JP2016040459A - エンジンのデコンプ装置 - Google Patents

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【課題】始動操作が滑らかで、老人や女性でも容易に始動できる構造が簡単なエンジンのデコンプ装置を提供する。【解決手段】カムギア8の凹部22に半径方向に延びるデコンプ溝29と周方向に延びる弧状溝30を形成する。デコンプ溝29に、一端のデコンプ位置と他端の非デコンプ位置とに移動可能な円柱状のデコンプカム23を収容し、デコンプ位置でカム面7aに形成された開口部32からカム面7a上に突出し、非デコンプ位置で開口部32から退避するようにする。カムギア8の凹部22にフライトウェイトレバー24を揺動可能に設け、スプリング25によりカムギア8の回転時に作用する遠心力と対抗する方向に付勢する。フライウェイトレバー24に、カムギア8の弧状溝30に嵌入し、フライウェイトレバー24の回動に応じてデコンプカム23をデコンプ位置と非デコンプ位置に移動させるデコンプ突起41を形成した。【選択図】図5

Description

本発明はポンプ、刈払い機等に使用される小型エンジンにおいてリコイルスタータを用いて始動操作する際にピストンの圧縮抵抗を軽減して始動操作を容易にするエンジンのデコンプ装置に関する。
従来、この種のデコンプ装置には、吸気弁及び排気弁を開閉するカムと一体のカムギアに、切欠きを有するデコンプ軸とフライウェイトを設けたものが公知である。始動時には、デコンプ軸の周面の一部がカム面の開口から突出し、圧縮工程においてカムフォロアを介してプッシュロッドを押し上げるので、吸気弁が僅かに開いてピストンの圧縮抵抗が軽減され、始動操作が容易となる。エンジンが始動すると、フライウェイトが遠心力により移動して、デコンプ軸が回動し、デコンプ軸の切欠きがカム面の開口に臨み、圧縮工程で吸気弁を開かせないようにして、通常の運転が可能となる。
特許文献1には、図7に示すように、カム51と一体のタイミングギア52に、切欠き53を有するデコンプカム軸54が一体に設けられたレバー55を回動可能に設けるとともに、レバー55に係合する作動ピン56を有する遠心重錘57を回動可能に設けたデコンプ装置が開示されている。このデコンプ装置では、始動時にデコンプカム軸54の一部の周面がカム面51aの開口から突出して微小リフト部を形成し、始動すると遠心重錘57が遠心力により移動してレバー55がデコンプ軸54周りに回動し、切欠き53が開口を臨み、微小リフト部が退去する。
この特許文献1のデコンプ装置は、デコンプカム軸54の一部の周面がカム面51aに突出していて、カムフォロアが滑らかにデコンプカム軸54に乗り上げるため、始動操作が滑らかであるが、デコンプカム軸54と一体のレバー55が遠心重錘57とともにリンク機構を構成するため、構造が複雑である。
特許文献2には、図8に示すように、カム61を一体成形したカムギア62に、カム面61aの開口に臨出可能な切欠き部63が形成された軸部64を有するフライウェイト65を揺動可能に設けたデコンプ装置が開示されている、このデコンプ装置では、始動時に切欠き部63の端部63aがカム面61a上に臨み、始動するとフライウェイト65が遠心力により移動して軸部64が回動し、切欠き部63が開口を臨み、端部63aが退去する。
この特許文献2のデコンプ装置は、部品点数が少ない反面、カムフォロアがカム面61aを摺動する際にカムフォロアが切欠き部63の端部63aに急激に乗り上げるため、始動操作が滑らかでないという問題ある。
特開平10−159524号公報 特開平11−81948号公報
本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、始動操作が滑らかで、構造が簡単なデコンプ装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本願発明は、始動操作時の圧縮工程で吸気弁を僅かに開いてピストンの圧縮抵抗を軽減するデコンプ装置において、
一面に前記吸気弁を開閉するカムが形成され、前記カムと反対側の他面に凹部が形成されたカムギアと、
前記カムギアの凹部に形成された前記カムギアの半径方向に延びるデコンプ溝に収容され、前記デコンプ溝の一端のデコンプ位置と他端の非デコンプ位置とに移動可能であって、前記デコンプ位置で前記カム面に形成された開口部から前記カム面上に突出し、前記非デコンプ位置で前記開口部から退避する円柱状のデコンプカムと、
前記カムギアの凹部に支軸の回りに揺動可能に設けられたフライウェイトレバーと、
前記フライウェイトレバーを前記カムギアの回転時に作用する遠心力と対抗する方向に付勢するスプリングとを備え、
前記カムギアの凹部に、前記デコンプ溝の半径方向内側の端部と直角をなし前記カムギアの周方向に延びる弧状溝を形成し、
前記フライウェイトレバーに、前記カムギアの弧状溝に嵌入し、前記フライウェイトレバーの回動に応じて前記デコンプカムをデコンプ位置と非デコンプ位置に移動させるデコンプ突起を形成した。
前記手段によれば、始動時には、フライウェイトレバーはスプリングの付勢力が遠心力に打ち勝つため、支軸の周りに回動せずに静止したままとなり、フライウェイトレバーのデコンプ突起がデコンプカムをデコンプ位置に移動させ、カム面の開口部からカム面上に突出している。このため、エンジンの圧縮工程で、デコンプカムが吸気弁を僅かに開いてピストンの圧縮抵抗を軽減する。始動後の通常運転時には、フライウェイトレバーはスプリングの付勢力よりも遠心力が上回るため、遠心力により支軸の周りに回動し、フライウェイトレバーのデコンプ突起がデコンプカムを非デコンプ位置に移動させ、カム面の開口部から後退し、カム面上から退避する。このため、圧縮工程でデコンプカムが作動せず、通常の運転動作が継続される。
前記カムギアの凹部に、前記デコンプ溝の半径方向外側の端部につながる弧状凹部を形成し、前記フライウェイトレバーに、前記カムギアの弧状凹部に嵌入し、前記フライウェイトレバーの回動に応じて前記デコンプカムを非デコンプ位置に押さえる押さえ突起を形成することが好ましい。この手段によれば、通常運転時に、フライウェイトレバーの押さえ突起がデコンプカムを非デコンプ位置に押さえるので、デコンプカムが遠心力によりカム面上に突出することが防止される。
前記フライウェイトレバーは、前記デコンプ溝に収容された前記デコンプカムを覆うよう形状を有することが好ましい。この手段によれば、デコンプ溝を覆う別部材を設けなくても、デコンプ溝に収容されたデコンプカムがデコンプ溝から離脱するのを防止することができる。
本発明によれば、始動時に円柱状のデコンプカムの周面の一部がカム面上に突出していて、カムフォロアが滑らかにデコンプカム軸に乗り上げるため、デコンプカムの切欠きの端部が周面上に突出する従来のデコンプ装置に比べて、始動操作が滑らかで、ロープの引き力が軽減する。このため、老人、女性でも容易にエンジンを始動することができる。また、フライウェイトレバーでデコンプカムを直接駆動するので、デコンプカムを完全な円柱状の金属製とすることができ、構造が簡単となる。
本発明のデコンプ装置を適用したエンジンの正面図。 図1のエンジンの弁駆動機構を透視した斜視図。 デコンプ装置の分解斜視図。 デコンプギアの正面図。 デコンプ装置のデコンプ時(a)と非デコンプ時(b)の動作を示す図。 デコンプ装置とエンジンの動作工程の関係を示す図。 従来のデコンプ装置の概略図。 従来の他のデコンプ装置の概略図。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した小型4サイクルエンジン1の正面図、図2は弁駆動機構を透視した斜視図である。シリンダ2の下方のクランクケース3に収容されたクランクシャフト4にタイミングギア5が固定されている。シリンダ2の側方に形成されたカムケース6には、カム7と一体に形成されたカムギア8と、1対のカムリフタ9が収容されている。カムギア8は、タイミングギア5と噛み合って回転駆動されるように、カム軸10に支持されている。1対のカムリフタ9は、1つの軸11に回動可能に設けられ、カム7のカム面に摺接する摺接部12と、シリンダ2の側方に設けられたプッシュロッド13を突き上げるタペット14とを有している。シリンダ2の上方のシリンダヘッド15には、1対のロッカーアーム16が設けられ、ロッカーアーム16の一端は吸気弁17と排気弁18のを押し下げ、他端はプッシュロッド13に突き上げられるようになっている。
カムギア8のカム軸10には、ロープが巻かれたプーリからなるリコイルスタータ19が取り付けられ、ロープの端に取り付けられたハンドル20を持ってロープを引き、カムギア8、タイミングギア5を介してクランクシャフト4を回転させることにより、エンジン1を始動可能になっている。カムギア8には、本発明に係るデコンプ装置21が収容されている。
図3はデコンプ装置21の斜視図である。デコンプ装置21は、カムギア8のカム7と反対側の面に設けた円形の凹部22に収容され、デコンプカム23、フライフェイトレバー24、およびスプリング25からなっている。カムギア8の凹部22はカバー26により蓋されている。
カムギア8の凹部22には、図4に示すように、カム軸10に嵌合する軸孔27を有する軸部28の近傍から半径方向に延びるデコンプ溝29と、径方向に延びる弧状溝30と、弧状凹部31とが形成されている。
デコンプ溝29の幅はデコンプカム23の径より僅かに大きく、深さはデコンプカム23の長さ寸法とほぼ同じである。デコンプ溝29の半径方向外方の端部は、カム7のカム面7aを越えて延び、カム面7aに開口部32を形成している。すなわち、デコンプ溝29は開口部32と連通している。開口部32の位置は、カムの上死点と下死点の中間で上死点よりに設けるのが好ましい。弧状溝30の深さはデコンプ溝29と同じである。弧状溝30の中間部は、デコンプ溝29の半径方向内方の端部と連通している。このため、弧状溝30はデコンプ溝29と直角をなし、T字形を形成している。弧状溝30の一端は他端より幅が広く形成されている。弧状凹部31の深さはデコンプ溝29の深さより浅い。弧状凹部31の一端はデコンプ溝29の半径方向外方の端部に連通している。
図3に示すように、カムギア8の凹部22には、フライウェイトレバー24の支軸39が嵌合する軸孔33と、スプリング25が装着される凸部34と、スプリング25の一端が係止する係止突起35と、カバー26の位置決め突起36が形成されている。さらに、カムギア8の凹部22の内周には、3つの係止孔37と、爪部38が形成されている。
デコンプカム23は、金属製で円柱形状を有し、カムギア8のデコンプ溝29に収容される径と長さを有している。デコンプカム23は、デコンプ溝29の半径方向外方の一端のデコンプ位置と、半径方向内方の他端の非デコンプ位置とに移動可能である。デコンプカム23は、デコンプ位置でカム面7aの開口部32からカム面7a上に突出し、非デコンプ位置で開口部32から退避する大きさに形成されている。
フライウェイトレバー24は、略C字形で、一端にはカムギア8の軸孔33に嵌合する支軸39を有し、他端にはスプリング25が係止する切欠き40が形成されている。フライウェイトレバー24は、支軸39をカムギア8の軸孔33に嵌合することにより、支軸39を中心に揺動可能に設けられている。フライウェイトレバー24のカムギア8の凹部22と対向する面には、カムギア8の弧状溝30に嵌入するデコンプ突起41と、カムギア8の弧状凹部31と対向する押さえ突起42が、支軸39の軸心と平行に突設されている。デコンプ突起41の高さは、弧状溝30の深さとほぼ同じであるが、押さえ突起42の高さは、デコンプ突起41より低く、弧状尾得部31の深さをほぼ同じである。
デコンプ突起41の外方の端面はデコンプカム23に対するカムの機能を有する。フライウェイトレバー24は、図5に示すように、中間部がカムギア8の軸部28に接近する方向に回動した初期位置と、中間部がカムギア8の軸部28から離れる方向に回動した作動位置とに移動可能になっている。初期位置では、デコンプ突起41はデコンプカム23をデコンプ位置に押し出し、押さえ突起42はデコンプカム23から退避する。作動位置では、デコンプ突起41はデコンプカム23を非デコンプ位置に退避させるとともに、押さえ突起42はデコンプカム23を非デコンプ位置に押さえるように構成されている。
フライウェイトレバー24は、初期位置と作動位置に移動する間、その先端部でデコンプ溝29を覆うように形成されている。このため、デコンプ溝29を覆う別部材を設けなくても、デコンプ溝29に収容されたデコンプカム23がデコンプ溝29から離脱するのを防止することができる。
スプリング25は、図3に示すように、捩じりばねで、カムギア8の凸部34に装着されている。スプリング25の一端がフライウェイトレバー24の切欠き40に係止し、他端がカムギア8の凹部22の係止突起35に係止している。これにより、スプリング25は、カムギア8の回転時にフライウェイトレバー24に作用する遠心力に対抗する方向(図5(a)中fで示す方向)、すなわち、フライウェイトレバー24を初期位置に付勢し、デコンプカム23をデコンプ位置に付勢している。
カバー26は、図3に示すように、カムギア8の凹部22を蓋するもので、カムギア8の軸部28が嵌合する中心孔43と、フライウェイトレバー24の支軸39が嵌合する軸孔44と、凸部34が嵌合する孔45と、位置決め突起36が嵌合する位置決め孔46が形成されている。カバー26の周縁には、カムギア8の3つの係止孔37に係止する3つの爪片47と、カムギア8の爪部38が係止する切欠き48が形成されている。
次に、前記構成からなるデコンプ装置21の作用について説明する。
エンジン1が停止している状態から、リコイルスタータ19によりエンジン1を始動するために、ロープを引いてカム軸10を回転させると、カムギア8が回転し、タイミングギア5を介してクランクシャフト4が回転して、ピストンが作動する。図6に示すように、ピストン2aが吸入、圧縮、膨張、排気の4サイクル工程を繰り返す間に、リコイルにより点火プラグが点火され、エンジン1が始動する。
エンジン1の始動時は、カムギア8はリコイルスタータ19による手動操作で回転するため、図5(a)に示すように、カムギア8に収容されたフライウェイトレバー24に作用する遠心力Fは小さい。このため、フライウェイトレバー24のスプリング25の付勢力fがフライウェイトレバー24の遠心力Fに打ち勝ち、フライウェイトレバー24は初期位置に静止している。フライウェイトレバー24のデコンプ突起41がデコンプカム23をデコンプ位置に押し出し、デコンプカム23がカム面7aの開口部32(図3参照)からカム面7a上に突出している。この結果、図6に示すように、エンジン1の圧縮工程で、カムリフタ9の摺接部12がデコンプカム23に乗り上げ、カムリフタ9が回動して、カムリフタ9のタペット14がプッシュロッド13を押し上げ、ロッカーアーム16が作動し、吸気弁17が僅かに開いて、ピストン2aの圧縮抵抗が軽減する。
デコンプカム23は完全な円柱状で従来のような切欠きがない。したがって、カムリフタ9の摺接部12はカム面7aからデコンプカム23に滑らかに乗り上げることができる。リコイルスタータ19のロープを引く使用者に硬い感触が伝わらず、老人や女性でもリコイルスタータ19による始動操作が滑らかに行える。
エンジン1が始動し通常運転が開始されると、カムギア8の回転数が上がり、フライウェイトレバー24に作用する遠心力Fが大きくなる。このため、フライウェイトレバー24は、スプリング25の付勢力fよりも遠心力Fが上回り、遠心力Fにより支軸39の周りに回動し、初期位置から作動位置に移動する、これにより、フライウェイトレバー24のデコンプ突起41がデコンプカム23をデコンプ位置に押し出す力がなくなり、デコンプカム23を非デコンプ位置に移動させる。この結果、デコンプカム23はカム面7aの開口部32(図3参照)から後退し、カム面7a上から退避する。このため、圧縮工程でデコンプカム23が作動せず、通常の運転動作が継続される。フライウェイトレバー24が作動位置に移動すると、押さえ突起42がデコンプカム23を非デコンプ位置に押さえるので、デコンプカム23が遠心力によりカム面7a上に突出することが防止される。なお、フライウェイトレバー24の重量や重心の位置を変えたり、スプリング25のばね定数を変えることにより、フライウェイトレバー24の遠心力をとスプリング25の付勢力を調整することで、デコンプカム23によるデコンプ機構の解除時期を調整することができる。
エンジン1が停止すると、フライウェイトレバー24に作用する遠心力がなくなり、スプリング25の付勢力が支配的になり、フライウェイトレバー24は、スプリング25の付勢力により、図5(a)に示す初期位置に移動する。このとき、フライウェイトレバー24のデコンプ突起41は、デコンプカム23をデコンプ位置に押し出し、デコンプカム23をカム面7aの開口部32(図3参照)からカム面7a上に突出させて始動時と同じ状態に戻る。
このように、フライウェイトレバー24のデコンプ突起41でデコンプカム23を直接駆動するので、デコンプカム23に従来のようなレバーを一体に形成する必要はなく、デコンプカム23を完全な円柱状の金属製とすることができ、構造が簡単となる。
なお、本発明は前記実施形態に限らず、種々の変形を行うことができる。前記実施形態では、フライウェイトレバー24に押さえ突起42を設けてデコンプカム23を非デコンプ位置に押さえるようにしたが、この押さえ突起42は必ずしも設けなくてもよい。通常運転時に、仮にデコンプカム23がカム面7a上に突出していても、カムリフタ9の摺接部12がデコンプカム23を押し付けて非デコンプ位置に退避させるので、デコンプ機能が働くことはないからである。しかし、デコンプカム23を確実に非デコンプ位置に退避させる意味では押さえ突起42を設けたほうが好ましい。
1 エンジン
7 カム
7a カム面
8 カムギア
17 吸気弁
18 排気弁
21 デコンプ装置
22 凹部
23 デコンプカム
24 フライウェイトレバー
25 スプリング
29 デコンプ溝
30 弧状溝
31 弧状突凹部
32 開口部
39 支軸
41 デコンプ突起
42 押さえ突起

Claims (3)

  1. 始動操作時の圧縮工程で吸気弁を僅かに開いてピストンの圧縮抵抗を軽減するデコンプ装置において、
    一面に前記吸気弁を開閉するカムが形成され、前記カムと反対側の他面に凹部が形成されたカムギアと、
    前記カムギアの凹部に形成された前記カムギアの半径方向に延びるデコンプ溝に収容され、前記デコンプ溝の一端のデコンプ位置と他端の非デコンプ位置とに移動可能であって、前記デコンプ位置で前記カム面に形成された開口部から前記カム面上に突出し、前記非デコンプ位置で前記開口部から退避する円柱状のデコンプカムと、
    前記カムギアの凹部に支軸の回りに揺動可能に設けられたフライウェイトレバーと、
    前記フライウェイトレバーを前記カムギアの回転時に作用する遠心力と対抗する方向に付勢するスプリングとを備え、
    前記カムギアの凹部に、前記デコンプ溝の半径方向内側の端部と直角をなし前記カムギアの周方向に延びる弧状溝を形成し、
    前記フライウェイトレバーに、前記カムギアの弧状溝に嵌入し、前記フライウェイトレバーの回動に応じて前記デコンプカムをデコンプ位置と非デコンプ位置に移動させるデコンプ突起を形成した
    ことを特徴とするエンジンのデコンプ装置。
  2. 前記カムギアの凹部に、前記デコンプ溝の半径方向外側の端部につながる弧状凹部を形成し、
    前記フライウェイトレバーに、前記カムギアの弧状凹部に嵌入し、前記フライウェイトレバーの回動に応じて前記デコンプカムを非デコンプ位置に押さえる押さえ突起を形成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのデコンプ装置。
  3. 前記フライウェイトレバーは、前記デコンプ溝に収容された前記デコンプカムを覆うよう形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンのデコンプ装置。
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