジェクタ22と筒内インジェクタ17とを備えるようにしている。そのため、インバランス率IMBとして、ポートインジェクタ22から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合を示すポートインバランス率IMBpと、筒内インジェクタ17から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合を示す筒内インバランス率IMBdとをそれぞれ検出するようにしている。こうしたポートインバランス率IMBpの検出は、ポート100%噴射が行われているときに行うことが望ましいが、ポート噴射及び筒内噴射が併用されているときには、例えば、その併用時に検出されたインバランス率IMBをポート噴射割合Rpに応じて補正することにより、ポートインバランス率IMBpを検出することができる。同様に、筒内インバランス率IMBdの検出も、筒内100%噴射が行われているときに行うことが望ましいが、ポート噴射及び筒内噴射が併用されているときには、例えば、その併用時に検出されたインバランス率IMBを筒内噴射割合Rdに応じて補正することにより、筒内インバランス率IMBdを検出することができる。
ちなみに、こうした気筒間ばらつきの度合を検出する技術は、既に周知である。例えば、上述した空燃比AFrの変動量の他にも、気筒間ばらつきの度合が大きくなるほど、内燃機関の回転変動は大きくなることが知られている。また、一部の気筒の空燃比が他の気筒の空燃比に対してリッチ側にずれるほど、気筒内から排出される水素の濃度は高くなることが知られている。また、このようにして水素濃度が高くなると、空燃比を検出するセンサが水素を検出してしまい、そのセンサの出力値は、実際の空燃比に応じた出力値よりもリッチ側にずれることも知られている。従って、そうした周知技術を使って燃料噴射量に関する気筒間ばらつきの度合を検出してもよい。
制御装置30は、上述した気筒間ばらつきがポートインジェクタ22に起きている場合には、当該ポートインジェクタ22から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合が大きいときほどポート噴射割合Rpを少なくする噴射割合低減処理を実行する。より詳細には、そうした噴射割合低減処理として、ポート噴射割合Rpがポート上限値Apを超えないように制限する処理を実行するとともに、上記気筒間ばらつきの度合が大きいほど、ポート上限値Apをより小さい値に設定するようにしている。
以下、こうした噴射割合の制限処理について、図4及び図5を参照して説明する。なお、本処理は、制御装置30によって所定周期毎に繰り返し実行される。
図4に示すように、本処理が開始されるとまず、ポートインバランス率IMBpの学習が完了しているか否かが判定される(S100)。このポートインバランス率IMBpの学習完了とは、上述したように、複数回に渡って検出されたポートインバランス率IMBpの平均化が完了している状態のことを言う。
そして、ポートインバランス率IMBpの学習が完了していないときには(S100:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、ポートインバランス率IMBpの学習が完了しているときには(S100:YES)、ポートインバランス率IMBpが判定値α以上であるか否かが判定される(S110)。この判定値αには、ポートインジェクタ22から噴射される燃料量についての気筒間ばらつきが排気エミッションに影響を与える程度に大きくなっているときのポートインバランス率IMBpが設定されている。
そして、ポートインバランス率IMBpが判定値α未満であるときには(S110:NO)、ポートインジェクタ22の気筒間ばらつきは問題のない程度であると判定されて、本処理は一旦終了される。
一方、ポートインバランス率IMBpが判定値α以上であるときには(S110:YES)、ポートインジェクタ22について気筒間ばらつきがある程度大きくなっていると判定される。なお、本実施形態では、ポートインバランス率IMBpが判定値α以上であると判定されたポートインジェクタ22が上記対象噴射弁に相当する。
次に、学習されたポートインバランス率IMBpに基づき、ポート上限値Apが設定される(S120)。このポート上限値Apは、ポート噴射割合Rpの上限ガードを実行する際に使用される値であり、機関運転状態に基づいて設定されたポート噴射割合Rpがポート上限値Apを超える場合には、ポート噴射割合Rpの値はポート上限値Apの値に変更される。
図5に示すように、このポート上限値Apは、ポートインバランス率IMBpが大きいときほど小さい値となるように、ポートインバランス率IMBpの値に応じて可変設定される。
次に、噴き分け優先要求があるか否かが判定される(S130)。この噴き分け優先要求とは、各種の異常検出等を行うために、他の処理に優先してポートインジェクタ22や筒内インジェクタ17の噴射割合を予め定められた規定値に変更する要求である。
そして、噴き分け優先要求がないときには(S130:NO)、上述したポート上限値Apによるポート噴射割合Rpの上限ガードが実行されて(S140)、本処理は一旦終了される。
一方、噴き分け優先要求があるときには(S130:YES)、ポート上限値Apによるポート噴射割合Rpの上限ガードを実行することなく、噴き分け優先要求に応じた噴射割合の設定が行われて(S150)、本処理は一旦終了される。
つぎに、上記制限処理による作用を説明する。
ポートインバランス率IMBpが判定値α以上である場合には、ポートインジェクタ22から噴射される燃料量が多いほど、気筒間ばらつきが排気エミッションに与える影響は大きくなる。逆に言えば、ポートインバランス率IMBpが判定値α以上になっているポートインジェクタ22からの燃料噴射量が少なければ、気筒間ばらつきが排気エミッションに与える影響は小さくなる。従って、ポートインバランス率IMBpが判定値α以上である場合には、ポートインジェクタ22から噴射される燃料量が比較的多い場合に限り、当該ポートインジェクタ22から噴射される燃料量を少なくすることは、本来の燃料の噴き分け要求を満たす上では好ましい態様である。
そこで、上記制限処理では、ポートインバランス率IMBpが判定値α以上である場合には、ステップS140にて、ポートインジェクタ22の噴射割合がポート上限値Apを超えないように制限する処理を実行するようにしている。これにより気筒間ばらつきが判定値α以上になっているポートインジェクタ22から多くの燃料が噴射されることを抑えることができる。
また、先の図5に示したように、上記ステップS120では、ポートインバランス率IMBpが大きいほど、ポート上限値Apは小さい値に設定される。そのため、同図5に示すように、ポート上限値Apが小さい値に設定されるほど、ポート噴射割合Rpは同ポート上限値Apによって上限ガードされやすくなるとともに、上限ガードされたときの値も小さくなる。従って、ポートインジェクタ22の気筒間ばらつきの度合を示すポートインバランス率IMBpが大きいときほど、ポート噴射割合Rpは少なくなり、ポートインバランス率IMBpが判定値α以上となっているポートインジェクタ22からの燃料噴射量は少なくなる。
このように、ポートインバランス率IMBpが判定値α以上となっている場合、ポートインジェクタ22から噴射される燃料量は、気筒間ばらつきの度合いが大きいときほど減量されるようになる。従って、気筒間での燃料噴射量のばらつきは小さくなり、これにより気筒間での燃料噴射量のばらつきに起因したエミッションの悪化が抑えられるようになる。
また、気筒間ばらつきが起きているポートインジェクタ22の噴射割合は、気筒間ばらつきの度合に応じて少なくされるものの、ポートインジェクタ22からの燃料噴射自体は禁止されない。そのため、気筒間ばらつきが起きているポートインジェクタ22についてその使用自体を禁止する場合と比較して、本来の燃料の噴き分け要求から大きく乖離することは抑制される。従って、燃料の噴き分け効果が低下することを極力抑えることも可能になる。
なお、本実施形態では、ポートインジェクタ22の燃料噴射量そのものではなく、噴射割合を変化させるようにしている。従って、ポートインジェクタ22から噴射される燃料量が減量される場合には、ポートインジェクタ22とともに噴き分けを行う筒内インジェクタ17からの燃料噴射量は増量されるようになる。そのため、気筒に供給される燃料の総量については変化することなく維持されるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ポートインジェクタ22の気筒間ばらつきの度合を示すポートインバランス率IMBpが判定値α以上であり、気筒間ばらつきが排気エミッションに影響を与える場合には、ポートインバランス率IMBpが大きいほどポート噴射割合Rpは少なくなるようにしている。従って、気筒間での燃料噴射量のばらつきが小さくなり、これにより気筒間での燃料噴射量のばらつきに起因したエミッションの悪化が抑えられるようになる。また、ポートインジェクタ22の使用を禁止する場合と比較して、本来の燃料の噴き分け要求から大きく乖離することは抑制される。従って、ポートインジェクタ22及び筒内インジェクタ17による燃料の噴き分けを実行しているときの噴き分け効果が低下することを極力抑えることも可能になる。
(2)ポートインバランス率IMBpが判定値α以上になっている場合には、ポートインジェクタ22の噴射割合がポート上限値Apを超えないように制限する上限ガード処理を実行するようにしている。従って、ポートインバランス率IMBpが判定値α以上になっているポートインジェクタ22から多くの燃料が噴射されることによって排気エミッションが悪化する、といった不都合の発生を抑えることができる。また、ポートインバランス率IMBpが大きいほど、ポート上限値Apは小さい値に設定されるようにしている。従って、ポートインジェクタ22での気筒間ばらつきの度合が大きいほど、ポート噴射割合Rpを少なくすることができる。
(第2実施形態)
次に、内燃機関の燃料噴射制御装置を具体化した第2実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。
上記第1実施形態では、気筒間ばらつきの発生原因がポートインジェクタ22である場合の噴射割合低減処理について説明した。
一方、本実施形態では、気筒間ばらつきの発生原因が筒内インジェクタ17である場合に、その筒内インジェクタ17から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合が大きいときほど筒内噴射割合Rdを少なくする噴射割合低減処理を実行するようにしている。より詳細には、筒内インジェクタ17の噴射割合低減処理として、ポート噴射割合Rpがポート下限値Bpを下回らないように制限する制限処理を実行する。そして、筒内インジェクタ17に起因する気筒間ばらつきの度合が大きいほど、ポート下限値Bpをより小さい値に設定することにより、筒内噴射割合Rdが少なくなるようにしている。
以下、こうした噴射割合の制限処理について、図6及び図7を参照して説明する。なお、本処理は、制御装置30によって所定周期毎に繰り返し実行される。
図6に示すように、本処理が開始されるとまず、筒内インバランス率IMBdの学習が完了しているか否かが判定される(S200)。この筒内インバランス率IMBdの学習完了とは、上述したように、複数回に渡って検出された筒内インバランス率IMBdの平均化が完了している状態のことを言う。
そして、筒内インバランス率IMBdの学習が完了していないときには(S200:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、筒内インバランス率IMBdの学習が完了しているときには(S200:YES)、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上であるか否かが判定される(S210)。この判定値βには、筒内インジェクタ17から噴射される燃料量についての気筒間ばらつきが排気エミッションに影響を与える程度に大きくなっているときの筒内インバランス率IMBdが設定されている。
そして、筒内インバランス率IMBdが判定値β未満であるときには(S210:NO)、筒内インジェクタ17の気筒間ばらつきは問題のない程度であると判定されて、本処理は一旦終了される。
一方、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上であるときには(S210:YES)、筒内インジェクタ17について気筒間ばらつきがある程度大きくなっていると判定される。なお、本実施形態では、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上であると判定された筒内インジェクタ17が上記対象噴射弁に相当する。
次に、学習された筒内インバランス率IMBdに基づき、ポート下限値Bpが設定される(S220)。このポート下限値Bpは、ポート噴射割合Rpの下限ガードを実行する際に使用される値であり、機関運転状態に基づいて設定されたポート噴射割合Rpがポート下限値Bpを下回る場合には、ポート噴射割合Rpの値はポート下限値Bpの値に変更される。
図7に示すように、このポート下限値Bpは、筒内インバランス率IMBdが大きいときほど大きい値となるように、筒内インバランス率IMBdの値に応じて可変設定される。
次に、噴き分け優先要求があるか否かが判定される(S230)。この噴き分け優先要求は、第1実施形態で説明した噴き分け優先要求と同じである。
そして、噴き分け優先要求がないときには(S230:NO)、上述したポート下限値Bpによるポート噴射割合Rpの下限ガードが実行されて(S240)、本処理は一旦終了される。
一方、噴き分け優先要求があるときには(S230:YES)、ポート下限値Bpによるポート噴射割合Rpの下限ガードを実行することなく、噴き分け優先要求に応じた噴射割合の設定が行われて(S250)、本処理は一旦終了される。
つぎに、上記制限処理による作用を説明する。
まずはじめに、ポート下限値Bp使って筒内噴射割合Rdを少なくする点について説明する。
筒内インバランス率IMBdが判定値β以上になっている筒内インジェクタ17とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁、つまりポートインジェクタ22の噴射割合がポート下限値Bpを下回らないように制限する場合、そのポート下限値Bpを大きくするほど、筒内インジェクタ17の噴射割合は少なくなる。
例えばポート下限値Bpを「10%」にした場合には、「筒内インバランス率IMBdが判定値β以上になっている方の燃料噴射弁」の噴射割合、つまり筒内噴射割合Rdは最大で「90%」に設定される可能性がある。これは、筒内噴射割合Rdの上限値を「90%」に設定した場合と同じ状態になる。そして、ポート下限値Bpを「10%」よりも大きい「20%」にした場合には、筒内噴射割合Rdは最大で「80%」に設定される可能性がある。これは、筒内噴射割合Rdの上限値を先の値(つまり90%)よりも小さくした場合と同じ状態になる。
また、先の図7に示すように、ポート噴射割合Rpがポート下限値Bpを下回らないように制限する場合、ポート下限値Bpが大きいときほど、ポート噴射割合Rpは多くなり、その一方で、筒内噴射割合Rdは少なくなる。
このように、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合が下限値を下回らないように制限する場合、その下限値を大きくすることは、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の噴射割合についてその上限値を小さくすることと同じ効果が得られる。
そこで、先の図6に示した制限処理では、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上になっている場合には、筒内インバランス率IMBdが大きいときほど、ポート噴射割合Rpに対する下限値を大きくするようにしている。そして、これにより筒内インバランス率IMBdが大きいときほど、筒内噴射割合Rdが少なくなり、筒内インジェクタ17から噴射される燃料量が減少する。そのため、以下に述べるように、第1実施形態と同様な効果が、筒内インジェクタ17に起因した気筒間ばらつきに対しても得られるようになる。
すなわち、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上になっている場合、その筒内インジェクタ17から噴射される燃料量が多いほど、気筒間ばらつきが排気エミッションに与える影響は大きくなる。逆に言えば、そうした筒内インバランス率IMBdが判定値β以上になっている筒内インジェクタ17からの燃料噴射量が少なければ、気筒間ばらつきが排気エミッションに与える影響は小さくなる。従って、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上である場合には、筒内インジェクタ17から噴射される燃料量が比較的多い場合に限り、当該筒内インジェクタ17から噴射される燃料量を少なくすることは、本来の燃料の噴き分け要求を満たす上では好ましい態様である。
そこで、上記制限処理では、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上である場合には、ステップS240にて、ポートインジェクタ22の噴射割合がポート下限値Bpを下回らないように制限する処理を実行する。これにより気筒間ばらつきが判定値β以上になっている筒内インジェクタ17から、(100%−「ポート下限値Bp」)を超える多くの燃料が噴射されることを抑えることができる。
また、先の図7に示したように、上記ステップS220では、筒内インバランス率IMBdが大きいほど、ポート下限値Bpは大きい値に設定される。そのため、同図7に示すように、ポート下限値Bpが大きい値に設定されるほど、ポート噴射割合Rpは同ポート下限値Bpによって下限ガードされやすくなるとともに、下限ガードされた後のポート噴射割合Rpは大きな値になる。従って、筒内インジェクタ17の気筒間ばらつきの度合を示す筒内インバランス率IMBdが大きいときほど、ポート噴射割合Rpの増大に対して相反する態様で筒内噴射割合Rdは少なくなるため、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上となっている筒内インジェクタ17からの燃料噴射量は少なくなる。
このように、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上となっている場合、筒内インジェクタ17から噴射される燃料量は、気筒間ばらつきの度合いが大きいときほど減量されるようになる。従って、気筒間での燃料噴射量のばらつきは小さくなり、これにより気筒間での燃料噴射量のばらつきに起因したエミッションの悪化が抑えられるようになる。
また、気筒間ばらつきが起きている筒内インジェクタ17の噴射割合は、気筒間ばらつきの度合に応じて少なくされるものの、筒内インジェクタ17からの燃料噴射自体は禁止されない。そのため、気筒間ばらつきが起きている筒内インジェクタ17についてその使用自体を禁止する場合と比較して、本来の燃料の噴き分け要求から大きく乖離することは抑制される。従って、燃料の噴き分け効果が低下することを極力抑えることも可能になる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)筒内インジェクタ17の気筒間ばらつきの度合を示す筒内インバランス率IMBdが判定値β以上であり、気筒間ばらつきが排気エミッションに影響を与える場合には、筒内インバランス率IMBdが大きいほど筒内噴射割合Rdは少なくなるようにしている。従って、気筒間での燃料噴射量のばらつきが小さくなり、これにより気筒間での燃料噴射量のばらつきに起因したエミッションの悪化が抑えられるようになる。また、筒内インジェクタ17の使用を禁止する場合と比較して、本来の燃料の噴き分け要求から大きく乖離することは抑制される。従って、ポートインジェクタ22及び筒内インジェクタ17による燃料の噴き分けを実行しているときの噴き分け効果が低下することを極力抑えることも可能になる。
(2)筒内インバランス率IMBdが判定値β以上になっている場合には、筒内インジェクタとともに噴き分けを行うポートインジェクタ22の噴射割合がポート下限値Bpを下回らないように制限する下限ガード処理を実行する。そのため、上述したように、筒内インバランス率IMBdが判定値β以上になっている筒内インジェクタ17から多くの燃料が噴射されることによって排気エミッションが悪化する、といった不都合の発生を抑えることができる。また、筒内インバランス率IMBdが大きいほど、ポート下限値Bpは大きい値に設定されるようにしている。従って、筒内インジェクタ17での気筒間ばらつきの度合が大きいほど、上述したように筒内噴射割合Rdを少なくすることができる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・第1実施形態では、ポートインバランス率IMBpが大きいときほど、ポート上限値Apを小さい値に設定することにより、ポート噴射割合Rpが少なくなるようにした。この他、第2実施形態で説明したように、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合が下限値を下回らないように制限する場合、その下限値を大きくするほど、気筒間ばらつきの度合が所定値以上になっている燃料噴射弁の噴射割合についてはその上限値を小さくすることと同じ効果が得られる。そこで、筒内噴射割合Rdが筒内下限値Bdを下回らないようにする制限する処理を実行するともに、ポートインバランス率IMBpに応じて筒内下限値Bdを可変設定するようにしてもよい。
図8に、この変形例での筒内下限値Bdの設定態様を示す。この図8に示すように、ポートインバランス率IMBpが大きいときほど、筒内下限値Bdは大きくなるように、同筒内下限値Bdを可変設定する。こうした変形例によれば、ポートインバランス率IMBpが大きいときほど、筒内噴射割合Rdは多くなり、これに相反してポート噴射割合Rpは少なくなる。従って、同変形例によっても、第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
・第2実施形態では、筒内インバランス率IMBdが大きいときほど、ポート下限値Bpを大きい値に設定することにより、筒内噴射割合Rdが少なくなるようにした。この他、第1実施形態に準じた態様にて、筒内インバランス率IMBdが大きいときほど、筒内噴射割合Rdが少なくなるようにしてもよい。例えば、筒内噴射割合Rdが筒内上限値Adを超えないようにする制限する処理を実行するともに、筒内インバランス率IMBdに応じて筒内上限値Adを可変設定するようにしてもよい。
図9に、この変形例での筒内上限値Adの設定態様を示す。この図9に示すように、筒内インバランス率IMBdが大きいときほど、筒内上限値Adは小さくなるように、同筒内上限値Adを可変設定する。こうした変形例によれば、筒内インバランス率IMBdが大きいときほど筒内噴射割合Rdは少なくなる。従って、同変形例によっても、第2実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
・第1実施形態や第2実施形態では、噴射割合低減処理として、噴射割合を制限する上限値や下限値をインバランス率IMBに応じて変化させるようにした。この他、噴射割合低減処理として、燃料噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど、その燃料噴射弁の噴射割合を少なくする減少補正を実行してもよい。つまり、ポートインジェクタ22や筒内インジェクタ17といった燃料噴射弁の噴射割合を少なくする噴射割合低減処理としては、気筒間ばらつきの度合が所定値以上である燃料噴射弁の噴射割合を所定値以下に制限するものに限らず、当該噴射割合を所定量減少させるものでもよい。
図10に、こうした変形例の一例であって、ポート噴射割合Rpに乗算される減少補正値Cpの設定態様を示す。この減少補正値Cpは、機関運転状態に基づいて設定されたポート噴射割合Rpを減少補正する値であって、「0<Cp≦1」の範囲内で可変設定される。そして、ポートインバランス率IMBpが比較的小さく、噴射割合を変更する必要がない場合には、減少補正値Cpは「1」に設定される。一方、ポートインバランス率IMBpがある程度大きく、噴射割合を変更する必要があるときには、ポートインバランス率IMBpが大きいときほど、減少補正値Cpは小さい値となるように可変設定される。この変形例でも、ポートインジェクタ22での気筒間ばらつきの度合が大きいほど、当該ポートインジェクタ22の噴射割合を少なくすることができる。
なお、ポート噴射割合Rpに対する乗算値ではなく、減算値を設定することにより、ポート噴射割合Rpを減少補正するようにしてもよい。
また、同様の態様にて、筒内インジェクタ17を対象とする場合には、機関運転状態に基づいて設定された筒内噴射割合Rdを減少補正するとともに、筒内インバランス率IMBdが大きいときほど、その減少補正による筒内噴射割合Rdの減少量を多くするようにしてもよい。
・ポートインジェクタ22及び筒内インジェクタ17による燃料の噴き分けを行う場合、一方のインジェクタの噴射割合を増大させることは、他方のインジェクタの噴射割合を減少させることと同義である。従って、上記噴射割合低減処理として、気筒間ばらつきの度合が所定値以上である燃料噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合を多くする増大補正を実行する。そして、気筒間ばらつきの度合が所定値以上である燃料噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど、その増大補正による噴射割合の増大度合が多くなるようにしても、気筒間ばらつきの度合が所定値以上である燃料噴射弁での気筒間ばらつきの度合が大きいほど、当該燃料噴射弁の噴射割合を少なくすることが可能になる。
図11に、こうした変形例の一例であって、筒内噴射割合Rdに乗算される増大補正値Ddの設定態様を示す。この増大補正値Ddは、機関運転状態に基づいて設定された筒内噴射割合Rdを増大補正する値であって、「Dd≧1」の範囲にて可変設定される。そして、ポートインバランス率IMBpが比較的小さく、噴射割合を変更する必要がない場合には、増大補正値Ddは「1」に設定される。一方、ポートインバランス率IMBpがある程度大きく、噴射割合を変更する必要があるときには、ポートインバランス率IMBpが大きいときほど、増大補正値Ddは大きい値となるように可変設定される。このように、ポートインバランス率IMBpが大きいときほど増大補正値Ddは大きい値となるように可変設定されると、ポートインバランス率IMBpが大きいときほど筒内噴射割合Rdは多くなり、これに相反してポート噴射割合Rpは少なくなる。従って、この変形例でも、ポートインジェクタ22での気筒間ばらつきの度合が大きいほど、当該ポートインジェクタ22の噴射割合を少なくすることができる。
なお、筒内噴射割合Rdに対する乗算値ではなく、加算値を設定して筒内噴射割合Rdを増大補正することにより、ポート噴射割合Rpを減少補正するようにしてもよい。
また、同様の態様にて、筒内インジェクタ17を対象とする場合には、機関運転状態に基づいて設定されたポート噴射割合Rpを増大補正するとともに、筒内インバランス率IMBdが大きいときほど、その増大補正によるポート噴射割合Rpの増大度合を多くするようにしてもよい。
・先の図4に示した制限処理では、ステップS130にて、噴き分け要求の有無を判定するようにしたが、このステップS130の処理及びステップS150の処理を省略してもよい。
同様に、先の図6に示した制限処理では、ステップS230にて、噴き分け要求の有無を判定するようにしたが、このステップS230の処理及びステップS250の処理を省略してもよい。
・第1実施形態では、ポートインバランス率IMBpに応じてポート上限値Apを可変設定するようにした。この他、ポートインバランス率IMBpが予め定められた値以上であるときには、ポート上限値Apの値として、ポートインバランス率IMBpが当該予め定められた値に満たないときに設定される値よりも小さい値であって一定とされた固定値を設定するようにしてもよい。
同様に、第2実施形態では、筒内インバランス率IMBdに応じてポート下限値Bpを可変設定するようにした。この他、筒内インバランス率IMBdが予め定められた値以上であるときには、ポート下限値Bpとして、筒内インバランス率IMBdが当該予め定められた値に満たないときに設定される値よりも大きい値であって一定とされた固定値を設定するようにしてもよい。
・図4に示したステップS110での判定値αとして、筒内インバランス率IMBdを設定するようにしてもよい。この場合には、ポートインジェクタ22の気筒間ばらつきの度合が、筒内インジェクタ17の気筒間ばらつきの度合以上となっている場合に、ポート噴射割合Rpを減少させることができる。同様に、図6に示したステップS210での判定値βとして、ポートインバランス率IMBpを設定するようにしてもよい。この場合には、筒内インジェクタ17の気筒間ばらつきの度合が、ポートインジェクタ22の気筒間ばらつきの度合以上となっている場合に、筒内噴射割合Rdを減少させることができる。
11…内燃機関、12…気筒、13…ピストン、14…コンロッド、15…クランクシャフト、16…燃焼室、17…筒内インジェクタ、18…点火プラグ、19…イグナイタ、20…吸気通路、20a…吸気ポート、21…排気通路、22…ポートインジェクタ、30…制御装置、31…クランクセンサ、33…アクセルセンサ、34…エアフロメータ、35…空燃比センサ、100…排気浄化装置。

Claims (5)

  1. 複数の気筒のそれぞれに吸気ポート用燃料噴射弁と筒内用燃料噴射弁とを備えており、それら各燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射割合を機関運転状態に応じて変更することにより前記吸気ポート用燃料噴射弁及び前記筒内用燃料噴射弁による燃料の噴き分けを行う内燃機関の燃料噴射制御装置であって、
    前記吸気ポート用燃料噴射弁から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合及び前記筒内用燃料噴射弁から噴射される燃料量の気筒間ばらつきの度合を検出し、
    前記吸気ポート用燃料噴射弁の前記気筒間ばらつきの度合及び前記筒内用燃料噴射弁の前記気筒間ばらつきの度合のいずれか一方が所定値以上である場合には、気筒間ばらつきの度合が前記所定値以上であると判定された燃料噴射弁を対象噴射弁として、その対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいときほど同対象噴射弁の噴射割合を少なくする噴射割合低減処理を実行する
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記噴射割合低減処理として、前記対象噴射弁の噴射割合が上限値を超えないように制限する処理を実行するとともに、前記対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど前記上限値を小さい値に設定する
    請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記噴射割合低減処理として、前記対象噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合が下限値を下回らないように制限する処理を実行するとともに、前記対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど前記下限値を大きい値に設定する
    請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記噴射割合低減処理として、前記対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど、前記対象噴射弁の噴射割合を少なくする減少補正を実行する
    請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記噴射割合低減処理として、前記対象噴射弁の気筒間ばらつきの度合が大きいほど、前記対象噴射弁とともに噴き分けを行う他方の燃料噴射弁の噴射割合を多くする増大補正を実行する
    請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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