JP2016047552A5 - レーザ溶接方法 - Google Patents

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本発明は、レーザ光を用いて接合対象となる部材を溶接するレーザ溶接方法に関する。
本発明は、このような実情に鑑みなされたものであって、その目的は、突合せ部分が接合対象となる部材同士であれ、突合せとなる溶接部分を適切に溶接することのできるレーザ溶接方法を提供することにある。
このレーザ溶接方法によれば、接合対象となる部材同士の溶接が適切になされる。
(第1の実施形態)
図1〜5に従って、レーザ溶接方法を具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、容器10は、容器本体11の内側表面と、蓋体12の外側表面とが突合わされた溶接対象部分である突合せ部14が、レーザ溶接装置13から出射されるレーザ光30によってレーザ溶接されて作成される。突合せ部14は、容器10の上部外表面である溶接対象帯15を形成し、溶接対象帯15において、容器本体11と蓋体12と間の境界に沿って延びる方向を「長さ方向」、同境界に直交する方向を「幅方向」とする。
従来、レーザ光の照射方向に直する断面領域におけるエネルギー強度Pの強度分布(プロファイル)の種類として、トップハット型とガウシアン型とがよく知られている。トップハット型は、例えば、図2の強度分布に示すように、レーザ光30の照射方向に直交する断面におけるエネルギー強度Pの分布が矩形分布型であるものであり、一方、ガウシアン型は、エネルギー強度Pの分布が正規分布型であるものである。トップハット型とガウシアン型との違いについて詳述する。バックグラウンドレベルよりも有意に大きいレーザ光の強度を有する照射領域の径を照射径Φ1とする。例えば、有意に大きいレーザ光の強度を有する照射領域とは、レーザ光の最大強度の1%以上の出力が照射される領域である。また、レーザ光の最大強度を最大値Mとするとき、照射強度の値が0.9Mとなる部分の径を0.9M部分強度照射径ΦQとする。つまり、0.9M部分強度照射径ΦQは、レーザ光の最大値Mの10%以上の強度が照射される領域の径である。これらに基づき、トップハット型及びガウシアン型は、照射径Φ1と0.9M部分強度照射径ΦQとの比で定義することができる。本実施形態では、トップハット型の強度分布を下記の式(1)の関係式を満たすレーザ光の強度分布とする。また、ガウシアン型の強度分布を下記の式(2)の関係式を満たすレーザ光の強度分布とする。
図2に示すように、レーザ溶接の際、溶接対象部には照射径30Dのレーザ光30が照射される。照射径30Dは、レーザ光30が溶接対象に照射されとき形成される円形状の範囲の直径であり、角部21beの厚み21Dよりも大きい値に設定されている。そしてレーザ光30は、溶接対象帯15の幅方向において、角部21beの厚み20Dの全範囲をその照射径30Dに含めるように照射される。また、レーザ光30の照射方向には、低融点層21の周側面部21bが容器10の外表面12aから蓋体12の板厚W2に対応する深さまで確保されている。なお、レーザ光30の照射方向に対して確保されることが
好ましい低融点層21の容器10表面からの長さは、0.2mm以上かつ2.0mm以下である。換言すると、レーザ光30が照射される位置から突合せ部14の容器本体11と蓋体12の基材20との間に低融点層21の長さが0.2mm以上確保される。本実施形態では、前記0.2mm以上の長さは、溶接対象帯15に直交する深さ方向であって、レーザ光30が進行する方向に確保される。なお、容器10表面からの低融点層21の長さは、蓋体12の板厚W2以下が好ましい。より好ましくは、容器10の表面からの低融点層21の長さは0.3mm以上かつ1.0mm以下である。
以上説明したように、本実施形態の容器の製造に用いられるレーザ溶接方法によれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)突合せ部14では低融点層21が溶融することによってこの溶融した低融点層21の周囲の金属部材の加熱が促進される。これにより、溶融した低融点層21の周囲の金属部材同士が適切に溶接されるようになる。また、レーザ光30が照射されると、金属部材の金属材料よりも低い温度で溶融する低融点層21が先に溶融し、その溶融した部分が突合せ部14の溶接においてキーホール31として作用する。よって、形成されるキーホール31を通じてレーザ光30が突合せ部14の奧まで届き、溶接深さの確保が容易にもなる。さらに、突合せ部14には、低融点層21の金属と金属部材の金属材料とからなる合金が形成されるようにもなる。
以上説明したように、本実施形態の容器の製造に用いられるレーザ溶接方法によれば、上記第1の実施形態で記載した効果(1)〜(7)に加えて、以下に列記するような効果が得られるようになる。

Claims (6)

  1. 2つの金属部材の突合せ部にレーザ光を照射してそれら金属部材の溶接を行うレーザ溶接方法であって、
    アルミニウムを主成分とする金属材料からなる前記2つの金属部材の少なくとも一方がその金属材料の融点よりも融点の低いすずを主成分とする金属膜からなる低融点層を表面に有する金属部材であるとともに前記低融点層は、厚みが10μm以上かつ100μm以下であって、この低融点層を挟んで前記2つの金属部材を突合せる工程と、
    それら突合せた金属部材の前記低融点層を含む範囲に、レーザ溶接装置から1.5〜3.0kW(キロワット)で出力され、照射径が0.3〜0.6mmであるとともに強度分布がトップハット型である前記レーザ光を照射する工程と、を含み、
    前記照射する工程では、前記レーザ光が照射される位置から前記突合せた金属部材の間に前記低融点層が長さ0.2mm以上である部分を含んでいる前記レーザ光が照射される位置を含んで前記2つの金属部材に前記レーザ光を同時に照射する
    ことを特徴とするレーザ溶接方法。
  2. 前記アルミニウムと、前記アルミニウム及び前記すずの合金とを前記レーザ光で溶接された部分の透過画像において識別することで前記溶接された範囲を識別する工程をさらに含む
    請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  3. 2つの金属部材の突合せ部にレーザ光を照射してそれら金属部材の溶接を行うレーザ溶接方法であって、
    アルミニウムを主成分とする金属材料からなる前記2つの金属部材の少なくとも一方がその金属材料の融点よりも融点の低いすずを主成分とする金属膜からなる低融点層を表面に有する金属部材であり、この低融点層を挟んで前記2つの金属部材を突合せる工程と、
    それら突合せた金属部材の前記低融点層を含む範囲に前記レーザ光を照射する工程と、
    前記アルミニウムと、前記アルミニウム及び前記すずの合金とを前記レーザ光で溶接された部分の透過画像において識別することで前記溶接された範囲を識別する工程とを含む
    ことを特徴とするレーザ溶接方法。
  4. 容器のレーザ溶接方法であって、
    前記容器の2つの金属部材の突合せ部を請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザ溶接方法によってレーザ溶接することで、前記2つの金属部材の少なくとも一方が、前記レーザ溶接された突合せ部の延長部分に前記低融点層を備え、前記レーザ溶接による溶接部には、前記アルミニウムの成分と前記すずの成分とを含んで構成された合金が含まれるようにする
    レーザ溶接方法。
  5. 容器のレーザ溶接方法であって、
    2つの金属部材の突合せ部がレーザ溶接された前記容器は、前記金属部材からなる容器本体と、前記金属部材からなりかつ貫通孔が形成された蓋体と、前記貫通孔を塞ぐ金属からなる封止部材と、を有する容器であって、
    前記蓋体は、その表面に前記低融点層を備え、
    前記レーザ溶接を請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザ溶接方法で行うことによって、前記蓋体と前記容器本体との突合せ部、及び、前記貫通孔及び前記貫通孔の周囲の少なくとも一方と前記封止部材との突合せ部に、前記アルミニウムの成分と前記すずの成分とを含んで構成された合金からなる溶接部を形成する
    レーザ溶接方法。
  6. 前記レーザ光で溶接された溶接部には、前記アルミニウムの成分と前記すずの成分とを含んで構成された合金が含まれ、前記溶接部は、前記2つの金属部材の突合せ部がレーザ溶接された容器表面における当該溶接部の溶接線に直交する方向の長さが0.6mm以上かつ1.0mm以下となる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザ溶接方法。
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