以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を参照しながら、遊技機の実施形態としてスロットマシンSMの概要について説明する。なお、本実施形態において、図1の各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。本実施形態のスロットマシンSMは、箱状の基体部10と、前面扉20とを主体に構成される。基体部10は前方に開口部10aを有する箱状に形成され、基体部10の前部に前面扉20が取り付けられる。前面扉20は、ヒンジ機構5a,5bを用いて基体部10の左前部に枢支され、基体部10の開口部10aを揺動開閉可能に構成される。
基体部10の内部中央には、4つのリール12a,12b,12c,12dを備えるリールユニット11が設けられ、前面扉20に設けられたリール表示窓22を通して4つのリール12a,12b,12c,12dに描かれている図柄を視認することができるようになっている。基体部10の内部下側には、スロットマシンSMに搭載された種々の装置に電源を供給する電源ユニット13、およびメダルを貯留しておくホッパー14aを備えるメダル払出装置14が設けられる。基体部10の背板部の上側内面には、スロットマシンSMで行われる遊技を全体的に制御する主制御装置15が設けられる。ヒンジ機構5a,5bが設けられる基体部10の左側板部の上側内面には、スロットマシンSMの演出制御として演出決定処理を行う副制御装置100が設けられる。
前面扉20には前面枠21が形成されており、前面枠21の略中央部にリール表示窓22が設けられる。前面扉20の前面側中央には、リール表示窓22の下方に位置して操作パネル23が設けられる。操作パネル23の前面側には、スタートスイッチ24、および3つのストップスイッチ25a,25b,25cが設けられる。操作パネル23の上面側には、各種ベットスイッチ26、各種演出操作スイッチ27、およびメダル投入口28が設けられる。
前面扉20の前面側上部には、所定の演出画像を表示する画像表示装置30、および左右のサイドランプ31,32が設けられる。前面扉20の前面側下部には、装飾パネル33、およびメダル払出装置14から払い出されたメダルが貯留される受け皿34が設けられる。
前面扉20が基体部10の開口部10aを閉じた状態では、前面扉20の後面側が基体部10の内部側に位置する。前面扉20の後面側には、スロットマシンSMの演出制御として各種演出装置の演出制御処理を行う演出制御ユニット35、左右の上部スピーカーユニット36,37、および左右の下部スピーカーユニット38,39が設けられる。
[副制御装置の第1実施形態]
次に、第1実施形態に係る副制御装置100について図4〜図15を参照して説明する。第1実施形態に係る副制御装置100は、図10および図11に示すように、サブメイン基板110と、サブメイン基板110を収容する副基板ケース120とを主体に構成された基板ケースユニットである。副制御装置100は、図4および図5に示すように、基体部10の左側板部の上側内面に固設されたサブ側ブラケット部材300に取り付けられる。以降、基体部10に対する副制御装置100の取り付け方向を基準に、図4の各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。サブメイン基板110は、主制御装置15(主制御基板)からの出力情報(コマンドデータ)に基づいて、演出抽選など演出決定処理を行う。
サブメイン基板110は、図10および図11に示すように、サブメインCPU(Central Processing Unit)、拡張ワークRAM(Random Access Memory)、プログラムROM(Read Only Memory)113等の電子部品(電子素子)と、副基板側光コネクタ114、パラレル通信用コネクタ115等の電気部品と、サブメインCPU、拡張ワークRAM等に電力を供給可能なバックアップ電源素子117と、これらが実装されるプリント基板111とから構成される。また、サブメイン基板110の前部および下部には、複数の電気コネクタ116,116,…が配設される。
副基板側光コネクタ114は、光通信ケーブル900を介して主制御装置15(主制御基板)と副制御装置100(サブメイン基板110)と接続するための光コネクタであり、サブメイン基板110の上部後側に後方を向いて配設される。副基板側光コネクタ114には、光通信ケーブル900のケーブル側コネクタ920がプリント基板111の実装面111aに沿って嵌合接続されるようになっている。図6(a)に示すように、ケーブル側コネクタ920が副基板側光コネクタ114と嵌合した状態で、ケーブル側コネクタ920から突出する光通信ケーブル900の端部と、副基板側光コネクタ114に内蔵された受光素子114sとが、互いに近接した状態で対向配置される。これにより、光通信ケーブル900から伝送された光信号が副基板側光コネクタ114の受光素子114sにおいて電気信号(指令信号)に変換され、当該受光素子114sからサブメイン基板100の指令信号受信回路(図示せず)に指令信号が送信される。
パラレル通信用コネクタ115は、演出用リール(例えば、最も左側の第1リール12a)の制御を行うためにストップスイッチ25a,25b,25cからの操作信号等に関するパラレル通信が行われる不図示のパラレル通信用ケーブル(図示せず)を介して、主制御装置15(主制御基板)と副制御装置100(サブメイン基板110)とを電気的に接続するための電気コネクタである。図10および図11に示すように、パラレル通信用コネクタ115は、サブメイン基板110の上部後側に、副基板側光コネクタ114と略平行に並んで配設される。パラレル通信用コネクタ115には、パラレル通信用ケーブル(図示せず)のケーブル側コネクタ(図示せず)がプリント基板111の実装面111aに沿って嵌合接続されるようになっている。
プログラムROM113は、プリント基板111の中央部に配設され、図6(b)に示すようにROMカバー105に密着して覆われている。ROMカバー105は、図6(b)および図10に示すように透明樹脂材料を用いて箱状に形成され、ROMカバー固定ネジ106(図21を参照)を用いて、プログラムROM113を覆うようにプリント基板111の実装面111aに取り付けられる。また、図6(a)および図10に示すように、プリント基板111における副基板側光コネクタ114の反対側に位置する領域は、保護カバー107に覆われている。保護カバー107は、透明樹脂材料を用いて薄板状に形成され、保護カバー固定ネジ108(図21を参照)を用いて、プリント基板111における実装面111aと反対側の面に取り付けられる。保護カバー107は、プリント基板111における実装面111aと反対側の面に位置する副基板側光コネクタ114のリード線114L(図6(a)を参照)等を覆って保護するようになっている。
図10および図11に示すように、プリント基板111の四隅には、基板固定ネジ259が挿通されるネジ挿通穴112が形成される。サブメイン基板110は、基板固定ネジ259を用いて、シールドプレート251とともに副基板ケース120の副基板ケース蓋171に取り付け固定される。シールドプレート251は、金属板材を用いて略方形の板状に形成され、プリント基板111における実装面111aと反対側の面を覆うようになっている。シールドプレート251の四隅には、基板固定ネジ259が挿通されるネジ挿通穴252が、サブメイン基板110のネジ挿通穴112と位置整合して形成される。シールドプレート251の底部には、副基板ケース120の副基板ケース本体121に形成された複数の支持リブ123,123,…が挿通される複数のリブ挿通穴253,253,…が形成される。シールドプレート251の四方の側部には、プリント基板111における実装面111aと反対側の面を囲む折り曲げ部254が形成されている。
副基板ケース120は、副基板ケース本体121と、副基板ケース蓋171と、コネクタカバー261とを有し、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とが結合されて形成されるケース内部に、サブメイン基板110およびシールドプレート251を収容可能に構成される。副基板ケース本体121は、図10および図14に示すように、透明樹脂材料を用いて右方に開口部121aを有する略方形の箱状に形成される。すなわち、副基板ケース本体121の左方に、副基板ケース本体121の底部122が配置される。また、略方形の開口部121aを囲んで、副基板ケース本体121の下方に第1側壁部132が配置され、副基板ケース本体121の上方に第2側壁部142が配置され、副基板ケース本体121の前方に第3側壁部152が配置され、副基板ケース本体121の後方に第4側壁部162が配置される。副基板ケース本体121の底部122には、ケース内部に収容されたサブメイン基板110を支持する支持リブ123が複数形成される。
副基板ケース本体121の第1側壁部132は、副基板ケース蓋171の第1スライドカバー部183と摺接可能に構成され、副基板ケース蓋171が副基板ケース本体121に対して着脱可能な着脱可能位置と、副基板ケース蓋171が開口部121aを覆って副基板ケース本体121と結合される結合位置とに、副基板ケース蓋171を前後方向にスライド移動自在に支持する。第1側壁部132の縁部には、溶剤を用いて副基板ケース蓋171の第1蓋側溶着部185と溶着可能な第1本体側溶着部133が形成される。第1本体側溶着部133には、第1蓋側溶着部185の第1蓋側溶着面186と対向して溶着可能な平面状の第1本体側溶着面134が形成される。第1本体側溶着面134には、第1蓋側溶着部185の第1ケース溶着用注入部187と繋がる溝状の第1ケース溶着用溝部135が形成される。第1ケース溶着用溝部135は、第1本体側溶着面134(第1側壁部132)の延伸方向に沿って串状に延びて形成されている。
第1側壁部132の外側面には、底部122と一体化するように外方に突出する第1フランジ部136が形成される。第1フランジ部136には、副基板ケース蓋171の第1蓋側スライド係合部184と係合可能な鉤爪状の第1本体側スライド係合部137が複数並んで形成される。第1フランジ部136の前部には、連結部材271(図15を参照)のケース側連結部273の先端側を収容可能な本体側連結部材収容部138が形成される。
副基板ケース本体121の第2側壁部142は、第1側壁部132と対向して配置されて副基板ケース蓋171の第2スライドカバー部193と摺接可能に構成され、第1側壁部132とともに、前述の着脱可能位置と結合位置とに副基板ケース蓋171をスライド移動自在に支持する。第2側壁部142の縁部には、溶剤を用いて副基板ケース蓋171の第2蓋側溶着部195と溶着可能な第2本体側溶着部143が形成される。第2本体側溶着部143には、第2蓋側溶着部195の第2蓋側溶着面196と対向して溶着可能な平面状の第2本体側溶着面144が形成される。第2本体側溶着面144には、第2蓋側溶着部195の第2ケース溶着用注入部197と繋がる溝状の第2ケース溶着用溝部145が形成される。第2ケース溶着用溝部145は、第2本体側溶着面144(第2側壁部142)の延伸方向に沿って串状に延びて形成されている。
第2側壁部142の外側面には、底部122と一体化するように外方に突出する第2フランジ部146が形成される。第2フランジ部146には、副基板ケース蓋171の第2蓋側スライド係合部194と係合可能な鉤爪状の第2本体側スライド係合部147が複数並んで形成される。第2フランジ部146の前部には、副基板ケース蓋171の蓋側係止部199が重なるブロック状の本体側係止部148が第3側壁部152よりも前方に突出して形成されている。
第3側壁部152の下側には、溶剤を用いて副基板ケース蓋171の第3蓋側溶着部203と溶着可能な第3本体側溶着部153が前方に張り出して形成される。第3本体側溶着部153は、第3側壁部152の延伸方向に沿って上下方向に延びる曲面形状の本体側曲面部154を有し、この本体側曲面部154の縁部に段付き面となる第3本体側溶着面156が形成されている。第3本体側溶着面156は、本体側曲面部154の延伸方向に対し「く」の字形に屈曲傾斜して延びて形成され、第3蓋側溶着部203の第3蓋側溶着面206と当接して溶着可能に構成される。
第4側壁部162の下側には、溶剤を用いて副基板ケース蓋171の第4蓋側溶着部213と溶着可能な第4本体側溶着部163が後方に突出して形成される。第4本体側溶着部163は、第4側壁部162の外側面に沿って上下方向に延びる平板状に形成される。第4本体側溶着部163には、第4蓋側溶着部213の第4蓋側溶着面214と対向して溶着可能な平面状の第4本体側溶着面164が形成される。第4本体側溶着面164には、第4蓋側溶着部213の第4ケース溶着用注入部215と繋がる溝状の第4ケース溶着用溝部165が形成される。第4ケース溶着用溝部165は、第4本体側溶着面164(第4側壁部162)の延伸方向に沿って串状に延びて形成されている。また、第4本体側溶着部163の上下の側端部には、第4本体側溶着面164(および第4蓋側溶着面214)の上方および下方を囲む本体側ガードリブ166が形成される。
第4側壁部162の上側には、溶剤を用いてコネクタカバー261のカバー側溶着部265と溶着可能なケース側溶着部167が後方に突出して形成される。ケース側溶着部167は、第4側壁部162の外側面に沿って上下方向に延びる平板状に形成される。ケース側溶着部167には、カバー側溶着部265のカバー側溶着面266と対向して溶着可能な平面状のケース側溶着面168が形成される。ケース側溶着面168には、カバー側溶着部265のカバー溶着用注入部267と繋がる溝状のカバー溶着用溝部169が形成される。カバー溶着用溝部169は、ケース側溶着面168(第4側壁部162)の延伸方向に沿って串状に延びて形成されている。また、ケース側溶着部167の上下の側端部には、ケース側溶着面168(およびカバー側溶着面266)の上方および下方を囲むケース側ガードリブ170が形成される。
副基板ケース蓋171は、透明樹脂材料を用いて左方が開口した略方形の蓋状に形成される。すなわち、副基板ケース蓋171の右方に、副基板ケース蓋171の天井部172が配置される。天井部172の四隅には、ネジ穴を有する基板取付けボス173が形成される。プリント基板111の実装面111aと反対側の面にシールドプレート251を重ねた状態で、基板固定ネジ259をシールドプレート251のネジ挿通穴252およびプリント基板111のネジ挿通穴112に挿通させて基板取付けボス173にネジ固定することにより、サブメイン基板110およびシールドプレート251が副基板ケース蓋171の内側に固定される。これにより、サブメイン基板110のプログラムROM113(ROMカバー105)、副基板側光コネクタ114、パラレル通信用コネクタ115等は、副基板ケース蓋171に覆われた状態となり、サブメイン基板110の保護カバー107等は、シールドプレート251に覆われた状態となる。
図6(a)にも示すように、天井部172の上部後側には、副基板側光コネクタ114の一部(受光素子114sの近傍)を囲む囲い部174が形成される。囲い部174には、副基板側光コネクタ114の穴の一部を覆って副基板側光コネクタ114からケーブル側コネクタ920が抜けるのを防止する抜け止め部175等が形成されている。また、天井部172の上部後側には、サブメイン基板110における副基板側光コネクタ114およびパラレル通信用コネクタ115の後方近傍を露出させる基板露出部176が、後述する第4サイドカバー部212の一部を切り欠くように形成される。天井部172の前部および下部には、サブメイン基板110の複数の電気コネクタ116,116,…を露出させるコネクタ露出部177が形成される。天井部172の下部後側には、不図示のハーネスクランプが取り付けられるハーネス固定部178が形成される。
副基板ケース蓋171の下方側部には、副基板ケース本体121の第1側壁部132の外部側を覆う第1サイドカバー部182が形成される。第1サイドカバー部182は、前後方向に延びる壁状に形成され、副基板ケース本体121の第1本体側スライド係合部137を覆うようになっている。図7(b)に示すように、第1サイドカバー部182の内側には、第1スライドカバー部183が第1サイドカバー部182と略平行に延びて形成される。第1スライドカバー部183は、断面視門型に前後方向に延びて形成され、副基板ケース本体121の第1側壁部132と摺接可能に構成される。図7(a)および(b)に示すように、第1サイドカバー部182と第1スライドカバー部183との間には、副基板ケース本体121の第1本体側スライド係合部137と係合可能な突起状の第1蓋側スライド係合部184が形成される。副基板ケース蓋171を副基板ケース本体121に重ねた状態で、副基板ケース蓋171を副基板ケース本体121に対して着脱可能位置から結合位置へ前方にスライド移動させることにより、第1本体側スライド係合部137と第1蓋側スライド係合部184とが係合可能に構成される。
図7(b)に示すように、第1スライドカバー部183の天井部には、溶剤を用いて副基板ケース本体121(第1側壁部132)の第1本体側溶着部133と溶着可能な第1蓋側溶着部185が形成される。第1蓋側溶着部185には、第1本体側溶着部133の第1本体側溶着面134と対向して溶着可能な平面状の第1蓋側溶着面186が形成される。また、第1蓋側溶着部185には、外部側から第1蓋側溶着部185の第1蓋側溶着面186と第1本体側溶着部133の第1本体側溶着面134との間に溶剤が注入される穴状の第1ケース溶着用注入部187が形成される。第1ケース溶着用注入部187に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。
図7(a)および図10に示すように、第1サイドカバー部182および第1スライドカバー部183の前部には、連結部材271(図15を参照)を収容可能な蓋側連結部材収容部189が形成される。蓋側連結部材収容部189の天井部には、連結部材271のベース部272(図15を参照)と係合可能な係合突起189a(図9も参照)が形成される。
副基板ケース蓋171の上方側部には、副基板ケース本体121の第2側壁部142の外部側を覆う第2サイドカバー部192が形成される。第2サイドカバー部192は、前後方向に延びる壁状に形成され、副基板ケース本体121の第2本体側スライド係合部147を覆うようになっている。図7(b)に示すように、第2サイドカバー部192の内側には、第2スライドカバー部193が第2サイドカバー部192と略平行に延びて形成される。第2スライドカバー部193は、断面視門型に前後方向に延びて形成され、副基板ケース本体121の第2側壁部142と摺接可能に構成される。第2サイドカバー部192と第2スライドカバー部193との間には、副基板ケース本体121の第2本体側スライド係合部147と係合可能な突起状の第2蓋側スライド係合部194が形成される。副基板ケース蓋171を副基板ケース本体121に重ねた状態で、副基板ケース蓋171を副基板ケース本体121に対して着脱可能位置から結合位置へ前方にスライド移動させることにより、第2本体側スライド係合部147と第2蓋側スライド係合部194とが係合可能に構成される。
第2スライドカバー部193の天井部には、溶剤を用いて副基板ケース本体121(第1側壁部132)の第2本体側溶着部143と溶着可能な第2蓋側溶着部195が形成される。第2蓋側溶着部195には、第2本体側溶着部143の第2本体側溶着面144と対向して溶着可能な平面状の第2蓋側溶着面196が形成される。また、第2蓋側溶着部195には、外部側から第2蓋側溶着部195の第2蓋側溶着面196と第2本体側溶着部143の第2本体側溶着面144との間に溶剤が注入される穴状の第2ケース溶着用注入部197が形成される。第2ケース溶着用注入部197に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。
図10および図11に示すように、第2サイドカバー部192および第2スライドカバー部193の前部には、副基板ケース本体121の本体側係止部148にスライド移動自在に重なる蓋側係止部199が形成される。本体側係止部148および蓋側係止部199は、サブ側ブラケット部材300のケース係止部307に係止させることができるように構成されている。
副基板ケース蓋171の前方側部には、副基板ケース本体121の第3側壁部152の内部側を覆う第3サイドカバー部202が形成される。第3サイドカバー部202は、上下方向に延びる壁状に形成され、副基板ケース本体121の第3側壁部152の内側面に重なるようになっている。第3サイドカバー部202の下側には、溶剤を用いて副基板ケース本体121の第3本体側溶着部153と溶着可能な第3蓋側溶着部203が前方に張り出して形成される。第3蓋側溶着部203は、第3サイドカバー部202の延伸方向に沿って上下方向に延びる曲面形状の蓋側曲面部204を有し、この蓋側曲面部204の縁部に段付き面となる第3蓋側溶着面206が形成されている。第3蓋側溶着面206は、蓋側曲面部204の延伸方向に対し「く」の字形に屈曲傾斜して延びて形成され、第3本体側溶着部153の第3本体側溶着面156と当接して溶着可能に構成される。互いに当接した第3蓋側溶着面206と第3本体側溶着面156との間(露出する第3ケース溶着用注入部)に外部側から溶剤が注入されて、第3蓋側溶着部203(第3蓋側溶着面206)と第3本体側溶着部153(第3本体側溶着面156)とが溶着するようになっている。第3蓋側溶着面206と第3本体側溶着面156との間に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。
第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とが溶着した状態で、第3本体側溶着部153の本体側曲面部154と第3蓋側溶着部203の蓋側曲面部204とが一体化して、断面視弧状に一様に湾曲して上下方向に延びるように形成される。一体化した本体側曲面部154および蓋側曲面部204の曲面形状(断面形状)は、図6(b)に示すように、当該曲面形状の延伸方向と略垂直な前方に向かうにつれて曲率が連続的に増加するように形成される。これにより、本体側曲面部154および蓋側曲面部204の曲面形状は、副基板ケース本体121の第3側壁部152および副基板ケース蓋171の第3サイドカバー部202に近づく後側において比較的平面に近い形状となり、第3側壁部152および第3サイドカバー部202から離れる前側において比較的大きく湾曲した形状となる。
図4および図5に示すように、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とが溶着した状態で、本体側曲面部154と蓋側曲面部204とに跨って、第1の識別マーク221および、第1の識別マーク221と異なる第2の識別マーク222が形成されるようになっている。第1の識別マーク221は、例えば所定の図形の形状(認証マーク、コーポレートマーク、2次元コード等)を有し、本体側曲面部154および蓋側曲面部204の下側に形成される。なお、説明容易化のため、図4等に第1の識別マーク221として円形のマークが記載されているが、これに限られるものではない。第2の識別マーク222は、例えば所定の数字の形状(製造番号、型式番号、識別番号等)を有し、本体側曲面部154および蓋側曲面部204の上側に形成される。なお、説明容易化のため、図4等に第2の識別マーク222として3桁の数字(123)が記載されているが、これに限られるものではない。第1の識別マーク221および第2の識別マーク222はともに、YVO4レーザーを利用したレーザー加工機を用いて、本体側曲面部154および蓋側曲面部204に対し内部マーキングが施されて形成されるようになっている。
なお、内部マーキングを行うため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の透明樹脂材料として、例えば、ABS樹脂にレーザー光に反応しやすい所定の添加剤を加えた樹脂材料が用いられる。また、内部マーキングを行うため、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203は、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171における他の部分よりもケース厚さが厚くなるように形成されている。
図6(b)および図11に示すように、副基板ケース蓋171の後方側部には、副基板ケース本体121の第4側壁部162の外部側を覆う第4サイドカバー部212が形成される。第4サイドカバー部212は、上下方向に延びる壁状に形成され、副基板ケース本体121の第4側壁部162の外側面に重なるようになっている。第4サイドカバー部212の下側には、溶剤を用いて副基板ケース本体121の第4本体側溶着部163と溶着可能な第4蓋側溶着部213が後方に突出して形成される。第4蓋側溶着部213は、第4サイドカバー部212の外側面に沿って上下方向に延びる平板状に形成される。第4蓋側溶着部213には、第4本体側溶着部163の第4本体側溶着面164と対向して溶着可能な平面状の第4蓋側溶着面214が形成される。また、第4蓋側溶着部213には、外部側から第4蓋側溶着部213の第4蓋側溶着面214と第4本体側溶着部163の第4本体側溶着面164との間に溶剤が注入される穴状の第4ケース溶着用注入部215が形成される。第4ケース溶着用注入部215に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。また、第4蓋側溶着部213の後端部には、第4蓋側溶着面214(および第4本体側溶着面164)の後方を囲む蓋側ガードリブ217が形成される。
コネクタカバー261は、図6(a)および図10に示すように、透明樹脂材料を用いて蓋状に形成され、副基板ケース蓋171の基板露出部176において露出した、サブメイン基板110における副基板側光コネクタ114およびパラレル通信用コネクタ115の後方近傍を覆って副基板ケース本体121のケース側溶着部167に溶着される。コネクタカバー261の先端側には、サブメイン基板110の副基板側光コネクタ114にケーブル側コネクタ920が嵌合した状態の光通信ケーブル900が挿通される第1溝部263と、サブメイン基板110のパラレル通信用コネクタ115にケーブル側コネクタ(図示せず)が嵌合した状態のパラレル通信用ケーブル(図示せず)が挿通される第2溝部264とが略平行に並んで形成される。
コネクタカバー261の基端側には、溶剤を用いて副基板ケース本体121のケース側溶着部167と溶着可能なカバー側溶着部265が平板状に形成される。カバー側溶着部265には、ケース側溶着部167のケース側溶着面168と対向して溶着可能な平面状のカバー側溶着面266が形成される。また、カバー側溶着部265には、外部側からカバー側溶着部265のカバー側溶着面266とケース側溶着部167のケース側溶着面168との間に溶剤が注入される穴状のカバー溶着用注入部267が形成される。カバー溶着用注入部267に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。また、ケース側溶着部167の後端部には、カバー側溶着面266(およびケース側溶着面168)の後方を囲むカバー側ガードリブ269が形成される。
副制御装置100が取り付けられるサブ側ブラケット部材300は、図8および図9に示すように、樹脂材料を用いて容器状に形成され、副基板ケース120を受容可能なケース受容部301を主体に構成される。ケース受容部301の底部外側には、係合突起302と、ブラケット固定ボス303とが形成される。係合突起302は、基体部10の左側板部の上側内面に形成された係合穴(図示せず)と係合し、基体部10の左側板部に対するサブ側ブラケット部材300の位置決めを行うようになっている。ブラケット固定ボス303は、中央にネジ挿通穴を有して形成され、不図示のブラケット固定ネジ(図示せず)をブラケット固定ボス303のネジ挿通穴に挿通させて基体部10の左側板部にネジ固定することにより、サブ側ブラケット部材300が基体部10の左側板部の上側内面に固定される。
ケース受容部301の後部には、第4本体側溶着部163および第4蓋側溶着部213並びに、ケース側溶着部167およびカバー側溶着部265が挿入されるケース挿入部305が形成される。ケース受容部301の前下部には、連結部材271を介して副基板ケース120と連結されるケース連結部306が形成される。ケース連結部306は、連結部材271のブラケット側連結部274が挿通可能な係合穴306aを有するボス状に形成される。ケース連結部306は、副制御装置100がサブ側ブラケット部材300に取り付けられる際、副基板ケース蓋171の蓋側連結部材収容部189の内側に入り込んで(図7(a)を参照)、蓋側連結部材収容部189に収容された連結部材271のブラケット側連結部274と係合するようになっている。ケース受容部301の前上部には、副基板ケース120の本体側係止部148および蓋側係止部199に係止可能な爪状のケース係止部307が形成される。
連結部材271は、図15に示すように、弾性変形可能な樹脂材料を用いて板状に形成され、ベース部272と、ケース側連結部273と、ブラケット側連結部274とを有して構成される。ベース部272は、断面視「エ」の字形の板状に形成され、副基板ケース蓋171の蓋側連結部材収容部189に収容されて蓋側連結部材収容部189の係合突起189a(図9を参照)と係合可能に構成される。ケース側連結部273は、ベース部272の一端側に繋がる爪状に形成され、副基板ケース本体121の本体側連結部材収容部138の内側に挿入可能に構成される。ブラケット側連結部274は、サブ側ブラケット部材300のケース連結部306の係合穴306aよりも外形が大きくなるように配置された複数の板状体から構成され、ベース部272の側部に形成される。ブラケット側連結部274は、ベース部272とともに副基板ケース蓋171の蓋側連結部材収容部189に収容される。これにより、サブ側ブラケット部材300のケース連結部306が蓋側連結部材収容部189の内側に入り込むと、ブラケット側連結部274は、弾性変形しつつケース連結部306の係合穴306aに挿通され、ケース連結部306の内側に達すると元の形状に戻ることで、ケース連結部306と係合するようになっている。
以上のように構成される副制御装置100において、副基板ケース120の副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とを結合させる手順について説明する。まず、副基板ケース蓋171の内側に、副基板側光コネクタ114に光通信ケーブル900のケーブル側コネクタ920が嵌合し、パラレル通信用コネクタ115にパラレル通信用ケーブル(図示せず)のケーブル側コネクタ(図示せず)が嵌合した状態のサブメイン基板110、およびシールドプレート251を重ねるように取り付けて固定する。またこのとき、副基板ケース蓋171の蓋側連結部材収容部189に連結部材271を収容し、蓋側連結部材収容部189の係合突起189と連結部材271のベース部272とを係合させる。
次に、図12および図13に示すように、副基板ケース蓋171を着脱可能位置で副基板ケース本体121に重ねる。次に、副基板ケース蓋171を副基板ケース本体121に対して着脱可能位置から結合位置へ前方にスライド移動(相対移動)させる。これにより、第1本体側スライド係合部137と第1蓋側スライド係合部184とが係合するとともに、第2本体側スライド係合部147と第2蓋側スライド係合部194とが係合した状態で、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とが結合される。またこのとき、連結部材271のケース側連結部273が副基板ケース本体121の本体側連結部材収容部138の内側に挿入されて収容される。
次に、副基板ケース蓋171の第1ケース溶着用注入部187に、外部側から溶剤を注入する。第1ケース溶着用注入部187に注入された溶剤は、副基板ケース蓋171の第1蓋側溶着部185と副基板ケース本体121の第1本体側溶着部133との間に流入し、第1ケース溶着用溝部135を介して第1蓋側溶着部185の第1蓋側溶着面186と第1本体側溶着部133の第1本体側溶着面134との間に広がる。これにより、第1蓋側溶着面186と第1本体側溶着面134とがそれぞれ溶剤によって一時的に溶解し、溶剤が蒸発することにより第1蓋側溶着面186と第1本体側溶着面134とがそれぞれ固化して互いに溶着される。
また、副基板ケース蓋171の第2ケース溶着用注入部197に、外部側から溶剤を注入する。第2ケース溶着用注入部197に注入された溶剤は、副基板ケース蓋171の第2蓋側溶着部195と副基板ケース本体121の第2本体側溶着部143との間に流入し、第2ケース溶着用溝部145を介して第2蓋側溶着部195の第2蓋側溶着面196と第2本体側溶着部143の第2本体側溶着面144との間に広がる。これにより、第2蓋側溶着面196と第2本体側溶着面144とがそれぞれ溶剤によって一時的に溶解し、溶剤が蒸発することにより第2蓋側溶着面196と第2本体側溶着面144とがそれぞれ固化して互いに溶着される。
また、互いに当接した第3蓋側溶着部203の第3蓋側溶着面206と第3本体側溶着部153の第3本体側溶着面156との間(露出する第3ケース溶着用注入部)に、外部側から溶剤を注入する。注入された溶剤は、第3蓋側溶着部203の第3蓋側溶着面206と第3本体側溶着部153の第3本体側溶着面156との間に広がる。これにより、第3蓋側溶着面206と第3本体側溶着面156とがそれぞれ溶剤によって一時的に溶解し、溶剤が蒸発することにより第3蓋側溶着面206と第3本体側溶着面156とがそれぞれ固化して互いに溶着される。
また、副基板ケース蓋171の第4ケース溶着用注入部215に、外部側から溶剤を注入する。第4ケース溶着用注入部215に注入された溶剤は、副基板ケース蓋171の第4蓋側溶着部213と副基板ケース本体121の第4本体側溶着部163との間に流入し、第4ケース溶着用溝部165を介して第4蓋側溶着部213の第4蓋側溶着面214と第4本体側溶着部163の第4本体側溶着面164との間に広がる。これにより、第4蓋側溶着面214と第4本体側溶着面164とがそれぞれ溶剤によって一時的に溶解し、溶剤が蒸発することにより第4蓋側溶着面214と第4本体側溶着面164とがそれぞれ固化して互いに溶着される。
次に、コネクタカバー261を副基板ケース本体121のケース側溶着部167に取り付けて、コネクタカバー261のカバー溶着用注入部267に、外部側から溶剤を注入する。カバー溶着用注入部267に注入された溶剤は、コネクタカバー261のカバー側溶着部265と副基板ケース本体121のケース側溶着部167との間に流入し、カバー溶着用溝部169を介してカバー側溶着部265のカバー側溶着面266とケース側溶着部167のケース側溶着面168との間に広がる。これにより、カバー側溶着面266とケース側溶着面168とがそれぞれ溶剤によって一時的に溶解し、溶剤が蒸発することによりカバー側溶着面266とケース側溶着面168とがそれぞれ固化して互いに溶着される。
そして、不図示のレーザー加工機を用いて、第3本体側溶着部153の本体側曲面部154と第3蓋側溶着部203の蓋側曲面部204とに跨って、第1の識別マーク221および第2の識別マーク222を形成する。このようにして、副基板ケース120の副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とが、互いに溶着されて結合される。また、コネクタカバー261が、サブメイン基板110における副基板側光コネクタ114およびパラレル通信用コネクタ115の後方近傍を覆って副基板ケース本体121のケース側溶着部167に溶着される。これにより、溶着部分を破壊しなければ副基板ケース120を開放することができないため、副基板ケース120の不正な開放を防止することができる。また、第1の識別マーク221および第2の識別マーク222をチェックすることによって、副基板ケース120の不正な開放、交換等を早期に発見することができる。
副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171が結合した副基板ケース120、すなわち副制御装置100は、サブ側ブラケット部材300に取り付けられる。副制御装置100をサブ側ブラケット部材300に取り付けるには、第4本体側溶着部163および第4蓋側溶着部213並びに、ケース側溶着部167およびカバー側溶着部265を、サブ側ブラケット部材300のケース挿入部305に挿入し、副基板ケース120をサブ側ブラケット部材300のケース受容部301に受容させる。このとき、サブ側ブラケット部材300のケース連結部306は、副基板ケース蓋171の蓋側連結部材収容部189の内側に入り込んで、蓋側連結部材収容部189に収容された連結部材271のブラケット側連結部274と係合する。またこのとき、サブ側ブラケット部材300のケース係止部307は、副基板ケース120の本体側係止部148および蓋側係止部199に係止する。
このようにして、副制御装置100は、連結部材271を介してサブ側ブラケット部材300のケース連結部306に連結された状態で、サブ側ブラケット部材300に取り付け固定される。これにより、副制御装置100がサブ側ブラケット部材300から不正に取り外されるのを防止することができる。また、ケース挿入部305において、副制御装置100の後側の左右方向の移動が規制されるため、副制御装置100がサブ側ブラケット部材300から不正に取り外されるのを防止することができる。
[第1実施形態における特徴構成]
[副制御装置の第1の特徴構成]
第1実施形態において、副基板ケース蓋171の第1蓋側溶着部185に、外部側から副基板ケース蓋171の第1蓋側溶着部185と副基板ケース本体121の第1本体側溶着部133との間に溶剤が注入される第1ケース溶着用注入部187が形成されている。また、副基板ケース蓋171の第2蓋側溶着部195に、外部側から副基板ケース蓋171の第2蓋側溶着部195と副基板ケース本体121の第2本体側溶着部143との間に溶剤が注入される第2ケース溶着用注入部197が形成されている。また、副基板ケース蓋171の第4蓋側溶着部213に、外部側から副基板ケース蓋171の第4蓋側溶着部213と副基板ケース本体121の第4本体側溶着部163との間に溶剤が注入される第4ケース溶着用注入部215が形成されている。これにより、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とを容易に溶着して結合することができる。そして、溶着部分を破壊しなければ副基板ケース120を開放することができないため、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
なお、第1本体側溶着部133の第1本体側溶着面134に、第1蓋側溶着部185の第1ケース溶着用注入部187と繋がる溝状の第1ケース溶着用溝部135が形成されている。また、第2本体側溶着部143の第2本体側溶着面144に、第2蓋側溶着部195の第2ケース溶着用注入部197と繋がる溝状の第2ケース溶着用溝部145が形成されている。また、第4本体側溶着部163の第4本体側溶着面164に、第4蓋側溶着部213の第4ケース溶着用注入部215と繋がる溝状の第4ケース溶着用溝部165が形成されている。これにより、溶剤が溶着面の全体に広がりやすくなるため、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とを確実に溶着して結合することができる。
また、副基板ケース本体121は、副基板ケース蓋171をスライド移動自在に支持する第1側壁部132および第2側壁部142を有し、副基板ケース本体121における第1側壁部132および第2側壁部142の縁部に、第1本体側溶着部133および第2本体側溶着部143が形成され、副基板ケース蓋171における第1本体側溶着部133および第2本体側溶着部143と対向する部分に、第1蓋側溶着部185および第2蓋側溶着部195が形成され、第1蓋側溶着部185および第2蓋側溶着部195に第1ケース溶着用注入部187および第2ケース溶着用注入部197が形成されている。これにより、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の可動部分を溶着することができるため、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とを強固に溶着して結合することができる。
また、副基板ケース本体121は、第1側壁部132および第2側壁部142の外部側に形成された第1本体側スライド係合部137および第2本体側スライド係合部147を有し、副基板ケース蓋171は、第1蓋側スライド係合部184および第2蓋側スライド係合部194と、第1蓋側スライド係合部184および第2蓋側スライド係合部194並びに、第1本体側スライド係合部137および第2本体側スライド係合部147を覆う第1サイドカバー部182および第2サイドカバー部192とを有している。これにより、第1本体側溶着部133および第2本体側溶着部143が第1サイドカバー部182および第2サイドカバー部192等に遮られるため、第1本体側溶着部133および第2本体側溶着部143への不正なアクセスを防止することができる。そのため、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、コネクタカバー261は、溶剤を用いて副基板ケース本体121のケース側溶着部167と溶着可能なカバー側溶着部265を有し、カバー側溶着部265に、外部側からケース側溶着部167とカバー側溶着部265との間に溶剤が注入されるカバー溶着用注入部267が形成されている。これにより、コネクタカバー261を副基板ケース本体121に容易に溶着することができる。そして、溶着部分を破壊しなければコネクタカバー261を取り外すことができないため、副基板ケース120の内部への不正なアクセスを防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、ケース側溶着部167のケース側溶着面168に、カバー溶着用注入部267と繋がる溝状のカバー溶着用溝部169が形成されている。これにより、溶剤が溶着面の全体に広がりやすくなるため、コネクタカバー261を副基板ケース本体121に確実に溶着することができる。
[副制御装置の第2の特徴構成]
第1実施形態において、副基板ケース本体121において略方形に囲む第1側壁部132、第2側壁部142、第3側壁部152、および第4側壁部162に、第1本体側溶着部133、第2本体側溶着部143、第3本体側溶着部153、および第4本体側溶着部163が形成され、副基板ケース蓋171に、第1本体側溶着部133、第2本体側溶着部143、第3本体側溶着部153、および第4本体側溶着部163と溶着可能な第1蓋側溶着部185、第2蓋側溶着部195、第3蓋側溶着部203、および第4蓋側溶着部213が形成されている。これにより、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とを四方に亘り溶着して結合することができる。そして、溶着部分を破壊しなければ副基板ケース120を開放することができないため、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。また、副基板ケース120の側方(対向する二方向)から挟み込むような力を作用させて副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171を撓ませたり、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171との間に工具等を差し込んで広げたりすることで、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171との間に隙間を設けることも困難になるため、副基板ケース120の内部への不正なアクセスを防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、互いに対向する第1側壁部132および第2側壁部142は、副基板ケース蓋171をスライド移動自在に支持し、副基板ケース本体121における第1側壁部132および第2側壁部142の縁部に、第1本体側溶着部133および第2本体側溶着部143が形成され、副基板ケース蓋171における第1側壁部132および第2側壁部142と対向する部分に、第1蓋側溶着部185および第2蓋側溶着部195が形成されている。これにより、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の可動部分を溶着することができるため、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とを強固に溶着して結合することができる。
また、副基板ケース本体121は、第1側壁部132および第2側壁部142の外部側に形成された第1本体側スライド係合部137および第2本体側スライド係合部147を有し、副基板ケース蓋171は、第1蓋側スライド係合部184および第2蓋側スライド係合部194と、第1蓋側スライド係合部184および第2蓋側スライド係合部194並びに、第1本体側スライド係合部137および第2本体側スライド係合部147を覆う第1サイドカバー部182および第2サイドカバー部192とを有している。これにより、第1本体側溶着部133および第2本体側溶着部143が第1サイドカバー部182および第2サイドカバー部192等に遮られるため、第1本体側溶着部133および第2本体側溶着部143への不正なアクセスを防止することができる。そのため、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、第4側壁部162に、コネクタカバー261と溶着可能なケース側溶着部167が形成され、コネクタカバー261に、ケース側溶着部167と溶着可能なカバー側溶着部265が形成されている。これにより、コネクタカバー261を副基板ケース本体121に溶着することができる。そして、溶着部分を破壊しなければコネクタカバー261を取り外すことができないため、副基板ケース120の内部への不正なアクセスを防止することができ、不正行為を防止することができる。
[副制御装置の第3の特徴構成]
第1実施形態において、第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203は、互いに溶着した状態で副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の側端部に沿って延伸する曲面形状を有して形成され、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203との溶着面(第3本体側溶着面156および第3蓋側溶着面206)が、曲面形状(本体側曲面部154および蓋側曲面部204)の延伸方向に対し「く」の字形に屈曲傾斜して延びて形成されている。これにより、第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203の形状が複雑になるため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の複製が困難になる。そのため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース120を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、曲面形状(本体側曲面部154および蓋側曲面部204)は、当該曲面形状の延伸方向と略垂直な方向に沿って曲率が連続的に変化するように形成される。これにより、第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203の形状が複雑になるため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の複製が困難になる。そのため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース120の不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、副基板ケース蓋171は、副基板ケース蓋171が副基板ケース本体121に対して着脱可能な着脱可能位置と、副基板ケース蓋171が開口部121aを覆って副基板ケース本体121と結合される結合位置とに、副基板ケース本体121に対して曲面形状(本体側曲面部154および蓋側曲面部204)の延伸方向と略垂直な方向に相対移動可能であり、副基板ケース蓋171が結合位置に相対移動した状態で、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とが溶着可能に構成される。これにより、第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203の形状を複雑にしつつ、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とを容易に溶着して結合することができる。
[副制御装置の第4の特徴構成]
第1実施形態において、第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203は、互いに溶着した状態で副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の側端部に沿って延伸する曲面形状を有して形成され、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とに跨って第1の識別マーク221および第2の識別マーク222が形成されている。これにより、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とにそれぞれ位置整合するように第1の識別マーク221および第2の識別マーク222を形成する必要があるため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の複製が困難になる。そのため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース120を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、曲面形状(本体側曲面部154および蓋側曲面部204)は、当該曲面形状の延伸方向と略垂直な方向に沿って曲率が連続的に変化するように形成される。これにより、第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203の形状が複雑になるため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の複製が困難になる。そのため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース120の不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、副基板ケース蓋171は、副基板ケース蓋171が副基板ケース本体121に対して着脱可能な着脱可能位置と、副基板ケース蓋171が開口部121aを覆って副基板ケース本体121と結合される結合位置とに、副基板ケース本体121に対して曲面形状(本体側曲面部154および蓋側曲面部204)の延伸方向と略垂直な方向に相対移動可能であり、副基板ケース蓋171が結合位置に相対移動した状態で、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とが互いに当接可能に構成される。これにより、第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203の形状を複雑にしつつ、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とを容易に結合することができる。
また、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203との当接面(第3本体側溶着面156および第3蓋側溶着面206)が、曲面形状(本体側曲面部154および蓋側曲面部204)の延伸方向に対し「く」の字形に屈曲傾斜して延びて形成されている。これにより、第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203の形状が複雑になるため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の複製が困難になる。そのため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース120を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171は、透明樹脂材料を用いて形成され、第1の識別マーク221および第2の識別マーク222は、内部マーキングにより第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とに跨って形成される。これにより、第1の識別マーク221および第2の識別マーク222を、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の厚さ方向に略平面からずらして(曲面状に波打つように)形成することで、第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203の内部に形成された第1の識別マーク221および第2の識別マーク222を模倣するのは困難であるため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171の複製が困難になる。そのため、副基板ケース本体121および副基板ケース蓋171のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース120を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とが、互いに当接した状態で溶着される。これにより、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203との溶着部分を破壊しなければ副基板ケース120を開放することができないため、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
上述の第1実施形態において、副基板ケース蓋171の第4蓋側溶着部213に第4ケース溶着用注入部215が形成されているが、これに限られるものではなく、副基板ケース本体121の第4本体側溶着部163に第4ケース溶着用注入部が形成されてもよい。また、コネクタカバー261のカバー側溶着部265にカバー溶着用注入部267が形成されているが、これに限られるものではなく、副基板ケース本体121のケース側溶着部167にカバー溶着用注入部が形成されてもよい。
上述の第1実施形態において、第1本体側溶着部133の第1本体側溶着面134に第1ケース溶着用溝部135が形成されているが、これに限られるものではなく、第1蓋側溶着部185の第1蓋側溶着面186に第1ケース溶着用溝部が形成されてもよい。また、第2本体側溶着部143の第2本体側溶着面144に第2ケース溶着用溝部145が形成されているが、これに限られるものではなく、第2蓋側溶着部195の第2蓋側溶着面196に第2ケース溶着用溝部が形成されてもよい。また、第4本体側溶着部163の第4本体側溶着面164に第4ケース溶着用溝部165が形成されているが、これに限られるものではなく、第4蓋側溶着部213の第4蓋側溶着面214に第4ケース溶着用溝部が形成されてもよい。また、ケース側溶着部167のケース側溶着面168にカバー溶着用溝部169が形成されているが、これに限られるものではなく、カバー側溶着部565のカバー側溶着面566にカバー溶着用溝部が形成されてもよい。
上述の第1実施形態において、第1ケース溶着用溝部135、第2ケース溶着用溝部145、第4ケース溶着用溝部165、およびカバー溶着用溝部169が、串状に延びて形成されているが、これに限られるものではなく、例えば、格子状、葉脈状、放射状、波線状、直線状等に延びて形成されてもよく、ケース溶着用注入部に注入された溶剤を溶着面の間に行き渡らせることができるように形成されていればよい。
上述の第1実施形態において、第1ケース溶着用溝部135、第2ケース溶着用溝部145、および第4ケース溶着用溝部165が形成されているが、これに限られるものではなく、これらが形成されていなくてもよい。この場合例えば、第1本体側溶着面134および第1蓋側溶着面186が、第1ケース溶着用注入部187に注入された溶剤を第1本体側溶着面134と第1蓋側溶着面186との間に行き渡らせることが可能な(例えば、断面視山形状の)曲面状に形成されてもよい。また例えば、第2本体側溶着面144および第2蓋側溶着面196が、第2ケース溶着用注入部197に注入された溶剤を第2本体側溶着面144と第2蓋側溶着面196との間に行き渡らせることが可能な(例えば、断面視山形状の)曲面状に形成されてもよい。また例えば、第4本体側溶着面164および第4蓋側溶着面214が、第4ケース溶着用注入部215に注入された溶剤を第4本体側溶着面164と第4蓋側溶着面214との間に行き渡らせることが可能な(例えば、山形状の)曲面状に形成されてもよい。このようにしても、溶剤が溶着面の全体に広がりやすくなるため、副基板ケース本体121と副基板ケース蓋171とを確実に溶着して結合することができる。
上述の第1実施形態において、カバー溶着用溝部169が形成されているが、これに限られるものではなく、カバー溶着用溝部169が形成されていなくてもよい。この場合例えば、ケース側溶着面168およびカバー側溶着面266が、カバー溶着用注入部267に注入された溶剤をケース側溶着面168とカバー側溶着面266との間に行き渡らせることが可能な(例えば、山形状の)曲面状に形成されてもよい。このようにしても、溶剤が溶着面の全体に広がりやすくなるため、コネクタカバー261を副基板ケース本体121に確実に溶着することができる。
上述の第1実施形態において、第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とに跨って第1の識別マーク221および第2の識別マーク222が形成されているが、これに限られるものではなく、単数もしくは複数のマークが形成される構成であってもよい。
上述の第1実施形態において、第1の識別マーク221および第2の識別マーク222は、内部マーキングにより第3本体側溶着部153と第3蓋側溶着部203とに跨って形成されているが、これに限られるものではなく、レーザー加工機等を用いて第3本体側溶着部153および第3蓋側溶着部203の表面にマーキング処理が施されて形成されるようにしてもよい。
上述の第1実施形態において、揮発性を有する溶剤を用いて溶着が行われているが、これに限られるものではなく、例えば、紫外線硬化型の接着剤による接着や、超音波溶着、熱溶着等による溶着が行われるようにしてもよい。
上述の第1実施形態において、ケース側溶着部167とカバー側溶着部265とが、副基板ケース本体121の各本体側溶着部と副基板ケース蓋171の各蓋側溶着部との溶着と同様に、溶剤を用いて溶着されるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、ケース側溶着部167とカバー側溶着部265とが、超音波溶着や、熱溶着等により溶着されるようにしてもよく、ケース側溶着部167とカバー側溶着部265との溶着態様が、各本体側溶着部と各蓋側溶着部との溶着態様と異なるようにしてもよい。これにより、コネクタカバー261および副基板ケース本体121のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース120を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース120の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
[副制御装置の第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る副制御装置400について図16〜図22を参照して説明する。第2実施形態に係る副制御装置400は、図21および図22に示すように、サブメイン基板110と、サブメイン基板110を収容する副基板ケース420とを主体に構成された基板ケースユニットである。副制御装置400は、基体部10の左側板部の上側内面に固設されたサブ側ブラケット部材(図示せず)に取り付けられる。以降、基体部10に対する副制御装置400の取り付け方向を基準に、図16(a)の各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。第2実施形態のサブメイン基板110は、第1実施形態のサブメイン基板110と同様の構成であり、第1実施形態と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
副基板ケース420は、図16および図17に示すように、副基板ケース本体421と、副基板ケース蓋471と、コネクタカバー561とを有し、副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とが結合されて形成されるケース内部に、サブメイン基板110およびシールドプレート251を収容可能に構成される。副基板ケース本体421は、図21および図22に示すように、透明樹脂材料を用いて右方に開口部421aを有する略方形の箱状に形成される。すなわち、副基板ケース本体421の左方に、副基板ケース本体421の底部422が配置される。また、略方形の開口部421aを囲んで、副基板ケース本体421の下方に第1側壁部432が配置され、副基板ケース本体421の上方に第2側壁部442が配置され、副基板ケース本体421の前方に第3側壁部452が配置され、副基板ケース本体421の後方に第4側壁部462が配置される。副基板ケース本体421の底部422には、ケース内部に収容されたサブメイン基板110を支持する支持リブ423が複数形成される。
副基板ケース本体421の第1側壁部432は、副基板ケース蓋471の第1スライドカバー部483と摺接可能に構成され、副基板ケース蓋471が副基板ケース本体421に対して着脱可能な着脱可能位置と、副基板ケース蓋471が開口部421aを覆って副基板ケース本体421と結合される結合位置とに、副基板ケース蓋471を前後方向にスライド移動自在に支持する。第1側壁部432の縁部には、溶剤を用いて副基板ケース蓋471の第1蓋側溶着部485と溶着可能な第1本体側溶着部433が形成される。第1本体側溶着部433には、第1蓋側溶着部485の第1蓋側溶着面486と対向して溶着可能な平面状の第1本体側溶着面434が形成される。第1側壁部432の外側面には、底部422と一体化するように外方に突出する第1フランジ部436が形成される。第1フランジ部436には、副基板ケース蓋471の第1蓋側スライド係合部484と係合可能な鉤爪状の第1本体側スライド係合部437が複数並んで形成される。
副基板ケース本体421の第2側壁部442は、第1側壁部432と対向して配置されて副基板ケース蓋471の第2スライドカバー部493と摺接可能に構成され、第1側壁部432とともに、前述の着脱可能位置と結合位置とに副基板ケース蓋471をスライド移動自在に支持する。第2側壁部442の縁部には、溶剤を用いて副基板ケース蓋471の第2蓋側溶着部495と溶着可能な第2本体側溶着部443が形成される。第2本体側溶着部443には、第2蓋側溶着部495の第2蓋側溶着面496と対向して溶着可能な平面状の第2本体側溶着面444が形成される。第2側壁部442の外側面には、底部422と一体化するように外方に突出する第2フランジ部446が形成される。第2フランジ部446には、副基板ケース蓋471の第2蓋側スライド係合部(図示せず)と係合可能な鉤爪状の第2本体側スライド係合部447が複数並んで形成される。
第3側壁部452の下側には、溶剤を用いて副基板ケース蓋471の第3蓋側溶着部503と溶着可能な第3本体側溶着部453が前方に張り出して形成される。第3本体側溶着部453は、第3側壁部452の延伸方向に沿って上下方向に延びる曲面形状の本体側曲面部454を有し、この本体側曲面部454の縁部に段付き面となる第3本体側溶着面456が形成されている。第3本体側溶着面456は、本体側曲面部454の延伸方向に対し直線的に傾斜して延びて形成され、第3蓋側溶着部503の第3蓋側溶着面506と当接して溶着可能に構成される。
第4側壁部462の下側には、溶剤を用いて副基板ケース蓋471の第4蓋側溶着部513と溶着可能な第4本体側溶着部463が後方に突出して形成される。第4本体側溶着部463は、第4側壁部462の外側面に沿って上下方向に延びる平板状に形成される。第4本体側溶着部463には、第4蓋側溶着部513の第4蓋側溶着面514と対向して溶着可能な平面状の第4本体側溶着面464が形成される。また、第4本体側溶着部463の上下の側端部には、第4本体側溶着面464(および第4蓋側溶着面514)の上方および下方を囲む本体側ガードリブ466が形成される。
第4側壁部462の上側には、溶剤を用いてコネクタカバー561のカバー側溶着部565と溶着可能なケース側溶着部467が後方に突出して形成される。ケース側溶着部467は、第4側壁部462の外側面に沿って上下方向に延びる平板状に形成される。ケース側溶着部467には、カバー側溶着部565のカバー側溶着面566と対向して溶着可能な平面状のケース側溶着面468が形成される。また、ケース側溶着部467の上下の側端部には、ケース側溶着面468(およびカバー側溶着面566)の上方および下方を囲むケース側ガードリブ470が形成される。
副基板ケース蓋471は、透明樹脂材料を用いて左方が開口した略方形の蓋状に形成される。すなわち、副基板ケース蓋471の右方に、副基板ケース蓋471の天井部472が配置される。天井部472の四隅には、ネジ穴を有する基板取付けボス473が形成される。プリント基板111の実装面111aと反対側の面にシールドプレート251を重ねた状態で、基板固定ネジ259をシールドプレート251のネジ挿通穴252およびプリント基板111のネジ挿通穴112に挿通させて基板取付けボス473にネジ固定することにより、サブメイン基板110およびシールドプレート251が副基板ケース蓋471の内側に固定される。これにより、サブメイン基板110のプログラムROM113(ROMカバー105)、副基板側光コネクタ114、パラレル通信用コネクタ115等は、副基板ケース蓋471に覆われた状態となり、サブメイン基板110の保護カバー107等は、シールドプレート251に覆われた状態となる。
図18(a)にも示すように、天井部472の上部後側には、副基板側光コネクタ114の一部(受光素子114sの近傍)を囲む囲い部474が形成される。囲い部474には、副基板側光コネクタ114の穴の一部を覆って副基板側光コネクタ114からケーブル側コネクタ920が抜けるのを防止する抜け止め部475等が形成されている。また、天井部472の上部後側には、サブメイン基板110における副基板側光コネクタ114およびパラレル通信用コネクタ115の後方近傍を露出させる基板露出部476が、後述する第4サイドカバー部512の一部を切り欠くように形成される。天井部472の前部および下部には、サブメイン基板110の複数の電気コネクタ116,116,…を露出させるコネクタ露出部477が形成される。天井部472の下部後側には、光通信ケーブル900の他方のケーブル側コネクタ(図示せず)等を仮止めすることが可能な仮止め部478が凹設される。
副基板ケース蓋471の下方側部には、副基板ケース本体421の第1側壁部432の外部側を覆う第1サイドカバー部482が形成される。第1サイドカバー部482は、前後方向に延びる壁状に形成され、副基板ケース本体421の第1本体側スライド係合部437を覆うようになっている。第1サイドカバー部482の内側には、第1スライドカバー部483が第1サイドカバー部482と略平行に延びて形成される。第1スライドカバー部483は、断面視門型に前後方向に延びて形成され、副基板ケース本体421の第1側壁部432と摺接可能に構成される。第1サイドカバー部482と第1スライドカバー部483との間には、副基板ケース本体421の第1本体側スライド係合部437と係合可能な突起状の第1蓋側スライド係合部484(図19(a)を参照)が形成される。副基板ケース蓋471を副基板ケース本体421に重ねた状態で、副基板ケース蓋471を副基板ケース本体421に対して着脱可能位置から結合位置へ前方にスライド移動させることにより、第1本体側スライド係合部437と第1蓋側スライド係合部484とが係合可能に構成される。
第1スライドカバー部483の天井部には、溶剤を用いて副基板ケース本体421(第1側壁部432)の第1本体側溶着部433と溶着可能な第1蓋側溶着部485が形成される。第1蓋側溶着部485には、第1本体側溶着部433の第1本体側溶着面434と対向して溶着可能な平面状の第1蓋側溶着面486が形成される。また、第1蓋側溶着部485には、外部側から第1蓋側溶着部485の第1蓋側溶着面486と第1本体側溶着部433の第1本体側溶着面434との間に溶剤が注入される穴状の第1ケース溶着用注入部487が形成される。第1ケース溶着用注入部487に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。第1蓋側溶着面486には、第1ケース溶着用注入部487と繋がる溝状の第1ケース溶着用溝部488(図22の破線を参照)が形成される。第1ケース溶着用溝部488は、第1蓋側溶着面486(第1スライドカバー部483)の延伸方向に沿って直線状に延びて形成されている。
副基板ケース蓋471の上方側部には、副基板ケース本体421の第2側壁部442の外部側を覆う第2サイドカバー部492が形成される。第2サイドカバー部492は、前後方向に延びる壁状に形成され、副基板ケース本体421の第2本体側スライド係合部447を覆うようになっている。第2サイドカバー部492の内側には、第2スライドカバー部493が第2サイドカバー部492と略平行に延びて形成される。第2スライドカバー部493は、断面視門型に前後方向に延びて形成され、副基板ケース本体421の第2側壁部442と摺接可能に構成される。第2サイドカバー部492と第2スライドカバー部493との間には、副基板ケース本体421の第2本体側スライド係合部447と係合可能な突起状の第2蓋側スライド係合部494(図19(b)を参照)が形成される。副基板ケース蓋471を副基板ケース本体421に重ねた状態で、副基板ケース蓋471を副基板ケース本体421に対して着脱可能位置から結合位置へ前方にスライド移動させることにより、第2本体側スライド係合部447と第2蓋側スライド係合部494とが係合可能に構成される。
第2スライドカバー部493の天井部には、溶剤を用いて副基板ケース本体421(第2側壁部442)の第2本体側溶着部443と溶着可能な第2蓋側溶着部495が形成される。第2蓋側溶着部495には、第2本体側溶着部443の第2本体側溶着面444と対向して溶着可能な平面状の第2蓋側溶着面496が形成される。また、第2蓋側溶着部495には、外部側から第2蓋側溶着部495の第2蓋側溶着面496と第2本体側溶着部443の第2本体側溶着面444との間に溶剤が注入される穴状の第2ケース溶着用注入部497が形成される。第2ケース溶着用注入部497に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。第2蓋側溶着面496には、第2ケース溶着用注入部497と繋がる溝状の第2ケース溶着用溝部498(図22の破線を参照)が形成される。第2ケース溶着用溝部498は、第2蓋側溶着面496(第2スライドカバー部493)の延伸方向に沿って直線状に延びて形成されている。
副基板ケース蓋471の前方側部には、副基板ケース本体421の第3側壁部452の内部側を覆う第3サイドカバー部502が形成される。第3サイドカバー部502は、上下方向に延びる壁状に形成され、副基板ケース本体421の第3側壁部452の内側面に重なるようになっている。第3サイドカバー部502の下側には、溶剤を用いて副基板ケース本体421の第3本体側溶着部453と溶着可能な第3蓋側溶着部503が前方に張り出して形成される。第3蓋側溶着部503は、第3サイドカバー部502の延伸方向に沿って上下方向に延びる曲面形状の蓋側曲面部504を有し、この蓋側曲面部204の縁部に段付き面となる第3蓋側溶着面506が形成されている。第3蓋側溶着面506は、蓋側曲面部504の延伸方向に対し直線的に傾斜して延びて形成され、第3本体側溶着部453の第3本体側溶着面456と当接して溶着可能に構成される。蓋側曲面部204における第3蓋側溶着面506と接する部分には、外部側から第3蓋側溶着面506と第3本体側溶着面456との間に溶剤が注入される溝状の第3ケース溶着用注入部507が形成される。第3ケース溶着用注入部507に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。
第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503とが溶着した状態で、第3本体側溶着部453の本体側曲面部454と第3蓋側溶着部503の蓋側曲面部504とが一体化して、断面視弧状に一様に湾曲して上下方向に延びるように形成される。一体化した本体側曲面部454および蓋側曲面部504の曲面形状(断面形状)は、図18(b)に示すように、当該曲面形状の延伸方向と略垂直な前方に向かうにつれて曲率が連続的に増加するように形成される。これにより、本体側曲面部454および蓋側曲面部504の曲面形状は、副基板ケース本体421の第3側壁部452および副基板ケース蓋471の第3サイドカバー部502に近づく後側において比較的平面に近い形状となり、第3側壁部452および第3サイドカバー部502から離れる前側において比較的大きく湾曲した形状となる。
図16および図17に示すように、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503とが溶着した状態で、本体側曲面部454と蓋側曲面部504とに跨って、識別マーク521が形成されるようになっている。識別マーク521は、例えば所定の図形の形状(認証マーク、コーポレートマーク、2次元コード等)を有し、本体側曲面部454および蓋側曲面部504の中央部に形成される。なお、説明容易化のため、図16等に識別マーク521として三角形のマークが記載されているが、これに限られるものではない。識別マーク521は、YVO4レーザーを利用したレーザー加工機を用いて、本体側曲面部454および蓋側曲面部504に対し内部マーキングが施されて形成されるようになっている。
なお、内部マーキングを行うため、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471の透明樹脂材料として、例えば、ABS樹脂にレーザー光に反応しやすい所定の添加剤を加えた樹脂材料が用いられる。また、内部マーキングを行うため、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503は、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471における他の部分よりもケース厚さが厚くなるように形成されている。
図20〜図22に示すように、副基板ケース蓋471の後方側部には、副基板ケース本体421の第4側壁部462の外部側を覆う第4サイドカバー部512が形成される。第4サイドカバー部512は、上下方向に延びる壁状に形成され、副基板ケース本体421の第4側壁部462の外側面に重なるようになっている。第4サイドカバー部512の下側には、溶剤を用いて副基板ケース本体421の第4本体側溶着部463と溶着可能な第4蓋側溶着部513が後方に突出して形成される。第4蓋側溶着部513は、第4サイドカバー部512の外側面に沿って上下方向に延びる平板状に形成される。第4蓋側溶着部513には、第4本体側溶着部463の第4本体側溶着面464と対向して溶着可能な平面状の第4蓋側溶着面514が形成される。
また、第4蓋側溶着部513には、外部側から第4蓋側溶着部513の第4蓋側溶着面514と第4本体側溶着部463の第4本体側溶着面464との間に溶剤が注入される穴状の第4ケース溶着用注入部515が形成される。第4ケース溶着用注入部515に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。また、第4蓋側溶着部513の後端部には、第4蓋側溶着面514(および第4本体側溶着面464)の後方を囲む蓋側ガードリブ517が形成される。第4蓋側溶着面514には、第4ケース溶着用注入部515と繋がる溝状の第4ケース溶着用溝部516(図22の破線を参照)が形成される。第4ケース溶着用溝部516は、第4蓋側溶着面514(第4サイドカバー部512)に沿って十字形に直線状に延びて形成されている。
コネクタカバー561は、図18(a)および図22に示すように、透明樹脂材料を用いて蓋状に形成され、副基板ケース蓋471の基板露出部476において露出した、サブメイン基板110における副基板側光コネクタ114およびパラレル通信用コネクタ115の後方近傍を覆って副基板ケース本体421のケース側溶着部467に溶着される。コネクタカバー561の先端部には、副基板ケース蓋471の天井部472に係止可能な係止片部562が形成される。また、コネクタカバー561の先端側には、サブメイン基板110の副基板側光コネクタ114にケーブル側コネクタ920が嵌合した状態の光通信ケーブル900が挿通される第1溝部563と、サブメイン基板110のパラレル通信用コネクタ115にケーブル側コネクタ(図示せず)が嵌合した状態のパラレル通信用ケーブル(図示せず)が挿通される第2溝部564とが略平行に並んで形成される。
コネクタカバー561の基端側には、溶剤を用いて副基板ケース本体421のケース側溶着部467と溶着可能なカバー側溶着部565が平板状に形成される。カバー側溶着部565には、ケース側溶着部467のケース側溶着面468と対向して溶着可能な平面状のカバー側溶着面566が形成される。また、カバー側溶着部565には、外部側からカバー側溶着部565のカバー側溶着面566とケース側溶着部467のケース側溶着面468との間に溶剤が注入される穴状のカバー溶着用注入部567が形成される。カバー溶着用注入部567に注入される溶剤として、例えば、ジクロロメタン等が用いられる。また、カバー側溶着部565の後端部には、カバー側溶着面566(およびケース側溶着面468)の後方を囲むカバー側ガードリブ569が形成される。カバー側溶着面566には、カバー溶着用注入部567と繋がる溝状のカバー溶着用溝部568(図22の破線を参照)が形成される。カバー溶着用溝部568は、カバー側溶着面566に沿って十字形に直線状に延びて形成されている。
以上のように構成される副制御装置400において、副基板ケース420の副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とを結合させる手順について説明する。まず、副基板ケース蓋471の内側に、副基板側光コネクタ114に光通信ケーブル900のケーブル側コネクタ920が嵌合し、パラレル通信用コネクタ115にパラレル通信用ケーブル(図示せず)のケーブル側コネクタ(図示せず)が嵌合した状態のサブメイン基板110、およびシールドプレート251を重ねるように取り付けて固定する。
次に、第1実施形態と同様に、副基板ケース蓋471を着脱可能位置で副基板ケース本体421に重ね、副基板ケース蓋471を副基板ケース本体421に対して着脱可能位置から結合位置へ前方にスライド移動(相対移動)させる。これにより、第1本体側スライド係合部437と第1蓋側スライド係合部484とが係合するとともに、第2本体側スライド係合部447と第2蓋側スライド係合部494とが係合した状態で、副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とが結合される。
次に、副基板ケース蓋471の第1ケース溶着用注入部487に、外部側から溶剤を注入する。第1ケース溶着用注入部487に注入された溶剤は、第1実施形態と同様にして、第1蓋側溶着部485の第1蓋側溶着面486と第1本体側溶着部433の第1本体側溶着面434との間に広がり、第1蓋側溶着面486と第1本体側溶着面434とが互いに溶着される。また、副基板ケース蓋471の第2ケース溶着用注入部497に、外部側から溶剤を注入する。第2ケース溶着用注入部497に注入された溶剤は、第1実施形態と同様にして、第2蓋側溶着部495の第2蓋側溶着面496と第2本体側溶着部443の第2本体側溶着面444との間に広がり、第2蓋側溶着面496と第2本体側溶着面444とが互いに溶着される。
また、副基板ケース蓋471の第3ケース溶着用注入部507に、外部側から溶剤を注入する。第3ケース溶着用注入部507に注入された溶剤は、第3蓋側溶着部503の第3蓋側溶着面506と第3本体側溶着部453の第3本体側溶着面456との間に流入して広がる。これにより、第3蓋側溶着面506と第3本体側溶着面456とがそれぞれ溶剤によって一時的に溶解し、溶剤が蒸発することにより第3蓋側溶着面506と第3本体側溶着面456とがそれぞれ固化して互いに溶着される。また、副基板ケース蓋471の第4ケース溶着用注入部515に、外部側から溶剤を注入する。第4ケース溶着用注入部515に注入された溶剤は、第1実施形態と同様にして、第4蓋側溶着部513の第4蓋側溶着面514と第4本体側溶着部463の第4本体側溶着面464との間に広がり、第4蓋側溶着面514と第4本体側溶着面464とが互いに溶着される。
次に、コネクタカバー561を副基板ケース本体421のケース側溶着部467に取り付けて、コネクタカバー561のカバー溶着用注入部567に、外部側から溶剤を注入する。カバー溶着用注入部567に注入された溶剤は、第1実施形態と同様にして、カバー側溶着部565のカバー側溶着面566とケース側溶着部467のケース側溶着面468との間に広がり、カバー側溶着面566とケース側溶着面468とが互いに溶着される。
そして、不図示のレーザー加工機を用いて、第3本体側溶着部453の本体側曲面部454と第3蓋側溶着部503の蓋側曲面部504とに跨って、識別マーク521を形成する。このようにして、副基板ケース420の副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とが、互いに溶着されて結合される。また、コネクタカバー561が、サブメイン基板110における副基板側光コネクタ114およびパラレル通信用コネクタ115の後方近傍を覆って副基板ケース本体421のケース側溶着部467に溶着される。これにより、溶着部分を破壊しなければ副基板ケース420を開放することができないため、副基板ケース420の不正な開放を防止することができる。また、識別マーク521をチェックすることによって、副基板ケース420の不正な開放、交換等を早期に発見することができる。
[第2実施形態における特徴構成]
[副制御装置の第1の特徴構成]
第2実施形態において、副基板ケース蓋471の第1蓋側溶着部485に、外部側から副基板ケース蓋471の第1蓋側溶着部485と副基板ケース本体421の第1本体側溶着部433との間に溶剤が注入される第1ケース溶着用注入部487が形成されている。また、副基板ケース蓋471の第2蓋側溶着部495に、外部側から副基板ケース蓋471の第2蓋側溶着部495と副基板ケース本体421の第2本体側溶着部443との間に溶剤が注入される第2ケース溶着用注入部497が形成されている。また、副基板ケース蓋471の第3蓋側溶着部503に、外部側から副基板ケース蓋471の第3蓋側溶着部503と副基板ケース本体421の第3本体側溶着部453との間に溶剤が注入される第3ケース溶着用注入部507が形成されている。また、副基板ケース蓋471の第4蓋側溶着部513に、外部側から副基板ケース蓋471の第4蓋側溶着部513と副基板ケース本体421の第4本体側溶着部463との間に溶剤が注入される第4ケース溶着用注入部515が形成されている。これにより、第1実施形態と同様に、溶着部分を破壊しなければ副基板ケース420を開放することができないため、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
なお、第1蓋側溶着部485の第1蓋側溶着面486に、第1蓋側溶着部485の第1ケース溶着用注入部487と繋がる溝状の第1ケース溶着用溝部488が形成されている。また、第2蓋側溶着部495の第2蓋側溶着面496に、第2蓋側溶着部495の第2ケース溶着用注入部497と繋がる溝状の第2ケース溶着用溝部498が形成されている。また、第4蓋側溶着部513の第4蓋側溶着面514に、第4蓋側溶着部513の第4ケース溶着用注入部515と繋がる溝状の第4ケース溶着用溝部516が形成されている。これにより、溶剤が溶着面の全体に広がりやすくなるため、副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とを確実に溶着して結合することができる。
また、副基板ケース本体421は、副基板ケース蓋471をスライド移動自在に支持する第1側壁部432および第2側壁部442を有し、副基板ケース本体421における第1側壁部432および第2側壁部442の縁部に、第1本体側溶着部433および第2本体側溶着部443が形成され、副基板ケース蓋471における第1本体側溶着部433および第2本体側溶着部443と対向する部分に、第1蓋側溶着部485および第2蓋側溶着部495が形成され、第1蓋側溶着部485および第2蓋側溶着部495に第1ケース溶着用注入部487および第2ケース溶着用注入部497が形成されている。これにより、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471の可動部分を溶着することができるため、副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とを強固に溶着して結合することができる。
また、副基板ケース本体421は、第1側壁部432および第2側壁部442の外部側に形成された第1本体側スライド係合部437および第2本体側スライド係合部447を有し、副基板ケース蓋471は、第1蓋側スライド係合部484および第2蓋側スライド係合部494と、第1蓋側スライド係合部484および第2蓋側スライド係合部494並びに、第1本体側スライド係合部437および第2本体側スライド係合部447を覆う第1サイドカバー部482および第2サイドカバー部492とを有している。これにより、第1実施形態と同様に、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、コネクタカバー561は、溶剤を用いて副基板ケース本体421のケース側溶着部467と溶着可能なカバー側溶着部565を有し、カバー側溶着部565に、外部側からケース側溶着部467とカバー側溶着部565との間に溶剤が注入されるカバー溶着用注入部567が形成されている。これにより、第1実施形態と同様に、溶着部分を破壊しなければコネクタカバー561を取り外すことができないため、副基板ケース420の内部への不正なアクセスを防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、カバー側溶着部565のカバー側溶着面566に、カバー溶着用注入部567と繋がる溝状のカバー溶着用溝部568が形成されている。これにより、溶剤が溶着面の全体に広がりやすくなるため、コネクタカバー561を副基板ケース本体421に確実に溶着することができる。
[副制御装置の第2の特徴構成]
第2実施形態において、副基板ケース本体421において略方形に囲む第1側壁部432、第2側壁部442、第3側壁部452、および第4側壁部462に、第1本体側溶着部433、第2本体側溶着部443、第3本体側溶着部453、および第4本体側溶着部463が形成され、副基板ケース蓋471に、第1本体側溶着部433、第2本体側溶着部443、第3本体側溶着部453、および第4本体側溶着部463と溶着可能な第1蓋側溶着部485、第2蓋側溶着部495、第3蓋側溶着部503、および第4蓋側溶着部513が形成されている。これにより、第1実施形態と同様に、溶着部分を破壊しなければ副基板ケース420を開放することができないため、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。また、副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471との間に隙間を設けることも困難になるため、副基板ケース420の内部への不正なアクセスを防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、互いに対向する第1側壁部432および第2側壁部442は、副基板ケース蓋471をスライド移動自在に支持し、副基板ケース本体421における第1側壁部432および第2側壁部442の縁部に、第1本体側溶着部433および第2本体側溶着部443が形成され、副基板ケース蓋471における第1側壁部432および第2側壁部442と対向する部分に、第1蓋側溶着部485および第2蓋側溶着部495が形成されている。これにより、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471の可動部分を溶着することができるため、副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とを強固に溶着して結合することができる。
また、副基板ケース本体421は、第1側壁部432および第2側壁部442の外部側に形成された第1本体側スライド係合部437および第2本体側スライド係合部447を有し、副基板ケース蓋471は、第1蓋側スライド係合部484および第2蓋側スライド係合部494と、第1蓋側スライド係合部484および第2蓋側スライド係合部494並びに、第1本体側スライド係合部437および第2本体側スライド係合部447を覆う第1サイドカバー部482および第2サイドカバー部492とを有している。これにより、第1実施形態と同様に、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、第4側壁部462に、コネクタカバー561と溶着可能なケース側溶着部467が形成され、コネクタカバー561に、ケース側溶着部467と溶着可能なカバー側溶着部565が形成されている。これにより、第1実施形態と同様に、溶着部分を破壊しなければコネクタカバー561を取り外すことができないため、副基板ケース420の内部への不正なアクセスを防止することができ、不正行為を防止することができる。
[副制御装置の第3の特徴構成]
第2実施形態において、第3本体側溶着部453および第3蓋側溶着部503は、互いに溶着した状態で副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471の側端部に沿って延伸する曲面形状を有して形成され、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503との溶着面(第3本体側溶着面456および第3蓋側溶着面506)が、曲面形状(本体側曲面部454および蓋側曲面部504)の延伸方向に対し直線的に傾斜して延びて形成されている。これにより、第1実施形態と同様に、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース420を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、曲面形状(本体側曲面部454および蓋側曲面部504)は、当該曲面形状の延伸方向と略垂直な方向に沿って曲率が連続的に変化するように形成される。これにより、第1実施形態と同様に、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース420の不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、副基板ケース蓋471は、副基板ケース蓋471が副基板ケース本体421に対して着脱可能な着脱可能位置と、副基板ケース蓋471が開口部421aを覆って副基板ケース本体421と結合される結合位置とに、副基板ケース本体421に対して曲面形状(本体側曲面部454および蓋側曲面部504)の延伸方向と略垂直な方向に相対移動可能であり、副基板ケース蓋471が結合位置に相対移動した状態で、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503とが溶着可能に構成される。これにより、第3本体側溶着部453および第3蓋側溶着部503の形状を複雑にしつつ、副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とを容易に溶着して結合することができる。
[副制御装置の第4の特徴構成]
第2実施形態において、第3本体側溶着部453および第3蓋側溶着部503は、互いに溶着した状態で副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471の側端部に沿って延伸する曲面形状を有して形成され、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503とに跨って識別マーク521が形成されている。これにより、第1実施形態と同様に、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース420を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、曲面形状(本体側曲面部454および蓋側曲面部504)は、当該曲面形状の延伸方向と略垂直な方向に沿って曲率が連続的に変化するように形成される。これにより、第1実施形態と同様に、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース420の不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、副基板ケース蓋471は、副基板ケース蓋471が副基板ケース本体421に対して着脱可能な着脱可能位置と、副基板ケース蓋471が開口部421aを覆って副基板ケース本体421と結合される結合位置とに、副基板ケース本体421に対して曲面形状(本体側曲面部454および蓋側曲面部504)の延伸方向と略垂直な方向に相対移動可能であり、副基板ケース蓋471が結合位置に相対移動した状態で、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503とが互いに当接可能に構成される。これにより、第3本体側溶着部453および第3蓋側溶着部503の形状を複雑にしつつ、副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とを容易に結合することができる。
また、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503との当接面(第3本体側溶着面456および第3蓋側溶着面506)が、曲面形状(本体側曲面部454および蓋側曲面部504)の延伸方向に対し直線的に傾斜して延びて形成されている。これにより、第1実施形態と同様に、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース420を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471は、透明樹脂材料を用いて形成され、識別マーク521は、内部マーキングにより第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503とに跨って形成される。これにより、第1実施形態と同様に、副基板ケース本体421および副基板ケース蓋471のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース420を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
また、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503とが、互いに当接した状態で溶着される。これにより、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503との溶着部分を破壊しなければ副基板ケース420を開放することができないため、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
上述の第2実施形態において、副基板ケース蓋471の第4蓋側溶着部513に第4ケース溶着用注入部515が形成されているが、これに限られるものではなく、副基板ケース本体421の第4本体側溶着部463に第4ケース溶着用注入部が形成されてもよい。また、コネクタカバー561のカバー側溶着部565にカバー溶着用注入部567が形成されているが、これに限られるものではなく、副基板ケース本体421のケース側溶着部467にカバー溶着用注入部が形成されてもよい。
上述の第2実施形態において、第1蓋側溶着部485の第1蓋側溶着面486に第1ケース溶着用溝部488が形成されているが、これに限られるものではなく、第1本体側溶着部433の第1本体側溶着面434に第1ケース溶着用溝部が形成されてもよい。また、第2蓋側溶着部495の第2蓋側溶着面496に第2ケース溶着用溝部498が形成されているが、これに限られるものではなく、第2本体側溶着部443の第2本体側溶着面444に第2ケース溶着用溝部が形成されてもよい。また、第4蓋側溶着部513の第4蓋側溶着面514に第4ケース溶着用溝部516が形成されているが、これに限られるものではなく、第4本体側溶着部463の第4本体側溶着面464に第4ケース溶着用溝部が形成されてもよい。また、カバー側溶着部565のカバー側溶着面566にカバー溶着用溝部568が形成されているが、これに限られるものではなく、ケース側溶着部467のケース側溶着面468にカバー溶着用溝部が形成されてもよい。
上述の第2実施形態において、第1ケース溶着用溝部488、第2ケース溶着用溝部498、第4ケース溶着用溝部516、およびカバー溶着用溝部568が、直線状に延びて形成されているが、これに限られるものではなく、例えば、格子状、葉脈状、放射状、波線状、串状等に延びて形成されてもよく、ケース溶着用注入部に注入された溶剤を溶着面の間に行き渡らせることができるように形成されていればよい。
上述の第2実施形態において、第1ケース溶着用溝部488、第2ケース溶着用溝部498、および第4ケース溶着用溝部516が形成されているが、これに限られるものではなく、これらが形成されていなくてもよい。この場合例えば、第1本体側溶着面434および第1蓋側溶着面486が、第1ケース溶着用注入部487に注入された溶剤を第1本体側溶着面434と第1蓋側溶着面486との間に行き渡らせることが可能な(例えば、断面視山形状の)曲面状に形成されてもよい。また例えば、第2本体側溶着面444および第2蓋側溶着面496が、第2ケース溶着用注入部497に注入された溶剤を第2本体側溶着面444と第2蓋側溶着面496との間に行き渡らせることが可能な(例えば、断面視山形状の)曲面状に形成されてもよい。また例えば、第4本体側溶着面464および第4蓋側溶着面514が、第4ケース溶着用注入部515に注入された溶剤を第4本体側溶着面464と第4蓋側溶着面514との間に行き渡らせることが可能な(例えば、山形状の)曲面状に形成されてもよい。このようにしても、溶剤が溶着面の全体に広がりやすくなるため、副基板ケース本体421と副基板ケース蓋471とを確実に溶着して結合することができる。
上述の第2実施形態において、カバー溶着用溝部568が形成されているが、これに限られるものではなく、カバー溶着用溝部568が形成されていなくてもよい。この場合例えば、ケース側溶着面468およびカバー側溶着面566が、カバー溶着用注入部567に注入された溶剤をケース側溶着面468とカバー側溶着面566との間に行き渡らせることが可能な(例えば、山形状の)曲面状に形成されてもよい。このようにしても、溶剤が溶着面の全体に広がりやすくなるため、コネクタカバー561を副基板ケース本体421に確実に溶着することができる。
上述の第2実施形態において、第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503とに跨って識別マーク521が形成されているが、これに限られるものではなく、複数のマークが形成される構成であってもよい。また、識別マーク521は、図形の形状に限られるものではなく、例えば所定の数字の形状(製造番号、型式番号、識別番号等)であってもよい。
上述の第2実施形態において、識別マーク521は、内部マーキングにより第3本体側溶着部453と第3蓋側溶着部503とに跨って形成されているが、これに限られるものではなく、レーザー加工機等を用いて第3本体側溶着部453および第3蓋側溶着部503の表面にマーキング処理が施されて形成されるようにしてもよい。
上述の第2実施形態において、揮発性を有する溶剤を用いて溶着が行われているが、これに限られるものではなく、例えば、紫外線硬化型の接着剤による接着や、超音波溶着、熱溶着等による溶着が行われるようにしてもよい。
上述の第2実施形態において、ケース側溶着部467とカバー側溶着部565とが、副基板ケース本体421の各本体側溶着部と副基板ケース蓋471の各蓋側溶着部との溶着と同様に、溶剤を用いて溶着されるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、ケース側溶着部467とカバー側溶着部565とが、超音波溶着や、熱溶着等により溶着されるようにしてもよく、ケース側溶着部467とカバー側溶着部565との溶着態様が、各本体側溶着部と各蓋側溶着部との溶着態様と異なるようにしてもよい。これにより、コネクタカバー561および副基板ケース本体421のうち少なくとも一方を破壊して副基板ケース420を不正に開放した後、破壊した部品を複製品と交換して復元する行為が困難になることから、副基板ケース420の不正な開放を防止することができ、不正行為を防止することができる。
上述の各実施形態において、本発明が適用される基板ケースユニットの一例として、副制御装置100を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、主制御装置15や、演出制御ユニット35などについても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。
上述の各実施形態において、本発明が適用される遊技機の一例として、遊技メダルを使用するスロットマシン(回胴式遊技機)SMを例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、遊技球を使用する回胴式遊技機や、雀球遊技機、アレンジボール機、パチンコ機などについても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。