JP2016046768A - 保護回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全動作領域の範囲内で、トランジスタが、広い動作範囲をとることができる保護回路を提供すること。
【解決手段】トランスリニア回路4は、保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧に比例した電流の逆数に比例した電流を発生する。検出回路5は、保護対象バイポーラトランジスタに接続された負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路4が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トランジスタの保護回路に関する。
音声信号等の入力信号を増幅するパワーアンプには、入力信号を増幅するために、トランジスタが設けられている。トランジスタとして、例えば、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタ等のトランジスタが使用される。トランジスタは、安全動作領域を有しており、この安全動作領域を超えないように、トランジスタが使用される機器は、設計される必要がある。図11は、バイポーラトランジスタの安全動作領域を例示したグラフである。縦軸は、バイポーラトランジスタのコレクタ電流、横軸は、コレクタ−エミッタ間電圧を示している。「p」で示す直線部、及び、曲線部が安全動作領域である。
特許文献1には、トランジスタを安全動作領域内で動作させるための保護回路が記載されている。図12は、従来の保護回路等の回路構成を示す図である。バイポーラトランジスタQ101は、npn型、すなわち、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位でオンの状態となるバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ101は、ベースに、信号が入力される。また、バイポーラトランジスタQ101は、コレクタが、正電源VDDに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ101は、エミッタが、抵抗R101を介して、スピーカー出力端子OUTSPに接続されている。
バイポーラトランジスタQ102は、pnp型、すなわち、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位でオンの状態となるバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ102は、ベースに、信号が入力される。また、バイポーラトランジスタQ102は、コレクタが、負電源VEEに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ102は、エミッタが、抵抗R102を介して、スピーカー出力端子OUTSPに接続されている。スピーカー出力端子OUTSPには、負荷としてのスピーカーRLが接続されている。
バイポーラトランジスタQ101は、ベースに信号が供給され、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となると、オンの状態となる。従って、スピーカー出力端子OUTSPに、正電源VDDによって増幅された信号が供給される。また、バイポーラトランジスタQ102は、ベースに信号が供給され、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となると、オンの状態となる。従って、スピーカー出力端子OUTSPに、負電源VEEによって増幅された信号が供給される。このように、バイポーラトランジスタQ101、Q102は、スピーカー出力端子OUTSPに正電源VDD、負電源VEEによって増幅した信号を供給する。
保護回路101は、バイポーラトランジスタQ103、Q104、抵抗R103〜R109、コンデンサC101〜C103、ツェナーダイオードD101を有する。バイポーラトランジスタQ103は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ103は、ベースが、抵抗R103を介して、バイポーラトランジスタQ101のエミッタと抵抗R101との間に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ103は、コレクタが、抵抗R104〜R106を介して、正電源VDDに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ103は、エミッタが、バイポーラトランジスタQ102のエミッタと抵抗R102との間に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ103は、ベースとエミッタとの間に、抵抗R107とコンデンサC101とが接続されている。
バイポーラトランジスタQ104は、pnp型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ104は、ベースが抵抗R104と抵抗R105との間に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ104は、エミッタが、正電源VDDに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ104は、コレクタが、抵抗R108を介して、プロテクト端子PROに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ104は、ベースとエミッタとの間に、コンデンサC102が接続されている。プロテクト端子PROには、抵抗R109、コンデンサC103、ツェナーダイオードD101が接続されている。
保護回路101において、バイポーラトランジスタQ101、又は、バイポーラトランジスタQ102に過電流が流れると、抵抗R101、又は、抵抗R102の両端の電圧が上昇する。上昇した電圧により、バイポーラトランジスタQ103のベースの電圧がエミッタの電圧に対して所定電位以上となると、バイポーラトランジスタQ103は、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ103がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ104は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。そうすると、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が、プロテクト端子PROに供給される。プロテクト端子PROには、図示しないマイクロコンピューター(以下、「マイコン」という。)が接続されている。マイコンは、検出信号が出力されると、例えば、リレースイッチRS1による負荷RLへの出力の切断等により、バイポーラトランジスタQ101、Q102の保護を行う。このように、保護回路101は、検出信号をマイコンに出力し、マイコンは、バイポーラトランジスタQ101、Q102の保護を実行する。なお、ツェナーダイオードD101は、マイコンに入力される電圧の電位が、マイコンの入力電圧の電位を超えないように設けられている。また、保護回路101は、バイポーラトランジスタQ101、Q102のエミッタ電流に基づいて、検出信号を出力するが、バイポーラトランジスタにおいて、ベース電流は無視できるため、コレクタ電流とエミッタ電流とは、ほぼ同じ値となる。
図13は、図12に示す従来の保護回路101により保護される領域を例示したグラフである。保護回路101は、エミッタ電流が一定値以上で検出信号を出力する。従って、「a」で示す直線より高い電流値の領域が、保護される領域である(図13において、ハッチングを施し、「c」で示している。)。従って、「a」で示す直線よりも低い電流値の領域は、保護されない(図13において、ハッチングを施し、「d」で示している。)。このように、図12に示す従来の保護回路101では、「d」で示す領域が保護されないという問題がある。
上記した問題を解決するため、図14に示す保護回路が知られている。保護回路102は、図12に示す保護回路101と比べて、バイポーラトランジスタQ103のベースを抵抗R111、ダイオードD102を介して、接地電位に接続している点が異なる。図15は、保護回路102の一部を示す図である。図示するように、抵抗R101と負荷RL、抵抗R103と抵抗R111がブリッジ回路を形成している。ここで、負荷RLの値が小さくなると、R101/RL>R103/R111となる。そして、バイポーラトランジスタQ103のベース‐エミッタ間電圧の電位差が0.6Vになると、バイボーラトランジスタQ103がオンの状態となる。これにより、バイポーラトランジスタQ104がオンの状態となり、検出信号が出力される。
図16は、図14に示す従来の保護回路103により保護される領域を例示したグラフである。「b」で示す直線よりも低い電流値の領域が、保護される領域である。ここで、「b」で示す直線は、以下の式で求められる。供給される電圧をVcc、保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧をVce、コレクタ電流をIcとすると、
Vcc=Vce+Ic*RL
従って、
Ic=(Vcc−Vce)/RL
で示される方程式が、「b」で示す直線となる。
図14に示す保護回路102では、図16に示すように、「e」で示す領域に余裕があるにも関わらず、バイポーラトランジスタの保護が実行されてしまう。また、特許文献2には、安全動作領域の曲線部を直線で近似することが開示されているが、直線では、曲線部を正確には近似することはできない。また、特許文献1には、曲線部を演算回路で近似することが開示されているが、具体的な回路は、開示されていない。また、特許文献3には、トランジスタのコレクタ電流、コレクタ−エミッタ間電圧が、安全動作領域内であるか否かをマイコンで判断することが開示されている。しかし、一般のマイコンの処理速度では、トランジスタのコレクタ電流、コレクタ−エミッタ間電圧が、安全動作領域内であるか否かを即座に判断することはできない。
特公平6−103806号公報 特開平9−266412号公報 特開2011−066658号公報
このように、従来の保護回路では、安全動作領域の範囲内で、トランジスタが、広い動作範囲をとることができていないという問題があった。
本発明の目的は、安全動作領域の範囲内で、トランジスタが、広い動作範囲をとることができる保護回路を提供することである。
第1の発明の保護回路は、保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流の逆数に比例した電流を発生するトランスリニア回路と、前記保護対象トランジスタに接続された負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、前記トランスリニア回路が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する検出回路と、を備えることを特徴とする。
トランジスタの安全動作領域は、直線部と曲線部とを有する。安全動作領域の曲線部は、トランジスタの端子間電圧に比例した電流の逆数に比例している。本発明では、トランスリニア回路は、保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流の逆数に比例した電流を発生する。これにより、安全動作領域の曲線部を正確に近似することができる。そして、検出回路は、保護対象トランジスタに接続された負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する。これにより、保護対象トランジスタの保護を実行することができる。
このように、本発明によれば、安全動作領域の曲線部が正確に近似されるため、安全動作領域の範囲内で、トランジスタが、広い動作範囲をとることができる。
第2の発明の保護回路は、第1の発明の保護回路において、ベースとコレクタとに、前記端子間電圧に比例した電流が供給され、エミッタが、接地電位に接続された、npn型の第1バイポーラトランジスタをさらに備え、前記トランスリニア回路は、ベースが、前記第1バイポーラトランジスタのベースに接続され、ベースに、前記端子間電圧に比例した電流が供給され、コレクタに、電圧が供給され、エミッタが、接地電位に接続された、npn型の第2バイポーラトランジスタと、ベースとコレクタとが、第1電流源に接続され、エミッタが、第4バイポーラトランジスタのベースとコレクタとに接続された、npn型の第3バイポーラトランジスタと、ベースとコレクタとが、前記第3バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、エミッタが接地電位に接続された、npn型の前記第4バイポーラトランジスタと、ベースが、前記第1電流源と前記第3バイポーラトランジスタのベースとに接続され、コレクタが、前記検出回路に接続され、エミッタが、前記第2バイポーラトランジスタのベースに接続された、npn型の第5バイポーラトランジスタと、を有することを特徴とする。
本発明では、第1バイポーラトランジスタと第2バイポーラトランジスタとによりカレントミラー回路が構成されている。従って、第1バイポーラトランジスタに保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流が流れるため、第2バイポーラトランジスタにも保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流が流れる。
トランスリニア原理により、第2バイポーラトランジスタに流れるコレクタ電流(Ic(Q2)とする。)と第5バイポーラトランジスタに流れるコレクタ電流(Ic(Q5)とする。)との積と、第3バイポーラトランジスタに流れるコレクタ電流(Ic(Q3)とする。)と第4バイポーラトランジスタに流れるコレクタ電流(Ic(Q4)とする。)との積と、は等しい。すなわち、Ic(Q2)*Ic(Q5)=Ic(Q3)*Ic(Q4)である。ここで、Ic(Q3)=Ic(Q4)であるため、Ic(Q2)*Ic(Q5)=Ic(Q3)である。従って、Ic(Q5)=Ic(Q3)/Ic(Q2)となる。上記したように、第2バイポーラトランジスタには、保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流が流れるため、第5バイポーラトランジスタのコレクタ電流は、保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流の逆数に比例した電流となる。従って、検出回路に保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流の逆数に比例した電流が流れる。
このように、本発明によれば、バイポーラトランジスタを用いた、簡易な回路構成のトランスリニア回路により、保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流の逆数に比例した電流を発生させることができる。
第3の発明の保護回路は、第1又は第2の発明の保護回路において、前記端子間電圧に比例した電流を発生する比例電流回路をさらに備え、前記比例電流回路は、前記端子間電圧が供給され、アノードが、第3抵抗を介して、第8バイポーラトランジスタのベースに接続され、第4抵抗を介して、前記第8バイポーラトランジスタのエミッタに接続された、第1ツェナーダイオードと、前記端子間電圧が供給され、アノードが第5抵抗を介して、前記第8バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、降伏電圧が前記第1ツェナーダイオードよりも高い第2ツェナーダイオードと、ベースが、前記第3抵抗を介して、前記第1ツェナーダイオードのアノードに接続され、コレクタが、前記トランスリニア回路に接続され、エミッタが、前記第4抵抗を介して、前記第1ツェナーダイオードのアノードに接続され、前記第5抵抗を介して、前記第2ツェナーダイオードのアノードに接続された、pnp型の前記第8バイポーラトランジスタと、を有することを特徴とする。
本発明では、端子間電圧が、第1ツェナーダイオードの降伏電圧を超えると、第3抵抗、第4抵抗を介して、第8バイポーラトランジスタのエミッタとベースとに、端子間電圧に比例して増加する電流が流れる。端子間電圧が、第2ツェナーダイオードの降伏電圧を超えると、第5抵抗を介して、第8バイポーラトランジスタのエミッタには、第4抵抗と第5抵抗の比の分大きい電流が流れる。これにより、第8バイポーラトランジスタから端子間電圧に比例した電流が流れる。
また、降伏電圧が異なる2つのツェナーダイオードを用いて、第8バイポーラトランジスタから流れる電流を変化させることによって、保護対象トランジスタの2次降伏を近似することができる。
第4の発明の保護回路は、第1〜第3の発明のいずれかの保護回路において、前記検出回路は、ベースに、第6抵抗を介して、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給され、コレクタに、第7抵抗と第8抵抗とを介して、電圧が供給され、ベースが、前記トランスリニア回路に接続され、エミッタが、前記負荷に接続された、npn型の第9バイポーラトランジスタと、ベースが、前記第7抵抗と前記第8抵抗との間に接続され、コレクタが、プロテクト端子に接続され、エミッタに、電圧が供給される、pnp型の第10バイポーラトランジスタと、前記負荷と前記保護対象トランジスタの一方の端子との間に接続された第9抵抗と、を有することを特徴とする。
本発明では、第9バイポーラトランジスタは、ベースに、負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。また、第9バイポーラトランジスタは、ベースが、トランスリニア回路に接続されている。従って、負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路から供給される電流、すなわち、安全動作領域の曲線部を超えると、第9バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。第9バイポーラトランジスタがオンの状態となると、第10バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。これにより、プロテクト端子に、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力される。
このように、本発明によれば、バイポーラトランジスタを用いた、簡易な回路構成の検出回路により、検出信号を発生することができる。
第5の発明の保護回路は、第1の発明の保護回路において、前記トランスリニア回路は、ベースとコレクタとから、前記端子間電圧に比例した電流が流れ、エミッタに、電圧が供給される、pnp型の第11バイポーラトランジスタと、ベースとコレクタとが、第2電流源に接続され、エミッタが、第13バイポーラトランジスタのベースとコレクタとに接続された、pnp型の第12バイポーラトランジスタと、ベースとコレクタとが、前記第12バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、エミッタに電圧が供給される、pnp型の前記第13バイポーラトランジスタと、ベースが、前記第2電流源と前記第12バイポーラトランジスタのベースとに接続され、コレクタが、前記検出回路に接続され、エミッタが、前記第11バイポーラトランジスタのベースに接続された、pnp型の第14バイポーラトランジスタと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、バイポーラトランジスタを用いた、簡易な回路構成のトランスリニア回路により、保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流の逆数に比例した電流を発生させることができる。
また、pnp型の第11バイポーラトランジスタを用いて、そのコレクタから端子間電圧に比例した電流を流しているため、第2の発明の保護回路と比較して、カレントミラー回路を構成するバイポーラトランジスタが不要となる。
第6の発明の保護回路は、第5の発明の保護回路において、前記端子間電圧に比例した電流を発生する比例電流回路をさらに備え、前記比例電流回路は、前記端子間電圧が供給され、カソードが、第21抵抗を介して、前記第11バイポーラトランジスタのコレクタとベースとに接続された、第3ツェナーダイオードと、前記端子間電圧が供給され、カソードが、第22抵抗を介して、前記第11バイポーラトランジスタのコレクタに接続され、降伏電圧が前記第3ツェナーダイオードよりも高い第4ツェナーダイオードと、を有することを特徴とする。
本発明では、端子間電圧が、第3ツェナーダイオードの降伏電圧を超えると、第11バイポーラトランジスタのコレクタとベースとから、端子間電圧に比例して増加する電流が流れる。端子間電圧が、第4ツェナーダイオードの降伏電圧を超えると、第11バイポーラトランジスタのコレクタから、端子間電圧に比例した電流が流れる。従って、降伏電圧が異なる2つのツェナーダイオードを用いて、第11バイポーラトランジスタから流れる電流を変化させることによって、保護対象トランジスタの2次降伏を近似することができる。
第7の発明の保護回路は、第1〜第3、第5、第6の発明のいずれかの保護回路において、前記検出回路は、ベースに、第10抵抗を介して、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給され、コレクタに、第11抵抗と第12抵抗とを介して、電圧が供給され、エミッタが、前記トランスリニア回路に接続された、npn型の第15バイポーラトランジスタと、ベースが、前記第11抵抗と前記第12抵抗との間に接続され、コレクタが、プロテクト端子に接続され、エミッタに、電圧が供給される、pnp型の第16バイポーラトランジスタと、前記負荷と前記保護対象トランジスタの一方の端子との間に接続された第13抵抗と、前記負荷と前記第15バイポーラトランジスタのエミッタとの間に接続された第14抵抗と、を有することを特徴とする。
本発明では、第15バイポーラトランジスタは、ベースに、負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。また、第15バイポーラトランジスタは、エミッタが、トランスリニア回路に接続されている。従って、負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路から供給される電流、すなわち、安全動作領域の曲線部を超えると、第15バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。第15バイポーラトランジスタがオンの状態となると、第16バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。これにより、プロテクト端子に、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力される。
このように、本発明によれば、バイポーラトランジスタを用いた、簡易な回路構成の検出回路により、検出信号を発生することができる。
第8の発明の保護回路は、第1〜第3、第5、第6の発明のいずれかの保護回路において、前記保護対象トランジスタの端子間電圧が供給されて定電流を発生する定電流回路をさらに備え、前記検出回路は、ベースに、第15抵抗を介して、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給され、コレクタに、第16抵抗と第17抵抗とを介して、電圧が供給され、エミッタが、前記定電流回路に接続された、npn型の第17バイポーラトランジスタと、ベースが、前記第16抵抗と前記第17抵抗との間に接続され、コレクタが、プロテクト端子に接続され、エミッタに、電圧が供給される、pnp型の第18バイポーラトランジスタと、前記負荷と前記保護対象トランジスタの一方の端子との間に接続された第18抵抗と、ベースに、第19抵抗を介して、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給され、コレクタが、前記第18バイポーラトランジスタのベースに接続され、エミッタが、前記トランスリニア回路に接続された、npn型の第19バイポーラトランジスタと、前記第19バイポーラトランジスタのエミッタと前記負荷との間に接続された、第20抵抗と、を有することを特徴とする。
トランジスタの安全動作領域は、直線部と曲線部とを有する。本発明では、定電流回路は、安全動作領域の直線部に対応する定電流を発生する。また、第17バイポーラトランジスタは、ベースに、負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。また、第17バイポーラトランジスタは、エミッタが、定電流回路に接続されている。従って、負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、定電流回路が発生した電流、すなわち、安全動作領域の直線部を超えると、第17バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。第17バイポーラトランジスタがオンの状態となると、第18バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。これにより、プロテクト端子に、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力される。
また、第19バイポーラトランジスタは、ベースに、負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。また、第19バイポーラトランジスタは、エミッタが、トランスリニア回路に接続されている。従って、負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路から供給される電流、すなわち、安全動作領域の曲線部を超えると、第19バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。第19バイポーラトランジスタがオンの状態となると、第18バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。これにより、プロテクト端子に、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力される。
このように、本発明によれば、バイポーラトランジスタを用いた、簡易な回路構成の検出回路により、検出信号を発生することができる。
第9の発明の保護回路は、第1〜第7の発明のいずれかの保護回路において、前記保護対象トランジスタの端子間電圧が供給されて定電流を発生する定電流回路をさらに備え、前記検出回路は、さらに、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、前記定電流回路が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生することを特徴とする。
トランジスタの安全動作領域は、直線部と曲線部とを有する。本発明では、定電流回路は、安全動作領域の直線部に対応する定電流を発生する。そして、検出回路は、負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、定電流回路が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する。これにより、保護対象トランジスタの保護を実行することができる。
第10の発明の保護回路は、第9の発明の保護回路において、前記定電流回路は、ベースに、第1抵抗を介して、前記端子間電圧が供給され、コレクタに、前記端子間電圧が供給され、エミッタが、第7バイポーラトランジスタのベースに接続された、npn型の第6バイポーラトランジスタと、ベースが、前記第6バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、コレクタが、前記第1抵抗と前記第6バイポーラトランジスタのベースと、に接続され、エミッタとベースとの間に第2抵抗が接続された、npn型の前記第7バイポーラトランジスタと、を有することを特徴とする。
本発明では、端子間電圧が供給されると、第6バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。第6バイポーラトランジスタがオンの状態となると、第2抵抗に電流が流れ、第7バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。第7バイポーラトランジスタがオンの状態となると、第6バイポーラトランジスタは、ベースの電圧がローレベルの電位となり、オフの状態となる。定電流回路は、このような動作を繰り返すことによって、定電流を発生する。
このように、本発明によれば、バイポーラトランジスタを用いた、簡易な回路構成の定電流回路により、定電流を発生することができる。
第11の発明の保護回路は、第1〜第10の発明のいずれかの保護回路において、前記保護対象トランジスタは、バイポーラトランジスタであり、前記端子間電圧は、コレクタ−エミッタ間電圧であることを特徴とする。
本発明によれば、バイポーラトランジスタの保護を実行することができる。
本発明によれば、安全動作領域の範囲内で、トランジスタが、広い動作範囲をとることができる。
本発明の第1実施形態に係る保護回路の回路構成を示す図である。 第1実施形態に係る検出回路の原理を示す図である。 バイポーラトランジスタの安全動作領域を例示したグラフである。 バイポーラトランジスタの安全動作領域とバイポーラトランジスタのコレクタ電流とを例示したグラフである。 本発明の第2実施形態に係る保護回路の回路構成を示す図である。 第2実施形態に係る検出回路の原理を示す図である。 (a)は、バイポーラトランジスタの安全動作領域と負荷に流れる電流とを例示したグラフである。(b)は、プロテクト端子に出力される検出信号を例示したグラフである。 本発明の第3実施形態に係る保護回路の回路構成を示す図である。 (a)は、コレクタ−エミッタ間電圧と出力端子の電圧とを例示したグラフである。(b)は、抵抗に流れる電流を例示したグラフである。 (a)は、バイポーラトランジスタのコレクタ電流(トランスリニア回路が発生する電流)を例示したグラフである。(b)は、バイポーラトランジスタの安全動作領域と負荷に流れる電流(保護対象バイポーラトランジスタのエミッタ電流)とを例示したグラフである。(c)は、プロテクト端子に出力される検出信号を例示したグラフである。 バイポーラトランジスタの安全動作領域を例示したグラフである。 従来の保護回路等の回路構成を示す図である。 従来の保護回路により保護される領域を例示したグラフである。 従来の保護回路等の回路構成を示す図である。 従来の保護回路の一部を示す図である。 従来の保護回路により保護される領域を例示したグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(安全動作領域)
まず、バイポーラトランジスタの安全動作領域について説明する。図11に示すように、安全動作領域は、直線部と曲線部とを有する。直線部は、バイポーラトランジスタの定格コレクタ電流Icmaxによって決まる。曲線部は、定格コレクタ損失Pcmaxと定格接合温度Tjmaxとによって決まる。また、曲線部は、定格接合温度Tjmaxと定格ケース温度Tc(25°)との差をΔTjmax(=Tjmax−Tc(25°))、供給電圧をVcc、接合温度・ケース温度間の熱抵抗をθjcとすると、Pcmax=Vcc*Icmax<ΔTjmax/θjcで制限される曲線となる。また、曲線部は、Ic=Pcmax/Vccで表されるコレクタ−エミッタ間電圧Vceの逆数曲線となる。本発明では、後述する定電流回路2(図1、図5参照)により、安全動作領域の直線部に対応する、定電流を発生させる。また、後述するトランスリニア回路4(図1、図5、図8参照)により、安全動作領域の曲線部に対応する、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流を発生させる。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る保護回路1の回路構成を示す図である。図1に示すように、保護回路1は、定電流回路2、比例電流回路3、トランスリニア回路4、検出回路5等を備える。保護回路1は、保護対象バイポーラトランジスタの保護を実行するため、プロテクト端子PROを介して、図示しないマイコンに検出信号を出力する。
(定電流回路)
定電流回路2は、保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧Vce(端子間電圧)が供給されて定電流を発生する。図1においては、保護対象バイポーラトランジスタを、信号源として示している。端子Vccには、保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。なお、以下では、「保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧Vce」を、単に、「コレクタ−エミッタ間電圧Vce」とも記載する。定電流回路2は、バイポーラトランジスタQ1、Q2、抵抗R1、R2を有する。バイポーラトランジスタQ1(第6バイポーラトランジスタ)は、npn型、すなわち、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位でオンの状態となるバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ1は、ベースが、抵抗R1(第1抵抗)を介して、端子Vccに接続されている。バイポーラトランジスタQ1は、ベースに、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。また、バイポーラトランジスタQ1は、コレクタが、端子Vccに接続されている。バイポーラトランジスタQ1は、コレクタに、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。また、バイポーラトランジスタQ1は、エミッタが、バイポーラトランジスタQ2のベースに接続されている。
バイポーラトランジスタQ2(第7バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ2は、ベースが、バイポーラトランジスタQ1のエミッタに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ2は、コレクタが、バイポーラトランジスタQ1のベースと抵抗R1の他端とに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ2は、エミッタとベースとの間に抵抗R2(第2抵抗)が接続されている。
定電流回路2は、抵抗R3、ダイオードD1を介して、バイポーラトランジスタQ3のベースとバイポーラトランジスタQ9のエミッタ(検出回路5)とに接続されている。また、定電流回路2は、抵抗R4を介して、バイポーラトランジスタQ3のエミッタに接続されている。このような定電流回路2において、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給されると、バイポーラトランジスタQ1は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ1がオンの状態となると、抵抗R2に電流が流れ、バイポーラトランジスタQ2は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ2がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ1は、ベースの電圧がローレベルの電位となり、オフの状態となる。定電流回路2は、このような動作を繰り返すことによって、定電流を発生する。定電流回路2が発生する定電流は、安全動作領域の直線部に対応する。
(比例電流回路)
比例電流回路3は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流を発生する。比例電流回路3は、ダイオードD1、ツェナーダイオードD2、D3、抵抗R3〜R5、バイポーラトランジスタQ3を有する。ツェナーダイオードD2(第1ツェナーダイオード)は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。また、ツェナーダイオードD2は、カソードが、端子Vccに接続されている。また、ツェナーダイオードD2は、アノードが、抵抗R3(第3抵抗)、ダイオードD1を介して、バイポーラトランジスタQ3のベースに、また、抵抗R4(第4抵抗)を介して、バイポーラトランジスタQ3のエミッタに接続されている。ツェナーダイオードD3(第2ツェナーダイオード)は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。また、ツェナーダイオードD3は、カソードが、端子Vccに接続されている。また、ツェナーダイオードD3は、アノードが、抵抗R5(第5抵抗)を介して、バイポーラトランジスタQ3のエミッタに接続されている。また、ツェナーダイオードD3は、ツェナーダイオードD2よりも降伏電圧が高い。
バイポーラトランジスタQ3(第8バイポーラトランジスタ)は、pnp型、すなわち、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位でオンの状態となるバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ3は、ベースが、抵抗R3、ダイオードD1を介して、定電流回路2とツェナーダイオードD2のアノードとに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ3は、コレクタが、バイポーラトランジスタQ4のコレクタとベースとに接続され、バイポーラトランジスタQ5のべース(トランスリニア回路4)に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ3は、エミッタが、抵抗R4を介して、定電流回路2とツェナーダイオードD2のアノードとに接続され、抵抗R5を介して、ツェナーダイオードD3のアノードに接続されている。
このような比例電流回路3において、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD2の降伏電圧を超えるまでは、抵抗R3、R4を介して、バイポーラトランジスタQ3のエミッタとベースとに、定電流回路2が発生した定電流が流れる。コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD2の降伏電圧を超えると、抵抗R3、R4を介して、バイポーラトランジスタQ3のエミッタとベースとに、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例して増加する電流が流れる。ここで、バイポーラトランジスタQ3は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となると、バイポーラトランジスタQ3からコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が流れる。また、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD3の降伏電圧を超えると、抵抗R5を介して、バイポーラトランジスタQ3のエミッタに、抵抗R4と抵抗R5との比の分大きい電流が流れる。比例電流回路3は、降伏電圧が異なる2つのツェナーダイオードD2、D3を用いて、バイポーラトランジスタQ3から流れる電流を変化させることによって、保護対象バイポーラトランジスタの2次降伏を近似している。
(トランスリニア回路)
トランスリニア回路4は、バイポーラトランジスタQ5〜Q8を有する。バイポーラトランジスタQ5(第2バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ5は、ベースが、バイポーラトランジスタQ3のコレクタ(比例電流回路3)とバイポーラトランジスタQ4のベースとに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ5は、コレクタが端子Vccに接続されており、コレクタに電圧が供給される。また、バイポーラトランジスタQ5は、エミッタが、接地電位に接続されている。
バイポーラトランジスタQ5は、バイポーラトランジスタQ4とカレントミラー回路を構成している。バイポーラトランジスタQ4(第1バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ4は、ベースが、バイポーラトランジスタQ3のコレクタ(比例電流回路3)とバイポーラトランジスタQ5のベースとに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ4は、コレクタが、バイポーラトランジスタQ3のコレクタ(比例電流回路3)に接続されている。従って、バイポーラトランジスタQ4は、コレクタとベースとにコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が供給される。また、バイポーラトランジスタQ4は、エミッタが、接地電位に接続されている。
バイポーラトランジスタQ4、Q5によって構成されるカレントミラー回路において、バイポーラトランジスタQ3から電流が供給されると、バイポーラトランジスタQ4、Q5は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。このとき、バイポーラトランジスタQ4に流れる電流と同じ値の電流が、バイポーラトランジスタQ5に流れる。
バイポーラトランジスタQ7(第3バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ7は、ベースが、電流源I5(第1電流源)とバイポーラトランジスタQ6のベースとに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ7は、コレクタが、電流源I5とバイポーラトランジスタQ6のベースとに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ7は、エミッタが、バイポーラトランジスタQ8のコレクタとベースとに接続されている。
バイポーラトランジスタQ8(第4バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ8は、ベースが、バイポーラトランジスタQ7のエミッタに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ8は、コレクタが、バイポーラトランジスタQ7のエミッタに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ8は、エミッタが、接地電位に接続されている。
バイポーラトランジスタQ6(第5バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ6は、ベースが、電流源I5とバイポーラトランジスタQ7のベースに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ6は、コレクタが、バイポーラトランジスタQ9のベース(検出回路5)に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ6は、エミッタが、バイポーラトランジスタQ5のベースに接続されている。
このようなトランスリニア回路4において、以下の関係が成り立つ。Ic(Q)は、トランジスタQ5〜Q8のコレクタ電流を示している。
Ic(Q5)*Ic(Q6)=Ic(Q7)*Ic(Q8)
ここで、Ic(Q7)=Ic(Q8)であるため、
Ic(Q5)*Ic(Q6)=Ic(Q7)
Ic(Q6)=Ic(Q7)/Ic(Q5)
バイポーラトランジスタQ5には、カレントミラー回路を構成するバイポーラトランジスタQ4により、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が流れるため、上記関係により、バイポーラトランジスタQ6のコレクタ電流は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流となる。従って、バイポーラトランジスタQ9のベース(検出回路5)に、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流が流れる。このように、トランスリニア回路4は、安全動作領域の曲線部に対応する、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流を発生する。なお、トランスリニア回路については、CQ出版「トランジスタ技術 2004年10月号」241〜245ページに詳細に説明されている。
(検出回路)
検出回路5は、保護対象のバイポーラトランジスタに接続された負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路4が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する。検出回路5は、バイポーラトランジスタQ9、Q10、抵抗R6〜R10を有する。バイポーラトランジスタQ9(第9バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトラジスタQ9は、ベースが、バイポーラトランジスタQ6のコレクタ(トランスリニア回路4)に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ9は、ベースに、抵抗R6(第6抵抗)を介して、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。また、バイポーラトランジスタQ9は、コレクタが、抵抗R7(第7抵抗)、抵抗R8(第8抵抗)を介して、端子Vccに接続されている。バイポーラトランジスタQ9は、コレクタに、電圧が供給される。また、バイポーラトランジスタQ9は、エミッタが、負荷RLに接続され、抵抗R3、ダイオードD1を介して、定電流回路2に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ9は、ベースとエミッタとの間に、抵抗R10が接続されている。
バイポーラトランジスタQ10(第10バイポーラトランジスタ)は、pnp型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ10は、ベースが、端子Vccに接続された抵抗R7と抵抗R8との間に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ10は、エミッタが、端子Vccに接続されている。バイポーラトランジスタQ10は、エミッタに、電圧が供給される。また、バイポーラトランジスタQ10は、コレクタが、抵抗R41を介して、プロテクト端子PROに接続されている。プロテクト端子PROには、接地電位に接続されたツェナーダイオードD5、抵抗R11が接続されている。抵抗R9(第9抵抗)は、負荷RLと保護対象バイポーラトランジスタのエミッタとの間に接続されている。
図2は、第1実施形態に係る検出回路5の原理を示す図である。バイポーラトランジスタQ201は、保護対象バイポーラトランジスタを示している。バイポーラトランジスタQ201は、ベースに、信号が供給される。また、バイポーラトランジスタQ201は、コレクタが、正電源VDDに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ201は、エミッタが、抵抗R9を介して、バイポーラトランジスタQ9のエミッタと、抵抗R6を介して、バイポーラトランジスタQ9のベースと、に接続されている。電流源I2は、トランスリニア回路4による電流を発生するとする。また、電流源I1は、負荷に接続され、保護対象バイポーラトランジスタQ201の安全動作領域と同等な出力を出すとする。詳細は後述するが、バイポーラトランジスタQ9がオンの状態となると、検出回路5は、プロテクト端子PROに検出信号を出力する。ここで、R9/R6=I1/I2であれば、バランスが取れた状態であり、バイポーラトランジスタQ9は、オフの状態である。電流源I1からの電流(負荷RLに流れる電流)が、安全動作領域を超えようとすると、すなわち、I1>I2となると、バランスが崩れ、バイポーラトランジスタQ9は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。従って、検出回路5は、検出信号を出力する。
検出回路5において、バイポーラトランジスタQ9がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ10は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。これにより、プロテクト端子PROに、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力される。このように、検出回路5は、保護対象のバイポーラトランジスタに接続された負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路4が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する。
また、検出回路5は、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、定電流回路2が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する。検出回路5において、バイポーラトランジスタQ9は、エミッタが、定電流回路2に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ9は、ベースに、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。従って、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、定電流回路2が発生する電流を超えると、バイポーラトランジスタQ9は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。上記のように、バイポーラトランジスタQ9がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ10がオンの状態となり、検出信号が発生される。このように、検出回路5は、安全動作領域の直線部に対応する、定電流回路2が発生した定電流に基づいて、検出信号を発生する。また、上記のように、検出回路5は、安全動作領域の曲線部に対応する、トランスリニア回路4が発生したコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流に基づいて、検出信号を発生する。
図3は、バイポーラトランジスタの安全動作領域を例示したグラフである。縦軸は、電流[A]、横軸は、電圧[V]を示している。「Isoa(1msec)」、「Isoa(3msec)」、「Isoa(10msec)」、「Isoa(100msec)」は、それぞれ、単発パルス信号における安全動作領域を示している。また、「Isoa(const)」は、連続信号における安全動作領域を示している。
図4は、バイポーラトランジスタの安全動作領域とバイポーラトランジスタQ6のコレクタ電流とを例示したグラフである。縦軸は、電流[μA]、横軸は、電圧[V]を示している。「Isoa/170000」は、連続信号における安全動作領域を、170000で割った値を示している。Ic(Q6)は、バイポーラトランジスタQ6のコレクタ電流を示している。図示するように、バイポーラトランジスタQ6のコレクタ電流は、安全動作領域に比例している。
以上説明したように、バイポーラトランジスタの安全動作領域は、直線部と曲線部とを有する。安全動作領域の曲線部は、バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例している。本実施形態では、トンランスリニア回路4は、保護対象バイポーラトランジスタの、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流を発生する。これにより、安全動作領域の曲線部を正確に近似することができる。そして、検出回路5は、保護対象バイポーラトランジスタに接続された負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路4が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する。これにより、保護対象バイポーラトランジスタの保護を実行することができる。
このように、本実施形態によれば、安全動作領域の曲線部が正確に近似されるため、安全動作領域の範囲内で、バイポーラトランジスタが、広い動作範囲をとることができる。
また、本実施形態では、バイポーラトランジスタQ4とバイポーラトランジスタQ5とによりカレントミラー回路が構成されている。従って、バイポーラトランジスタQ4に保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が流れるため、バイポーラトランジスタQ5にも保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が流れる。
また、トランスリニア回路4において、トランスリニア原理により、バイポーラトランジスタQ6のコレクタ電流は、保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流となる。従って、検出回路5に保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流が流れる。
このように、本実施形態によれば、バイポーラトランジスタQ5〜Q8を用いた、簡易な回路構成のトランスリニア回路4により、保護対象バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流を発生させることができる。
また、本実施形態では、比例電流回路3において、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD2の降伏電圧を超えると、抵抗R3、抵抗R4を介して、バイポーラトランジスタQ3のエミッタとベースとに、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例して増加する電流が流れる。コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD3の降伏電圧を超えると、抵抗R5を介して、バイポーラトランジスタQ3のエミッタに、抵抗R4と抵抗R5の比の分大きい電流が流れる。これにより、バイポーラトランジスタQ3からコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が流れる。
また、降伏電圧が異なる2つのツェナーダイオードD2、D3を用いて、バイポーラトランジスタQ3から流れる電流を変化させることによって、保護対象バイポーラトランジスタの2次降伏を近似することができる。
また、本実施形態では、検出回路5において、バイポーラトランジスタQ9は、ベースに、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。また、バイポーラトランジスタQ9は、ベースが、トランスリニア回路4に接続されている。従って、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路4から供給される電流、すなわち、安全動作領域の曲線部を超えると、バイポーラトランジスタQ9は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ9がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ10は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。これにより、プロテクト端子PROに、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力される。
このように、本実施形態によれば、バイポーラトランジスタQ9、Q10を用いた、簡易な回路構成の検出回路5により、検出信号を発生することができる。
上記のように、バイポーラトランジスタの安全動作領域は、直線部と曲線部とを有する。本実施形態では、定電流回路2は、安全動作領域の直線部に対応する定電流を発生する。そして、検出回路5は、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、定電流回路2が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する。これにより、保護対象バイポーラトランジスタの保護を実行することができる。
また、本実施形態では、定電流回路2において、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給されると、バイポーラトランジスタQ1は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ1がオンの状態となると、抵抗R2に電流が流れ、バイポーラトランジスタQ2は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ2がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ1は、ベースの電圧がローレベルの電位となり、オフの状態となる。定電流回路2は、このような動作を繰り返すことによって、定電流を発生する。
このように、本実施形態によれば、バイポーラトランジスタQ1、Q2を用いた、簡易な回路構成の定電流回路2により、定電流を発生することができる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る保護回路1の回路構成を示す図である。
(定電流回路)
定電流回路2は、バイポーラトランジスタQ11、Q12、抵抗R12、R13を有する。バイポーラトランジスタQ11(第6バイポートランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ11は、ベースが、抵抗R12(第1抵抗)、抵抗R15を介して、バイポーラトランジスタQ13のコレクタに接続されている。バイポーラトランジスタQ11は、ベースに、抵抗R12を介して、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。また、バイポーラトランジスタQ11は、コレクタが、抵抗R15を介して、バイポーラトランジスタQ13のコレクタに接続されている。バイポーラトランジスタQ11は、コレクタに、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。また、バイポーラトランジスタQ11は、エミッタが、バイポーラトランジスタQ12のベースに接続されている。
バイポーラトランジスタQ12(第7バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ12は、ベースが、バイポーラトランジスタQ11のエミッタに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ12は、コレクタが、バイポーラトランジスタQ11のベースと抵抗R12の他端とに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ12は、エミッタとベースとの間に抵抗R13(第2抵抗)が接続されている。
定電流回路2は、抵抗R20を介して、バイポーラトランジスタQ17のエミッタ(検出回路5)に接続されている。第2実施形態に係る定電流回路2の動作は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(比例電流回路)
比例電流回路3は、ツェナーダイオードD6、D7、抵抗R14、R15を有する。ツェナーダイオードD6(第3ツェナーダイオード)は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。また、ツェナーダイオードD6は、カソードが、抵抗R14(第21抵抗)を介して、バイポーラトランジスタQ13のコレクタとベースとに接続されている。ツェナーダイオードD7(第4ツェナーダイオード)は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。また、ツェナーダイオードD7は、カソードが、抵抗R15(第22抵抗)を介して、バイポーラトランジスタQ13のコレクタに接続されている。また、ツェナーダイオードD7は、ツェナーダイオードD6よりも降伏電圧が高い。
このような比例電流回路3において、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD6の降伏電圧を超えると、抵抗R14を介して、バイポーラトランジスタQ13のコレクタとベースとから、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例して増加する電流が流れる。また、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD7の降伏電圧を超えると、抵抗R15を介して、バイポーラトランジスタQ13のコレクタから、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が流れる。比例電流回路3は、降伏電圧が異なる2つのツェナーダイオードD6、D7を用いて、バイポーラトランジスタQ13から流れる電流を変化させることによって、保護対象のバイポーラトランジスタの2次降伏を近似している。
(トランスリニア回路)
トランスリニア回路4は、バイポーラトランジスタQ13〜Q16を有する。バイポーラトランジスタQ13(第11バイポーラトランジスタ)は、pnp型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ13は、ベースが、抵抗R14を介して、ツェナーダイオードD6のカソードに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ14は、コレクタが、抵抗R14を介して、ツェナーダイオードD6のカソードに接続され、抵抗R15を介して、ツェナーダイオードD7のカソードに接続されている。従って、バイポーラトランジスタQ13は、ベースとコレクタとから、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が流れる。また、バイポーラトランジスタQ13は、エミッタが、端子Vccに接続され、電圧が供給される。
バイポーラトランジスタQ15(第12バイポーラトランジスタ)は、pnp型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ15は、ベースとコレクタとが、電流源I6(第2電流源)に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ15は、エミッタが、バイポーラトランジスタQ16のベースに接続されている。
バイポーラトランジスタQ16(第13バイポーラトランジスタ)は、pnp型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ16は、ベースとコレクタとが、バイポーラトランジスタQ15のエミッタに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ16は、エミッタが、端子Vccに接続され、電圧が供給される。
バイポーラトランジスタQ14(第14バイポーラトランジスタ)は、pnp型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ14は、ベースが、電流源I6とバイポーラトランジスタQ15のベースとに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ14は、コレクタが、バイポーラトランジスタQ17のエミッタ(検出回路5)に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ14は、エミッタが、バイポーラトランジスタQ13のベースに接続されている。
このようなトランスリニア回路4において、第1実施形態同様、以下の関係が成り立つ。Ic(Q)は、バイポーラトランジスタQ13〜Q16のコレクタ電流を示している。
Ic(Q13)*Ic(Q14)=Ic(Q15)*Ic(Q16)
ここで、Ic(Q15)=Ic(Q16)であるため、
Ic(Q13)*Ic(Q14)=Ic(Q15)
Ic(Q14)=Ic(Q15)/Ic(Q13)
バイポーラトランジスタQ13からは、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が流れるため、上記関係により、バイポーラトランジスタQ14のコレクタ電流は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流となる。従って、バイポーラトランジスタQ17のエミッタ(検出回路5)に、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流の逆数に比例した電流が流れる。
(検出回路)
検出回路5は、バイポーラトランジスタQ17、Q18、抵抗R16〜R20を有する。バイポーラトランジスタQ17(第15バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトラジスタQ17は、ベースに、抵抗R16(第10抵抗)を介して、負荷RLに流れる電流(保護対象バイポーラトランジスタのエミッタ電流)を一定の割合で分流した電流が供給される。また、バイポーラトランジスタQ17は、コレクタが、抵抗R17(第11抵抗)と抵抗R18(第12抵抗)を介して、端子Vccに接続されている。バイポーラトランジスタQ17は、コレクタに、電圧が供給される。また、バイポーラトランジスタ17は、エミッタが、バイポーラトランジスタQ14のコレクタ(トランスリニア回路4)に接続され、抵抗R20を介して、定電流回路2に接続されている。
バイポーラトランジスタQ18(第16バイポーラトランジスタ)は、pnp型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ18は、ベースが、端子Vccに接続された抵抗R17と抵抗R18との間に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ18は、エミッタが、端子Vccに接続されている。バイポーラトランジスタQ18は、エミッタに、電圧が供給される。また、バイポーラトランジスタQ18は、コレクタが、抵抗R21を介して、プロテクト端子PROに接続されている。プロテクト端子PROには、接地電位に接続されたツェナーダイオードD9、抵抗R40が接続されている。
抵抗R19(第13抵抗)は、負荷RLと保護対象バイポーラトランジスタのエミッタとの間に接続されている。抵抗R20(第14抵抗)は、負荷RLとバイポーラトランジスタQ17のエミッタとの間に接続されている。
図6は、第2実施形態に係る検出回路5の原理を示す図である。電流源I3は、保護対象バイポーラトランジスタQ201に流れる電流を発生するとする。電流源I4は、トランスリニア回路4による電流を発生するとする。ここで、R19/R20=I3/I4であれば、バランスが取れた状態であり、バイポーラトランジスタQ17は、オフの状態である。電流源I3からの電流(負荷RLに流れる電流)が、安全動作領域を超えようとすると、すなわち、I3>I4となると、バランスが崩れ、バイポーラトランジスタQ17は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ17がオンの状態となると、第1実施形態同様、バイポーラトランジスタQ18がオンの状態となり、検出信号が発生される。
また、検出回路5において、バイポーラトランジスタQ17は、エミッタが、抵抗R20を介して、定電流回路2に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ17は、ベースに、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。従って、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、定電流回路2が発生する電流を超えると、バイポーラトランジスタQ17は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。上記のように、バイポーラトランジスタQ17がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ18がオンの状態となり、検出信号が発生される。
図7(a)は、バイポーラトランジスタの安全動作領域と負荷RLに流れる電流(保護対象バイポーラトランジスタのエミッタ電流)とを例示したグラフである。縦軸は、電流[A]、横軸は、電圧[V]を示している。「Isoa(1msec)」、「Isoa(2msec)」、「Isoa(3msec)」、「Isoa(4msec)」は、それぞれ、単発パルス信号における安全動作領域を示している。また、「Isoa(const)」は、連続信号における安全動作領域を示している。また、「I(E)」は、負荷RLに流れる電流を示している。図7(b)は、プロテクト端子PROに出力される検出信号を例示したグラフである。図7(a)、(b)に示すように、負荷RLに流れる電流が、安全動作領域Isoa(const)を超えた場合に、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力されている。
以上説明したように、本実施形態では、トランスリニア回路4において、pnp型のバイポーラトランジスタQ13を用いて、そのコレクタからコレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流を流しているため、第1実施形態と比較して、カレントミラー回路を構成するバイポーラトランジスタが不要となる。
また、本実施形態では、比例電流回路3において、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD6の降伏電圧を超えると、バイポーラトランジスタQ13のコレクタとベースとから、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例して増加する電流が流れる。コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD7の降伏電圧を超えると、バイポーラトランジスタQ13のコレクタから、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例した電流が流れる。従って、降伏電圧が異なる2つのツェナーダイオードD6、D7を用いて、バイポーラトランジスタQ13から流れる電流を変化させることによって、保護対象バイポーラトランジスタの2次降伏を近似することができる。
また、本実施形態では、検出回路5において、バイポーラトランジスタQ17は、ベースに、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。また、バイポーラトランジスタQ17は、エミッタが、トランスリニア回路4に接続されている。従って、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路4から供給される電流、すなわち、安全動作領域の曲線部を超えると、バイポーラトランジスタQ17は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ17がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ18は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。これにより、プロテクト端子PROに、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力される。
このように、本実施形態によれば、バイポーラトランジスタQ17、Q18を用いた、簡易な回路構成の検出回路5により、検出信号を発生することができる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る保護回路1の回路構成を示す図である。第3実施形態に係る検出回路5は、定電流回路2(図8では不図示)が発生する電流、すなわち、安全動作領域の直線部に基づいて検出信号を発生するためのバイポーラトランジスタQ23と、トランスリニア回路4が発生する電流、すなわち、安全動作領域の曲線部に基づいて検出信号を発生するためのバイポーラトランジスタQ25と、を有する点が、第2実施形態と主に異なる。
(比例電流回路)
比例電流回路3は、ツェナーダイオードD10、抵抗R29を有する。ツェナーダイオードD10は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceが供給される。また、ツェナーダイオードD10は、カソードが、抵抗R29を介して、バイポーラトランジスタQ19のコレクタとベースとに接続されている。コレクタ−エミッタ間電圧Vceが、ツェナーダイオードD10の降伏電圧を超えると、抵抗R29を介して、バイポーラトランジスタQ13のコレクタとベースとから、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例して増加する電流が流れる。
(トランスリニア回路)
トランスリニア回路4は、バイポーラトランジスタQ19〜Q22を有する。バイポーラトランジスタQ19(第11バイポーラトランジスタ)は、第2実施形態のバイポーラトランジスタQ13に相当する。バイポーラトランジスタQ21(第12バイポーラトランジスタ)は、第2実施形態のバイポーラトランジスタQ15に相当する。バイポーラトランジスタQ22(第13バイポーラトランジスタ)は、第2実施形態のバイポーラトランジスタQ16に相当する。バイポーラトランジスタQ20(第14バイポーラトランジスタ)は、第2実施形態のバイポーラトランジスタQ14に相当する。電流源I7(第2電流源)は、電流源I6に相当する。第3実施形態に係るトランスリニア回路4は、第2実施形態に係るトランスリニア回路4と、構成及び動作ともに同様であるため、説明を省略する。
(検出回路)
検出回路5は、バイポーラトランジスタQ23〜Q25、抵抗R22〜R28を有する。バイポーラトランジスタQ23(第17バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトラジスタQ23は、ベースに、抵抗R22(第15抵抗)を介して、負荷RLに流れる電流(保護対象バイポーラトランジスタのエミッタ電流)を一定の割合で分流した電流が供給される。また、バイポーラトランジスタQ23は、コレクタが、抵抗R23(第16抵抗)と抵抗R24(第17抵抗)とを介して、端子Vccに接続されている。バイポーラトランジスタQ17は、コレクタに、電圧が供給される。また、バイポーラトランジスタQ23は、エミッタが、図示しない定電流回路2に接続されている。
バイポーラトランジスタQ24(第18バイポーラトランジスタ)は、pnp型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ24は、ベースが、端子Vccに接続された抵抗R23と抵抗R24との間に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ24は、エミッタが、端子Vccに接続されている。バイポーラトランジスタQ24は、エミッタに、電圧が供給される。また、バイポーラトランジスタQ24は、コレクタが、抵抗R30を介して、プロテクト端子PROに接続されている。プロテクト端子PROには、接地電位に接続されたツェナーダイオードD12、抵抗R31が接続されている。
バイポーラトランジスタQ25(第19バイポーラトランジスタ)は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ25は、ベースに、抵抗R27(第19抵抗)を介して、負荷RLに流れる電流(保護対象バイポーラトランジスタのエミッタ電流)を一定の割合で分流した電流が供給される。また、バイポーラトランジスタQ25は、コレクタが、バイポーラトランジスタQ24のベースに接続されている。また、バイポーラトランジスタQ25は、エミッタが、バイポーラトランジスタQ20のコレクタ(トランスリニア回路4)に接続されている。抵抗R25(第18抵抗)は、負荷RLと保護対象バイポーラトランジスタのエミッタとの間に接続されている。抵抗R28(第20抵抗)は、バイポーラトランジスタQ25のエミッタと負荷RLとの間に接続されている。
安全動作領域の曲線部における、検出回路5の原理は、第2実施形態と同様である。従って、負荷RLに流れる電流が、安全動作領域(トランスリニア回路4が発生した電流)を超えようとすると、バイポーラトランジスタQ25は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ25がオンの状態となると、第1及び第2実施形態同様、バイポーラトランジスタQ24がオンの状態となり、検出信号が発生される。
また、検出回路5において、バイポーラトランジスタQ23は、エミッタが、抵抗R25に接続されている。また、バイポーラトランジスタQ23は、ベースに、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。従って、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、安全動作領域の直線部の電流を超えると、バイポーラトランジスタQ23は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。上記のように、バイポーラトランジスタQ23がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ24がオンの状態となり、検出信号が発生される。
図9(a)は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceと出力端子outの電圧Voutを例示したグラフである。横軸は、時間[s]、縦軸は、電圧[V]を示している。コレクタ−エミッタ間電圧Vceを減少させた後、コレクタ−エミッタ間電圧Vceを増加させた例を示している。図9(b)は、この時の抵抗R29に流れる電流I(R29)を例示したグラフである。図示するように、抵抗R29に流れる電流は、コレクタ−エミッタ間電圧Vceに比例している。図10(a)は、この時のバイポーラトランジスタQ20のコレクタ電流Ic(Q20)(トランスリニア回路4が発生する電流)を例示したグラフである。図10(b)は、バイポーラトランジスタの安全動作領域と負荷RLに流れる電流(保護対象バイポーラトランジスタのエミッタ電流)とを例示したグラフである。「Isoa(const)」は、連続信号における安全動作領域を示している。また、「I(E)」は、負荷RLに流れる電流を示している。図10(c)は、プロテクト端子PROに出力される検出信号を例示したグラフである。図10(b)、(c)に示すように、負荷RLに流れる電流が、安全動作領域Isoa(const)を超えた場合に、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力されている。また、バイポーラトランジスタQ20のコレクタ電流は、安全動作領域の曲線部に比例していることがわかる。
以上説明したように、トランジスタの安全動作領域は、直線部と曲線部とを有する。本実施形態では、定電流回路2は、安全動作領域の直線部に対応する定電流を発生する。また、バイポーラトランジスタQ23は、ベースに、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。また、バイポーラトランジスタQ23は、エミッタが、定電流回路2に接続されている。従って、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、定電流回路2が発生した電流、すなわち、安全動作領域の直線部を超えると、バイポーラトランジスタQ23は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ23がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ24は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。これにより、プロテクト端子PROに、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力される。
また、バイポーラトランジスタQ25は、ベースに、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給される。また、バイポーラトランジスタQ25は、エミッタが、トランスリニア回路4に接続されている。従って、負荷RLに流れる電流を一定の割合で分流した電流が、トランスリニア回路4から供給される電流、すなわち、安全動作領域の曲線部を超えると、バイポーラトランジスタQ25は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してハイレベルの電位となり、オンの状態となる。バイポーラトランジスタQ25がオンの状態となると、バイポーラトランジスタQ24は、ベースの電圧がエミッタの電圧に対してローレベルの電位となり、オンの状態となる。これにより、プロテクト端子PROに、検出信号として、電位がハイレベルの電圧が出力される。
このように、本実施形態によれば、バイポーラトランジスタQ23〜Q25を用いた、簡易な回路構成の検出回路5により、検出信号を発生することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上述の実施形態においては、保護対象トランジスタとして、バイポーラトランジスタを例示した。これに限らず、保護回路1は、例えば、MOSトランジスタにも利用可能である。MOSトランジスタの場合、端子間電圧は、ドレイン−ソース間電圧となる。
本発明は、トランジスタの保護回路に好適に採用され得る。
1 保護回路
2 定電流回路
3 比例電流回路
4 トランスリニア回路
5 検出回路
D2 ツェナーダイオード(第1ツェナーダイオード)
D3 ツェナーダイオード(第2ツェナーダイオード)
D6 ツェナーダイオード(第3ツェナーダイオード)
D7 ツェナーダイオード(第4ツェナーダイオード)
I5 電流源(第1電流源)
I6 電流源(第2電流源)
I7 電流源(第2電流源)
Q1 バイポーラトランジスタ(第6バイポーラトランジスタ)
Q2 バイポーラトランジスタ(第7バイポーラトランジスタ)
Q3 バイポーラトランジスタ(第8バイポーラトランジスタ)
Q4 バイポーラトランジスタ(第1バイポーラトランジスタ)
Q5 バイポーラトランジスタ(第2バイポーラトランジスタ)
Q6 バイポーラトランジスタ(第5バイオーラトランジスタ)
Q7 バイポーラトランジスタ(第3バイポーラトランジスタ)
Q8 バイポーラトランジスタ(第4バイポーラトランジスタ)
Q9 バイポーラトランジスタ(第9バイポーラトランジスタ)
Q10 バイポーラトランジスタ(第10バイポーラトランジスタ)
Q11 バイポーラトランジスタ(第1バイポーラトランジスタ)
Q12 バイポーラトランジスタ(第2パイポーラトランジスタ)
Q13 バイポーラトランジスタ(第11バイポーラトランジスタ)
Q14 バイポーラトランジスタ(第14バイポーラトランジスタ)
Q15 バイポーラトランジスタ(第12バイポーラトランジスタ)
Q16 バイポーラトランジスタ(第13バイポーラトランジスタ)
Q17 バイポーラトランジスタ(第15バイポーラトランジスタ)
Q18 バイポーラトランジスタ(第16バイポーラトランジスタ)
Q19 バイポーラトランジスタ(第11バイポーラトランジスタ)
Q20 バイポーラトランジスタ(第14バイポーラトランジスタ)
Q21 バイポーラトランジスタ(第12バイポーラトランジスタ)
Q22 バイポーラトランジスタ(第13バイポーラトランジスタ)
Q23 バイポーラトランジスタ(第17バイポーラトランジスタ)
Q24 バイポーラトランジスタ(第18バイポーラトランジスタ)
Q25 バイポーラトランジスタ(第19バイポーラトランジスタ)
R1 抵抗(第1抵抗)
R2 抵抗(第2抵抗)
R3 抵抗(第3抵抗)
R4 抵抗(第4抵抗)
R5 抵抗(第5抵抗)
R6 抵抗(第6抵抗)
R7 抵抗(第7抵抗)
R8 抵抗(第8抵抗)
R9 抵抗(第9抵抗)
R12 抵抗(第1抵抗)
R13 抵抗(第2抵抗)
R15 抵抗(第21抵抗)
R16 抵抗(第10抵抗)
R17 抵抗(第11抵抗)
R18 抵抗(第12抵抗)
R19 抵抗(第13抵抗)
R20 抵抗(第14抵抗)
R22 抵抗(第15抵抗)
R23 抵抗(第16抵抗)
R24 抵抗(第17抵抗)
R25 抵抗(第18抵抗)
R27 抵抗(第19抵抗)
R28 抵抗(第20抵抗)
R29 抵抗(第21抵抗)

Claims (11)

  1. 保護対象トランジスタの端子間電圧に比例した電流の逆数に比例した電流を発生するトランスリニア回路と、
    前記保護対象トランジスタに接続された負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、前記トランスリニア回路が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生する検出回路と、
    を備えることを特徴とする保護回路。
  2. ベースとコレクタとに、前記端子間電圧に比例した電流が供給され、エミッタが、接地電位に接続された、npn型の第1バイポーラトランジスタをさらに備え、
    前記トランスリニア回路は、
    ベースが、前記第1バイポーラトランジスタのベースに接続され、ベースに、前記端子間電圧に比例した電流が供給され、コレクタに、電圧が供給され、エミッタが、接地電位に接続された、npn型の第2バイポーラトランジスタと、
    ベースとコレクタとが、第1電流源に接続され、エミッタが、第4バイポーラトランジスタのベースとコレクタとに接続された、npn型の第3バイポーラトランジスタと、
    ベースとコレクタとが、前記第3バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、エミッタが接地電位に接続された、npn型の前記第4バイポーラトランジスタと、
    ベースが、前記第1電流源と前記第3バイポーラトランジスタのベースとに接続され、コレクタが、前記検出回路に接続され、エミッタが、前記第2バイポーラトランジスタのベースに接続された、npn型の第5バイポーラトランジスタと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の保護回路。
  3. 前記端子間電圧に比例した電流を発生する比例電流回路をさらに備え、
    前記比例電流回路は、
    前記端子間電圧が供給され、アノードが、第3抵抗を介して、第8バイポーラトランジスタのベースに接続され、第4抵抗を介して、前記第8バイポーラトランジスタのエミッタに接続された、第1ツェナーダイオードと、
    前記端子間電圧が供給され、アノードが第5抵抗を介して、前記第8バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、降伏電圧が前記第1ツェナーダイオードよりも高い第2ツェナーダイオードと、
    ベースが、前記第3抵抗を介して、前記第1ツェナーダイオードのアノードに接続され、コレクタが、前記トランスリニア回路に接続され、エミッタが、前記第4抵抗を介して、前記第1ツェナーダイオードのアノードに接続され、前記第5抵抗を介して、前記第2ツェナーダイオードのアノードに接続された、pnp型の前記第8バイポーラトランジスタと、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の保護回路。
  4. 前記検出回路は、
    ベースに、第6抵抗を介して、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給され、コレクタに、第7抵抗と第8抵抗とを介して、電圧が供給され、ベースが、前記トランスリニア回路に接続され、エミッタが、前記負荷に接続された、npn型の第9バイポーラトランジスタと、
    ベースが、前記第7抵抗と前記第8抵抗との間に接続され、コレクタが、プロテクト端子に接続され、エミッタに、電圧が供給される、pnp型の第10バイポーラトランジスタと、
    前記負荷と前記保護対象トランジスタの一方の端子との間に接続された第9抵抗と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の保護回路。
  5. 前記トランスリニア回路は、
    ベースとコレクタとから、前記端子間電圧に比例した電流が流れ、エミッタに、電圧が供給される、pnp型の第11バイポーラトランジスタと、
    ベースとコレクタとが、第2電流源に接続され、エミッタが、第13バイポーラトランジスタのベースとコレクタとに接続された、pnp型の第12バイポーラトランジスタと、
    ベースとコレクタとが、前記第12バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、エミッタに電圧が供給される、pnp型の前記第13バイポーラトランジスタと、
    ベースが、前記第2電流源と前記第12バイポーラトランジスタのベースとに接続され、コレクタが、前記検出回路に接続され、エミッタが、前記第11バイポーラトランジスタのベースに接続された、pnp型の第14バイポーラトランジスタと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の保護回路。
  6. 前記端子間電圧に比例した電流を発生する比例電流回路をさらに備え、
    前記比例電流回路は、
    前記端子間電圧が供給され、カソードが、第21抵抗を介して、前記第11バイポーラトランジスタのコレクタとベースとに接続された、第3ツェナーダイオードと、
    前記端子間電圧が供給され、カソードが、第22抵抗を介して、前記第11バイポーラトランジスタのコレクタに接続され、降伏電圧が前記第3ツェナーダイオードよりも高い第4ツェナーダイオードと、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の保護回路。
  7. 前記検出回路は、
    ベースに、第10抵抗を介して、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給され、コレクタに、第11抵抗と第12抵抗とを介して、電圧が供給され、エミッタが、前記トランスリニア回路に接続された、npn型の第15バイポーラトランジスタと、
    ベースが、前記第11抵抗と前記第12抵抗との間に接続され、コレクタが、プロテクト端子に接続され、エミッタに、電圧が供給される、pnp型の第16バイポーラトランジスタと、
    前記負荷と前記保護対象トランジスタの一方の端子との間に接続された第13抵抗と、
    前記負荷と前記第15バイポーラトランジスタのエミッタとの間に接続された第14抵抗と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3、5、6のいずれか1項に記載の保護回路。
  8. 前記保護対象トランジスタの端子間電圧が供給されて定電流を発生する定電流回路をさらに備え、
    前記検出回路は、
    ベースに、第15抵抗を介して、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給され、コレクタに、第16抵抗と第17抵抗とを介して、電圧が供給され、エミッタが、前記定電流回路に接続された、npn型の第17バイポーラトランジスタと、
    ベースが、前記第16抵抗と前記第17抵抗との間に接続され、コレクタが、プロテクト端子に接続され、エミッタに、電圧が供給される、pnp型の第18バイポーラトランジスタと、
    前記負荷と前記保護対象トランジスタの一方の端子との間に接続された第18抵抗と、
    ベースに、第19抵抗を介して、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が供給され、コレクタが、前記第18バイポーラトランジスタのベースに接続され、エミッタが、前記トランスリニア回路に接続された、npn型の第19バイポーラトランジスタと、
    前記第19バイポーラトランジスタのエミッタと前記負荷との間に接続された、第20抵抗と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3、5、6のいずれか1項に記載の保護回路。
  9. 前記保護対象トランジスタの端子間電圧が供給されて定電流を発生する定電流回路をさらに備え、
    前記検出回路は、さらに、前記負荷に流れる電流を一定の割合で分流した電流が、前記定電流回路が発生した電流よりも大きい場合に、検出信号を発生することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の保護回路。
  10. 前記定電流回路は、
    ベースに、第1抵抗を介して、前記端子間電圧が供給され、コレクタに、前記端子間電圧が供給され、エミッタが、第7バイポーラトランジスタのベースに接続された、npn型の第6バイポーラトランジスタと、
    ベースが、前記第6バイポーラトランジスタのエミッタに接続され、コレクタが、前記第1抵抗と前記第6バイポーラトランジスタのベースと、に接続され、エミッタとベースとの間に第2抵抗が接続された、npn型の前記第7バイポーラトランジスタと、
    を有することを特徴とする請求項9に記載の保護回路。
  11. 前記保護対象トランジスタは、バイポーラトランジスタであり、
    前記端子間電圧は、コレクタ−エミッタ間電圧であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の保護回路。
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