JP5910973B2 - ドライ粉末活性炭注入設備及びドライ粉末活性炭注入 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来は、大規模処理への対応を可能にすると細かな注入量制御ができず、そのため活性炭消費を節約しようとしても限界があった。具体的には、従来のドライ粉末活性炭注入設備は、注入量制御を溶解槽15に対する定量供給機14、18のみで行うため、注入量の制御幅が定量供給機14、18の性能により制限され、非常時の高注入量を可能にする設計を基準にした場合、注入量の下限が高くなり、活性炭使用量を必要最小限にできないおそれがあった。例えば、活性炭を微粉化して吸着性能を向上させる(特許文献1、2参照)場合、吸着性能が向上するため微粉化しない場合と比べて活性炭使用量を低減できるものの、常に活性炭使用量を必要最小限とするためには、より低注入率での注入が必要となり、従来のドライ粉末活性炭注入方式の注入量制御幅では対応が困難であった。
<請求項1記載の発明>
浄水場における着水井又はその上流の導水路の注入点で原水に粉末活性炭を注入するドライ粉末活性炭注入設備において、
ドライ粉末活性炭を貯留する活性炭貯留槽と、
前記活性炭貯留槽に貯留されたドライ粉末活性炭を切り出して定量供給する供給量可変の供給部と、
この供給部から供給されるドライ粉末活性炭と、別途流量一定で供給される溶解水とを混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造する溶解槽と、
この溶解槽で連続的に製造されるスラリーを貯留するための活性炭スラリー貯留槽と、
この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを前記注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプと、
前記原水の水質変化に応じて、前記供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量及び前記注入ポンプによるスラリーの圧送流量を制御することにより、前記注入点における前記原水に対する前記粉末活性炭の注入量を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするドライ粉末活性炭注入設備。
本発明では、注入点における原水に対する粉末活性炭の注入量を制御するにあたり、供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送流量の両方の制御を利用することができる。よって、例えば、溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70で、かつ注入ポンプによるスラリーの供給量の可変幅が最小値:最大値=1:70であるとすれば、全体での可変幅が1:4900となり、注入量制御の幅を桁違いに拡大するため、活性炭使用量を従来よりも適切に制御でき、より一層の節約が可能となる。
前記活性炭貯留槽と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に、前記ドライ粉末活性炭を微粉化する粉砕機を備えた、請求項1記載のドライ粉末活性炭注入設備。
前述のように、活性炭を微粉化して吸着性能を向上させる場合、微粉化しない場合と比べて活性炭使用量を低減できるものの、常に活性炭使用量を必要最小限とするためには、より低注入率での注入が必要となる。よって、本発明は上述のような粉砕機による微粉化との組み合わせに非常に好適である。
前記供給部が前記粉砕機と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に設けられている、請求項2記載のドライ粉末活性炭注入設備。
粉砕機よりも上流側の供給部でドライ粉末活性炭の供給量を制御する場合、粉砕機による粉砕品の分布をシャープにするためには、供給部の供給量を粉砕機の性能や運転条件に合わせて一定とすることが望ましいが、その場合、注入ポンプの流量のみで注入量制御を行うことになってしまう。よって、粉砕機に対するドライ粉末活性炭の供給量を可変としない場合には、供給部の位置を粉砕機と溶解槽との間にし、供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送流量の両方の制御を利用して注入量制御をできるようにすることが望ましい。
ドライ粉末活性炭を貯留する活性炭貯留槽と、
前記活性炭貯留槽に貯留されたドライ粉末活性炭を切り出して定量供給する供給量可変の供給部と、
この供給部から供給されるドライ粉末活性炭と、別途流量一定で供給される溶解水とを混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造する溶解槽と、
この溶解槽で連続的に製造されるスラリーを貯留するための活性炭スラリー貯留槽と、
この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプと、
前記活性炭貯留槽と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に、前記ドライ粉末活性炭を微粉化する粉砕機とを備え、
前記粉砕機を経由して前記溶解槽に導く経路の他に、前記粉砕機の上流側から前記粉砕機を経由せずに前記溶解槽に導く経路を備え、これらの経路を切り替えるための切り替え装置を備えたことを特徴とする、ドライ粉末活性炭注入設備。
このように、ドライ粉末活性炭の粉砕の有無を選択できる構成とすることにより、原水の水質変化に対して、ドライ粉末活性炭の吸着性能を選択することができ、吸着性能の観点からは活性炭注入量の制御幅が拡大したのと等しくなる(換言すれば、溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量が可変でなくとも、吸着性能は可変となる)。また、これにより、少なくとも粉砕機を経由しない場合には、供給部の位置に関係なく、供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送流量の両方の制御を利用して注入量制御をできるようになる。
浄水場における着水井又はその上流の導水路の注入点で原水に粉末活性炭を注入するドライ粉末活性炭注入方法において、
ドライ粉末活性炭を溶解槽に定量供給し、溶解槽でドライ粉末活性炭を及び溶解水を混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造し、溶解槽で連続的に製造したスラリーを活性炭スラリー貯留槽に貯留し、この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを流量可変の注入ポンプにより前記注入点に圧送供給するとともに、
前記原水の水質変化に応じて、前記溶解槽に対するドライ粉末活性炭の供給量、及び前記注入ポンプによるスラリーの圧送流量を制御することにより、前記注入点における前記原水に対する粉末活性炭の注入量を制御することを特徴とするドライ粉末活性炭注入方法。
請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
<第1の形態>
図4は、第1の形態のドライ粉末活性炭注入設備を示しており、この設備は、前述の図1に示す例を基本として、溶解槽15と注入点APとの間に、溶解槽15で連続的に製造されるスラリーを貯留するための攪拌機付の活性炭スラリー貯留槽32と、この活性炭スラリー貯留槽32に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプ33とを介在させたところに特徴を有するものである。注入ポンプ33としては、活性炭スラリーを圧送することができ、かつ流量可変のものであれば特に限定無く使用でき、例えば一軸ネジ式ポンプ等を使用することができる。また、図4中の符号31は溶解槽15からのオーバーフロースラリーを活性炭スラリー貯留槽に供給するための移送ポンプを示しているが、この移送ポンプ31は省略し、自然流下とすることもできる。
図5は、第2の形態のドライ粉末活性炭注入設備を示しており、この設備は、前述の図2に示す例を基本として、溶解槽15と注入点APとの間に、溶解槽15で連続的に製造されるスラリーを貯留するための攪拌機付の活性炭スラリー貯留槽32と、この活性炭スラリー貯留槽32に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプ33とを介在させたところに特徴を有するものである。その他は第1の形態と同様である。第1の形態及び第2の形態の違いは、前述の図1に示す例及び図2に示す例の違いと同じで、供給部12〜14、18の違いである。この相違からも分かるように、本発明の供給部は、ドライ粉末活性炭DCを定量供給でき、かつ供給量が可変なものであれば、具体的な機器構成に限定されるものではない。
第1の形態や第2の形態のように、粉砕機41よりも上流側の定量供給機14、18でドライ粉末活性炭DCの供給量を制御するためには、定量供給機14、18の供給量を粉砕機41の性能や運転条件に合わせて一定とすることが望ましいが、その場合、注入ポンプ33の流量のみで注入量制御を行うことになってしまう。よって、図6に示す第3の形態も提案される。すなわち、第3の形態は、第1の形態に対して、定量供給機14の位置を粉砕機41と溶解槽15との間にして、定量供給機14による溶解槽15へのドライ粉末活性炭DCの供給量、及び注入ポンプによるスラリーの圧送流量の両方の制御を利用して注入量制御をできるようにするとともに、切り替え装置42と粉砕機41との間の経路に、粉砕機41に応じた設定供給量で供給を行う粉砕機定量供給装置43を介在させ、粉砕の均一性を高く維持するものである。粉砕機定量供給装置43は、ドライ粉末活性炭DCを定量供給できるものであれば特に限定されず、例えば図示形態のように排出側に向かって上りこう配で移送を行うスクリューフィーダとすることができる。
第4の形態は、図7に示すように、第1の形態から粉砕機41及び切り替え装置42を省略したものであり、原料のドライ粉末活性炭DCを粉砕せずに溶解槽15に供給する形態である。その他は第1の形態と同様であるため、敢えて説明を省略する。
第5の形態は、図8に示すように、第2の形態から粉砕機41及び切り替え装置42を省略したものであり、原料のドライ粉末活性炭DCを粉砕せずに溶解槽15に供給する形態である。その他は第2の形態と同様であるため、敢えて説明を省略する。第4の形態及び第5の形態からも判るように、本発明は粉砕を行わずに原料炭としてのドライ粉末活性炭DCをそのまま注入するだけの注入方式とすることも可能である。
粉砕機41によりドライ粉末活性炭(原料炭)DCを粉砕する場合、D10が0.5〜4μm、D90が4〜20μmの粒度分布まで粉砕を行うことが望ましい。粉砕品のより好ましい粒度分布はD10が2〜3μm、D90が4〜5μmである。D50(周知のように、粒度分布における累積体積分布の小径側から累積50%に相当する粒径を意味し、一般に平均粒径ともいわれている。粒径はレーザー回折散乱法により測定される粒径を意味する。)は特に限定されないが、2〜6μmであるのが好ましく、特に3〜4μmであるのが好ましい。一方、原料炭としては、市販品を用いることができ、特に取り扱い性の点でD50が10μm以上のものを好適に用いることができる。
一般的に粉末活性炭の性能指標として知られる項目のうち、微粉化することで飛躍的にその効果が向上するのは、臭気物質である2−MIBに対する吸着性能を表す2−MIB価が主な指標あり、その他指標は原料炭と同等の値を示す。そこで、種々の粉砕方式により種々の粒度分布の粉砕品を得て、原料炭及び各粉砕品について2−MIB価を測定し、粉砕方式や粒度分布の違いが2−MIB価に及ぼす影響を調べた。この試験では、D50=3μmを目標に粉砕を行った。なお、表1中の湿式ビーズミルを用いたものは循環粉砕を行い、その他のものは湿式・乾式ともに循環粉砕ではなく一回だけ粉砕機に通して粉砕を行った。
・ 粒度D50が小さいほど、2−MIB価が小さくなる(吸着性能が向上する)傾向が認められた。
・ 原料炭の値で基準化すると、原料炭が違ってもプロットが重なった。(図13)
・ 粒度D50原料比が0.2程度で2−MIB価が下げ止まりつつある傾向にあることが認められた。よって原料炭に対する性能向上効果の限界粒度D50は原料粒度D50の0.2倍程度と考えられ、粉砕を行うにあたり、粉砕品の目標粒度D50としては原料粒度D50の0.1〜0.2倍程度がひとつの目安になることが判明した。ただし、原料粒度にばらつきがあるため性能安定性を考慮すると、目標粒度をD50=3〜4μmとすることが望ましい。
・ なお、一般的な浄水場ではろ過池等の出口濁度を0.1度以下に維持するろ過設備が整備されている。クリプトスポリジウムは3〜8μm程度の大きさを示す原虫であり、上記3μmを目標粒度とした粉砕品と同等な大きさである。よって、クリプトスポリジウムを濁質と見なせば、D10が2〜3μm程度の粉砕品はろ過池にておおよそ現状の濁度管理下で補足可能であることは容易に推測される。逆に、現状濁度管理下では、クリプトスポリジウムの大きさでも極僅かなリークは許容されていることからも明らかなように、必要以上に微細な粉砕品が多くなるとろ過池から漏出することも容易に推測される。
表2に各種粉砕機の粉砕試験結果を示す。この試験では、吸着性能試験結果からD50=3μmを目標に粉砕を行った。なお、表3中の活性炭処理エネルギーとは活性炭1kg処理するのに要する電力量を意味している。また、表3中の湿式に属するものは循環粉砕を行い、表2中のものは湿式・乾式ともに循環粉砕ではなく一回だけ粉砕機に通して粉砕を行った。
・ No.1と5との比較から、乾式は安価な5mmビーズを使用しても、少ないエネルギーで同等の粒度D50が得られることが判明した。
・ No.1と2との比較から、高価な微小セラミックビーズを使用しても、粒度D50に顕著な変化は見られないことが判明した。
・ No.2と5との比較から、乾式は安価な5mmビーズを使用しても、同じエネルギーでさほど変わらない粒度D50が得られることが判明した。
・ No.3と7との比較から、乾式は安価な3mmビーズを使用しても、同じエネルギーでほぼ同じ粒度D50が得られることが判明した。
・ 同じエネルギー効率にも関わらず、乾式の方が圧倒的に安価なビーズで所望の粒度の微粉炭を得られることが判明した。
・ No.6と8との比較から、原料粒度に倍半分相違があるため、同じエネルギーではNo.8の方が微粉炭粒度が大きくなる傾向が認められるが、No.7と9との比較から、わずかに小さいビーズにすることで、原料粒度が倍かつ同じエネルギーにも関わらず同等な粒度の微粉炭を得られることが判明した。
・以上より、乾式ビーズミルであれば、安価な2.8mm程度のビーズを使用しても、原料炭のバラつきに左右されず、低エネルギーにD50=3μm前後の微粉炭を得ることができる。
粒径の異なる原料炭を用意し、乾式ビーズミルを用いて粒度D50=3μmを目標に粉砕(循環粉砕ではなく一回だけ粉砕機に通して粉砕を行った)し、粉砕品のD10、D50、D90を測定した。測定結果を表4に示す。また、この測定結果をグラフ化したものを図17に示す。図17中の下側の近似直線近辺に集中するプロットがD10であり、上側の近似直線近辺に集中するプロットがD90である。
D10 = 0.4401×D50(μm) ≒ 1.3 μm
D90 = 2.1162 × D50(μm) ≒ 6.3 μm
Claims (5)
- 浄水場における着水井又はその上流の導水路の注入点で原水に粉末活性炭を注入するドライ粉末活性炭注入設備において、
ドライ粉末活性炭を貯留する活性炭貯留槽と、
前記活性炭貯留槽に貯留されたドライ粉末活性炭を切り出して定量供給する供給量可変の供給部と、
この供給部から供給されるドライ粉末活性炭と、別途流量一定で供給される溶解水とを混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造する溶解槽と、
この溶解槽で連続的に製造されるスラリーを貯留するための活性炭スラリー貯留槽と、
この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを前記注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプと、
前記原水の水質変化に応じて、前記供給部による溶解槽へのドライ粉末活性炭の供給量及び前記注入ポンプによるスラリーの圧送流量を制御することにより、前記注入点における前記原水に対する前記粉末活性炭の注入量を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするドライ粉末活性炭注入設備。 - 前記活性炭貯留槽と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に、前記ドライ粉末活性炭を微粉化する粉砕機を備えた、請求項1記載のドライ粉末活性炭注入設備。
- 前記供給部が前記粉砕機と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に設けられている、請求項2記載のドライ粉末活性炭注入設備。
- ドライ粉末活性炭を貯留する活性炭貯留槽と、
前記活性炭貯留槽に貯留されたドライ粉末活性炭を切り出して定量供給する供給量可変の供給部と、
この供給部から供給されるドライ粉末活性炭と、別途流量一定で供給される溶解水とを混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造する溶解槽と、
この溶解槽で連続的に製造されるスラリーを貯留するための活性炭スラリー貯留槽と、
この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを注入点に圧送供給する流量可変の注入ポンプと、
前記活性炭貯留槽と前記溶解槽との間のドライ粉末活性炭の経路に、前記ドライ粉末活性炭を微粉化する粉砕機とを備え、
前記粉砕機を経由して前記溶解槽に導く経路の他に、前記粉砕機の上流側から前記粉砕機を経由せずに前記溶解槽に導く経路を備え、これらの経路を切り替えるための切り替え装置を備えたことを特徴とする、ドライ粉末活性炭注入設備。 - 浄水場における着水井又はその上流の導水路の注入点で原水に粉末活性炭を注入するドライ粉末活性炭注入方法において、
ドライ粉末活性炭を溶解槽に定量供給し、溶解槽でドライ粉末活性炭を及び溶解水を混合して所定濃度の活性炭のスラリーを連続的に製造し、溶解槽で連続的に製造したスラリーを活性炭スラリー貯留槽に貯留し、この活性炭スラリー貯留槽に貯留されたスラリーを流量可変の注入ポンプにより前記注入点に圧送供給するとともに、
前記原水の水質変化に応じて、前記溶解槽に対するドライ粉末活性炭の供給量、及び前記注入ポンプによるスラリーの圧送流量を制御することにより、前記注入点における前記原水に対する粉末活性炭の注入量を制御することを特徴とするドライ粉末活性炭注入方法。
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