JP2016046340A - 荷電粒子ビーム装置及び振動減衰機構 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置及び振動減衰機構 Download PDF

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Abstract

【課題】装置精度の低下を抑制することができる荷電粒子ビーム装置及び振動減衰機構を提供する。
【解決手段】荷電粒子ビーム装置は、気密性を有する描画チャンバ2aと、描画チャンバ2aの外面に設けられ、描画チャンバ2aの内部空間とつながって気密性を有する第1の伸縮管34aと、第1の伸縮管34aにおける描画チャンバ2aの反対側の端部に設けられ、第1の伸縮管34aの内部空間とつながって気密性を有する駆動部33と、駆動部33における第1の伸縮管34aの反対側の端部に設けられ、駆動部33の内部空間とつながって気密性を有する第2の伸縮管34bと、第2の伸縮管34bにおける駆動部33の反対側の端部に設けられ、その端部を塞ぐ端部材34cと、描画チャンバ2aの外面と端部材34cとの間に設けられ、描画チャンバ2aの外面と端部材34cとの離間距離を維持する維持部材34dとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、荷電粒子ビーム装置及び振動減衰機構に関する。
通常、荷電粒子ビーム(例えば電子ビーム)を使用する描画装置や検査機、電子顕微鏡、露光機などの荷電粒子ビーム装置では、真空や磁場などの制約からステージの移動に摩擦駆動方式の移動機構が用いられている。この摩擦駆動方式の移動機構では、ステージに連結されたロッドを真空容器の外面に取り付けられたモータにより摩擦駆動することでステージを移動させている。
特に、高い解像度が要求される荷電粒子ビーム描画装置では、ステージ移動に摩擦駆動方式の移動機構を用いることが一般的である。荷電粒子ビーム描画装置は、マスク(レチクル)やブランクなどの試料が載置されたステージを摩擦駆動方式の移動機構により移動させ、ステージ上の試料の所定位置に荷電粒子ビームを偏向して照射し、ステージ上の試料にパターンを描画するものである。なお、ステージの位置を把握するためにはレーザ干渉計が用いられており、このレーザ干渉計は真空容器の外面に取り付けられている。
特開2002−295581号公報
しかしながら、前述の荷電粒子ビーム装置において、モータ駆動時に振動が発生するため、発生した振動が真空容器を介してその外面に位置するレーザ干渉計に伝わってしまう。このレーザ干渉計はステージ位置を計測するものであり、モータ駆動によって振動してしまうと、計測精度が低下し、ひいては描画精度や検査精度などの装置精度が低下してしまう。
本発明が解決しようとする課題は、荷電粒子ビーム装置に適用する振動減衰機構を提供し、装置精度の低下を抑制することである。
本発明の実施形態に係る荷電粒子ビーム装置は、気密性を有する真空容器と、真空容器の外面に設けられ、真空容器の内部空間とつながって気密性を有する第1の伸縮管と、第1の伸縮管における真空容器の反対側の端部に設けられ、第1の伸縮管の内部空間とつながって気密性を有する振動体と、振動体における第1の伸縮管の反対側の端部に設けられ、振動体の内部空間とつながって気密性を有する第2の伸縮管と、第2の伸縮管における振動体の反対側の端部に設けられ、その端部を塞ぐ端部材と、真空容器の外面と端部材との間に設けられ、真空容器の外面と端部材との離間距離を維持する維持部材とを備える。
また、上記荷電粒子ビーム装置において、振動体を支持する支持部材と、振動体と支持部材との間に設けられ、振動を吸収する防振部材とをさらに備えることが望ましい。
また、上記荷電粒子ビーム装置において、支持部材は真空容器の外面に設けられていることが望ましい。
また、上記荷電粒子ビーム装置において、維持部材は支持部材であることが望ましい。
本発明の実施形態に係る振動減衰機構は、気密性を有する真空容器の外面に設けられ、その真空容器の内部空間とつながって気密性を有する第1の伸縮管と、第1の伸縮管における真空容器の反対側の端部に設けられ第1の伸縮管の内部空間とつながって気密性を有する振動体における第1の伸縮管の反対側の端部に設けられ、振動体の内部空間とつながって気密性を有する第2の伸縮管と、第2の伸縮管における振動体の反対側の端部に設けられ、その端部を塞ぐ端部材と、真空容器の外面と端部材との間に設けられ、真空容器の外面と端部材との離間距離を維持する維持部材とを備える。
本発明の一態様によれば、振動体による装置精度の低下を抑制することができる。
第1の実施形態に係る荷電粒子ビーム描画装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係るレーザ干渉計及びXYステージの概略構成を示す断面図(図1のA1−A1線の断面図)である。 第1の実施形態に係る駆動部及び振動減衰機構の概略構成を示す断面図(図2のA2−A2線の断面図)である。 第1の実施形態に係る駆動部及び振動減衰機構を拡大して示す斜視図である。 第2の実施形態に係るポンプ部及び振動減衰機構の概略構成を示す断面図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1乃至図4を参照して説明する。第1の実施形態では、荷電粒子ビーム装置の一例として、荷電粒子ビームによる描画を行う荷電粒子ビーム描画装置について説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る荷電粒子ビーム描画装置1は、荷電粒子ビームによる描画を行う描画部2と、その描画部2を制御する制御部3とを備えている。この荷電粒子ビーム描画装置1は、荷電粒子ビームとして例えば電子ビームを用いた可変成形型の描画装置の一例である。なお、荷電粒子ビームは電子ビームに限られるものではなく、イオンビームなどの他の荷電粒子ビームであっても良い。
描画部2は、描画対象となる試料Wを収容する真空容器である描画チャンバ(描画室)2aと、その描画チャンバ2aにつながる光学鏡筒2bとを有している。描画チャンバ2aは気密性(密閉性)を有しており、真空チャンバ(減圧チャンバ)として機能する。また、光学鏡筒2bは、描画チャンバ2aの上面に設けられており、光学系により電子ビームBを成形及び偏向し、描画チャンバ2a内の試料Wに対して照射する。このとき、描画チャンバ2a及び光学鏡筒2bの両方の内部は減圧されて真空状態にされている。
描画チャンバ2a内には、マスクやブランクなどの試料Wを支持する台となる搭載物11、さらに、その搭載物11を移動させる摩擦駆動方式のXYステージ12が設けられている。このXYステージ12は、水平面内で互いに直交するX軸方向とY軸方向(以下、単にX方向及びY方向という)に搭載物11を移動させる機構である。
制御部3は、描画データを記憶する描画データ記憶部3aと、その描画データを処理してショットデータを生成するショットデータ生成部3bと、描画部2を制御する描画制御部3cとを備えている。
図2に示すように、描画チャンバ2aの外面(側面)には、搭載物11の位置を測定するための第1のレーザ干渉計13aと第2のレーザ干渉計13bが設けられている。図2中の左側に位置する第1のレーザ干渉計13aは搭載物11とのX方向の相対距離を、下側に位置する第2のレーザ干渉計13bは搭載物11とのY方向の相対距離を計測する。なお、搭載物11上には、レーザ光を反射するミラーなどの反射部11aが取り付けられている。
電子ビームBによる描画において、レーザ干渉計13a、13bにより計測された搭載物11との相対距離情報は、描画制御部3cによる、搭載物11の移動に関する制御(フィードバック制御)だけではなく、描画制御部3cによる、光学鏡筒2b内の偏向器などによる照射位置の制御(描画の制御)にも用いられる。このため、レーザ干渉計13a、13bの計測精度は描画精度に大きく影響することになる。
図3及び図4に示すように、XYステージ12は、Xステージ12a及びYステージ12bから構成されている。Xステージ12aは、試料Wの台となる搭載物11を支持し、ロッド32により駆動部33と連結され、X方向に移動する。また、駆動部33は自身の振動を減衰する振動減衰機構34を備えている。なお、Yステージ12bの構造は基本的にXステージ12aと同様であり、移動方向がY方向となるだけであるため、その説明は省略する。
駆動部33は、筺体となるケース33aと、ロッド32を移動させるための駆動ローラ33b及び加圧ローラ33cと、駆動ローラ33bを回転させるモータ33d(図4参照)とを備え、駆動時には振動を発する。このように振動体となる駆動部33は、第1のレーザ干渉計13a及び第2のレーザ干渉計13bと同じ壁面にそれぞれ設けられている。
ケース33aは、箱形状に形成されており、その内部に駆動ローラ33bや加圧ローラ33cなどを収容することが可能な構造になっている。このケース33aには、対向する一対の貫通孔33a1及び33a2が形成されており、ロッド32がそれらの貫通孔33a1及び33a2を通っている。
駆動ローラ33bは、軸心がロッド32の延伸方向(X方向)と直交し、さらに、外周面がロッド32の上面に接触するように位置付けられ、その軸心を回転軸として回転可能にケース33a内に設けられている。この駆動ローラ33bはモータ33dにより回転し、接触摩擦によりロッド32をX方向に駆動する。
加圧ローラ33cは、軸心がロッド32の延伸方向(X方向)と直交し、さらに、外周面がロッド32の下面に接触するように位置付けられ、その軸心を回転軸として回転可能にケース33a内に設けられている。この加圧ローラ33cは、駆動ローラ33bにロッド32を介して対向し、例えばバネなどの押圧部材(図示せず)により上方向に押されてロッド32に所定の圧力で当接している。
モータ33d(図4参照)は、駆動ローラ33bを回転させるモータであり、ロッド32をX方向に移動させるための駆動源となる。このモータ33dは、振動減衰機構34を避けてケース33aの側面に固定されて設けられている。
振動減衰機構34は、描画チャンバ2aの外面及び駆動部33のケース33aの一端につながる第1の伸縮管34aと、ケース33aの他端につながる第2の伸縮管34bと、その第2の伸縮管34bの一端を塞ぐ端部材34cと、描画チャンバ2a及び端部材34cとの離間距離を維持する複数の維持部材34dと、駆動部33を支持する支持部材34eとを具備している。
第1の伸縮管34aは、描画チャンバ2aの外面及びケース33aの描画チャンバ2a側の外面との間に設けられ、描画チャンバ2a及びケース33aの各内部空間とつながって気密性を有する管である。詳しくは、描画チャンバ2aの側壁に貫通孔2a1が形成されており、第1の伸縮管34aは、その一端部の開口内に描画チャンバ2aの貫通孔2a1を含め、さらに、他端部の開口内にケース33aの貫通孔33a1を含めるように設けられており、Oリングなどのシール材(図示せず)あるいは溶接などによって気密性が保持されている。
この第1の伸縮管34aは、伸縮によって駆動部33により生じる振動を吸収する。第1の伸縮管34aとしては、例えば、ベローズ構造のベローズ配管を用いることが可能である。この第1の伸縮管34a内をロッド32が通っており、そのロッド32は第1の伸縮管34aの延伸方向(X方向)に沿って移動する。第1の伸縮管34aは、内部を真空に維持することが可能である材料、例えば、ステンレスなどの金属材料により形成されている。
第2の伸縮管34bは、ケース33aにおける描画チャンバ2aの反対側の外面と端部材34cの描画チャンバ2a側の外面との間に設けられ、ケース33aの内部空間とつながって気密性を有する管である。詳しくは、第2の伸縮管34bは、その一端部の開口内にケース33aの貫通孔33a2を含め、さらに、他端部の開口内に端部材34cの貫通孔34c1を含めるように設けられており、Oリングなどのシール材(図示せず)あるいは溶接などによって気密性が保持されている。
この第2の伸縮管34bは、第1の伸縮管34bと同じように、伸縮によって駆動部33により生じる振動を吸収する。第2の伸縮管34bとしては、第1の伸縮管34aと同様、例えば、ベローズ構造のベローズ配管を用いることが可能である。この第2の伸縮管34b内をロッド32が通っており、そのロッド32は第2の伸縮管34bの延伸方向(X方向)に沿って移動する。第2の伸縮管34bは、第1の伸縮管34aと同様、内部を真空に維持することが可能である材料、例えば、ステンレスなどの金属材料により形成されている。
これらの第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bは、支持部材34eにより支持されている駆動部33のケース33aを挟み込むように設けられている。さらに、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bの口径(直径)は同じであり、それらの開口面積は一致している。なお、駆動部33のケース33aは、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bの両方の内部空間とつながっており、気密性を有している。
端部材34cは、第2の伸縮管34bにおける描画チャンバ2aの反対側の端部に位置する板状の板部材41と、ロッド32の移動空間(移動するロッド32の逃げ空間)を形成する空間ケース42とにより構成されている。
板部材41は、第2の伸縮管34bにおける描画チャンバ2aの反対側の端部にその端部の開口を塞ぐように設けられている。この板部材41には、ロッド32が通過する貫通孔34c1が形成されている。板部材41は、例えば、ステンレスなどの金属材料により形成されている。なお、板部材41は、例えば矩形状に形成されているが、その形状に限るものではなく、他の形状でも良い。
空間ケース42は、ロッド32の移動空間を形成し、第2の伸縮管34bを介して駆動部33のケース33aの内部空間とつながって気密性を有する管状のケースである。この空間ケース42は、その内部を真空に維持することが可能である材料、例えば、ステンレスなどの金属材料により形成されている。
維持部材34dは、描画チャンバ2aの外面と端部材34cの間に複数設けられ、装置が真空状態の際に端部材34cに大気圧が作用しても二つの伸縮管34a及び34bを圧縮することなく描画チャンバ2aの外面と端部材34cとの離間距離を維持する。例えば、維持部材34dは棒状に形成されており、この維持部材34dが四本(図4参照)、端部材34cの四隅に位置付けられ、描画チャンバ2aの外面と端部材34cの外面との間に設けられている。維持部材34dは、例えば、ステンレスなどの金属材料により形成されている。なお、維持部材34dは棒状に形成されているが、その形状に限るものではなく、例えば板状など他の形状でも良く、また、その数も特に限定されるものではない。
支持部材34eは、振動を吸収する防振部材34fを有しており、その防振部材34fを介してケース33aを支持している。この支持部材34eは、描画チャンバ2aの外面(側面)に取り付けられている。防振部材34fとしては、例えば防振ゴムや樹脂などの弾性体を用いることが可能である。なお、防振部材34fは、駆動部33のケース33aの下面に対して面接触するように形成されているが、これに限るものではなく、例えば点接触で接触するように形成されても良い。また、防振部材34fは、板状に形成されているが、その形状に限るものではなく、他の形状でも良く、また、その数も特に限定されるものではない。
次に、前述のような構成の荷電粒子ビーム描画装置1の真空状態(減圧状態)における振動減衰動作について説明する。
まず、描画チャンバ2a及び光学鏡筒2b内は描画開始前に所定の真空度まで減圧され、真空状態にされる。このとき、駆動部33のケース33aや第1の伸縮管34a、第2の伸縮管34b、空間ケース42の各部も真空状態となる。この真空状態において、描画時など搭載物11がXYステージ12により移動する場合、Xステージ12a及びYステージ12bのどちらか一方又は両方の駆動部33のモータ33dが駆動することになる。
このモータ33dの駆動時、そのモータ駆動によって振動が生じるが、この振動は駆動部33のケース33aの両側に位置する第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bにより減衰される。このため、モータ33dの駆動による振動が描画チャンバ2aを介してその外面に位置するレーザ干渉計13に伝わることが抑制され、レーザ干渉計13が振動することが抑えられることになる。これにより、レーザ干渉計の計測精度が低下すること、ひいては描画精度などの装置精度が低下すること(精度劣化)を抑制することが可能となる。
この振動減衰動作では、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bが、大気圧により圧縮されて柔軟性を損なわないように、第1の伸縮管34aが縮もうとする力と第2の伸縮管34bが縮もうとする力を互いに相殺する。このとき、描画チャンバ2aの外面と端部材34cの描画チャンバ2a側の外面との離間距離は各維持部材34dにより維持されており、第2の伸縮管34bの端部材34c側の端部の位置が変わることはない。このようにして、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bが大気圧により縮むことが抑止され、それらの柔軟性が維持されるため、柔軟性の低下により減衰特性が悪化することが抑えられている。
ここで、第2の伸縮管34bが存在しない場合には、第1の伸縮管34aが大気圧によりつぶれて縮み、柔軟性は低下して減衰特性が悪化することになる。すなわち、減衰特性の悪化を防止するためには、第1の伸縮管34aを柔軟な状態に維持する必要がある。そこで、第1の伸縮管34aと同じ開口面積の第2の伸縮管34bにより駆動部33を挟むことによって、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bが大気圧によって縮もうとする力を相殺する。これにより、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bの柔軟性が低下することが抑止されるため、それらの第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bによって、描画チャンバ2aに伝わるモータ振動(モータ33dにより生じる振動)を確実に減衰することが可能となり、描画精度などの装置精度の低下を抑えることができる。
なお、前述の第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bの相殺バランスを適切に取る必要がある。この相殺バランスが大きくずれた場合には、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bのどちらか一方が大気圧により縮み、その他方が伸びてしまい、両方の柔軟性は低下して減衰特性が悪化することになる。そこで、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bは、それらの開口面積が一致するように同じ材料で形成されており、大気圧によって第1の伸縮管34aが縮もうとする力と第2の伸縮管34bが縮もうとする力が同じになるようにしている。
ただし、この相殺バランスは多少どちらかに偏っても、振動を抑えるために必要とする柔軟性を維持することは可能である。また、モータ振動の度合い(強弱)によっても、相殺バランスがある程度偏っても、振動を抑えるために必要とする柔軟性を維持することは可能である。したがって、大気圧によって第1の伸縮管34aが縮もうとする力と第2の伸縮管34bが縮もうとする力を同じにすることが望ましいが、必ずしもそれらの力を完全に一致させるような必要は無い。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bにより駆動部33を挟むことによって、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bが大気圧によって縮もうとする力を相殺し、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bの柔軟性が低下することを抑えることが可能となる。これにより、それらの第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bによって、描画チャンバ2aに伝わるモータ振動を確実に減衰することができるため、レーザ干渉計13の計測精度の低下、すなわち描画精度などの装置精度の低下を抑制することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図5を参照して説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点(ポンプ設置)について説明し、第1の実施形態で説明した部分と同一部分は同一符号で示し、その説明も省略する。
図5に示すように、第2の実施形態では、描画チャンバ2aの外面にポンプ部51が設けられている。このポンプ部51は、第1の実施形態と同様のケース33aと、そのケース33a内に設けられて描画チャンバ2a内を減圧する減圧部51aとを備えており、減圧部51aにより描画チャンバ2a及び光学鏡筒2b内を所定の真空度まで減圧して真空状態とする。減圧部51aとしては、ターボポンプなど振動源となり得る減圧ポンプを用いることが可能である。
このポンプ部51は減圧部51aの駆動時に振動する振動体となるため、第1の実施形態に係る振動減衰機構34により描画チャンバ2aの外面に設けられている。この振動減衰機構34の設置構造などは第1の実施形態と同様であるが、描画チャンバ2aの側壁には貫通孔2a2が形成されており、振動減衰機構34が備える第1の伸縮管34aは、その一端部の開口内に描画チャンバ2aの貫通孔2a2を含めるように設けられている。また、端部材34cは板状に形成されており、その板状の端部材34cは第2の伸縮管34bの開口を完全に塞いでいる。
このような振動減衰機構34によって、第1の実施形態と同じように、ポンプ部51の駆動による振動が描画チャンバ2aを介してその外面に位置するレーザ干渉計13に伝わることが抑制され、レーザ干渉計13が振動することが抑えられることになる。これにより、レーザ干渉計13の計測精度が低下すること、ひいては描画精度などの装置精度が低下すること(精度劣化)を抑制することが可能となる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、前述の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bによりポンプ部51を挟むことによって、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bが大気圧によって縮もうとする力を相殺し、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bの柔軟性が低下することを抑えることが可能となる。これにより、それらの第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bによって、描画チャンバ2aに伝わるポンプ振動を確実に減衰することができるため、レーザ干渉計13の計測精度の低下、すなわち描画精度などの装置精度の低下を抑制することができる。
(他の実施形態)
前述の第1又は第2の実施形態においては、振動減衰機構34を荷電粒子ビーム描画装置1に適用しているが、これに限るものではなく、例えば、電子顕微鏡や露光機、検査機などの他の荷電粒子ビーム装置に適用することも可能である。
また、前述の第1又は第2の実施形態においては、第1の伸縮管34a及び第2の伸縮管34bを、それらの開口面積が一致するように形成しているが、これに限るものではなく、前述の相殺バランスの調整に応じて開口面積を変えて形成するようにしても良い。ただし、開口面積の差が大きくなると本実施態様における振動減衰の効果が低減するため、開口面積比を1:2以内に留めることが望ましい。
また、前述の第1又は第2の実施形態においては、駆動部33又はポンプ部51のケース33aを支持部材34eにより支持しているが、これに限るものではなく、例えば、ケース33aの下方に位置する維持部材34dを板状に形成し、その維持部材34dにより防振部材34fを介してケース33aを支持するようにしても良い。この場合には、維持部材34dが支持部材として機能することになる。
また、前述の第1又は第2の実施形態においては、描画チャンバ2aの外面に支持部材34eを設けているが、これに限るものではなく、例えば、描画チャンバ2aを支持する台座などの他の部材に設けるようにしても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 荷電粒子ビーム描画装置
2 描画部
2a 描画チャンバ
2a1 貫通孔
2a2 貫通孔
2b 光学鏡筒
3 制御部
3a 描画データ記憶部
3b ショットデータ生成部
3c 描画制御部
11 搭載物
11a ミラー
12 XYステージ
12a Xステージ
12b Yステージ
13a 第1のレーザ干渉計
13b 第2のレーザ干渉計
32 ロッド
33 駆動部
33a ケース
33a1 貫通孔
33a2 貫通孔
33b 駆動ローラ
33c 加圧ローラ
33d モータ
34 振動減衰機構
34a 第1の伸縮管
34b 第2の伸縮管
34c 端部材
34c1 貫通孔
34d 維持部材
34e 支持部材
34f 防振部材
41 板部材
42 空間ケース
51 ポンプ部
51a 減圧部
B 電子ビーム
W 試料

Claims (5)

  1. 気密性を有する真空容器と、
    前記真空容器の外面に設けられ、前記真空容器の内部空間とつながって気密性を有する第1の伸縮管と、
    前記第1の伸縮管における前記真空容器の反対側の端部に設けられ、前記第1の伸縮管の内部空間とつながって気密性を有する振動体と、
    前記振動体における前記第1の伸縮管の反対側の端部に設けられ、前記振動体の内部空間とつながって気密性を有する第2の伸縮管と、
    前記第2の伸縮管における前記振動体の反対側の端部に設けられ、その端部を塞ぐ端部材と、
    前記真空容器の前記外面と前記端部材との間に設けられ、前記真空容器の前記外面と前記端部材との離間距離を維持する維持部材と、
    を備えることを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  2. 前記振動体を支持する支持部材と、
    前記振動体と前記支持部材との間に設けられ、振動を吸収する防振部材と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム装置。
  3. 前記支持部材は前記真空容器の前記外面に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の荷電粒子ビーム装置。
  4. 前記維持部材は前記支持部材であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の荷電粒子ビーム装置。
  5. 気密性を有する真空容器の外面に設けられ、その真空容器の内部空間とつながって気密性を有する第1の伸縮管と、
    前記第1の伸縮管における前記真空容器の反対側の端部に設けられ前記第1の伸縮管の内部空間とつながって気密性を有する振動体における前記第1の伸縮管の反対側の端部に設けられ、前記振動体の内部空間とつながって気密性を有する第2の伸縮管と、
    前記第2の伸縮管における前記振動体の反対側の端部に設けられ、その端部を塞ぐ端部材と、
    前記真空容器の前記外面と前記端部材との間に設けられ、前記真空容器の前記外面と前記端部材との離間距離を維持する維持部材と、
    を備えることを特徴とする振動減衰機構。
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