JP2016047101A - 光音響画像化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取得された検出信号を効率的に利用して画像を生成することが可能な光音響画像化装置を提供する。
【解決手段】この光音響画像化装置100は、光放出半導体素子11bを含む光源部10と、光源部10からの光を吸収した被検体P内の検出対象物Qから発生する音響波AWを検出して、検出信号を出力する検出部20と、所定のリフレッシュレートで画面40aの書換えを行うとともに、画面40aに画像を表示する表示部40と、所定のリフレッシュレートの周期RC内で最初に取得された検出信号から最後に取得された検出信号までの検出信号を単純平均して、単純平均信号Sを生成するとともに、単純平均信号Sに基づいて、表示部40に表示される画像を生成する制御部30と、を備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、光音響画像化装置に関し、特に、表示部を備える光音響画像化装置に関する。
従来、表示部を備える光音響画像化装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、光を発生する光源と、光を吸収した被検体内の検出対象物による音響波を検出して、検出信号に変換する光音響波検出器と、検出信号を加算平均して画像を生成する信号処理部と、生成された画像を表示する表示装置(表示部)とを備える光音響画像化装置が開示されている。この光音響画像化装置では、加算平均の際に、S/N比(シグナル/ノイズ比)があらかじめ設定された値以上になるように検出信号の加算回数を決定して、決定された加算回数で加算平均を行うように構成されている。
また、この光音響画像化装置に用いられるような表示装置(表示部)では、一般的に、所定のリフレッシュレート(たとえば、60Hz)で、画面の書換えが行われることが知られている。
特開2011−229815号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の光音響画像化装置では、所定のリフレッシュレートを考慮することなく検出信号の加算回数が決定されている。このため、所定のリフレッシュレートの周期の間に取得された検出信号の数に対して少ない加算回数が決定された場合などには、所定のリフレッシュレートの周期の間において、検出信号の加算平均が複数回行われる場合があると考えられる。この場合、検出信号の加算平均が複数回行われて複数の画像(画像データ)が生成されたとしても、実際に表示装置の画面に表示されるのは画面のリフレッシュ(書換え)のタイミングで生成済みの1つの画像のみになる。この結果、実際に表示装置の画面に表示される画像に反映されない検出信号が生じるため、取得された検出信号を効率的に利用して画像を生成することができないという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、取得された検出信号を効率的に利用して画像を生成することが可能な光音響画像化装置を提供することである。
この発明の一の局面による光音響画像化装置は、光放出半導体素子を含む光源部と、光源部からの光を吸収した被検体内の検出対象物から発生する音響波を検出して、検出信号を出力する検出部と、所定のリフレッシュレートで画面の書換えを行うとともに、画面に画像を表示する表示部と、所定のリフレッシュレートの周期内で最初に取得された検出信号から最後に取得された検出信号までの検出信号を単純平均して、単純平均信号を生成するとともに、単純平均信号に基づいて、表示部に表示される画像を生成する制御部と、を備える。
この発明の一の局面による光音響画像化装置では、上記のように、所定のリフレッシュレートの周期内で最初に取得された検出信号から最後に取得された検出信号までの検出信号を単純平均して、単純平均信号を生成するとともに、単純平均信号に基づいて、表示部に表示される画像を生成する制御部を設ける。これにより、所定のリフレッシュレートの周期内の検出信号の全てを利用して、画像を生成することができる。その結果、取得された検出信号のうち表示部の画面に表示される画像に反映されない検出信号が生じてしまうのを抑制することができる。したがって、取得された検出信号を効率的に利用して画像を生成することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、制御部は、単純平均された単純平均信号を1単位として、複数単位の単純平均信号を取得するとともに、取得された複数単位の単純平均信号を加算平均して、表示部に表示される画像を生成するように構成されている。このように構成すれば、より多くの検出信号を平均化処理して画像を生成することができるので、S/N比(シグナル/ノイズ比)を向上させた状態で画像を生成することができる。その結果、取得された検出信号を効率的に利用して、鮮明な画像を生成することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、加算平均として移動平均を行って、表示部に表示される画像を生成するように構成されている。このように構成すれば、単純平均により単純平均信号を生成したとしても、単純平均信号を移動平均することにより、個々の画像間の動き(差異)を平滑化するように画像を生成することができる。その結果、取得された検出信号を効率的に利用しつつ、個々の画像により構成される動画像を滑らかに表示することができる。このような移動平均を行う構成は、時々刻々と変化する人体などの被検体の内部の動画像を表示する場合には、特に有効である。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、制御部は、所定のサンプリング周期で検出信号を取得するように構成されており、制御部は、所定のリフレッシュレートの周期毎に、所定のリフレッシュレートの周期の開始タイミングと、所定のサンプリング周期の開始タイミングとを同期させるように構成されている。このように構成すれば、所定のリフレッシュレートの周期毎に、所定のリフレッシュレートの周期内の検出信号の数にばらつきが生じることを抑制することができる。その結果、単純平均信号を構成する検出信号の数が所定のリフレッシュレートの周期毎にばらつくことを抑制することができるので、生成される個々の画像間に画質の差が生じるのを抑制することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、制御部は、単純平均された単純平均信号を1単位として、検出信号が所定の数以上になるように、単純平均信号を1単位または複数単位取得するとともに、取得された1単位または複数単位の単純平均信号に基づいて、表示部に表示される画像を生成するように構成されている。このように構成すれば、所定の数以上の検出信号による平均化処理を確実に行うことができるので、確実にS/N比(シグナル/ノイズ比)を向上させた状態で画像を生成することができる。その結果、確実に鮮明な画像を生成することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光放出半導体素子は、発光ダイオード素子により構成されている。このように構成すれば、比較的消費電力の小さい発光ダイオード素子を用いることにより消費電力を低減することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光放出半導体素子は、半導体レーザ素子により構成されている。このように構成すれば、発光ダイオード素子と比べて、比較的指向性の高いレーザ光を被検体に照射することができるので、半導体レーザ素子からの光の大部分を確実に被検体に照射することができる。
上記一の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光放出半導体素子は、有機発光ダイオード素子により構成されている。このように構成すれば、薄型化が容易な有機発光ダイオード素子を用いることにより、光源部を容易に小型化することができる。
本発明によれば、上記のように、取得された検出信号を効率的に利用して画像を生成することが可能な光音響画像化装置を提供することができる。
本発明の第1〜第3実施形態による光音響画像化装置の全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の音響波の測定状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置における単純平均信号を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置における単純平均信号を用いた画像の生成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による光音響画像化装置における単純平均信号を用いた画像の生成を説明するための図である。 本発明の第3実施形態による光音響画像化装置における単純平均信号を説明するための図である。 本発明の第1〜第3実施形態の第1および第2変形例による光音響画像化装置の光源部を説明するための図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による光音響画像化装置100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態による光音響画像化装置100は、図1および図2に示すように、装置本体部1と、プローブ部2とを備えている。装置本体部1とプローブ部2とは、配線51と配線52とを介して接続されている。装置本体部1には、制御部30と、表示部40とが設けられている。また、プローブ部2には、光源部10と、検出部20とが設けられている。
図1および図2に示すように、光源部10は、2つの光源11を含み、2つの光源11のそれぞれから被検体Pに向けて測定のためのパルス光を照射するように構成されている。また、2つの光源11は、それぞれ、配線51を介して装置本体部1に接続されており、配線51を介して装置本体部1から電力や制御信号などの供給を受けるように構成されている。
また、2つの光源11は、検出部20近傍において、検出部20を挟むように検出部20の両側に配置されている。したがって、2つの光源11は、互いに異なる位置で被検体Pに向けてパルス光を照射するように構成されている。
また、2つの光源11は、共に、光源基板11aと、LED素子(発光ダイオード素子)により構成される光放出半導体素子11bとを有している。光源基板11aには、下面側に複数の光放出半導体素子11bがアレイ状に実装されている。また、光源基板11aは、制御部30から出力される制御信号に基づいて、光放出半導体素子11bをパルス発光させるように構成されている。
2つの光放出半導体素子11bは、共に、人体などの被検体Pの測定に適した赤外領域の測定波長の光(たとえば、約700nm〜約1000nmに中心波長を有する光)を発生するように構成されている。なお、2つの光放出半導体素子11bは、互いに異なる測定波長の光を発生するように構成されてもよいし、略同一の測定波長の光を発生するように構成されてもよい。また、測定波長は、検出を所望する検出対象物に応じて適宜決定されればよい。
図1および図2に示すように、検出部20は、超音波プローブであり、配線52を介して装置本体部1と接続されている。また、検出部20は、超音波振動子20aを有している。検出部20では、超音波振動子20aは、複数設けられるとともに、複数の超音波振動子20aがアレイ状に配列されている。また、検出部20は、光源部10から照射されたパルス光を吸収した被検体P内の検出対象物Qから発生する音響波によって超音波振動子20aが振動されることにより、音響波(超音波)AWを検出するように構成されている。また、検出部20は、制御部30から出力される制御信号に基づいて、超音波振動子20aを振動させて、超音波UWを発生することが可能なように構成されている。その際、検出部20は、被検体P内で反射された超音波UWによって超音波振動子20aが振動されることにより、超音波UWも検出するように構成されている。また、検出部20は、検出された音響波AWまたは超音波UWに対応する検出信号を、配線52を介して制御部30に出力するように構成されている。
なお、本明細書では、説明の都合上、被検体P内の検出対象物Qがパルス光を吸収することにより発生する超音波を「音響波」として、超音波振動子20aにより発生されるとともに、被検体P内で反射される超音波を「超音波」として区別して記載する。
制御部30は、CPUと、ROMおよびRAMなどの記憶部30aとを含み、図1に示すように、検出部20から出力された検出信号に基づいて、被検体P内の画像化を行うように構成されている。具体的には、制御部30は、音響波AWに起因する検出信号に基づいて光音響画像を生成するとともに、超音波UWに起因する検出信号に基づいて超音波画像を生成するように構成されている。また、制御部30は、光音響画像と超音波画像とを統合することにより、被検体P内の多様な情報を画像化することが可能なように構成されている。なお、音響波AWに起因する光音響画像の生成の詳細については、後述する。
図1に示すように、表示部40は、一般的な液晶方式のモニタや、走査方式のモニタにより構成されている。また、表示部40は、画面40aを有しており、制御部30により画像化された被検体P内の情報などを画面40aに表示するように構成されている。また、表示部40は、図3に示すように、所定のリフレッシュレート(周波数)で画面40aの書換えを行うように構成されている。所定のリフレッシュレートとしては、一般的には、約50Hz以上(たとえば、約50Hzや、約60Hz、約120Hz)が用いられており、これらの値を用いることが可能である。
ここで、リフレッシュレートとは、単位時間(たとえば、1秒)あたりに画面40aのリフレッシュ(書換え)を行う回数を示す値である。すなわち、リフレッシュレートが約60Hzであれば、1秒間に約60回の画面40aのリフレッシュが行われることを意味している。言い換えると、約16.7ミリ秒のリフレッシュレートの周期(以下、リフレッシュ周期という)RC毎に、画面40aのリフレッシュが行われることを意味している。なお、図3では、画面40aのリフレッシュのタイミングを、模式的に略矩形状のパルス波により示している。たとえば、液晶方式のモニタであれば、略矩形状のパルス波の立上り時点で画面40aのリフレッシュが行われるし、走査方式のモニタであれば、リフレッシュ周期RCの間に走査が行われることにより、画面40aのリフレッシュが行われる。
次に、図3および図4を参照して、第1実施形態の光音響画像化装置100における光音響画像の生成について詳細に説明する。なお、以降は、音響波AWに起因する検出信号の取得と、光音響画像の生成とについて説明するため、単に検出信号という場合には、音響波AWに起因する検出信号のことを指している。
この光音響画像化装置100では、概略的には、音響波AWに起因する検出信号を取得して、取得された検出信号の平均化処理を行った後、平均化処理された検出信号に基づく光音響画像の生成が行われる。なお、平均化処理が行われるのは、個々の検出信号を平均化処理することによりS/N比を向上させるためである。以下、これらの処理について順を追って説明する。
図3に示すように、光音響画像化装置100では、制御部30は、所定のサンプリング周期(以下、単にサンプリング周期という)SCを1周期とするサンプリング周波数(たとえば、1〜10kHzのうちいずれかの周波数)により検出信号の取得を行うように構成されている。
詳細には、制御部30は、サンプリング周期SCのうち模式的に略矩形状のパルス波により示す検出区間において、光源部10によるパルス光の照射と検出信号の取得とを行うように構成されている。
また、制御部30は、サンプリング周期SCのうち検出区間の後の信号処理区間において、そのサンプリング周期SC内で取得された検出信号の記憶部30aへの記憶や、記憶されている複数の検出信号を用いた平均化処理などを行うように構成されている。
サンプリング周期SCは、リフレッシュ周期RCよりも短く、かつ、リフレッシュ周期RCの間に光源部10によるパルス光の照射と検出信号の取得とを複数回行うことが可能な長さを有している。
ここで、第1実施形態では、図3に示すように、制御部30は、1つのリフレッシュ周期RC内で最初に取得された検出信号から最後に取得された検出信号までの複数の検出信号を単純平均して、単純平均信号S(図3に示すS1〜S3)を生成するように構成されている。図3では、単純平均信号S(S1〜S3)を、単純平均される検出信号を二点鎖線により囲うことにより模式的に示している。なお、最初に取得された検出信号は、たとえば、あるリフレッシュのタイミング(略矩形状のパルス波の立上り時点)の直後に取得された検出信号とすることが可能である。また、最後に取得された検出信号は、たとえば、あるリフレッシュのタイミングの次のリフレッシュのタイミングの直前に取得された検出信号とすることが可能である。
また、第1実施形態では、図4に示すように、制御部30は、この単純平均信号Sを1単位として、複数単位(図4では、3単位)の単純平均信号Sを取得するとともに、取得された複数単位の単純平均信号Sを用いてさらに移動平均による平均化処理を行って、光音響画像(光音響画像データ)を生成するように構成されている。そして、制御部30は、生成された光音響画像データを表示部40に出力して、表示部40の画面40aに光音響画像を表示させるように構成されている。
また、第1実施形態では、制御部30は、単純平均信号Sの移動平均による平均化処理を行う際、平均化処理が行われる検出信号の数(言い換えると、図3に示す検出区間の数)が所定の数以上になるように、単純平均信号Sを複数単位取得するように構成されている。たとえば、所定の数が100で、単純平均信号Sに平均的に20個の検出信号が含まれる場合には、5単位以上の単純平均信号Sが取得される。なお、所定の数は、画像化のための所望のS/N比などを考慮して実験などにより適宜決定される数である。
また、制御部30は、サンプリング周期SCの時間と平均化処理が行われる検出信号の数とを乗算した値(平均化する時間)が、約125ミリ秒以下になるように、単純平均信号Sを複数単位取得するように構成されている。たとえば、サンプリング周期SCが約1ミリ秒である場合には、平均化処理が行われる検出信号の数は125個(回)以下になる。したがって、単純平均信号Sに平均的に20個の検出信号が含まれる場合には、7単位未満の単純平均信号Sが取得される。これにより、平均化する時間が冗長になるのを抑制することができる。その結果、平均化する時間が冗長になることに起因して、個々の光音響画像により構成される動画像の動きが不自然になるのを抑制することができる。
次に、図3および図4を参照して、上記した処理について具体的な例を用いて説明する。なお、以下の説明に用いられる数値などの条件は一例であり、これらの条件に限定されるものではない。
図3は、リフレッシュ周期RC内の検出信号が単純平均されて、単純平均信号Sが生成されることを示している。図3では、単純平均信号Sとして、単純平均信号S1〜S3の3つが取得されている。
単純平均信号S1は、リフレッシュ周期RC1内で最初に取得された検出区間(3)の検出信号から最後に取得された検出区間(6)の検出信号の4つの検出信号を単純平均して生成される信号である。同様に、単純平均信号S2は、リフレッシュ周期RC2内で最初に取得された検出区間(7)の検出信号から最後に取得された検出区間(11)の検出信号の5つの検出信号を単純平均して生成される信号である。同様に、単純平均信号S3は、リフレッシュ周期RC3内で最初に取得された検出区間(12)の検出信号から最後に取得された検出区間(16)の検出信号の5つの検出信号を単純平均して生成される信号である。なお、単純検出信号S1の前や単純平均信号S3の後にも単純平均信号Sが生成されるものの、簡単のため、図示を省略している。
図4は、複数単位の単純平均信号Sを用いてさらに移動平均による平均化処理を行って、光音響画像を生成することを示している。図4では、移動平均による平均化処理を模式的に矢印B1〜B3により示している。すなわち、矢印B1〜B3は、加算回数3回で、移動平均による単純平均信号Sの平均化処理が逐一(単純平均信号S毎に)行われていることを示している。たとえば、矢印B3では、単純平均信号S1〜S3の移動平均による平均化処理が行われていることを示している。
そして、光音響画像化装置100では、リフレッシュ周期RCにおける画面40aのリフレッシュ(書換え)のタイミングで平均化処理により生成されている(生成済みの)光音響画像が表示部40の画面40aに表示される。以上のように、この光音響画像化装置100では、単純平均信号Sを1単位として平均化処理を行い、光音響画像を生成することにより、取得された全ての検出信号を用いて光音響画像を生成することが可能である。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、リフレッシュ周期RC内で最初に取得された検出信号から最後に取得された検出信号までの検出信号を単純平均して、単純平均信号Sを生成するとともに、単純平均信号Sに基づいて、表示部40に表示される光音響画像を生成する制御部30を設ける。これにより、リフレッシュ周期RC内の検出信号の全てを利用して、光音響画像を生成することができる。その結果、取得された検出信号のうち表示部40の画面40aに表示される光音響画像に反映されない検出信号が生じてしまうのを抑制することができる。したがって、取得された検出信号を効率的に利用して光音響画像を生成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、単純平均された単純平均信号Sを1単位として、複数単位(3単位)の単純平均信号Sを取得するとともに、取得された複数単位の単純平均信号Sを加算平均して、表示部40に表示される光音響画像を生成するように制御部30を構成する。これにより、より多くの検出信号を平均化処理して光音響画像を生成することができるので、S/N比(シグナル/ノイズ比)を向上させた状態で光音響画像を生成することができる。その結果、取得された検出信号を効率的に利用して、鮮明な光音響画像を生成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、単純平均信号Sを加算平均する際に、加算平均として移動平均を行って、表示部40に表示される光音響画像を生成するように制御部30を構成する。これにより、単純平均により単純平均信号Sを生成したとしても、単純平均信号Sを移動平均することにより、個々の光音響画像間の動き(差異)を平滑化するように光音響画像を生成することができる。その結果、取得された検出信号を効率的に利用しつつ、個々の光音響画像により構成される動画像を滑らかに表示することができる。このような移動平均を行う構成は、時々刻々と変化する人体などの被検体Pの内部の動画像を表示する場合には、特に有効である。
また、第1実施形態では、上記のように、単純平均された単純平均信号Sを1単位として、検出信号が所定の数以上になるように、単純平均信号Sを複数単位取得するとともに、取得された複数単位の単純平均信号Sに基づいて、表示部40に表示される光音響画像を生成するように制御部30を構成する。これにより、所定の数以上の検出信号による平均化処理を確実に行うことができるので、確実にS/N比(シグナル/ノイズ比)を向上させた状態で光音響画像を生成することができる。その結果、確実に鮮明な光音響画像を生成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、発光ダイオード素子により光放出半導体素子11bを構成する。これにより、比較的消費電力の小さい発光ダイオード素子を用いることにより消費電力を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、図1〜図3および図5を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、移動平均により単純平均信号Sの平均化処理を行った上記第1実施形態の構成とは異なり、単純平均により単純平均信号Sの平均化処理を行う例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
本発明の第2実施形態による光音響画像化装置200(図2参照)は、図1に示すように、制御部130を備えている。
図3に示すように、制御部130は、上記第1実施形態と同様に、1つのリフレッシュ周期RC内で最初に取得された検出信号から最後に取得された検出信号までの複数の検出信号を単純平均して、単純平均信号S(図3に示すS1〜S3)を生成するように構成されている。
ここで、第2実施形態では、図5に示すように、制御部130は、この単純平均信号Sを1単位として、複数単位(図5では、3単位)の単純平均信号Sを取得するとともに、取得された複数単位の単純平均信号Sを用いてさらに単純による平均化処理を行って、光音響画像を(光音響画像データ)生成するように構成されている。そして、制御部130は、生成された光音響画像データを表示部40に出力して、表示部40の画面40aに光音響画像を表示させるように構成されている。
次に、図5を参照して、上記した処理について具体的な例を用いて説明する。なお、以下の説明に用いられる数値などの条件は一例であり、これらの条件に限定されるわけではない。また、図3に示す単純平均信号Sの生成に関する処理については、上記第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図5は、複数単位の単純平均信号Sを用いてさらに単純平均による平均化処理を行って、光音響画像を生成することを示している。図5では、単純平均による平均化処理を模式的に矢印B11およびB12により示している。すなわち、矢印B11およびB12は、加算回数3回で、単純平均による単純平均信号Sの平均化処理が加算回数分の単純平均信号S毎に行われていることを示している。たとえば、矢印B12では、単純平均信号S1〜S3の単純平均による平均化処理が行われていることを示している。
そして、光音響画像化装置200においても、リフレッシュ周期RCにおける画面40aのリフレッシュ(書換え)のタイミングで平均化処理により生成されている(生成済みの)光音響画像が表示部40の画面40aに表示される。以上のように、この光音響画像化装置200においても、単純平均信号Sを1単位として平均化処理を行い、光音響画像を生成することにより、取得された全ての検出信号を用いて光音響画像を生成することが可能である。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、単純平均信号Sに基づいて、表示部40に表示される光音響画像を生成する制御部130を設ける。これにより、この第2実施形態においても上記第1実施形態と同様に、取得された検出信号を効率的に利用して光音響画像を生成することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、単純平均信号Sを加算平均する際に、加算平均として単純平均を行って、表示部40に表示される光音響画像を生成するように制御部130を構成する。これにより、加算平均として移動平均を行う場合と比べて、記憶部30a(メモリ)に保存(記憶)する検出信号の数を少なくすることができるので、その分、記憶部30a(メモリ)の容量を節約することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図1、図2および図6を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第1実施形態の構成とは異なり、リフレッシュ周期RCとサンプリング周期SCとを同期させて平均化処理を行う例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
本発明の第3実施形態による光音響画像化装置300(図2参照)は、図1に示すように、制御部230を備えている。
第3実施形態では、図6に示すように、制御部230は、リフレッシュ周期RC毎に、リフレッシュ周期RCの開始タイミングと、サンプリング周期SCの開始タイミングとを同期させるように構成されている。具体的には、図6では、時点t1、t2、t3、t4、t5・・・において、リフレッシュ周期RCの開始タイミングと、サンプリング周期SCの開始タイミングとが同期されている。この際、図6に示すように、リフレッシュ周期RC内で最後のサンプリング周期SCのみ、その他のサンプリング周期SCに対して長さを変更することによって、容易に、リフレッシュ周期RCの開始タイミングと、サンプリング周期SCの開始タイミングとを同期させることが可能である。
そして、制御部230は、上記第1実施形態と同様に、1つのリフレッシュ周期RC内で最初に取得された検出信号から最後に取得された検出信号までの複数の検出信号を単純平均して、単純平均信号S(図6に示すS11〜S13)を生成するように構成されている。これにより、各々の単純平均信号S(S11〜S13)内の検出信号の数(検出区間の数)を同数にそろえることが可能である。
具体的には、図6に示すように、単純平均信号S11には、検出区間(1)の検出信号から検出区間(5)の検出信号の5つの検出信号が含まれている。そして、単純平均信号S12には、検出区間(6)の検出信号から検出区間(10)の検出信号の5つの検出信号が含まれている。そして、単純平均信号S12には、検出区間(11)の検出信号から検出区間(15)の検出信号の5つの検出信号が含まれている。以上のように、第3実施形態では、各々の単純平均信号S(S11〜S13)内の検出区間の数(検出信号の数)を同数にそろえた状態で、光音響画像を生成することが可能である。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、単純平均信号Sに基づいて、表示部40に表示される光音響画像を生成する制御部230を設ける。これにより、この第3実施形態においても上記第1実施形態と同様に、取得された検出信号を効率的に利用して光音響画像を生成することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、リフレッシュ周期RC毎に、リフレッシュ周期RCの開始タイミングと、サンプリング周期SCの開始タイミングとを同期させるように制御部230を構成する。これにより、リフレッシュ周期RC毎に、リフレッシュ周期RC内の検出信号の数にばらつきが生じることを抑制することができる。その結果、単純平均信号Sを構成する検出信号の数がリフレッシュ周期RC毎にばらつくことを抑制することができるので、生成される個々の光音響画像間に画質の差が生じるのを抑制することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、単純平均信号Sを用いて移動平均(単純平均)による平均化処理を行って、光音響画像を生成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、単純平均信号Sを、移動平均や単純平均などの平均化処理以外の処理を行って、光音響画像を生成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、単純平均信号Sを複数単位取得して、取得された複数単位の単純平均信号Sに基づいて、光音響画像を生成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、単純平均信号S内に所定の数以上の検出信号が含まれる場合などには、単純平均信号Sを複数単位取得することなく、1単位の単純平均信号に基づいて、光音響画像を生成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、光放出半導体素子11bを、LED素子により構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光放出半導体素子として、LED素子以外の光放出半導体素子を用いてもよい。たとえば、図7に示す第1変形例のように、光源部310に設けられる光放出半導体素子311bを半導体レーザ素子により構成してもよい。これにより、発光ダイオード素子と比べて、比較的指向性の高いレーザ光を被検体に照射することができるので、半導体レーザ素子により構成される光放出半導体素子311bからの光の大部分を確実に被検体に照射することができる。また、図7に示す第2変形例のように、光源部410に設けられる光放出半導体素子411bを有機発光ダイオード素子により構成してもよい。これにより、薄型化が容易な有機発光ダイオード素子により構成される光放出半導体素子411bを用いることにより、光放出半導体素子411bが設けられる光源部410を容易に小型化することができる。
10、310、410 光源部
11b、311b、411b 光放出半導体素子
20 検出部
30、130、230 制御部
40 表示部
40a 画面
100、200、300 光音響画像化装置
S、S1、S2、S3、S11、S12、S13 単純平均信号
RC リフレッシュ周期(所定のリフレッシュレートの周期)
SC サンプリング周期(所定のサンプリング周期)

Claims (8)

  1. 光放出半導体素子を含む光源部と、
    前記光源部からの光を吸収した被検体内の検出対象物から発生する音響波を検出して、検出信号を出力する検出部と、
    所定のリフレッシュレートで画面の書換えを行うとともに、前記画面に画像を表示する表示部と、
    前記所定のリフレッシュレートの周期内で最初に取得された検出信号から最後に取得された検出信号までの検出信号を単純平均して、単純平均信号を生成するとともに、前記単純平均信号に基づいて、前記表示部に表示される画像を生成する制御部と、を備える、光音響画像化装置。
  2. 前記制御部は、単純平均された前記単純平均信号を1単位として、複数単位の前記単純平均信号を取得するとともに、取得された複数単位の前記単純平均信号を加算平均して、前記表示部に表示される画像を生成するように構成されている、請求項1に記載の光音響画像化装置。
  3. 前記制御部は、加算平均として移動平均を行って、前記表示部に表示される画像を生成するように構成されている、請求項2に記載の光音響画像化装置。
  4. 前記制御部は、所定のサンプリング周期で前記検出信号を取得するように構成されており、
    前記制御部は、前記所定のリフレッシュレートの周期毎に、前記所定のリフレッシュレートの周期の開始タイミングと、前記所定のサンプリング周期の開始タイミングとを同期させるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  5. 前記制御部は、単純平均された前記単純平均信号を1単位として、前記検出信号が所定の数以上になるように、前記単純平均信号を1単位または複数単位取得するとともに、取得された1単位または複数単位の前記単純平均信号に基づいて、前記表示部に表示される画像を生成するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  6. 前記光放出半導体素子は、発光ダイオード素子により構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  7. 前記光放出半導体素子は、半導体レーザ素子により構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  8. 前記光放出半導体素子は、有機発光ダイオード素子により構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
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