JP2016051059A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】環境温度が変化する場合であってもクロストークを抑制することができる光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】光ファイバケーブル1は、筒状のシース4と、シース4の空間4sp内に曲げられた状態で配置される複数の光ファイバとを備え、複数の光ファイバのうち少なくとも1つの光ファイバはマルチコアファイバ5とされ、マルチコアファイバ5のクロストークが最も悪化する曲げ半径をRPkとし、使用温度範囲における最も低温でのマルチコアファイバ5の曲げ半径をRLoとし、使用温度範囲における最も高温でのマルチコアファイバ5の曲げ半径をRHiとする場合、マルチコアファイバ5は、RPk<RLo、または、RHi<RPkを満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチコアファイバを用いた光ファイバケーブルに関し、クロストークの抑制をする場合に好適なものである。
一般に普及している光ファイバ通信システムに用いられる光ファイバは、1本のコアの外周がクラッドにより囲まれた構造をしており、このコア内を光信号が伝搬することで情報が伝送される。そして、光ファイバ通信システムの普及に伴い、伝送される情報量が飛躍的に増大している。このような伝送される情報量の増大に伴い、光ファイバ通信システムにおいては、多数の光ファイバが用いられることで、大容量の長距離光通信が行われている。また、これらの光ファイバがシース内に設けられることでケーブル化された光ファイバケーブルが用いられている。
一方、上記光ファイバ通信システムにおける光ファイバの数を低減させるため、複数のコアの外周が1つのクラッドにより囲まれたマルチコアファイバを用いて、それぞれのコアを伝搬する光により、複数の信号を伝送させることが知られている。
下記特許文献1には、このようなマルチコアファイバを複数本束ねてケーブル化した光ファイバケーブルが記載されている。一般にマルチコアファイバでは、それぞれのコアを伝搬する光信号同士が互いに干渉するクロストークが生じ易い傾向がある。このクロストークは、マルチコアファイバの曲げ半径に依存し、所定の曲げ半径において最大となることが知られている。そこで、特許文献1では、クロストークを低減させるため、所定の式で与えられる曲げ半径Rthが最も小さな値となるようにマルチコアファイバに曲げ構造を付加することとしている。
特開2011−197661号公報
しかし、上記特許文献1に記載の光ファイバケーブルのようにマルチコアファイバに曲げ構造を付加する場合であっても、光ファイバケーブルが施設される環境によってはクロストークが最も悪くなる場合があることが、本発明者により見出された。
光ファイバケーブルのシースは樹脂から成り、光ファイバは通常石英から成る光ファイバ素線が樹脂から成る保護層に被覆されて成る。このため、シースと光ファイバとの熱膨張係数が互いに異なる。つまり、光ファイバケーブルが施設される環境温度の変化により、光ファイバの長さは然程変化しないが、シースの長さは光ファイバと比べて大きく変化する。このため、シース内に配置される光ファイバの曲げ半径が環境温度により変化する。この温度変化による光ファイバの曲げ半径の変化によりクロストークが最も悪くなる曲げ半径となり、上記のようにクロストークが最も悪くなる場合がある。しかし、上記特許文献1では温度変化について考察されていない。
そこで、本発明は、環境温度が変化する場合であってもクロストークを抑制することができる光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
本発明の光ファイバケーブルは、筒状のシースと、前記シースの空間内に曲げられた状態で配置される複数の光ファイバと、を備え、前記複数の光ファイバのうち少なくとも1つの光ファイバは、複数のコアを有するマルチコアファイバとされ、前記マルチコアファイバのクロストークが最も悪化する曲げ半径をRPkとし、使用温度範囲における最も低温での前記マルチコアファイバの曲げ半径をRLoとし、前記使用温度範囲における最も高温での前記マルチコアファイバの曲げ半径をRHiとする場合、前記マルチコアファイバは、
Pk<RLo、または、RHi<RPk
を満たすことを特徴とするものである。
複数の光ファイバがシースの空間内に曲げられて配置されることで、光ファイバケーブルは、所定の可橈性を有し適切に施設される。そして、上記のように通常の光ファイバケーブルでは、シースは主に樹脂から成り、光ファイバは主に石英から成る。石英の熱膨張係数は非常に小さいため、温度変化における長さの変化は、光ファイバよりもシースの方が大きい。従って、マルチコアファイバの曲げ半径は、使用温度範囲における最も低温において最も小さく、使用温度範囲における最も高温において最も大きい。従って、使用温度範囲における最も低温でのマルチコアファイバの曲げ半径RLoがRPk<RLoを満たすことにより、使用温度範囲において温度が変化する場合であっても、マルチコアファイバの曲げ半径がRPkとなることがない。同様に、使用温度範囲における最も高温でのマルチコアファイバの曲げ半径RHiがRHi<RPkを満たすことにより、使用温度範囲において温度が変化する場合であっても、マルチコアファイバの曲げ半径がRPkとなることがない。このようにマルチコアファイバの曲げ半径が、RPk<RLo、または、RHi<RPkを満たすことにより、クロストークが最も悪化する状態を避けることができる。こうして本発明の光ファイバケーブルによれば、環境温度が変化する場合であってもクロストークを抑制することができる。
また、前記複数の光ファイバは、捩じられて束ねられることとしても良い。
以上のように、本発明によれば、環境温度が変化する場合であってもクロストークを抑制することができる光ファイバケーブルが提供される。
本発明の実施形態に係る光ファイバケーブルを示す断面図である。 図1のマルチコアファイバを示す断面図である。 図1の光ファイバケーブルにおいて複数のマルチコアファイバを束にした状態を示す図である。 図1の光ファイバケーブルを長手方向に垂直な方向から見る場合のマルチコアファイバの状態を示す図である。 マルチコアファイバの曲げ半径とクロストークとの関係を示す図である。 実施例における光ファイバケーブルの−30℃,25℃,70℃でのクロストークを示す図である。 実施例における光ファイバケーブルのクロストークの温度依存性を示す図である。
以下、本発明に係る光ファイバケーブルの好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光ファイバケーブルを示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の光ファイバケーブル1は、シース4及び複数のマルチコアファイバ5を備える。なお、本実施形態ではマルチコアファイバ5が7本の例を示している。
シース4は、長手方向に垂直な断面の形状が円筒状の形状をしており、当該断面における中心部は円形の空洞となっている。このシース4はにシース本体部41と、強化部材42とからなる。シース本体部41は、樹脂から成り、シース4の外形を形成している。シース本体部41を構成する樹脂としては、例えば熱可塑性樹脂を挙げることができる。この熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、フッ化エチレン又はポリプロピレン(PP)等の樹脂を挙げることができる。強化部材42は、金属製のワイヤから成り、光ファイバケーブル1に強度を与える部材である。強化部材42は、例えば、銅、鉄、ニッケル、ステンレス鋼または繊維強化プラスチック(FRP)等から成る。
図2は、図1のマルチコアファイバを示す断面図である。本実施形態のマルチコアファイバ5は、複数のコア要素10と、それぞれのコア要素10全体を包囲すると共にそれぞれのコア要素10の間を埋めて、それぞれのコア要素10の外周面を囲むクラッド20と、クラッド20の外周面を被覆する保護層31と、保護層31の外周面を被覆する着色層32と、を備える。本実施形態では、12個のコア要素10が配置されるマルチコアファイバを例に説明する。
複数のコア要素10とクラッド20とからなるマルチコアファイバ素線は少なくとも一部にドーパントが添加された石英からなり、保護層31、着色層32は、樹脂から成る。石英は、強化部材42に用いられる金属と比べても熱膨張係数が小さく、シース本体部41に用いられる樹脂と比べると熱膨張係数が非常に小さい。このため、それぞれのマルチコアファイバ5は、シース4と比べて温度変化による長さの変化が非常に小さい。
それぞれのコア要素10は、コア11と、コア11の外周面を囲む内部クラッド層12と、内部クラッド層12の外周面を囲むトレンチ層13と、を有している。また、それぞれのコア要素10は、互いに最短距離で隣り合うそれぞれのコア間距離(コアの中心間距離)が互いに等しく配置されている。具体的には、6つのコア要素10が、それぞれのコア11の中心がクラッド20の中心を基準とした正六角形の頂点上に位置するように配置されている。他の6つのコア要素10は、前記の正六角形よりも大きな正六角形の頂点上にコア11の中心が位置するように配置されており、1つの外側のコア要素10の中心と2つの内側のコア要素10の中心とで正三角形が形成されている。本実施形態では、それぞれのコア11の直径が互いに等しくされ、それぞれの内部クラッド層12の外径が互いに等しくされ、それぞれのトレンチ層13の外径が互いに等しくされている。従って、それぞれの内部クラッド層12の厚さは、互いに等しく、さらに、それぞれのトレンチ層13の厚さは互いに等しくされている。
また、それぞれのコア11の屈折率は互いに等しく、それぞれの内部クラッド層12の屈折率は互いに等しく、それぞれのトレンチ層13の屈折率は互いに等しくされている。そして、コア11の屈折率はクラッド20の屈折率よりも高い。また、内部クラッド層12の屈折率は、コア11の屈折率よりも低くされ、トレンチ層13の屈折率は、内部クラッド層12の屈折率及びクラッド20の屈折率よりも低くされている。従って、それぞれのコア要素10を屈折率の観点から見る場合に、それぞれのコア要素10は、トレンチ層13が内部クラッド層12及びクラッド20よりも低いため、トレンチ構造を有している。なお、内部クラッド層12の屈折率とクラッド20の屈折率との関係は、波長分散特性の調整のために適宜設定される。
このようにトレンチ層13の屈折率が、内部クラッド層12の屈折率及びクラッド20の屈折率よりも小さくされることで、光はクラッド20側よりもコア11に引き寄せられる。このため、コア11への光の閉じ込め効果が大きくなり、コア11を伝播する光がそれぞれのコア要素10から漏えいすることを低減することができる。そして、屈折率の低いトレンチ層13及びクラッド20が障壁となり、互いに隣り合うコア11同士のクロストークを低減することができる。
なお、上記とは異なり、互いに隣り合うコア11の実効屈折率が異なるように、互いに隣り合うコア11の直径や屈折率が互いに異なるようにされても良く、互いに隣り合う内部クラッド層12の外径や屈折率が互いに異なるようにされても良く、互いに隣り合うトレンチ層13の外径や屈折率が互いに異なるようにされても良い。このように互いの隣り合うコアの実効屈折率が異なることにより、互いに隣り合うコアの伝搬定数が異なり、クロストークをより低減させることができる。
次に複数のマルチコアファイバ5の配置について説明する。図3は、図1の光ファイバケーブルにおいて複数のマルチコアファイバ5を束にした状態を示す図である。また、図4は、図1の光ファイバケーブル1を長手方向に垂直な方向から見る場合のマルチコアファイバ5の状態を示す図である。ただし、図4では、理解の容易のため1本のマルチコアファイバ5のみを記載し、他のマルチコアファイバ5については省略している。また、以下の説明において曲げ半径と言う場合には、平均の曲げ半径を意味する。
図3に示すように、図1に示す複数のマルチコアファイバ5が仮に最密に束ねられた状態でシース4の空間4sp内に配置されると、複数のマルチコアファイバ5の外接円Cとシース4の内壁との間に最大の距離aの空隙が生じる。つまり、複数のマルチコアファイバ5はシース4の空間4sp内に空間的な余裕を有して配置されており、図1に示す状態では、それぞれのマルチコアファイバ5の間に空隙が生じている。そして、図4に示すように、それぞれのマルチコアファイバ5は、シース4の空間4sp内に曲げられた状態で配置されている。ここで、常温T0において、シース4の長さをL1とし、このシース4の空間4sp内に曲げられて配置されるそれぞれのマルチコアファイバ5の長さをL2とする。この場合、下記式(1)を満たす。
Figure 2016051059
なお、配置されるそれぞれのマルチコアファイバ5の長さL2は概ね揃っている。また、この場合、常温T0でのマルチコアファイバ5の余長率Lは、下記式(2)で示される。
Figure 2016051059
この場合、シース4の線膨脹率をkとすると、光ファイバケーブルの使用温度範囲におけるある温度Tでの、マルチコアファイバ5の曲げ半径Rは、下記式(3)で示される。
Figure 2016051059
この曲げ半径Rは、図1のようにそれぞれのマルチコアファイバ5がばらばらに配置される場合であっても、ケーブル全長部において平均的にみると、ほぼ上記式(3)から導出される曲げ半径Rに収束する。なお、マルチコアファイバ5の線膨脹係数は、シース4の線膨脹係数に比べて小さいため、曲げ半径Rへの影響が無視できるほど小さい。従って、式(3)では、マルチコアファイバ5の線膨脹係数は省略されている。
次に、マルチコアファイバの曲げ半径とクロストークとの関係について説明する。
図5は、マルチコアファイバの曲げ半径とクロストークとの関係を示す図である。マルチコアファイバにおいて、互いに隣り合うコアの一方の実効屈折率をneff1とし他方をneff2とすると、実効屈折率差Δneffは、下記式(4)で示される。
Figure 2016051059
マルチコアファイバを曲げる場合、その曲げ半径を変化させると、それぞれのコアの実効屈折率が変化して、図5に示すように、所定の曲げ半径RPkにおいてクロストークがピークとなる。そこで、これらコアのコア間距離をDとすると、クロストークがピークとなるマルチコアファイバの曲げ半径RPkは、下記式(5)で示される。
Figure 2016051059
上記に示される曲げ半径Rが使用温度範囲において変化する場合であっても、光ファイバケーブル中のマルチコアファイバ5の曲げ半径が、曲げ半径RPkと一致しなければ、マルチコアファイバ5のクロストークが最も悪化する状態を避けることができる。
具体的には、図5に示すように、使用温度範囲における最も低温をTLoとする場合のマルチコアファイバ5の曲げ半径RLoが曲げ半径RPkよりも大きくされればよい。つまり、RPk<RLoとされればよい。これを上記式(5)を用いて表すと、マルチコアファイバが下記式(6)を満たすようにシース4内に配置されることにより、マルチコアファイバ5のクロストークが最も悪化する状態を避けることができる。
Figure 2016051059
或いは、図5に示すように、使用温度範囲における最も高温をTHiとする場合のマルチコアファイバ5の曲げ半径RHiが曲げ半径RPkよりも小さくされればよい。つまり、RHi<RPkとされればよい。これを上記式(5)を用いて表すと、マルチコアファイバが下記式(7)を満たすようにシース4内に配置されることにより、マルチコアファイバ5のクロストークが最も悪化する状態を避けることができる。
Figure 2016051059
マルチコアファイバ5が式(6)或いは式(7)を満たせばよい理由は次による。すなわち、光ファイバケーブル1が低温の状態と高温の状態とを比べると、熱膨張係数が大きなシース4の長さL1は低温の状態と高温の状態と大きく異なる。しかし、マルチコアファイバ5はシース4と比べると熱膨張係数が非常に小さいため、マルチコアファイバ5の長さL2は、シース4の長さL1と比べて温度変化による変化が非常に小さい。従って、光ファイバケーブル1内のマルチコアファイバ5の余長率Lは、低温の状態よりも高温の状態の方が小さくなる。このため、マルチコアファイバ5の曲げ半径Rは、低温の状態よりも高温の状態の方が大きくなる。このため、上記のようにマルチコアファイバ5がシース4内に配置されることで、光ファイバケーブル1内のマルチコアファイバ5の曲げ半径が、曲げ半径RPkと一致することを防止できるのである。
以上説明したように本実施形態の光ファイバケーブル1は、筒状のシース4と、シース4の空間4sp内に曲げられた状態で配置される複数のマルチコアファイバ5とを備え、マルチコアファイバ5は、RPk<RLo、または、RHi<RPkを満たす。このような光ファイバケーブル1によれば、複数のマルチコアファイバ5がシース4の空間4sp内に曲げられて配置されることで、光ファイバケーブル1は、所定の可橈性を有し適切に施設される。そして、シース4は主に樹脂から成り、マルチコアファイバ5は主に石英から成る。このため、温度変化における長さの変化は、マルチコアファイバ5よりもシース4の方が大きい。従って、マルチコアファイバ5の曲げ半径Rは、使用温度範囲における最も低温TLoにおいて最も小さく、使用温度範囲における最も高温THiにおいて最も大きい。従って、温度TLoでのマルチコアファイバ5の曲げ半径RLoがRPk<RLoを満たすことにより、使用温度範囲において温度が変化する場合であっても、マルチコアファイバ5の曲げ半径RがRPkとなることがない。同様に、温度THiでのマルチコアファイバ5の曲げ半径RHiがRHi<RPkを満たすことにより、使用温度範囲において温度が変化する場合であっても、マルチコアファイバの曲げ半径RがRPkとなることがない。このようにマルチコアファイバの曲げ半径Rが、RPk<RLo、または、RHi<RPkを満たすことにより、クロストークが最も悪化する状態を避けることができる。従って、本実施形態の光ファイバケーブル1によれば、環境温度が変化する場合であってもクロストークを抑制することができる。
以上、本発明について、実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、シース4内に配置される光ファイバは全てマルチコアファイバ5とされたが、少なくとも1つの光ファイバがマルチコアファイバ5とされれば良く、マルチコアファイバ5以外の光ファイバが入っていても良い。
また、上記実施形態では、図1に示すようにシース4内に配置されるマルチコアファイバ5が束ねられていない状態とされたが、図3に示すようにシース4内に配置されるマルチコアファイバ5は束ねられていても良い。このようにマルチコアファイバ5が束ねられるには、複数のマルチコアファイバ5が捩じられることで束ねられればよい。このように複数のマルチコアファイバ5が束ねられて捩じられる場合、捩じりのピッチは大きいため捩じりによるマルチコアファイバ5の曲げ半径Rへの影響は非常に小さいため無視できる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
図2にしめすコア要素が12個のマルチコアファイバを10本準備した。これらのマルチコアファイバは、クラッドの外径が230μmであり、着色層の外径が370μmであった。次に、これら複数のマルチコアファイバを図1に示すシースの空間内に配置した。ケーブルの常温での長さL1は2000mであった。このような光ファイバケーブルの使用温度範囲は、−30℃〜70℃とされる。シース内のマルチコアファイバ5の使用温度範囲における最も高温での曲げ半径RHiは、クロストークが最も悪化する曲げ半径RPkよりも小さかった。つまり、本実施例では、マルチコアファイバの曲げ半径が上記のようになるように、シースの内径を設計している。
次に、作製した光ファイバケーブルについて、−30℃〜70℃の温度サイクル試験を行い、波長1550nmの光を入射して、−30℃,25℃,70℃でのクロストークを測定した。同様にして、波長1625nmの光を入射して、−30℃,25℃,70℃でのクロストークを測定した。その結果を図6に示す。また、この結果より求めた光ファイバケーブルのクロストークの温度依存性を図7に示す。図6、図7に示すように最も大きいクロストークであっても、約−50dBであり、良好なクロストークが維持されていることが分かった。
以上より、本発明の光ファイバケーブルによれば、環境温度が変化する場合であってもクロストークを抑制することができることが分かった。
以上説明したように、本発明によれば環境温度が変化する場合であってもクロストークを抑制することができる光ファイバケーブルが提供され、光通信等の分野において利用することができる。
1・・・光ファイバケーブル
4・・・シース
5・・・マルチコアファイバ
10・・・コア要素
11・・・コア
12・・・内部クラッド層
13・・・トレンチ層
20・・・クラッド
31・・・保護層
32・・・着色層
41・・・シース本体部
42・・・強化部材

Claims (4)

  1. 筒状のシースと、
    前記シースの空間内に曲げられた状態で配置される複数の光ファイバと、
    を備え、
    前記複数の光ファイバのうち少なくとも1つの光ファイバは、複数のコアを有するマルチコアファイバとされ、
    前記マルチコアファイバのクロストークが最も悪化する曲げ半径をRPkとし、使用温度範囲における最も低温での前記マルチコアファイバの曲げ半径をRLoとし、前記使用温度範囲における最も高温での前記マルチコアファイバの曲げ半径をRHiとする場合、前記マルチコアファイバは、
    Pk<RLo、または、RHi<RPk
    を満たす
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記複数の光ファイバを束とする場合に前記束と前記シースの内壁とのクリアランスの平均の大きさをaとし、前記複数の光ファイバの前記シース内における余長率をLとし、前記シースの線膨脹係数をkとし、常温をT0とし、前記使用温度範囲における最も低温をTLoとする場合、前記マルチコアファイバは、
    Figure 2016051059
    を満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記複数の光ファイバを束とする場合に前記束と前記シースの内壁とのクリアランスの平均の大きさをaとし、前記複数の光ファイバの前記シース内における余長率をLとし、前記シースの線膨脹係数をkとし、常温をT0とし、前記使用温度範囲における最も高温をTHiとする場合、前記マルチコアファイバは、
    Figure 2016051059
    を満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記複数の光ファイバは、捩じられて束ねられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。



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