JP2015104476A - 光音響画像化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パルス光のパルス幅を短くすることが困難な場合にも、分解能が低下することを抑制可能な光音響画像化装置を提供する。【解決手段】この光音響画像化装置100は、被検体10にパルス光を照射可能な光源部21と、光源部21により照射されたパルス光に応じて、パルス光のパルス信号90の立上りエッジ90aに対応して被検体10内の光吸収体10aから発生する音響波信号70aと、パルス光のパルス信号90の立下りエッジ90bに対応して被検体10内の光吸収体10aから発生する音響波信号70bとのいずれか一方を無効信号とする処理を行うことによって、音響波信号70aおよび音響波信号70bのいずれか一方に基づいて画像化処理を行う信号処理部30とを備える。【選択図】図3

Description

この発明は、光音響画像化装置に関し、特に、被検体に光を照射する光源部と被検体内の検出対象物から発生する音響波を検出する検出部とを備えた光音響画像化装置に関する。
従来、被検体に光を照射する光源部と被検体内の検出対象物から発生する音響波を検出する検出部とを備えた光音響画像化装置などが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、被検体に照射するパルスレーザ光を出射するレーザ光源と、被検体内で発生した光音響信号を検出する超音波プローブ(検出部)とを備えた光音響画像生成装置(光音響画像化装置)が開示されている。上記特許文献1に記載の光音響画像生成装置では、光源としてレーザ光源を用いるため、光源部により出力されるパルス光のパルス幅を短くすることが可能である。
特開2013−75000号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の光音響画像化生成装置として、レーザ光源以外の光源を用いる場合には、光源部により出力されるパルス光のパルス幅を短くすることが困難な場合があり、その場合には、正確な画像情報を有する信号を得ることができないため、分解能が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、パルス光のパルス幅を短くすることが困難な場合にも、分解能が低下することを抑制可能な光音響画像化装置を提供することである。
この発明の第1の局面による光音響画像化装置は、被検体にパルス光を照射可能な光源部と、光源部により照射されたパルス光に応じて、パルス光のパルス信号の立上りエッジに対応して被検体内の検出対象物から発生する第1音響波信号と、パルス光のパルス信号の立下りエッジに対応して被検体内の検出対象物から発生する第2音響波信号とのいずれか一方を無効信号とする処理を行うことによって、第1音響波信号および第2音響波信号のいずれか一方に基づいて画像化処理を行う画像化処理を行う信号処理部とを備える。
この発明の第1の局面による光音響画像化装置では、上記のように、パルス光のパルス信号の立上りエッジに対応して被検体内の検出対象物から発生する第1音響波信号と、パルス光のパルス信号の立下りエッジに対応して被検体内の検出対象物から発生する第2音響波信号とのいずれか一方を無効信号とする処理を行うことによって、パルス光のパルス幅を短くすることが困難な場合に、第1音響波信号と第2音響波信号とのピーク同士がパルス幅分だけ離間して発生する場合にも、一方の信号の無効化により、第1音響波信号と第2音響波信号とが部分的に重なって1つの幅の大きい信号として認識されることや別々の検出対象物により発生した信号として誤認識されることがないので、分解能が低下することを抑制することができる。そして、第1音響波信号および第2音響波信号のいずれか一方に基づいて画像化処理を行うことによって、第1音響波信号または第2音響波信号に基づいて、被検体内の状態を画像として忠実に再現することができる。
上記第1の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光源部は、被検体にパルス光を照射可能なLED素子を有しており、第1音響波信号および第2音響波信号を検出する検出部をさらに備え、信号処理部は、検出部により検出された第1音響波信号および第2音響波信号を取得するとともに、取得した第1音響波信号および第2音響波信号のいずれか一方を無効信号とする処理を行うことによって、第1音響波信号および第2音響波信号のいずれか一方に基づいて画像化処理を行うように構成されている。このように構成すれば、被検体にパルス光を照射可能なLED素子を有する光源部を設けることによって、光源部にレーザ光源を用いる場合とは異なり、光源部による消費電力を低減することができる。ここで、光源としてLED素子を用いる場合には、現状では、LEDの応答速度やパルス駆動のためのスイッチング素子の特性上、パルス光のパルス幅を短くすることが困難であるため、本発明が特に有効である。また、第1音響波信号および第2音響波信号を検出する検出部をさらに設けるとともに、信号処理部により検出部により検出された第1音響波信号および第2音響波信号を取得するように構成することによって、検出部により検出された第1音響波信号および第2音響波信号を、信号処理部により迅速に処理することができる。
上記第1の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光源部により照射されるパルス光は、所定のパルス幅を有しており、所定のパルス幅は、ユーザの所望する検出距離を音速により除して得られる時間よりも大きい。このように構成すれば、第1音響波信号が検出されてから第2音響波信号が検出されるまでの間に、ユーザの所望する検出距離内の画像情報(音響波信号)を含むことができるので、たとえば、第1音響波信号が検出された時点から所定のパルス幅に対応する時間以後に検出される第2音響波信号を無効信号とするような場合にも、ユーザの所望する画像情報を確実に取得しながら、分解能が低下することを抑制することができる。
上記第1の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光源部により照射されるパルス光は、所定のパルス幅を有しており、信号処理部は、第1音響波信号が検出された後、少なくとも所定のパルス幅に対応する時間以後に検出される第2音響波信号を無効信号とすることによって、第1音響波信号に基づいて画像化処理を行うように構成されている。このように構成すれば、光源部により照射されたパルス光に応じて、第1音響波信号が検出された後、所定のパルス幅に対応する時間後に必ず第2音響波信号が検出されるという信号検出時間のずれを利用して、容易に、第2音響波信号を無効信号とすることができる。
上記第1の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光源部により照射されるパルス光は、立上りエッジおよび立下りエッジのいずれか一方が他方よりも大きい傾きを有しており、信号処理部は、立上りエッジまたは立下りエッジの一方に対応する第1音響波信号または第2音響波信号の信号強度よりも小さい値である所定のしきい値よりも小さい信号強度の第1音響波信号または第2音響波信号を無効信号とすることによって、第1音響波信号および第2音響波信号のいずれか一方に基づいて画像化処理を行うように構成されている。このように構成すれば、パルス信号のエッジの傾きが大きいほど、パルス信号のエッジに対応する音響波信号の信号強度が大きくなるという音響波信号の性質を利用して、所定のしきい値により、第1音響波信号と第2音響波信号とを識別することができるので、確実に、第1音響波信号または第2音響波信号を無効信号とすることができる。
上記第1の局面による光音響画像化装置において、好ましくは、光源部により照射されるパルス光は、パルス幅が100ns以上になるように構成されている。このように構成すれば、第1音響波信号と第2音響波信号とが部分的に互いに重なる波形や第1音響波信号と第2音響波信号とが分離した波形を容易に得ることができるので、第1音響波信号および第2音響波信号のいずれか一方を無効信号とする信号処理を信号処理部により容易に行うことができる。
この発明の第2の局面による光音響画像化装置は、デューティ比が50%となるように構成されたパルス光を被検体に照射可能な光源部と、光源部により照射されたパルス光に応じて、パルス光のパルス信号の立上りエッジに対応して被検体内の検出対象物から発生する第1音響波信号と、パルス光のパルス信号の立下りエッジに対応して被検体内の検出対象物から発生する第2音響波信号とを別個に取得するとともに、別個に取得した第1音響波信号と第2音響波信号とに基づいて画像化処理を行う信号処理部とを備える。
この発明の第2の局面による光音響画像化装置では、上記のように、パルス光のパルス信号の立上りエッジに対応して被検体内の検出対象物から発生する第1音響波信号と、パルス光のパルス信号の立下りエッジに対応して被検体内の検出対象物から発生する第2音響波信号とを別個に取得するとともに、別個に取得した第1音響波信号と第2音響波信号とに基づいて画像化処理を行う信号処理部を設けることによって、1つのパルス信号により2つの画像情報(第1音響波信号および第2音響波信号)を得ることができるので、1つのパルス信号により1つの画像情報を得る場合よりも、2倍の画像情報(2倍のサンプリング情報)を得ることができる。
上記のように、第1の局面による光音響画像化装置によれば、パルス光のパルス幅を短くすることが困難な場合にも、分解能が低下することを抑制可能な光音響画像化装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の音響波の受信状態を示した図である。 本発明の第1実施形態による光音響画像化装置の音響波信号の処理を説明するための図である。 光音響画像化装置の分解能の低下について説明するための図である。 本発明の第2実施形態によるパルス信号の立下りエッジの傾きが緩やかな場合の音響波信号の処理を説明するための図である。 本発明の第2実施形態によるパルス信号の立上りエッジの傾きが緩やかな場合の音響波信号の処理を説明するための図である。 本発明の第3実施形態による光音響画像化装置の音響波信号の処理を説明するための図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による光音響画像化装置100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態による光音響画像化装置100は、図1に示すように、被検体10内の画像情報を検出するための検出部20と、検出部20により検出された信号を処理して画像化を行う信号処理部30と、信号処理部30により処理された画像を表示するための画像表示部40とを備えている。
検出部20は、被検体10に近赤外光を照射する光源部21と、光源部21に駆動信号を送信する光源駆動回路22と、光源駆動回路22を介して光源部21に電力を供給するための駆動電源部23とを含んでいる。また、検出部20は、被検体10内の光吸収体10a(図2参照)が光を吸収することにより発生する超音波としての音響波70(図2参照)を検出する機能と、被検体10に向けて超音波80(図2参照)を発生させるとともに、被検体10に反射された超音波80を検出する機能とを有する超音波振動素子24を含んでいる。また、検出部20は、光源部21からの光を集光する集光レンズ25と、集光レンズ25により集光された光を被検体10近傍に導光する導光部26とを含んでいる。なお、図1では、図示の都合上、光源部21と、集光レンズ25と、導光部26とを1組のみ示しているが、実際には、検出部20は、図2に示すように、2組の上記構成要素が検出部20に配置されるように構成されている。また、光吸収体10aは、本発明の「検出対象物」の一例である。
なお、本明細書では、説明の都合上、被検体10内の光吸収体10aが光を吸収することにより発生する超音波を「音響波」として、超音波振動素子24により発生されるとともに、被検体10に反射される超音波を「超音波」として区別して記載している。
光源部21は、互いに異なる波長の近赤外光を照射可能なLED素子21aと、LED素子21bとを有している。
光源駆動回路22は、LED素子21aを駆動させるLED駆動回路22aと、LED素子21bを駆動させるLED駆動回路22bとを有している。また、光源駆動回路22は、LED駆動回路22aを介してLED素子21aをパルス発光させるともに、LED駆動回路22bを介してLED素子21bをパルス発光させるように構成されている。
また、検出部20は、図2に示すように、光源部21によりパルス光を照射されることにより光吸収体10aから発生した音響波70を検出するように構成されている。また、検出部20は、超音波振動素子24により超音波が発射されて、被検体10により反射された超音波80を検出するように構成されている。
また、検出部20は、光源部21と、集光レンズ25と、導光部26とを各々2個(一対)ずつ含んでいる。また、検出部20は、上記各構成要素の対が超音波振動素子24を間に挟むように配置されている。また、検出部20では、光源駆動回路22と駆動電源部23とが、2個の光源部21の間に配置されている。また、検出部20では、光源駆動回路22が光源部21の近傍に配置されている。また、検出部20は、検出部20内において、2個の光源部21と、光源駆動回路22と、駆動電源部23とが電気配線60(破線で示す)によって電気的に接続されるように構成されている。また、検出部20は、光源駆動回路22が配線61(破線で示す)によって信号処理部30から信号を受信するように構成されている。
信号処理部30は、図1に示すように、信号処理部30の各構成要素および光源駆動回路22を制御するための制御部31と、制御部31の制御に基づいて超音波トリガ信号を超音波振動素子24に送信する送信制御回路32と、超音波振動素子24が検出した音響波70および超音波80の信号を受信するための受信回路33とを含んでいる。また、信号処理部30は、検出した音響波70および超音波80の信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ34と、検出した音響波70および超音波80の信号を保存する受信メモリ35と、検出した音響波70の信号を処理するとともに、音響波70の信号および超音波80の信号を分離するデータ処理部36とを含んでいる。なお、音響波70の信号の処理の詳細については、後述する。
また、信号処理部30は、分離された音響波70の信号を画像として再構成する音響波画像再構成部51と、音響波画像再構成部51の出力を受けて波形処理を行う検波・対数コンバータ52と、検出した音響波70の信号に基づく被検体10内の断層画像を構築する音響波画像構築部53とを含んでいる。また、信号処理部30は、被検体10から反射された超音波80の信号を画像として再構成する超音波画像再構成部54と、超音波画像再構成部54の出力を受けて波形処理を行う検波・対数コンバータ55と、検出した超音波80の信号に基づく被検体10内の断層画像を構築する超音波画像構築部56とを含んでいる。また、信号処理部30は、音響波画像構築部53により構築された画像と、超音波画像構築部56により構築された画像とを合成する画像合成部57を含んでいる。そして、信号処理部30は、画像合成部57により合成された画像を画像表示部40に出力するように構成されている。
次に、図1および図3を参照して、本発明の第1実施形態による光音響画像化装置100の音響波信号の処理について説明する。
まず、図1に示すように、信号処理部30の制御部31から光源駆動回路22に波長制御信号が送信される。そして、受信した波長制御信号に基づいて、光源駆動回路22によりLED素子21aまたはLED素子21bのいずれか一方が選択される。続けて、制御部31から光トリガ信号が送信されるとともに、光トリガ信号を受信した光源駆動回路22により、選択されたLED素子21aまたはLED素子21bに駆動信号(パルス信号)が送信される。そして、駆動信号(パルス信号)を受信したLED素子21aまたはLED素子21bにより、集光レンズ25および導光部26を介してパルス光が被検体10に照射される。
ここで、第1実施形態では、LED素子21aまたはLED素子21bにより被検体10に照射されるパルス光のパルス信号90は、図3に示すように、矩形状を有する矩形波である。また、図3では、図示しない複数のパルス信号のうちの一つのパルス信号90のみを示している。また、パルス信号90は、立上りエッジ90aと、立下りエッジ90bとを有している。
また、パルス信号90は、所定のパルス幅τ(たとえば、30μs)に設定されている。ここで、パルス幅とは、立上りエッジがピーク値の50%になる値から、立下りエッジがピーク値の50%になる値までの時間のことである。この所定のパルス幅τは、以下のように計算して得られた値が所定のパルス幅τとして設定される。すなわち、ユーザの所望する検出距離を、被検体内の音速により除して得られる時間よりも大きい値が設定される。検出距離の設定の一例として、人体における腕を測定する場合について説明する。この場合、腕の厚み分の検出距離が確保されればよいことから、ユーザの所望する検出距離が40mmであったとする。この検出距離40mmを、人体内の音速1500m/sにより除して得られる時間は、約27μsであるため、この時間よりも大きい値である30μsが所定のパルス幅τとして設定される。そして、設定した検出距離の範囲内に光吸収体10aが存在すれば光吸収体10aに対応する音響波70が検出されて、光吸収体10aが画像化される。なお、検出距離40mmおよびこれに対応した所定のパルス幅τ=30μsは、検出距離および所定のパルス幅の一例であり、被検体や、被検体の測定部位によって検出距離は異なるため、所定のパルス幅τはユーザの所望する検出距離に応じて都度設定されることが好ましい。
被検体10に照射されたパルス光は、被検体10内を伝播して光吸収体10aに吸収される。光の吸収の結果、光吸収体10aからは、音響波70(図2参照)が発生する。このとき、パルス信号90の立上りエッジ90aおよび立下りエッジ90bに対応して被検体10内の光吸収体10aから2つの音響波信号が、それぞれ検出部20により検出される。具体的には、パルス信号90の立上りエッジ90aに対応して被検体10内の光吸収体10aから発生する音響波信号70aと、パルス信号90の立下がりエッジ90bに対応して被検体10内の光吸収体10aから発生する音響波信号70b(破線で示す)とが、それぞれ検出部20により検出される。ここで、音響波信号70bは、音響波信号70aの検出後、所定のパルス幅τに対応する時間(30μs)経過後に検出される。そして、検出された音響波信号70aおよび音響波信号70bが、それぞれ信号処理部30により取得される。具体的には、光トリガ信号が送信され、光源部21により被検体10に対してパルス光が照射される時に、制御部31によりA/Dコンバータ35にサンプリングトリガ信号の送信が開始されるとともに、検出部20により検出されて受信回路33により受信された音響波信号がサンプリングされる。なお、音響波信号70aは、本発明の「第1音響波信号」の一例である。また、音響波信号70bは、本発明の「第2音響波信号」の一例である。
また、第1実施形態では、信号処理部30では、取得された音響波信号70aおよび音響波信号70bのうち、音響波信号70bを無効信号とする処理が行われる。具体的には、音響波信号70aの検出後、所定のパルス幅τに対応する時間(30μs)以降に検出される音響波信号を無効信号とする処理が行われる。この音響波信号を無効信号とする処理は、たとえば、所定のパルス幅τに対応する時間以後に検出される音響波信号が信号処理部30によりサンプリングされないようにする方法や、所定のパルス幅τに対応する時間以後に検出される音響波信号強度が信号処理部30によりゼロとされる方法などが挙げられるが、その他どのような方法により行われても構わない。そして、この音響波信号を無効信号とする処理は、所定のパルス幅τに対応する時間から、パルス信号90の次のパルス信号によりパルス光が発光されるまでの間の所定の時間まで行われる。これにより、音響波信号70aに基づく画像情報を得ることができる。
そして、光源部21により継続的にパルス光が光吸収体10aに照射されるとともに、上記処理が信号処理部30により行われて、続くパルス信号についても、立上りエッジに対応する音響波信号に基づく画像情報を得ることができる。そして、この画像情報に基づいて、被検体内の画像化処理が信号処理部30により行われる。
また、最初に選択されなかった他方のLED素子21aまたはLED素子21bについても同様に発光動作がなされて、音響波信号が取得および処理されるとともに、被検体内の画像化処理が信号処理部30により行われる。
次に、図3および図4を参照して、この第1実施形態によって、分解能が低下することを抑制することができる点について説明する。
まず、所定のパルス幅τが、たとえば、100nsの場合には、図4に示すように、立上りエッジ91aおよび立下りエッジ91bを有するパルス信号91に対応して、互いの信号の一部が重なった状態で音響波信号91aおよび音響波信号91bが検出部20により検出される。この場合、音響波信号91aと音響波信号91bとが本来自身が有する時間幅よりも大きな時間幅を有する1つの信号として信号処理部30により認識されるため、本来の被検体内の状態を画像として忠実に再現することができない。したがって、分解能が低下する。なお、図4では、理解の容易のために、パルス幅を誇張して図示している。
次に、所定のパルス幅τが、たとえば、30μsの場合には、図3に示すように、音響波信号90aおよび音響波信号90bが別個の信号として検出部20により検出される。この場合には、何ら処理がなされなければ、本来一の光吸収体10aにより発生した音響波信号90aおよび音響波信号90bが、あたかも別々の2つの光吸収体により発生した信号として信号処理部30により認識されるため、これによっても、本来の被検体内の状態を画像として忠実に再現することができない。したがって、分解能が低下する。
一方、この第1実施形態では、取得された音響波信号70aおよび音響波信号70bのうち、音響波信号70bを無効信号とする処理が信号処理部30により行われるので、音響波信号70aと音響波信号70bとが部分的に重なって1つの信号として認識されることや別々の光吸収体10aにより発生した信号として認識されることがないので、分解能が低下することを抑制することができる。
また、100nsよりも小さいパルス幅を有する場合には、音響波信号70aと音響波信号70bとの大部分が重なって幅の小さい1つの信号として認識されることから、この場合にも、分解能の低下は抑制される。したがって、100ns以上のパルス幅を有する場合に、この音響波信号を無効信号とする処理を適用することが、実施の上で好ましいといえる。また、極短パルス幅での出力が可能なレーザ光源を用いる場合とは異なり、光源部にLED素子を用いる場合には、100nsよりも小さいパルス幅を得ることが困難であることから、上記のような処理を行うことにより分解能が低下することを抑制することは、極めて効果的である。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、パルス光のパルス信号90の立上りエッジ90aに対応して被検体10内の光吸収体10aから発生する音響波信号70aと、パルス光のパルス信号90の立下りエッジ90bに対応して被検体10内の光吸収体10aから発生する音響波信号70bとのいずれか一方を無効信号とする処理を行うことによって、パルス光のパルス幅τを短くすることが困難な場合に、音響波信号70aと音響波信号70bとのピーク同士がパルス幅τ分だけ離間して発生する場合にも、一方の信号の無効化により、音響波信号70aと音響波信号70bとが部分的に重なって1つの幅の大きい信号として認識されることや、音響波信号70aと音響波信号70bとが別々の光吸収体10aにより発生した信号として誤認識されることがないので、分解能が低下することを抑制することができる。そして、音響波信号70aおよび音響波信号70bのいずれか一方に基づいて画像化処理を行うことによって、音響波信号70aまたは音響波信号70bに基づいて、被検体10内の状態を画像として忠実に再現することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、光源部21に被検体10にパルス光を照射可能なLED素子21aおよびLED素子21bを設けるとともに、音響波信号70aおよび音響波信号70bを検出する検出部20を設け、検出部20により検出された音響波信号70aおよび音響波信号70bを取得するとともに、取得した音響波信号70aおよび音響波信号70bのいずれか一方を無効信号とする処理を行うことによって、音響波信号70aおよび音響波信号70bのいずれか一方に基づいて画像化処理を行うように信号処理部30を構成する。これにより、被検体10にパルス光を照射可能なLED素子21aおよびLED素子21bによって、光源部21にレーザ光源を用いる場合とは異なり、光源部21による消費電力を低減することができる。ここで、上記したように、光源としてLED素子(21aおよび21b)を用いる場合には、現状では、LEDの応答速度やパルス駆動のためのスイッチング素子の特性上、パルス光のパルス幅τを短くすることが困難であるため、本発明が特に有効である。また、音響波信号70aおよび音響波信号70bを検出する検出部20を設けることによって、検出部20により検出された音響波信号70aおよび音響波信号70bを、信号処理部30により迅速に処理することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、光源部21により照射されるパルス光が所定のパルス幅τを有しており、所定のパルス幅τを、ユーザの所望する検出距離を音速により除して得られる時間よりも大きくする。これにより、音響波信号70aが検出されてから音響波信号70bが検出されるまでの間に、ユーザの所望する検出距離内の画像情報(音響波信号)を含むことができるので、たとえば、音響波信号70aが検出された時点から所定のパルス幅τに対応する時間以後に検出される音響波信号70bを無効信号とするような場合にも、ユーザの所望する画像情報を確実に取得しながら、分解能が低下することを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、光源部21により照射されるパルス光が所定のパルス幅τを有しており、音響波信号70aが検出された後、少なくとも所定のパルス幅τに対応する時間以後に検出される音響波信号70bを無効信号とすることによって、音響波信号70aに基づいて画像化処理を行うように信号処理部30を構成する。これにより、光源部21により照射されたパルス光に応じて、音響波信号70aが検出された後、所定のパルス幅τに対応する時間後に必ず音響波信号70bが検出されるという信号検出時間のずれを利用して、容易に、音響波信号70bを無効信号とすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、光源部21により照射されるパルス光を、パルス幅が100ns以上になるように構成する。これにより、音響波信号70aと音響波信号70bとが部分的に互いに重なる波形や音響波信号70aと音響波信号70bとが分離した波形を容易に得ることができるので、音響波信号70bを無効信号とする信号処理を信号処理部30により容易に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図1、図5および図6を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、パルス信号90が矩形状を有した上記第1実施形態とは異なり、パルス信号190の立上りエッジ190aまたは立下りエッジ190bのいずれか一方が他方よりも大きい傾きを有する例について説明する。
本発明の第2実施形態による光音響画像化装置200は、図1に示すように、所定のしきい値よりも小さい音響波信号を無効信号とする処理を行う信号処理部130を備えている。なお、図1に示した上記第1実施形態と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態では、光源部21により光吸収体10aに照射されるパルス光のパルス信号190は、図5に示すように、垂直に立ち上がる立上りエッジ190aを有している。また、パルス信号190は、緩やかに立ち下がる立下りエッジ190bを有している。すなわち、パルス信号190では、立上りエッジ190aが立下りエッジ190bよりも大きい傾きを有している。また、パルス信号190は、所定のパルス幅τを有している。
ここで、第2実施形態では、立上りエッジ190aに対応する音響波信号170aと、立下りエッジ190bに対応する音響波信号290bとが検出部20(図1参照)により検出される。音響波信号は、パルス信号の時間変化に応じて強度が変化するため、時間変化の急峻な立上りエッジ190aに対応する音響波信号170aの方が、時間変化の緩やかな立下りエッジ190bに対応する音響波信号170bよりも大きい信号強度で検出される。なお、音響波信号170aは、本発明の「第1音響波信号」の一例である。また、音響波信号170bは、本発明の「第2音響波信号」の一例である。
また、第2実施形態では、所定のしきい値Th1よりも小さい音響波信号170bを無効信号とする処理が信号処理部130により行われる。この音響波信号を無効信号とする処理は、たとえば、所定のしきい値Th1よりも小さい音響波信号が信号処理部130によりサンプリングされないようにする方法や、所定のしきい値Th1よりも小さい音響波信号強度が信号処理部130によりゼロとされる方法などが挙げられるが、その他どのような方法により行われても構わない。これにより、音響波信号170aに基づく画像情報を得ることができる。
なお、所定のしきい値Th1は、音響波信号170aの最大信号強度よりも小さく、かつ、音響波信号170bの最大信号強度よりも大きい値である。所定のしきい値Th1は、たとえば、音響波信号170aの最大信号強度に対して所定の割合を有する強度としてもよいし、その他どのような方法により決定されてもよい。
次に、図6を参照して、図5とは反対に、緩やかに立ち上がる立上りエッジ191aと、垂直に立ち下がる立下りエッジ191bを有するパルス信号191の場合について説明する。
この場合も、図5の場合と同様に、音響波信号は、パルス信号の時間変化に応じて強度が変化するため、時間変化の急峻な立上りエッジ191bに対応する音響波信号171bの方が、時間変化の緩やかな立下りエッジ191aに対応する音響波信号171aよりも大きい信号強度で検出される。なお、音響波信号171aは、本発明の「第1音響波信号」の一例である。また、音響波信号171bは、本発明の「第2音響波信号」の一例である。
そして、所定のしきい値Th2よりも小さい音響波信号171aを無効信号とする処理が信号処理部130により行われる。これにより、音響波信号171bに基づく画像情報を得ることができる。なお、所定のしきい値Th2は、音響波信号171bの最大信号強度よりも小さく、かつ、音響波信号171aの最大信号強度よりも大きい値である。
なお、この第2実施形態の音響波信号を無効信号とする処理に依れば、第1実施形態とは異なり、パルス幅τが100nm以上の場合のみならず、パルス幅が100nmよりも小さい場合にも、音響波信号170a(171a)と170b(171b)とを識別して、音響波信号170a(171a)および170b(171b)のいずれか一方を無効信号とする処理を信号処理部130により行うことも可能である。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、光源部21により照射されるパルス光は、立上りエッジ190a(191a)および立下りエッジ190b(191b)のいずれか一方が他方よりも大きい傾きを有しており、立上りエッジ190a(191a)または立下りエッジ190b(191b)の一方に対応する音響波信号170a(171a)または音響波信号170b(171b)の信号強度よりも小さい値である所定のしきい値Th1(Th2)よりも小さい信号強度の音響波信号170a(171a)または音響波信号170b(171b)を無効信号とすることによって、音響波信号170a(171a)および音響波信号170b(171b)のいずれか一方に基づいて画像化処理を行うように信号処理部130を構成する。これにより、パルス信号190のエッジの傾きが大きいほど、パルス信号190のエッジに対応する音響波信号の信号強度が大きくなるという音響波信号の性質を利用して、所定のしきい値Th1(Th2)により、音響波信号170a(171a)と170b(171b)とを識別することができるので、確実に、音響波信号170a(171a)または音響波信号170b(171b)を無効信号とすることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図1および図7を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、音響波信号70a(170a、171a)および音響波信号70b(170b、171b)の一方のみを用いて信号処理部30(130)により画像化処理を行った上記第1および第2実施形態とは異なり、音響波信号270aおよび音響波信号270bの両方を用いて信号処理部230により画像化処理を行う例について説明する。なお、音響波信号270aは、本発明の「第1音響波信号」の一例である。また、音響波信号270bは、本発明の「第2音響波信号」の一例である。
本発明の第3実施形態による光音響画像化装置300は、図1に示すように、音響波信号270a(図7参照)に基づく第1画像形成情報と、音響波信号270b(図7参照)に基づく第2画像形成情報とを取得する信号処理部230を備えている。
ここで、第3実施形態では、光源部21により光吸収体10aに照射されるパルス光のパルス信号290は、図7に示すように、デューティ比が50%になるように構成されている。すなわち、パルス信号290は、所定のパルス幅τの時間が周期Tの時間に対して50%になるように構成されている。また、パルス信号290は、立上りエッジ290aおよび立下りエッジ290bが同じ大きさの傾き(時間変化の大きさ)を有している。ここで、パルス幅とは、立上りエッジがピーク値の50%になる値から、立下りエッジがピーク値の50%になる値までの時間のことである。また、周期とは、1つのパルス信号のオン状態とオフ状態との持続時間を合計した時間のことである。
また、図7では、4つのパルス信号290を示している。この4つのパルス信号の立上がりエッジ290aおよび立下りエッジ290bに対応して、音響波信号270aおよび音響波信号270bが、それぞれ検出部20により検出される。このとき、隣接する音響波信号270aおよび音響波信号270bは、互いに等間隔の時間間隔に検出される。すなわち、隣接する音響波信号270aおよび音響波信号270bは、互いに所定のパルス幅τに相当する時間だけ離れて検出される。この所定のパルス幅τは、以下のように計算して得られた値が所定のパルス幅τとして設定される。すなわち、ユーザの所望する検出距離を、被検体内の音速により除して得られる時間よりも大きい値が設定される。検出距離の設定の一例として、人体における腕を測定する場合について説明する。この場合、腕の厚み分の検出距離が確保されればよいことから、ユーザの所望する検出距離が40mmであったとする。この検出距離40mmを、人体内の音速1500m/sにより除して得られる時間は、約27μsであるため、この時間よりも大きい値である30μsが所定のパルス幅τとして設定される。そして、設定した検出距離の範囲内に光吸収体10aが存在すれば光吸収体10aに対応する音響波70が検出されて、光吸収体10aが画像化される。なお、検出距離40mmおよびこれに対応した所定のパルス幅τ=30μsは、検出距離および所定のパルス幅の一例であり、被検体や、被検体の測定部位によって検出距離は異なるため、所定のパルス幅τはユーザの所望する検出距離に応じて都度設定されることが好ましい。
また、第3実施形態では、1つのパルス信号290に対して、2つの音響波信号270aおよび音響波信号270bが別個の画像情報として信号処理部230により取得される。ここで、音響波信号270aおよび音響波信号270bは、1つのパルス信号290に起因して、1つの光吸収体10a(図2参照)から発生した音響波に基づく信号である。したがって、音響波信号270aおよび音響波信号270bを別個の画像情報として取得することによって、1つのパルス光から2つの画像情報を得ることができる。そして、別個に取得した音響波信号270aと音響波信号270bとに基づいて、画像化処理が信号処理部230により行われる。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、パルス光のパルス信号290の立上りエッジ290aに対応して被検体10内の光吸収体10aから発生する音響波信号270aと、パルス光のパルス信号290の立下りエッジ290bに対応して被検体10内の光吸収体10aから発生する音響波信号270bとを別個に取得するとともに、別個に取得した音響波信号270aと音響波信号270bとに基づいて画像化処理を行う信号処理部230を設けることによって、一のパルス信号290により2つの画像情報(音響波信号270aおよび音響波信号270b)を得ることができるので、一のパルス信号290により一の画像情報を得る場合よりも、2倍の画像情報(2倍のサンプリング情報)を得ることができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、光源部21により被検体10に近赤外光を照射した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光源部21により被検体10に近赤外光以外の波長の光を照射してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、光源部21がLED素子21aおよびLED素子21bを有した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光源部として所定の波長を有する光を照射可能なレーザ光源を適用してもよい。この場合、第1および第3実施形態を適用する場合には、パルス幅100nm以上のパルスレーザ光が用いられることが好ましい。
また、上記第1〜第3実施形態では、光源部21が互いに異なる波長を有する光を照射可能なLED素子21aおよびLED素子21bを有した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光源部21が1つの波長のLED素子のみを有していてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、光音響画像化装置100(200、300)が検出部20を備えた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光音響画像化装置は、検出部を備えていなくてもよい。たとえば、光音響画像化装置とは別個の検出装置により音響波信号の検出がされるとともに、この検出装置により検出された音響波信号のデータを光音響画像化装置に入力することにより画像化処理を行っても構わない。
また、上記第1実施形態では、パルス信号90の立下りエッジ90bに対応する音響波信号70bを無効信号とする処理を信号処理部30により行った例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、パルス信号90の立上りエッジ90aに対応する音響波信号70aを無効信号とする処理を信号処理部により行ってもよい。
また、上記第1実施形態では、所定のパルス幅τがユーザの所望する検出距離を音速により除して得られる時間よりも大きく設定した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、所定のパルス幅τをユーザの所望する検出距離を音速により除して得られる時間以下に設定してもよい。
また、上記第1実施形態では、パルス信号90が矩形状を有した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、パルス信号は矩形状以外の波形を有していてもよい。たとえば、正弦波、三角波、のこぎり波などの波形を有していてもよい。
10 被検体
10a 光吸収体(検出対象物)
20 検出部
21 光源部
30、130、230 信号処理部
70 音響波
70a、170a、171a、270a 音響波信号(第1音響波信号)
70b、170b、171b、270b 音響波信号(第2音響波信号)
90a、190a、191a、290a 立上りエッジ
90b、190b、191b、290b 立下りエッジ
100、200、300 光音響画像化装置

Claims (7)

  1. 被検体にパルス光を照射可能な光源部と、
    前記光源部により照射されたパルス光に応じて、パルス光のパルス信号の立上りエッジに対応して前記被検体内の検出対象物から発生する第1音響波信号と、パルス光のパルス信号の立下りエッジに対応して前記被検体内の前記検出対象物から発生する第2音響波信号とのいずれか一方を無効信号とする処理を行うことによって、前記第1音響波信号および前記第2音響波信号のいずれか一方に基づいて画像化処理を行う信号処理部とを備える、光音響画像化装置。
  2. 前記光源部は、前記被検体にパルス光を照射可能なLED素子を有しており、
    前記第1音響波信号および前記第2音響波信号を検出する検出部をさらに備え、
    前記信号処理部は、前記検出部により検出された前記第1音響波信号および前記第2音響波信号を取得するとともに、取得した前記第1音響波信号および前記第2音響波信号のいずれか一方を無効信号とする処理を行うことによって、前記第1音響波信号および前記第2音響波信号のいずれか一方に基づいて画像化処理を行うように構成されている、請求項1に記載の光音響画像化装置。
  3. 前記光源部により照射されるパルス光は、所定のパルス幅を有しており、
    前記所定のパルス幅は、ユーザの所望する検出距離を音速により除して得られる時間よりも大きい、請求項1または2に記載の光音響画像化装置。
  4. 前記光源部により照射されるパルス光は、所定のパルス幅を有しており、
    前記信号処理部は、前記第1音響波信号が検出された後、少なくとも前記所定のパルス幅に対応する時間以後に検出される前記第2音響波信号を無効信号とすることによって、前記第1音響波信号に基づいて画像化処理を行うように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  5. 前記光源部により照射されるパルス光は、立上りエッジおよび立下りエッジのいずれか一方が他方よりも大きい傾きを有しており、
    前記信号処理部は、立上りエッジまたは立下りエッジの前記一方に対応する前記第1音響波信号または前記第2音響波信号の信号強度よりも小さい値である所定のしきい値よりも小さい信号強度の前記第1音響波信号または前記第2音響波信号を無効信号とすることによって、前記第1音響波信号および前記第2音響波信号のいずれか一方に基づいて画像化処理を行うように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  6. 前記光源部により照射されるパルス光は、パルス幅が100ns以上になるように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  7. デューティ比が50%となるように構成されたパルス光を被検体に照射可能な光源部と、
    前記光源部により照射されたパルス光に応じて、パルス光のパルス信号の立上りエッジに対応して前記被検体内の検出対象物から発生する第1音響波信号と、パルス光のパルス信号の立下りエッジに対応して前記被検体内の前記検出対象物から発生する第2音響波信号とを別個に取得するとともに、別個に取得した前記第1音響波信号と前記第2音響波信号とに基づいて画像化処理を行う信号処理部とを備える、光音響画像化装置。
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