JP2016037225A - 車両用制動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】回生制動力から摩擦制動力に移行する場合に、異常の発生により過剰な摩擦制動力が発生してしまうことを防止する。【解決手段】回生用のバッテリが満充電になったときは、回生制動力制御部101が摩擦制動力制御部141の液圧制限処理部143に指示して、回生制動力から摩擦制動力に移行させる。この際、液圧制限処理部143は、発生させる摩擦制動力に上限値を設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用制動システムに関する。
特許文献1の技術では、電動機による回生制動手段と機械的制動手段とを備えた電気自動車において、車両のスロットル操作、ブレーキ操作、および走行状態に従って車両に必要な減速度を算出する減速度演算手段と、バッテリの充電状態を検出する充電検出手段を備える。そしてブレーキ操作を伴うことなくスロットル操作が停止され、そのときにバッテリが満充電状態であるとき、減速度演算手段で求められた減速度に従う電気的制動手段の作動に代えて、減速度演算手段で求められた減速度に従って前記機械的制動手段を作動させることで、アクセルオフに伴う必要な制動力を得る。
特開平10−271605号公報
電気自動車などにおいては、アクセルペダルが操作されていないときに、通常のガソリン車におけるエンジンブレーキ相当の制動力を回生制動力で発生させることが知られている。そして、回生により得られた電力を充電するためのバッテリの充電量が基準値に達したときは、回生制動力に代えて摩擦制動力でエンジンブレーキ相当の制動力を発生させるようにしている。
しかし、回生制動力の作動に代えて摩擦制動力を作動させる際に、回生制動力を制御する制御装置に異常が発生し、あるいは、車両内で各部間の通信を行うシステム(CAN:Controller Area Network)に異常が発生することがある。その場合には、摩擦制動力を制御する制御装置に対して必要以上の大きな摩擦制動力の発生が要求され、エンジンブレーキ相当以上の制動力が発生することがあり、運転者に違和感を与えてしまう問題がある。
本発明の課題は、回生制動力から摩擦制動力に移行する場合に、異常の発生により過剰な摩擦制動力が発生してしまうことを防止することである。
本発明は、回生制動力を発生する回生制動力発生部と、摩擦制動力を発生する摩擦制動力発生部と、前記回生制動力の発生で生じた電力を蓄積するバッテリが所定の状態となったときに、運転者の制動操作によることなく、前記回生制動力から前記摩擦制動力に車両の制動力を移行させる移行部と、前記移行部によって前記回生制動力の不足分を前記摩擦制動力で発生させる場合に、当該摩擦制動力に上限値を設定する上限値設定部とを備えることを特徴とする車両用制動システムである。
本発明によれば、摩擦制動力に上限値を設定するので、回生制動力から摩擦制動力に移行する場合に、異常の発生により過剰な摩擦制動力が発生してしまうことを防止することができる。
この場合に、車両でスイッチバックが行われていることを判定するスイッチバック状態判定部と、前記車両の挙動を安定化するために当該車両の車輪でスリップが発生していることを判定する車輪スリップ判定部とを備え、前記上限値設定部は、前記スイッチバックが行われておらず、かつ、前記スリップが発生していないときには、前記上限値として第1の値を設定し、前記スイッチバックが行われているときは、前記上限値として第1の値より高い第2の値を設定し、前記スリップが発生したときは、前記上限値として第1の値より低い第3の値を設定するようにしてもよい。
本発明によれば、スイッチバックを行うためや、あるいは、車両の挙動を安定化する動作の発生を防止するために適切な摩擦制動力の上限値を設定することができる。
本発明によれば、回生制動力から摩擦制動力に移行する場合に、異常の発生により過剰な摩擦制動力が発生してしまうことを防止することができる。
本発明の一実施形態である車両用制動システムを備えた車両の要部系統図である。 本発明の一実施形態である車両用制動システムにおける摩擦制動装置の概要を表す構成図である。 本発明の一実施形態である車両用制動システムにおける制御システムのブロック図である。 本発明の一実施形態である車両用制動システムにおける制御システムによる制御について説明するグラフである。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態にかかる車両用制動システムを備えた車両100の要部系統図である。この車両100は、例えば、電気自動車であり、車両100の前側に設けられた左右一対の前輪2aR、2aLと、車両100の後側に設けられた左右一対の後輪2bR、2bLと、を有する。左右の前輪2aR、2aLに連結された前輪車軸4には、モータ・ジェネレータ3がトルク伝達機構で連結されている。また、車両100は、4輪駆動、後輪駆動でもよく、モータ・ジェネレータ3を備えたハイブリッド車などとして構成してもよい。なお、前輪車軸4に設けられる差動機構は図示を省略する。
モータ・ジェネレータ3は、車両駆動用の電動機と回生用の発電機とを兼ねたものである。二次電池であるバッテリ5は、モータ・ジェネレータ3の電源としてインバータ6によってモータ・ジェネレータ3に電力供給を行う。また、車両100の減速の際には減速エネルギーをモータ・ジェネレータ3が電力に変換し、バッテリ5が、この回生した発電電力を蓄電する。そして、この回生の際には、モータ・ジェネレータ3が回生制動力を発生する。すなわち、モータ・ジェネレータ3などにより、回生制動力発生部を実現している。
また、バッテリ5には、バッテリ5の充電量(SOC:State Of Charge)を検出する充電量検出センサ8(電圧センサおよび/または電流センサ)が設けられている。
制御システム7は、各部を制御する各種の制御部から構成されるシステムである(詳細は後述)。
摩擦制動装置10は、摩擦制動力発生部となるものである。すなわち、各車輪2aR、2aL、2aR、2aLのディスクブレーキ機構30a〜30dの各ホイールシリンダに接続され、液圧(油圧)により当該ホイールシリンダを駆動して、ブレーキロータにブレーキパッドを押し当てて摩擦制動力を発生するための装置である。摩擦制動装置10としては、摩擦制動力を発生するための制動装置であれば様々な装置を適用できるが、本例では、所謂バイ・ワイヤ・ブレーキ・システムを用いている。
図2は、摩擦制動装置10の概要を表す構成図である。
摩擦制動装置10は、ブレーキペダル12の操作により運転者が入力した踏力をブレーキ液圧に変換するマスタシリンダ34等を備えた入力装置14、マスタシリンダ34で発生したブレーキ液圧に応じて、または、そのブレーキ液圧とは無関係にブレーキ液圧を発生させるモータシリンダ装置16、車両挙動安定化装置(VSA(登録商標)装置など)18、ディスクブレーキ機構30a〜30dなどを備える。モータシリンダ装置16は、電動モータ72の駆動力を受けてブレーキ液圧を発生させる第1及び第2スレーブピストン77a,77bを備える。
なお、配管22a〜22fには、各部のブレーキ液圧を検出するブレーキ液圧センサPm,Pp,Phが設けられている。また、車両挙動安定化装置18は、ブレーキ液加圧用のポンプ73を備える。
モータシリンダ装置16には(車両挙動安定化装置18を介して)、図示しない車両の右側前輪に設けられたディスクブレーキ機構30aで液圧により摩擦制動力を発生させるホイールシリンダ32FRと、左側後輪に設けられたディスクブレーキ機構30bに液圧により摩擦制動力を発生させるホイールシリンダ32RLと、右側後輪に設けられたディスクブレーキ機構30cに液圧により摩擦制動力を発生させるホイールシリンダ32RRと、左側前輪に設けられたディスクブレーキ機構30dに液圧により摩擦制動力を発生させるホイールシリンダ32FLと、が接続される。
次に、摩擦制動装置10の基本動作について説明する。
摩擦制動装置10では、モータシリンダ装置16やバイ・ワイヤの制御を行う制御系の正常作動時において、運転者がブレーキペダル12を踏むと、いわゆるバイ・ワイヤ式のブレーキシステムがアクティブになる。具体的には、正常作動時の摩擦制動装置10では、運転者がブレーキペダル12を踏むと(後述のブレーキペダルストロークセンサ151で検出)、第1遮断弁60aおよび第2遮断弁60bが、マスタシリンダ34と各車輪を制動するディスクブレーキ機構30a〜30d(ホイールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FL)との連通を遮断した状態で、モータシリンダ装置16が、モータ72の駆動により発生するブレーキ液圧を用いてディスクブレーキ機構30a〜30dを作動させて、各車輪を制動する。
また、正常作動時は、第1遮断弁60aおよび第2遮断弁60bが遮断される一方、第3遮断弁62が開弁され、ブレーキ液は、マスタシリンダ34からストロークシミュレータ64に流れ込むようになり、第1遮断弁60aおよび第2遮断弁60bが遮断されていても、ブレーキ液が移動し、ブレーキペダル12操作時にはストロークが生じ、ペダル反力が発生するようになる。
一方、摩擦制動装置10では、モータシリンダ装置16等が不作動である異常時において、運転者がブレーキペダル12を踏むと、既存の油圧式のブレーキシステムがアクティブになる。具体的には、異常時の摩擦制動装置10では、運転者がブレーキペダル12を踏むと、第1遮断弁60aおよび第2遮断弁60bをそれぞれ開弁状態とし、かつ、第3遮断弁62を閉弁状態として、マスタシリンダ34で発生するブレーキ液圧をディスクブレーキ機構30a〜30d(ホイールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FL)に伝達して、ディスクブレーキ機構30a〜30d(ホイールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FL)を作動させて各車輪を制動する。
車両挙動安定化装置18は、個々のホイールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLに個別に液圧を供給することができ、これにより車両100の挙動の安定化を図る。ABS(Antilock Brake System)による車輪のアンチロック制御も、車両挙動安定化装置18により行われる。
次に、制御システム7の構成と動作について説明する。
図3は、制御システム7のブロック図である。まず、回生制動力制御部101は、モータ・ジェネレータ3等によって回生制動力を発生させ、回生した電力はバッテリ5に蓄積する制御を行う。
シフト制御部111は、車両の図示しないシフトレバー(セレクトレバー)に関する制御を行う。
モータ制御部121は、モータ・ジェネレータ3をモータとして駆動する際に当該モータ・ジェネレータ3に関する制御を行う。
車両挙動安定化制御部131は、車両挙動安定化装置18に関する制御を行う。とくに、車両挙動安定化制御部131は、車両挙動安定化装置18によるABSの動作の制御を行う。
摩擦制動力制御部141は、摩擦制動装置10によるバイ・ワイヤ・ブレーキの制御を行う。摩擦制動力制御部141は、ドライバー要求液圧算出部142と、液圧制限処理部143と、スイッチバック状態判定部144と、車輪スリップ判定部145と、車両停止判定部146と、液圧制限部147と、液圧制御部148とを備えている。
ドライバー要求液圧演算部142は、ブレーキペダル12のストローク量、ストローク速度を検出するブレーキペダルストロークセンサ151の検出結果に基づいて、ドライバーが要求する液圧(制動力)を演算する。
回生制動力制御部101は、図示しないアクセルペダルが操作されていない際には、ドライバーの制動操作によることなく、通常のガソリン車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を回生制動力で発生させる制御を行う。この際、バッテリ5の充電量が、その上限値と定められている値に達した場合など、バッテリ5が所定の状態になったときには、回生制動力制御部101による回生制動力から摩擦制動力制御部141による摩擦制動力に、車両100の制動力を移行させる。すなわち、この場合には、回生制動力制御部101から、摩擦制動力制御部141の液圧制限処理部143により摩擦制動装置10で発生させる液圧(摩擦制動力)を指示する情報である要求液圧を出力する。すなわち、回生制動力制御部101及び液圧制限処理部143により、移行部を実現している。
液圧制限処理部143は、基本的には、この要求液圧に応じた液圧(摩擦制動力)の発生を指示する(その液圧の上限値については後述)。そして、ドライバー要求液圧算出部142が指示する要求液圧と、液圧制限処理部143が指示する要求液圧とは加算部149で加算され、液圧制限部147に出力される。
車両挙動安定化制御部131では、車両100の車輪速を測定する車輪速センサ152から得られる車輪速を示す車輪速情報を、摩擦制動力制御部141の車両停止判定部146に出力する。車両停止判定部146は、この車輪速情報から車両100が停止していると判定したときは、加算部149で加算された要求液圧に対して所定の制限をかける。そして、この制限後の(又は未制限の)要求液圧に基づいて液圧制御部148がモータ72(図2)を制御して、摩擦制動装置10で摩擦制動力を発生させる。
ところで、前記のように回生制動力の作動に代えて摩擦制動力を作動させる際に、回生制動力を制御する回生制動力制御部101に異常が発生し、あるいは、車両100内で通信を行うシステム(CAN:Controller Area Network)に異常が発生することがある。その場合には、摩擦制動力制御部141の液圧制限処理部143に必要以上の大きな摩擦制動力の発生が要求されて、エンジンブレーキ相当以上の制動力が発生することがあり、運転者に違和感を与えてしまうおそれがある。
そこで、液圧制限処理部143は、加算部149に加算する要求液圧に上限値を設定し、上限値を超える液圧(摩擦制動力)が発生しないようにして、必要以上に大きな摩擦制動力の発生を防止するようにしている。すなわち、液圧制限処理部143は、上限値設定部として機能する。
この場合、通常は、液圧制限処理部143において、前記上限値として「第1の値」を設定する。
しかし、電気自動車やプラグインハイブリッド車等の場合には、スイッチバックと呼ばれる状態が発生することがある。スイッチバックとは、充電スタンドで充電するために、車両100を前方から入庫させ、充電を完了した後、車両100のシフトレバー(セレクトレバー)をリバースレンジ(R)に入れたときに発生する。すなわち、この場合には車両100はバック移動するが、ドライバーは、早急に車両100を前進させたいため、急いでシフトレバー(セレクトレバー)をドライブレンジ(D)に入れて、すぐに発進しようとする。このように、車両の進行方向(バック移動)とシフトレバー(セレクトレバー)のポジションが示す車両の進行方向とが逆になっている場合をスイッチバックという。
そして、スイッチバックの場合は、車両の進行方向とシフトレバー(セレクトレバー)のポジションとを速やかに合致させるため、比較的大きな制動力を発生させる必要がある。
そこで、スイッチバック状態判定部144が、シフト制御部111からシフトレバー(セレクトレバー)のポジションに関する情報であるシフト情報を取得する。また、スイッチバック状態判定部144は、力行中のモータ・ジェネレータ3の回転方向(車両進行方向)の情報である車両進行方向情報もモータ制御部121から取得する。スイッチバック状態判定部144は、これらの情報から前記のスイッチバックが行われているか否かを判断することができるので、その情報を液圧制限情報として液圧制限処理部143に送信する。液圧制限処理部143は、当該液圧制限情報によりスイッチバックが発生していると判断したときは、車両100をいったん停止させる大きな制動力を発生させるために、前記上限値として前記第1の値より大きな値である「第2の値」を設定する。
また、車両100の車輪でスリップが発生する際には前記のABSが動作する。この場合、ブレーキペダル12を操作してなくてもABSが作動することになるので、その作動音が気になるという問題がある。
そこで、この場合には、ABSを作動しにくくするため、比較的小さな制動力を発生させる必要がある。
そこで、車輪スリップ判定部145は、前記の車両挙動安定化制御部131から前記の車輪速情報を取得して、車両100の車輪がスリップしているか否かを判断する。また、車輪スリップ判定部145は、車両挙動安定化制御部131からABSが動作していることを示す情報であるABS作動情報を取得して、ABSが動作しているか否かを判断する。そして、車輪がスリップしている又は既にABSが動作していることを、液圧制限情報として液圧制限処理部143に送信する。
液圧制限処理部143は、当該液圧制限情報により車輪がスリップしている又は既にABSが動作していると判断したときは、ABSを作動させないようにするために、前記上限値として前記第1の値より小さな値である「第3の値」を設定する。
図4は、制御システム7による作用を説明するグラフである。このグラフは、ブレーキペダル12も、図示しないアクセルペダルも操作しない状態で走行している車両100の状態を示している。バッテリ5が満充電(所定の基準値となる充電値)になった時点や、車両100がクリープする時点も図示している。「回生制限開始」とあるのは、回生制動力から摩擦制動力に漸次移行を開始する時点を示している。
(a)のように、バッテリ5の充電状態が高まって満充電になると、回生制動力から摩擦制動力の発生に移行するため、満充電以上にバッテリ5の充電値は高くならない。
また、(b)のように、通常のガソリン車のエンジンブレーキ相当の制動力が発生しているので、車速は漸減する。
(c)のように、満充電になるまでエンジンブレーキ相当の回生トルクが発生し(減速方向なのでマイナスの値になる)、満充電以後は回生制動力が発生しないので、当該回生トルクは0になり、クリープ後はプラスの値の回生トルクが発生する。制限トルクは、充電状態から定まるトルク制限である。
(d)のように、回生制限開始の時点から摩擦制動力の要求トルクが漸増し、満充電の時点で最大となり、エンジンブレーキ相当の回生トルク(c)の増大により漸減し、クリープが発生すると0になる。
(e)には、(d)の摩擦制動力の要求トルクに対応した、液圧制限処理部143が出力する要求液圧と、これを目標値とした摩擦制動装置10で発生する実液圧とを示している。また、前記した第1の値、第2の値、第3の値の3種類の上限値も示している。この例では、第1の値を上限値として制御する例を示している。すなわち、要求液圧は第1の値を超えることがなく、よって、実液圧も当該要求液圧に追従する。
以上説明した本実施形態の車両の制動システムによれば、摩擦制動力に上限値を設定するので、エンジンブレーキ相当の制動力を発生させるに際して、回生制動力から摩擦制動力に移行する場合に、回生制動力制御部101などの異常の発生により過剰な摩擦制動力が発生してしまうことを防止することができる。
また、前記の上限値としては、第1の値の他に第2の値、第3の値も用いるので、スイッチバックを行うため、あるいは、車両の挙動を安定化するためのABSの動作の発生を防止するために適切な摩擦制動力の上限値を設定することができる。
なお、本発明は前記の実施形態の内容のみに限定されるものではなく、様々な変形例が可能であることは言うまでもない。例えば、車両100がハイブリッド車の場合は、前記の回生制動力として、エンジンをモータ・ジェネレータで空回しして制動力を発生させ、その不足分を摩擦制動力で補うようにしてもよい。
3 モータ・ジェネレータ(回生制動力発生部)
5 バッテリ
10 摩擦制動装置(摩擦制動力発生部)
101 回生制動力制御部(移行部)
141 摩擦制動力制御部(移行部)
143 液圧制限処理部(上限値設定部)
144 スイッチバック状態判定部
145 車輪スリップ判定部

Claims (2)

  1. 回生制動力を発生する回生制動力発生部と、
    摩擦制動力を発生する摩擦制動力発生部と、
    前記回生制動力の発生で生じた電力を蓄積するバッテリが所定の状態となったときに、運転者の制動操作によることなく、前記回生制動力から前記摩擦制動力に車両の制動力を移行させる移行部と、
    前記移行部によって前記回生制動力の不足分を前記摩擦制動力で発生させる場合に、当該摩擦制動力に上限値を設定する上限値設定部とを備えることを特徴とする車両用制動システム。
  2. 車両でスイッチバックが行われていることを判定するスイッチバック状態判定部と、
    前記車両の挙動を安定化するために当該車両の車輪でスリップが発生していることを判定する車輪スリップ判定部とを備え、
    前記上限値設定部は、前記スイッチバックが行われておらず、かつ、前記スリップが発生していないときには、前記上限値として第1の値を設定し、前記スイッチバックが行われているときは、前記上限値として第1の値より高い第2の値を設定し、前記スリップが発生したときは、前記上限値として第1の値より低い第3の値を設定することを特徴とする請求項1に記載の車両用制動システム。
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