JP3814938B2 - 浄水処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は浄水処理装置に係り、特に、河川水を効率的に浄化して、高水質の浄水を得る浄水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、異臭味、色度、トリハロメタン前駆物質、その他の有機物質を含有する河川水等を浄化して浄水を得る浄水技術として、膜分離手段を利用するものがあり、膜分離の原水に粉末活性炭を添加した後膜分離処理する方法が実施されている。
【0003】
このような浄水処理において用いられる粉末活性炭は、一般の凝集沈殿及び濾過処理で十分に分離除去できるような粗い粒径のものであり、通常、例えば平均粒子径18μm程度のものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
膜分離処理の原水に粉末活性炭を添加することにより、粉末活性炭の吸着作用で処理水質の向上を図ることができるが、従来法では、浄化のための粉末活性炭の必要添加量が一般に20〜50mg/lと比較的多く、粉末活性炭のコストが高くつき、これにより、ランニングコストの大幅な高騰を招いていた。
【0005】
本発明は上記従来の問題点を解決し、粉末活性炭を添加して膜分離処理する浄水技術において、ランニングコストの大幅な低減を可能とする浄水処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の浄水処理装置は、河川水に粒子径0.01〜10μmの超微粒状粉末活性炭を添加する手段と、該超微粒状粉末活性炭が添加された水を膜分離処理する膜分離手段とを備えてなり、前記超微粒状粉末活性炭の粒子径が該膜分離手段の膜の細孔径の2倍以上であることを特徴とする。
【0007】
粉末活性炭を添加した水の固液分離手段として膜分離手段を採用する場合、粉末活性炭の粒子径は膜の細孔径の2〜3倍以上の分離可能な超微粒子とする。例えば、分離膜として細孔径0.1μmの精密濾過(MF)膜を用いる場合には、最小粒子径0.3μmの超微粒状粉末活性炭を用いる。また、分離膜として細孔径0.005μmの限外濾過(UF)膜を用いる場合、最小粒子径0.015μmの超微粒状粉末活性炭を用いる。
【0008】
また、粉末活性炭は、粒子径が小さくなると、その細孔面積が飛躍的に大きなものとなり、この細孔面積の増大に伴って吸着性能も向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0010】
図1,2は本発明の浄水処理装置の一実施例を示す系統図である。
【0011】
図1に示す浄水処理装置は、原水槽1内の水を、ポンプ加圧方式で、中空糸膜2Aをケーシングに収納した膜モジュール2に通水してクロスフロー濾過するものである。図1において、配管11より原水槽1に導入された河川水の原水は、粉末活性炭注入手段3より超微粒状粉末活性炭が添加され、撹拌機1Aで撹拌されることにより吸着処理され、異臭味、色度、有機物質が除去される。原水槽1の水は、原水ポンプP1 を備える配管12及び循環ポンプP2 を備える配管13を経て膜モジュール2に導入され、膜分離処理される。膜モジュール2の中空糸膜2Aで粉末活性炭が分離された清浄な透過水は、配管14より処理水として取り出され、濃縮水は循環水として、配管15より循環される。
【0012】
この浄水処理装置において、粉末活性炭は原水槽1に添加する代りに、循環ポンプP2 の出口側で添加しても良い。
【0013】
なお、粉末活性炭注入手段自体は、従来と同様のものを採用することができる。
【0014】
図2に示す浄水処理装置は、水位差利用方式とポンプ吸引方式とを併用した浸漬膜濾過装置であり、膜浸漬槽4には膜モジュール5が浸漬されており、この膜モジュール5の下方には散気管6が設けられている。この膜浸漬槽4の水面と、膜モジュール5の透過水が導入される処理水槽7の水面とには、水位差Wが形成されている。
【0015】
この図2の浄水処理装置において、配管11より膜浸漬槽4に導入された原水は、粉末活性炭注入手段3より超微粒状粉末活性炭が添加される。そして、散気管6による曝気で撹拌されて吸着処理され、異臭味、色度、有機物質が除去された後、吸引ポンプP3 及び前記水位差Wで膜モジュール5を透過し、粉末活性炭が分離された清浄な水が配管16より処理水槽7に導入される。
【0016】
本発明において、超微粒状粉末活性炭の最小粒子径が10μmを超えると、従来一般に用いられている粉末活性炭に比較して吸着性能に大きな改善効果が得られないことから、ランニングコストの低減効果も小さいものとなる。粒子径0.01μm未満の超微粒状粉末活性炭は、製造が困難で、実用的ではない。
【0017】
超微粒状粉末活性炭を用いることにより、その著しく優れた吸着性能により、従来の浄水処理における粉末活性炭の必要添加量が20〜50mg/lであったのに対し、3〜10mg/l程度の添加量で異臭味、色度、有機物質等を効率的に吸着除去でき、添加量の大幅な低減で、活性炭コストの削減を図ることができる。
【0018】
なお、本発明で用いる超微粒状粉末活性炭は、適当な粒度分布となるように超微粒状粉末活性炭を精選する、通常の粉末活性炭を粉砕機で超微粒子化する、或いは、超微粒子の炭素を用いて活性炭とするなどの方法により容易に製造することができる。
【0019】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0020】
実施例1,2
図1に示す浄水処理装置により、河川水(TOC5.0mg/l)の浄化を行った。
【0021】
粉末活性炭は、表1に示す平均粒子径及び添加量で添加した。膜モジュールの分離膜としては、ポリスルホン、13,000ダルトン、内圧中空糸のUF膜を用いた。
【0022】
得られた処理水のTOCを表1に示す。
【0023】
比較例1
粉末活性炭として表1に示す平均粒子径のものを用いたこと以外は実施例1と同様に行って、得られた処理水のTOCを表1に示した。
【0024】
比較例2
比較例1において、粉末活性炭の添加量を増加して、実施例1における処理水と同等の処理水を得るために必要な粉末活性炭添加量を調べ、結果を表1に示した。
【0025】
なお、実施例1,2及び比較例1,2において、比較例2の場合の、一定量の浄水を得るための粉末活性炭コスト(単位重量当りの粉末活性炭の価格×添加量)を100として、相対的なコストを算出し、結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】
表1より、本発明によれば、浄水処理装置のランニングコストを大幅に低減することができることがわかる。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の浄水処理装置によれば、浄水処理コストを大幅に低下することができ、工業的に極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浄水処理装置の一実施例を示す系統図である。
【図2】本発明の浄水処理装置の他の実施例を示す系統図である。
【符号の説明】
1 原水槽
2,5 膜モジュール
3 粉末活性炭注入手段
4 膜浸漬槽
6 散気管
7 処理水槽
Claims (1)
- 河川水に粒子径0.01〜10μmの超微粒状粉末活性炭を添加する手段と、該超微粒状粉末活性炭が添加された水を膜分離処理する膜分離手段とを備えてなり、前記超微粒状粉末活性炭の粒子径が該膜分離手段の膜の細孔径の2倍以上である浄水処理装置。
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