JP2016039185A - 基板ホルダおよび基板着脱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で基板の起立姿勢を安定に保持し、かつ基板の平面度を維持することができる基板ホルダおよび基板着脱方法を提供する。
【解決手段】基板ホルダ100は、縦型基板搬送装置に用いられ、基板Wを起立姿勢で保持することが可能な基板ホルダであって、本体部10と、保持ユニット20とを具備する。本体部10は、基板Wに対向する支持面11を有する。保持ユニット20は、基板Wに接触可能な粘着面210を有する複数の粘着パッド211を含む。保持ユニット20は、粘着面210が支持面11から突出する保持位置と、粘着面210が本体部10の内部へ後退する解除位置との間で、複数の粘着パッド211を支持面11に平行な軸(軸部221)まわりに傾動させることが可能に構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、縦型基板搬送装置に用いられ、基板を起立姿勢で保持することが可能な基板ホルダおよび基板着脱方法に関する。
近年、キャリア循環型のインラインスパッタ装置が広く用いられている。この種のインラインスパッタ装置は、基板を横臥させた姿勢で搬送する横型(水平)搬送方式と、基板を起立させた姿勢で搬送する縦型(垂直)搬送方式とが知られている。縦型搬送方式は、横型搬送方式と比較して、基板の大型化に伴う装置の設置面積の増加を最小限に抑えることができるという利点がある。
縦型搬送装置には、基板を略垂直の姿勢で搬送するキャリアが用いられる。キャリアには、基板の姿勢を安定に保持することが可能な基板保持構造が必要とされる。例えば特許文献1には、キャリアフレームの開口部の周縁に設けられた複数のクランプでガラス基板をキャリアに保持する構造が記載されている。
一方、近年における基板の大型化あるいは薄化により、基板に生じる反りや撓みが原因で、基板の平面度を安定に維持することができない場合がある。これを防止するため、例えば特許文献2に記載のように、キャリアに搭載された基板の裏面(非成膜面)を静電吸着により吸着することで、基板の反りを防止することが知られている。
特開2006−114675号公報 特開2007−96056号公報
基板を略垂直な姿勢で搬送する場合、搬送時における基板の脱落や成膜時における基板の撓みなどを防止するため、搬送中および成膜中において基板の吸着動作を継続させる必要がある。このため、キャリアに静電吸着部を設ける構成では、各キャリアに静電吸着のための電力源を搭載するか、搬送ラインを走行する各キャリアに静電吸着のための電力供給ラインを設置しなければならず、これが原因で構成の複雑化および電力コストの増加を招くという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、簡素な構成で基板の起立姿勢を安定に保持し、かつ基板の平面度を維持することができる基板ホルダおよび基板着脱方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る基板ホルダは、縦型基板搬送装置に用いられ、基板を起立姿勢で保持することが可能な基板ホルダであって、本体部と、保持ユニットとを具備する。
上記本体部は、上記基板に対向する第1の主面を有する。
上記保持ユニットは、上記基板に接触可能な粘着面を有する複数の粘着パッドを含む。上記保持ユニットは、上記粘着面が上記第1の主面から突出する第1の位置と、上記粘着面が上記本体部の内部へ後退する第2の位置との間で、上記複数の粘着パッドを上記第1の主面に平行な軸まわりに傾動させることが可能に構成される。
上記基板ホルダにおいて、保持ユニットは、粘着パッドを第1の位置に移動させることで、本体部の第1の主面に対向する基板の一方の面に接触し、その粘着面で基板を保持する。これにより基板の反りや撓みを発生させることなく基板の起立姿勢を保持することが可能となる。
一方、保持ユニットは、粘着パッドを第2の位置に移動させることで、上記粘着面と基板との接触を解除する。これにより基板ホルダから基板を離脱させることが可能となる。
このように上記基板ホルダによれば、粘着パッドを用いて基板を保持するように構成されているため、簡素な構成で基板の起立姿勢を安定に保持することができる。
また、上記基板ホルダにおいては、粘着パッドによる基板の保持力を解除する際、粘着パッドを第1の主面に対して平行な軸まわりに傾動させるように構成されている。このため、基板に対して垂直あるいは平行な方向に粘着面を剥離するときと比較して、小さな力で粘着面を基板から剥離することができる。
本体部に対する基板の着脱は、典型的には、本体部が略水平方向に横臥した状態で行われるが、これに限られず、例えば本体部が斜めに傾斜した状態で行われてもよい。本体部が横臥した状態で基板の着脱を行うことで、基板に高い平面度をもたせることが可能となる。
このとき、粘着パッドは、第1の位置において粘着面が第1の主面から突出するため、基板は、第1の主面から離間した状態で粘着面により保持される。一方、粘着パッドは、第2の位置において粘着面が本体部の内部へ後退するため、保持力を解除した際、基板は第1の主面に支持される。
上記粘着パッドは、典型的には、第1の主面の複数個所に設置される。粘着パッドの設置数、設置場所などは特に限定されず、基板の大きさや保持位置などに応じて適宜設定可能である。
上記本体部は、上記第1の主面とは反対側の第2の主面をさらに有してもよく、上記保持ユニットは、固定部と、可動部と、付勢部とをさらに有してもよい。
上記固定部は、上記第2の主面に配置される。上記可動部は、上記複数の粘着パッドを支持し、上記固定部に対して上記軸まわりに傾動可能に構成される。上記付勢部は、上記固定部と上記可動部との間に配置され、上記可動部を上記第1の位置に向けて付勢する。
これにより粘着パッドは、付勢部材によって常時第1の位置へ付勢されるため、外部から電力源や駆動力を得ることなく基板の保持状態を維持することができる。
上記可動部は、複数の粘着パッド各々を支持する複数の可動部材で構成されてもよいし、所定の複数の粘着パッドを共通に支持するように構成されてもよい。上記付勢部についても同様に、複数の粘着パッド各々を付勢する複数の付勢部材で構成されてもよいし、所定の複数の粘着パッドを共通に付勢するように構成されてもよい。
上記可動部は、上記縦型基板搬送装置の操作部の入力を受けることで、上記粘着パッドを上記第1の位置から上記第2の位置へ傾動させる被操作片を有してもよい。
上記操作部は、例えば、縦型基板搬送装置の外部に設けられた基板着脱位置(典型的には、仕込室や取出室の近傍に設けられた基板の着脱ポジション)に設けられる。操作部としては、例えば、伸縮可能なロッド部を含む機構や適宜のロボットが含まれる。
本体部の構成は特に限定されず、例えば、複数の粘着パッドをそれぞれ収容する複数の空間部が形成された板状部材、あるいは、当該複数の空間部が形成された軸状部材を含む格子体などで構成される。これにより、本体部の構成の簡素化、軽量化を図ることができる。
本発明の一形態に係る基板着脱方法は、主面を有する本体部と、上記主面に対向する第1の基板に接触する粘着面を有する複数の粘着パッドとを備えた基板ホルダを、縦姿勢から横姿勢に変換することを含む。
上記粘着面が上記主面から突出する第1の位置から、上記粘着面が上記本体部の内部へ後退する第2の位置へ、上記複数の粘着パッドを上記主面に平行な軸まわりに傾動させることで、上記基板ホルダによる上記第1の基板の保持力が解除される。
上記主面に上記第1の基板から第2の基板が載せ替えられる。
上記複数の粘着パッドを上記第2の位置から上記第1の位置へ傾動させることで、上記第2の基板が粘着保持される。
上記基板着脱方法は、粘着パッドによる基板の保持力を解除する際、粘着パッドを主面に対して平行な軸まわりに傾動させる。このため、基板に対して垂直あるいは平行な方向に粘着面を剥離するときと比較して、小さな力で粘着面を基板から剥離することができる。また、基板ホルダを横姿勢の状態で基板の載せ替えが行われるので、基板(第2の基板)を平坦な姿勢で粘着保持することができる。
上記基板着脱方法は、さらに、上記第2の基板を粘着保持した後、上記基板ホルダを上記横姿勢から上記縦姿勢に変換してもよい。
これにより、基板を起立させた状態で搬送することができる。
上記複数の粘着パッドを上記第2の位置から上記第1の位置へ傾動させる工程は、上記複数の粘着パッドのうち、上記主面の中央側に位置する粘着パッドを上記第1の位置に傾動させた後、上記中央側に位置する粘着パッドの周囲に位置する粘着パッドを上記第1の位置に傾動させてもよい。
これにより、主面に載置された基板に撓みが生じている場合などにおいて、当該基板の撓みを除去し、平面度の高い状態で基板の粘着保持を実現することが可能となる。
本発明によれば、簡素な構成で、基板の起立姿勢を安定に保持し、かつ基板の平面度を維持することができる。
本発明の第1の実施形態に係る基板ホルダを概略的に示す正面図である。 図1における[A]−[A]線方向断面図である。 上記基板ホルダにおける粘着パッドの一変形例を示す斜視図である。 上記基板ホルダにおける粘着パッドの他の変形例を示す斜視図である。 上記基板ホルダにおける粘着パッドのさらに他の変形例を示す斜視図である。 上記基板ホルダを用いた基板脱着方法の一例を説明する工程フローである。 上記基板ホルダを用いた基板脱着方法の他の例を説明する工程フローである。 上記基板ホルダを用いた基板脱着方法のさらに他の例を説明する工程フローである。 上記基板ホルダの姿勢変換機構を説明する概略正面図である。 上記基板ホルダの姿勢変換機構を説明する概略側面図である。 比較例に係る基板保持方法を説明する要部の概略側面図である。 比較例に係る基板保持の解除方法を説明する要部の概略側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る基板ホルダを概略的に示す斜視図である。 上記基板ホルダによる基板保持形態を示す要部拡大図である。 上記基板ホルダによる基板保持形態を示す他の要部拡大図である。 上記粘着パッドを有する保持部材の構成の変形例を示す斜視図である。 上記粘着パッドを有する保持ユニットの構成の変形例を示す要部断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る基板ホルダ100を概略的に示す正面図である。
なお図においてX軸、Y軸およびZ軸方向は、相互に直交する3軸方向を示しており、本実施形態ではそれぞれ、基板ホルダ100の厚み方向、幅方向および高さ方向に相当する(以下の図においても同様とする)。
基板ホルダ100は、図示しない縦型基板搬送装置に用いられ、基板Wを略垂直な姿勢(起立姿勢)に保持した状態で搬送するためのキャリアとして構成される。
縦型基板搬送装置は、基板Wを垂直な姿勢で搬送するものに限られず、基板Wを5°程度傾斜させて搬送する場合も含む。すなわち上記起立姿勢には、文字どおり垂直な姿勢だけに限られず、ほぼ垂直な姿勢も含まれる。
上記縦型基板搬送装置は、例えば、インライン式スパッタ装置で構成される。基板Wは、典型的には矩形のガラス基板であり、その大きさは特に限定されず、例えば、G4ないしG6サイズのものが用いられる。
基板ホルダ100は、本体部10と、保持ユニット20(図2参照)とを有する。
(本体部)
本体部10は、縦方向に長辺を有する矩形の板状部材で構成され、典型的には、ステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属材料で構成される。本体部10は、基板Wの裏面(非成膜面)に対向する支持面11(第1の主面)を有する。支持面11は、YZ平面に平行な平面で構成され、基板Wよりも大きな面積を有する。
本体部10の面内には、本体部10をその厚み方向(X軸方向)に貫通する複数の開口部12が形成されている。開口部12の数、形状、大きさなどは特に限定されず、本実施形態では、Y軸方向およびZ軸方向に沿って等間隔に円形の開口部12がそれぞれ形成される。開口部12の形状は円形に限られず、矩形等の適宜の形状であってもよい。
本体部10に複数の開口部12が設けられることで、本体部10の軽量化、放熱性の向上などを図ることができる。これらの開口部12の少なくとも一部は、図示しないリフターピンが通過する挿通孔として構成されてもよい。当該リフターピンは、本体部10が水平方向に横臥した姿勢(支持面11が略水平な状態)において実施される基板Wの着脱の際、基板Wを支持面11に対してX軸方向に昇降させるように駆動される。
(保持ユニット)
図2は、図1における[A]−[A]線断面図である。
保持ユニット20は、支持面11上に載置された基板Wを粘着力によって保持可能な複数の保持部材21を含む。複数の保持部材21は、先端部に、基板Wの裏面に接触可能な粘着面210をそれぞれ有し、粘着面210を基板Wの裏面側に向けて、支持面11の複数個所にそれぞれ配置されている。
複数の保持部材21は、支持面11の上記複数個所にそれぞれ形成された空間部13に1つずつ収容されている。空間部13は、本体部10をその厚み方向(X軸方向)に貫通する貫通孔で構成されており、保持部材21は、空間部13の内周面に適度な間隔をおいて収容されている。空間部13の開口形状は特に限定されず、本実施形態では略矩形に形成されている(図1参照)。
空間部13の形成位置は特に限定されず、基板Wと対向し得る支持面11上の適宜の複数の位置に配置される。本実施形態では、Y軸方向およびZ軸方向に沿って等間隔に空間部13がそれぞれ形成されており、図1の例では、各々の開口部12をY軸およびZ軸に各々交差する斜め方向から挟み込む位置に各空間部13が設けられる。これに限られず、空間部13は、Y軸方向あるいはZ軸方向に相互に隣接する2つの開口部12の間にそれぞれ形成されてもよいし、支持面11の周縁に沿って形成されてもよい。空間部13の数も特に限定されず、基板Wのサイズ等に応じて適宜設定される。
保持部材21は、略円筒形状を有し、その頂面に粘着パッド211を有する。粘着面210は、粘着パッド211の表面で形成される。粘着面210は、大気中は勿論、真空中においても粘着力を維持できる粘着材料で構成される。
保持部材21の高さ寸法は、本体部10の厚み寸法よりもやや大きく設定されている。このため、保持部材21の底面が本体部10の裏面14(第2の主面)と同一の平面内に位置したとき、保持部材21の表面(粘着面210)が本体部10の支持面11から所定高さSだけ突出する。
粘着パッド211は、単一の円盤形状に形成されてもよいが、例えば図3〜図5に示すように、粘着面に多くのエッジ領域が現れるような形態で粘着パッドが形成されてもよい。粘着面のエッジ領域が多いほど、単一の円盤形状と比較して、高い粘着力を発生させることができる。
図3は、環状の粘着パッド211Aを有する保持部材21Aを示している。この粘着パッド211Aによれば、外周側および内周側にそれぞれエッジ領域を設けることができる。
なお粘着パッド211Aの内周領域に空気が溜まるのを防止するため、保持部材21Aの中心部に、図示しない空気抜き用の通孔が設けられてもよいし、粘着パッド211Aの少なくとも一部に径方向に連続する切欠きが設けられてもよい。
図4は、複数の円盤形状の粘着パッド211Bを有する保持部材21Bを示している。同様に図5は、複数の長円形状の粘着パッド211Cを有する保持部材21Cを示している。いずれの構成例においても、各々の粘着パッド211B,211Cによって複数のエッジ領域を設けることができる。粘着パッド211B,211Cは図示のように等角度間隔で配置される例に限られず、ランダムに配置されてもよい。
図2に示すように、各粘着パッド211は、粘着面210が支持面11から突出する保持位置(第1の位置)と、粘着面210が本体部10(空間部13)の内部へ後退する解除位置(第2の位置)とを選択的に切り替え可能に構成される。保持ユニット20は、粘着パッド211を保持位置と解除位置との間を傾動可能に支持するための固定部22と可動部23とを有する。
固定部22は、本体部10の裏面14に配置される。固定部22は、典型的には、複数の保持部材21各々に対応して複数設けられ、本実施形態では裏面14上の各空間部13の直上位置にそれぞれ配置される。
なお固定部22は、全ての保持部材21に共通の単独部品、あるいは、所定の複数の保持部材21に共通の部品群で構成されてもよい。
固定部22は、Y軸方向に平行な軸部221を有する。本実施形態において軸部221は、本体部10の裏面14側であって各空間部13の上縁に沿って配置されている。
これに限られず、軸部221は、Z軸方向に平行に配置されてもよいし、Y軸およびZ軸に交差する任意の方向に配置されてもよい。すなわち軸部221は、本体部10の支持面11(あるいは裏面14)に平行であれば、いずれの方向であってもよい。
可動部23は、保持部材21の底面(粘着面210とは反対側の面)を支持し、固定部22に対して軸部221のまわりに傾動可能に構成される。
本実施形態において可動部23は、相互に略直交する第1および第2の板部231,232が一体化されたL字状の部材で構成される。第1の板部231は、保持部材21の底面を支持し、第2の板部232は、軸部221に傾動可能に支持される。
第1の板部231は、本体部10の裏面14側から空間部13を閉塞することができる大きさの矩形の平板形状を有する。第1の板部231の周縁には、裏面14に当接可能な当接面231aが設けられ、当接面231aと裏面14との当接により、図2に実線で示す粘着パッド211の保持位置を規定する。
保持位置において、各粘着面210は、支持面11と平行に配置される。これにより、X軸方向(粘着面210に垂直な方向)だけでなく、Y軸およびZ軸方向(粘着面210に平行な方向)に対して強固な保持力(粘着力)を確保することができる。
また、各粘着面210が支持面11から基板W側に突出するように保持位置が設定されることにより、粘着面210による保持力を安定に得ることができる。さらに、保持位置において各粘着面210がそれぞれ同一平面内に配置されることにより、支持面11上に平面的な保持面が形成され、これにより基板Wに反りや撓みを生じさせることなく基板Wの起立姿勢を安定に保持することが可能となる。
一方、第2の板部232は、第1の板部231に対して直交する矩形の平板形状を有する。第2の板部232は、図2に示す保持位置から二点鎖線で示す解除位置へ保持部材21を反時計方向に回転させるときに、操作部DPにより+Z方向(図2において紙面上方側)へ押圧操作される「被操作片」として機能する。
操作部DPの押圧操作による第2の板部232の移動量は、第1の板部231の当接面231aが本体部10の裏面14に当接する位置から、保持部材21の上端周縁の一部が空間部13の内周面に当接する位置までの回転角度範囲に制限される。これにより、図2に二転鎖線で示す粘着パッド211の解除位置が規定される。
なお、操作部DPによる第2の板部232の+Z方向への押し込み量に制限が加えられてもよい。この場合、典型的には、操作部DPの押し込み量が制限された位置で、粘着パッド211の解除位置が規定される。このとき保持部材21は、空間部13の内周面に当接していなくてもよい。
解除位置において、粘着面210は、支持面11よりも空間部13側に後退していることが好ましい。これにより、各粘着面210を基板Wから完全に離脱させることができるため、支持面11からの基板Wの取り出し作業を安定に行うことが可能となる。
操作部DPは、例えば、縦型基板搬送装置の外部に設けられた基板着脱位置(典型的には、仕込室や取出室の近傍に設けられた基板の着脱ポジション)に設けられる。操作部DPは、典型的には、各保持部材21に対応して複数設けられる。操作部DPは、例えば、Z軸方向に伸縮可能なロッド部を含む機構で構成されてもよいし、Z軸方向に移動可能な適宜のロボットで構成されてもよい。
保持ユニット20は、付勢部24をさらに有する。付勢部24は、固定部22と可動部23との間に配置され、可動部23を保持位置(第1の位置)に向けて付勢する。本実施形態において付勢部24は、固定部22と可動部23の第2の板部232との間に配置された板バネ、トーションバネなどで構成される。
なお付勢部24は、固定部22あるいは軸部221と一体的に構成されてもよい。
可動部23は、付勢部24によって、図2において時計方向に常時付勢される。これにより、操作部DPによる押圧操作が解除されたとき、粘着パッド211を自動的に保持位置へ復帰させることが可能となる。
以上のようにして、保持ユニット20は、保持位置と解除位置との間で複数の粘着パッド211を軸部221のまわりに傾動させることが可能に構成される。粘着パッド211の傾動操作は、全ての粘着パッド211について同時に行われてもよいし、個別に行われてもよい。また、支持面11を複数の領域に分割し、各分割領域に属する複数の粘着パッド毎にその傾動操作が個別に行われてもよい。
なお、可動部23および付勢部24は、全ての粘着パッド211に共通の単独部品、あるいは、所定の複数の粘着パッド211に共通の部品群で構成されてもよい。
(フレーム部)
図1を参照して、基板ホルダ100は、矩形のフレーム部30をさらに有する。フレーム部30は、本体部10の周囲に配置された矩形の枠部材で構成される。フレーム部30は、本体部10の周縁の少なくとも一部を支持する内周部31を有する。本実施形態では、本体部10の一対の長辺部が内周部31によって支持されるが、これに限られず、本体部10の一対の短辺部あるいは全ての辺部が内周部31によって支持されてもよい。
フレーム部30は、上辺部32および下辺部33を有し、これら上辺部32および下辺部33の少なくとも一方が、縦型基板搬送装置における搬送機構に支持されるように構成される。上記搬送機構は特に限定されず、例えば、搬送レール、搬送コンベアなどを含む。
[基板ホルダの動作]
次に、以上のように構成される基板ホルダ100の典型的な動作について説明する。
基板ホルダ100は、上述のようにインライン式成膜装置などにおける縦型基板搬送装置に用いられ、基板Wを起立姿勢で保持した状態で、成膜室を含む各処理室に順次搬送される。典型的には、基板ホルダ100は、装置内部を一方向に循環するように構成される。基板ホルダ100に対する基板Wの着脱は、仕込・取出室の外部の大気中に設けられた基板着脱ポションにおいて行われる。
保持ユニット20は、各粘着パッド211を保持位置(第1の位置)に移動させることで、各粘着面210を、支持面11に対向する基板Wの裏面に接触させ、それらの粘着面210で基板Wを保持する。これにより基板Wの反りや撓みを発生させることなく基板Wの起立姿勢を保持することが可能となる。
一方、保持ユニット20は、各粘着パッド211を解除位置(第2の位置)に移動させることで、粘着面210と基板Wとの接触を解除する。これにより基板ホルダ100から基板Wを離脱させることが可能となる。
このように本実施形態の基板ホルダ100によれば、複数の粘着パッド211を用いて基板Wを保持するように構成されているため、簡素な構成で基板の起立姿勢を安定に保持することができる。
また、本実施形態の基板ホルダ100においては、粘着パッド211による基板Wの保持力を解除する際、粘着面210を支持面11に対して平行な軸まわりに傾動させる(基板Wに対して粘着面210を傾ける)ように構成されている。このため、基板Wに対して垂直あるいは平行な方向に粘着面を剥離するときと比較して、小さな力で粘着面を基板から剥離することができる。したがって、保持力の解除時において基板Wに損傷を与えることはなく、保持力解除に必要な時間も短縮することが可能となる。
本体部10に対する基板Wの着脱は、典型的には、本体部10が略水平方向に横臥した状態で行われるが、これに限られず、例えば本体部10が斜めに傾斜した状態で行われてもよい。本体部10が横臥した状態で基板の着脱を行うことで、基板Wに高い平面度をもたせることが可能となる。
このとき、各保持部材21は、保持位置において粘着面210が支持面11から突出するため、基板Wは、支持面11から離間した状態で粘着面210により保持される。一方、解除位置において各粘着面210が本体部10の内部へ後退するため、保持力を解除された基板Wは、支持面11に支持される。
また本実施形態において、粘着面210を支持する可動部23、固定部22等は本体部10の裏面(第2の主面)側に配置されており、支持面11側に基板保持に必要な各種機構部を配置することなく基板Wを保持するように構成されている。
これにより、支持面11の平面度を高めることができるとともに、本体部10をコンパクトに構成することができる。さらに、基板Wの全面成膜の要求にも容易に対応することが可能となる。
さらに本実施形態において、保持ユニット20は、各粘着パッド211を保持位置へ付勢する付勢部24を有するため、外部から電力源や駆動力を得ることなく基板の保持状態を維持することができる。
続いて、基板ホルダ100に対する基板Wの着脱工程例を説明する。ここでは、縦型基板搬送装置の仕込・取出室から処理済(成膜済)の基板が基板ホルダ100とともに大気中の基板着脱ポジションに搬送された後、未処理の新たな基板が基板ホルダ100とともに仕込・取出室へ装填されるまでの一連の動作を例に挙げて説明する。
(工程例1)
図6は、基板ホルダ100を用いた基板着脱方法の一例を示す工程フローである。
大気に開放された仕込・取出室から大気中にある基板着脱ポジションに搬送された基板ホルダ100は、まず、その高さ方向(Z軸方向)が鉛直方向に向けられた縦姿勢から、その厚さ方向(X軸方向)が鉛直方向に向けられた横姿勢に変換される(ステップ101)。
この工程では、支持面11が上面となるように基板ホルダ100が横臥された後、所定の位置にアライメントされて保持される。基板ホルダ100の姿勢変換は、典型的には、当該基板着脱ポジションに設置された適宜の姿勢変換機構を用いて行われる。
続いて、基板ホルダ100の各粘着パッド211が保持位置から解除位置へ切り替えられる(ステップ102)。
この工程では、保持ユニット20の各可動部23に設けられた被操作片(第2の板部232)が付勢部24の付勢力に抗して操作部DPによってZ軸方向に押圧操作されることで、各粘着パッド211が解除位置へ傾動操作される(図2の二点鎖線)。これにより粘着パッド211による基板Wの保持力が解除され、基板Wは、本体部10の支持面11上に支持される。
ここで本実施形態の保持ユニット20は、各粘着パッド211を支持面11(基板Wの裏面)に対して平行な軸周りに傾動させることによって、これらの粘着面210を基板Wの裏面から剥離する。このため、基板に垂直な方向あるいは平行な方向に粘着面を移動させる場合と比較して、基板Wから粘着面210を容易に剥離することができる。したがって本実施形態によれば、粘着面210による基板Wの保持力(粘着力)を容易に消失させることができるとともに、基板Wに過剰なストレスを与えることなく保持力を解除することができる。
次に、水平方向に横臥した本体部10の下方から、図示しない複数のリフターピンが上昇駆動されて、支持面11から基板Wが上方へ所定距離だけリフトされる(ステップ103)。
上記複数のリフターピンは、本体部10の開口部12を介して支持面11上の基板Wに接触し、各々が同期して上昇駆動される。これにより、基板Wを略水平姿勢でリフトすることができる。
続いて、基板ホルダ100に対する基板Wの入れ替え工程が実施される(ステップ104)。
この工程では、上記リフターピンで支持された処理済の基板Wが取り出され、その後、未処理の基板Wが上記リフターピンの先端に載置される。この作業は、典型的には、基板着脱ポジションに並設された適宜の基板搬送ロボットを用いて行われる。
次に、各々のリフターピンが下降駆動されて、当該リフターピンの先端に支持された未処理の基板Wが支持面11上に載置される(ステップ105)。この工程では、各リフターピンが同期して下降駆動されることで、基板Wが水平姿勢の状態で支持面11上に平坦に載置される。
続いて、基板ホルダ100の各粘着パッド211が解除位置から保持位置へ切り替えられる(ステップ106)。
この工程では、保持ユニット20の各可動部23に対する操作部DPによる押圧操作が解除される。可動部23に対する押圧操作の解除に伴い、各粘着パッド211は、付勢部24の付勢力を受けて保持位置へ復帰し、これにより各粘着面210が支持面11上の基板Wの裏面に密着する(図2参照)。
ここで本実施形態の保持ユニット20は、粘着面210が保持位置において支持面11と平行に配置されるため、X軸方向(粘着面210に垂直な方向)だけでなく、Y軸およびZ軸方向(粘着面210に平行な方向)に対して強固な保持力(粘着力)を得ることができる。
また、各粘着面210が保持位置において支持面11から基板W側に突出するため、基板Wは支持面11から所定の高さS(図2)だけ押し上げられた状態で粘着面210に支持される。これにより、基板Wに対する粘着面210による保持力が安定に得られることになる。
次に、基板ホルダ100は、アライメント位置への保持が解除される。そして基板ホルダ100は、その厚さ方向(X軸方向)が鉛直方向に向けられた横姿勢から、その高さ方向(Z軸方向)が鉛直方向に向けられた縦姿勢に変換される(ステップ107)。
このとき基板Wは、個々の粘着パッド211の粘着力によって、基板ホルダ100から脱落することなく、支持面11に対向する起立した姿勢で安定に保持される。その後、基板ホルダ100は、仕込・取出室へ向けて搬送される(ステップS108)。
(工程例2)
図7は、基板ホルダ100を用いた基板着脱方法の他の例を示す工程フローである。
本工程は、基板ホルダ100の姿勢変換(ステップ201)、粘着パッドの解除位置への移動(ステップ202)、リフターピンの上昇(ステップ203)、基板の入れ替え(ステップ204)、粘着パッドの保持位置への移動(ステップ205)、リフターピンの下降(ステップ206)、基板ホルダ100の姿勢変換(ステップ207)および基板ホルダの搬送(ステップ208)の各ステップを有する。
各ステップは上記工程例1と同様であるのでその説明は省略するが、基板の入れ替え後、粘着パッド211を保持位置へ移動させた後、リフターピンを下降させる点で、工程例1と異なる。
本工程によれば、保持位置にセットされた粘着面210に基板Wが載置されるため、支持面11に対する基板Wの位置精度の更なる向上を図ることができる。また、粘着面210に対する基板Wの押し付け力を付与することで、粘着面210による基板Wの保持力をさらに高めることができる。
上記押し付け力は、例えば、基板Wの裏面を真空吸着あるいは静電吸着する吸着具を用いて基板Wを粘着面に向けて押し付ける力を発生させてもよい。上記吸着具は、例えば、リフターピンの先端に設けられてもよい。
(工程例3)
図8は、基板ホルダ100を用いた基板着脱方法のさらに他の例を示す工程フローである。
本工程は、基板ホルダ100の姿勢変換(ステップ301)、粘着パッドの解除位置への移動(ステップ302)、リフターピンの上昇(ステップ303)、基板の入れ替え(ステップ304)、リフターピンの下降(ステップ305)、粘着パッドの保持位置への移動(ステップ306,307)、基板ホルダ100の姿勢変換(ステップ308)および基板ホルダの搬送(ステップ309)の各ステップを有する。
各ステップは上記工程例1と同様であるのでその説明は省略する。本工程例では、粘着パッド211の保持位置への移動が、中央部に位置する粘着パッド211の保持位置への移動(ステップ306)と、内周側に位置する粘着パッド211の保持位置への移動(ステップ307)と、外周側に位置する粘着パッド211の保持位置への移動(ステップ308)との3工程に分かれている点で、工程例1と異なる。
すなわち本工程においては、例えば図1に示すように支持面11上に6行5列(計30個)で配列された複数の粘着パッド211のうち、中央部に位置する2つの粘着パッド211(中央部粘着パッド)が最初に保持位置にセットされる。その後、上記中央部粘着パッドの周囲に位置する10個の粘着パッド211(内周側粘着パッド)が保持位置へセットされ、最後に、上記内周側粘着パッドの周囲に位置する18個の粘着パッド211(外周側粘着パッド)が保持位置へセットされる。これにより、支持面11に載置された段階で基板Wに撓みが生じている場合などにおいて、基板Wの撓みが除去され、平面度の高い状態で基板Wの粘着保持を実現することが可能となる。
この場合、解除位置から保持位置への各粘着パッド211の傾動方向が、それぞれ基板中央側から周縁側に向かうように各々の軸部221の向きが設定されるのが好ましい。これにより、基板Wに生じている撓みを効率よく除去することが可能となる。
(工程例4)
上記工程例1〜3では、基板ホルダ100の縦姿勢から横姿勢への変換動作およびリフターピンの昇降動作を経て、基板Wの成膜面に接触することなく、基板Wの入れ替え作業が行われた。一方、基板Wの成膜面への接触が許容される場合は、例えば基板Wの成膜面をロボットハンドなどで吸着保持(真空チャック、静電チャック)しながら、縦姿勢に維持された基板ホルダ100に対して基板Wの着脱を行うようにしてもよい。この場合、基板ホルダ100の姿勢変換動作およびリフターピンの昇降動作を不要がとなるため、基板の入れ替え作業を迅速に行うことが可能となる。
図9および図10は、基板ホルダ100の姿勢を変換する姿勢変換ユニット300の構成を示す概略図であり、図9は正面図、図10は右側面図である。
姿勢変換ユニット300は、仕込・取出室外部の基板着脱ポジションに設置され、例えば上述の各工程例において、基板ホルダ100の縦姿勢と横姿勢とを相互間で変換する機能を有する。
姿勢変換ユニット300は、基板ホルダ100を保持可能な保持フレーム310と、保持フレーム310をY軸方向に平行な回転軸321のまわりに回転させることが可能な駆動部320とを有する。
保持フレーム310は、基板ホルダ100よりも大きな面積を有する矩形の板部材で構成される。保持フレーム310の表面には、基板ホルダ100のフレーム部30をチャッキングする複数のホルダチャック311と、基板ホルダ100の本体部10を支持する複数のホルダサポート312とを有する。ホルダチャック311およびホルダサポート312は適宜の位置に配置されている。図示の例では、複数のホルダチャック311はフレーム部30の上辺部32および下辺部33にそれぞれ設けられ、複数のホルダサポート312は本体部10の両側辺に沿って設けられている。
駆動部320は、例えばシリンダ装置で構成され、回転軸321のまわりに保持フレーム310を回転させるアーム323を有する。回転軸321は、保持フレーム310の裏面に固定され、その両端は、台座330に立設された支柱331によって支持されている。アーム323は、その軸方向に進退可能に構成され、その先端部は、保持フレーム100の裏面に設置された支軸322に回転可能に固定されている。
駆動部320は、アーム323を伸縮させることで、保持フレーム310を回転軸321のまわりに回転させ、アーム323の伸縮量で保持フレーム310の回転角度を調整する。本例において駆動部320は、保持フレーム310を図10において実線で示す縦姿勢と二点鎖線で示す横姿勢との間で略90度回転させることが可能に構成される。保持フレーム310は、横姿勢の際、回転軸331を支持する支柱331と、同じく台座330上に立設された支柱332とにより支持される。
台座330は、基板着脱ポジションに設置されており、台座330の上には、縦型基板搬送装置の仕込・取出室から搬出された基板ホルダ100を基板着脱ポジションまで搬送する搬送機構340が据え付けられている。搬送機構340により基板ホルダ100は、図9においてY軸方向に沿って台座330上に搬送される。
仕込・取出室から基板Wを支持した基板ホルダ100が搬出される際、保持フレーム310は、台座330上に縦姿勢で待機している。基板ホルダ100が搬送機構340により搬送され、保持フレーム310の正面で停止すると、図10の実線で示すように、保持フレーム310のホルダチャック311が対向する基板ホルダ100の裏面をチャッキングして位置決めする。チャッキング機構の種類は特に限定されず、静電チャック、バキュームチャック、メカニカルチャックなどが適用可能である。
ホルダチャック311にチャッキングされた基板ホルダ100は、基板Wとともに、搬送機構340から保持フレーム310へ移載される。このとき基板ホルダ100の裏面は、複数のホルダサポート312を介して保持フレーム310の表面に支持される。その後、駆動部320のアーム323が伸長することで、保持フレーム310および基板ホルダ100が図10に二点鎖線で示す横姿勢に変換される。この状態で、上述したように基板ホルダ100から基板Wが取り出される。その後、新たな未処理の基板Wが基板ホルダ100にセットされる。以後、上述の動作と逆の手順で基板ホルダ100が搬送機構340に移載される。
(比較例)
図11および図12は、比較例に係る保持力解除工程を説明する要部断面図である。
この比較例では、図11に示すように、支持面51上には、基板Wの裏面を粘着保持する複数の粘着パッド52が配置されており、これら複数の粘着パッド52によって基板Wを水平に保持している。このような形態で保持された基板Wを支持面51から離脱させるために、この比較例では、支持面51を貫通する複数のリフターピン53が用いられる。これらリフターピン53が例えば図12に示すように基板Wの一方の縁部から順に上昇することで、粘着パッド52から基板Wが引き剥がされる。
このような方法で基板Wを支持面51から離脱させると、基板Wには大きな曲げ応力が加わるため、基板の割れなどの損傷を招くおそれがある。また、基板Wに過大なストレスを与えないようにするため、リフターピン53を順次かつ低速で上昇させる必要があり、これが原因で基板離脱工程に多大な時間が費やされることになる。
これに対して本実施形態においては、支持面11に平行な軸まわりに各粘着パッド211を傾動させるようにしているため、基板Wに過度なストレス(曲げ応力)を与えることなく迅速に保持力を解除することができる。これにより、基板の損傷を防止しつつ、短時間での基板の取り出しが可能となる。
<第2の実施形態>
図13〜図15は、本発明の第2の実施形態を示している。
以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
図13は、本実施形態の基板ホルダ200を示す斜視図である。基板ホルダ200は、本体部60と、複数の粘着パッド211(粘着面210)を有する保持ユニットとを備える。
本体部60は、その形態が格子構造であるという点で第1の実施形態と異なる。粘着パッド211は、本体部60の適宜の位置に配置されており、本実施形態では、本体部60の格子点に相当する任意の複数の位置に配置されている。粘着パッド211の粘着面210は、本体部60の支持面61から基板側に突出可能に設けられている。
本実施形態において、本体部60は、格子構造を有するため、本体部60のさらなる軽量化を図ることが可能となる。また、複数の粘着パッド211を本体部60の格子点に相当する領域にそれぞれ配置することによって、個々の粘着パッド211の配置スペースを確保しやすくなり、本体部60の格子幅などの設計自由度を向上させることが可能となる。
複数の粘着パッド211の配置レイアウトは特に限定されず、基板の大きさに応じて適宜設定可能である。本実施形態では、図13に示すように、サイズの異なる複数種の基板W1,W2,W3をそれぞれ支持できるような粘着パッド211の配置レイアウトが採用されている。
なおこのような配置レイアウトは、第1の実施形態においても同様に適用可能である。
本実施形態の基板ホルダ200は、粘着パッド211で保持された基板の周縁部を本体部60に固定可能な複数の固定具81,82をさらに有する。
固定具81,82は、本体部60に係止可能なフック形状を有し、基板W1〜W3の上縁および下縁をそれぞれ保持可能な爪部を有する。固定具81,82の係止位置は特に限定されず、基板の種類に応じて適宜の位置に配置される。
図14および図15は、固定具81,82で支持される基板領域を示す要部の拡大図である。図14および図15に示すように、固定具81,82は、基板W1〜W3の有効領域W0以外の領域に配置されることが好ましい。これにより、有効領域W0における成膜品質を損ねることなく基板Wの安定保持が可能となる。
なお有効領域W0とは、典型的には、基板W1〜W3が後に製品サイズに裁断される場合において、半導体素子や表示素子などが配置される製品領域を意味する。
固定具81,82は、それ自身で弾性機能を有するものに限られず、所定以上の基板の移動あるいは動きを規制するストッパとして構成されてもよい。固定具81,82は、軸状、帯状のものに限られず、長板やバーなどの基板の周縁に沿った長手方向を有する各種部材が適用可能である。さらに固定具81,82による基板への接触形態は特に限定されず、点接触、線接触、面接触のいずれであってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、複数の粘着パッド211と固定具81,82とによって基板W〜W3の起立姿勢を安定に保持することが可能となる。
なお固定具81,82は、第1の実施形態においても同様に適用可能であるとともに、それらの設置は必須ではなく、省略されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、成膜装置用の基板ホルダを例に挙げて説明したが、これに限られず、成膜以外の基板処理装置にも、本発明は適用可能である。
本発明に係る基板ホルダは、基板搬送装置内において基板を所定姿勢で搬送する単独のキャリアとして構成される場合に限られず、別途用意されたキャリアあるいはトレイに一体的あるいは着脱自在に組み込まれる形態であってもよい。また、本発明に係る基板ホルダは、搬送装置以外の処理装置において、基板を所定姿勢に保持する基板保持機構として構成されてもよい。
また実施形態では、粘着パッド211が保持部材21の一部として構成されたが、本体部11の厚みが薄い場合は、粘着パッド211が直接、可動部23に支持されてもよい。
また、保持部材21は円筒形状のものに限られず、例えば図16に示すように直方体形状に形成された保持部材420が採用されてもよい。図示する保持部材420は、その一方の面に長辺方向に配列された複数の粘着パッド422を有する。粘着パッド422は、円盤形状のものに限られず、矩形状のものであってもよい。この保持部材420は、その長辺方向に平行な軸まわりに傾動可能に本体部10に設置される。これにより上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また複数の粘着パッドを有するため、保持力の向上を図ることができる。
さらに、保持部材21を可動に支持する可動部23は、例えば図17に示すように構成されてもよい。図17に示す保持ユニット520は、粘着パッド211を保持位置と解除位置との間において傾動可能に支持する可動部523を有する。可動部523は、操作部DPによって押圧操作される被操作片523aを有し、この例では本体部10の裏面14に対するなす角が鋭角となるように形成される。これにより、本体部10の厚み方向(X軸方向)に沿って操作部DPを進退させることで、粘着パッド21を解除位置へ切り替えることが可能となる。
図17に示す保持ユニット520は、可動部523を保持位置へ付勢する付勢部として、弾性ヒンジ524が採用される。弾性ヒンジ524は、第1の実施形態における固定部22(軸部221)および付勢部24としての機能を有する。
すなわち弾性ヒンジ524は、本体部10の裏面14に固定される第1の端部524aと、被操作片523aに固定される第2の端部524bとを有する。弾性ヒンジ524は、被操作片523aを図中時計方向に常時付勢し、操作部DPによる押圧操作を受けて反時計方向に弾性変形するように構成される。
10,60…本体部
11,61…支持面
13…空間部
14…裏面
20…保持ユニット
22…固定部
23…可動部
24…付勢部
30…フレーム部
100,200…基板ホルダ
210…粘着面
211,211A,211B,211C…粘着パッド
221…軸部

Claims (8)

  1. 縦型基板搬送装置に用いられ、基板を起立姿勢で保持することが可能な基板ホルダであって、
    前記基板に対向する第1の主面を有する本体部と、
    前記基板に接触可能な粘着面を有する複数の粘着パッドを含み、前記粘着面が前記第1の主面から突出する第1の位置と、前記粘着面が前記本体部の内部へ後退する第2の位置との間で、前記複数の粘着パッドを前記第1の主面に平行な軸まわりに傾動させることが可能な保持ユニットと
    を具備する基板ホルダ。
  2. 請求項1に記載の基板ホルダであって、
    前記本体部は、前記第1の主面とは反対側の第2の主面をさらに有し、
    前記保持ユニットは、
    前記第2の主面に配置される固定部と、
    前記複数の粘着パッドを支持し、前記固定部に対して前記軸まわりに傾動可能な可動部と、
    前記固定部と前記可動部との間に配置され、前記可動部を前記第1の位置に向けて付勢する付勢部と、をさらに有する
    基板ホルダ。
  3. 請求項2に記載の基板ホルダであって、
    前記可動部は、前記縦型基板搬送装置の操作部の入力を受けることで、前記粘着パッドを前記第1の位置から前記第2の位置へ傾動させる被操作片を有する
    基板ホルダ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の基板ホルダであって、
    前記本体部は、前記複数の粘着パッドをそれぞれ収容する複数の空間部が形成された板状部材で構成される
    基板ホルダ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の基板ホルダであって、
    前記本体部は、前記複数の粘着パッドをそれぞれ収容する複数の空間部が形成された軸状部材を含む格子体で構成される
    基板ホルダ。
  6. 主面を有する本体部と、前記主面に対向する第1の基板に接触する粘着面を有する複数の粘着パッドとを備えた基板ホルダを、縦姿勢から横姿勢に変換し、
    前記粘着面が前記主面から突出する第1の位置から、前記粘着面が前記本体部の内部へ後退する第2の位置へ、前記複数の粘着パッドを前記主面に平行な軸まわりに傾動させることで、前記基板ホルダによる前記第1の基板の保持力を解除し、
    前記主面に前記第1の基板から第2の基板を載せ替え、
    前記複数の粘着パッドを前記第2の位置から前記第1の位置へ傾動させることで、前記第2の基板を粘着保持する
    基板着脱方法。
  7. 請求項6に記載の基板着脱方法であって、さらに、
    前記第2の基板を粘着保持した後、前記基板ホルダを前記横姿勢から前記縦姿勢に変換する
    基板着脱方法。
  8. 請求項6または7に記載の基板着脱方法であって、
    前記複数の粘着パッドを前記第2の位置から前記第1の位置へ傾動させる工程は、前記複数の粘着パッドのうち、前記主面の中央側に位置する粘着パッドを前記第1の位置に傾動させた後、前記中央側に位置する粘着パッドの周囲に位置する粘着パッドを前記第1の位置に傾動させる
    基板着脱方法。
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