JP2016043415A - 厚鋼板の圧延方法および装置 - Google Patents

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【課題】本発明は、調整圧延および幅出圧延における平面形状を走間で測定し、圧延長手方向の両端部に付与する厚肉部の形状を再計算し、厚鋼板の平面形状の精度向上を図ることを課題とする。【解決手段】厚鋼板の調整圧延および幅出圧延の最終パスで圧延長手方向の両端部に厚肉部を付与し、その後仕上圧延する厚鋼板の圧延方法であって、前記最終パス前に走間幅長さ計によって厚鋼板の幅方向と長さ方向に走間で走査して得た平面形状に基づいて、仕上圧延後の厚鋼板が矩形となるように、前記最終パスで圧延長手方向両端部に付与する厚肉部の形状を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧延材、特に厚鋼板の圧延における平面形状を制御する、厚鋼板の圧延方法および装置に関するものである。
一般に、厚鋼板(以下、鋼板または板とも記載する)の圧延工程は、3つの工程から構成されている。即ち、スラブ長手方向の板厚均一化を行う調整圧延工程、平面上で被圧延材を90度回転して所定の製品幅を得る幅出圧延工程、再び90度回転して所定の製品板厚を得る仕上圧延工程の3つである(図6参照)。
ここで仕上圧延後の最終圧延材における矩形にならない部分のロス(クロップロス、幅異形ロス)を軽減するために、これまでにDBR(Dog Bone Rolling)と呼ばれる平面形状制御方法が種々提案されている。なお、DBR(Dog Bone Rolling)とは、調整圧延および幅出圧延の最終パスの圧延長手方向の板厚分布を変更し、主に板端部厚を厚くすることで、被圧延材の形状を矩形に近付ける技術である。
例えば、特許文献1には、圧延終了後の平面形状を予想して、調整圧延の最終パス、および幅出圧延の最終パスで圧延長手方向両端部に部分的に厚肉部を有する板厚分布を付与する(調整DBRおよび幅出しDBR、図6参照)ことにより被圧延材の形状を矩形に近づける厚鋼板の圧延方法が提案されている。
また、特許文献2には、平面形状を測定して制御に反映する手段として、圧延終了後の厚板の平面形状を測定する手順と、該平面形状の測定情報に基づいて、次材の厚板圧延における厚さ方向プロフィール変化量を補正する手順を含むことを特徴とする平面形状制御方法が提案されている。
さらに、特許文献3には、幅出圧延の最終パス前に被圧延材を静止させて平面形状プロフィールを測定し、該平面形状プロフィールの測定値に基づいて、幅出圧延最終パスで圧延長手方向両端部に形成すべき隆起量を決定する厚板圧延方法が提案されている。
特開2005−14055号公報 特開昭62−28014号公報 特開2004−358492号公報
上記特許文献1〜3で提案された平面形状制御方法は、いずれも平面形状を予測するモデル(例えば、板厚隆起部を圧延した際の平面形状を予測するDBR圧延クロップ生成モデルやDBR圧延幅異形生成モデルがある。(特許文献3))を有し、これらのモデルを用いて制御量を決定するという制御方式を採用しているため、その平面形状の制御性能は用いているモデルの予測精度に依存するという問題がある。
そこで、特許文献2では、圧延終了後に平面形状を実測し、その結果を次材以降の圧下量の修正に用いる平面形状制御方法がとられ、特許文献3では幅出圧延完了直前の平面形状を、被圧延材を静止させて測定し、測定結果を幅出圧延の最終パスに反映する方法がとられている。なお、特許文献1では圧延中、圧延後とも平面形状の実測は行われていない。
しかしながら、特許文献2の平面形状の実測値は次材にしか反映できないという問題があり、特許文献3の平面形状の実測方法では、被圧延材を静止して測定する必要があり、静止測定による圧延能率の低下や調整圧延時は平面形状が実測されていないという問題がある。
そこで、本発明は、調整圧延および幅出圧延の両方で、各圧延の最終パス前に走間幅長さ計で走間測定した平面形状に基づいて、DBR量(圧延長手方向両端部に付与する厚肉部の形状)を決定して平面形状の精度向上を図ることを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために走間計測可能な幅長さ計を用いて、調整圧延および幅出圧延における平面形状を走間で測定し、圧延長手方向の両端部に付与する厚肉部の形状を再計算し、厚鋼板の平面形状を矩形に近づけるものである。
本発明の要旨は以下の通りである。
[1] 厚鋼板の調整圧延および幅出圧延の最終パスで圧延長手方向の両端部に厚肉部を付与し、その後仕上圧延する厚鋼板の圧延方法であって、
前記最終パス前に走間幅長さ計によって厚鋼板の幅方向と長さ方向に走間で走査して得た平面形状に基づいて、仕上圧延後の厚鋼板が矩形となるように、前記最終パスで圧延長手方向両端部に付与する厚肉部の形状を決定することを特徴とする厚鋼板の圧延方法。
[2] 上記[1]に記載の厚鋼板の圧延方法において、
前記平面形状を得るにあたっては、
センサカメラ、チルトミラー、PLG、および画像処理装置を具備した走間幅長さ計を用い、
前記チルトミラーを前記PLGによって回転させて、厚鋼板の幅方向と長さ方向に走査した像をセンサカメラで撮像し、該撮像した画像を画像処理装置で画像処理することを特徴とする厚鋼板の圧延方法。
[3] 厚鋼板の調整圧延および幅出圧延の最終パスで圧延長手方向の両端部に厚肉部を付与し、その後仕上圧延する厚鋼板の圧延装置であって、
前記最終パス前に厚鋼板の幅方向と長さ方向に走間で走査して平面形状を得る走間幅長さ計と、
得た平面形状に基づいて、仕上圧延後の厚鋼板が矩形となるように、前記最終パスで圧延長手方向両端部に付与する厚肉部の形状を決定し、圧延ロールの圧下装置に圧下指示を与える制御装置とを、
具備することを特徴とする厚鋼板の圧延装置。
[4] 上記[3]に記載の厚鋼板の圧延装置において、
前記走間幅長さ計は、
センサカメラ、チルトミラー、PLG、および画像処理装置を具備し、
前記チルトミラーを前記PLGによって回転させて、厚鋼板の幅方向と長さ方向に走査した像をセンサカメラで撮像し、該撮像した画像を画像処理装置で画像処理して平面形状を得ることを特徴とする厚鋼板の圧延装置。
本発明は、厚鋼板の幅と長さのプロフィールを、調整圧延および幅出圧延の両方で、走間測定するようにしたので、圧延能率を低下することなく、平面形状精度を向上させることができ、製造歩留の向上を図ることができる。
本発明に係る厚鋼板の圧延装置の構成例を説明する図である。 走間幅長さ計の構成例を示す図である。 厚鋼板の幅と長さ寸法の斜行補正を説明する図である。 (a)調整圧延、(b)幅出圧延、(c)仕上圧延の圧延方法と、幅と長さの測定を説明する図である。 DBR形状の修正を説明する図である。 DBR有無での断面形状、平面形状を説明する図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図6は、厚鋼板の圧延工程において、最終圧延材におけるクロップロスや幅異形ロスを軽減するために調整圧延および幅出圧延の最終パスの圧延長手方向の板厚分布を変更し、主に板端部厚を厚くすることにより板形状を矩形に近付ける技術であるDBR(Dog Bone Rolling)と呼ばれる平面形状制御の方法を適用した例を示す図である。
調整圧延におけるDBRは厚鋼板の幅形状の改善を目的としている。また、幅出圧延におけるDBRは厚鋼板のクロップ形状の改善を目的としている。図6の断面形状、平面形状に示すように、Dog Bone形状の付け方により平面形状は異なってくる。これは、DBRにおいて、平面形状を予測するモデルを用いて制御量を決定する方式を採用していることに起因している。
図1は、本発明に係る厚鋼板の圧延装置の構成例を説明する図である。図中、1は厚鋼板、2は圧延ロール、3は圧下装置、4は走間幅長さ計、および5は制御装置をそれぞれ表す。
圧延工程において圧延中の厚鋼板1が圧延最終パスに入る直前に、厚鋼板1が停止することなく移動している最中(走間)に、厚鋼板1の幅・長さプロフィールを走間幅長さ計4で測定している様子を表している。演算装置5は、走間幅長さ計4で測定された厚鋼板1の幅・長さプロフィールに基づいて、目標の板幅となるような圧延ロール2のロールギャップを演算し、圧下装置3にロールギャップの指示値として与える。本発明では、圧延途中のパスで(走間で)圧延材の平面形状を実測して、その結果を次パスのDBR圧延に反映させる。
図2は、走間幅長さ計の構成例を示す図である。図中、41a〜dはセンサカメラ、42a〜dはチルトミラー、43a〜dはPLG、44は画像処理装置、Iaはセンサカメラ41aが取り込む像、Ibはセンサカメラ41bが取り込む像、Icはセンサカメラ41cが取り込む像、およびIdはセンサカメラ41dが取り込む像をそれぞれ表し、その他の符号は図1と同じである。なお、41cおよび41dのセンサカメラにそれぞれ付随する、チルトミラー42cとPLG43cおよびチルトミラー42dとPLG43dについては、図が見づらくなるため図示を省略している。
厚鋼板またはスラブ(以下、厚鋼板、鋼板、または板と記載する)の幅と長さを計測するセンサカメラが収納された走間幅長さ計のセンサユニットが圧延ラインの上方(例えば、約24m)の位置に設置されている。ここでは、4台のセンサカメラ(41a〜d)で厚鋼板の幅と長さを計測する例を示しているが、センサカメラの台数については、対象とする厚鋼板のサイズ、1台のセンサカメラで走査する範囲などにより決まる。これより多くなるまたは少なくなることもあり、これに限られるものでない。
センサカメラ41a〜dは一次元CCDカメラであり、各カメラには厚鋼板の幅および長さ方向を走査するチルトミラー(高速走査ミラー)42a〜d、および各チルトミラーを回転させるPLG(パルスジェネレータ)43a〜dが設置されている。
2台の幅測定用センサカメラ41aおよび41b、2台の長さ測定用センサカメラ41cおよび41dを高速走査ミラーでのミラー走査(41aおよび41bは厚鋼板の搬送方向に、41cおよび41dは厚鋼板の幅方向にそれぞれ走査)により、測定視野範囲内の厚鋼板の幅プロフィールおよび長さプロフィールを走間で測定する。
それぞれのセンサカメラ41a〜dで得られた画像信号は、画像処理装置44に送られ、ここで微分処理し光強度の急変部を特定して、厚鋼板の端部を求め、さらに傾き補正処理などを行い、厚鋼板の幅プロフィールおよび長さプロフィールを演算する。
幅測定用センサカメラおよび長さ測定用センサカメラがそれぞれ2台づつあることから、厚鋼板の端部座標をもとに、走行中の厚鋼板の斜行角度を演算し、厚鋼板の幅および長さ寸法の斜行補正が可能となる。斜行補正することで真の幅および長さ寸法が演算できる。
次に、幅および長さ寸法の斜行補正の具体的方法について説明する。厚鋼板が搬送されてセンサカメラの視野に入ってくる時に、センサカメラの視野に対して厚鋼板は直角にあるとはかぎらないため、2つのセンサカメラ41a、bの視野から求めた板の両エッジの座標のそれぞれの演算値は、厚鋼板の斜行角に応じた差が生ずることになる。
そこで、厚鋼板の斜行角を2台のカメラで検出した板両エッジ座標の2組のデータから、斜行角θを求めて長さを補正処理する。図3は、厚鋼板の幅と長さ寸法の斜行補正を説明する図である。
図2に示すように、2つのセンサカメラ41a、bにより測定された2つの幅方向画像Ia、Ibがあるとする。図3は、これらの2つの幅方向画像と厚鋼板の位置関係を示している。厚鋼板の搬送方向をx軸とし、厚鋼板の面内でx軸に垂直な方向にy軸を取る。y軸は、ほぼ板幅方向であり、厚鋼板が斜行していない場合には板幅方向と完全に一致する。
2つの幅方向画像Ia、Ibの間隔をf、1台目のセンサカメラ41aで検出した2つの板エッジ座標点をそれぞれP(x,y)、P’(x’,y’)、2台目のセンサカメラ41bで検出した2つの板エッジ座標点をそれぞれP(x,y)、P’(x’,y’)とする。
さらに、点Pと点P’の中点座標P”(x”,y”)、点Pと点P’の中点座標P”(x”,y”)を求める。これら2つの点のy座標の差から、次式を用いて斜行角θを求める。
tanθ=(y”−y”)/f・・・・(1)
さらに、上記で求めた斜行角θと、線分PP’、PP’の長さw、wから正確な厚鋼板の幅W、Wを計算する。
=w×cosθ・・・・(2)
=w×cosθ・・・・(3)
厚鋼板の長さに関しても、2つのセンサカメラ41c、dの画像(Ic、Id)から厚鋼板の先端、尾端を判定し、上記で求めた斜行角θを用い、上記の幅と同様の方法で、斜行補正することで、真の長さ寸法を演算する。センサカメラCの画像から得られる長さをl、センサカメラDの画像から得られる長さをlとすると、正確な長さL、Lは次式で計算できる。
=l×cosθ・・・・(4)
=l×cosθ・・・・(5)
以上のようにして、幅のプロフィール(各長さ位置での幅)、長さのプロフィール(各幅位置での長さ)が得られる。前記のプロフィール測定は、プロフィール測定によりえられた鋼板の平面形状に基づいて、DBRの制御量を設定するため、DBRの前に行う必要がある。DBRの直前の厚鋼板の形状が最も重要であり、DBRの直前の圧延パス(DBRの1パス前)でプロフィール測定することが最も望ましいが、さらに前の、DBRの2パス前に行ってもよい。
図4は(a)調整圧延、(b)幅出圧延、(c)仕上圧延の圧延方法と幅長測定を説明する図である。
(a)調整圧延におけるDBR(図6調整DBR参照)はスラブの幅形状の改善を目的とする圧延であり、調整圧延工程の最終パス前(調整DBRパス前)のパスで、走間幅長さ計でスラブの平面形状を測定し、その測定結果からDBR付加量を修正(図5参照)し、厚鋼板の幅形状を矩形に近づける圧延である。
(b)幅出圧延におけるDBR(図6幅出DBR参照)は、調整圧延を終了した厚鋼板を90度回転して幅出圧延を行って厚鋼板のTB(Top、Bottom)端のクロップ形状の改善を目的とする圧延であり、幅出DBRパス前のパスで、走間幅長さ計で厚鋼板の平面形状を測定し、その測定結果からDBR付加量を修正(図5参照)し、厚鋼板のTB端のクロップ形状を矩形に近づける圧延である。
通常、平面形状予測モデルでは初期スラブ形状が矩形であるという前提で、TB端のDBR付加量を計算し、これをTB端に対して対称に付加する。本発明は矩形ではなく、実測プロフィールからDBR付加量をTB端各々で計算し、これをTB端に対して非対称に付加することを特徴とする。
具体的には、以下に示すDBR付加量修正処理手順をとる。
[1] 走間幅長さ計で測定した幅・長さプロフィールデータから、幅方向・長手方向の分割部の代表値を算出する。例えば、測定ピッチを20mm固定とすると、厚鋼板の幅、長さによっては点数が変化する(幅3000mm/20mm=150点、長さ5000mm/20mm=250点)。
そこで、厚鋼板寸法によらないものにするために、50分割の代表値とするために移動平均にて代表値を算出する。
[2] TB端各々で平圧延(DBRなし)にて圧延した場合の形状プロフィールを、平面形状モデルで算出し、矩形に足りないプロフィールを算出する。
[3]不足分の最大値を、DBRによって補う目標値とする。
[4]上記[3]を実現するDBの高さを計算し、形状プロフィールを再計算し、切捨面積(余長)が最小となるようにDBの長さを算出する。
(c)仕上圧延では走間幅長さ計で、仕上圧延中の板幅の測定、クロップ形状の測定を行って、幅実績を元にしてその後のパスで仕上形状を調整したり、仕上圧延中にキャンバー測定を行ってレベリング制御(ワークサイド(WS)とドライブサイド(DS)の圧下差の調整によるキャンバー修正)を行ってもよい。
本発明に係る厚鋼板の圧延方法を適用した実施例について説明する。
本発明の走間計測を適用した場合を発明例とし、比較例として、厚鋼板を静止して鋼板の形状を測定しDBR制御量を決定した場合を比較例1、鋼板形状を測定せずモデルによる計算からDBR制御量を決定した場合を比較例2とした。いずれの例においても、調整圧延は3パス、幅出圧延は4パス、仕上圧延は9パスとした。
本発明例の方法、および、比較例1、2の方法により、板厚10〜20mm×幅3000〜4000mm×長さ20〜40mの厚鋼板を、それぞれ50枚以上作成した。これらの厚鋼板の製造実績から、平均歩留、平均圧延時間を求めた。表1に、発明例の平均歩留、平均圧延時間を1とした場合の、比較例1、2の平均歩留、平均圧延時間を示す。
Figure 2016043415
表1から、発明例は鋼板を静止して鋼板の形状を測定しDBR制御量を決定した比較例1と比べ、平均圧延時間が5%減少しており、圧延能率が向上していることがわかる。これは、発明例では走間で鋼板の形状を計測できるので、形状測定のために鋼板を静止する時間ロスがないためである。
また、鋼板形状を測定せずモデルによる計算によりDBR制御量を決定した比較例2と比べ、歩留まりが1%向上した。これは発明例が、比較例2よりも、より矩形に近い形状の鋼板が得られたため、製品とすることができる部分がより多くなったためである。
1 厚鋼板
2 圧延ロール
3 圧下装置
4 走間幅長さ計
41a〜d センサカメラ
42a〜d チルトミラー
43a〜d PLG
44 画像処理装置
5 制御装置
Ia センサカメラ41aが取り込む像
Ib センサカメラ41bが取り込む像
Ic センサカメラ41cが取り込む像
Id センサカメラ41dが取り込む像

Claims (4)

  1. 厚鋼板の調整圧延および幅出圧延の最終パスで圧延長手方向の両端部に厚肉部を付与し、その後仕上圧延する厚鋼板の圧延方法であって、
    前記最終パス前に走間幅長さ計によって厚鋼板の幅方向と長さ方向に走間で走査して得た平面形状に基づいて、仕上圧延後の厚鋼板が矩形となるように、前記最終パスで圧延長手方向両端部に付与する厚肉部の形状を決定することを特徴とする厚鋼板の圧延方法。
  2. 請求項1に記載の厚鋼板の圧延方法において、
    前記平面形状を得るにあたっては、
    センサカメラ、チルトミラー、PLG、および画像処理装置を具備した走間幅長さ計を用い、
    前記チルトミラーを前記PLGによって回転させて、厚鋼板の幅方向と長さ方向に走査した像をセンサカメラで撮像し、該撮像した画像を画像処理装置で画像処理することを特徴とする厚鋼板の圧延方法。
  3. 厚鋼板の調整圧延および幅出圧延の最終パスで圧延長手方向の両端部に厚肉部を付与し、その後仕上圧延する厚鋼板の圧延装置であって、
    前記最終パス前に厚鋼板の幅方向と長さ方向に走間で走査して平面形状を得る走間幅長さ計と、
    得た平面形状に基づいて、仕上圧延後の厚鋼板が矩形となるように、前記最終パスで圧延長手方向両端部に付与する厚肉部の形状を決定し、圧延ロールの圧下装置に圧下指示を与える制御装置とを、
    具備することを特徴とする厚鋼板の圧延装置。
  4. 請求項3に記載の厚鋼板の圧延装置において、
    前記走間幅長さ計は、
    センサカメラ、チルトミラー、PLG、および画像処理装置を具備し、
    前記チルトミラーを前記PLGによって回転させて、厚鋼板の幅方向と長さ方向に走査した像をセンサカメラで撮像し、該撮像した画像を画像処理装置で画像処理して平面形状を得ることを特徴とする厚鋼板の圧延装置。
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