JP2016047811A - アリーロキシシランオリゴマー、エポキシ樹脂硬化剤、およびその用途 - Google Patents

アリーロキシシランオリゴマー、エポキシ樹脂硬化剤、およびその用途 Download PDF

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Abstract

【課題】低誘電損失及び高耐性を有するエポキシ硬化物を形成する、エポキシ樹脂硬化剤として有用なアリーロキシシランオリゴマー、その製法、エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂硬化剤からなる組成物、及び前記組成物の硬化物ならびに用途の提供。
【解決手段】式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマー並びにその製法、前記オリゴマーを含むエポキシ樹脂硬化剤、これを含む組成物並びにその用途、及び前記組成物を硬化してなるエポキシ樹脂硬化物。
Figure 2016047811

(R1は各々独立にC1〜12の炭化水素基;Xは2官能フェノール化合物残基;Yはアミノフェノール化合物残基;Zはビスマレイミド化合物残基;nは1〜20の整数;mは1〜20の整数)
【選択図】なし

Description

本発明は、エポキシ樹脂硬化剤として有用なアリーロキシシランオリゴマー、その製法、エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂硬化剤からなる組成物、および前記組成物の硬化物ならびに用途に関する。詳しくは、エポキシ樹脂硬化剤として有用な、末端にマレイミド基を含有するアリーロキシシランオリゴマー、その製法、末端にマレイミド基を含有するアリーロキシシランオリゴマーを含むエポキシ樹脂硬化剤、前記硬化剤を用いた組成物、前記組成物の硬化物ならびに前記組成物からなる層間絶縁材料、前記層間絶縁材料であるプリプレグを一枚以上成形してなる積層板、および前記積層板を用いてなる多層プリント配線板に関する。
近年の情報通信機器の高機能化、高密度化などの性能向上に従い、プリント配線板にも、それに適応した性能が求められている。プリント配線板を形成する絶縁材料には、銅張積層板、層間絶縁膜などの周辺材料が用いられるが、価格面や接着性などの観点からエポキシ系の材料が汎用されている。とりわけ近年は電子機器の薄型化、小型化、高性能化に合わせて配線板の多層化が進んでいる。
近年進む薄型化に対しては低反りの観点で材料の高弾性率化が求められており、一方で回路の高集積化にともなうデバイスの発熱や高温環境下での使用などの観点から材料の高耐熱性の要求も高まっている。このような場合、材料のガラス転移温度を高める設計を行うことが一般的である。
また、高速伝送の観点で低誘電損失を実現する材料への要求も高まっている。従来のフェノール類のような活性プロトンを持つ硬化剤を用いるとアルコール性水酸基を有する硬化物を与えるが、この水酸基が誘電損失をもたらすため、水酸基の低減化を図るアプローチが試みられている。例えば、多価フェノール類をアシル基で保護した硬化剤を使用するアプローチが提案されている(例えば、特許文献1〜5)。
一般に、シリル保護型オリゴマーは硬化が進みやすいが、ガラス転移温度を高める設計には制約が生じる。例えば、2官能フェノール類と2官能シラン類とのオリゴマー状反応物を硬化剤とすれば低誘電損失は実現できるが、耐熱性付与のため3官能型の原料を併用すると反応物がゲル化しやすくなるため、耐熱性付与のために十分な量の3官能型原料を使用することができず、耐熱性の向上には限度があった。
特開平7−53675号公報 特開平8−208807号公報 特開平10−168283号公報 特開2005−145911号公報 国際公開第2013/081081号
本発明は、低誘電損失(低誘電率および低誘電正接)および高耐熱性(高ガラス転移温度)の両方を有するエポキシ樹脂硬化物、前記エポキシ樹脂硬化物を形成することが可能なエポキシ樹脂硬化剤、前記エポキシ樹脂硬化剤からなる組成物、および前記エポキシ組成物からなる層間絶縁材料を提供するものである。また本発明は、前記エポキシ樹脂硬化剤として有用なアリーロキシシランオリゴマー、およびその製法を提供するものである。
本発明は、一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーを提供する。
Figure 2016047811
(式中、Rはそれぞれ同一または異なる炭素数1〜12の炭化水素基、Xは2官能フェノール化合物残基、Yはアミノフェノール化合物残基、Zはビスマレイミド化合物残基、nは1〜20の整数、およびmは1〜20の整数である。)
本発明は、一般式(1)において、Xが芳香環を2個以上有する2官能フェノール化合物残基であるアリーロキシシランオリゴマーを提供する。
本発明は、一般式(1)において、Zが芳香環を2個以上有するビスマレイミド化合物残基であるアリーロキシシランオリゴマーを提供する。
本発明は、一般式(2)で示される化合物、一般式(3)で示される化合物、および一般式(4)で示される化合物を縮合反応させて得られるアリーロキシシランオリゴマー(以下「前駆体オリゴマー」ということがある。)に、一般式(5)で示される化合物を反応させる工程を含む一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーの製造方法を提供する。
Figure 2016047811
(式中、Xは式(1)中のXと同一である。)
Figure 2016047811
(式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基またはアルコキシ基であり、lは0〜4の整数である。)
Figure 2016047811
(式中、Rは式(1)中のRと同一であり、Rは炭素数1〜4のアルキル基である。)
Figure 2016047811
(式中、Zは式(1)中のZと同一である。)
本発明は、前駆体オリゴマーに、一般式(5)で示される化合物を反応温度60℃〜180℃で反応させることを特徴とする一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーの製造方法を提供する。
本発明は、前駆体オリゴマーに、一般式(5)で示される化合物を反応温度90℃〜150℃で反応させることを特徴とする一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーの製造方法を提供する。
本発明は、一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーを含むエポキシ樹脂硬化剤を提供する。
Figure 2016047811
(式中、Rはそれぞれ同一または異なる炭素数1〜12の炭化水素基、Xは2官能フェノール化合物残基、Yはアミノフェノール化合物残基、Zはビスマレイミド化合物残基、nは1〜20の整数、およびmは1〜20の整数である。)
本発明は、一般式(1)において、Xが芳香環を2個以上有する2官能フェノール化合物残基であるエポキシ樹脂硬化剤を提供する。
本発明は、一般式(1)において、Zが芳香環を2個以上有するビスマレイミド化合物残基であるエポキシ樹脂硬化剤を提供する。
本発明は、前記エポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂とを含むエポキシ樹脂組成物を提供する。
本発明は、前記エポキシ樹脂組成物に、さらに硬化促進剤を含むエポキシ樹脂組成物を提供する。
本発明は、前記エポキシ樹脂組成物に、さらに無機充填材を含むエポキシ樹脂組成物を提供する。
本発明は、前記エポキシ樹脂組成物を熱硬化してなるエポキシ樹脂硬化物を提供する。
本発明は、前記エポキシ樹脂組成物からなる層間絶縁材料を提供する。
本発明は、前記エポキシ樹脂組成物を、繊維状補強材に含浸させ加熱乾燥し、半硬化させて得られたプリプレグを提供する。
本発明は、前記プリプレグを一枚以上成形してなる積層板を提供する。
本発明は、前記プリプレグないし、前記積層板を用いてなる多層プリント配線板を提供する。
本発明は、前記エポキシ樹脂組成物を加熱硬化させて得られた層間絶縁フィルムを提供する。
本発明は、低誘電損失(低誘電率および低誘電正接)および高耐熱性(高ガラス転移温度)の両方を有するエポキシ樹脂硬化物、前記エポキシ樹脂硬化物を形成することが可能なエポキシ樹脂硬化剤、前記エポキシ樹脂硬化剤からなる組成物、および前記エポキシ組成物からなる層間絶縁材料を提供するものである。また本発明は、前記エポキシ樹脂硬化剤として有用なアリーロキシシランオリゴマー、およびその製法を提供するものである。
本発明は、一般式(1)で示される、両末端にマレイミド基を有するアリーロキシシランオリゴマーに関する。
一般式(1)中、Rはそれぞれ同一または異なる炭素数1〜12の炭化水素基を示す。かかる炭化水素基は、例えばハロゲン、酸素等の異種原子を含んでいてもよく、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル、ベンジル、トリフルオロメチル、2−エトキシエチルなどの置換または非置換のアルキル基;ビニル基;フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−エチルフェニル、3−エチルフェニル、4−エチルフェニル、2−イソプロピルフェニル、3−イソプロピルフェニル、4−イソプロピルフェニル、2−イソブチルフェニル、3−イソブチルフェニル、4−イソブチルフェニル、2−tert−ブチルフェニル、3−tert−ブチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、2−ベンジルフェニル、3−ベンジルフェニル、4−ベンジルフェニル、2−クロルフェニル、3−クロルフェニル、4−クロルフェニル、2−エトキシエチルフェニ、3−エトキシエチルフェニ、4−エトキシエチルフェニル、2−フェニルフェニル、3−フェニルフェニル、4−フェニルフェニル、α−ナフチル、またはβ−ナフチルなどの置換または非置換のアリール基;を挙げることができる。
一般式(1)中、Xは2官能フェノール化合物残基を示す。2官能フェノール化合物残基は、例えば、ビスフェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールM、ビスフェノールP、ビスフェノールAP、ビスフェノールAF、ビスフェノールTMC、ビスフェノールZ、ビスフェノールフルオレン、ビスクレゾールフルオレンなどのビスフェノール類、4,4’−ビフェノール、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノールなどのビフェノール類、1,2−ジヒドロキシナフタレン、1,3−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、1,8−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレンなどのジヒドロキシナフタレン類などに由来する残基を挙げることができる。中でも、優れた耐熱性と誘電特性の両立の観点から、芳香環を2個以上有する2官能フェノール化合物残基であることが好ましい。芳香環を2個以上有する2官能フェノール化合物残基として、ビスフェノールTMC、ビスフェノールZ、ビスフェノールフルオレン、ビスクレゾールフルオレン、4,4’−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、または2,7−ジヒドロキシナフタレンに由来する残基を挙げることができる。
一般式(1)中、Yはアミノフェノール化合物残基を示す。アミノフェノール化合物残基は、例えば、2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール、2−アミノ−3−メチルフェノール、2−アミノ−4−メチルフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノール、2−アミノ−6−メチルフェノール、3−アミノ−1−メチルフェノール、3−アミノ−4−メチルフェノール、3−アミノ−5−メチルフェノール、3−アミノ−6−メチルフェノール、4−アミノ−2−メチルフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、2−アミノ−3−メチル−4−メトキシフェノール、3−アミノ−1−メチル−5−フェニルフェノール、4−アミノ−3−メチル−5−アリルフェノールなどに由来する残基を挙げることができる。中でも、3−アミノフェノール、または4−アミノフェノールに由来する残基であることが好ましい。
一般式(1)中、Zはビスマレイミド化合物残基を示す。ビスマレイミド化合物残基としては、例えば、ビス(4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(4−マレイミドフェニル)エーテル、ビス(4−マレイミドフェニル)スルホン、3,3−ジメチル−5,5−ジエチル−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド、4−メチル−1,3−フェニレンビスマレイミド、m−フェニレンビスマレイミド、2,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパンなどに由来する残基を挙げることができる。中でも、耐熱性、誘電特性、溶剤溶解性付与の観点から、芳香環を2個以上有するビスマレイミド化合物残基であることが好ましい。芳香環を2個以上有するビスマレイミド化合物残基として、ビス(4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(4−マレイミドフェニル)エーテル、3,3−ジメチル−5,5−ジエチル−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド、または2,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパンに由来する残基を挙げることができる。
一般式(1)中、nは1〜20の整数である。nの値は一般式(1)をプロトンNMRにて測定を行い、フェノール性水酸基に対するシラン原料の保護率(反応率)を求める事により算出することができる。一般には、調製方法に基づきnの値はそれぞれ異なり、得られるアリーロキシシランオリゴマーは異なるnの値を有する混合物として得られる。したがって、nの値は平均値を示す。このような混合物において、nの平均値が大きすぎる場合、マレイミド基とマイケル付加反応をさせるためのアミノ基濃度が低くなり、耐熱性が損なわれる。あるいは、2官能フェノールの骨格によっては、溶融粘度が高すぎて製造が困難になる可能性がある。nの平均値が小さすぎる場合、2官能フェノールの炭化水素構造由来の特性(耐湿性や良好な誘電特性)を得にくい。以上の観点より、nの好適な値は、3〜15、または5〜10とすることができる。
一般式(1)中、mは1〜20の整数である。mの好適な数値は1〜10、1〜5、または1〜3とすることができる。製造工程において、2級アミンと反応し得るマレイミド基を十分に残存させる観点からである。
本発明の、アリーロキシシランオリゴマーの製造方法は、前駆体オリゴマーを製造する工程、つづいてこの前駆体オリゴマーと一般式(5)に示される化合物との反応工程を含む。
前駆体オリゴマーを製造する工程は、一般式(2)で示される化合物、一般式(3)で示される化合物、および一般式(4)で示される化合物を縮合反応する工程(特開2005−145911号公報(特許文献4)参照)である。
一般式(2)中、Xは一般式(1)のXと同様である。一般式(2)で示される2官能フェノール化合物は、例えば、ビスフェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールM、ビスフェノールP、ビスフェノールAP、ビスフェノールAF、ビスフェノールTMC、ビスフェノールZ、ビスフェノールフルオレン、ビスクレゾールフルオレンなどのビスフェノール類、4,4’−ビフェノール、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノールなどのビフェノール類、1,2−ジヒドロキシナフタレン、1,3−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、1,8−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレンなどのジヒドロキシナフタレン類などを挙げることができる。中でも、優れた耐熱性と誘電特性の両立の観点から、芳香環を2個以上有する2官能フェノール化合物、例えばビスフェノールTMC、ビスフェノールZ、ビスフェノールフルオレン、ビスクレゾールフルオレン、4,4’−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、または2,7−ジヒドロキシナフタレンが好ましい。
一般式(3)中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基またはアルコキシ基である。炭化水素基としては、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル、ベンジル、トリフルオロメチル、または2−エトキシエチルなどの置換または非置換のアルキル基;ビニル基;フェニル基などを挙げることができる。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基またはエトキシ基などを挙げることができる。
一般式(3)中、lは0〜4の整数である。
一般式(3)で示されるアミノフェノール化合物は、例えば、2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール、2−アミノ−3−メチルフェノール、2−アミノ−4−メチルフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノール、2−アミノ−6−メチルフェノール、3−アミノ−1−メチルフェノール、3−アミノ−4−メチルフェノール、3−アミノ−5−メチルフェノール、3−アミノ−6−メチルフェノール、4−アミノ−2−メチルフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、2−アミノ−3−メチル−4−メトキシフェノール、3−アミノ−1−メチル−5−フェニルフェノール、4−アミノ−3−メチル−5−アリルフェノールなどを挙げることができる。中でも、3−アミノフェノール、または4−アミノフェノールが好ましい。
一般式(4)中、のRは式(1)中のRと同一であり、Rは炭素数1〜4のアルキル基である。
はそれぞれ同一または異なる炭素数1〜4のアルキル基を示し、例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、またはtert−ブチルなどの置換または非置換のアルキル基を挙げることができる。
一般式(4)で示されるジアルコキシシラン化合物は、縮合反応により副生するアルコール類が、合成上の観点から留去容易なアルコールとなる化合物を用いることができる。具体的には例えば、ジエトキシジメチルシラン、ジプロポキシジメチルシラン、ジブトキシジメチルシラン、ジメトキシメチルフェニルシラン、ジメトキシジフェニルシランなどを挙げることができる。中でも、ジメトキシジフェニルシランが好ましい。
なお、ジアルコキシシラン類による多価フェノール類、アミノフェノール類のシリル化において、多価フェノール類およびアミノフェノール類の合計の水酸基1当量に対しジアルコキシシラン類のアルコキシシリル基を0.5〜1.5当量とするのが好ましい。特に、アルコキシシリル基を0.7〜1.2当量となるような原料比でシリル化を行うのが特性上の観点から好ましい。
多価フェノール類とアミノフェノール類の比率としては、水酸基の当量比で90/10〜20/80の比率が好ましく、耐熱性、誘電特性をバランスよく付与することを考慮すると75/25〜35/65の比率がより好ましい。
ジアルコキシシラン化合物による2官能フェノール化合物およびアミノフェノール化合物のシリル化は、2官能フェノール化合物およびアミノフェノール化合物の水酸基の少なくとも一部が、ジアルコキシシラン化合物のジシロキシ基によって置換されればよいが、エポキシ樹脂硬化剤として優れた特性を充分に発揮させるためには、大半の水酸基がジシロキシ基で置換されていることが望ましい。したがってジアルコキシシラン化合物の使用量は、原料となる2官能フェノール類およびアミノフェノール化合物の水酸基1当量に対し、0.5〜1.5当量、好ましくは0.7〜1.2当量の割合とするのがよい。
ジアルコキシシラン化合物と2官能フェノール化合物、アミノフェノール化合物との反応は触媒の存在下で行われる。その触媒は、少量の添加で高活性なもの、あるいは高温または減圧下に反応生成物から容易に留去されるものが好ましい。具体的には、N,N‘−ジメチルベンジルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7などの3級アミン類、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバリン酸、蓚酸などのカルボン酸類、オルトチタン酸テトラエチル、オルトチタン酸テトラプロピル、オルトチタン酸テトライソプロピル、オルトチタン酸テトラブチル、オルトチタン酸テトライソブチルなどの金属アルコキシドが用いられる。触媒の使用量は用いる触媒の種類によっても変わるが、たとえば原料となる2官能フェノール化合物、アミノフェノール化合物、ジアルコキシシラン化合物の仕込み総重量に対し0.01〜10%の範囲で添加するのが好ましく、0.05〜5%の範囲で添加するのがより好ましい。
この反応は無溶媒で行なうことができるが、溶媒を使用することもできる。溶媒を使用する場合には、2官能フェノール化合物、ならびにジアルコキシシラン化合物との反応性が無く、反応終了後に容易に留去されるものが好ましい。溶媒の具体例として、オクタン、ノナン、デカン、デカリン、ドデカン、トルエン、キシレン、テトラリン、シクロヘキシルベンゼンなどの炭化水素系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アニソールなどのエーテル系溶剤を挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、あるいは2種以上混合して使用することもできる。
反応時間は、用いる原料の種類にも依存するが、通常の場合は1〜100時間程度の時間を必要とする。上記反応においては、使用するジアルコキシシラン化合物や2官能フェノール化合物およびアミノフェノール化合物は高沸点であるため、反応温度の設定については、使用する触媒や溶媒が蒸散しない程度の反応温度とすればよい。したがって具体的には、120〜220℃程度の温度範囲が好適である。
反応終了後は、濃縮によって触媒および溶媒(溶媒を使用した場合)を同時に除去し、前躯体オリゴマーを濃縮残として得ることができる。この手順により目的物が熱分解することも無く、簡便な操作で純度よく末端にアミノ基を含有する前駆体オリゴマーを得ることができる。
前駆体オリゴマーと一般式(5)に示される化合物との反応工程は、前躯体オリゴマーと、一般式(5)に示される化合物とのマイケル付加反応工程である。
一般式(5)中、Zは一般式(1)中のZと同一である。一般式(5)で示されるビスマレイミド化合物は、例えば、ビス(4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(4−マレイミドフェニル)エーテル、ビス(4−マレイミドフェニル)スルホン、3,3−ジメチル−5,5−ジエチル−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド、4−メチル−1,3−フェニレンビスマレイミド、m−フェニレンビスマレイミド、2,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパンなどを挙げることができる。中でも、耐熱性、誘電特性、溶剤溶解性付与の観点から、ビス(4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(4−マレイミドフェニル)エーテル、3,3−ジメチル−5,5−ジエチル−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド、2,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパンを使用することが好ましい。
一般式(5)で示されるビスマレイミド化合物の使用量は、前駆体オリゴマーのアミン当量に対して、0.3〜5モル使用するのが好ましい。耐熱性付与、マレイミド化合物をエポキシ樹脂との硬化系に取り込み易くする観点から、0.5〜2.5モル使用するのがより好ましい。
この反応で使用される有機溶媒は特に制限はないが、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳香族系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の窒素原子含有溶媒、ジメチルスルホキシド等の硫黄原子含有溶媒などが挙げられる。これらは、1種または2種以上を混合して使用することができる。
これらのうち、溶解性の点からはプロピレングリコールモノメチルエーテルおよびジプロピレングリコールモノメチルエーテルが好ましく、低毒性および揮発性が高い点からはプロピレングリコールモノメチルエーテルが好ましい。
有機溶媒の使用量は、最終生成物である一般式(1)のアリーロキシシランオリゴマーの濃度が15〜95重量%となる量が好ましく、35〜85重量%となる量がより好ましい。
反応温度は、60〜180℃とすることが好ましく、マレイミド基の単独重合を抑制しながらマイケル付加反応をスムーズに進行させる観点から、90〜150℃がより好ましい。反応時間は、0.5〜48時間であることが好ましく、2〜30時間であることがより好ましい。
この反応には、必要により反応触媒を使用することができる。反応触媒の例としては、トリエチルアミン、ピリジン、トリブチルアミン、N,N’−ジメチルベンジルアミン等のアミン類、メチルイミダゾール、フェニルイミダゾール等のイミダゾール類、トリフェニルホスフィン等のリン系触媒等が挙げられる。これらは1種または2種以上を混合して使用できる。
このように、前駆体オリゴマーを製造する工程につづいて、前駆体オリゴマーと一般式(5)に示される化合物とを反応させることにより、一般式(1)で示される、両末端にマレイミド基を有するアリーロキシシランオリゴマーを得ることができる。得られた本発明のアリーロキシシランオリゴマーは、エポキシ樹脂硬化剤として有用であり、低誘電損失(低誘電率および低誘電正接)および高耐熱性(高ガラス転移温度)の両方を有するエポキシ樹脂硬化物を形成することに寄与する。
なお、本発明のマレイミド基含有のアリーロキシシランオリゴマーの官能基当量は、2官能フェノール化合物およびアミノフェノール化合物のフェノール性水酸基とジアルコキシシラン化合物の縮合反応から生成するアリーロキシシリル基の当量を原料仕込み比から算出した理論値を用いる。その官能基当量を基にエポキシ樹脂の配合量を設定し、エポキシ樹脂との組成物およびその硬化物を作製するのが好ましい。
本発明エポキシ樹脂硬化剤は、一般式(1)で示される、両末端にマレイミド基を有するアリーロキシシランオリゴマーを含む。
Figure 2016047811
式中、Rはそれぞれ同一または異なる炭素数1〜12の炭化水素基、Xは2官能フェノール化合物残基、Yはアミノフェノール化合物残基、Zはビスマレイミド化合物残基、nは1〜20の整数、およびmは1〜20の整数である。
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーを、50〜100重量%の割合で含むものである。
一般式(1)中、R、X、Y、Z、n、およびmはそれぞれ上述の通りである。
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーを単独使用しても良いが、他のエポキシ樹脂硬化剤と併用することもできる。他のエポキシ樹脂硬化剤として具体的には、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、トリフェノールメタン型ノボラック樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂などの2価以上の多価フェノール類;およびこれら多価フェノールの水酸基をアシル基で保護した活性エステル類などの水酸基保護型の多価フェノールを含むフェノール系硬化剤;を挙げることができる。これら多価フェノール類、およびフェノール系硬化剤は複数使用しても良い。中でも水酸基当量が200g/eq以上の多価フェノール類、またはフェノール系硬化剤が特に好ましい。
これら多価フェノール類および/またはフェノール系硬化剤を含む場合の、一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーのエポキシ樹脂硬化剤全体における割合は、50〜100重量%とすることができる。良好な誘電特性を得る観点からである。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーを含むエポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂とを含む。
エポキシ樹脂は公知のものを使用することができる。例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フェノール、ナフトールなどのキシリレン結合によるアラルキル樹脂のエポキシ化物、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂のエポキシ化物、ジヒドロキシナフタレン型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂などのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂などの2価以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂が挙げることができる。これらエポキシ樹脂は単独でも2種類以上を併用してもよい。
これらエポキシ樹脂の中でも、フェノールビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フェノール、ナフトールなどのキシリレン結合によるアラルキル樹脂のエポキシ化物、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂のエポキシ化物のようなエポキシ当量が大きい樹脂を使用するのが好ましい。良好な誘電特性を得る観点からである。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、硬化促進剤を含んでいても良い。かかる硬化促進剤としては、エポキシ樹脂をフェノール系硬化剤で硬化させるための公知の硬化促進剤を用いることができる。この様な効果促進剤としては例えば、3級アミン化合物、4級アンモニウム塩、イミダゾール類、ホスフィン化合物、ホスホニウム塩などを挙げることができる。より具体的には、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7などの3級アミン化合物、2−メチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ(p−メチルフェニル)ホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィンなどのホスフィン化合物、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレ−ト、テトラフェニルホスホニウムテトラナフトエ酸ボレ−トなどのホスホニウム塩、トリフェニルホスホニオフェノラ−ト、ベンゾキノンとトリフェニルホスフィンの反応物などのベタイン状有機リン化合物を挙げることができる。
中でも、3級アミン化合物、イミダゾール類、ホスホニウム塩、またはベタイン状有機リン化合物が好ましい。一般式(1)で示される重縮合型アリーロキシシラン化合物による硬化を、スムーズに行う観点からである。
本発明のエポキシ樹脂組成物における、エポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂の配合比は、エポキシ樹脂硬化剤の反応性官能基/エポキシ樹脂のエポキシ基の当量比が0.5〜1.5、特に0.8〜1.2の範囲にあることが好ましい。硬化促進剤は、エポキシ樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部の範囲で使用するのが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、無機充填剤を含んでいても良い。かかる無機充填剤としては、非晶性シリカ、結晶性シリカ、アルミナ、ガラス、珪酸カルシウム、石膏、炭酸カルシウム、マグネサイト、クレー、タルク、マイカ、マグネシア、または硫酸バリウムなどを挙げることができる。中でも、非晶性シリカ、結晶性シリカなどが好ましい。
また優れた成形性を維持しつつ、充填剤の配合量を高めるためには、細密充填を可能とするような粒度分布の広い球形の充填剤を使用することが好ましい。その場合、粒径が0.1〜3μmの小粒径の球形無機充填剤5〜40重量%、粒径が5〜30μmの大粒径の球形無機充填剤95〜60重量%の割合で混合して使用するのが好ましい。
エポキシ樹脂組成物中の、無機充填剤の配合比は、充填剤の種類によっても若干異なるが、成形時および成形品の特性などを考慮すると、無機充填剤は組成物全体の60〜93重量%であることが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、その配合成分およびその組成比にも依存するが、公知のフェノール系硬化剤を用いた配合で行われる硬化温度、たとえば100〜250℃の温度範囲で熱硬化が進行する。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、さらに必要に応じて、溶剤、着色剤、増粘剤、カップリング剤、離型剤、難燃剤、難燃助剤、または低応力剤などを添加、あるいは予め反応して用いることができる。
カップリング剤の例としては、ビニルシラン系、アミノシラン系、エポキシシラン系などのシラン系カップリング剤やチタン系カップリングを挙げることができる。
離型剤の例としてはカルナバワックス、パラフィンワックス、ステアリン酸、モンタン酸、カルボキシル基含有ポリオレフィンワックスなどをあげることができる。
また着色剤としては、カーボンブラックなどを挙げることができる。
難燃剤の例としては、ハロゲン化エポキシ樹脂、ハロゲン化合物、リン化合物など、また難燃助剤としては三酸化アンチモンなどを挙げることができる。
低応力剤の例としては、シリコンゴム、変性ニトリルゴム、変性ブタジエンゴム、変性シリコンオイルなどを挙げることができる。
本発明のエポキシ樹脂硬化物は、本発明のエポキシ樹脂組成物を熱硬化してなる硬化物である。
熱硬化は、公知の方法により行うことができる。例えば、本発明のアリーロキシシランオリゴマーを含むエポキシ樹脂硬化促進剤と公知のエポキシ樹脂とを溶媒中で混合し、得られた混合溶液を基材に塗工して、加熱により乾燥、硬化させる。得られた硬化塗膜を基材から剥して本発明のエポキシ樹脂硬化物を得ることができる。
本発明のエポキシ樹脂組成物、およびエポキシ樹脂硬化物は低誘電損失(低誘電率および低誘電正接が具体例として挙げられる)および高耐熱性(高ガラス転移温度)の両方を有する、成形材、各種バインダー、コーティング材、積層材などに有用である。
本発明の層間絶縁材料は、本発明のエポキシ樹脂組成物からなる。
例えば、本発明のエポキシ樹脂組成物を溶剤に溶解させることにより、回路基板に塗布して絶縁層とするための層間絶縁用ワニスとすることができ、ワニス状のエポキシ樹脂組成物を繊維状補強材に含浸させて加熱処理を行うことにより該用途のプリプレグとすることができ、ワニス状のエポキシ樹脂組成物を支持フィルム上で加熱処理してフィルム状とすれば該用途の接着シートとすることができる。これらはいずれの形態で使用しても多層プリント配線基板における層間絶縁層とすることができる。
本発明の層間絶縁材料を、半導体封止用に使用する場合は、さらに上述したような無機充填剤を添加するのが好ましい。
前述のプリプレグに用いられる繊維状補強材としては、ガラス不織布、ガラスクロス、炭素繊維布、有機繊維布、紙などの従来プリプレグに用いられる公知の繊維状補強材が全て使用可能であり、ガラスクロスを用いるのがより好ましい形態である。
前述のワニス状のエポキシ樹脂組成物を上記繊維状補強材に塗布または含浸した後、乾燥工程を経てプリプレグを製造するが、塗布方法、含浸方法、乾燥方法は従来公知の方法が用いられ、特に限定されるものではない。
本発明の積層板は、本発明のプリプレグを一枚以上成形してなるものである。前述のプリプレグ1枚の片面もしくは両面に金属箔または金属板を積層し熱プレスするか、または複数枚積層されたプリプレグの最外層となる片面もしくは両面に金属箔または金属板を積層し熱プレスすることにより、プリプレグを加熱硬化させると共に金属箔または金属板と一体化させることにより得られる。金属箔または金属板としては銅、アルミニウム、鉄、ステンレス等が使用できる。加熱硬化させる際の条件は、特に限定されるものではないが、例えば、加熱温度は100〜300℃、圧力は1〜10MPa、加熱加圧時間は30〜300分である。
(実施例1)
窒素ガス導入管、温度計、および撹拌機を備えた四口の300mLフラスコに、2,7−ジヒドロキシナフタレン78.5g、3−アミノフェノール45.8g、およびジメトキシジフェニルシラン176.2gを仕込み、攪拌しながら温度を150〜160℃にした。続いて、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(以下「DBU」という)0.30gを加え、反応で生成するメタノールを系外へ除去した後、60時間保持した。その後冷却し、末端にアミノ基を有する前駆体オリゴマーを得た。得られたオリゴマーの150℃での溶融粘度は1.4ポイズであった。
次に、窒素ガス導入管、温度計、および撹拌機を備えた四口の300mLフラスコに、得られた前駆体オリゴマー100.0g、およびプロピレングリコールモノメチルエーテル85.7gを仕込み、120℃に昇温して溶解した。さらにビス(4−マレイミドフェニル)メタン59.2gを添加して、120〜125℃で10時間保持した後冷却して末端にマレイミド基を含有するフェノキシシランオリゴマー溶液(A−1)を得た。A−1の不揮発分は65.9%、理論官能基当量は289g/eqであった。
(実施例2)
窒素ガス導入管、温度計、撹拌機を備えた四口の300mLフラスコにビフェノール90.8g、3−アミノフェノール35.5g、およびジメトキシジフェニルシラン163.6gを仕込み、攪拌しながら温度を150〜160℃にした。続いて、DBU0.29gを加え、反応で生成するメタノールを系外へ除去して、50時間保持した。その後冷却して、末端にアミノ基を含有する前駆体オリゴマーを得た。得られたオリゴマーの150℃での溶融粘度は4.2ポイズであった。
次に、窒素ガス導入管、温度計、および撹拌機を備えた四口の300mLフラスコに得られた前駆体オリゴマー80.0g、およびプロピレングリコールモノメチルエーテル63.4gを仕込み、120℃に昇温して溶解した。さらにビス(4−マレイミドフェニル)メタン37.7gを添加し、120〜125℃の温度で10時間保持した後冷却して末端にマレイミド基を含有するフェノキシシランオリゴマー溶液(A−2)を得た。A−2の不揮発分は66.1%、理論官能基当量は280g/eqであった。
(実施例3)
窒素ガス導入管、温度計、撹拌機を備えた四口の300mLフラスコにビスフェノールフルオレン125.3g、3−アミノフェノール42.0g、およびジメトキシジフェニルシラン135.7gを仕込み、攪拌しながら温度を150〜160℃にした。続いて、DBU0.30gを加え、反応で生成するメタノールを系外へ除去して、56時間保持した。その後冷却して末端にアミノ基を含有する前駆体オリゴマーを得た。得られたオリゴマーの150℃での溶融粘度は20ポイズであった。
次に、窒素ガス導入管、温度計、および撹拌機を備えた四口の300mLフラスコに得られた前駆体オリゴマー120.0g、およびプロピレングリコールモノメチルエーテル105.8gを仕込み、120℃に昇温して溶解した。さらに3,3−ジメチル−5,5−ジエチル−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド76.4gを添加し、120〜125℃で24時間保持した後冷却して末端にマレイミド基を含有するフェノキシシランオリゴマー溶液(A−3)を得た。A−3の不揮発分は65.2%、理論官能基当量は398g/eqであった。
(比較例1)
窒素ガス導入管、温度計、撹拌機を備えた四口の300mLフラスコに、ビスフェノールF100.1g、およびジメトキシジフェニルシラン117.3gを仕込み、攪拌しながら温度を150〜160℃にした。続いて、DBU0.22gを加え、反応で生成するメタノールを系外へ除去して、64時間保持した。その後冷却してフェノキシシランオリゴマーを得た。得られたオリゴマーの150℃での溶融粘度は0.9ポイズであった。
得られたオリゴマーを、不揮発分が65%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈して理論官能基当量187g/eqのフェノキシシランオリゴマー溶液(A−4)を得た。
(比較例2)
窒素ガス導入管、温度計、撹拌機を備えた四口の300mLフラスコに、ビフェノール93.1g、およびジメトキシジフェニルシラン117.3gを仕込み、攪拌しながら温度を150〜160℃にした。続いて、DBU0.21gを加え、反応で生成するメタノールを系外へ除去して、72時間保持した。その後冷却してフェノキシシランオリゴマーを得た。得られたオリゴマーの150℃での溶融粘度は9.0ポイズであった。
得られたオリゴマーを、不揮発分が65%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈して理論官能基当量180g/eqのフェノキシシランオリゴマー溶液(A−5)を得た。
(比較例3)
窒素ガス導入管、温度計、撹拌機を備えた四口の300mLフラスコに、2,7−ジヒドロキシナフタレン80.1g、およびジメトキシジフェニルシラン117.3gを仕込み、攪拌しながら温度を150〜160℃にした。次いで、DBU0.20gを加え、反応で生成するメタノールを系外へ除去して、70時間保持した。その後冷却して理論官能基当量167g/eqのフェノキシシランオリゴマーを得た。得られたオリゴマーの、150℃の溶融粘度は3.2ポイズであった。
次に、窒素ガス導入管、温度計、および撹拌機を備えた四口の300mLフラスコに得られたフェノキシシランオリゴマー65.0g、2,7−ジヒドロキシナフタレン5.0g、および4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド30.0gを仕込み、攪拌しながら温度を150〜160℃にした。1時間保持した後、不揮発分が65%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈して、理論官能基当量221g/eqの、マレイミド化合物含有のフェノキシシランオリゴマー溶液(A−6)を得た。
(実施例4〜6、および比較例4〜7)
フェノキシシランオリゴマー溶液(A−1〜A−6)、またはナフトールアラルキル樹脂(SN485、新日鉄住金化学社製)(A−7)、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂(NC−3000H、日本化薬社製、エポキシ当量290g/eq)の固形分75%のメチルエチルケトン(MEK)溶液、および2−エチル−4−メチルイミダゾール(2E4MZ;硬化促進剤)を攪拌して混合した。配合量は、それぞれ表1に記載の通りであった。得られた混合溶液を銅箔上に乾燥膜厚が約80μmとなるように塗工して、100℃で8分間乾燥した後、200℃で3時間保持して硬化させた。その後、銅箔から引き剥がして硬化物を得た。
(実施例7、および比較例8)
フェノキシシランオリゴマー溶液(A−3)、またはナフトールアラルキル樹脂(SN485、新日鉄住金化学社製)(A−7)、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂(NC3000H)、無機充填剤(SC2500-SQ、アドマテックス社製)の固形分75%のメチルエチルケトン(MEK)溶液、および2−エチル−メチルイミダゾール(硬化促進剤)を加えて攪拌して混合し、樹脂ワニスを調製した。
これをガラスクロス(1078L、旭化成イーマテリアルズ社製)に含浸し、230℃で3時間乾燥して、プリプレグを得た。このプリプレグを2枚重ね合わせ、さらにその上下の最外層に18μmの銅箔を配して、4MPaの圧力で、230℃、3時間の加熱条件で成形し銅張積層板を得た。
誘電特性評価用の銅張積層板は、上記プリプレグを10枚重ね合わせ、さらにその上下の最外層にセパニウムを配して、4MPaの圧力で、230℃、3時間の加熱条件で成形した積層板を得た。
(ガラス転移点の測定)
実施例4〜7、および比較例4〜8で得られた硬化物を、所定の大きさにカットしてガラス転移点測定のサンプルとした。以下の条件にてサンプルのガラス転移温度を測定した。
測定機器 :リガク社製 熱機械分析装置TMA8310evo
サンプル寸法:5mm×15mm×約0.08mm
雰囲気 :窒素中
測定温度 :25〜300℃
昇温速度 :10℃/min.
測定モ−ド :引張
(誘電特性(誘電率および誘電正接)の評価)
実施例4〜7、および比較例4〜8で得られた硬化物を、所定の大きさにカットして、誘電率測定ならびに誘電正接測定のサンプルとした。誘電率および誘電正接を、アジレントテクノロジー社製ネットワークアナライザ−HP8510Cを用い、空洞共振法にて、それぞれ測定した。測定条件は以下の通りであった。
サンプル寸法:3mm×0.08mm×100mm
前処理 :室温22±1℃、湿度60±5%で90時間保管
測定環境 :室温22℃、湿度61%
周波数 :1GHz
Figure 2016047811
表1中、配合量の単位は重量部である。
Figure 2016047811
表2中、配合量の単位は重量部である。
本発明により、低誘電損失(低誘電率および低誘電正接)および高耐熱性(高ガラス転移温度)の両方を有するエポキシ樹脂硬化物、前記エポキシ樹脂硬化物を形成することが可能なエポキシ樹脂硬化剤、前記エポキシ樹脂硬化剤からなる組成物、前記エポキシ組成物からなる層間絶縁材料、前記層間絶縁材料であるプリプレグを一枚以上成形してなる積層板、および前記積層板を用いてなる多層プリント配線板を提供することが可能となる。また本発明により、前記エポキシ樹脂硬化剤として有用なアリーロキシシランオリゴマー、およびその製法を提供することが可能となる。
さらに、本発明のエポキシ樹脂組成物からなる層間絶縁材料により、優れた誘電特性と実用特性を併せ持つ多層プリント配線基板の層間絶縁材料を提供することが可能となる。その他、本発明のエポキシ樹脂組成物、およびエポキシ樹脂硬化物は、成形材、各種バインダー、コーティング材、積層材として有用であり、具体的には、ダイボンド材、デバイス封止シートをはじめとする各種絶縁材料に応用可能である。とりわけプリプレグ、層間絶縁フィルム、層間絶縁ワニスに代表される多層プリント配線基板の層間絶縁材料として有用である。

Claims (18)

  1. 一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマー。
    Figure 2016047811
    (式中、Rはそれぞれ同一または異なる炭素数1〜12の炭化水素基、Xは2官能フェノール化合物残基、Yはアミノフェノール化合物残基、Zはビスマレイミド化合物残基、nは1〜20の整数、およびmは1〜20の整数である。)
  2. 一般式(1)において、Xが芳香環を2個以上有する2官能フェノール化合物残基である請求項1に記載のアリーロキシシランオリゴマー。
  3. 一般式(1)において、Zが芳香環を2個以上有するビスマレイミド化合物残基である請求項1または2に記載のアリーロキシシランオリゴマー。
  4. 一般式(2)で示される化合物、一般式(3)で示される化合物、および一般式(4)で示される化合物を縮合反応させて得られるアリーロキシシランオリゴマーに、一般式(5)で示される化合物を反応させる工程を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載のアリーロキシシランオリゴマーの、製造方法。
    Figure 2016047811
    (式中、Xは式(1)中のXと同一である。)
    Figure 2016047811
    (式中、Rは炭素数1〜6の炭化水素基またはアルコキシ基であり、lは0〜4の整数である。)
    Figure 2016047811
    (式中、Rは式(1)中のRと同一であり、Rは炭素数1〜4のアルキル基である。)
    Figure 2016047811
    (式中、Zは式(1)中のZと同一である。)
  5. 前記アリーロキシシランオリゴマーに、一般式(5)で示される化合物を反応温度60℃〜180℃で反応させることを特徴とする請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記反応温度が90℃〜150℃である請求項4または5に記載の製造方法。
  7. 一般式(1)で示されるアリーロキシシランオリゴマーを含むエポキシ樹脂硬化剤。
    Figure 2016047811
    (式中、Rはそれぞれ同一または異なる炭素数1〜12の炭化水素基、Xは2官能フェノール化合物残基、Yはアミノフェノール化合物残基、Zはビスマレイミド化合物残基、nは1〜20の整数、およびmは1〜20の整数である。)
  8. 一般式(1)において、Xが芳香環を2個以上有する2官能フェノール化合物残基である請求項7に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
  9. 一般式(1)において、Zが芳香環を2個以上有するビスマレイミド化合物残基である請求項7または8に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
  10. 請求項7〜9のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂とを含むエポキシ樹脂組成物。
  11. さらに硬化促進剤を含む請求項10に記載のエポキシ樹脂組成物。
  12. さらに無機充填材を含む請求項10または11に記載のエポキシ樹脂組成物。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物を熱硬化してなるエポキシ樹脂硬化物。
  14. 請求項10〜12のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物からなる層間絶縁材料。
  15. 請求項10〜12のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物を、繊維状補強材に含浸させ加熱乾燥し、半硬化させて得られたプリプレグである、請求項14に記載の層間絶縁材料。
  16. 請求項15に記載のプリプレグを一枚以上成形してなる積層板。
  17. 請求項15に記載のプリプレグないし、請求項16に記載の積層板を用いてなる多層プリント配線板。
  18. 請求項10〜12のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物を加熱硬化させて得られた層間絶縁フィルムである、請求項14に記載の層間絶縁材料。
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