JP2016036803A - ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入 - Google Patents

ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入 Download PDF

Info

Publication number
JP2016036803A
JP2016036803A JP2014163793A JP2014163793A JP2016036803A JP 2016036803 A JP2016036803 A JP 2016036803A JP 2014163793 A JP2014163793 A JP 2014163793A JP 2014163793 A JP2014163793 A JP 2014163793A JP 2016036803 A JP2016036803 A JP 2016036803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
activated carbon
dry powder
injection
slurry
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014163793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5910973B2 (ja
Inventor
亨 加賀山
Toru Kagayama
亨 加賀山
武雄 大島
Takeo Oshima
武雄 大島
裕貴 立石
Hiroki Tateishi
裕貴 立石
秀成 茂原
Hidenari Mobara
秀成 茂原
智仁 古谷
Tomohito Furuya
智仁 古谷
正義 浜村
Masayoshi Hamamura
正義 浜村
崇司 黒木
Takashi Kuroki
崇司 黒木
渡辺 太郎
Taro Watanabe
太郎 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukishima Kikai Co Ltd
Yokohama City
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
Yokohama City
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukishima Kikai Co Ltd, Yokohama City filed Critical Tsukishima Kikai Co Ltd
Priority to JP2014163793A priority Critical patent/JP5910973B2/ja
Publication of JP2016036803A publication Critical patent/JP2016036803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5910973B2 publication Critical patent/JP5910973B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

【課題】ドライ粉末活性炭の注入に際して、より細かな注入量制御を可能にする。
【解決手段】上記課題は、ドライ粉末活性炭を貯留する活性炭貯留槽11と、活性炭貯留槽11に貯留されたドライ粉末活性炭DCを切り出して定量供給する供給量可変の供給部12〜14と、この供給部12〜14から供給されるドライ粉末活性炭DCと、別途流量一定で供給される溶解水とを混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造する溶解槽15と、この溶解槽15で連続的に製造されるスラリーを貯留するための活性炭スラリー貯留槽32と、この活性炭スラリー貯留槽32に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプ33と、を備えたことを特徴とするドライ粉末活性炭注入設備により解決される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入方法に関するものである。
近年では、通常の浄水処理では十分に対応できない臭気物質やトリハロメタン生成物質、陰イオン界面活性剤、アンモニア態窒素などを処理するために、いわゆる高度浄水処理が採用されている。高度浄水処理としては、オゾン処理法、活性炭処理法及び生物処理方法等があり、被処理水の状況によってこれらの処理方法が単独又はいくつか組み合わされて用いられている。
このうち、活性炭処理法には、浄水場の急速ろ過池の上流側又は下流側に、粒状活性炭層によるろ過を行う活性炭ろ過池を設けるものの他、図1〜図3に示すように、活性炭ろ過池を設けず、着水井6又はその上流の導水路5において原水RWに粉末活性炭DC、WCを注入(添加)するものが知られている。図示例は、より詳細には、導水路5を経て着水井(又は原水槽)6に供給された河川水などの原水(被処理水)RWを、凝集剤等を添加混合するための混和池1、フロックを形成するためのフロック形成池2、フロックを沈殿させるための沈殿池3、及び砂層等で水をろ過するろ過池4を経て浄化する一般的な浄水形態を基本として、原水RWの混和池1への供給に先立ち、粉末活性炭添加設備10、20により着水井6又はその上流の導水路5等の注入点で原水RWに粉末活性炭DC、WCを添加するようにしたものである。粉末活性炭注入設備(粉末活性炭添加設備ともいわれる)の例としては、図1及び図2に示すような乾燥状態のドライ粉末活性炭を利用する設備10と、図3示すような水分を含有するウエット粉末活性炭WCを利用する設備20とが知られている。
ウエット粉末活性炭注入設備20は、フレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ)FBで搬入されるウエット粉末活性炭WCを作業員がクレーンを操作して攪拌機付の溶解槽21に投入し、溶解槽21内で給水SWと混合して所定濃度の活性炭のスラリーを製造し、このスラリーを注入ポンプ22により注入点に供給して原水RWに混合するものである。この場合、スラリーの製造がバッチ式となるため、通常、溶解槽21は複数設置され、スラリーの製造が終了した溶解槽21から注入を行いつつ、他の溶解槽21では次の注入に備えてスラリーの製造を行うことになる。また、常に規定量のフレコンバッグFBを使用し、かつ規定量の給水SWと混合することにより、溶解槽21内に規定濃度のスラリーを製造し、注入ポンプ22の供給流量を変化させることにより、原水RWに対する活性炭注入量を制御することができる。
ウエット粉末活性炭注入設備20は、ドライ粉末活性炭注入設備10と比較して、設備が簡素で、設備建設費が比較的安価となる利点があるものの、フレコンバッグFBを移動し溶解槽21へ投入する作業のための作業員が必要であり、全自動化が困難であるという問題点の他、フレコンバッグFBによる活性炭溶解のため、活性炭注入量の精度が低くならざるを得ない、といった問題点も有している。
一般に活性炭注入設備では、ランニングコスト低減のため、原水の水質変化に応じて活性炭注入量を変化させ、活性炭使用量を必要最小限にすることが行われている。しかし、原水の水質変化に対して細かく対応するためには、人員作業を必須とし活性炭注入量の精度が低いウエット粉末活性炭方式では限界があり、この観点ではドライ粉末活性炭方式が優位である。
ドライ粉末活性炭注入設備10は、図1及び図2に示すように、ジェットパック車JC等で搬入される乾燥状態のドライ粉末活性炭(原料炭)DCを、活性炭貯留槽11に貯留しておき、この活性炭貯留槽11のドライ粉末活性炭DCを、供給量可変の供給部12〜14、18を介して攪拌機付の溶解槽15に定量供給し、溶解槽15内で、場内給水SWから流量一定で別途供給される溶解水と混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造し、溶解槽15から一定流量でオーバーフローするスラリーを、場内給水SWからポンプ16により流量一定で別途供給される駆動水と、エジェクタ17により注入点に供給して原水RWに添加するものである。エジェクタ17の代わりにポンプを用いて溶解槽15からのスラリーを注入点に供給するものもある。なお、図1の符号19は溶解槽15へ溶解水を定流量で供給するための流量調整弁を示している。また、図1に示す設備例では、供給部12〜14が、活性炭貯留槽11の排出口に設けられた振動排出機12と、この振動排出機12により排出されるドライ粉末活性炭DCを所定の切り出し量で切り出すロータリーバルブ13と、このロータリーバルブ13により切り出されたドライ粉末活性炭DCを溶解槽15に定量供給する供給量可変の粉末定量供給機14とから主に構成されており、かつ粉末定量供給機14として、計量槽減量制御方式(フィードバック制御)のものが採用されている。この計量槽減量制御方式の粉末定量供給機14とは、ドライ粉末活性炭DCを一時的に貯留して計量するための計量槽と、この計量槽の重量を計測するロードセルと、計量槽内のドライ粉末活性炭DCを所定の容積で切り出す切り出し供給部とを備え、ロードセルによる計量槽の減量を排出量とみなして、排出量が一定となるように切り出し速度(回転式の切り出し機構の場合は回転数)を可変制御するものである。計量槽減量制御方式の粉末定量供給機の例としては、粉研パウテックス社の粉体用定量供給機「フンケンオートフィーダー」等を挙げることができる。
一方、図2に示す設備例では、供給部18が、活性炭貯留槽11に貯留されているドライ粉末活性炭DCを所定の切り出し量で切り出して溶解槽15に供給する供給量可変の粉末定量供給機18のみから主に構成されており、かつ粉末定量供給機18として連続計量制御方式のものが採用されている。この連続計量制御方式の粉末定量供給機18とは、ドライ粉末活性炭DCを所定の容積に切り出す切り出し部と、切り出した所定容積のドライ粉末活性炭DCの重量を計測する重量計側部とを備え、重量計測結果及び切り出し速度(回転式の切り出し機構の場合は回転数)に基づいてドライ粉末活性炭DCの実供給量を算出し、この実供給量が設定供給量となるように切り出し速度を可変制御するものである。重量制御方式の粉末定量供給機18の例としては、大盛工業社のロードセル内蔵型定量供給機「セルインチェッカー」を挙げることができる。前述の計量槽減量制御方式の粉末定量供給機14は、小供給量時(時間あたりの切り出し量が小さい時)に外乱影響(風や人の歩行による振動)供給精度誤差が大きくなり易いのに対して、重量制御方式の粉末定量供給機18は、外乱影響を受けないため、供給精度が高く、外乱対策費用が削減可能であるとともに、計量槽減量制御方式における振動排出機12、ロータリーバルブ13及び粉末定量供給機14の計量槽が不要となるため、設備費低減及び設備設置高さの抑制の点では優位なものである。
図1、2に示す設備例10は、ウエット粉末活性炭注入設備と比べて全自動化が容易であり、溶解槽15への活性炭供給は定量供給機14、18によって行われるため活性炭注入量の精度が高く、また、注入量変更の応答性が早いため、より細かな制御に向いており、緊急時の対応にも向いている等の優位性がある。
特開平10−309567号公報 特許4468895号公報 特開平9−155334号公報 特開2000−296320号公報 特開2003−275568号公報
他方、活性炭注入法の必要性は予想をはるかに超えて高まり続けており、その結果として近年では活性炭の消費コストが問題になりはじめている。すなわち、安心安全でおいしい水に対する要望の高まりに伴い、水道事業体が定める自主基準も非常に高いものとなっており、これを達成するためには活性炭処理法への依存度が大きくならざるを得ない。例えば、降雨等により生じる極めて僅かな異臭味にも対応するには、活性炭注入は常態化せざるを得ない現状にある。また、近年特に問題視されるようになったゲリラ豪雨や河川等の取水源の汚染のように、突発的に大規模な処理が要求される場合、即応性のある活性炭注入法に頼らざるを得ない。
しかしながら、従来は、大規模処理への対応を可能にすると細かな注入量制御ができず、そのため活性炭消費を節約しようとしても限界があった。具体的には、従来のドライ粉末活性炭注入設備は、注入量制御を溶解槽15に対する定量供給機14、18のみで行うため、注入量の制御幅が定量供給機14、18の性能により制限され、非常時の高注入量を可能にする設計を基準にした場合、注入量の下限が高くなり、活性炭使用量を必要最小限にできないおそれがあった。例えば、活性炭を微粉化して吸着性能を向上させる(特許文献1、2参照)場合、吸着性能が向上するため微粉化しない場合と比べて活性炭使用量を低減できるものの、常に活性炭使用量を必要最小限とするためには、より低注入率での注入が必要となり、従来のドライ粉末活性炭注入方式の注入量制御幅では対応が困難であった。
そこで、本発明の主たる課題は、注入量の制御幅を拡大すること等にある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
ドライ粉末活性炭を貯留する活性炭貯留槽と、
前記活性炭貯留槽に貯留されたドライ粉末活性炭を切り出して定量供給する供給量可変の供給部と、
この供給部から供給されるドライ粉末活性炭と、別途流量一定で供給される溶解水とを混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造する溶解槽と、
この溶解槽で連続的に製造されるスラリーを貯留するための活性炭スラリー貯留槽と、
この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプと、を備えたことを特徴とするドライ粉末活性炭注入設備。
(作用効果)
本発明では、注入点に対するドライ粉末活性炭の注入量を制御するにあたり、供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送量の両方の制御を利用することができる。よって、例えば、溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70で、かつ注入ポンプによるスラリーの供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70であるとすれば、全体での可変幅が1:4900となり、注入量制御の幅を桁違いに拡大するため、活性炭使用量を従来よりも適切に制御でき、より一層の節約が可能となる。
<請求項2記載の発明>
前記活性炭貯留槽と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に、前記ドライ粉末活性炭を微粉化する粉砕機を備えた、請求項1記載のドライ粉末活性炭注入設備。
(作用効果)
前述のように、活性炭を微粉化して吸着性能を向上させる場合、微粉化しない場合と比べて活性炭使用量を低減できるものの、常に活性炭使用量を必要最小限とするためには、より低注入率での注入が必要となる。よって、本発明は上述のような粉砕機による微粉化との組み合わせに非常に好適である。
<請求項3記載の発明>
前記供給部が前記粉砕機と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に設けられている、請求項2記載のドライ粉末活性炭注入設備。
(作用効果)
粉砕機よりも上流側の供給部でドライ粉末活性炭の供給量を制御する場合、粉砕機による粉砕品の分布をシャープにするためには、供給部の供給量を粉砕機の性能や運転条件に合わせて一定とすることが望ましいが、その場合、注入ポンプの流量のみで注入量制御を行うことになってしまう。よって、粉砕機に対するドライ粉末活性炭の供給量を可変としない場合には、供給部の位置を粉砕機と溶解槽との間にし、供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送量の両方の制御を利用して注入量制御をできるようにすることが望ましい。
<請求項4記載の発明>
前記粉砕機を経由して前記溶解槽に導く経路の他に、前記粉砕機の上流側から前記粉砕機を経由せずに前記溶解槽に導く経路を備え、これらの経路を切り替えるための切り替え装置を備えた、請求項2又は3記載のドライ粉末活性炭注入設備。
(作用効果)
このように、ドライ粉末活性炭の粉砕の有無を選択できる構成とすることにより、原水の水質変化に対して、ドライ粉末活性炭の吸着性能を選択することができ、吸着性能の観点からは活性炭注入量の制御幅が拡大したのと等しくなる(換言すれば、溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量が可変でなくとも、吸着性能は可変となる)。また、これにより、少なくとも粉砕機を経由しない場合には、供給部の位置に関係なく、供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送量の両方の制御を利用して注入量制御をできるようになる。
<請求項5記載の発明>
ドライ粉末活性炭を溶解槽に定量供給し、溶解槽でドライ粉末活性炭を及び溶解水を混合して所定濃度の活性炭のスラリーを製造し、溶解槽で製造したスラリーを活性炭スラリー貯留槽に貯留し、この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを注入ポンプにより注入点に圧送供給するドライ粉末活性炭注入方法であって、
前記溶解槽に対するドライ粉末活性炭の供給量、及び前記注入ポンプによるスラリーの圧送量を制御することにより、前記注入点に対するドライ粉末活性炭の注入量を制御することを特徴とするドライ粉末活性炭注入方法。
(作用効果)
請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
以上のとおり、本発明によれば、ドライ粉末活性炭の注入に際して、注入量の制御幅が拡大する、等の利点がもたらされる。
従来のドライ粉末活性炭利用浄水処理設備のフロー図である。 従来のドライ粉末活性炭利用浄水処理設備のフロー図である。 従来のウエット粉末活性炭利用浄水処理設備のフロー図である。 第1の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 第2の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 第3の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 第4の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 第5の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 粒度D50と2−MIB価との関係を示すグラフである。 粒度D10と2−MIB価との関係を示すグラフである。 粒度D90と2−MIB価との関係を示すグラフである。 粒度と2−MIB価との関係を示すグラフである。 粒度D50と2−MIB価(原料比)との関係を示すグラフである。 粒度D10と2−MIB価(原料比)との関係を示すグラフである。 粒度D90と2−MIB価(原料比)との関係を示すグラフである。 粒度と2−MIB価(原料比)との関係を示すグラフである。 粒度D10、D50及びD90の関係を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
<第1の形態>
図4は、第1の形態のドライ粉末活性炭注入設備を示しており、この設備は、前述の図1に示す例を基本として、溶解槽15と注入点APとの間に、溶解槽15で連続的に製造されるスラリーを貯留するための攪拌機付の活性炭スラリー貯留槽32と、この活性炭スラリー貯留槽32に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプ33とを介在させたところに特徴を有するものである。注入ポンプ33としては、活性炭スラリーを圧送することができ、かつ流量可変のものであれば特に限定無く使用でき、例えば一軸ネジ式ポンプ等を使用することができる。また、図4中の符号31は溶解槽15からのオーバーフロースラリーを活性炭スラリー貯留槽に供給するための移送ポンプを示しているが、この移送ポンプ31は省略し、自然流下とすることもできる。
また、第1の形態では、供給部12〜14と溶解槽15との間のドライ粉末活性炭DCの経路に、ドライ粉末活性炭DCを微粉化する粉砕機41を備えるとともに、供給部12〜14から粉砕機41を経由して溶解槽15に導く経路の他に、供給部12〜14から粉砕機41を経由せずに直接に溶解槽15に導く経路を備えており、これらの経路を切り替えるための切り替え装置42を備えている。
粉砕機41としては、湿式粉砕機を用いることもできるが、安定的にシャープな粒度分布が得られにくいため、一回の粉砕処理によりシャープな粒度分布が得られる点で、乾式ビーズミル、ジェットミル等の乾式粉砕機が好ましく、中でも乾式ビーズミルが特に好ましい。また、粉砕機41としてはバッチ式のものより、連続式のものが好ましい。
切り替え装置42は特に限定されるものではないが、図示例では、スクリュー軸が逆転可能とされ、かつスクリュー軸の長手方向両端部に排出口を備えたスクリューフィーダを用い、一方の排出口を粉砕機41に導く経路に接続し、他方の排出口を溶解槽15に直接導く経路に接続している。スクリューフィーダ42のスクリュー軸の回転方向を正逆切り替えることにより、ドライ粉末活性炭DCの移送方向が切り替わり、ドライ粉末活性炭DCが排出される排出口を切り替えることができる。その他は図1に示す例と同様であるため、図面に同じ符号を使用し、敢えて説明は省略する。
第1の形態の設備においてドライ粉末活性炭DCを注入する際には、活性炭貯留槽11のドライ粉末活性炭(原料炭)DCを、供給量可変の供給部12〜14により切り出し、切り替え装置42を粉砕機41経由又は非経由のうち所望の方に切り替えて溶解槽15に定量供給する。溶解槽15内ではドライ粉末活性炭DC又は粉砕品FCと別途流量一定で供給される溶解水SWとを混合して所定濃度の活性炭スラリーを連続的に製造し、溶解槽15から一定流量でオーバーフローさせ、このオーバーフローするスラリーを移送ポンプ31(又は自然流下)により活性炭スラリー貯留槽32に供給し、貯留する。そして、この活性炭スラリー貯留槽32に貯留されたスラリーを流量可変の注入ポンプ33により注入点APに圧送供給し、注入点APで原水に注入する。
原水の水質変化に応じて活性炭の注入量を変化させる場合は、粉末定量供給機14による溶解槽15へのドライ粉末活性炭DCの供給量(すなわち図示形態では可変とされた)、及び注入ポンプ33によるスラリーの圧送量の両方の制御を利用することができ、両方同時に変化させるか、又はいずれか一方のみを変化させることにより、注入点APにおける活性炭注入量を目標値に変化させることができる。よって、例えば、溶解槽15へのドライ粉末活性炭DCの供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70(粉末定量供給機14は通常の場合この程度が限界である)で、かつ注入ポンプ33によるスラリーの供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70(注入ポンプ33も通常の場合この程度が限界である)であるとすれば、全体での可変幅が1:4900となり、注入量制御の幅を桁違いに拡大するため、活性炭使用量を従来よりも適切に制御でき、より一層の節約が可能となる。また、設備系統数の削減を図ることができる。しかも、従来のドライ粉末活性炭注入設備10と比較して、活性炭スラリー貯留槽32及び注入ポンプ33の追加のみで済むため、設備スペースの増加は少なくて済み、設備建設費もそれほど嵩まない。
また、第1の形態では、切り替え装置42を切り替えて粉砕機41経由で溶解槽15に定量供給する状態を選択することにより、活性炭を微粉化して吸着性能を向上させることができる。つまり、ドライ粉末活性炭DCの粉砕の有無を選択できる構成とすることにより、原水の水質変化に対して、ドライ粉末活性炭DCの吸着性能を選択することができ、吸着性能の観点からは活性炭使用量の制御範囲が拡大したのと等しくなる(換言すれば、溶解槽へのドライ粉末活性炭DCの供給量が可変でなくとも、吸着性能は可変となる)。
なお、第1の形態のように、粉砕機41よりも上流側の定量供給機14でドライ粉末活性炭DCの供給量を制御する場合であっても、粉砕機41による粉砕品の分布をシャープにするためには、定量供給機14の供給量を粉砕機41の性能や運転条件に合わせて一定とすることが望ましい。この場合、粉砕機41経由で活性炭注入を行うと注入ポンプ33の流量のみで注入量制御を行うことになるが、少なくとも粉砕機41を経由しない場合には、前述のとおり定量供給機14による溶解槽15へのドライ粉末活性炭DCの供給量、及び注入ポンプ33によるスラリーの圧送量の両方の制御を利用することができる。
<第2の形態>
図5は、第2の形態のドライ粉末活性炭注入設備を示しており、この設備は、前述の図2に示す例を基本として、溶解槽15と注入点APとの間に、溶解槽15で連続的に製造されるスラリーを貯留するための攪拌機付の活性炭スラリー貯留槽32と、この活性炭スラリー貯留槽32に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプ33とを介在させたところに特徴を有するものである。その他は第1の形態と同様である。第1の形態及び第2の形態の違いは、前述の図1に示す例及び図2に示す例の違いと同じで、供給部12〜14、18の違いである。この相違からも分かるように、本発明の供給部は、ドライ粉末活性炭DCを定量供給でき、かつ供給量が可変なものであれば、具体的な機器構成に限定されるものではない。
<第3の形態>
第1の形態や第2の形態のように、粉砕機41よりも上流側の定量供給機14、18でドライ粉末活性炭DCの供給量を制御するためには、定量供給機14、18の供給量を粉砕機41の性能や運転条件に合わせて一定とすることが望ましいが、その場合、注入ポンプ33の流量のみで注入量制御を行うことになってしまう。よって、図6に示す第3の形態も提案される。すなわち、第3の形態は、第1の形態に対して、定量供給機14の位置を粉砕機41と溶解槽15との間にして、定量供給機14による溶解槽15へのドライ粉末活性炭DCの供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送量の両方の制御を利用して注入量制御をできるようにするとともに、切り替え装置42と粉砕機41との間の経路に、粉砕機41に応じた設定供給量で供給を行う粉砕機定量供給装置43を介在させ、粉砕の均一性を高く維持するものである。粉砕機定量供給装置43は、ドライ粉末活性炭DCを定量供給できるものであれば特に限定されず、例えば図示形態のように排出側に向かって上りこう配で移送を行うスクリューフィーダとすることができる。
<第4の形態>
第4の形態は、図7に示すように、第1の形態から粉砕機41及び切り替え装置42を省略したものであり、原料のドライ粉末活性炭DCを粉砕せずに溶解槽15に供給する形態である。その他は第1の形態と同様であるため、敢えて説明を省略する。
<第5の形態>
第5の形態は、図8に示すように、第2の形態から粉砕機41及び切り替え装置42を省略したものであり、原料のドライ粉末活性炭DCを粉砕せずに溶解槽15に供給する形態である。その他は第2の形態と同様であるため、敢えて説明を省略する。第4の形態及び第5の形態からも判るように、本発明は粉砕を行わずに原料炭としてのドライ粉末活性炭DCをそのまま注入するだけの注入方式とすることも可能である。
<粉砕について>
粉砕機41によりドライ粉末活性炭(原料炭)DCを粉砕する場合、D10が0.5〜4μm、D90が4〜20μmの粒度分布まで粉砕を行うことが望ましい。粉砕品のより好ましい粒度分布はD10が2〜3μm、D90が4〜5μmである。D50(周知のように、粒度分布における累積体積分布の小径側から累積50%に相当する粒径を意味し、一般に平均粒径ともいわれている。粒径はレーザー回折散乱法により測定される粒径を意味する。)は特に限定されないが、2〜6μmであるのが好ましく、特に3〜4μmであるのが好ましい。一方、原料炭としては、市販品を用いることができ、特に取り扱い性の点でD50が10μm以上のものを好適に用いることができる。
粉砕機41から排出される粉砕品FC(粉末活性炭)は、上流側に戻さずにそのまま(つまり一回だけ粉砕機41に通す)下流側に供給することが望ましい。粉砕後の粉砕品FCの粒度分布がシャープであると、吸着性能の向上により活性炭消費量(ひいては沈殿池3排泥及び排水処理汚泥量)を低減しつつ、ろ過池4で回収できないような超微粉を殆ど含まないことにより、ろ過池4からの超微粉の漏出のおそれも低減できるようになる。その結果、粉砕品FCの除去のために膜分離を用い無くて済み、その分だけ付帯設備の減少及びそれに伴うイニシャルコストの低減を図ることができる。もちろん、必要に応じて膜分離を用いることもできる。
また、図示形態の場合、乾燥状態であるドライ粉末活性炭DCを乾式粉砕し、粉砕品FCを乾燥状態のまま溶解槽15に定量供給するため、活性炭の供給をより高精度に行うことができるとともに、付帯設備が少なくて済み、それによってイニシャルコストも低く抑えることができる。
<吸着性能試験>
一般的に粉末活性炭の性能指標として知られる項目のうち、微粉化することで飛躍的にその効果が向上するのは、臭気物質である2−MIBに対する吸着性能を表す2−MIB価が主な指標あり、その他指標は原料炭と同等の値を示す。そこで、種々の粉砕方式により種々の粒度分布の粉砕品を得て、原料炭及び各粉砕品について2−MIB価を測定し、粉砕方式や粒度分布の違いが2−MIB価に及ぼす影響を調べた。この試験では、D50=3μmを目標に粉砕を行った。なお、表1中の湿式ビーズミルを用いたものは循環粉砕を行い、その他のものは湿式・乾式ともに循環粉砕ではなく一回だけ粉砕機に通して粉砕を行った。
表1に試験結果を示す。また、図9〜図12に粒度D10、D50、D90と2−MIB価との関係を示し、図13〜図17に粒度D10、D50、D90と2−MIB価(原料比)との関係を示す。なお、図中の用語「原料粉末炭」は粉砕前の原料炭(ドライ粉末活性炭)を意味し、「粉末炭」は粉砕品を意味する。
この結果から、粒度分布の小径化に対して2−MIB価は減少していくが、その減少はある程度で底打ちする傾向があり、超微粉は吸着性能向上への寄与が少ないことが判明した。この試験結果から判明したこと及び考察を以下に列挙する。
・ 2−MIB価に関して、原料炭が同等品であれば、各粉砕品の粒度D50との間に相関が認められた(図9〜図12)。
・ 粒度D50が小さいほど、2−MIB価が小さくなる(吸着性能が向上する)傾向が認められた。
・ 原料炭の値で基準化すると、原料炭が違ってもプロットが重なった。(図13)
・ 粒度D50原料比が0.2程度で2−MIB価が下げ止まりつつある傾向にあることが認められた。よって原料炭に対する性能向上効果の限界粒度D50は原料粒度D50の0.2倍程度と考えられ、粉砕を行うにあたり、粉砕品の目標粒度D50としては原料粒度D50の0.1〜0.2倍程度がひとつの目安になることが判明した。ただし、原料粒度にばらつきがあるため性能安定性を考慮すると、目標粒度をD50=3〜4μmとすることが望ましい。
・ なお、一般的な浄水場ではろ過池等の出口濁度を0.1度以下に維持するろ過設備が整備されている。クリプトスポリジウムは3〜8μm程度の大きさを示す原虫であり、上記3μmを目標粒度とした粉砕品と同等な大きさである。よって、クリプトスポリジウムを濁質と見なせば、D10が2〜3μm程度の粉砕品はろ過池にておおよそ現状の濁度管理下で補足可能であることは容易に推測される。逆に、現状濁度管理下では、クリプトスポリジウムの大きさでも極僅かなリークは許容されていることからも明らかなように、必要以上に微細な粉砕品が多くなるとろ過池から漏出することも容易に推測される。
<粉砕方式の比較試験>
表2に各種粉砕機の粉砕試験結果を示す。この試験では、吸着性能試験結果からD50=3μmを目標に粉砕を行った。なお、表3中の活性炭処理エネルギーとは活性炭1kg処理するのに要する電力量を意味している。また、表3中の湿式に属するものは循環粉砕を行い、表2中のものは湿式・乾式ともに循環粉砕ではなく一回だけ粉砕機に通して粉砕を行った。
この試験結果からは乾式粉砕機、特に乾式ビーズミルが好適であることが分かる。表3の試験結果から判明したこと及び考察を以下に列挙する。
・ No.1と5との比較から、乾式は安価な5mmビーズを使用しても、少ないエネルギーで同等の粒度D50が得られることが判明した。
・ No.1と2との比較から、高価な微小セラミックビーズを使用しても、粒度D50に顕著な変化は見られないことが判明した。
・ No.2と5との比較から、乾式は安価な5mmビーズを使用しても、同じエネルギーでさほど変わらない粒度D50が得られることが判明した。
・ No.3と7との比較から、乾式は安価な3mmビーズを使用しても、同じエネルギーでほぼ同じ粒度D50が得られることが判明した。
・ 同じエネルギー効率にも関わらず、乾式の方が圧倒的に安価なビーズで所望の粒度の微粉炭を得られることが判明した。
・ No.6と8との比較から、原料粒度に倍半分相違があるため、同じエネルギーではNo.8の方が微粉炭粒度が大きくなる傾向が認められるが、No.7と9との比較から、わずかに小さいビーズにすることで、原料粒度が倍かつ同じエネルギーにも関わらず同等な粒度の微粉炭を得られることが判明した。
・以上より、乾式ビーズミルであれば、安価な2.8mm程度のビーズを使用しても、原料炭のバラつきに左右されず、低エネルギーにD50=3μm前後の微粉炭を得ることができる。
<原料粒度の粉砕への影響の確認試験>
粒径の異なる原料炭を用意し、乾式ビーズミルを用いて粒度D50=3μmを目標に粉砕(循環粉砕ではなく一回だけ粉砕機に通して粉砕を行った)し、粉砕品のD10、D50、D90を測定した。測定結果を表4に示す。また、この測定結果をグラフ化したものを図17に示す。図17中の下側の近似直線近辺に集中するプロットがD10であり、上側の近似直線近辺に集中するプロットがD90である。
この試験結果から、原料炭のバラつきや粉砕条件(粉砕エネルギー効率など)が異なっても、乾式ビーズミルで得られた粉砕品の粒度D50とD10、D90の関係には一貫した傾向が認められた。つまり、乾式ビーズミルで得られる粉砕品の粒度分布は、粒度D50に対して一定の比率でばらついた。図17に示す直線近似より、D10はD50に対して、おおよそ0.4401倍の比率で変動しており、D90はD50に対して、おおよそ2.1162倍の比率で変動していることが分かる。粉砕品の目標粒度D50が3μmの場合、この比率を使用すると、D10、D90はそれぞれ下記の数値となり、原料炭のバラつきや粉砕条件(粉砕エネルギー効率など)が異なっても、得られる粉砕品は下記式からD10〜90=1.3〜6.3μmの範囲の粒度分布を示すことが推測される。
D10 = 0.4401×D50(μm) ≒ 1.3 μm
D90 = 2.1162 × D50(μm) ≒ 6.3 μm
本発明は、河川水、各種工業用水等の被処理水を活性炭により浄化するのに利用される。
1…混和池、2…フロック形成池、3…沈殿池、4…ろ過池、10…ドライ粉末活性炭注入設備、RW…原水、SW…給水、11…活性炭貯留槽、12…振動排出機、13…ロータリーバルブ、14、18…粉末定量供給機、15…溶解槽、16…ポンプ、17…エジェクタ、20…ウエット粉末活性炭注入設備、21…溶解槽、22…注入ポンプ、31…移送ポンプ、32…活性炭スラリー貯留槽、32…注入ポンプ、41…粉砕機、WC…ウエット粉末活性炭、DC…ドライ粉末活性炭、CW…処理済み水、FC…粉砕品、AP…注入点。
本発明は、ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入方法に関するものである。
近年では、通常の浄水処理では十分に対応できない臭気物質やトリハロメタン生成物質、陰イオン界面活性剤、アンモニア態窒素などを処理するために、いわゆる高度浄水処理が採用されている。高度浄水処理としては、オゾン処理法、活性炭処理法及び生物処理方法等があり、被処理水の状況によってこれらの処理方法が単独又はいくつか組み合わされて用いられている。
このうち、活性炭処理法には、浄水場の急速ろ過池の上流側又は下流側に、粒状活性炭層によるろ過を行う活性炭ろ過池を設けるものの他、図1〜図3に示すように、活性炭ろ過池を設けず、着水井6又はその上流の導水路5において原水RWに粉末活性炭DC、WCを注入(添加)するものが知られている。図示例は、より詳細には、導水路5を経て着水井(又は原水槽)6に供給された河川水などの原水(被処理水)RWを、凝集剤等を添加混合するための混和池1、フロックを形成するためのフロック形成池2、フロックを沈殿させるための沈殿池3、及び砂層等で水をろ過するろ過池4を経て浄化する一般的な浄水形態を基本として、原水RWの混和池1への供給に先立ち、粉末活性炭添加設備10、20により着水井6又はその上流の導水路5等の注入点で原水RWに粉末活性炭DC、WCを添加するようにしたものである。粉末活性炭注入設備(粉末活性炭添加設備ともいわれる)の例としては、図1及び図2に示すような乾燥状態のドライ粉末活性炭を利用する設備10と、図3示すような水分を含有するウエット粉末活性炭WCを利用する設備20とが知られている。
ウエット粉末活性炭注入設備20は、フレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ)FBで搬入されるウエット粉末活性炭WCを作業員がクレーンを操作して攪拌機付の溶解槽21に投入し、溶解槽21内で給水SWと混合して所定濃度の活性炭のスラリーを製造し、このスラリーを注入ポンプ22により注入点に供給して原水RWに混合するものである。この場合、スラリーの製造がバッチ式となるため、通常、溶解槽21は複数設置され、スラリーの製造が終了した溶解槽21から注入を行いつつ、他の溶解槽21では次の注入に備えてスラリーの製造を行うことになる。また、常に規定量のフレコンバッグFBを使用し、かつ規定量の給水SWと混合することにより、溶解槽21内に規定濃度のスラリーを製造し、注入ポンプ22の供給流量を変化させることにより、原水RWに対する活性炭注入量を制御することができる。
ウエット粉末活性炭注入設備20は、ドライ粉末活性炭注入設備10と比較して、設備が簡素で、設備建設費が比較的安価となる利点があるものの、フレコンバッグFBを移動し溶解槽21へ投入する作業のための作業員が必要であり、全自動化が困難であるという問題点の他、フレコンバッグFBによる活性炭溶解のため、活性炭注入量の精度が低くならざるを得ない、といった問題点も有している。
一般に活性炭注入設備では、ランニングコスト低減のため、原水の水質変化に応じて活性炭注入量を変化させ、活性炭使用量を必要最小限にすることが行われている。しかし、原水の水質変化に対して細かく対応するためには、人員作業を必須とし活性炭注入量の精度が低いウエット粉末活性炭方式では限界があり、この観点ではドライ粉末活性炭方式が優位である。
ドライ粉末活性炭注入設備10は、図1及び図2に示すように、ジェットパック車JC等で搬入される乾燥状態のドライ粉末活性炭(原料炭)DCを、活性炭貯留槽11に貯留しておき、この活性炭貯留槽11のドライ粉末活性炭DCを、供給量可変の供給部12〜14、18を介して攪拌機付の溶解槽15に定量供給し、溶解槽15内で、場内給水SWから流量一定で別途供給される溶解水と混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造し、溶解槽15から一定流量でオーバーフローするスラリーを、場内給水SWからポンプ16により流量一定で別途供給される駆動水と、エジェクタ17により注入点に供給して原水RWに添加するものである。エジェクタ17の代わりにポンプを用いて溶解槽15からのスラリーを注入点に供給するものもある。なお、図1の符号19は溶解槽15へ溶解水を定流量で供給するための流量調整弁を示している。また、図1に示す設備例では、供給部12〜14が、活性炭貯留槽11の排出口に設けられた振動排出機12と、この振動排出機12により排出されるドライ粉末活性炭DCを所定の切り出し量で切り出すロータリーバルブ13と、このロータリーバルブ13により切り出されたドライ粉末活性炭DCを溶解槽15に定量供給する供給量可変の粉末定量供給機14とから主に構成されており、かつ粉末定量供給機14として、計量槽減量制御方式(フィードバック制御)のものが採用されている。この計量槽減量制御方式の粉末定量供給機14とは、ドライ粉末活性炭DCを一時的に貯留して計量するための計量槽と、この計量槽の重量を計測するロードセルと、計量槽内のドライ粉末活性炭DCを所定の容積で切り出す切り出し供給部とを備え、ロードセルによる計量槽の減量を排出量とみなして、排出量が一定となるように切り出し速度(回転式の切り出し機構の場合は回転数)を可変制御するものである。計量槽減量制御方式の粉末定量供給機の例としては、粉研パウテックス社の粉体用定量供給機「フンケンオートフィーダー」等を挙げることができる。
一方、図2に示す設備例では、供給部18が、活性炭貯留槽11に貯留されているドライ粉末活性炭DCを所定の切り出し量で切り出して溶解槽15に供給する供給量可変の粉末定量供給機18のみから主に構成されており、かつ粉末定量供給機18として連続計量制御方式のものが採用されている。この連続計量制御方式の粉末定量供給機18とは、ドライ粉末活性炭DCを所定の容積に切り出す切り出し部と、切り出した所定容積のドライ粉末活性炭DCの重量を計測する重量計側部とを備え、重量計測結果及び切り出し速度(回転式の切り出し機構の場合は回転数)に基づいてドライ粉末活性炭DCの実供給量を算出し、この実供給量が設定供給量となるように切り出し速度を可変制御するものである。重量制御方式の粉末定量供給機18の例としては、大盛工業社のロードセル内蔵型定量供給機「セルインチェッカー」を挙げることができる。前述の計量槽減量制御方式の粉末定量供給機14は、小供給量時(時間あたりの切り出し量が小さい時)に外乱影響(風や人の歩行による振動)供給精度誤差が大きくなり易いのに対して、重量制御方式の粉末定量供給機18は、外乱影響を受けないため、供給精度が高く、外乱対策費用が削減可能であるとともに、計量槽減量制御方式における振動排出機12、ロータリーバルブ13及び粉末定量供給機14の計量槽が不要となるため、設備費低減及び設備設置高さの抑制の点では優位なものである。
図1、2に示す設備例10は、ウエット粉末活性炭注入設備と比べて全自動化が容易であり、溶解槽15への活性炭供給は定量供給機14、18によって行われるため活性炭注入量の精度が高く、また、注入量変更の応答性が早いため、より細かな制御に向いており、緊急時の対応にも向いている等の優位性がある。
特開平10−309567号公報 特許4468895号公報 特開平9−155334号公報 特開2000−296320号公報 特開2003−275568号公報
他方、活性炭注入法の必要性は予想をはるかに超えて高まり続けており、その結果として近年では活性炭の消費コストが問題になりはじめている。すなわち、安心安全でおいしい水に対する要望の高まりに伴い、水道事業体が定める自主基準も非常に高いものとなっており、これを達成するためには活性炭処理法への依存度が大きくならざるを得ない。例えば、降雨等により生じる極めて僅かな異臭味にも対応するには、活性炭注入は常態化せざるを得ない現状にある。また、近年特に問題視されるようになったゲリラ豪雨や河川等の取水源の汚染のように、突発的に大規模な処理が要求される場合、即応性のある活性炭注入法に頼らざるを得ない。
しかしながら、従来は、大規模処理への対応を可能にすると細かな注入量制御ができず、そのため活性炭消費を節約しようとしても限界があった。具体的には、従来のドライ粉末活性炭注入設備は、注入量制御を溶解槽15に対する定量供給機14、18のみで行うため、注入量の制御幅が定量供給機14、18の性能により制限され、非常時の高注入量を可能にする設計を基準にした場合、注入量の下限が高くなり、活性炭使用量を必要最小限にできないおそれがあった。例えば、活性炭を微粉化して吸着性能を向上させる(特許文献1、2参照)場合、吸着性能が向上するため微粉化しない場合と比べて活性炭使用量を低減できるものの、常に活性炭使用量を必要最小限とするためには、より低注入率での注入が必要となり、従来のドライ粉末活性炭注入方式の注入量制御幅では対応が困難であった。
そこで、本発明の主たる課題は、注入量の制御幅を拡大すること等にある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
浄水場における着水井又はその上流の導水路の注入点で原水に粉末活性炭を注入するドライ粉末活性炭注入設備において、
ドライ粉末活性炭を貯留する活性炭貯留槽と、
前記活性炭貯留槽に貯留されたドライ粉末活性炭を切り出して定量供給する供給量可変の供給部と、
この供給部から供給されるドライ粉末活性炭と、別途流量一定で供給される溶解水とを混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造する溶解槽と、
この溶解槽で連続的に製造されるスラリーを貯留するための活性炭スラリー貯留槽と、
この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを前記注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプと、
前記原水の水質変化に応じて、前記供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量及び前記注入ポンプによるスラリーの圧送流量を制御することにより、前記注入点における前記原水に対する前記粉末活性炭の注入量を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするドライ粉末活性炭注入設備。
(作用効果)
本発明では、注入点における原水に対する粉末活性炭の注入量を制御するにあたり、供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送量の両方の制御を利用することができる。よって、例えば、溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70で、かつ注入ポンプによるスラリーの供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70であるとすれば、全体での可変幅が1:4900となり、注入量制御の幅を桁違いに拡大するため、活性炭使用量を従来よりも適切に制御でき、より一層の節約が可能となる。
<請求項2記載の発明>
前記活性炭貯留槽と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に、前記ドライ粉末活性炭を微粉化する粉砕機を備えた、請求項1記載のドライ粉末活性炭注入設備。
(作用効果)
前述のように、活性炭を微粉化して吸着性能を向上させる場合、微粉化しない場合と比べて活性炭使用量を低減できるものの、常に活性炭使用量を必要最小限とするためには、より低注入率での注入が必要となる。よって、本発明は上述のような粉砕機による微粉化との組み合わせに非常に好適である。
<請求項3記載の発明>
前記供給部が前記粉砕機と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に設けられている、請求項2記載のドライ粉末活性炭注入設備。
(作用効果)
粉砕機よりも上流側の供給部でドライ粉末活性炭の供給量を制御する場合、粉砕機による粉砕品の分布をシャープにするためには、供給部の供給量を粉砕機の性能や運転条件に合わせて一定とすることが望ましいが、その場合、注入ポンプの流量のみで注入量制御を行うことになってしまう。よって、粉砕機に対するドライ粉末活性炭の供給量を可変としない場合には、供給部の位置を粉砕機と溶解槽との間にし、供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送量の両方の制御を利用して注入量制御をできるようにすることが望ましい。
<請求項4記載の発明>
ドライ粉末活性炭を貯留する活性炭貯留槽と、
前記活性炭貯留槽に貯留されたドライ粉末活性炭を切り出して定量供給する供給量可変の供給部と、
この供給部から供給されるドライ粉末活性炭と、別途流量一定で供給される溶解水とを混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造する溶解槽と、
この溶解槽で連続的に製造されるスラリーを貯留するための活性炭スラリー貯留槽と、
この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプと、
前記活性炭貯留槽と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に、前記ドライ粉末活性炭を微粉化する粉砕機とを備え、
前記粉砕機を経由して前記溶解槽に導く経路の他に、前記粉砕機の上流側から前記粉砕機を経由せずに前記溶解槽に導く経路を備え、これらの経路を切り替えるための切り替え装置を備えたことを特徴とする、ドライ粉末活性炭注入設備。
(作用効果)
このように、ドライ粉末活性炭の粉砕の有無を選択できる構成とすることにより、原水の水質変化に対して、ドライ粉末活性炭の吸着性能を選択することができ、吸着性能の観点からは活性炭注入量の制御幅が拡大したのと等しくなる(換言すれば、溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量が可変でなくとも、吸着性能は可変となる)。また、これにより、少なくとも粉砕機を経由しない場合には、供給部の位置に関係なく、供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送量の両方の制御を利用して注入量制御をできるようになる。
<請求項5記載の発明>
浄水場における着水井又はその上流の導水路の注入点で原水に粉末活性炭を注入するドライ粉末活性炭注入方法において、
ドライ粉末活性炭を溶解槽に定量供給し、溶解槽でドライ粉末活性炭を及び溶解水を混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造し、溶解槽で連続的に製造したスラリーを活性炭スラリー貯留槽に貯留し、この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを流量可変の注入ポンプにより前記注入点に圧送供給するとともに
前記原水の水質変化に応じて、前記溶解槽に対するドライ粉末活性炭の供給量、及び前記注入ポンプによるスラリーの圧送量を制御することにより、前記注入点における前記原水に対する粉末活性炭の注入量を制御することを特徴とするドライ粉末活性炭注入方法。
(作用効果)
請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
以上のとおり、本発明によれば、ドライ粉末活性炭の注入に際して、注入量の制御幅が拡大する、等の利点がもたらされる。
従来のドライ粉末活性炭利用浄水処理設備のフロー図である。 従来のドライ粉末活性炭利用浄水処理設備のフロー図である。 従来のウエット粉末活性炭利用浄水処理設備のフロー図である。 第1の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 第2の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 第3の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 第4の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 第5の形態のドライ粉末活性炭注入設備のフロー図である。 粒度D50と2−MIB価との関係を示すグラフである。 粒度D10と2−MIB価との関係を示すグラフである。 粒度D90と2−MIB価との関係を示すグラフである。 粒度と2−MIB価との関係を示すグラフである。 粒度D50と2−MIB価(原料比)との関係を示すグラフである。 粒度D10と2−MIB価(原料比)との関係を示すグラフである。 粒度D90と2−MIB価(原料比)との関係を示すグラフである。 粒度と2−MIB価(原料比)との関係を示すグラフである。 粒度D10、D50及びD90の関係を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
<第1の形態>
図4は、第1の形態のドライ粉末活性炭注入設備を示しており、この設備は、前述の図1に示す例を基本として、溶解槽15と注入点APとの間に、溶解槽15で連続的に製造されるスラリーを貯留するための攪拌機付の活性炭スラリー貯留槽32と、この活性炭スラリー貯留槽32に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプ33とを介在させたところに特徴を有するものである。注入ポンプ33としては、活性炭スラリーを圧送することができ、かつ流量可変のものであれば特に限定無く使用でき、例えば一軸ネジ式ポンプ等を使用することができる。また、図4中の符号31は溶解槽15からのオーバーフロースラリーを活性炭スラリー貯留槽に供給するための移送ポンプを示しているが、この移送ポンプ31は省略し、自然流下とすることもできる。
また、第1の形態では、供給部12〜14と溶解槽15との間のドライ粉末活性炭DCの経路に、ドライ粉末活性炭DCを微粉化する粉砕機41を備えるとともに、供給部12〜14から粉砕機41を経由して溶解槽15に導く経路の他に、供給部12〜14から粉砕機41を経由せずに直接に溶解槽15に導く経路を備えており、これらの経路を切り替えるための切り替え装置42を備えている。
粉砕機41としては、湿式粉砕機を用いることもできるが、安定的にシャープな粒度分布が得られにくいため、一回の粉砕処理によりシャープな粒度分布が得られる点で、乾式ビーズミル、ジェットミル等の乾式粉砕機が好ましく、中でも乾式ビーズミルが特に好ましい。また、粉砕機41としてはバッチ式のものより、連続式のものが好ましい。
切り替え装置42は特に限定されるものではないが、図示例では、スクリュー軸が逆転可能とされ、かつスクリュー軸の長手方向両端部に排出口を備えたスクリューフィーダを用い、一方の排出口を粉砕機41に導く経路に接続し、他方の排出口を溶解槽15に直接導く経路に接続している。スクリューフィーダ42のスクリュー軸の回転方向を正逆切り替えることにより、ドライ粉末活性炭DCの移送方向が切り替わり、ドライ粉末活性炭DCが排出される排出口を切り替えることができる。その他は図1に示す例と同様であるため、図面に同じ符号を使用し、敢えて説明は省略する。
第1の形態の設備においてドライ粉末活性炭DCを注入する際には、活性炭貯留槽11のドライ粉末活性炭(原料炭)DCを、供給量可変の供給部12〜14により切り出し、切り替え装置42を粉砕機41経由又は非経由のうち所望の方に切り替えて溶解槽15に定量供給する。溶解槽15内ではドライ粉末活性炭DC又は粉砕品FCと別途流量一定で供給される溶解水SWとを混合して所定濃度の活性炭スラリーを連続的に製造し、溶解槽15から一定流量でオーバーフローさせ、このオーバーフローするスラリーを移送ポンプ31(又は自然流下)により活性炭スラリー貯留槽32に供給し、貯留する。そして、この活性炭スラリー貯留槽32に貯留されたスラリーを流量可変の注入ポンプ33により注入点APに圧送供給し、注入点APで原水に注入する。
原水の水質変化に応じて活性炭の注入量を変化させる場合は、粉末定量供給機14による溶解槽15へのドライ粉末活性炭DCの供給量(すなわち図示形態では可変とされた)、及び注入ポンプ33によるスラリーの圧送量の両方の制御を利用することができ、両方同時に変化させるか、又はいずれか一方のみを変化させることにより、注入点APにおける活性炭注入量を目標値に変化させることができる。よって、例えば、溶解槽15へのドライ粉末活性炭DCの供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70(粉末定量供給機14は通常の場合この程度が限界である)で、かつ注入ポンプ33によるスラリーの供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70(注入ポンプ33も通常の場合この程度が限界である)であるとすれば、全体での可変幅が1:4900となり、注入量制御の幅を桁違いに拡大するため、活性炭使用量を従来よりも適切に制御でき、より一層の節約が可能となる。また、設備系統数の削減を図ることができる。しかも、従来のドライ粉末活性炭注入設備10と比較して、活性炭スラリー貯留槽32及び注入ポンプ33の追加のみで済むため、設備スペースの増加は少なくて済み、設備建設費もそれほど嵩まない。
また、第1の形態では、切り替え装置42を切り替えて粉砕機41経由で溶解槽15に定量供給する状態を選択することにより、活性炭を微粉化して吸着性能を向上させることができる。つまり、ドライ粉末活性炭DCの粉砕の有無を選択できる構成とすることにより、原水の水質変化に対して、ドライ粉末活性炭DCの吸着性能を選択することができ、吸着性能の観点からは活性炭使用量の制御範囲が拡大したのと等しくなる(換言すれば、溶解槽へのドライ粉末活性炭DCの供給量が可変でなくとも、吸着性能は可変となる)。
なお、第1の形態のように、粉砕機41よりも上流側の定量供給機14でドライ粉末活性炭DCの供給量を制御する場合であっても、粉砕機41による粉砕品の分布をシャープにするためには、定量供給機14の供給量を粉砕機41の性能や運転条件に合わせて一定とすることが望ましい。この場合、粉砕機41経由で活性炭注入を行うと注入ポンプ33の流量のみで注入量制御を行うことになるが、少なくとも粉砕機41を経由しない場合には、前述のとおり定量供給機14による溶解槽15へのドライ粉末活性炭DCの供給量、及び注入ポンプ33によるスラリーの圧送量の両方の制御を利用することができる。
<第2の形態>
図5は、第2の形態のドライ粉末活性炭注入設備を示しており、この設備は、前述の図2に示す例を基本として、溶解槽15と注入点APとの間に、溶解槽15で連続的に製造されるスラリーを貯留するための攪拌機付の活性炭スラリー貯留槽32と、この活性炭スラリー貯留槽32に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプ33とを介在させたところに特徴を有するものである。その他は第1の形態と同様である。第1の形態及び第2の形態の違いは、前述の図1に示す例及び図2に示す例の違いと同じで、供給部12〜14、18の違いである。この相違からも分かるように、本発明の供給部は、ドライ粉末活性炭DCを定量供給でき、かつ供給量が可変なものであれば、具体的な機器構成に限定されるものではない。
<第3の形態>
第1の形態や第2の形態のように、粉砕機41よりも上流側の定量供給機14、18でドライ粉末活性炭DCの供給量を制御するためには、定量供給機14、18の供給量を粉砕機41の性能や運転条件に合わせて一定とすることが望ましいが、その場合、注入ポンプ33の流量のみで注入量制御を行うことになってしまう。よって、図6に示す第3の形態も提案される。すなわち、第3の形態は、第1の形態に対して、定量供給機14の位置を粉砕機41と溶解槽15との間にして、定量供給機14による溶解槽15へのドライ粉末活性炭DCの供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送量の両方の制御を利用して注入量制御をできるようにするとともに、切り替え装置42と粉砕機41との間の経路に、粉砕機41に応じた設定供給量で供給を行う粉砕機定量供給装置43を介在させ、粉砕の均一性を高く維持するものである。粉砕機定量供給装置43は、ドライ粉末活性炭DCを定量供給できるものであれば特に限定されず、例えば図示形態のように排出側に向かって上りこう配で移送を行うスクリューフィーダとすることができる。
<第4の形態>
第4の形態は、図7に示すように、第1の形態から粉砕機41及び切り替え装置42を省略したものであり、原料のドライ粉末活性炭DCを粉砕せずに溶解槽15に供給する形態である。その他は第1の形態と同様であるため、敢えて説明を省略する。
<第5の形態>
第5の形態は、図8に示すように、第2の形態から粉砕機41及び切り替え装置42を省略したものであり、原料のドライ粉末活性炭DCを粉砕せずに溶解槽15に供給する形態である。その他は第2の形態と同様であるため、敢えて説明を省略する。第4の形態及び第5の形態からも判るように、本発明は粉砕を行わずに原料炭としてのドライ粉末活性炭DCをそのまま注入するだけの注入方式とすることも可能である。
<粉砕について>
粉砕機41によりドライ粉末活性炭(原料炭)DCを粉砕する場合、D10が0.5〜4μm、D90が4〜20μmの粒度分布まで粉砕を行うことが望ましい。粉砕品のより好ましい粒度分布はD10が2〜3μm、D90が4〜5μmである。D50(周知のように、粒度分布における累積体積分布の小径側から累積50%に相当する粒径を意味し、一般に平均粒径ともいわれている。粒径はレーザー回折散乱法により測定される粒径を意味する。)は特に限定されないが、2〜6μmであるのが好ましく、特に3〜4μmであるのが好ましい。一方、原料炭としては、市販品を用いることができ、特に取り扱い性の点でD50が10μm以上のものを好適に用いることができる。
粉砕機41から排出される粉砕品FC(粉末活性炭)は、上流側に戻さずにそのまま(つまり一回だけ粉砕機41に通す)下流側に供給することが望ましい。粉砕後の粉砕品FCの粒度分布がシャープであると、吸着性能の向上により活性炭消費量(ひいては沈殿池3排泥及び排水処理汚泥量)を低減しつつ、ろ過池4で回収できないような超微粉を殆ど含まないことにより、ろ過池4からの超微粉の漏出のおそれも低減できるようになる。その結果、粉砕品FCの除去のために膜分離を用い無くて済み、その分だけ付帯設備の減少及びそれに伴うイニシャルコストの低減を図ることができる。もちろん、必要に応じて膜分離を用いることもできる。
また、図示形態の場合、乾燥状態であるドライ粉末活性炭DCを乾式粉砕し、粉砕品FCを乾燥状態のまま溶解槽15に定量供給するため、活性炭の供給をより高精度に行うことができるとともに、付帯設備が少なくて済み、それによってイニシャルコストも低く抑えることができる。
<吸着性能試験>
一般的に粉末活性炭の性能指標として知られる項目のうち、微粉化することで飛躍的にその効果が向上するのは、臭気物質である2−MIBに対する吸着性能を表す2−MIB価が主な指標あり、その他指標は原料炭と同等の値を示す。そこで、種々の粉砕方式により種々の粒度分布の粉砕品を得て、原料炭及び各粉砕品について2−MIB価を測定し、粉砕方式や粒度分布の違いが2−MIB価に及ぼす影響を調べた。この試験では、D50=3μmを目標に粉砕を行った。なお、表1中の湿式ビーズミルを用いたものは循環粉砕を行い、その他のものは湿式・乾式ともに循環粉砕ではなく一回だけ粉砕機に通して粉砕を行った。
表1に試験結果を示す。また、図9〜図12に粒度D10、D50、D90と2−MIB価との関係を示し、図13〜図17に粒度D10、D50、D90と2−MIB価(原料比)との関係を示す。なお、図中の用語「原料粉末炭」は粉砕前の原料炭(ドライ粉末活性炭)を意味し、「粉末炭」は粉砕品を意味する。
この結果から、粒度分布の小径化に対して2−MIB価は減少していくが、その減少はある程度で底打ちする傾向があり、超微粉は吸着性能向上への寄与が少ないことが判明した。この試験結果から判明したこと及び考察を以下に列挙する。
・ 2−MIB価に関して、原料炭が同等品であれば、各粉砕品の粒度D50との間に相関が認められた(図9〜図12)。
・ 粒度D50が小さいほど、2−MIB価が小さくなる(吸着性能が向上する)傾向が認められた。
・ 原料炭の値で基準化すると、原料炭が違ってもプロットが重なった。(図13)
・ 粒度D50原料比が0.2程度で2−MIB価が下げ止まりつつある傾向にあることが認められた。よって原料炭に対する性能向上効果の限界粒度D50は原料粒度D50の0.2倍程度と考えられ、粉砕を行うにあたり、粉砕品の目標粒度D50としては原料粒度D50の0.1〜0.2倍程度がひとつの目安になることが判明した。ただし、原料粒度にばらつきがあるため性能安定性を考慮すると、目標粒度をD50=3〜4μmとすることが望ましい。
・ なお、一般的な浄水場ではろ過池等の出口濁度を0.1度以下に維持するろ過設備が整備されている。クリプトスポリジウムは3〜8μm程度の大きさを示す原虫であり、上記3μmを目標粒度とした粉砕品と同等な大きさである。よって、クリプトスポリジウムを濁質と見なせば、D10が2〜3μm程度の粉砕品はろ過池にておおよそ現状の濁度管理下で補足可能であることは容易に推測される。逆に、現状濁度管理下では、クリプトスポリジウムの大きさでも極僅かなリークは許容されていることからも明らかなように、必要以上に微細な粉砕品が多くなるとろ過池から漏出することも容易に推測される。
<粉砕方式の比較試験>
表2に各種粉砕機の粉砕試験結果を示す。この試験では、吸着性能試験結果からD50=3μmを目標に粉砕を行った。なお、表3中の活性炭処理エネルギーとは活性炭1kg処理するのに要する電力量を意味している。また、表3中の湿式に属するものは循環粉砕を行い、表2中のものは湿式・乾式ともに循環粉砕ではなく一回だけ粉砕機に通して粉砕を行った。
この試験結果からは乾式粉砕機、特に乾式ビーズミルが好適であることが分かる。表3の試験結果から判明したこと及び考察を以下に列挙する。
・ No.1と5との比較から、乾式は安価な5mmビーズを使用しても、少ないエネルギーで同等の粒度D50が得られることが判明した。
・ No.1と2との比較から、高価な微小セラミックビーズを使用しても、粒度D50に顕著な変化は見られないことが判明した。
・ No.2と5との比較から、乾式は安価な5mmビーズを使用しても、同じエネルギーでさほど変わらない粒度D50が得られることが判明した。
・ No.3と7との比較から、乾式は安価な3mmビーズを使用しても、同じエネルギーでほぼ同じ粒度D50が得られることが判明した。
・ 同じエネルギー効率にも関わらず、乾式の方が圧倒的に安価なビーズで所望の粒度の微粉炭を得られることが判明した。
・ No.6と8との比較から、原料粒度に倍半分相違があるため、同じエネルギーではNo.8の方が微粉炭粒度が大きくなる傾向が認められるが、No.7と9との比較から、わずかに小さいビーズにすることで、原料粒度が倍かつ同じエネルギーにも関わらず同等な粒度の微粉炭を得られることが判明した。
・以上より、乾式ビーズミルであれば、安価な2.8mm程度のビーズを使用しても、原料炭のバラつきに左右されず、低エネルギーにD50=3μm前後の微粉炭を得ることができる。
<原料粒度の粉砕への影響の確認試験>
粒径の異なる原料炭を用意し、乾式ビーズミルを用いて粒度D50=3μmを目標に粉砕(循環粉砕ではなく一回だけ粉砕機に通して粉砕を行った)し、粉砕品のD10、D50、D90を測定した。測定結果を表4に示す。また、この測定結果をグラフ化したものを図17に示す。図17中の下側の近似直線近辺に集中するプロットがD10であり、上側の近似直線近辺に集中するプロットがD90である。
この試験結果から、原料炭のバラつきや粉砕条件(粉砕エネルギー効率など)が異なっても、乾式ビーズミルで得られた粉砕品の粒度D50とD10、D90の関係には一貫した傾向が認められた。つまり、乾式ビーズミルで得られる粉砕品の粒度分布は、粒度D50に対して一定の比率でばらついた。図17に示す直線近似より、D10はD50に対して、おおよそ0.4401倍の比率で変動しており、D90はD50に対して、おおよそ2.1162倍の比率で変動していることが分かる。粉砕品の目標粒度D50が3μmの場合、この比率を使用すると、D10、D90はそれぞれ下記の数値となり、原料炭のバラつきや粉砕条件(粉砕エネルギー効率など)が異なっても、得られる粉砕品は下記式からD10〜90=1.3〜6.3μmの範囲の粒度分布を示すことが推測される。
D10 = 0.4401×D50(μm) ≒ 1.3 μm
D90 = 2.1162 × D50(μm) ≒ 6.3 μm
本発明は、河川水、各種工業用水等の被処理水を活性炭により浄化するのに利用される。
1…混和池、2…フロック形成池、3…沈殿池、4…ろ過池、10…ドライ粉末活性炭注入設備、RW…原水、SW…給水、11…活性炭貯留槽、12…振動排出機、13…ロータリーバルブ、14、18…粉末定量供給機、15…溶解槽、16…ポンプ、17…エジェクタ、20…ウエット粉末活性炭注入設備、21…溶解槽、22…注入ポンプ、31…移送ポンプ、32…活性炭スラリー貯留槽、32…注入ポンプ、41…粉砕機、WC…ウエット粉末活性炭、DC…ドライ粉末活性炭、CW…処理済み水、FC…粉砕品、AP…注入点。

Claims (5)

  1. ドライ粉末活性炭を貯留する活性炭貯留槽と、
    前記活性炭貯留槽に貯留されたドライ粉末活性炭を切り出して定量供給する供給量可変の供給部と、
    この供給部から供給されるドライ粉末活性炭と、別途流量一定で供給される溶解水とを混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造する溶解槽と、
    この溶解槽で連続的に製造されるスラリーを貯留するための活性炭スラリー貯留槽と、
    この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプと、を備えたことを特徴とするドライ粉末活性炭注入設備。
  2. 前記活性炭貯留槽と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に、前記ドライ粉末活性炭を微粉化する粉砕機を備えた、請求項1記載のドライ粉末活性炭注入設備。
  3. 前記供給部が前記粉砕機と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に設けられている、請求項2記載のドライ粉末活性炭注入設備。
  4. 前記粉砕機を経由して前記溶解槽に導く経路の他に、前記粉砕機の上流側から前記粉砕機を経由せずに前記溶解槽に導く経路を備え、これらの経路を切り替えるための切り替え装置を備えた、請求項2又は3記載のドライ粉末活性炭注入設備。
  5. ドライ粉末活性炭を溶解槽に定量供給し、溶解槽でドライ粉末活性炭を及び溶解水を混合して所定濃度の活性炭のスラリーを製造し、溶解槽で製造したスラリーを活性炭スラリー貯留槽に貯留し、この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを注入ポンプにより注入点に圧送供給するドライ粉末活性炭注入方法であって、
    前記溶解槽に対するドライ粉末活性炭の供給量、及び前記注入ポンプによるスラリーの圧送量を制御することにより、前記注入点に対するドライ粉末活性炭の注入量を制御することを特徴とするドライ粉末活性炭注入方法。
JP2014163793A 2014-08-11 2014-08-11 ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入 Active JP5910973B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014163793A JP5910973B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014163793A JP5910973B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016036803A true JP2016036803A (ja) 2016-03-22
JP5910973B2 JP5910973B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=55528381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014163793A Active JP5910973B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5910973B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106365413A (zh) * 2016-11-15 2017-02-01 江苏道科环境科技有限公司 一种污泥高干脱水调理系统的干粉投加装置及方法
JP6348620B1 (ja) * 2017-02-14 2018-06-27 月島機械株式会社 粉末活性炭注入設備及び粉末活性炭注入方法
JP2018130665A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 月島機械株式会社 粉末活性炭注入設備及び粉末活性炭注入方法
JP6491373B1 (ja) * 2018-02-16 2019-03-27 メタウォーター株式会社 吸着剤による水処理装置及び水処理方法
CN110252194A (zh) * 2019-07-02 2019-09-20 清远南玻节能新材料有限公司 注液系统及混合装置
CN113289516A (zh) * 2021-05-11 2021-08-24 九江德福科技股份有限公司 一种活性炭溶液配制与添加的装置及方法
JP2021142525A (ja) * 2016-11-30 2021-09-24 東レ株式会社 浄水器用フィルタカートリッジ
CN114314731A (zh) * 2021-12-31 2022-04-12 江苏长江水务股份有限公司 一种应急水处理用粉末活性炭投加系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7053567B2 (ja) * 2017-03-07 2022-04-12 メタウォーター株式会社 活性炭スラリーの供給方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940549A (ja) * 1972-08-21 1974-04-16
JPS4940549B1 (ja) * 1968-11-26 1974-11-02
JPS5925468Y2 (ja) * 1980-06-16 1984-07-26 大塚興業株式会社 計量混合装置
JPH01179729U (ja) * 1988-06-02 1989-12-25
JPH0838877A (ja) * 1994-07-29 1996-02-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd 粉末活性炭注入装置
JPH09155334A (ja) * 1995-12-05 1997-06-17 Sumitomo Heavy Ind Ltd 粉末活性炭注入装置
JPH10309567A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Kurita Water Ind Ltd 浄水処理装置
JP2000296320A (ja) * 1999-04-13 2000-10-24 Sumitomo Heavy Ind Ltd 粉体と液体との混合装置
JP2003103155A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Nippon Shokubai Co Ltd 重合防止剤の作成供給装置および作成供給方法
JP2003275568A (ja) * 2002-03-22 2003-09-30 Kurita Water Ind Ltd スラリー製造装置
JP4468895B2 (ja) * 2003-01-16 2010-05-26 メタウォーター株式会社 浄水処理における活性炭の添加方法及び浄水処理方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940549B1 (ja) * 1968-11-26 1974-11-02
JPS4940549A (ja) * 1972-08-21 1974-04-16
JPS5925468Y2 (ja) * 1980-06-16 1984-07-26 大塚興業株式会社 計量混合装置
JPH01179729U (ja) * 1988-06-02 1989-12-25
JPH0838877A (ja) * 1994-07-29 1996-02-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd 粉末活性炭注入装置
JPH09155334A (ja) * 1995-12-05 1997-06-17 Sumitomo Heavy Ind Ltd 粉末活性炭注入装置
JPH10309567A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Kurita Water Ind Ltd 浄水処理装置
JP2000296320A (ja) * 1999-04-13 2000-10-24 Sumitomo Heavy Ind Ltd 粉体と液体との混合装置
JP2003103155A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Nippon Shokubai Co Ltd 重合防止剤の作成供給装置および作成供給方法
JP2003275568A (ja) * 2002-03-22 2003-09-30 Kurita Water Ind Ltd スラリー製造装置
JP4468895B2 (ja) * 2003-01-16 2010-05-26 メタウォーター株式会社 浄水処理における活性炭の添加方法及び浄水処理方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106365413A (zh) * 2016-11-15 2017-02-01 江苏道科环境科技有限公司 一种污泥高干脱水调理系统的干粉投加装置及方法
JP2021142525A (ja) * 2016-11-30 2021-09-24 東レ株式会社 浄水器用フィルタカートリッジ
JP7140239B2 (ja) 2016-11-30 2022-09-21 東レ株式会社 浄水器用フィルタカートリッジ
JP6348620B1 (ja) * 2017-02-14 2018-06-27 月島機械株式会社 粉末活性炭注入設備及び粉末活性炭注入方法
JP2018130665A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 月島機械株式会社 粉末活性炭注入設備及び粉末活性炭注入方法
JP2018130664A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 月島機械株式会社 粉末活性炭注入設備及び粉末活性炭注入方法
JP6491373B1 (ja) * 2018-02-16 2019-03-27 メタウォーター株式会社 吸着剤による水処理装置及び水処理方法
JP2019141753A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 メタウォーター株式会社 吸着剤による水処理装置及び水処理方法
CN110252194A (zh) * 2019-07-02 2019-09-20 清远南玻节能新材料有限公司 注液系统及混合装置
CN110252194B (zh) * 2019-07-02 2022-06-10 清远南玻节能新材料有限公司 注液系统及混合装置
CN113289516A (zh) * 2021-05-11 2021-08-24 九江德福科技股份有限公司 一种活性炭溶液配制与添加的装置及方法
CN114314731A (zh) * 2021-12-31 2022-04-12 江苏长江水务股份有限公司 一种应急水处理用粉末活性炭投加系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP5910973B2 (ja) 2016-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5910973B2 (ja) ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入
JP4874231B2 (ja) 水処理システム
EP2197570B1 (en) Installation for the flocculation of sludge loaded with suspended matter and method using the installation
CN101573298B (zh) 废水处理系统和废水处理方法
JP2007021393A (ja) 微細気泡を利用した水処理設備
JP2010137158A (ja) 汚泥中の繊維分濃度測定装置および繊維分濃度調整装置および脱水設備および脱水方法
WO2017122547A1 (ja) グラニュールの形成方法及び排水処理方法
RU2012118990A (ru) Способ и устройство рецикла для рецикла сбросной воды, содержащей суспензию, из процесса обработки полупроводников, в частности из процесса химико-механической полировки
JP2009039683A (ja) 濁水処理装置
CN104428842A (zh) 离子交换树脂的粉碎装置和离子交换树脂的粉碎方法
KR20130061062A (ko) 실시간 전력요금제에 연동되는 역삼투 해수담수화 시스템 및 그 운영 방법
JP6106947B2 (ja) 浄水処理方法
JP6139349B2 (ja) 水処理システム
JP2016052654A (ja) 浄水処理方法
CN106715341B (zh) 用于降低废水中的氮含量的序批设备和方法
JP6401807B2 (ja) 粉末活性炭注入設備及び粉末活性炭注入方法
US20210094845A1 (en) Wastewater treatment method
US20200338500A1 (en) Water reclamation system
KR102255267B1 (ko) 수성 공정 스트림을 탈수시키기 위한 응집제 용액을 제조하고 분배시키기 위한 장치
CN207899559U (zh) 胶性污泥破碎系统
CN102173536B (zh) 高效短程硝化方法
JP5591961B2 (ja) 淡水化装置及び淡水化装置の制御方法
JP2012030158A (ja) 汚泥濃縮脱水システム及びその制御方法
JP6348620B1 (ja) 粉末活性炭注入設備及び粉末活性炭注入方法
JP6610158B2 (ja) 純水の製造方法及び製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5910973

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350