JP2016051748A - 光電変換モジュール - Google Patents

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敬太 黒須
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丈司 大隈
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Nobuoki Horiuchi
伸起 堀内
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Yusuke Miyamichi
祐介 宮道
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Abstract

【課題】 光電変換モジュールの耐湿性を向上する。
【解決手段】 光電変換モジュール102は、基板1と、基板1の第1主面上に配された光電変換部と、基板1の第1主面側で光電変換部に電気的に接続されており、基板1を貫通してあるいは基板1の側面を経て基板1の第1主面とは反対側の第2主面側に導出された配線導体13a、13bと、第1主面上に配されて光電変換部を封止する第1封止材14と、第2主面の少なくとも一部を覆うとともに第2主面側に導出された配線導体13a、13bに被着して配線導体13a、13bの外周部を取り囲む、第1封止材14よりも水の拡散係数が大きい第2封止材15とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は光電変換部が封止材で封止された光電変換モジュールに関する。
近年、エネルギー問題や環境問題の深刻化に伴い、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電が注目を集めている。
太陽光発電に使用される光電変換モジュールは、光電変換可能な半導体を具備した光電変換部を有している。このような半導体層としては、薄膜系の半導体層や結晶系の半導体層がある。薄膜系の半導体層としては、CIS系(銅インジウムセレナイド系)やCIGS系(銅インジウムガリウムセレナイド系)等の化合物半導体薄膜や、アモルファスシリコン薄膜等がある。また、結晶系の半導体層としては、多結晶シリコンや単結晶シリコン等がある。
このような半導体層を有する光電変換部は、水分によって光電変換特性が低下しやすくなる。そこで、エチレンビニルアセテート共重合体(以下、EVAという)等の封止材同士の間に光電変換部を封止することによって、水分が光電変換部へ浸入を防止している(特許文献1参照)。
特開2006−179626号公報
光電変換モジュールは、耐湿性を向上することが常に要求される。上記光電変換モジュールでは、光電変換部へ水分の浸入を十分に抑制することができず、さらなる耐湿性の向上が望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、光電変換モジュールの耐湿性の向上を目的とする。
本発明の一態様に係る光電変換モジュールは、基板と、該基板の第1主面上に配された光電変換部と、前記基板の前記第1主面側で前記光電変換部に電気的に接続されており、前記基板を貫通してあるいは前記基板の側面を経て前記基板の前記第1主面とは反対側の第2主面側に導出された配線導体と、前記第1主面上に配されて前記光電変換部を封止する第1封止材と、前記第2主面の少なくとも一部を覆うとともに前記第2主面側に導出された前記配線導体に被着して前記配線導体の外周部を取り囲む、前記第1封止材よりも水の拡散係数が大きい第2封止材とを具備する。
本発明の一態様に係る光電変換モジュールによれば、光電変換モジュールの耐湿性が向上する。
第1実施形態の光電変換モジュールの断面図である。 図1の光電変換モジュールに用いられる光電変換装置を示す斜視図である。 図1の光電変換装置の要部拡大斜視図である。 図1の光電変換装置の要部拡大断面図である。 第2実施形態の光電変換モジュールの断面図である。 図5の光電変換モジュールに用いられる光電変換装置を示す斜視図である。 第3実施形態の光電変換モジュールの断面図である。 図7の光電変換モジュールに用いられる光電変換装置を示す斜視図である。
以下に本発明の各種実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面は模式的に示されたものであり、各図における各種構造のサイズおよび位置関係等は正確に図示されたものではない。また、図1〜図8には、後述する光電変換セルの配列方向をX軸とする右手系のXYZ座標が付してある。
<第1実施形態の光電変換モジュール>
図1は第1実施形態の光電変換モジュール102の断面図である。また、図2は光電変換モジュール102に用いられる光電変換装置101を示す斜視図である。光電変換モジュール102では、2枚の光電変換装置101が側面同士を対向させて同一平面上に並んで配置されている例を示すがこれに限定されず、1枚の光電変換装置101のみであってもよい。また、図3は光電変換装置101の要部拡大斜視図であり、図4はそのXZ断面図である。
光電変換装置101は、基板1と、基板1の第1主面(基板1の+Z側の主面)上に配された光電変換部とを具備している。光電変換装置101では、光電変換部が、X軸方向に並んで設けられた複数の光電変換セル10から成る例を示しているが、これに限定されず、1つの光電変換セル10から成るものであってもよい。
また、光電変換装置11には配線導体13a、13bが接続されている。配線導体13a、13bは、基板1の第1主面側で光電変換部に電気的に接続されており、基板1を貫通して(基板1に設けられた貫通孔1aを介して)基板1の第1主面とは反対側の第2主面(基板1の−Z側の主面)側に導出されている。図2に示すように、光電変換モジュール102では、この配線導体13a、13bによって2枚の光電変換装置101同士が電気的に接続されている。この第2主面側に導出された配線導体13a,13bは、光電変換モジュール102の外部に引き出され、端子ボックス等を介して電力が取り出されることとなる。
光電変換モジュール102は、上記光電変換装置101と、第1封止材14と、第2封止材15とを具備している。第1封止材14は、基板1の第1主面(+Z側の主面)上に配されて光電変換部(複数の光電変換セル10)を封止している。また、第2封止材15は、基板1の第2主面(−Z側の主面)の少なくとも一部を覆うとともに第2主面側に導出された上記配線導体13a、13bに被着して配線導体13a、13bの外周部を取り囲んでいる。そして、この第2封止材15は、第1封止材14よりも水の拡散係数が大きいものが用いられる。
このような構成によって、光電変換モジュール102の耐湿性が向上する。つまり、光電変換モジュール102は、その内部の光電変換部から光電変換モジュール102の外部へ配線導体13a、13bが導出されているため、この配線導体13a、13bの表面を伝って外部から光電変換部へ水が浸入しやすくなる。そこで、上記のように第2封止材15を設けることによって、配線導体13a、13bを伝って外部から侵入した水を、第1封止材14よりも水の拡散係数が大きい第2封止材15によって、基板1の第2主面の少
なくとも一部を覆っている部位へ積極的に拡散させることができる。その結果、第1封止材14によって封止されている光電変換部へ水が拡散するのを有効に低減することができ、光電変換特性を良好に維持することが可能となる。
このような第1実施形態の光電変換モジュール102の各構成について、以下に詳細に説明する。
基板1は、第1主面およびその反対側の第2主面を有する平板状であり、第1主面上で複数の光電変換セル10を支持している。基板1に用いられる材料としては、例えば、ガラス、セラミックス、樹脂および金属等が挙げられる。光電変換モジュール102の耐湿性をさらに向上するという観点からは、基板1としては、例えば、厚さ1〜3mm程度の青板ガラス(ソーダライムガラス)が用いられてもよい。
光電変換部は、基板1上においてX軸方向に沿って並ぶように設けられた、複数の光電変換セル10を具備している。光電変換セル10は、図3および図4に示すように、下部電極層2と、第1の導電型を有する第1の半導体層3と、第1の導電型とは異なる第2の導電型を有する第2の半導体層4と、上部電極層5とが順に積層されている。例えば、第1の導電型がp型であれば第2の導電型はn型であり、その逆の関係であってもよい。
光電変換部は、隣接する一方の光電変換セル10の上部電極層5と他方の光電変換セル10の下部電極層2とが接続導体6を介して電気的に接続されている。このような構成により、隣接する光電変換セル10同士が直列接続されている。そして、光電変換部の端部において、直列接続された光電変換セル10群の一方の電極と電気的に接続された接続用電極2aが設けられており、この接続用電極2aに光電変換モジュール102の外部へ電力を取り出すための配線導体13aが接続される。同様に、光電変換部の反対側の端部において、直列接続された光電変換セル10群の他方の電極と電気的に接続された接続用電極2bが設けられており、この接続用電極2bに光電変換モジュール102の外部へ電力を取り出すための配線導体13bが接続される。
なお、図3および図4では、図示の都合上、2つの光電変換セル10のみが示されているが、実際の光電変換部には、図面のX軸方向に複数の光電変換セル10が平面的に(二次元的に)配列されている。更に、図面のY軸方向にも複数の光電変換セル10が平面的に配列されていてもよい。
下部電極層2は、基板1上に設けられた、Mo、Al、TiまたはAu等の導電体である。下部電極層2は、スパッタリング法または蒸着法などの公知の薄膜形成手法を用いて、0.2μm〜1μm程度の厚みに形成される。
第1の半導体層3は第1の導電型を有する半導体層である。第1の半導体層3は、例えば1μm〜3μm程度の厚みを有する。第1の半導体層3の材料としては特に限定されず、化合物半導体薄膜やアモルファスシリコン薄膜のような薄膜半導体層が用いられ得る。比較的高い光電変換効率を有するという観点で、第1の半導体層3として、例えば、I−III−VI族化合物、I−II−IV−VI族化合物、II−VI族化合物等の金属カルコゲナイドが
用いられてもよい。
I−III−VI族化合物とは、I−B族元素(11族元素ともいう)とIII−B族元素(13族元素ともいう)とVI-B族元素(16族元素ともいう)との化合物である。I−III−VI族化合物としては、例えば、CuInSe(二セレン化銅インジウム、CISともいう)、Cu(In,Ga)Se(二セレン化銅インジウム・ガリウム、CIGSともいう)、Cu(In,Ga)(Se,S)(二セレン・イオウ化銅インジウム・ガリウム
、CIGSSともいう)等が挙げられる。あるいは、第1の半導体層3は、薄膜の二セレン・イオウ化銅インジウム・ガリウム層を表面層として有する二セレン化銅インジウム・ガリウム等の多元化合物半導体薄膜にて構成されていてもよい。I−III−VI族化合物は
光吸収係数が比較的高く、第1の半導体層3が薄くても良好な光電変換効率が得られる。
I−II−IV−VI族化合物とは、I−B族元素とII−B族元素(12族元素ともいう)とIV−B族元素(14族元素ともいう)とVI−B族元素との化合物半導体である。I−II−IV−VI族化合物としては、例えば、CuZnSnS(CZTSともいう)、CuZnSnS4−xSe(CZTSSeともいう。なお、xは0より大きく4より小さい数である。)、およびCuZnSnSe(CZTSeともいう)等が挙げられる。
II−VI族化合物とは、II−B族元素とVI−B族元素との化合物半導体である。II−VI族化合物としてはCdTe等が挙げられる。
第2の半導体層4は、第1の半導体層3とは異なる第2導電型を有する半導体層である。第2の半導体層4は、第1の半導体層3とは異なる材料が第1の半導体層3上に積層されたものであってもよく、あるいは第1の半導体層3の表面部が他の元素のドーピングによって改質されたものであってもよい。
第2の半導体層4としては、CdS、ZnS、ZnO、In、InSe、In(OH,S)、(Zn,In)(Se,OH)、および(Zn,Mg)O等が挙げられる。この場合、第2の半導体層4は、例えばケミカルバスデポジション(CBD)法等で10〜200nmの厚みで形成される。なお、In(OH,S)とは、Inが水酸化および硫化物として存在する混晶化合物をいう。(Zn,In)(Se,OH)は、ZnおよびInがセレン化物および水酸化物として存在する混晶化合物をいう。(Zn,Mg)Oは、ZnおよびMgが酸化物として存在する混晶化合物をいう。
図3および図4に示すように、第2の半導体層4上にさらに上部電極層5が設けられていてもよい。上部電極層5は、第2の半導体層4よりも抵抗率の低い層であり、第1の半導体層3および第2の半導体層4で生じたキャリアが良好に取り出される。光電変換効率をより高めるという観点からは、上部電極層5の電気抵抗率が1Ω・cm未満でシート抵抗が50Ω/□以下であってもよい。
上部電極層5は、例えばITO、ZnO等の0.05〜3μmの透明導電膜である。透光性および導電性を高めるため、上部電極層5は第2の半導体層4と同じ導電型の半導体で構成されてもよい。上部電極層5は、スパッタリング法、蒸着法または化学的気相成長(CVD)法等で形成され得る。
また、図3および図4に示すように、上部電極層5上にさらに集電電極7が形成されていてもよい。集電電極7は、第1の半導体層3および第2の半導体層4で生じたキャリアをさらに良好に取り出すためのものである。集電電極7は、例えば、図4に示すように、光電変換セル10の一端から接続導体6にかけて線状に形成されている。これにより、第1の半導体層3および第2の半導体層4で生じた電流が上部電極層5を介して集電電極7に集電され、接続導体6を介して隣接する光電変換セル10に良好に導電される。
集電電極7は、第1の半導体層3への光透過率を高めるとともに良好な導電性を有するという観点から、50〜400μmの幅を有していてもよい。また、集電電極7は、枝分かれした複数の分岐部を有していてもよい。
集電電極7は、例えば、Ag等の金属粉を樹脂バインダー等に分散させた金属ペースト
がパターン状に印刷され、これが硬化されることによって形成される。
図4において、接続導体6は、第1の半導体層3、第2の半導体層4および上部電極層5を貫通(分断でもよい)する溝内に設けられた導体である。接続導体6は、金属や導電ペースト等が用いられ得る。図3および図4においては、集電電極7を延伸して接続導体6が形成されているが、これに限定されない。例えば、上部電極層5が延伸したものであってもよい。
以上のような光電変換部の光電変換によって生じた電流を光電変換モジュール102の外部へ取り出すために、図1および図2に示すように、光電変換部に配線導体13a、13bが電気的に接続されている。
配線導体13a、13bは、光電変換セル10に接続された接続用電極部2a、2bにそれぞれ電気的に接続されている。そして、これらの配線導体13a、13bは、基板1に設けられた貫通孔1aを通って基板1の第2主面側へ導出され、さらに光電変換モジュール102の外部に導出されている。このような構成によって、光電変換モジュール102で発電した電力が配線導体13a、13bを介して外部回路に出力されることとなる。
配線導体13a、13bは、例えば、厚さ0.1〜0.5mm程度、幅が1〜7mm程度の銅(Cu)などの金属箔が用いられる。また。この金属箔の表面には、接続用電極部2a、2bとの電気的な接続を良好にすべく、錫、ニッケル、アルミニウムまたは半田などがめっき等によってコーティングされていてもよい。
第1封止材14は、基板1の第1主面上に配されて光電変換部を封止している。第1封止材14は、第1封止材14を介して光電変換部へ光を到達させるため、光電変換部で光電変換可能な光に対して透光性を有している。また、第2封止材15は、基板1の第2主面の少なくとも一部を覆うとともに第2主面側に導出された配線導体13a,13bに被着して配線導体13a、13bの外周部を取り囲んでいる。
第2封止材15が基板1の第2主面側に導出された配線導体13a、13bに被着して配線導体13a、13bの外周部を取り囲んでいるというのは、図1の点線で示した領域Aで示されるように、基板1の第2主面側に導出された配線導体13a、13bのうち、基板1の第2主面から離れて光電変換モジュール102の裏面へ向かう部位においてその外周部に第2封止材15が被着して取り囲んでいる(つまり、配線導体13a、13bの延伸方向の軸の周りを取り囲んでいる)ことをいう。このように配線導体13a、13bの外周部を取り囲むように第2封止材15が被着することによって、配線導体13a、13bの表面を伝って侵入した水が良好に第2封止材15内に誘導され、さらに、この第2封止材15内に誘導された水が第2封止材の基板1の第2主面の少なくとも一部を覆っている部位へ誘導されることとなり、配線導体13a、13bから水が遠ざけられる。その結果、配線導体13a、13bの表面を伝ってさらに光電変換部側へ水が浸入しようとするのを低減できる。
第2封止材15の基板1の第2主面を覆う部位は、配線導体13a、13bの表面を伝って侵入した水をより良好に導いて、さらに配線導体13a、13bの表面を伝ってさらに水が浸入しようとするのをより低減するという観点からは、基板1の第2主面の半分以上を覆っていてもよい。より好ましくは図1に示すように第2主面の全面を覆っているのがよい。なお、基板1の第2主面の一部だけが第2封止材15に覆われている場合、第2封止材15に覆われていない部位は他の封止材(第3封止材という)で覆われていてもよい。第3封止材としては、例えば、上述した第1封止材14と同じものが用いられてもよい。
また、第2封止材15は、第1封止材14よりも水の拡散係数が大きくなっている。光電変換モジュール102内に浸入した水分を良好に保持するとともに封止性を良好に維持するという観点からは、第2封止材15の水の拡散係数は第1封止材14の拡散係数の2〜2000倍であってもよい。
このような第1封止材14および第2封止材15としては、各種樹脂を、第1封止材14の拡散係数が第2封止材15の拡散係数よりも小さくなるような組み合わせで用いればよい。異なる拡散係数の組み合わせとしては、同じ組成を用いた共重合体ではあるが、組成比を変えることによって拡散係数を変えた共重合体樹脂の組み合わせでもよく、あるいは、組成が異なる樹脂の組み合わせであってもよい。
例えば、ブチルゴム系封止材であれば、40℃における拡散係数が3.03×10−8cm/secのものがある。また、エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)であれば、40℃における拡散係数が2.08×10−7cm/secのものがある。また、環状オレフィン系重合体であれば、40℃における拡散係数が1.37×10−5cm/secのものがある。また、ポリスチレン系封止材であれば、40℃における拡散係数が1.45×10−5cm/secのものがある。
第1封止14および第2封止部15における水の拡散係数は、以下のように測定できる。まず、各封止部材の一部を厚みtのシート状に成形して試験片を作製する。次いで、JIS K 7192 Bに準拠した方法を用いて、試験片を透過する水分量を測定する。こ
のとき、水分の透過開始からの時間(sec)を横軸とし、透過した水分量の積分値(g/cm)を縦軸として数値をプロットしたグラフを作成する。このグラフにおいて、数値をプロットして得られた線が略一定の傾きとなった領域について、最小二乗法を用いて直線近似を行ない、横軸と交差する時間を求める。この時間を遅れ時間θとする。そして、拡散係数Dの算出式であるD=t/(6θ)に遅れ時間θおよび厚みtの数値を当てはめることによって、各封止部材の拡散係数が算出される。
また、第2封止材15の飽和吸水率は、第1封止材14の飽和吸水率よりも大きくてもよい。これにより、外部から第1封止部材14に取り込まれる水分量が低減されるとともに、第2封止材15による水分の保持力が高められ、光電変換部側に水分をさらに浸透させてにくくできる。
第1封止材14および第2封止材15の飽和吸水率は、以下のように測定できる。まず、各封止部材の一部を厚みtのシート状に成形して試験片を作製する。次いで、JIS
K 7129 Bに準拠した方法を用いて、水蒸気透過度(WVTR)および拡散係数Dを求める。次いで、飽和吸水率Cの算出式であるC=WVTR×t/Dに厚みtおよび拡散係数Dの数値を当てはめることによって、各封止部材の飽和吸水率が算出される。
また、図1に示すように、配線導体13a、13bが基板1に設けられた貫通孔1aを通って第2主面側に導出されている場合、第2封止部材15は貫通孔1aの第2主面側の開口部を覆っていてもよい。この場合、貫通孔1aの表面を伝って水が光電変換部側へ侵入するのを貫通孔1aの第2主面側の開口部を覆う第2封止部材15によって低減でき、さらに光電変換部への水の侵入を低減して耐湿性を向上できる。
また、図1に示すように、第1封止部材14の上側主面(+Z側の主面)には、さらにガラスや樹脂等の透光性の保護カバー16が設けられていてもよい。これにより、光電変換部への水分の侵入をさらに低減できる。
また、図1に示すように、第2封止部材15の基板1とは反対側の主面(−Z側の主面)には、さらに第2封止材15よりも水の透過率の低い裏面シート17が設けられていてもよい。このような裏面シーt17としては、ガラスやいわゆるバックシートと呼ばれる樹脂等が挙げられる。
また、図1に示すように、第1封止材14および第2封止材15の周囲を取り囲むようにシール材18が設けられていてもよい。シール材18は、水分が光電変換部内へ浸入するのをさらに低減するためのものであり、第1封止材14および第2封止材15よりも透湿性の低い部材が用いられる。このようなシール材18としては、ポリエチレン等の樹脂、またはブチルゴムやエチレンプロピレンゴム等のゴムよりなる弾性体、もしくは上述した樹脂とゴムの混合物等が用いられ得る。
また、シール材18として、高分子材料に吸着材が分散されたものが用いられてもよい。このような吸着材としては、水分を化学吸着する性質を有するものが用いられてもよく、あるいは水分を物理吸着する性質を有するものが用いられてもよい。水分を化学吸着する吸着材は、水分と化学反応を伴って、化学吸着する性質を有するものであり、例えば、酸化カルシウム(CaO)、酸化ナトリウム(NaO)、酸化マグネシウム(MgO)、塩化カルシウム(CaCl)、硫酸ナトリウム無水塩(NaSO)、硫酸銅無水塩(CuSO)または硫酸カルシウム(CaSO)等がある。また、水分を物理吸着する吸着材は、吸着剤の表面と水分との間に発生するファンデルワールス力により水分を吸着するものであり、例えば、ゼオライトなどのモレキュラーシーブ、シリカゲル(SiO・nHO)、アルミナ、アロフェンまたは活性炭等の多孔質表面を持つ無機物質等がある。
また、第1封止材14および第2封止材15の膨張および収縮をより拘束して封止信頼性をより高めるという観点からは、シール材18の熱膨張係数が第1封止材14および第2封止材15の熱膨張係数よりも小さくてもよい。例えば、シール材18の線膨張係数が第1封止材14および第2封止材15の線膨張係数の0.05〜0.9倍であってもよい
<第2実施形態の光電変換モジュール>
以下に本発明の変形例としての第2実施形態の光電変換モジュール202について説明する。図5は第2実施形態の光電変換モジュール202の断面図である。また、図6は光電変換モジュール202に用いられる光電変換装置201を示す斜視図である。光電変換モジュール202では、2枚の光電変換装置201が側面同士を対向させて同一平面上に並んで配置されている例を示すがこれに限定されず、1枚の光電変換装置201のみであってもよい。なお、図5および図6において、図1〜図4で示した第1実施形態の光電変換モジュール102と同じ構成のものには同じ符号を付しており、詳細な説明は省略する。
第2実施形態の光電変換モジュール202は、配線導体23a、23bが、基板1の第1主面側で光電変換部に電気的に接続されており、基板1の側面を経て基板1の第2主面側に導出されている点で第1実施形態の光電変換モジュール102と異なっている。
そして、第2封止材15は、第1実施形態の光電変換モジュール102と同様に、基板1の第2主面の少なくとも一部を覆うとともに第2主面側に導出された上記配線導体23a、23bに被着して配線導体23a、23bの外周部を取り囲んでいる。このような構成によって、第1実施形態の光電変換モジュール102と同様、光電変換モジュール202の耐湿性が向上する。
第2封止材15が基板1の第2主面側に導出された配線導体23a、23bに被着して配線導体23a、23bの外周部を取り囲んでいるというのは、図5の点線で示した領域Aで示されるように、基板1の第2主面側に導出された配線導体23a、23bのうち、基板1の第2主面から離れて光電変換モジュール202の裏面へ向かう部位においてその外周部に第2封止材15が被着して取り囲んでいることをいう。このように配線導体23a、23bの外周部を取り囲むように第2封止材15が被着することによって、配線導体23a、23bの表面を伝って侵入した水が良好に第2封止材15内に誘導され、さらに、この第2封止材15内に誘導された水が第2封止材の基板1の第2主面の少なくとも一部を覆っている部位へ誘導されることとなり、配線導体23a、23bから水が遠ざけられる。その結果、配線導体23a、23bの表面を伝ってさらに光電変換部側へ水が浸入しようとするのを低減できる。
また、第2実施形態の光電変換モジュール202では、第1実施形態の光電変換モジュール102のように基板1に貫通孔1aを設ける必要がないため、光電変換モジュールの製造が容易となる。
<第3実施形態の光電変換モジュール>
以下に本発明の他の変形例としての第3実施形態の光電変換モジュール302について説明する。図7は第3実施形態の光電変換モジュール302の断面図である。また、図8は光電変換モジュール302に用いられる光電変換装置301を示す斜視図である。なお、図7および図8において、図1〜図4で示した第1実施形態の光電変換モジュール102と同じ構成のものには同じ符号を付しており、詳細な説明は省略する。
光電変換モジュール302では、複数枚の光電変換装置301が、同一平面上において互いに側面同士が隙間をあけて対向するように並んで配置されている(つまり、複数枚の基板1が、同一平面上において互いに側面同士が隙間をあけて対向するように並んで配置されている)。そして、配線導体33a、33bは、基板1の第1主面側で光電変換部に電気的に接続されており、上記光電変換装置301同士の隙間を通るように基板1の側面を経て基板1の第2主面側に導出されている点で第1実施形態の光電変換モジュール102および第2実施形態の光電変換モジュール202と異なっている(光電変換装置301同士の隙間を通る点で光電変換モジュール202と異なっている)。
そして、第2封止材15は、第1実施形態の光電変換モジュール102および第2実施形態の光電変換モジュール202と同様に、基板1の第2主面の少なくとも一部を覆うとともに第2主面側に導出された上記配線導体33a、33bに被着して配線導体33a、33bの外周部を取り囲んでいる。このような構成によって、第1実施形態の光電変換モジュール102および第2実施形態の光電変換モジュール202と同様、光電変換モジュール302の耐湿性が向上する。
第2封止材15が基板1の第2主面側に導出された配線導体33a、33bに被着して配線導体33a、33bの外周部を取り囲んでいるというのは、図7の点線で示した領域Aで示されるように、基板1の第2主面側に導出された配線導体33a、33bのうち、基板1の第2主面から離れて光電変換モジュール302の裏面へ向かう部位においてその外周部に第2封止材15が被着して取り囲んでいることをいう。このように配線導体33a、33bの外周部を取り囲むように第2封止材15が被着することによって、配線導体33a、33bの表面を伝って侵入した水が良好に第2封止材15内に誘導され、さらに、この第2封止材15内に誘導された水が第2封止材の基板1の第2主面の少なくとも一部を覆っている部位へ誘導されることとなり、配線導体33a、33bから水が遠ざけられる。その結果、配線導体33a、33bの表面を伝ってさらに光電変換部側へ水が浸入しようとするのを低減できる。
また、第3実施形態の光電変換モジュール302では、第1実施形態の光電変換モジュール102のように基板1に貫通孔1aを設ける必要がないため、光電変換モジュールの製造が容易となる。さらに、配線導体33a、33bが基板1同士の隙間を通って基板1の第2主面側へ導出されているため、配線導体33a、33bの導出部が基板1同士で狭められることとなる。よって、この導出部から光電変換部へ水が浸入するのを第2実施形態の光電変換モジュール202よりも低減でき、製造工程の簡略化と耐湿性とを両方ともに向上できる。
さらに、図7に示すように、第2封止部材15が、基板1同士の隙間の第2主面側を覆っていてもよい。この場合、基板1の側面を伝って水が光電変換部側へ侵入するのを基板1同士の隙間の第2主面側の開口部を覆う第2封止部材15によって低減でき、さらに光電変換部への水の侵入を低減して耐湿性を向上できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が施されることは何等差し支えない。
1:基板
10:光電変換セル
13a、13b、23a、23b、33a、33b:配線導体
14:第1封止材
15:第2封止材
102、202、302:光電変換モジュール

Claims (6)

  1. 基板と、
    該基板の第1主面上に配された光電変換部と、
    前記基板の前記第1主面側で前記光電変換部に電気的に接続されており、前記基板を貫通してあるいは前記基板の側面を経て前記基板の前記第1主面とは反対側の第2主面側に導出された配線導体と、
    前記第1主面上に配されて前記光電変換部を封止する第1封止材と、
    前記第2主面の少なくとも一部を覆うとともに前記第2主面側に導出された前記配線導体に被着して前記配線導体の外周部を取り囲む、前記第1封止材よりも水の拡散係数が大きい第2封止材と
    を具備する光電変換モジュール。
  2. 前記第2封止部材の飽和吸水率は、前記第1封止部材の飽和吸水率よりも大きい、請求項1に記載の光電変換モジュール。
  3. 前記配線導体は前記基板に設けられた貫通孔を通って前記第2主面側に導出されており、前記第2封止部材は前記貫通孔の前記第2主面側の開口部を覆っている、請求項1または2に記載の光電変換モジュール。
  4. 前記基板は同一平面上において互いに側面同士が隙間をあけて対向するように複数枚が並んで成り、前記配線導体は前記隙間を通って前記第2主面側に導出されており、前記第2封止部材は前記隙間の前記第2主面側を覆っている、請求項1または2に記載の光電変換モジュール。
  5. 前記第2封止材の前記基板とは反対側の主面上に前記第2封止材よりも水の透過率の低い裏面シートが配されている、請求項1乃至4のいずれかに記載の光電変換モジュール。
  6. 前記第1封止材は前記光電変換部で光電変換可能な光に対して透光性を有している、請求項1乃至5のいずれかに記載の光電変換モジュール。
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