JP2016050683A - シンクにおける温度検知機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環冷却水の温度を検知してその温度からやかん内のお茶の温度を予測検知し、やかん内のお茶の温度が適温になったことをブザー等の警報によりお知らせする装置を提供する。【解決手段】貯水槽内3の水を循環させて冷却装置16で冷却することにより、冷却対象物(例えば、お茶を沸かしたやかん)を丸ごと貯水槽内に投入してこれを冷却することができる。そして、循環冷却水の温度を温度センサーで検知し、コントロール部は前記冷却水温から冷却対象物の温度を予測検知することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、シンク内の貯留水を循環させ、やかんで沸かしたお茶をそのやかん丸ごとシンク内へ浸漬して循環冷却水により短時間で冷却するようにした厨房用の冷却装置において、やかん内のお茶の温度を予測検知してお知らせするようにした技術に関するものである。
保育園及び障害者施設等の各種社会福祉施設で提供されるお茶は、HACCP及び大量調理施設衛生管理マニュアルに準拠するとともに、ノロウィルスの管理温度の基準である「85℃〜90℃で90秒以上加熱処理すること」をクリアする意味でも、沸騰させることが望ましいとされている。ところがそのままでは熱くて飲めないので、温度が下がる迄放置(自然冷却)するか、大半はシンクの中に入れ、上から水道水を連続して流し、約30℃を目途に冷やしている。
しかしこの方法は、やかんの蓋の蒸気抜き小孔から水道水の一部がやかん内に入ったり、やかんの注ぎ口からやかん内に入り込み、衛生上好ましくない事態が発生する事がある。また水をたくさん浪費し,上水の無駄とそれに連動する下水の使用量も押し上げ、不経済であり、貴重な水資源の浪費となっていた。更に、夏場は水温も高く、なかなか冷えず、その無駄な流水に関わるコストに加え、冷却時間も相当かかるという問題があった。
そこで、従来においては、特許文献1に記載された冷水製造装置の技術が公知である。この特許文献1の技術は、シンクの下方に冷却装置を配置し、シンク内の貯留水を循環させて冷却水を製造するようにしたものである。この特許文献1の技術は、厨房がスペース的に制限された中で各種の厨房機器を設置する必要上、シンクと冷却装置とを別々に構成すると、二台分の設置スペースを必要とするので、これを上下に重ねて配置することで省スペース化を実現するようにしたものである。
この特許文献1に記載された冷水製造装置によれば、シンク内にお茶を沸かしたやかんを丸ごと投入することで、やかん内のお茶を冷却することが可能である。
特開平10−267522号公報
ところが、前記特許文献1に示す技術では、やかん内のお茶の温度を検知することはできない。そのため、厨房作業員の経験と勘により、やかん内のお茶がそろそろ冷えたであろうことを予測してやかんを取り出していた。このような厨房作業員の経験と勘に頼る方法では、やかん内のお茶の温度は個人差によってかなりのバラツキがあり、不正確であった。
また厨房作業員は、絶えず、やかん内のお茶の冷え具合に気を配る必要があり、他の作業に専念することができないでいた。
本発明は、従来の前記問題点に鑑みてこれを改良除去したものであって、循環冷却水の温度を検知してその温度からやかん内のお茶の温度を予測検知し、やかん内のお茶の温度が適温になったことをブザー等の警報によりお知らせするようにした装置を提供せんとするものである。
前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、貯水槽を備えたシンクと、前記貯水槽内の水を循環させる循環水路と、前記貯水槽の下方空間に配置されると共に前記循環水路の途中に接続され、循環水を冷却する冷却装置と、循環水の温度を検知する温度センサーと、前記温度センサーからの温度信号に基づいて貯水槽内に投入された冷却対象物の温度を予測検知するコントロール部とで構成したことを特徴とするシンクにおける温度検知機構である。
本発明が採用した請求項2の手段は、コントロール部は、CPUを有し、温度センサーからの信号に応じて所定の演算式で演算処理し、冷却対象物が目的とする温度になったことを予測してブザーやランプでお知らせするようにした請求項1に記載のシンクにおける温度検知機構である。
本発明が採用した請求項3の手段は、コントロール部の演算処理部は、スタート時点から、スタート時の冷却水温をある一定の定数で割った値に、設定時間を足した時間が経過したときにブザーやランプでお知らせするようにした前記請求項2に記載のシンクにおける温度検知機構である。
本発明が採用した請求項4の手段は、コントロール部の演算処理部は、スタート後の水温最大値の時点から、設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにした前記請求項2に記載のシンクにおける温度検知機構である。
本発明が採用した請求項5の手段は、コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間と、現在の水温最大値から前回の水温最大値を引いた値の時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにした前記請求項2に記載のシンクにおける温度検知機構である。
本発明が採用した請求項6の手段は、コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目以降はスタート後の水温最大値の時点から、設定時間と、これに加えて、現在(n回)の水温最大値から前回(n−1回)の水温最大値を引いた値のn回までの累積時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにした前記請求項2に記載のシンクにおける温度検知機構である。
請求項1の発明にあっては、貯水槽内の水を循環させて冷却装置で冷却することにより、冷却対象物(例えば、お茶を沸かしたやかん)を丸ごと貯水槽内に投入してこれを冷却することができる。そして、循環冷却水の温度を温度センサーで検知し、コントロール部は前記冷却水温から冷却対象物の温度を予測検知することができる。
冷却対象物の温度は、請求項2の発明のように、コントロール部に内蔵されたCPUが所定の演算式で演算処理することで検知することができる。そして、冷却対象物の温度が、予め設定された温度になったことを検知したときは、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
請求項3の発明は、ブザーやランプでお知らせするタイミングを演算処理する技術である。この発明によれば、コントロール部の演算処理部は、スタート時点から、スタート時の冷却水温をある一定の定数で割った値に、設定時間を足した時間が経過したときにブザーやランプでお知らせするようにしている。例えば、貯水槽内の冷却水温が10℃で定数が4であるとすると、10÷4=2.5であり、この2.5に設定時間、例えば20分を足した値、22.5分がスタート時点から経過したときに、ブザーや警報がなるようにしている。
定数と、設定時間は、シンク貯水槽の容積の大きさ、冷却装置の冷却能力、冷却対象物が持つ熱量、季節による冷却装置の冷却能力の変動要素等に対応できるように可変制御因子としている。
なお、定数と設定時間とは、前記変動要素ごとに予め求めておいて、定数テーブル及び設定時間テーブルを作成しておけばよい。そて、これらのテーブルで求めた数値による演算処理された時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにすればよい。
請求項4の発明の演算処理では、次の要領で冷却対象物の温度を予測検知している。すなわち、コントロール部の演算処理部は、スタート後の水温最大値の時点から、設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
冷却対象物をシンクの貯水槽へ投入して冷却を開始すると、冷却対象物は貯水槽の冷却水との間で熱交換を行い、冷却対象物は冷やされ、貯水槽内の冷却水の温度は上昇する。そして、スタート時点の冷却水温と、シンク貯水槽の容積の大きさ、冷却装置の冷却能力、冷却対象物が持つ熱量、季節による冷却装置の冷却能力の変動要素等によって、冷却水温の最大値は変化する。つまり、前記変動要素が全て集約されて冷却水温の最大値が決定されることになる。
最大値以降は、冷却装置の冷却効果の方が大きくなり、冷却水温は降下を始める。冷却水温が降下を始めた時点から所定時間が経過すると、冷却対象物の温度は目的とする温度になる。従って、設定値を、前記変動要素ごとに予め求めておいて、設定時間テーブルを作成し、このテーブルで求めた時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにすればよい。
請求項5の発明にあっては、コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間と、現在の水温最大値から前回の水温最大値を引いた値の時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
現在の水温最大値から前回の水温最大値を引いた値を、設定時間に加えるようにした理由は、繰り返して冷却対象物の冷却を行う場合において、1回目のときは冷却水温は低めの水温状態から開始されるので、冷却効果は大きく、極めて短時間で目的とする温度まで冷却されるのに対し、2回目は冷却水温がかなり高い温度からスタートされるので、設定時間のみで冷却すると、冷却不足となり、目的とする温度まで冷却することができなくなる。そこで、今回の冷却水温の最大値から前回の冷却水温の最大値を引いた値の時間をプラスすることで、目的とする温度まで冷却するようにした。
これは前記変動要素を集約したものが冷却水温の最大値となって表れることを考慮し、その最大値の差を求めることで、変動要素を考慮した冷却時間を算出するようにしたものである。本出願人は、1年間の長期にわたり、冷却試験を繰り返して上記算出の根拠が正しいことを知見した。
請求項6の発明にあっては、コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目以降はスタート後の水温最大値の時点から、設定時間と、これに加えて、現在(n回)の水温最大値から前回(n−1回)の水温最大値を引いた値のn回までの累積時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
これは前記請求項5で求めた冷却時間の算出方法が、2回目の冷却までは適当であるが、3回目以降は冷却水温の最大値の差がほとんどなく、請求項5のままの制御方式では冷却時間が不足するので、何らかの補正をすることが必要となる。本出願人は、現在(n回)の水温最大値から前回(n−1回)の水温最大値を引いた値のn回までの累積時間とを足した時間を冷却時間とすることにより、複数回の冷却を連続して行う場合に、目的とする温度まで冷却対象物を冷却することを知見した。
本発明の一実施の形態に係る温度検知機構を組み込んだシンクの前扉を取り除いた状態の正面図である。 本発明の一実施の形態に係る温度検知機構を組み込んだシンクの平面図である。 本発明の一実施の形態に係る温度検知機構を組み込んだシンクのの背面図である。 本発明の一実施の形態に係る温度検知機構を組み込んだシンクのの側面板を取り除いた状態の左側面図である。 本発明の一実施の形態に係るものであり、図(A)は冷却装置の電気回路、図(B)は温度検知機構の電気回路である。 本発明の一実施の形態の演算処理方法に係るものであり、KDA501SAの冷却装置と、750×600mmの大きさのシンクを用いて8L入りやかんを同時に2個冷却した場合の冷却水とお湯の温度変化を表したグラフである。 本発明の一実施の形態に係るものであり、図6の場合の数値を表した図である。 本発明の一実施の形態の演算処理方法に係るものであり、Orion社製のRKS400FSの冷却装置と、600×600mmの大きさのシンクを用いて8L入りやかん1個を冷却した場合の冷却水とお湯の温度変化を数値で表した図である。 本発明の一実施の形態の別の演算処理方法に係るものであり、Orion社製のRKS400FSの冷却装置と、600×600mmの大きさのシンクを用いて8L入りやかん1個を冷却した場合の冷却水とお湯の温度変化をグラフである。 本発明の一実施の形態に係るものであり、図9の場合の数値を表した図である。 本発明の一実施の形態の別の演算処理方法に係るものであり、KDA501SAの冷却装置と、750×600mmの大きさのシンクを用いて8L入りやかんを同時に2個冷却した場合の冷却水とお湯の温度変化を数値で表した図である。 本発明の一実施の形態に係る冷却装置及び温度検知機構の別タイプの電気回路図である。 本発明の一実施の形態に係る温度検知機構の制御パネルを示す正面図である。
以下に、本発明の構成を図1乃至図5に示す一実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。この実施の形態では、やかんで沸かしたお茶の温度を循環冷却水の温度から予測検知するようにしている。
図1乃至図4は、温度検知機構を組み込んだシンク全体のそれぞれ正面図、平面図、背面図、左側面図である。また図5は、冷却装置及び温度検知機構の電気回路図である。図1乃至図4に示すように、シンク1は、前後左右四か所に配された脚2の上部側に貯水槽3が設けられて支承されている。脚2の下部側には底板4が取り付けられており、貯水槽3と底板4との間は有効利用できる空間5となっている。シンク1の脚2の前面には前扉(図示せず)が開閉自在に取り付けられており、左右側面にはパンチングメタル等の側板(図示せず)が取り付けられている。背面側は、開放されている。
貯水槽3の奥側にはバックガード6が設けられている。このバックガード6には、一例としてシングルレバー式の湯水混合水栓7が取り付けられている。更に、貯水槽3の底壁8には、蓋9によって開閉自在な排水口10と、循環水の吸入口11が設けられており、貯水槽3の正面奥側の壁面には、循環水の吐出口12と、オーバーフロー口13とが設けられている。
貯水槽3の下方空間5において、吸入口11と吐出口12との間には、貯水槽3内の水を循環させる循環水路14が配設されている。そして、この循環水路14の途中に、ポンプ15と冷却装置16とが直列に接続されている。
次に、図5の図(A)及び図(B)を参照して、冷却装置16と温度検知機構Aの電気回路について説明する。同図の図(A)に示す如く、冷却装置16は、循環冷却水の温度を温度センサー17で検知し、その値が制御パネル18のボタン19で設定した値の前後0.2℃でリレースイッチ20を断続し、ファン21及びコンプレッサー22をON,OFF制御している。例えば、冷却水の温度が設定値よりも0.2℃以上高くなると、リレースイッチ20は接続状態となり、設定値よりも0.2℃以下低くなると、リレースイッチ20は開放状態となる。なお、この実施の形態では、冷却装置16の制御パネル18は、図1の正面図に冷却装置16の本体の一部に埋め込まれている。
一方、温度検知機構Aは、コントロール部23がCPU24と制御パネル25とを有し、温度センサー26で検知された循環冷却水の温度信号をCPU24で演算処理してブザー27及びランプ28などでお知らせするようになっている。これはやかんで沸かしたお茶のように、直接、温度を検知することができない測定対象物の場合に、何らかの手段により、測定対象物の温度を検知する手段が必要だからである。本実施の形態では、冷却水の循環水路14の途中において、温度センサー26が冷却水の温度を検知し、この温度信号から後述するCPUが所定の演算処理を行い、やかん内のお茶の温度を予測検知するようにしている。なお、温度検知機構Aの制御パネル25は、図1に示すように、シンク1のバックガード6に設置されている。
やかん内のお湯の温度の予測検知は、使用する冷却装置の能力、シンク貯水槽の大きさ(貯水水量)、投入するやかんの大きさと個数、やかん内のお湯の温度、外気温(冷却装置の冷却能力に影響を与える)等の変動要素によって変化するので、これを一元化することは非常に困難である。本出願人は、これらの変動要素を考慮して実験を繰り返し、鋭意研究を重ねた結果、以下に説明する方法で演算処理してやかん内のお湯の温度を予測検知すれば、前記変動要素に影響を受けない若しくは影響が少ないことを知見した。
先ず、CPU24における演算処理の第一の方法を図6及び図7を参照して説明する。この第一の方法は、やかんを投入して冷却を開始するときの貯水槽3内の冷却水温に着目したものである。図6及び図7は、KDA501SAの型番の韓国製冷却装置を750×600mmの大きさのシンクに設置して、8L入りのやかん2個を同時に投入して沸したお湯を冷却し、これを連続して4回繰り返した場合の結果を示すものである。冷却目標温度は、園児がお茶を飲むのに最も適した30℃である。なお、やかんのお湯の温度は、佐藤商事株式会社販売のデータロガーSE309を用いて測定した。
同図に示す如く、沸騰したお湯を入れたやかんを投入すると、貯水槽3内の冷却水温は、徐々に上昇し、およそ7分〜10分でMaxとなる。然る後は、冷却装置16の冷却効果の方が大きくなり、冷却水温は次第に低下を始める。やかん内のお湯の温度が目的とする30℃近辺まで冷却されたことを求める方法は、
各回のスタート時の冷却水温÷定数+設定時間……(1)式
である。図6及び図7は、定数を4とし、設定時間を20とした。
CPU24での演算処理は、温度センサー26により、各回のスタート時の冷却水温を検知し、前記(1)式により行う。第1回目のスタート時の冷却水温は、10℃である。これを前記(1)式に当てはめると、
10÷4+20=22.5
となる。従って、第1回目はスタート時点から22.5分が経過したときに、ブザーや警報がなった。そのときの、やかん内のお湯の温度は、25.4℃であり、ちょっと冷え過ぎていた。厨房の作業員は、ブザーがなったときに、やかん2個を取り出し、新たに沸かしたお茶を入れたやかん2個を投入すればよい。
図6及び図7に示す、実験結果では、2回目のスタート時の冷却水温は23.0℃である。これを前記(1)式に当てはめると、
23.0÷4+20=25.6
となる。これにより、第2回目のスタート時点から25.6分後にブザーがなり、お湯が目的の温度まで冷却されたことを知らせるようになる。そのときのやかん内のお湯の温度は、28.9℃であった。
同様にして求めると、3回目はそのスタート時の冷却水温が26.0℃であったので、ブザーは26.5分後になった。そのときのお湯の温度は、29.3℃であった。また4回目はそのスタート時の冷却水温が26.4℃であったので、ブザーは26.6分後になった。そのときのお湯の温度は、30.6℃であった。
ところで、前記(1)の定数と、設定時間は、シンク貯水槽3の容積の大きさ、冷却装置16の冷却能力、やかん内のお茶が持つ熱量、投入するやかんの大きさと個数、季節による冷却装置16の冷却能力の変動要素等に対応できるように可変制御因子としている。冷却装置16は、空冷式であるため気温が低い冬場と気温が高い夏場とでは、その冷却能力に20%の差があることが分かっている。そのため、前記定数と設定時間とは、前記変動要素ごとに予め求めておいて、定数テーブル及び設定時間テーブルを作成しておけばよい。そして、これらのテーブルで求めた数値による演算処理された時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにすればよい。
図8は、Orion社製のRKS400FSの冷却装置を600×600mmのシンクに設置し、沸騰したやかん1個を連続して4回冷却した場合のデータ表である。この場合の定数は4、設定値は16とした。同図に示す如く、第1回目のスタート時の冷却水温は10℃であり、ブザーはスタート時から
10÷4+16=18.5
分後になった。そのときのやかん内のお湯の温度は26、8℃であった。第2回目のスタート時の冷却水温は16.0℃であり、ブザーは20分後になった。そのときのお湯の温度は28.3℃であった。第3回目のスタート時の冷却水温は22.4℃であり、ブザーは21.6分後になった。そのときのお湯の温度は28.4℃であった。第4回目のスタート時の冷却水温は26.8℃であり、ブザーは22.7分後になった。そのときのお湯の温度は29.6℃であった。いずれの場合も目標とする温度まで、冷却できていた。
図9及び図10は、別の温度制御方法を示すものである。この制御方法は、シンク貯水槽3の容積の大きさ、冷却装置16の冷却能力、やかん内のお茶が持つ熱量、投入するやかんの大きさと個数、季節による冷却装置16の冷却能力の変動要素等に影響を受けて冷却水温度のMaxの数値が変動することに着目したものである。そこで、CPU25での演算処理を、冷却水温がMaxとなった時点から設定時間が経過したときに、ブザーが鳴るようにした。
しかしながら、この方法では1回のみの場合には正確に目標とする温度までの冷却は可能であり、有効である。ところが、回数が増えるごとに冷却時間が足りなくなり、お湯の温度が目標温度よりも高いままで終わってしまうという現象があった。そのため、回数の応じて冷却時間の何らかの補正をすることが必要となった。
本出願人の鋭意の研究の結果、今回の冷却水温のMaxから前回の冷却水温のMaxを引いた値を補正値とし、この補正値を回数ごとに累計していけばよいことが分かった。すなわち、図9及び図10では、1回目はスタート後の水温最大値(Max)の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目以降はスタート後の水温最大値の時点から、設定時間と、これに加えて、現在(n回)の水温最大値から前回(n−1回)の水温最大値を引いた値のn回までの累積時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
図9は、Orion社製のRKS400FSの冷却装置を600×600mmのシンクに設置し、沸騰したやかん1個を連続して4回冷却した場合の冷却水温とやかん内のお湯の温度変化を示すグラフである。図10はその場合のデータ表である。この場合の設定時間は5である。これによれば、第1回目は冷却水温がMaxになるまでに10分を要している。Maxの時点から設定時間5分が経過した時点で、ブザーが鳴った。このときのお湯の温度は28.5℃であった。
第2回目の冷却時間は、
設定時間+(2回目Max−1回目Max)=冷却時間……(2)
の式より求めることとした。具体的な数値を当てはめると、
5+(26−19.1)=11.9
分となり、ブザーは2回目の冷却水温のMax時点から11.9分後になった。そのときのお湯の温度は28.1℃であった。
第3回目の冷却時間は、
設定時間+(今回のMax−前回のMax)の累計……(3)
の式より、求めることとした。具体的な数値を当てはめると、
5+11.9+(29.4−26.0)=15.3
分となり、ブザーは3回目の冷却水温のMax時点から15.3分後になった。そのときのお湯の温度は、28.7℃であった。
第4回目の冷却時間は、具体的な数値を前記(3)式に当てはめると、
5+11.9+3.4+(31.1−29.4)=17.0
分となり、ブザーは3回目の冷却水温のMax時点から17分後になった。そのときのお湯の温度は、28.5℃であった。
このように冷却回数が複数回にのぼる場合は、設定時間+(今回のMax−前回のMax)の累計で得られた数値を冷却時間とすればよいことが明らかである。
図11は、図9及び図10で得られた冷却時間の算出方法を、KDA501SAの型番の韓国製冷却装置と、750×600mmの大きさのシンクに適用した場合のデータ表である。その他の条件は、設定時間は15分とし、8L入りのやかん2個を同時に投入して沸したお湯を冷却し、これを連続して4回繰り返して行った。
これによれば、1回目は設定時間通りの冷却時間であり、冷却水温がMaxになった時点から15分経過後にブザーがなった。そのときのお湯の温度は27.5℃であった。
第2回目の冷却時間は、前記(2)式に当てはめて求めると、
15+(33.6−29.8)=18.8
分となり、ブザーは2回目の冷却水温のMax時点から18.8分後になった。そのときのお湯の温度は28.9℃であった。
第3回目の冷却時間は、前記(3)式に当てはめて求めると、
15+18.8+(36.3−33.6)=21.5
分となり、ブザーは3回目の冷却水温のMax時点から21.5分後になった。そのときのお湯の温度は、28.5℃であった。
第4回目の冷却時間は、具体的な数値を前記(3)式に当てはめて求めると、
15+18.8+2.7+(39.0−36.3)=24.2
分となり、ブザーは3回目の冷却水温のMax時点から24.2分後になった。そのときのお湯の温度は、29.3℃であった。
この場合も、設定時間+(今回のMax−前回のMax)の累計で得られた数値を冷却時間とすればよいことが明らかである。
ところで、以上の説明は、図5に示すように、冷却装置16をコントロールする制御因子としての冷却水温度を検知する温度センサー17と、温度検知機構Aをコントロールする制御因子としての冷却水温度を検知する温度センサー26とを別々の設けた場合に基づいて行ったが、これは一つのセンサーとすることも可能である。またその場合に、冷却装置16の制御パネルと、温度検知機構Aの制御パネルとを一つの制御パネルに統合することも可能である。
図12及び図13は、温度センサーを一つとし、制御パネルを統合した場合のものである。図12に示す如く、制御パネル29は、冷却装置16の制御パネル30と温度制御機構Aの制御パネル31とが一体的に設けられている。冷却装置の制御パネル30は、電源ボタン32と、冷却水温度を設定するUpボタン33及びDownボタン34とを有している。温度検知機構Aの制御パネル31は、電源ボタン35と、Modeボタン36と、設定値のUpボタン37と、Downボタン38と、Start/Stopボタン39とを有している。更に、制御パネル29は、冷却水の温度やタイマー制御の場合のタイマー時間を表示する表示部41が設けられている。
なお、温度制御機構Aの電源ボタン35と、冷却装置16の電源ボタン32とはこれを一つにして共用することも可能である。また温度制御機構AのUp,Downボタン37,38と、冷却装置16のUp,Downボタン33,34をそれぞれ一つにして共用することも可能である。その場合に、温度検知機構Aでの設定値の変更と、冷却装置16での設定値の変更は、Modeボタン36で温度検知機構Aか、冷却装置16のいずれかを選択した後、ボタン操作で設定値を変更するようにすればよい。
更に、Modeボタン36は、これを押すと、前述した温度検知による制御モードと、説明は省略したが、純粋なタイマー制御モードとを選択できるようになっている。タイマー制御モードでは、冷却水の温度とは無関係に設定した時間が経過すると、ブザーがなるようになっている。
また図12に示す電気回路では、ポンプ45が冷却ファン46及びコンプレッサー47と並列に接続されているが、温度検知機構Aの場合と同様に、電源に対してこれらと並列に設けるようにしてもよい。これは、冷却装置が設定温度以下になって、停止している状態で、沸かしたやかんを投入した場合には、温度センサーが設置されている循環水路の冷却水の温度が上昇せず、冷却装置がやかん投入直後に直ぐに動作しないからである。電源に並列に設けた場合は、電源を入れると、ポンプは常に駆動するので、このような問題は発生しない。
本発明は、沸騰したお茶を入れたやかんを冷却する場合を説明したが、これに限らず、スイカ等の野菜や果物を冷やす場合、缶ジュースや缶ビール等の飲料水を冷やす場合等多用途的使用が可能である。
1…シンク
2…脚
3…貯水槽
4…底板
5…有効利用できる空間
6…バックガード
14…循環水路
15…ポンプ
16…冷却装置
17…冷却装置の温度センサー
23…温度検知機構のコントロール部
24…CPU
25…制御パネル
26…温度検知機構の温度センサー
27…ブザー
28…点滅ランプ
本発明は、シンク内の貯留水を循環させ、やかんで沸かしたお茶をそのやかん丸ごとシンク内へ浸漬して循環冷却水により短時間で冷却するようにした厨房用の冷却装置において、やかん内のお茶の温度を予測検知してお知らせするようにした技術に関するものである。
保育園及び障害者施設等の各種社会福祉施設で提供されるお茶は、HACCP及び大量調理施設衛生管理マニュアルに準拠するとともに、ノロウィルスの管理温度の基準である「85℃〜90℃で90秒以上加熱処理すること」をクリアする意味でも、沸騰させることが望ましいとされている。ところがそのままでは熱くて飲めないので、温度が下がる迄放置(自然冷却)するか、大半はシンクの中に入れ、上から水道水を連続して流し、約30℃を目途に冷やしている。
しかしこの方法は、やかんの蓋の蒸気抜き小孔から水道水の一部がやかん内に入ったり、やかんの注ぎ口からやかん内に入り込み、衛生上好ましくない事態が発生する事がある。また水をたくさん浪費し,上水の無駄とそれに連動する下水の使用量も押し上げ、不経済であり、貴重な水資源の浪費となっていた。更に、夏場は水温も高く、なかなか冷えず、その無駄な流水に関わるコストに加え、冷却時間も相当かかるという問題があった。
そこで、従来においては、特許文献1に記載された冷水製造装置の技術が公知である。この特許文献1の技術は、シンクの下方に冷却装置を配置し、シンク内の貯留水を循環させて冷却水を製造するようにしたものである。この特許文献1の技術は、厨房がスペース的に制限された中で各種の厨房機器を設置する必要上、シンクと冷却装置とを別々に構成すると、二台分の設置スペースを必要とするので、これを上下に重ねて配置することで省スペース化を実現するようにしたものである。
この特許文献1に記載された冷水製造装置によれば、シンク内にお茶を沸かしたやかんを丸ごと投入することで、やかん内のお茶を冷却することが可能である。
特開平10−267522号公報
ところが、前記特許文献1に示す技術では、やかん内のお茶の温度を検知することはできない。そのため、厨房作業員の経験と勘により、やかん内のお茶がそろそろ冷えたであろうことを予測してやかんを取り出していた。このような厨房作業員の経験と勘に頼る方法では、やかん内のお茶の温度は個人差によってかなりのバラツキがあり、不正確であった。
また厨房作業員は、絶えず、やかん内のお茶の冷え具合に気を配る必要があり、他の作業に専念することができないでいた。
本発明は、従来の前記問題点に鑑みてこれを改良除去したものであって、循環冷却水の温度を検知してその温度からやかん内のお茶の温度を予測検知し、やかん内のお茶の温度が適温になったことをブザー等の警報によりお知らせするようにした装置を提供せんとするものである。
前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、貯水槽を備えたシンクと、前記貯水槽内の水を循環させる循環水路と、前記貯水槽の下方空間に配置されると共に前記循環水路の途中に接続され、循環水を冷却する冷却装置と、循環水の温度を検知する温度センサーと、前記温度センサーからの温度信号に基づいて貯水槽内に投入された冷却対象物の温度を予測検知するコントロール部とより成り、前記コントロール部は温度センサーからの信号に応じて所定の演算式で演算処理するCPUを有し、前記コントロール部の演算処理部は、スタート時点から、スタート時の冷却水温を基準値で割った値に、設定時間を足した時間が経過したときにブザーやランプでお知らせするようにしたことを特徴とするシンクにおける温度検知機構である。
本発明が採用した請求項2の手段は、貯水槽を備えたシンクと、前記貯水槽内の水を循環させる循環水路と、前記貯水槽の下方空間に配置されると共に前記循環水路の途中に接続され、循環水を冷却する冷却装置と、循環水の温度を検知する温度センサーと、前記温度センサーからの温度信号に基づいて貯水槽内に投入された冷却対象物の温度を予測検知するコントロール部とより成り、前記コントロール部は、温度センサーからの信号に応じて所定の演算式で演算処理するCPUを有し、前記コントロール部の演算処理部は、スタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしたことを特徴とするシンクにおける温度検知機構である。
本発明が採用した請求項3の手段は、貯水槽を備えたシンクと、前記貯水槽内の水を循環させる循環水路と、前記貯水槽の下方空間に配置されると共に前記循環水路の途中に接続され、循環水を冷却する冷却装置と、循環水の温度を検知する温度センサーと、前記温度センサーからの温度信号に基づいて貯水槽内に投入された冷却対象物の温度を予測検知するコントロール部とより成り、前記コントロール部は、温度センサーからの信号に応じて所定の演算式で演算処理するCPUを有し、前記コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間と、現在の水温最大値から前回の水温最大値を引いた値の時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしたことを特徴とするシンクにおける温度検知機構である。
本発明が採用した請求項4の手段は、貯水槽を備えたシンクと、前記貯水槽内の水を循環させる循環水路と、前記貯水槽の下方空間に配置されると共に前記循環水路の途中に接続され、循環水を冷却する冷却装置と、循環水の温度を検知する温度センサーと、前記温度センサーからの温度信号に基づいて貯水槽内に投入された冷却対象物の温度を予測検知するコントロール部とより成り、前記コントロール部は、温度センサーからの信号に応じて所定の演算式で演算処理するCPUを有し、前記コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目以降はスタート後の水温最大値の時点から、設定時間と、これに加えて、現在(n回)の水温最大値から前回(n−1回)の水温最大値を引いた値のn回までの累積時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしたことを特徴とするシンクにおける温度検知機構である。
請求項1の発明にあっては、貯水槽内の水を循環させて冷却装置で冷却することにより、冷却対象物(例えば、お茶を沸かしたやかん)を丸ごと貯水槽内に投入してこれを冷却することができる。そして、循環冷却水の温度を温度センサーで検知し、コントロール部は前記冷却水温から冷却対象物の温度を予測検知することができる。
冷却対象物の温度は、コントロール部に内蔵されたCPUが所定の演算式で演算処理することで検知することができる。そして、冷却対象物の温度が、予め設定された温度になったことを検知したときは、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
而して、請求項1の発明において、ブザーやランプでお知らせするタイミングの演算処理は、次のようにして行う。すなわち、この発明によれば、コントロール部の演算処理部は、スタート時点から、スタート時の冷却水温をある一定の定数で割った値に、設定時間を足した時間が経過したときにブザーやランプでお知らせするようにしている。例えば、貯水槽内の冷却水温が10℃で定数が4であるとすると、10÷4=2.5であり、この2.5に設定時間、例えば20分を足した値、22.5分がスタート時点から経過したときに、ブザーや警報がなるようにしている。
定数と、設定時間は、シンク貯水槽の容積の大きさ、冷却装置の冷却能力、冷却対象物が持つ熱量、季節による冷却装置の冷却能力の変動要素等に対応できるように可変制御因子としている。
なお、定数と設定時間とは、前記変動要素ごとに予め求めておいて、定数テーブル及び設定時間テーブルを作成しておけばよい。そて、これらのテーブルで求めた数値による演算処理された時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにすればよい。
請求項2の発明の演算処理では、次の要領で冷却対象物の温度を予測検知している。すなわち、コントロール部の演算処理部は、スタート後の水温最大値の時点から、設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
冷却対象物をシンクの貯水槽へ投入して冷却を開始すると、冷却対象物は貯水槽の冷却水との間で熱交換を行い、冷却対象物は冷やされ、貯水槽内の冷却水の温度は上昇する。そして、スタート時点の冷却水温と、シンク貯水槽の容積の大きさ、冷却装置の冷却能力、冷却対象物が持つ熱量、季節による冷却装置の冷却能力の変動要素等によって、冷却水温の最大値は変化する。つまり、前記変動要素が全て集約されて冷却水温の最大値が決定されることになる。
最大値以降は、冷却装置の冷却効果の方が大きくなり、冷却水温は降下を始める。冷却水温が降下を始めた時点から所定時間が経過すると、冷却対象物の温度は目的とする温度になる。従って、設定値を、前記変動要素ごとに予め求めておいて、設定時間テーブルを作成し、このテーブルで求めた時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにすればよい。
請求項3の発明にあっては、コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間と、現在の水温最大値から前回の水温最大値を引いた値の時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
現在の水温最大値から前回の水温最大値を引いた値を、設定時間に加えるようにした理由は、繰り返して冷却対象物の冷却を行う場合において、1回目のときは冷却水温は低めの水温状態から開始されるので、冷却効果は大きく、極めて短時間で目的とする温度まで冷却されるのに対し、2回目は冷却水温がかなり高い温度からスタートされるので、設定時間のみで冷却すると、冷却不足となり、目的とする温度まで冷却することができなくなる。そこで、今回の冷却水温の最大値から前回の冷却水温の最大値を引いた値の時間をプラスすることで、目的とする温度まで冷却するようにした。
これは前記変動要素を集約したものが冷却水温の最大値となって表れることを考慮し、その最大値の差を求めることで、変動要素を考慮した冷却時間を算出するようにしたものである。本出願人は、1年間の長期にわたり、冷却試験を繰り返して上記算出の根拠が正しいことを知見した。
請求項4の発明にあっては、コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目以降はスタート後の水温最大値の時点から、設定時間と、これに加えて、現在(n回)の水温最大値から前回(n−1回)の水温最大値を引いた値のn回までの累積時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
これは前記請求項3で求めた冷却時間の算出方法が、2回目の冷却までは適当であるが、3回目以降は冷却水温の最大値の差がほとんどなく、請求項3のままの制御方式では冷却時間が不足するので、何らかの補正をすることが必要となるからである。本出願人は、現在(n回)の水温最大値から前回(n−1回)の水温最大値を引いた値のn回までの累積時間とを足した時間を冷却時間とすることにより、複数回の冷却を連続して行う場合に、目的とする温度まで冷却対象物を冷却することを知見した。
本発明の一実施の形態に係る温度検知機構を組み込んだシンクの前扉を取り除いた状態の正面図である。 本発明の一実施の形態に係る温度検知機構を組み込んだシンクの平面図である。 本発明の一実施の形態に係る温度検知機構を組み込んだシンクのの背面図である。 本発明の一実施の形態に係る温度検知機構を組み込んだシンクのの側面板を取り除いた状態の左側面図である。 本発明の一実施の形態に係るものであり、図(A)は冷却装置の電気回路、図(B)は温度検知機構の電気回路である。 本発明の一実施の形態の演算処理方法に係るものであり、KDA501SAの冷却装置と、750×600mmの大きさのシンクを用いて8L入りやかんを同時に2個冷却した場合の冷却水とお湯の温度変化を表したグラフである。 本発明の一実施の形態に係るものであり、図6の場合の数値を表した図である。 本発明の一実施の形態の演算処理方法に係るものであり、Orion社製のRKS400FSの冷却装置と、600×600mmの大きさのシンクを用いて8L入りやかん1個を冷却した場合の冷却水とお湯の温度変化を数値で表した図である。 本発明の一実施の形態の別の演算処理方法に係るものであり、Orion社製のRKS400FSの冷却装置と、600×600mmの大きさのシンクを用いて8L入りやかん1個を冷却した場合の冷却水とお湯の温度変化をグラフである。 本発明の一実施の形態に係るものであり、図9の場合の数値を表した図である。 本発明の一実施の形態の別の演算処理方法に係るものであり、KDA501SAの冷却装置と、750×600mmの大きさのシンクを用いて8L入りやかんを同時に2個冷却した場合の冷却水とお湯の温度変化を数値で表した図である。 本発明の一実施の形態に係る冷却装置及び温度検知機構の別タイプの電気回路図である。 本発明の一実施の形態に係る温度検知機構の制御パネルを示す正面図である。
以下に、本発明の構成を図1乃至図5に示す一実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。この実施の形態では、やかんで沸かしたお茶の温度を循環冷却水の温度から予測検知するようにしている。
図1乃至図4は、温度検知機構を組み込んだシンク全体のそれぞれ正面図、平面図、背面図、左側面図である。また図5は、冷却装置及び温度検知機構の電気回路図である。図1乃至図4に示すように、シンク1は、前後左右四か所に配された脚2の上部側に貯水槽3が設けられて支承されている。脚2の下部側には底板4が取り付けられており、貯水槽3と底板4との間は有効利用できる空間5となっている。シンク1の脚2の前面には前扉(図示せず)が開閉自在に取り付けられており、左右側面にはパンチングメタル等の側板(図示せず)が取り付けられている。背面側は、開放されている。
貯水槽3の奥側にはバックガード6が設けられている。このバックガード6には、一例としてシングルレバー式の湯水混合水栓7が取り付けられている。更に、貯水槽3の底壁8には、蓋9によって開閉自在な排水口10と、循環水の吸入口11が設けられており、貯水槽3の正面奥側の壁面には、循環水の吐出口12と、オーバーフロー口13とが設けられている。
貯水槽3の下方空間5において、吸入口11と吐出口12との間には、貯水槽3内の水を循環させる循環水路14が配設されている。そして、この循環水路14の途中に、ポンプ15と冷却装置16とが直列に接続されている。
次に、図5の図(A)及び図(B)を参照して、冷却装置16と温度検知機構Aの電気回路について説明する。同図の図(A)に示す如く、冷却装置16は、循環冷却水の温度を温度センサー17で検知し、その値が制御パネル18のボタン19で設定した値の前後0.2℃でリレースイッチ20を断続し、ファン21及びコンプレッサー22をON,OFF制御している。例えば、冷却水の温度が設定値よりも0.2℃以上高くなると、リレースイッチ20は接続状態となり、設定値よりも0.2℃以下低くなると、リレースイッチ20は開放状態となる。なお、この実施の形態では、冷却装置16の制御パネル18は、図1の正面図に冷却装置16の本体の一部に埋め込まれている。
一方、温度検知機構Aは、コントロール部23がCPU24と制御パネル25とを有し、温度センサー26で検知された循環冷却水の温度信号をCPU24で演算処理してブザー27及びランプ28などでお知らせするようになっている。これはやかんで沸かしたお茶のように、直接、温度を検知することができない測定対象物の場合に、何らかの手段により、測定対象物の温度を検知する手段が必要だからである。本実施の形態では、冷却水の循環水路14の途中において、温度センサー26が冷却水の温度を検知し、この温度信号から後述するCPUが所定の演算処理を行い、やかん内のお茶の温度を予測検知するようにしている。なお、温度検知機構Aの制御パネル25は、図1に示すように、シンク1のバックガード6に設置されている。
やかん内のお湯の温度の予測検知は、使用する冷却装置の能力、シンク貯水槽の大きさ(貯水水量)、投入するやかんの大きさと個数、やかん内のお湯の温度、外気温(冷却装置の冷却能力に影響を与える)等の変動要素によって変化するので、これを一元化することは非常に困難である。本出願人は、これらの変動要素を考慮して実験を繰り返し、鋭意研究を重ねた結果、以下に説明する方法で演算処理してやかん内のお湯の温度を予測検知すれば、前記変動要素に影響を受けない若しくは影響が少ないことを知見した。
先ず、CPU24における演算処理の第一の方法を図6及び図7を参照して説明する。この第一の方法は、やかんを投入して冷却を開始するときの貯水槽3内の冷却水温に着目したものである。図6及び図7は、KDA501SAの型番の韓国製冷却装置を750×600mmの大きさのシンクに設置して、8L入りのやかん2個を同時に投入して沸したお湯を冷却し、これを連続して4回繰り返した場合の結果を示すものである。冷却目標温度は、園児がお茶を飲むのに最も適した30℃である。なお、やかんのお湯の温度は、佐藤商事株式会社販売のデータロガーSE309を用いて測定した。
同図に示す如く、沸騰したお湯を入れたやかんを投入すると、貯水槽3内の冷却水温は、徐々に上昇し、およそ7分〜10分でMaxとなる。然る後は、冷却装置16の冷却効果の方が大きくなり、冷却水温は次第に低下を始める。やかん内のお湯の温度が目的とする30℃近辺まで冷却されたことを求める方法は、
各回のスタート時の冷却水温÷定数+設定時間……(1)式
である。図6及び図7は、定数を4とし、設定時間を20とした。
CPU24での演算処理は、温度センサー26により、各回のスタート時の冷却水温を検知し、前記(1)式により行う。第1回目のスタート時の冷却水温は、10℃である。これを前記(1)式に当てはめると、
10÷4+20=22.5
となる。従って、第1回目はスタート時点から22.5分が経過したときに、ブザーや警報がなった。そのときの、やかん内のお湯の温度は、25.4℃であり、ちょっと冷え過ぎていた。厨房の作業員は、ブザーがなったときに、やかん2個を取り出し、新たに沸かしたお茶を入れたやかん2個を投入すればよい。
図6及び図7に示す、実験結果では、2回目のスタート時の冷却水温は23.0℃である。これを前記(1)式に当てはめると、
23.0÷4+20=25.6
となる。これにより、第2回目のスタート時点から25.6分後にブザーがなり、お湯が目的の温度まで冷却されたことを知らせるようになる。そのときのやかん内のお湯の温度は、28.9℃であった。
同様にして求めると、3回目はそのスタート時の冷却水温が26.0℃であったので、ブザーは26.5分後になった。そのときのお湯の温度は、29.3℃であった。また4回目はそのスタート時の冷却水温が26.4℃であったので、ブザーは26.6分後になった。そのときのお湯の温度は、30.6℃であった。
ところで、前記(1)の定数と、設定時間は、シンク貯水槽3の容積の大きさ、冷却装置16の冷却能力、やかん内のお茶が持つ熱量、投入するやかんの大きさと個数、季節による冷却装置16の冷却能力の変動要素等に対応できるように可変制御因子としている。冷却装置16は、空冷式であるため気温が低い冬場と気温が高い夏場とでは、その冷却能力に20%の差があることが分かっている。そのため、前記定数と設定時間とは、前記変動要素ごとに予め求めておいて、定数テーブル及び設定時間テーブルを作成しておけばよい。そして、これらのテーブルで求めた数値による演算処理された時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにすればよい。
図8は、Orion社製のRKS400FSの冷却装置を600×600mmのシンクに設置し、沸騰したやかん1個を連続して4回冷却した場合のデータ表である。この場合の定数は4、設定値は16とした。同図に示す如く、第1回目のスタート時の冷却水温は10℃であり、ブザーはスタート時から
10÷4+16=18.5
分後になった。そのときのやかん内のお湯の温度は26、8℃であった。第2回目のスタート時の冷却水温は16.0℃であり、ブザーは20分後になった。そのときのお湯の温度は28.3℃であった。第3回目のスタート時の冷却水温は22.4℃であり、ブザーは21.6分後になった。そのときのお湯の温度は28.4℃であった。第4回目のスタート時の冷却水温は26.8℃であり、ブザーは22.7分後になった。そのときのお湯の温度は29.6℃であった。いずれの場合も目標とする温度まで、冷却できていた。
図9及び図10は、別の温度制御方法を示すものである。この制御方法は、シンク貯水槽3の容積の大きさ、冷却装置16の冷却能力、やかん内のお茶が持つ熱量、投入するやかんの大きさと個数、季節による冷却装置16の冷却能力の変動要素等に影響を受けて冷却水温度のMaxの数値が変動することに着目したものである。そこで、CPU25での演算処理を、冷却水温がMaxとなった時点から設定時間が経過したときに、ブザーが鳴るようにした。
しかしながら、この方法では1回のみの場合には正確に目標とする温度までの冷却は可能であり、有効である。ところが、回数が増えるごとに冷却時間が足りなくなり、お湯の温度が目標温度よりも高いままで終わってしまうという現象があった。そのため、回数の応じて冷却時間の何らかの補正をすることが必要となった。
本出願人の鋭意の研究の結果、今回の冷却水温のMaxから前回の冷却水温のMaxを引いた値を補正値とし、この補正値を回数ごとに累計していけばよいことが分かった。すなわち、図9及び図10では、1回目はスタート後の水温最大値(Max)の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目以降はスタート後の水温最大値の時点から、設定時間と、これに加えて、現在(n回)の水温最大値から前回(n−1回)の水温最大値を引いた値のn回までの累積時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにしている。
図9は、Orion社製のRKS400FSの冷却装置を600×600mmのシンクに設置し、沸騰したやかん1個を連続して4回冷却した場合の冷却水温とやかん内のお湯の温度変化を示すグラフである。図10はその場合のデータ表である。この場合の設定時間は5である。これによれば、第1回目は冷却水温がMaxになるまでに10分を要している。Maxの時点から設定時間5分が経過した時点で、ブザーが鳴った。このときのお湯の温度は28.5℃であった。
第2回目の冷却時間は、
設定時間+(2回目Max−1回目Max)=冷却時間……(2)
の式より求めることとした。具体的な数値を当てはめると、
5+(26−19.1)=11.9
分となり、ブザーは2回目の冷却水温のMax時点から11.9分後になった。そのときのお湯の温度は28.1℃であった。
第3回目の冷却時間は、
設定時間+(今回のMax−前回のMax)の累計……(3)
の式より、求めることとした。具体的な数値を当てはめると、
5+11.9+(29.4−26.0)=15.3
分となり、ブザーは3回目の冷却水温のMax時点から15.3分後になった。そのときのお湯の温度は、28.7℃であった。
第4回目の冷却時間は、具体的な数値を前記(3)式に当てはめると、
5+11.9+3.4+(31.1−29.4)=17.0
分となり、ブザーは3回目の冷却水温のMax時点から17分後になった。そのときのお湯の温度は、28.5℃であった。
このように冷却回数が複数回にのぼる場合は、設定時間+(今回のMax−前回のMax)の累計で得られた数値を冷却時間とすればよいことが明らかである。
図11は、図9及び図10で得られた冷却時間の算出方法を、KDA501SAの型番の韓国製冷却装置と、750×600mmの大きさのシンクに適用した場合のデータ表である。その他の条件は、設定時間は15分とし、8L入りのやかん2個を同時に投入して沸したお湯を冷却し、これを連続して4回繰り返して行った。
これによれば、1回目は設定時間通りの冷却時間であり、冷却水温がMaxになった時点から15分経過後にブザーがなった。そのときのお湯の温度は27.5℃であった。
第2回目の冷却時間は、前記(2)式に当てはめて求めると、
15+(33.6−29.8)=18.8
分となり、ブザーは2回目の冷却水温のMax時点から18.8分後になった。そのときのお湯の温度は28.9℃であった。
第3回目の冷却時間は、前記(3)式に当てはめて求めると、
15+18.8+(36.3−33.6)=21.5
分となり、ブザーは3回目の冷却水温のMax時点から21.5分後になった。そのときのお湯の温度は、28.5℃であった。
第4回目の冷却時間は、具体的な数値を前記(3)式に当てはめて求めると、
15+18.8+2.7+(39.0−36.3)=24.2
分となり、ブザーは3回目の冷却水温のMax時点から24.2分後になった。そのときのお湯の温度は、29.3℃であった。
この場合も、設定時間+(今回のMax−前回のMax)の累計で得られた数値を冷却時間とすればよいことが明らかである。
ところで、以上の説明は、図5に示すように、冷却装置16をコントロールする制御因子としての冷却水温度を検知する温度センサー17と、温度検知機構Aをコントロールする制御因子としての冷却水温度を検知する温度センサー26とを別々の設けた場合に基づいて行ったが、これは一つのセンサーとすることも可能である。またその場合に、冷却装置16の制御パネルと、温度検知機構Aの制御パネルとを一つの制御パネルに統合することも可能である。
図12及び図13は、温度センサーを一つとし、制御パネルを統合した場合のものである。図12に示す如く、制御パネル29は、冷却装置16の制御パネル30と温度制御機構Aの制御パネル31とが一体的に設けられている。冷却装置の制御パネル30は、電源ボタン32と、冷却水温度を設定するUpボタン33及びDownボタン34とを有している。温度検知機構Aの制御パネル31は、電源ボタン35と、Modeボタン36と、設定値のUpボタン37と、Downボタン38と、Start/Stopボタン39とを有している。更に、制御パネル29は、冷却水の温度やタイマー制御の場合のタイマー時間を表示する表示部41が設けられている。
なお、温度制御機構Aの電源ボタン35と、冷却装置16の電源ボタン32とはこれを一つにして共用することも可能である。また温度制御機構AのUp,Downボタン37,38と、冷却装置16のUp,Downボタン33,34をそれぞれ一つにして共用することも可能である。その場合に、温度検知機構Aでの設定値の変更と、冷却装置16での設定値の変更は、Modeボタン36で温度検知機構Aか、冷却装置16のいずれかを選択した後、ボタン操作で設定値を変更するようにすればよい。
更に、Modeボタン36は、これを押すと、前述した温度検知による制御モードと、説明は省略したが、純粋なタイマー制御モードとを選択できるようになっている。タイマー制御モードでは、冷却水の温度とは無関係に設定した時間が経過すると、ブザーがなるようになっている。
また図12に示す電気回路では、ポンプ45が冷却ファン46及びコンプレッサー47と並列に接続されているが、温度検知機構Aの場合と同様に、電源に対してこれらと並列に設けるようにしてもよい。これは、冷却装置が設定温度以下になって、停止している状態で、沸かしたやかんを投入した場合には、温度センサーが設置されている循環水路の冷却水の温度が上昇せず、冷却装置がやかん投入直後に直ぐに動作しないからである。電源に並列に設けた場合は、電源を入れると、ポンプは常に駆動するので、このような問題は発生しない。
本発明は、沸騰したお茶を入れたやかんを冷却する場合を説明したが、これに限らず、スイカ等の野菜や果物を冷やす場合、缶ジュースや缶ビール等の飲料水を冷やす場合等多用途的使用が可能である。
1…シンク
2…脚
3…貯水槽
4…底板
5…有効利用できる空間
6…バックガード
14…循環水路
15…ポンプ
16…冷却装置
17…冷却装置の温度センサー
23…温度検知機構のコントロール部
24…CPU
25…制御パネル
26…温度検知機構の温度センサー
27…ブザー
28…点滅ランプ

Claims (6)

  1. 貯水槽を備えたシンクと、前記貯水槽内の水を循環させる循環水路と、前記貯水槽の下方空間に配置されると共に前記循環水路の途中に接続され、循環水を冷却する冷却装置と、循環水の温度を検知する温度センサーと、前記温度センサーからの温度信号に基づいて貯水槽内に投入された冷却対象物の温度を予測検知するコントロール部とで構成したことを特徴とするシンクにおける温度検知機構。
  2. コントロール部は、CPUを有し、温度センサーからの信号に応じて所定の演算式で演算処理し、冷却対象物が目的とする温度になったことを予測してブザーやランプでお知らせするようにした請求項1に記載のシンクにおける温度検知機構。
  3. コントロール部の演算処理部は、スタート時点から、スタート時の冷却水温を基準値で割った値に、設定時間を足した時間が経過したときにブザーやランプでお知らせするようにした前記請求項2に記載のシンクにおける温度検知機構。
  4. コントロール部の演算処理部は、スタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにした前記請求項2に記載のシンクにおける温度検知機構。
  5. コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間と、現在の水温最大値から前回の水温最大値を引いた値の時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにした前記請求項2に記載のシンクにおける温度検知機構。
  6. コントロール部の演算処理部は、1回目はスタート後の水温最大値の時点から設定時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにし、2回目以降はスタート後の水温最大値の時点から、設定時間と、これに加えて、現在(n回)の水温最大値から前回(n−1回)の水温最大値を引いた値のn回までの累積時間とを足した時間が経過したときに、ブザーやランプでお知らせするようにした前記請求項2に記載のシンクにおける温度検知機構。
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