JP2016040149A - 二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造 - Google Patents

二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ラジエータによる冷却水の冷却効率とオイルクーラによる潤滑オイルの冷却効率とを共に向上させることができること。
【解決手段】車体フレーム2のメインフレーム8にエンジン10が懸架され、このエンジン10の前方にラジエータ25及びオイルクーラ26が配置される二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造であって、ラジエータ25が上側ラジエータ25Aと下側ラジエータ25Bとに分割され、車両上下方向における上側ラジエータ25Aと下側ラジエータ25Bとの間にオイルクーラ26が配置されたものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造に関する。
特許文献1には、V型エンジンの前側シリンダヘッドを避けてラジエータを上下に2分割し、各ラジエータを配管により連結すると共に、オイルクーラを前側シリンダヘッドの側方に配置したものが開示されている。
また、特許文献2には、ラジエータの中央部分に切欠部を形成し、この切欠部にエンジン部品を貫通して配置したものが開示されている。
更に、特許文献3には、エンジンの前方であって車両上下方向の上側にラジエータが、下側にオイルクーラがそれぞれ配置され、これらのラジエータ及びオイルクーラが略台形形状に形成されたものが開示されている。
特開2013−174202号公報 実開平5−8262号公報 特開2010−64706号公報
ところが、特許文献1では、自動二輪車におけるカウリングの前方開口の中央に前側シリンダヘッドが配置されているので、ラジエータ及びオイルクーラへの走行風の供給が阻害されてしまう。このため、ラジエータによる冷却水の冷却効率と、オイルクーラによる潤滑オイルの冷却効率とが共に低下してしまう。
また、特許文献1ではラジエータが完全に分割され、それぞれが独立して車体フレームやエンジン部品に取り付けられので、取付用部品の部品点数が増大し、更に取付工数も増大してしまう。
更に、特許文献2は、ラジエータの中央部分に切欠部が形成されるので、ラジエータ内での冷却水の流れに偏りが発生し、ラジエータの冷却性能が低下してしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ラジエータによる冷却水の冷却効率とオイルクーラによる潤滑オイルの冷却効率とを共に向上させることができる二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造を提供することにある。
本発明に係る二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造は、車体フレームにエンジンが懸架され、このエンジンの前方にラジエータ及びオイルクーラが配置される二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造であって、前記ラジエータが上側ラジエータと下側ラジエータとに分割され、車両上下方向における前記上側ラジエータと前記下側ラジエータとの間に前記オイルクーラが配置されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、エンジンの前方であって、車両上下方向における上側ラジエータと下側ラジエータとの間にオイルクーラが配置されたので、走行風が多く通過する位置に上側ラジエータ及びオイルクーラを配置できる。この結果、ラジエータによる冷却水の冷却効率と、オイルクーラによる潤滑オイルの冷却効率とを共に向上させることができる。
本発明に係る二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造の一実施形態が適用された自動二輪車の前半部を示す左側面図。 図1の自動二輪車におけるカウリングを除いたエンジン周囲を示す左側面図。 図1の自動二輪車を示す正面図。 図1の自動二輪車におけるカウリングを除いたエンジン周囲を示す右側面図。 図4のV矢視図。 図5における車体フレーム等を除き、連通部を切断して示す正面図。 図5のラジエータ及びオイルクーラを示す斜視図。 図5〜図7の上側ラジエータ及びオイルクーラが前傾した位置の上方から目視した図7のVIII矢視図。 図5〜図7のラジエータ及びオイルクーラを鉛直上方から目視した図7のIX矢視図。 図1のX‐X線に沿う断面図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造の一実施形態が適用された自動二輪車の前半部を示す左側面図である。また、図2は、図1の自動二輪車におけるカウリングを除いたエンジン周囲を示す左側面図である。本実施形態において、上下、左右、前後の表現は、車両乗車時の運転者を基準にしたものである。
図1〜図4に示すように、自動二輪車1は車体フレーム2を有し、その前方にヘッドパイプ3が設けられる。このヘッドパイプ3には、図示しないサスペンション機構を内装し前輪4を回動自在に支持する左右一対のフロントフォーク5やハンドルバー(不図示)等から構成されるステアリング機構7が枢支され、ハンドルバーにより前輪4が左右に回動自在に操舵される。この前輪4は、フロントフォーク5に支持されたフロントフェンダ6により上部が覆われている。
一方、車体フレーム2は、例えばツインチューブ型であってヘッドパイプ3の直後で左右方向に拡開された後、互いに平行に後斜下方に延びる左右一対のタンクレールを兼ねたメインフレーム8を有して構成される。このメインフレーム8の上方に図示しない燃料タンクが配置され、この燃料タンクの後方に共に図示しないライダシート、ピリオンシートが車両前後方向にそれぞれ配置される。
また、メインフレーム8の後方下部にはピボット軸9が架設され、このピボット軸9にスイングアーム(不図示)がピボット軸9回りにスイング自在に枢着されると共に、このスイングアームの後端に図示しない後輪が回動自在に軸支される。そして、前輪4と後輪との間の車両中央下部で燃料タンクの下方に、内燃機関としてのエンジン10がメインフレーム8に懸架されて配置される。このエンジン10の駆動力は、図示しないドライブチェーンなどを経て後輪へ伝達される。
図2及び図4に示すように、エンジン10は、シリンダブロック11、シリンダヘッド12及びヘッドカバー13を備えてなるシリンダアッセンブリ14が、エンジンケース15に結合されて構成される。シリンダヘッド12には、シリンダブロック11のシリンダボアに連通する燃焼室(共に図示せず)が形成されると共に、この燃焼室に連通する吸気ポート16及び排気ポート17が形成される。また、エンジンケース15の下部にオイルパン18が設置される。
シリンダヘッド12の吸気ポート16に、共に図示しない、スロットルバルブを備えたスロットルボディ、エアクリーナ、スロットルボディに設置されたフューエルインジェクタを有するエンジン吸気系が接続されて、エンジン10へ空気及び燃料が供給される。また、シリンダヘッド12の排気ポート17にはエキゾーストパイプ19が接続され、このエキゾーストパイプ19は、下方から後方へ延びると共に排気マフラ20に接続される。エンジン10からの排気は、エキゾーストパイプ18及び排気マフラ20を経て排出される。
図1に示すように、自動二輪車1は、車両の前部、即ちステアリング機構7からエンジン10の両側部に亘る領域が流線形のフロントカウリング21で覆われている。このフロントカウリング21により、車両走行中の空気抵抗の低減と、走行風圧からのライダの保護が図られている。
また、エンジン10の前方で、カウリング24の内側空間にラジエータ25及びオイルクーラ26が配置される。
ラジエータ25は、エンジン10におけるシリンダブロック11のシリンダボアやシリンダヘッド12の燃焼室などの周囲に形成されたウォータージャケット内を流れてエンジン10を冷却する冷却水を、自動二輪車1の走行時における走行風により冷却(空冷)するものである。このラジエータ25は、図5〜図7に示すように、車両上下方向に離間して、上方に配置された上側ラジエータ25Aと、下方に配置された下側ラジエータ25Bとに分割される。これらの車両上下方向における上側ラジエータ25Aと下側ラジエータ25Bとの間にオイルクーラ26が配置される。
上側ラジエータ25Aは、車両左側にインレットタンク部27が、車両右側にアウトレットタンク部28がそれぞれ設けられ、これらのインレットタンク部27とアウトレットタンク部28とが、周囲にフィンを備えた複数本の図示しないチューブで連通されている。また、下側ラジエータ25Bは、車両右側にインレットタンク部27が、車両左側にアウトレットタンク部28がそれぞれ設けられ、これらのインレットタンク部27とアウトレットタンク部28とが、周囲にフィンを備えた複数本の図示しないチューブにより連通されている。上述のように上側ラジエータ25Aのアウトレットタンク部28と下側ラジエータ25Bのインレットタンク部27は、車両幅方向同一側(本実施形態では車両右側)に位置づけられると共に、連通部29により連通される。
上側ラジエータ25Aと下側ラジエータ25Bとは、車両正面視(図5、図6)において、上側ラジエータ25Aが矩形形状に形成され、下側ラジエータ25Bが台形形状に形成される。つまり、上側ラジエータ25Aは、上面30と下面31とが略同一長さの矩形形状に形成される。また、下側ラジエータ25Bは、下面33が上面32よりも短い台形形状に形成される。更に、車両正面視において、下側ラジエータ25Bの下面33の長さは、上側ラジエータ25Aの上面30の長さよりも短く設定される。
下側ラジエータ25Bは、図2、図7及び図9に示すように、平板形状で鉛直方向に配置されるが、上側ラジエータ25Aは、車両前方へ傾斜して配置されると共に、車幅方向中央部分が車両後方へ凸の湾曲形状に形成される。
前記連通部29は、図2、図5及び図7に示すように、上側ラジエータ25Aのアウトレットタンク部28と、下側ラジエータ25Bのインレットタンク部27とを連通するが、屈曲部位を有する形状であるため、例えばアルミニウム製の板金をパイプ状に曲げ加工して、流路断面積が変化せず一様に形成される。この連通部29は、図1及び図10に示すように、オイルクーラ26よりも車両前方であって、且つフロントカウリング21の前方開口35を形成する前方周縁部36内に配置される。
図2に示すように、上述のラジエータ25では、エンジン10のシリンダヘッド12におけるウォータージャケットが、供給側ラジエータ配管37により上側ラジエータ25Aのインレットタンク部27に接続され、下側ラジエータ25Bのアウトレットタンク部28が排出側ラジエータ配管38により、エンジン10のエンジンケース15に設置されたウォーターポンプ39に接続される。これらの供給側ラジエータ配管37及び排出側ラジエータ配管38は、車幅方向においてエンジン10の左側に集約して配置される。
エンジン10のシリンダブロック11及びシリンダヘッド12においてシリンダボア及び燃焼室の周囲を冷却する冷却水は、供給側ラジエータ配管37を経て上側ラジエータ25Aのインレットタンク部27へ流入し、この上側ラジエータ25Aのチューブ内を図5及び図7の矢印Aの向きに流れることで冷却された後、上側ラジエータ25Aのアウトレットタンク部28へ流入する。この上側ラジエータ25Aのアウトレットタンク部28内の冷却水は、矢印Bに示すように、連通部29を流れて下側ラジエータ25Bのインレットタンク部27内へ流入する。この冷却水は、下側ラジエータ25Bのチューブ内を矢印Cに示すように流れて冷却され、下側ラジエータ25Bのアウトレットタンク部28へ流入した後、排出側ラジエータ配管38を経てエンジン10のウォーターポンプ39へ流入する。このウォーターポンプ39は、ラジエータ25により冷却された冷却水をエンジン10におけるシリンダボア、燃焼室などの周囲のウォータージャケット内へ圧送して、エンジン10を冷却する。
前述の如く、車両上下方向において上側ラジエータ25Aと下側ラジエータ25Bとの間に配置されたオイルクーラ26は、エンジン10におけるクランクシャフト周辺部品(例えばクランクピンベアリング等)や変速装置、動弁装置などを潤滑する潤滑オイルを、自動二輪車1の走行時における走行風により冷却する空冷式のオイルクーラである。
このオイルクーラ26は、図6及び図7に示すように、車両正面視において上面40と下面41とが略同一長さの矩形形状に形成される。ここで、オイルクーラ26の上面40は、上側ラジエータ25Aの下面31と略同一長さに設定される。また、オイルクーラ26の下面41は、下側ラジエータ25Bの上面32と略同一長さに設定される。更に、オイルクーラ26は、図2及び図7に示すように、上側ラジエータ25Aと同様に車両前方へ傾斜して配置される。
また、オイルクーラ26には、車両右側における上方にインレットタンク部42が、下方にアウトレットタンク部43がそれぞれ配置され、車両左側にリターンタンク部44が配置される。これらのインレットタンク部42とリターンタンク部44とが、更にアウトレットタンク部43とリターンタンク部44とが、それぞれ、周囲にフィンを備えた複数本の図示しないチューブにより連通される。
上述のように車両右側に集約して配置されたインレットタンク部42及びアウトレットタンク部43は、図4及び図9に示すように、インレットタンク部42に供給側オイルクーラ配管45が、アウトレットタンク部43に排出側オイルクーラ配管46が、それぞれ接続される。このうち、供給側オイルクーラ配管45は、エンジン10のエンジンケース15に設置されたオイルポンプ(不図示)に接続される。また、排出側オイルクーラ配管46は、エンジン10のエンジンケース15に設置されたオイルフィルタ47に接続される。これらの供給側オイルクーラ配管45及び排出側オイルクーラ配管46は、供給側ラジエータ配管37及び排出側ラジエータ配管38に対し、エンジン10を隔てて車幅方向の異なる側、つまり車両右側に集約して配置される。
図4及び図6に示すように、エンジン10のオイルパン18に貯溜された潤滑オイルはオイルポンプにより吸引され、供給側オイルクーラ配管45を経てオイルクーラ26のインレットタンク部42へ流入する。このオイルクーラ26のインレットタンク部42に流入した潤滑オイルは、オイルクーラ26のチューブ及びリターンタンク部44を矢印Fの如く流れる間に冷却されて、オイルクーラ26のアウトレットタンク部43に流入する。このオイルクーラ26のアウトレットタンク部43に流入した潤滑オイルは、排出側オイルクーラ配管46を経てオイルフィルタ47で異物が除去された後、エンジン10のクランクシャフト周辺部品や変速装置、動弁装置などを潤滑する。
ところで、図7及び図9に示すように、上側ラジエータ25Aの下部における車幅方向両側に第1取付ブラケット51、第2取付ブラケット52がそれぞれ突設される。また、下側ラジエータ25Bの上部における車幅方向左側に第3取付ブラケット53が突設される。また、オイルクーラ26の上部における車幅方向両側に第4取付ブラケット54、第5取付ブラケット55がそれぞれ突設され、下部における車幅方向左側に第6取付ブラケット56が突設される。上側ラジエータ25A、下側ラジエータ25B及びオイルクーラ26は、上側ラジエータ25Aの第1取付ブラケット51、第2取付ブラケット52がオイルクーラ26の第4取付ブラケット54、第5取付ブラケット55にそれぞれ例えばボルト固定され、且つ下側ラジエータ25Bの第3取付ブラケット53がオイルクーラ26の第6取付ブラケット56に例えばボルト固定されることで、一体に結合される。
更に、上側ラジエータ25Aは、図5及び図6に示すように、上面30に互いに離間して設置された取付部57が、第1取付ステー58を介しメインフレーム8にゴムなどの弾性部材を用いて弾性支持されることで、メインフレーム8に取り付けられる。また、オイルクーラ26は、図2及び図7に示すように、左側下部に第2取付ステー59の一端が例えばボルト固定され、この第2取付ステー59の他端が弾性部材を用いてエンジン10のエンジンケース15に弾性支持されることで、エンジンケース15に取り付けられる。また、下側ラジエータ25Bは、図4に示すように、右側下部に第3取付ステー60の一端が例えばボルト固定され、この第3取付ステー60の他端が弾性部材を用いてエンジン10のオイルパン18に弾性支持されることで、このオイルパン18に取り付けられる。
上述のようにして車体フレーム2及びエンジン10に取り付けられたラジエータ25及びオイルクーラ26は、図3に示すように、フロントカウリング21の前方開口35を通る走行風により冷却される。このとき、走行風が多く通過する領域は、図5に示すように、フロントフォーク5及びフロントフェンダ6に遮られることのない領域X及びYである。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(8)を奏する。
(1)図2及び図5に示すように、エンジン10の前方であって、車両上下方向における上側ラジエータ25Aと下側ラジエータ25Bとの間にオイルクーラ26が配置されたので、走行風が多く通過する位置(領域X及び領域Y)に上側ラジエータ25A及びオイルクーラ26を配置できる。この結果、ラジエータ25による冷却水の冷却効率と、オイルクーラ26による潤滑オイルの冷却効率とを共に向上させることができる。
(2)オイルクーラ26が車両上下方向における上側ラジエータ25Aと下側ラジエータ25Bとの間に配置されたので、オイルクーラ26の形状が従来(特許文献3)の台形形状から矩形形状に変更される。この結果、オイルクーラ26における複数本のチューブの長さが略同一になり、各チューブ内を流れる潤滑オイルの流量に偏りなくなるので、潤滑オイルを効率良く冷却できる。
(3)オイルクーラ26が車両上下方向における上側ラジエータ25Aと下側ラジエータ25Bとの間に配置されたので、下側ラジエータ25Bがエンジン10の下部と略同一高さの低い位置に位置づけられる。このため、下側ラジエータ25Bのアウトレットタンク部28とエンジン10のウォーターポンプ39とを接続する排出側ラジエータ配管38を水平方向に配設でき、この排出側ラジエータ配管38の配管長さを短縮できる。
(4)上側ラジエータ25Aのアウトレットタンク部28と下側ラジエータ25Bのインレットタンク部27とを連通する連通部29が、流路断面積が変化せず一様に構成されたので、この連通部29内を流れる冷却水の圧力損失を抑制できる。
(5)上側ラジエータ25A及びオイルクーラ26が車両前方へ傾斜して配置され、下側ラジエータ25Bが鉛直に配置されたので、図1に示すように、これらの上側ラジエータ25A、下側ラジエータ25B及びオイルクーラ26と前輪4との間に適切なクリアランス61を確保できる。更に、下側ラジエータ25B及びオイルクーラ26とエンジン10との間にも適切なクリアランス62を保持できるので、エキゾーストパイプ19のレイアウトの自由度が増大し、この結果、エキゾーストパイプ19による排風効率を向上させることができる。
(6)図5に示すように、下側ラジエータ25Bの下面33の長さが上側ラジエータ25Aの上面30の長さよりも短く設定されたので、自動二輪車1下部の車幅を抑制できる。従って、自動二輪車1のバンク角を適切に確保できる。
(7)図4及び図5に示すように、上側ラジエータ25Aと下側ラジエータ25Bとを連通する連通部29がオイルクーラ26の車両前方に配設されたので、連通部29が自動二輪車1の車幅方向へ突出せず、自動二輪車1の車幅を抑制できる。と同時に、連通部29は、オイルクーラ26の前方に配置され、自動二輪車1の後方へ配設されることがないので、供給側オイルクーラ配管45及び排出側オイルクーラ配管46の邪魔になることもない。
(8)図2及び図4に示すように、ラジエータ25の供給側ラジエータ配管37及び排出側ラジエータ配管38が車両左側に、オイルクーラ26の供給側オイルクーラ配管45及び排出側オイルクーラ配管46が車両右側に、それぞれ集約して配設されている。このため、自動二輪車1における車幅方向の重量バランスを向上させることができる。更に、ラジエータ25の冷却水流出入部と供給側ラジエータ配管37及び排出側ラジエータ配管38とを接近でき、且つオイルクーラ26の潤滑オイル流出入部と供給側オイルクーラ配管45及び排出側オイルクーラ配管46とを接近できるので、これらのラジエータ配管37及び38並びにオイルクーラ配管45及び46の長さを短縮できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
8 メインフレーム
10 エンジン
21 フロントカウリング
25 ラジエータ
25A 上側ラジエータ
25B 下側ラジエータ
26 オイルクーラ
29 連通部
30 上側ラジエータの上面
33 下側ラジエータの下面
36 前方周縁部
37 供給側ラジエータ配管
38 排出側ラジエータ配管
45 供給側オイルクーラ配管
46 排出側オイルクーラ配管

Claims (6)

  1. 車体フレームにエンジンが懸架され、このエンジンの前方にラジエータ及びオイルクーラが配置される二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造であって、
    前記ラジエータが上側ラジエータと下側ラジエータとに分割され、
    車両上下方向における前記上側ラジエータと前記下側ラジエータとの間に前記オイルクーラが配置されたことを特徴とする二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造。
  2. 前記上側ラジエータと下側ラジエータとの車幅方向同一側のそれぞれのタンク部が、流路断面積が変化せず一様な連通部により連通されたことを特徴とする請求項1に記載の二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造。
  3. 前記上側ラジエータ及びオイルクーラは車両前方へ傾斜して配置され、下側ラジエータは鉛直に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造。
  4. 前記下側ラジエータの下面の長さが上側ラジエータの上面の長さよりも、車両正面視において短く設定されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造。
  5. 前記上側ラジエータと下側ラジエータとの車幅方向同一側のそれぞれのタンク部が連通部により連通され、この連通部が前記オイルクーラの前方に配設されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造。
  6. 前記上側ラジエータ及び下側ラジエータとエンジンとがラジエータ配管により接続され、オイルクーラと前記エンジンとがオイルクーラ配管により接続され、前記ラジエータ配管と前記オイルクーラ配管とが、前記エンジンを隔てて車幅方向の異なる側に配設されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の二輪車用ラジエータ・オイルクーラ配置構造。
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