JP2016039791A - 牛用の固形混合飼料 - Google Patents

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Abstract

【課題】牛に油溶性ビタミンが配合された混合飼料をより確実に摂取させることのできる技術を提供する。
【解決手段】固形油脂と液体油脂との比率が質量比で10:0〜1:3.5の油脂と、油溶性ビタミンと、を含有し、質量が0.3グラム以上8グラム以下であり、一辺の長さが3mm以上の六面体の形状を有する牛用の固形混合飼料。
【選択図】なし

Description

乳牛や肉牛へ油溶性ビタミンを補給させることのできる牛用の混合飼料に関する。
通常、牛舎の中で飼われている牛は、餌として粗飼料や濃厚飼料が給与される一方で、ビタミンA類の前駆体であるβ―カロチンを含む生の牧草を摂取することができない。また、牛においては、育成、分娩、乳汁、ストレス等により油溶性ビタミンが流失・消費されてしまうため、ビタミンA類、D類、E類のような油溶性ビタミンの補給が必要となる。そのため、牛の油溶性ビタミンの不足を解消するために、種々のビタミン剤や混合飼料が提供されており、具体的には液体のビタミン剤や、粉体、顆粒状およびカプセル状の混合飼料が市販されている。
しかしながら、液体のビタミン剤は、嗜好性が悪く、牛が自発的に摂取しないため、人の手により一頭一頭給与させなければならず、手間がかかる。そのため、酪農の大規模多頭化や酪農に携わる労働者の高齢化が進む現状においては、その給与が困難になってきている。自動飲水投与装置を設け、水にビタミン剤を混合して牛に給与する方法もとられるようになってきているが、設備導入にコストがかかる。
また、粉体・顆粒状の混合飼料は、粗飼料、濃厚飼料及びTotal Mixed Ration(TMR)等に添加して牛に給与されるが、粒が細かいため、風により吹き飛ばされたり、牧草の下に落下する等して、牛が摂取したかどうかわからない場合がある。また、粉体・顆粒状の混合飼料を粗飼料、濃厚飼料及びTotal Mixed Ration(TMR)等に高単位で配合することが難しく、その結果、粗飼料等と混合飼料との混合物を牛に多量に摂取させなければならないため、混合飼料の摂取量を正確に把握することが容易でない。
また、カプセルに油溶性ビタミンを内包した混合飼料は、製造に専用装置が必要であり、ゼラチン等のカプセルを形成する物質が水や湿気等に弱く、気温が低くなりすぎたり、強い力が加わるとカプセルにひび割れが発生する欠点がある。ひび割れが発生すると内容成分であるビタミン類や油脂類が流出してしまう場合もあるため、好ましくない。また、カプセル状の混合飼料は、その形状が球面を有するフットボール型、長楕円型及び球型等であるため、牛が摂取するときにうまく舌ですくい上げることができず、摂取されずに残ってしまう場合がある。
また、上記ビタミン添加剤や混合飼料に加えて、特許文献1に記載される混合飼料も提案されている。特許文献1には、反すう動物用混合飼料が開示されており、当該混合飼料は、(イ)炭素原子14〜22個を有する直鎖又は分岐状の飽和又は不飽和のモノカルボン酸、(ロ)硬化した植物性油脂、(ハ)硬化した動物性油脂、からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の物質とキトサンとを含有する保護物質に油溶性ビタミンなどの生理学的活性物質を包含し、半円球状のペレット形状に形成される。しかしながら、当該混合飼料もまた、球面を有する形状であるため、牛が舌でからめ取り難く、摂取することが容易でない。また、製造に各種造粒機が必要となり、設備導入等にコストが掛かる問題がある。
特公平2−14019号
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、牛に油溶性ビタミンが配合された混合飼料をより確実に摂取させることのできる技術を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
[1] 固形油脂と液体油脂との比率が質量比で10:0〜1:3.5の油脂と、油溶性ビタミンと、を含有し、質量が0.3グラム以上8グラム以下であり、一辺の長さが3mm以上の六面体の形状を有する牛用の固形混合飼料。
[2] 前記六面体が立方体、直方体又は四角錐台である[1]に記載の牛用の固形混合飼料。
[3] 前記固形油脂と前記液体油脂との比率が質量比で9:1〜1:2である[1]又は[2]に記載の牛用の固形混合飼料。
本発明によれば、牛に油溶性ビタミンが配合された混合飼料をより確実に摂取させることのできる技術を提供することができる。
以下、本発明の実施形態の1つについて詳細に説明する。本実施形態の牛用の固形混合飼料は、固形油脂と液体油脂との比率が質量比で10:0〜1:3.5の油脂と、油溶性ビタミンと、を含有し、質量が0.3グラム以上8グラム以下であり、一辺の長さが3mm以上の六面体の形状を有する牛用の固形混合飼料である。
まず、本実施形態の牛用の固形混合飼料に含有される成分について説明する。本実施形態の牛用の固形混合飼料に含有される固形油脂としては、例えば、イエローグリース、ラード、ヘッド、いわし精製油、マグロ原油等の動物油脂、菜種油、大豆油、綿実油、ゴマ油、落花生油、パーム油、ヤシ油、米油、ツバキ油、オリーブ油、トウモロコシ油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の植物油脂、これら油脂の分別物、エステル交換物もしくはこれらの油脂の水素添加物の中から選ばれる固形油脂を挙げることができ、例えばこれらが1種または2種類以上含有されるようにすることができる。固形油脂が本実施形態の牛用の固形混合飼料に含有されることにより、牛が自発的に固形混合飼料を摂取するようになる。また、固形油脂は牛のカロリー補給にも寄与することもできる。なお、本明細書において、油脂とは脂肪酸とグリセリンとのエステルをいい、固形油脂とは常温において固体の油脂をいう。
本実施形態の牛用固形混合飼料には、固形油脂に加えて、液体油脂が含有されるようにすることもできる。この場合、液体油脂は、固形油脂と液体油脂との比率が質量比で10:0〜1:3.5となる範囲で固形混合飼料に含有される。液体油脂が固形油脂の質量の3.5倍を超える場合、混合飼料の流動性が高くなり、固体として形状を保つことができない。また、固形油脂と液体油脂との比率は、質量比で9:1〜1:2であることが好ましい。固形油脂の質量が液体油脂の質量の9倍以下である場合、固形混合飼料が柔軟になるため、牛が摂取した際に崩壊しやすくなり消化器官での消化性が向上する。固形油脂の質量が液体油脂の質量の2分の1以上である場合、固形混合飼料の硬度が高くなるため、固形混合飼料の成形性が向上するとともに、例えば固形混合飼料を給与する時などにおける固形混合飼料の取扱い易さが向上する。なお、本実施形態の牛用の固形混合飼料に含まれる固形油脂及び液体油脂の割合は特に限定されないが、例えば、固形混合飼料100質量%に対し、25質量%〜70質量%の範囲で含有することが出来る。
本実施形態の牛用の固形混合飼料に含有することが出来る液体油脂としては、例えば、マグロ油、カツオ油等の動物油脂、菜種油、大豆油、綿実油、ゴマ油、落花生油、パーム油、ヤシ油、米油、ツバキ油、オリーブ油、トウモロコシ油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の植物油脂、これらの分別物、エステル交換物等を挙げることができ、これらが1種または2種類以上含有されるようにすることができる。液体油脂が上述の固形油脂とともに配合されることにより、牛が自発的に固形混合飼料を摂取するようになる。また、液体油脂は、固形油脂と同様に牛のカロリー補給にも寄与することもできる。なお、本明細書において液体油脂とは常温において液体の油脂をいう。
本実施形態の牛用の固形混合飼料に含有される油溶性ビタミンとしては、例えばビタミンA類、ビタミンD類、ビタミンE類もしくはその前駆体、誘導体やエステル類等を挙げることができ、例えばこれらが1種または2種類以上含有されるようにすることができる。具体的に含有される油溶性ビタミンとしては、例えば、ビタミンA粉末、ビタミンA油、ビタミンD粉末、ビタミンD3油、酢酸dl−α―トコフェロール、ビタミンE粉末等が挙げられ、飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律で規定されるビタミンA類、ビタミンD類及びビタミンE類を挙げることもできる。
また、本実施形態の牛用の固形混合飼料は、質量が0.3グラム以上8グラム以下であり、好ましくは0.5グラム以上2グラム以下である。固形混合飼料の質量が0.3グラム以上8グラム以下である場合、その重みから風に飛ばされたりすることがないため、牛が当該固形混合飼料をより確実に摂取することができる。さらに、固形混合飼料の質量が0.3グラム以上8グラム以下であると、牛が固形混合飼料を容易に口に含むことができるため、牛が自発的に摂取しやすくなる。一方、牛用の固形混合飼料の質量が0.3グラム未満である場合、風に飛ばされやすくなるため、牛の固形混合飼料の摂取の確実性が低下する。また、牛用の固形混合飼料の質量が8グラムを超える場合、咀嚼しにくくなったり、容易に口に含むことができなくなるため、牛が固形混合飼料を自発的に摂取しにくくなる。
また、本実施形態の牛用の固形混合飼料は、六面体の形状を有する成形体である。固形混合飼料が六面体であると、牛が固形混合飼料を舌で絡め取りやすいため、牛が自発的に摂取しやすくなる。また、六面体としては、立方体、直方体又は四角錐台の形状が好ましい。六面体が立方体、直方体又は四角錐台の形状である場合、六面体が立方体、直方体又は四角錐台の形状でない場合と比べ、牛の口腔内から固形混合飼料が落ちにくく、牛がさらにより確実に固形混合飼料を摂取できる。また、六面体が四角錐台であると生産効率の観点から好ましい。なお、本明細書において、六面体とは、例えば立方体、直方体、双三角錐、五角錐、四角錐台などの六つの平面に囲まれた立体のほか、各面の面積等を考慮して実質的に六面体といえるものも含まれる概念であり、例えばテーパーや角・縁取り等の加工をしたものや、各平面がやや凹凸した形状も含まれる。
また、本実施形態の固形混合飼料の一辺の長さは3mm以上である。固形混合飼料の一辺の長さが3mm以上とは、六面体である固形混合飼料に含まれる最小の長さの辺について、その長さが3mm以上であることをいう。牛用の固形混合飼料の一辺の長さが3mm以上である場合、一辺の長さが3mm未満である場合と比べ、固形混合飼料が外部からのストレスによりその形状が崩れたり、牧草などの下に落ちたりしにくく、牛が固形混合飼料をより確実に摂取することができる。牛用の固形混合飼料の一辺の長さが3mm未満である場合、固形混合飼料の形状が崩れたり、牧草の下に落ちたりするため、牛が確実に摂取することができない。また、固形混合飼料に含まれる最大の長さの辺について、その長さは当業者が適宜設定することができるが、例えば35ミリ以下とすることが出来る。なお、本明細書において、テーパーや角・縁取り等の加工がされた実質的に六面体といえる固形混合飼料の一辺とは、固形混合飼料の各平面を延伸することで形成される六面体の一辺をいう。
さらに、本実施形態の牛用の固形混合飼料には、上記構成に加えて、100質量%とする量の他の成分が含有されるようにしてもよく、乳化剤がさらに含有されるようにしてもよい。本実施形態の牛用の固形混合飼料に含有され得る乳化剤として、例えばグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル等を挙げることができる。本実施形態の固形混合飼料に乳化剤が含有される場合、油溶性ビタミンの吸収を向上させることができる。また、本実施形態の牛用の固形混合飼料は、さらに、例えばプロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム等の防かび剤や、例えばBHA、BHT、エトキシキン等の酸化防止剤や、例えばサッカリンナトリウム等の甘味料や、香料が含有されるようにすることができる。
また、本実施形態の牛用の固形混合飼料は、表面を例えば小麦粉、でんぷん、コンスターチ、片栗粉等の粉類や糖類、サッカリンナトリウム、香料等によりコーティングされるようにすることもできる。当該コーティングは、例えばこれらの物質を表面に付着させるようにしてもよいほか、水や油脂等に溶解し、続いて塗布・乾燥することにより行うこともできる。当該コーティングにより、他の栄養成分を付加したり、油脂のべたつきを防止したり、味や匂いを付加することができ、さらに固形混合飼料の酸化防止等保存性を高めることもできる。
本実施形態の牛用の固形混合飼料に含まれる固形油脂、油溶性ビタミンおよび液体油脂などの必要に応じて配合される他成分の割合は、その合計が100質量%となり、固形油脂と液体油脂との質量比率が10:0〜1:3.5となる範囲で当業者が適宜設定できるが、例えば、固形混合飼料100質量%に対し、固形油脂を5.5質量%〜70質量%、油溶性ビタミンを0.1質量%〜40質量%、液体油脂を0質量%〜50質量%の範囲で含有することができる。
本実施形態の牛用の固形混合飼料の製造方法については特に限定されず、当業者が適宜選択することができるが、例えば以下の方法に基づき得ることができる。
まず、固形油脂を加熱溶解し、次に溶解した当該油脂に油溶性ビタミンを配合する。加熱方法については特に制限はなく、当業者が適宜設定することができる。なお、固形混合飼料に液体油脂を含有させる場合、固形油脂と液体油脂との質量比率が10:0〜1:3.5の範囲内となるように、液体油脂を固形油脂に混合し、加熱溶解することができる。
次に、油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を、固形混合飼料の質量が0.3グラム以上8グラム以下となり、一辺の長さが3mm以上の六面体形状に形成される型を有する容器等に流し込む。
次に、容器に流し込まれた油脂を冷却する。冷却方法については特に制限はなく、当業者が適宜設定することができる。
さらに、冷却により固化した油脂を容器から取り出すことで、固形油脂又は固形油脂と液体油脂との比率が質量比で10:0〜1:3.5の油脂と、油溶性ビタミンと、を含有し、質量が0.3グラム以上8グラム以下となり、一辺の長さが3mm以上の六面体の形状を有する牛用の固形混合飼料を得ることができる。
上記製造方法では、油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を、質量が0.3グラム以上8グラム以下となる一辺の長さが3mm以上の六面体形状に形成される型を有する容器に流し込み、次いで冷却することで本実施形態の牛用の固形の混合飼料を成形しているが、例えば、油溶性ビタミンが配合された油脂を固化した後、切断や型抜きすることで質量が0.3グラム以上8グラム以下であり、一辺の長さが3mm以上の六面体形状に成形するようにしてもよい。
以上、本実施形態の牛用の固形混合飼料は、牛が自発的に摂取する組成を有し、また、その形状も牛が舌で絡め取るなどしやすい形状を有しているので、牛に油溶性ビタミンが配合された混合飼料をより確実に摂取させることができる。また、特別な装置を使用しなくとも製造可能であり、湿気や水、気温変化に対する耐性も改善されている。また、万一、強い力が加わったことによりひび割れ等が起きたとしても油溶性ビタミンや油脂等の流出はなく、牛に油溶性ビタミン等を摂取させることができる。
次に実施例を示して、本発明の固形混合飼料についてより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
固形混合飼料100質量%に対して、固形油脂としてのパーム分別油(ASIAN AGRI AAA社製RBDパームステアリン)33.66質量%、菜種極度硬化油(日油株式会社製TP−9)15.00質量%をビーカーに入れ、プロペラ式攪拌機(HSIANGTAI社製)にて撹拌し、70℃に加熱しながら350rpmで10分間混合した。次に、溶融した油脂を70℃に保温し、油溶性ビタミンとしてのビタミンA油(DSMニュートリションジャパン株式会社製レチノールパルミチン酸エステル)29.84質量%、乳化剤としてのモノオレイン酸ジグリセリル10.00質量%、ヘプタベヘン酸デカグリセリル1.50質量%、レシチン0.50質量%、ステアリン酸グリセリル4.50質量%、1.25質量%の塩、3.75質量%の水を投入し、350rpmで10分間混合した。次に、油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を、一辺の長さが33mmの正双三角錐の形状の型を有する容器に8グラム流し込み、常温で16時間冷却した。冷却により固化した油脂を型から取り出すことで、一辺の長さが33mmの正双三角錐の形状であり、質量が8グラムの固形混合飼料1を得た。
[実施例2]
固形混合飼料100質量%に対して、固形油脂としてのパーム硬化油(不二製油株式会社製硬化パーム油43)20.65質量%、菜種極度硬化油17.00質量%をビーカーに入れ、プロペラ式攪拌機にて撹拌し、70℃に加熱しながら350rpmで10分間混合した。次に、溶融した油脂を70℃に保温し、油溶性ビタミンとしてのビタミンA油26.44質量%、ビタミンD3油(兼松新東亜食品株式会社製ビタミンD3油)2.30質量%、酢酸dl-α-トコフェロール(DSMニュートリションジャパン株式会社製トコフェロール酢酸エステル)1.10質量%、乳化剤としてのモノオレイン酸ジグリセリル19.00質量%、ヘプタベヘン酸デカグリセリル1.50質量%、レシチン0.50質量%、ステアリン酸グリセリル6.50質量%、酸化防止剤としてのBHT0.01質量%、5質量%の水を投入し、350rpmで10分間混合した。次に、油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を、一辺の長さが17mmの正双三角錐の形状の型を有する容器に4グラム流し込み、常温で16時間冷却した。冷却により固化した油脂を型から取り出すことで、一辺の長さが17mmの正双三角錐の形状であり、質量が4グラムの固形混合飼料2を得た。
[実施例3]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を、縦20mm、横20mm、高さ11mmの直方体の形状の型を有する容器に4グラム流し込む以外の条件は実施例2と同様の条件で、縦20mm、横20mm、高さ11mmの直方体の形状であり、質量が4グラムの固形混合飼料3を得た。
[実施例4]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を一辺の長さが13mmの立方体形状の型を有する容器に2グラム流し込む以外の条件は実施例2と同様の条件で、一辺の長さが13mmの立方体の形状であり、質量が2グラムの固形混合飼料4を得た。
[実施例5]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を縦10mm、横10mm、高さ21mmの直方体形状の型を有する容器に2グラム流し込む以外の条件は実施例2と同様の条件で、縦10mm、横10mm、高さ21mmの直方体の形状であり、質量が2グラムの固形混合飼料5を得た。
[実施例6]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を上面が縦11mm、横11mmであり、底面が縦15mm、横15mmであり、上面と底面とを結ぶ辺の長さが13mmの四角錐台の形状の型を有する容器に2グラム流し込む以外の条件は実施例2と同様の条件で、上面が縦11mm、横11mmであり、底面が縦15mm、横15mmであり、上面と底面とを結ぶ辺の長さが13mmの四角錐台の形状であり、質量が2グラムの固形混合飼料6を得た。
[実施例7]
固形混合飼料100質量%に対して、固形油脂としての菜種極度硬化油9.00質量%、液体油脂としての菜種白絞油(株式会社J−オイルミルズ製菜種白絞油、)28.65質量%をビーカーに入れ、プロペラ式攪拌機にて撹拌し、70℃に加熱しながら350rpmで10分間混合した。次に、溶融した油脂を70℃に保温し、油溶性ビタミンとしてのビタミンA油26.44質量%、ビタミンD3油2.30質量%、酢酸dl-α-トコフェロール1.10質量%、乳化剤としてのモノオレイン酸ジグリセリル19.00質量%、ヘプタベヘン酸デカグリセリル1.50質量%、レシチン0.50質量%、ステアリン酸グリセリル6.50質量%、酸化防止剤としてのBHT0.01質量%、5質量%の水を投入し、350rpmで10分間混合した。次に、油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を、縦15mm、横15mm、高さ5mmの直方体の形状の型を有する容器に1グラム流し込み、常温で16時間冷却した。冷却により固化した油脂を型から取り出すことで、縦15mm、横15mm、高さ5mmの直方体の形状であり、質量が1グラムの固形混合飼料7を得た。
[実施例8]
固形混合飼料100質量%に対して、固形油脂としてのパーム硬化油15.65質量%、菜種極度硬化油17.00質量%、液体油脂としての菜種白絞油5.00質量%をビーカーに入れ、薬匙で撹拌した以外の条件は実施例7と同様の条件で、縦15mm、横15mm、高さ5mmの直方体の形状であり、質量が1グラムの固形混合飼料8を得た。
[実施例9]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を縦7mm、横7mm、高さ11mmの直方体形状の型を有する容器に0.5グラム流し込む以外の条件は実施例8と同様の条件で、縦7mm、横7mm、高さ11mmの直方体の形状であり、質量が0.5グラムの固形混合飼料9を得た。
[実施例10]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を縦6mm、横6mm、高さ9mmの直方体の形状の型を有する容器に0.3グラム流し込む以外の条件は実施例8と同様の条件で、縦6mm、横6mm、高さ9mmの直方体の形状であり、質量が0.3グラムの固形混合飼料10を得た。
[比較例1]
実施例1の条件により得られた固形混合飼料1を縦6mm、横6mm、高さ3mmの直方体の形状に切断を試みたが、小さすぎて切断することが容易でなかったため、0.1グラムの固形混合飼料11を得ることはできなかった。
[比較例2]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を縦25mm、横35mm、高さ60mmの直方体形状の型を有する容器に50グラム流し込む以外の条件は実施例1と同様の条件で、縦25mm、横35mm、高さ60mmの直方体の形状であり、質量が50グラムの固形混合飼料12を得た。
[比較例3]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を縦35mm、横20mm、高さ45mmの直方体形状の型を有する容器に30グラム流し込む以外の条件は実施例1と同様の条件で、縦35mm、横20mm、高さ45mmの直方体の形状であり、質量が30グラムの固形混合飼料13を得た。
[比較例4]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を縦1mm、横10mm、高さ210mmの直方体形状の型を有する容器に2グラム流し込む以外の条件は実施例1と同様の条件で、縦1mm、横10mm、高さ210mmの直方体の形状であり、質量が2グラムの固形混合飼料14を得た。
[比較例5]
油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を半径16mmの半球の形状の型を有する容器に8グラム流し込む以外の条件は実施例1と同様の条件で、半径16mmの半球の形状であり、質量が8グラムの固形混合飼料15を得た。
[比較例6]
固形混合飼料100質量%に対して、固形油脂としてのパーム分別油5.00質量%、液体油脂としての菜種白絞油43.66質量%をビーカーに入れ、プロペラ式攪拌機にて撹拌し、70℃に加熱しながら350rpmで10分間混合した。次に、溶融した油脂を70℃に保温し、油溶性ビタミンとしてのビタミンA油29.84質量%、乳化剤としてのモノオレイン酸ジグリセリル10.00質量%、ヘプタベヘン酸デカグリセリル1.50質量%、レシチン0.50質量%、ステアリン酸グリセリル4.50質量%、1.25質量%の塩、3.75質量%の水を投入し、350rpmで10分間混合した。次に、油溶性ビタミンが配合された溶解した油脂を、縦35mm、横20mm、高さ45mmの直方体形状の型を有する容器に30グラム流し込み、常温で16時間冷却したが、冷却により固化せず形状を保持できなかったため、固形混合飼料16を得ることはできなかった。
試験1
固形混合飼料1〜16の形状や大きさが実際の製造現場に適しているかを以下の2段階の評価基準に従って評価した。
<評価基準>
○:型等を使用して容易に製造可能。
×:作業が煩雑で量産に向かない。
試験2
固形混合飼料1〜16について、「指でつぶせるか」について官能試験を行った。本試験は、25℃(常温)において、台に置かれた固形混合飼料1〜16を上方から親指で圧迫し、その際に感じられた固さを知覚する試験であり、以下の4段階の評価基準に従って評価した。本試験では◎、○、△、×の順に評価が優れるとし、△以上のものが実使用上問題なく使用できるレベルである。なお、本試験は固形混合飼料の消化器官での消化性、固形混合飼料の成形性及び取扱い易さについて評価するものである。「指に軽く力を入れて潰せる」固形混合飼料は、成形性、取扱い易さ及び消化性に優れる。また、「指にほとんど力を入れることなく潰せる」固形混合飼料は、指に軽く力を入れることで潰せる固形混合飼料と比較し、消化性に優れるが、成形性及び取扱い易さに劣る。「指に力を入れることで潰せる」固形混合飼料は、指に軽く力を入れることで潰せる固形混合飼料と比較し、成形性、取扱い易さが同等であるが、消化性に劣る。
<評価基準>
◎ :指に軽く力を入れることで潰せる。
○ :指にほとんど力を入れることなく潰せる。
△ :指に力を入れることで潰せる。
× :形状を保持できない。
試験3
500グラムの配合飼料又は500グラムのTMRに、50グラムの固形混合飼料1〜16をそれぞれ混合し、得られた混合物をそれぞれホルスタイン種6頭(計96頭)に給与し、摂取した牛の割合を以下の4段階の評価基準に従って評価した。
<評価基準>
S:7割以上の牛が摂取。
A:6割以上7割未満の牛が摂取。
B:5割以上6割未満の牛が摂取。
C:5割未満の牛が摂取。
試験1〜試験3の結果を表1に示す。
[表1]
Figure 2016039791
表1に示す通り、実施例は、比較例と比較し、牛による摂取割合を増加させることができる。また、固形混合飼料の六面体が立方体、直方体又は四角錐台である実施例3−10は六面体が立方体、直方体又は四角錐台でない実施例1及び2と比較し、固形混合飼料を自発的に摂取する牛の割合を1割以上増加させることができる。また、試験2から理解できる通り、固形油脂と液体油脂との比率が質量比で9:1〜1:2である実施例8−10は、当該範囲外である実施例1−7と比較し、成形性及び取扱い易さに優れるとともに、牛が摂取した際に崩壊しやすいため消化器官での消化性に優れる。さらに、固形混合飼料が0.5グラム以上2グラム以下である実施例4−9は、固形混合飼料の重さが当該範囲外である実施例1−3、10と比較し、固形混合飼料を自発的に摂取する牛の割合を1割以上増加させることができる。なお、試験3において、固形混合飼料14は配合飼料又はTMRと混合することで折れてしまったため、評価を行うことができなかった。

Claims (3)

  1. 固形油脂と液体油脂との比率が質量比で10:0〜1:3.5の油脂と、油溶性ビタミンと、を含有し、
    質量が0.3グラム以上8グラム以下であり、一辺の長さが3mm以上の六面体の形状を有する牛用の固形混合飼料。
  2. 前記六面体が立方体、直方体又は四角錐台である請求項1に記載の牛用の固形混合飼料。
  3. 前記固形油脂と前記液体油脂との比率が質量比で9:1〜1:2である請求項1又は2に記載の牛用の固形混合飼料。


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